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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『ゲゲゲの鬼太郎』木の子の森と隠れ里

『ゲゲゲの鬼太郎』第6期の第52話「少女失踪!木の子の森」と、第66話「死神と境港の隠れ里」について。

まず「少女失踪!木の子の森」ですが、まなと買い物に行く約束をしていた桃山雅(みやび)が、コンビニのトイレを借りて出た途端、周囲の景色が違うことに気づきます。そこは木の子の森で、様々な色の花や木の葉が辺りを埋め尽くし、この世のものとも思えない美しい光景でした。そこで出会った木の子なる子供たち、実は精霊たちに勧められ、雅はこの地に留まることになります。

しかしこの森への入り口は500年に1度しか開かず、鬼太郎や猫娘が雅を連れ戻しに来ます。しかもこの森では、人間の世界に比べて時間の流れが速く、雅は瞬く間に大人になって行きます。そこに現れたのが山天狗です。雅を帰したくないという木の子たちの要望を受け入れ、ついには彼女を自分のものにしようとして、鬼太郎に成敗されます。雅も当初は馴染んでいた木の子たちの生活が段々受け入れられなくなり、結局は戻ることになります。

森での時間はかなり長く感じられましたが、彼女が人間の世界に戻ったのは、雅がまなと買い物をする約束をしていた日の夕方でした。つまり半日も経っていなかったのです。また森ではかなり大人になっていた彼女も、元の中学生に戻ります。そして雅は、木の子たちとの生活で感じたことが、彼女の母親が彼女に口やかましく言っていたのと同じであることがわかり、その後は母親の気持ちを受け入れるようになります。

それから「死神と境港の隠れ里」、こちらはまなが例によって伯父さん夫婦を鬼太郎、猫娘と訪ねたのですが、祭りの夜に不思議な声に導かれて不思議な橋を渡り、こちらも様々な花が咲き乱れる場所へたどり着きます。ここは弓ヶ浜の隠れ里で、200年に一度の割合で時の橋が掛かり、まなはそれを渡ってしまったのです。彼女を呼んだのは、この里に生えている人面樹のようでした。

そこには一之進という武家の少年と少女、そして町人と思われる2人の少年がいました。彼らはちょうど200年前の江戸時代後期、この地にやって来たのです。この地では子供たちは、永遠に歳を取らないことになっていました。一之進に身分違いだからと恋心を打ち明けられない少女を励ましたり、スマホの画像で今の時代(令和元年)を紹介したりするまなですが、そこに欲に目がくらんだねずみ男が、人間の魂を刈り取る死神と結託してやって来ます。

この死神は鬼太郎により退治されますが、一方で一之進たちはまなの話を聞いたことから、元の世界に戻ることを決めますーたとえそれが、自分たちの生命が終わることを意味していたとしても。そして令和元年の弓ヶ浜に降り立った彼等は、200年の歳月の重みに耐えきれず、肉体はあとかたもなく消え失せ、4人の魂が空へ向かって解き放たれ、それを見たまなは号泣します。

この2つの「人間世界から隔離された世界」ですが、木の子の森がややおとぎ話的で(木の子が7人というのは『白雪姫』を連想させます)あるのに比べると、隠れ里はユートピアでありながら、どこか恐ろしさ、宿命といったものを感じさせる設定になっています。木の子の森には時の流れが存在し、雅がそれに合わせて成長して行くわけですが、後者にはそれがなく、そのため外部から来た人間(この場合はまな)によって時間の経過が知らされ、しかもこの地を出た人物には、その時間的経過が容赦なくのしかかるためでしょう。

あと雅やまながスマホで写真を撮るのは、双方に共通しています。ところで木の子の森は500年に1度、時の橋は200年に1度となっていますが、この300年の違いは何なのでしょう。またこの時の橋については、古い文献に、200年前に神隠しがあったと記されていることを、鬼太郎と猫娘が調べています。一之進たちも、神隠しで行方不明になったとされて来たのでしょう。

それにしても隠れ里のねずみ男、死神からうまい話があるともちかけられるものの、結局はいいように使われて捨てられてしまいます。今までの自分から学習していませんね-それがねずみ男らしさといえばそうなのですが。

