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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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「闘争・闘争反応」及びストレスが原因となる病気

先日の、『はたらく細胞BLACK』第6巻関連投稿です。

「闘争」と「逃走」について。元々はアメリカの生理学者であるウォルター・ブラッドフォード・キャノンが定義したもので、flight or flight response (闘争・逃走反応、戦うか逃げるか反応)と呼ばれています。第6巻P80(下の画像)で、脳の司令官がこれについて説明しています。

はたらく細胞BLACK闘争と逃走

「ストレスに対してこの身体(からだ)が取れる選択肢は2つー”闘争か逃走か”」
どちらにしてもエネルギーが欠かせないため、大量のノルアドレナリンと糖分が必要となり、そのための手段としてコルチゾールを出したものの、今度はそれによって神経細胞が委縮して、うつに陥ったわけです。

実際ストレスは侮れないもので、この第6巻以外にも、BLACKではストレスによる身体へのダメージが、例えば喫煙の悪影響などの形で描かれています。ストレスは循環器系疾患に関わることもありますし、これが原因で発熱することもあります。心因性発熱、あるいはストレス性高体温症と呼ばれているもので、風邪でもないのに熱が出ます。場合によっては、頭痛や腹痛を伴うこともあります。

元々風邪やインフルエンザなどの感染症の発熱は、抗原であるウイルスの増殖を抑え、また免疫細胞を活性化させるためのもので、ウイルス侵入により炎症性サイトカインが産出され、これにより体温の基準値が高めにセットされて、いつもよりも体温が高くなります。この時は他に倦怠感、無気力、食欲不振や眠気などがあり、これらはいずれも、消化活動や行動意欲を抑え、体を休ませる方向に導く役割を果たしています。

しかしストレスによる発熱は、交感神経が関わっており、風邪やインフルの発熱とは全く違ったものです。そのため、風邪薬や解熱鎮痛薬を服用しても効果がありません。こういう時は心療内科を訪れ、しかるべき治療を受けて薬を処方してもらうことが推奨されています。またストレスの原因が収まると、熱が下がることもあります。

ちなみに高体温症と呼ぶのは、体温の上昇の理由が、抗原を抑え込むための発熱とは根本的に異なるためです。これ以外に、たとえば熱中症による体温の上昇も高体温と呼ばれたりします。

飲み物-ミルクティーとビスコッティ
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[ 2021/10/25 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第6巻-2

『はたらく細胞BLACK』第6巻その2です。尚、先日の第6巻その1で、単に『はたらく細胞』としていました、失礼いたしました。修正しています。それと、FC2にまた障害が出ているようで、あるいはアクセスしづらくなっているかも知れません。

<うつ、覚悟、万事休す。>
アイドルたちは悩んでいた。AA2153と一緒にいたSS1404は、上の連中は何してるんだ、さぼるなと怒りをあらわにし、2人で脳に酸素を届ける。厳重なチェックの後、2人は脳神経細胞課の部屋へ入るが、そこで目にしたのは、衰弱した神経細胞の姿だった。そしてグリア細胞は、ノルアドレナリン催促の電話に対応に追われていた。神経細胞は、ノルアドレナリンを届けるための非常事態宣言(コルチゾール)のおかげで、プレッシャーがかかり続け、すっかり憔悴していた。この有様を見かねたSS1404は、これではβ細胞の時と同じだと言い、ぶん殴ってやると、AA2153と2人で中枢部へ向かう。

相変わらず冷静な脳の司令官に対し、SS1404は身体中が大変なことになっていると直訴するが、司令官は取り合わない。そこでA2153は、体内で何が起こっているのか知っておきたいと言い、司令官はストレスに対してコルチゾールを出させた結果、うつを引き起こしたと話す。ノルアドレナリン以外にドーパミンやセロトニンなども伝わりにくくなっていた。ストレスを軽視するSS1404を司令官は叱責し、ストレスに対してこの身体は「闘争」か「逃走」かの選択肢しかない。どちらもエネルギーが必要なため、大量の糖分とノルアドレナリンを準備したと話す。エネルギーがないとオーバードーズの二の舞になりかねない。ストレスは見えざるところで身体をむしばむ、そのためならば多少の犠牲はやむをえないと言った時、SS1404の右フックが彼を襲った。

