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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『武将ジャパン』大河コラムのおかしな点について改めて

少し前に小檜山氏(武者さん)のツイート関連で投稿していますが、この人の場合は好きな大河でも一部叩いたり、あるいは珍解釈をしたりしています。とは言え最近(2023年4月以降)はもう見ていないので、過去の例を挙げます。

例えば昨年の『鎌倉殿の13人』で、箸を使う使わないについてかなりおかしな記述がありました。詳しくはこちらの投稿をごらんください。

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 19

坂東武者は食事のマナーがなっていないと言いたいようで、北条義時が、恐らくはまだ子供で魚肉を箸でむしるのが難しく、手に持って食べている様子とか、武田信義の陣中で、立ったまま握り飯にかぶりついている北条時政などが槍玉に上がっています。

陣中で握り飯を手づかみなど、別に珍しくもないのですが。また木の実を食べている土肥実平は、石橋山の戦い後敗走中で、食料がなかったのが大きな理由です。

こういう書き方が意図的でないとすれば、ドラマそのものをきちんと観ていないのだなと思われます-尤も仮にこれが意図的であっても、あまりひねりがないなとは思いますが。また上総広常が酒を直飲みするシーンにも触れていますが、これは周囲に家来しかいなかった、つまり他の誰かと分け合う必要がなかったことも理由の一つでしょう。

その後中世は野蛮だった、ヨーロッパでも食事のマナーは悪いと書かれており、この時「ナイフやフォークで歯をほじくり出すことが当たり前」などと書かれていますが、正確には「歯の間に挟まったものを」と思われます。そしてこれに関しても、私は中世にフォークを使う国は限られていたと書いています。

西欧にフォークが広まったのはルネッサンスに入ってからで、それまではフォークの代わりに指を使って、つまり手づかみで食事をしており、当然食事の間、手でどういうことをしてはいけないという作法もありました。しかし日本の中世は、もう箸は使われていたからその辺は違うでしょう。

にもかかわらず

これからも食事のマナーがなっていない場面に注目したいと思います。
おそらく今後、地位が上がるにつれ、義時たちはお箸を綺麗に使った食事をするようになりますよ。
そしてこのマナーの悪さは、坂東のものであることもご注目。

などと書かれていますが、武者さん本気でこういうことを信じていたのでしょうか。それとこの人、本当に坂東武者が嫌いだったのだなと思いますし、それが昨年の場合、大江広元とか源実朝、北条泰時を持ち上げる一因となっていたようです。

そしてその後にまたも中世は野蛮だったといった記述があり、さらに

冷静に考えてみれば、聖書もアーサー王伝説も無茶苦茶暴力的じゃなかったっけ? 今どき英雄建国神話もないよねハハッ!
そう我に返ったんですね。

上記の投稿をアップした時にも書いていますが、特定の宗教を貶めるのはどうかと思いますね。信仰を持っている人を怒らせかねないと思います。それでなくても元々このコラムは、人を怒らせるまたは貶めると思われる表現が目に付きますが、宗教を云々するものではないでしょう。

しかも、武者さんが何かにつけて引き合いに出す新島襄は、プロテスタント諸派の会衆派の信徒です。一般にプロテスタント諸派は聖書を重んじる傾向があるのですが、それと矛盾してやしないでしょうか。


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[ 2023/05/03 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

洗足木曜日

4月6日は洗足木曜日(聖木曜日)でした。「最後の晩餐」の日と言った方がいいかも知れません。

この木曜日の4日前がパーム・サンデー(棕櫚の主日)であり、この日から復活祭までが受難週(聖週間)です。パーム・サンデーはイエス・キリストのエルサレム入城、そして月曜日に、イエスは実がなっていないイチジクを呪って枯らし、その後宮潔めが行われます。この宮潔めとは、神殿で売り買いをする人々の追放を意味します。

火曜日に終末の預言、水曜日にユダの裏切りがあります。またこの時にイエスの足に香油が注がれています。そして木曜日は弟子たちの足を洗い(洗足の名の由来)、晩餐、それからイエスの苦悩が窺える、ゲツセマネの祈りがあります。何せその翌日に処刑が待っているわけですから、心穏やかでいられるはずはなかったでしょう。