飲み物-エスプレッソ2
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[ 2021/11/15 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『ゲゲゲの鬼太郎』第6期第93話「まぼろしの汽車」

『ゲゲゲの鬼太郎』のエピソード関連で、初めての投稿となります。

第6期の終わりの方に「まぼろしの汽車」(第93話)という回があります。このまぼろしの汽車は時間を遡ることができ、2020年2月29日、人間や鬼太郎をはじめとする妖怪が、次々と吸血鬼に変えられて行く中で、かろうじて難を逃れた目玉おやじがこの汽車を召喚し、やはり難を逃れた猫娘はこれに乗って、原因を探る旅に出ます。この汽車の召喚は、目玉おやじが「命を賭して」のものであり、この時点で目玉おやじは消滅しますが、過去の時点で目玉おやじは生きていたので、最終的に問題なしとなったようです。

猫娘は何度か過去に、それも到着する日にちを替えて足を運び、吸血鬼が現れたのがいつで、その後どうなったのかを突き止めようとします。しかし何度やってもうまくいかず、バレンタインデーに撮影した、鬼太郎とのツーショットの待ち受け画面には、そのたびに何度もひびが入って行きます。

結局猫娘は子供たちの証言から、ねずみ男が吸血鬼に変えられたその瞬間へと旅立ち、吸血鬼ピーが持っていた、血でできたシルクハットを引き裂いてしまいます。派手目な爬虫類といった雰囲気のピーと、事実上の夫婦関係にある、マリリン・モンローそっくりなモンローは、人間を吸血鬼化させるため、様々な頭脳プレイを駆使していました。

これによってピーもモンローも消え去り、元の平和な時間が帰ってくるのですが、彼らを撃退したのが2月14日、ちょうど鬼太郎に告白するはずだった時刻でした。本来はこの時鬼太郎にチョコレートを渡し、写真を撮ったはずでしたが、時間を遡って過去を変えてしまったため、そのチャンスは二度と訪れなくなり、鬼太郎に愛を告白しそこねることになった猫娘にちょっと泣けます。

ところでこの、過去と現在を何度も行き来するパターンは、ループものと呼ばれています。これをテーマにした小説や映像作品に、『七回死んだ男』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などがあり、ごく限られた時間の中で、同じことを延々と繰り返し、それによって経験値が増したり、主人公が成長したりというテーマのものもあります、

それからちょうど2020年2月の放送ということもあり、この頃から騒がれ始めた新型コロナウイルスの蔓延に、吸血鬼の増殖をなぞらえた人もいますが、私も実は同じことを考えました。こちらは大分収まって来てはいますが、なかなかピーとモンローのように、すんなりと消えてはくれないようです。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/11/05 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ハロウィンあれやこれや

早いものでと申しましょうか、ハロウィンまであと10日ちょっとです。尚このブログでは、一部ハロウィーン表記もあります。所謂表記ゆれというやつなので、見つけ次第修正しておこうと思います。

この時期になると、ほぼ毎年のように書いているテーマですが、このハロウィンは元々ケルトの祭りで、この翌日から新年が始まると同時に、妖怪や魔物の類が人間の世界にやって来て、跳梁跋扈すると言われています。今のハロウィン関連コスプレで、お化けや魔女のコスプレが多いのも、元々はこの祭りのこういう性格が関係しています。この頃からクリスマスの時期辺りが、欧米では怪談の多い時期でもあります。

日本ではなぜか欧米の祭り=キリスト教徒の祭りと考えられちですが、ハロウィンはキリスト教が普及する前に、ケルト民族の間で行われていた祭りです。従ってクリスマスや復活祭とは異なり、キリスト教とは何の関係もなく、寧ろ邪教の祭りとして忌み嫌う教派もあります。尚この翌日は死者の日(万霊節)で、こちらはキリスト教の祭日です。

無論このハロウィンに関する怪談、都市伝説などもあります。例えばお化け提灯、ジャック・オー・ランタンのモデルになった人物は、生きている時に悪さばかりして、あまつさえ悪魔を騙してしまい、死んだ後天国にも行けず、地獄からも締め出しを食らったことから、ランタンに火を入れて、夜道をさまよい続けることになったと言われています。