司令官はQJ0076が糖化で犠牲になったのを彼は知っており、他の赤血球たちの名前や働きぶりもチェックしていた。またうつを招いたのは自分の責任だとも言いつつ、謝ることはできない、もし同じことがあれば同じ決断をすると断言する。恨みたければ恨みなさいと言う司令官に対し、今度はAA2153が言った。
「こっちは毎日死にそうな思いをして身体中駆け回ってんだぞ!!モニター越しなんかじゃなく実際現場に来てみろ!!首から上の連中なんかにこの大変さがわかってたまるかっ!1」
しかし司令官は無駄に時間を使った、遅れを取り戻すようにと答え、2人は部屋を出た。AA2153はアイドル達に神経細胞とうつについて話す。ほっといて治るものでないのは事実だが、だからといって、赤血球たちにできることはもう何もなかった。

<薬、禁煙、恐怖。>
体内は依然としてうつ状態だった。脳の神経細胞はコルチゾールで委縮しており、ノルアドレナリンのみならず、快楽をつかさどるドーパミンも、全身に行き渡っていない有様だった。しかもそこで喫煙が始まる。ニコチンのおかげでドーパミンは増加したが、リスクの高い喫煙にまたも救われた形になった。体内はまるで活気がなく、しかも赤血球たちは新しい薬を運ぶように言われる。その時脳では、神経伝達物質が伝わり始めていることがわかる、そしてAA2153たちは、新しい薬を脳の神経細胞へ届けた。マイクとパラボラアンテナを合体させたような、変わった形のその薬は、神経細胞の洩れてしまう声を無駄なく拾い、ノルアドレナリンの伝わりをよくする(SNRI)のが狙いだった。

しかし神経細胞は衰弱し、苦しそうなままだった。そもそものストレスの原因が解決されない限り、根本的な部分は変わらないのである。しかも一般細胞たちは、これ以上薬を入れるなと、薬を体内に運ぶ赤血球たちに抗議していた。赤血球も仕事である以上やむを得ないのだが、外の力に頼るのはリスクがあり、またオーバードーズのようなことが起こるかもしれないとAA2153は思う。しかしそんな彼らが、翌日運ぶように言われたのは多量の酸素だった。喫煙が過去最長やんだままであり、その分酸素が必要になっていたのである。

しかし脳の司令官も、またSS1404も、禁煙がいつまで続くかを危ぶんでいた。そのSS1404はAA2153と、ドーパミン系の神経細胞の部屋へ酸素を運んだが、ドレッドヘアとサングラスの神経細胞は、ニコチン依存となっていた。そこへお馴染みの、あのもわっとした煙が流れ込んでいた。やはり喫煙をやめることができなかったのである。ドーパミン系神経細胞は、これで曲が書けると嬉しそうだったが、AA2153はニコチンをはじめ、様々な種類の薬に頼っているこの身体が気になっていた。そして、また抗うつ剤を運ぶことになるが、最早AA2153は、薬か毒かもわからない外部からの薬を運ぶことに、恐怖感を抱いていた。

<迷走、薬効、使命。>
AA2153は、自分は酸素と栄養素しか運ばないと仲間たちに伝える。そこへ一般細胞たちがなだれ込んで来て、薬を運ばせないように妨害しようとするが、DA4901はそんな彼らをはねのけ、AA2153はまたも脳の神経細胞のもとへと薬を届けた。神経細胞は相変わらず苦しそうで、AA2153はたまりかねて、その薬(マイク)を床に叩き落とし、必要ないと言い捨てて、今度はドーパミン系の神経細胞へ酸素を運ぶ。ここでまた喫煙が始まったため、神経細胞がハイになるのを恐れるAA2153だが、しかし何も起こる様子はなかった。