ところでこの祈りの時、弟子たちは寝ないで待っているようにと言われたにもかかわらず、眠りこけてしまいます。

そして聖金曜日、グッド・フライデーとも言いますが、イエス受難の日です。土曜日はイエスは黄泉に下り、そして日曜日に復活という流れになっています。この復活祭が、キリスト教で最も大きな祭日となっています。

ちなみにこの木曜日は復活祭に向けての準備をする日でもあり、イースター・エッグはこの日に準備するといいとも言われれいます。またこの日から、来たるべき祭日に向けて家の中をきれいにする習慣もあるようです。


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[ 2023/04/07 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

セント・パトリックスデーのいわれについて

3月17日はセント・パトリックスデーで、アイルランドの祝日でもあり、主にカトリックの祭日でもあります。元々は海賊に誘われて、アイルランドに売り飛ばされたという経歴を持つ人物で、その後脱出したものの、その後聖職者としてアイルランドに再び赴き、シャムロックの3枚の葉で三位一体説を説いたとされています。

アイルランドを象徴する植物がシャムロックであるのも、これにちなんでいます。このシャムロック、クローバーと置き換えられることもありますが、要するにこのクローバーを含むマメ科やカタバミ科の植物の総称です。大抵葉がハート形で、3枚または4枚に分かれています。

またこの植物にちなんで、アイルランドを象徴する色は緑となっています。この日パレードが行われる欧米の各都市などでは、川が(色素で)グリーンに染められたりもします。また緑の妖精(レプラコーン)は有名ですし、スポーツのナショナルチームのユニフォームも多くは緑色です。

それからこのパトリックと言う名前、アイルランド人男性を代表する名前ともされています。女性形はパトリシアです。あとイギリスのユニオンジャックに、赤の斜め十字がありますが。これは元々はアイルランドの聖パトリック十字です。この聖パトリック関連で、アイルランドから蛇を追い払ったという伝説もあります。

そして18日、ラグビーのアイルランド代表(アイルランド共和国+北アイルランドの代表)は、イングランドと試合を行い、勝てばシックスネーションズ全勝優勝です。2019年のワールドカップメンバーの、ジョニー・セクストンも出場予定です。2010年代前半の強いアイルランドの復活となるでしょうか。


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[ 2023/03/18 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

レントとバラ色の主日と復活祭

東日本大震災からもう12年ですね。これに関しては、いずれラグビー関連で書きたいと思います。

さてキリスト教では、現在レントの真っ最中です。クリスマス前のアドベント同様、復活祭前にはレントという節制の時期が来ることになっています。尚同じくキリスト教で重要な祭日であるペンテコステは、復活祭から50日後です。

ところでこのレントですが、折り返しの日曜日を喜びの主日とかバラ色の主日と呼びます。このバラ色というのは、カトリックなどの司祭がバラ色の祭服を身に着けることにちなんだとされています。今年は3月19日です。尚バラ色の祭服を司祭が身に着けるのは、アドベント期間中の第3日曜日も同じです。

その他にもこの日は、イギリスでは母の日となっています。普通アメリカ、もちろん日本でも母の日は5月の第2日曜日ですが、イギリスは今でもこの日が母の日で、シムネルケーキと呼ばれる、ドライフルーツを入れて焼き、丸めたマジパンでデコレーションを施したケーキを食べる習慣があります。

この後レントの期間は進み、2023年の場合は4月の2日から受難週(聖週間)に入ります。この時期の節制が一番重視されると言われています。

またこの受難週最初の日はパーム・サンデー(棕櫚の主日)ですが、イエス・キリストがエルサレムに入城する際に、棕櫚の葉を敷いたことに由来します。棕櫚の葉を信徒に分け与える教会もあります。

そして4月9日に復活祭、イースター・サンデーを迎えます。復活祭は春分の日の後の、初めての満月の次の日曜と決められています。数日前が満月でしたが、その次にまた満月が上れば、復活祭近しと言うわけです。