もちろん『ピーナツ』で、カボチャ大王の存在を信じるライナスが、自らカボチャ畑に行くのもこのハロウィンです。一度チャーリー・ブラウンの妹サリーを連れて行った時、結局カボチャ大王が現れなかったことから、「トリック・オア・トリート」ができなかったと言って、サリーがひどく怒ってしまいます。

『ゲゲゲの鬼太郎』のEDテーマ『あるわけないのその奥に』では、お化け屋敷に迷い込む子供たちが登場しますが、何となくこのハロウィンを思わせる雰囲気があるので、その内リンクを貼ろうかと考えています。ただ鬼太郎のEDでは、枠内にまとめる意味もあり、タイトルの「あるわけないのその奥に」ではなく、その前の「そこのけのけもののけが通る」の部分が、終盤に来ています。しかしこのフレーズも、和製ハロウィンと呼ぶべき百鬼夜行の雰囲気がありますね。


飲み物-アイリッシュコーヒー

[ 2021/10/20 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

緒形拳さんと大河ドラマ

それからこれも少し前、『風林火山』関連で投稿した時に、Gacktさんの謙信がビジュアル系と紹介されたことに触れていますが、実際反発もあったようです。しかし宇佐美定満役の緒形拳さんが、演技について色々指導してくれ、それがGacktさんが今なお役者を続けている所以ともなっているようです。しかもこの時緒形さんは、既に体調を崩していたのですが。

ところで大河俳優と言えば、人によって思い浮かべる俳優さんは様々でしょうが、私の場合真っ先に頭に浮かぶのは、西田敏行さんとこの緒形拳さんです。主役も脇役もできて―生憎、緒形さん主演の『太閤記』は観たことがありませんが―、その役に難なく溶け込んでいる、役になりきれているという点では、どちらも共通していると言っていいでしょう。

緒形さんの場合、特に印象深いのは『峠の群像』、『太平記』、『毛利元就』そして『風林火山』の4作品です(今アンコール放送中の『黄金の日日』も含めていいかとは思います)。赤穂関連大河で一番面白かった『峠の群像』の、中間管理職的な大石内蔵助が悩むシーンは、それらしき味わいがありましたし、また『太平記』の足利尊氏の父親の貞氏の、ちょっと人を食ったところ、『毛利元就』の尼子経久の老練さ、『風林火山』の宇佐美定満の、これまた曲者ぽい、あの勘助でさえたじろがせるようなオーラなどなど、この方以外ではちょっと考えられないものでした。あと5年はまだ現役を続けてほしかったです。

それから「一番搾り」のCM、これも覚えています。猫がサンマに近づいて来るやつが好きでしたが、その他にも、日常生活の中にありがちな何気ない光景を背景に、ビールと肴を如何にも美味しそうに口にする姿は印象的でした。主に中年より上の男性が対象であったと思われますが、その層に正にアピールできたのではないでしょうか。

それと、緒形さんが亡くなる年に、実写映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年の呪い』で、ぬらりひょんを演じています。実写版は実はどれも観ていないのですが、どのような雰囲気だったのか観てみたいと思います。ぬらりひょんと言えば、何と言ってもあの頭が独特ですね。

飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/10/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 29

先日声優について書いていますが、先週土曜日から『ルパン三世』の新しいシリーズが始まっています。この中の次元は、最初は小林清志さん、その後は大塚明夫さんが演じています。ルパンの声優もこれですべて変わったわけですが、この人は『ゲゲゲの鬼太郎』第6期のぬらりひょんの声も担当していますね。
実は大塚さんのお父様の周夫さんも『ぬらりひょんの孫』というアニメ及びVOMICで、このぬらりひょんを演じていますし、初期の鬼太郎ではねずみ男も演じています。周夫さんは脇役ながらドラマ出演も多かったようですが、息子さんの方はそうでもなさそうです。ただ『麒麟がくる』の第1回に登場していましたね。

少し前になりますが、作曲家のすぎやまこういち氏が亡くなられました。ご冥福をお祈りします。保守系の論客(主張には賛同できない部分もありましたが)でもあり、歌謡曲の作曲でも有名な方ですが、何と言っても『ドラゴンクエスト』の音楽担当として知っているという人も多いでしょう。今年、1年遅れで開催された東京オリンピックの選手入場の音楽でもありました。

そのすぎやま氏とほぼ同年代である眞鍋叔郎氏の、ノーベル賞受賞が決まりました。現在プリンストン大学で研究を続けているこの眞鍋氏ですが、プリンストン大学と聞くと、大学生の頃、母校でここのグリークラブが公演をしたような記憶があります-うろ覚えですみません。
それから『あしながおじさん』で、主人公のジルーシャ(ジュディ)の友人であるサリー・マクブライドのお兄さんが、ここの学生という設定になっていました。このサリーは、マクブライドという苗字からもわかるように、スコットランドにルーツを持っていますが、プリンストン大学もプロテスタント諸派の長老派(スコットランドの国教)であり、それを考えると納得が行きます。
あと、これは少々お堅い話ですが、ノーベル賞関連になると、日本の研究者の待遇を云々する声がネットでも湧き起こります。そんな中JST(科学技術振興機構)サイトに、次世代研究者挑戦的研究プロジェクト(A日程)の採択プログラムがアップされていたので、興味のある方はどうぞ。流石に国立大が多いのですが、もちろん公立や私立も何校か入っています。


飲み物-アイスコーヒーとストロー


[ 2021/10/12 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』続きそして石動零とがん細胞

先日より、『はたらく細胞』本編絡みで投稿をしています。この本編は主に小学生がターゲットで、また学術的な事実とは違うと断られてもいる以上、細胞を登場人物とした擬人化漫画を作りたかったのは理解できます。そしてその方針も、最初の何巻か、特にこの場合はこういう細胞が活躍しますといった、学習漫画的な意味合いも持ってはいたでしょう。

しかしいっそ擬人化するなら、それぞれの細胞キャラの内面的なものを、もっと掘り下げて、一つのストーリーを作り出すやり方もあったと思います-これは寧ろ『はたらく細胞フレンド』の方で行われています。でなければあくまでも細胞の役割を伝えるものと割り切り、かつて浅利義遠氏が描いたように、理科の勉強的な漫画にする方法もあったでしょう。作者の清水茜さんも、この漫画で脚光を浴びることになったため、あるいは他の方法を検討していたにもかかわらず、この路線で行かざるを得なくなったのかとも考えられます。

ちなみに、浅利氏のツイートのリンクを貼っておきます。こちらの方が、マクロファージが大きめに描かれていたりして、本来の細胞のサイズに合わせているのがわかります。

(『24年前の、はたらく細胞・免疫編』とあります。尚ツイートされたのは2018年です)

但しサプレッサー細胞はその後、制御性T細胞に取って代わられるようになります。

『はたらく細胞BLACK』その他スピンオフは、この本編があるからこそ面白いと言った見方もありますが、私としては特にBLACKの場合、このシリーズだけを読んでも、それはそれで面白く感じられたと思います。このBLACKは本編とあまり関連性がなく(内臓や細胞の描写が一部共通)、寧ろ独自色が強めで、実際の身体の生活習慣や薬の服用に細胞たちが影響される点などに、興味を感じるせいもあるかも知れません。その意味ではやはり本編も、舞台となる身体の年齢や体質などを、ある程度決めておいた方がよかったかと思います。

それから『ゲゲゲの鬼太郎』の石動零(いするぎ れい)と、この本編のがん細胞に関して。石動は妖怪狩りを専門とする鬼道衆の末裔ですが、本物の末裔ではなく孤児で、鬼から術を学んだことになっています。人間に対しては正義感を見せるものの、妖怪に対しては冷酷で、戦った妖怪を自分の中に取り込み、次の戦いではその力を戦力として使えるようになります。

ゲゲゲの鬼太郎石動零


ただし取り込み過ぎるとキャパオーバーになり、自らの体に破綻をきたすようになります。第75話『九尾の狐』では、鬼太郎の仲間の妖怪たち(子泣きじじい、砂かけばばあ、一反木綿、ぬりかべ)を取り込んでしまったのはいいのですが、その状態で鬼太郎を敵に回したため、仲間の妖怪に阻止されてしまい、思うように動けなくなります。唐傘がかつて霊毛ちゃんちゃんこを盗んで人間に化けた時、鬼太郎を敵に回したものの、ちゃんちゃんこに縛られて戦えなくなったのと似たものがあります。