復活祭と言えば『ピーナツ』で、スヌーピーがイースター・エッグを隠して回る場面を思い出します。またこの頃、バーバリアンズ(ラグビーの選抜チームの一種、決まったグラウンドとクラブハウスを持たない)のイースターツアーが行われます。『イースター・パレード』などという映画もありますね。

飲み物-キャンドルとワイングラス
[ 2023/03/12 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第8回に関しての武将ジャパンの記事について-4

先日分の続きです。
今回はこのパートのみです。何だか無理やり問題視したがっているように見えますね。

しかし宗教史は、取り扱いがナーバスな面があり、専門家が必要でしょう。
『八重の桜』では同志社大学関係者によるチェックが入りました。
例えば脚本段階で、新島襄が茶碗酒を飲んでいる場面があれば、お茶に変える。彼は厳格なプロテスタントですので、飲酒はありえませんでした。
ただ、これは良い例外とも言え、大河のみならず、日本のドラマはどうにも宗教史の考証に甘い傾向があります。
朝ドラの『花子とアン』では、ヒロインが飲酒泥酔する場面がありました。
ドラマとしては盛り上がっても、彼女のモデルは厳格なプロテスタントですから、モデルへの酷い侮辱となります。

これらはすべて今までの焼き直し(コピペと言ってもいい)です。従って、私も何度も書こうと思います。

まずプロテスタントとひとくくりにしていますが、同じプロテスタント教会の聖公会、ルーテル派に至っては、飲酒は罪悪視されていません。新島襄は会衆派教会、花子はメソジストで、どちらも飲酒は禁じられているかあまり奨励されませんが、新島襄は受洗した信徒です。

それに引きかえ『花子とアン』の主人公の花子は、ドラマの中では洗礼を受けていません。それゆえ泥酔したとしても(あまり感心はしませんが)、特別問題視するものでもないでしょう。取りあえず、武者さんが『花子とアン』を叩きたいのはわかりますが。

そして今年も、宗教描写がおかしい。
考証が足りないというよりも、現在問題視されている特定の宗教に、あえて近付けたような印象すらあり、教義や実態が無茶苦茶になっています。
◆【どうする家康】家康を苦しめた「三河一向一揆」脚本家の“カルト”描写に「現代日本にも通ずる」感嘆の声(→link)
批判精神がある、ということでしょうか。
このご時世にそんなことをするのは、むしろ逆効果では?
現在、多くの宗教団体が、新興宗教との違いを説明するため労力をかけているのに、実在する寺をこんな風に描くのは無神経だと思います。

「教義や実態が無茶苦茶になっています」とありますが、昨年の鎌倉殿とは違い、今回は一向一揆が中心です。本證寺サイドが家康にどう刃向かったか、それが中心となるでしょう。しかし鎌倉殿に登場する宗教に関しても、どうも武者さんはあまりよく理解しているように見えませんでしたが。

それにカルトと同一視すること自体がおかしいかと思います。一部前の投稿でも書いていますが、この一向宗は他にも一揆を起こしており、三河の一揆のみを採り上げて云々するのは筋違いでしょう。ちなみにリンク先の記事ですが、FLASHのもののようです。これ以外に宗教関連を云々した記事を未だに見ていないので、武者さんが叩くためにこの記事をわざわざ引っ張って来たようにも見えます。確証バイアスの典型のようです。

また前出の『八重の桜』、『花子とアン』での「信徒として如何にあるべきか」(花子はこれに該当しない)に関する記述と、この一向一揆を同列に論じるのも変な話です。宗教関係の場合必ずと言っていいほど、この2つのドラマに関する記述を、比較対象として適切か否かはお構いなしに持ち出していますね。

それと武者さん、家康が乗り込むことについて、どうも勘違いをしていたように見えます。これについては、また次回で。

余談ながら中尾氏関連ですが、「キャンペーン」を「キャンパーン」と書いていたのを思い出しました。こういう点に一々こだわりたがる辺り、中尾氏と武者さんは、まだまだ共通するものがかなりありそうです。
(2023年3月4日加筆と修正)


飲み物-ウイスキーストレート
[ 2023/03/04 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