はたらく細胞がん細胞

この点立場は異なるものの、『はたらく細胞』本編で制御性T細胞に阻まれて、免疫細胞ががん細胞をやっつけられなくなるのとも似ています。零は最終的に、伊吹丸や鬼太郎たち、さらには西洋妖怪の力まで借りて九尾の狐を倒した後、修行のために去って行きます。しかし、鬼太郎を倒すという気持ちはそのままで、この点も、何度もよみがえって来るがん細胞を思わせます。

上記の画像、上が石動零で下ががん細胞です(DVD『ゲゲゲの鬼太郎』及び『はたらく細胞』第5巻より)。無論他のアニメにも似たようなキャラはいるでしょうが、それぞれの悪行(と言うべきか)も合わせて考えると、やはり何となく似ているようにも感じられます。

あと、同じ鬼太郎に出て来るキャラで、名無しもがん細胞に似ていると書いたことがあります。こちらは外見はかなり異なりますが、半妖怪として生まれるはず(実際は生まれる前に死んだ)のキャラで、祝福されない存在であり、悪意と呪詛を持って人間社会に出現し、最後には犬山まなの体を取り込んで、世界征服を目指したという点では、やはりこのがん細胞に似ているとも言えるでしょう。尚この名無しは、最終的にまなに名前を貰って成仏します。

飲み物―アイスコーヒー5

[ 2021/10/03 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問 その2

では先日の『はたらく細胞』本編第5巻、及び本編への疑問について。これに関しては、以前もがん細胞初登場回で『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問という投稿をしています。この中でやはり前振りがわちゃわちゃし過ぎ(NK細胞とキラーT細胞のやり取りなど)、またがん細胞が一般細胞のふりをしているが、実際がん細胞と言うのは、免疫細胞を欺くことができる点についても書いています。

あとがん細胞が自分がコピーミスであるのを呪うが、それは彼の宿命であること、そして白血球が、自分を一般細胞として見てくれたことを喜ぶといった、ある意味承認欲求的なものが感じられる点も指摘しています。このコピーミスと白血球のキャラ設定については、後でまた書きますが、どうもこの部分が、この本編がん細胞回に違和感を覚える所以かとも思います。

では本題に入ります。

そもそもこのレベルのがんが、免疫細胞と腸内環境の改善だけで死滅するのか
がん細胞自身、その前に比べると遥かに強大(『はたらく細胞BLACK」第7巻冒頭のレベルとあまり変わらない)になっており、これは外部からの治療が必要なレベルではないかとも思われます。乳酸菌を出したかったのはわかりますが、がん細胞に絡めるべきだったのでしょうか。

パーフォリンは果たして「奥義」なのか
そもそもパーフォリンとは、キラーT細胞やNK細胞などが、ウイルス感染細胞やがん細胞を殺す際の物質です。これによって細胞壁を破壊し、その後グランザイムによってDNAが切断され、細胞死(アポトーシス)が起こるので、別にこの時だけ繰り出す奥義ではないし。しかもこの回でパーフォリンは出て来てもグランザイムは出てこないのですね。

ちなみに学研の図鑑「人体」の、免疫系細胞に関するページでは、キラーT細胞と思われるリンパ球が、がん細胞に襲いかかる画像が紹介されています。さらに「細胞壁をこわす」という説明もあり、この辺りは流石に学研と言うべきでしょう。興味のある方は、一度書店か図書館で見てみることをお勧めします。またこの学研のシリーズには、ハンディサイズの物もありますが、生憎そちらではこの画像は紹介されていません。

またこの本編への疑問として、

1146を善人としたがる設定
どうもこの1146が、菌に対してはすさまじい表情を見せて殺傷しつつも、細胞に関しては同じ細胞とためらうようなそぶりを見せるのは、正直如何かと思います。もっと白血球(好中球)らしい冷酷さを出してしかるべきかとも思うし、免疫細胞としてはやはり如何にも中途半端です。また第1巻で、赤血球は重い酸素を持っていて大変だなどと言ってもいますが、赤血球はそれが仕事なのですが…。

『はたらく細胞フレンド』でも、キラーT細胞のクローンが大勢出て来る回で、細胞を殺すことに抵抗を覚えるメンバーがいますがネタ扱いになっています。本編でも1146が細胞を殺すのに躊躇して、他の仲間がからかうなどという設定にはならなかったのでしょうか、

がんの描写はやはりBLACKが面白い
大人の不摂生な体の中でがんが発生し、それをキラーT細胞たちが
「生きるのも許されない」
などと言って応戦する方が、それは遥かに面白いです。ここには妥協も中途半端な同情もなく、身体のためにならない抗原はただ処分するのみという、冷酷と言えば冷酷ですが、身体防御に不可欠な免疫細胞の仕事ぶりが伝わって来ます。この時は外科手術もあって、キラーTの班長や赤血球AA2153の先輩が切り取られた部分に取り残され、がん細胞と運命を共にすることなりますが、こういう描写もBLACKならではでしょう。

あとこの本編では、バグリ野郎と言われたがん細胞が腹を立てますが、BLACKでは、肺のがん細胞たちが自分たちを
「この身体に必要とされていないバグさ」
と、自ら言い切っている辺りも、流石に大人向けと言うべきでしょう。本編では、一コマ一コマの絵が細かすぎる嫌いがありますが、BLACKはあまり細かすぎず、それぞれの動きがよくわかるようになっており、その意味ではBLACKのがん細胞回は、小学生にも理解しやすいのではないかと思います。

それから、

インフルエンザウイルス退治にキラーT細胞が出て来ない
樹状細胞がサイトカイン(昔の恥ずかしい写真)をまき散らして免疫細胞を活性化していますが、本来は樹状細胞の抗原提示からヘルパーT細胞がサイトカイン放出(出動命令)、キラーT細胞の出動とB細胞+記憶細胞の抗体作りという流れになるかと思います。確かに樹状細胞もサイトカインを出しますが、この場合もヘルパーT細胞のサイトカインと連携しているとされており、ここでヘルパーT細胞や、実働部隊のキラーT細胞の存在がないのはちょっと変な気がします。

またこれも以前に、『はたらく細胞』本編には、『ゲゲゲの鬼太郎』的な要素も多いと書いたことがあります。細菌のキャラデザインと、妖怪のそれが似ているという点もありますが、どうしても似通ってくる部分もあるのでしょう。あと、『インサイド・ヘッド』とも重なる部分があります。白血球のレセプターも、ちょっと妖怪アンテナに似てますし。

そして先日書いていた、鬼太郎の石動零(いずるぎ れい)と、この本編のがん細胞に関してはまた後日投稿します。ここでご紹介しようと思ったのですが、かなり長くなりそうですので。

飲み物-ティーカップと紅茶


[ 2021/10/02 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について

久々に本編絡みの投稿です。

<ピロリ菌>
一般細胞は、身体を守ることができる免疫細胞を羨ましく思い、ある種のコンプレックスを抱いていた。そんなある日、彼は小さな生き物たちが流されているのを目にし、助けてやる。彼らは丸っこい体とペンギンのような翼手を持ち、にゅーにゅー鳴いていた。そして助けてくれた彼の家へついて行ってしまう。

しかし彼らは抗原の一種で、それを探知した白血球から持ち去られてしまう。その頃胃ではピロリ菌が暴れており、1146は決死の覚悟で胃粘膜を守ろうとする。しかし例の生き物たちが、崩れ落ちる胃粘膜の下敷きになりそうになったため、一般細胞は身を挺して彼らを助ける。

細胞が菌をかばうのかとあざ笑うピロリ菌だが、そのピロリ菌はこの生き物たちに見覚えがあるようだった。その内の、白くて目のふちが黒い1匹が、胃酸をものともせずピロリ菌に襲いかかり、撃退してしまう。彼らは乳酸菌、もっと言えば体のためになる善玉菌だった。目のふちが黒い個体は、ここにいた仲間たちに合流する。

<抗原変異>
一般細胞は1146に連れられて小腸までやって来た。ここでは胃で消化された栄養素が取り込まれ、細胞の栄養になっていた。しかしそれらに混じって、大量のプリン体が入って来てしまう。その時例の乳酸菌たちの中で、頭の一部が黒い白の個体が、そのプリン体を食べ始めた。