告解火曜日

祝祭日関連で少々。2月21日は告解火曜日(シュローブ・チューズデイ、マルディグラ)です。その翌日が灰の水曜日(アッシュ・ウェンズデー)で、いよいよレントの始まりです。復活祭の前の金曜日(聖金曜日)前日まで続くこの期間は、信徒に取っては精進の時期でもあります。ただし東方教会の場合はもう少し長く、特に聖職者はいつにも増して、かなり禁欲的な生活を送ることになります。

この火曜日、精進に入る前ということで、キリスト教国では肉類や油、バターをたっぷり使ったお菓子や料理を食べるならわしがあります。イギリスではパンケーキを焼く習慣があるとされていますが、この日はかつてはフットボールが行われた日でもありましたこれは、今のラグビーやサッカー、あるいはその他のフットボールの基となったボールゲームのことで、人数もルールもちゃんと決まっていませんでした。

そのためボールを誰かが服の中に隠したりもしたし、またそのボールそのものも、牛や豚の膀胱を膨らませただけのものでした。ちなみに世界最古のラグビーボールメーカーは、ワールドカップに公式球を提供しているギルバートで、膨らませた豚の膀胱に革を張ったボールを考案しています。

飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/02/21 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

小説の中のクリスマス

クリスマスについては今までも何度か書いていますが、今回は今までご紹介した北米の小説の中で、クリスマス関係の記述についてです。まず『赤毛のアン』ですが、カルヴィニズムの一派である長老派のためか、あまり大々的にクリスマスを祝う場面は、私の知る限り登場しません。また『少女レベッカ』も、クリスマスを華やかに祝う場面は、私が読んだ分では出て来ません。無論少年少女向けということで、いくらかアレンジされているかとは思います。

一方で『若草物語』ではクリスマスのご馳走と思しきものは出て来ますが、母の意向で、それを貧しい人たちに上げてしまいます。さらに『あしながおじさん』では、1年生の時は寮に残り、2年生でサリーの家に招かれて、家族の人たちと本格的なクリスマスを過ごす描写が出て来ますが、この時あしながおじさんからのお金で、新しいドレスを買っています。尚3年生で訪れたジュリアの家は、お金持ちではありますが、主人公のジュディは精神的にはあまり満たされなかったようです。

ただプレゼントを貰う、あるいは交換するという記述は多く出て来ます。アンはマシュウから茶色のパフスリーブのドレスを貰っており、ダイアナの大おばのジョセフィンからは靴を貰っています。この大おばさんとの出会いは、この人が寝ているとも知らず、ダイアナと2人でベッドに飛び乗ったのが発端でした。後でこの人の家というか邸宅に2人は招待されますが、アンは自分が夢に描いていた家そのままで、嬉しいというより気おくれしてしまいます。

また『若草物語』では聖書を皆貰っています。19世紀半ばのプロテスタント諸派、特にピューリタニズム的な価値観が窺えます。レベッカは以前あらすじをご紹介した時書きましたが、ミランダ伯母さんから毛皮の防寒具を、ジェーン伯母さんからは緑のドレスを貰い、また伯母さんたちにもプレゼントを上げていますし、アラジンと呼ぶアダム・ラッドからはネックレスを貰っています。

あと『やかまし村』シリーズについても以前ご紹介していますが、このシリーズの舞台であるスウェーデンのある村のクリスマスは、まず小鳥たちのえさを準備し、子供たちがショウガ入りのクッキーを焼くところから始まります。そしてクリスマスにはご馳走がテーブルに並びますが、かつて祖霊を迎えるために用意されたユール・ボードを思わせます。メインは北欧のクリスマスには欠かせないハムですが、それ以外にも色々な料理が並ぶようです。肉団子(イケアのミートボールを連想させます)もあるし、あとお米のプディングを食べる時は詩を作る習慣もあるようです。


飲み物-冬のシードル
[ 2022/12/25 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

あめなるかみには/It Came Upon the Midnight Clear

アドベントも第4節に入りました。

It’s the 4th Sunday of Advent.





[ 2022/12/19 01:45 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

神の御子は今宵しも/O Come, All Ye Faithful

アドベント第3節、今回は『神の御子は今宵しも』です。

"O Come, All Ye Faithful" . It's the third Sunday of Advent.





[ 2022/12/12 01:45 ] その他/others | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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