その個体のみならず、同じ外見の乳酸菌たちもこぞってプリン体を食べ、この乳酸菌もまた仲間と合流した。こうして赤と黒の乳酸菌が、一般細胞の手元に残った。しかし一般細胞が、彼らを手と頭に乗せたことから、他の免疫細胞が反応してしまい、赤い方は流されてしまう。一般細胞は、いいやつだから殺さないでくれと言うが、白血球には抗原提示能力がなかった。一般細胞は免疫細胞をなじるが、それを聞いていたNK細胞は、免疫系がいなければ細胞は皆死んでいるとするどく詰め寄る。

仕方なく、人目を避けるようにして赤い乳酸菌を探す1146と一般細胞だが、その時インフルエンザウイルスが現れる。しかもこれは変異しており、今までの抗体では効果がなかった。一方赤の乳酸菌は、樹状細胞に助けられていた。樹状細胞からクッキーを貰い、机の上の書類でスロープを作り、転がって遊んでいる乳酸菌に、樹状細胞はもう1個クッキーを差し出しながら、願いを聞いてくれと言う。

<サイトカイン>
一方で抗原変異したインフルエンザウイルスには、免疫細胞もなすすべがなかった。しかもこのウイルスは竜巻(腹痛)を引き起こしてしまう。それに煽られて、唯一一般細胞の手元に残った黒の乳酸菌が飛ばされそうになる。おまけにストレスで弱体化したNK細胞だが、あるものを見て活性化する。それは昔の、ゴスロリファッションをしていた時の写真だった。

ウイルス侵入の有様を見ていた樹状細胞は、赤の乳酸菌のツノ(多糖体)により活性化し、免疫細胞たちの昔の恥ずかしい写真(サイトカイン)をばらまいて、皆を奮い立たせていた。また一般細胞は黒の乳酸菌を服で隠すようにしながら、いずれ仲間のところに帰してやると約束していた。

その一般細胞は、1146をはじめ他の免疫細胞をなじったことを謝るが、昔の恥ずかしい写真のことを口にしてしまったことから、免疫細胞たちからは逆に距離を置かれてしまう。また1146は、自分たちが探していたのは乳酸菌だったとNK細胞に打ち明けるが、NK細胞も探し物をしていた。それは流出したある細胞の抗原情報だった。その細胞は、かつて彼らが手に掛けたがん細胞だった。


この第5巻は、実質的に乳酸菌と一般細胞、そして白血球の1146が主人公で、それに免疫細胞が絡む形になっています。で、乳酸菌とわかった彼らを、仲間の許へ帰す旅に出る一般細胞(そんなことができるのですね)と1146ですが、途中で様々な発見あり、またトラブルありです。

インフルエンザウイルスの変異株が彼らに襲いかかります。変異株と言えば、新型コロナでも話題になりました。今の時点では、変異株にも対応できるようですが、今後まだ改善されて行くようにはなるでしょう。ともかくここでは、B細胞が放った抗体の効果がなく、樹状細胞が助けた赤の乳酸菌の力を借りて、サイトカインを出すことになります。

樹状細胞と言えば、『はたらく細胞フレンド』では、ぬいぐるみ(ぬい酸菌)をはじめ、乳酸菌グッズばかり作っていますが、恐らくこのエピソードを基にしたものでしょう。しかもキラーT細胞(フレンドの主人公)が、なぜか彼のハンドメイド友達にさせられてしまいます。

さらにNK細胞が言うように、がん細胞がまた復活して来ます。『はたらく細胞BLACK』でもそうですが、がん細胞は一旦は退治される(BLACKでは外科手術や抗がん剤治療なども含まれる)ものの、また復活してくるという設定になっています。で、このがん細胞退治に乳酸菌が絡むことにもなるのですが、それはまた次回で。しかしこのがん細胞、前にも触れましたが、『ゲゲゲの鬼太郎』地獄の四将編に登場する石動零にちょっと似ています。

それにしても胃粘膜が荒れている場面で、白血球が鍋をかぶって応戦しているのには笑えます。こういう時は、ブラックな体内で鍛えられた1196姐さんと、白血球ちゃんが助太刀に来てくれるといいですね。あと、この本編では身体の持ち主の性別や年齢、健康状態が特定されておらず、細胞の活動と身体の意志や日常生活の因果関係が見えにくく、たとえば本人が煙草を吸ったから、がんが復活したと言うような関連性が乏しいのはマイナスと言えます。
(2021年9月30日加筆修正)

飲み物-アイスコーヒーとストロー
[ 2021/09/30 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

BUCK-TICK "RONDO" (『ゲゲゲの鬼太郎』バージョン)

それとこれも先日、『ゲゲゲの鬼太郎』のEDで、鬼太郎が琵琶を弾いているシーンがあると書いています。このEDのテーマはBUCK-TICKの”RONDO”で、動画があったので一応置いておきます。

”RONDO” by BUCK-TICK, one of the ending themes of "Gegege no Kitaro" broadcast from 2018 to 2020. 


[ 2021/09/25 00:45 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』キャスト予想2そして『風林火山』

『どうする家康』、未だ松本潤さん以外の出演者が決まっていないため、色々な人が様々な出演者を予想しているようです。ともあれ、この大河の家康はどこか弱々しいところがあるようなので、その主人公を盛り立てて行くような強い脇役が求められてくるでしょう。

ちなみに、脚本の古沢氏のTVドラマをざっと挙げてみると

相棒(特に杉下-亀山時代)
鈴木先生
リーガル・ハイ
デート~恋とはどんなものかしら~
コンフィデンスマンJP
ゴンゾウ 伝説の刑事

このようになります。

これから考えると、『リーガル・ハイ』で主演した堺雅人さんが、こちらの方にに出演する可能性がないとは言い切れません。同じ作品に出演している生瀬勝久さん、里見浩太朗さんなどもあるいは候補になるでしょうか。『相棒』絡みでは寺脇康文さんの出演もありえます。その他に『鈴木先生』『デート~恋とはどんなものかしら~』の長谷川博己さん、『麒麟がくる』から3年で再び大河復帰となりますかどうか。また後者で共演した杏さんも、3度目の大河出演が望めるかも知れません。

あと『ゴンゾウ 伝説の刑事』だと、久々に内野聖陽さん、高橋一生さんの出演も考えられるでしょうし、『コンフィデンスマンJP』だと長澤まさみさん、小日向文世さんが出ていますので、長澤さんがヒロインの線もあるでしょう。皮肉というか、『真田丸』に出た人たちの一部が、来年ではなくこちらの方で再び出演となる可能性もあります。無論これには制作統括の意向、出演者サイドのスケジュールの問題も関わってくるとは思いますが。

この大河が、所謂王道大河になるかどうかは無論わかりませんし、脚本の古沢良太氏も、大河はおろか時代劇の経験もない人ですが、出演者によっては意外と「骨太な」戦国大河になる可能性も捨てきれません。と言うより、2000年代に入ってから、私が考える骨太、あるいは男くさいイメージの戦国大河というのが
葵 徳川三代
風林火山
軍師官兵衛
この3作品くらいしかありませんので、そろそろまた、オーソドックスな男性主人公大河を観たいと思います。

しかし、やはり『風林火山』はよかったなと改めて思います。クライマックスが川中島の大河でありながら、武田と上杉のどちらも主人公でなく、山本勘助を持って来たことで、主人公を自由に動かせ、策略に長けた軍師として描けたのは大きかったでしょう。今後も大河が続くのなら、こういう第三者から見た大名たちの争いという構成もまたあるかと思います。と言うかもう、大名たちの合戦メインで描く時代ではなくなって来ているかと。

『風林火山』は、Gacktさん演じるエキセントリックな謙信が、琵琶を弾いていたのも見どころではありました。あのシーンは、流石ミュージシャンと思ったものです。琵琶と言えば、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期、2年目の地獄の四将編の最初のEDで、鬼太郎がギターのイントロに被せるように琵琶を弾くシーンがありましたね。

琵琶というのは元々宗教的な側面が強く、その意味であの謙信にも、また鬼太郎の地獄のイメージにも似合っていました。無論琵琶も徐々に俗化して行き、芸能の一部門となって行きます。大河の琵琶では、『西郷どん』で国父様こと島津久光が口ずさんでいた『迷悟もどき』も印象に残っています。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2021/09/24 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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