ドーパミン系の神経細胞は、バレニクリン(チャンピックス)を咥えていた。これは喫煙による快楽を得られないようにする働きがあった。神経細胞は酸素を深々と吸い込んでうまいと言い、ニコチンなんてなくたってドーパミンを出してやると意気込む。そのAA2153は外でDA4901と出会う。神経細胞の部屋で暴れたそうだなと彼は言い、薬だろうが酸素だろうが栄養素だろうが、配達先に運ぶのが赤血球の仕事だ、この体内の様子を見てみろと言って、サボってんじゃねえよとAA2153の襟をつかむ。さらに彼は、AA2153に
「君は何度裏切られようとこの身体がよくなることを信じてきた。だったらこの身体が必要としている薬のことも信じてあげたらどうだ」
「僕も信じてみたい…」
と言い、去って行く。

その後体内には活気が戻り始め、アイドル達のコンサートも行われた。そして、白血球1196は意識を取り戻す。
自分が眠っている間のことをAA2153から聞いた白血球は、
「きっとこの身体もお前と同じなんだ。迷って間違えて…間違えてまた学習して」
と言い、
「信じようこの身体を」
と言い聞かせる。その彼を仲間たちが待ち構え、DA4901が脳の神経細胞の部屋へ連れて行く。そこにはかなり元気になった神経細胞が、曲をアイドルたちに届けていた。神経細胞の回復は、グリア細胞のおかげでもあった。AA2153は先日の非礼を詫び、神経細胞は彼を励ます。そのころ肺では、あの未分化細胞だったK-9999が一人前の胚細胞となるために、面接を受けていた。面接官の評判は上々だったが、彼はその場でせき込み、緊張しているせいでと説明する。しかし彼の手元に届いたのは、不採用通知だった。


うつ状態、それによる免疫低下、さらに体内に持ち込まれてくる薬などなど、今回も様々なことが赤血球たちを悩ませます。無論赤血球だけではない一般細胞、アイドル達(交感神経)もしかりでした。

AA2153とSS1404は、直訴のため脳に向かいますが、脳の司令官は、ストレスに打ち勝つだけのエネルギーが必要なため、糖分とノルアドレナリンを準備したと言います。無論これは、赤血球たちに取ってはリスクの大きなものでした。司令官は、コルチゾールを出してうつを招いたことは自分の責任だが、今後もし同じことがあれば同じ決断をすると断言します。

これに対してSS1404は司令官に殴りかかり、AA2153は現場の大変さを司令官に訴えます。それでも司令官は冷静そのもので、仕事に戻るように言います。実際問題として、脳もこれ以上どうすることもできないのです。また薬を入れても、神経細胞の状態は改善せず、ノルアドレナリンを届けることもできず、一般細胞からはこれ以上薬を入れるなと言われ、さらに悪いことには、ストレス解消のために喫煙が始まってしまいます。正に万事休すでした。AA2153は、次第に薬を運ぶことに抵抗を覚えるようになります。

その後禁煙、また喫煙と繰り返されますが、ニコチン依存のドーパミン系神経細胞は、これで曲が書けると大喜びです。何がいいのか、あるいは悪いのかもわからないまま、薬を運ぶのを拒むAA2153ですが、この身体が決めたことだから、この薬のことも信じてくれとDA4901に諭されます。幸いその後、ドーパミン系神経細胞のニコチン依存は止み、脳の神経細胞もグリア細胞のおかげで、元通り曲を作れるようになりました。そして白血球は意識を取り戻し、やはりこの身体を信じようとAA2153に言い聞かせます。

一方で例の肺の細胞ですが、面接結果は不採用となりました。彼自身に何かしら異常があるようです。

それから「闘争」と「逃走」については、別の投稿でご紹介します(長くなってしまうので)。


飲み物-温かいカフェオレ

[ 2021/10/24 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

盲信とストレスと「限界」

数日前に「同一視そして盲信」という投稿をしています。自分が好きなアイドルやスポーツ選手との一体化、例えばその人の行動をお手本にしたり、ファッションを真似したりするのは同一視(同一化)です。一方で相手を意のままにできると錯覚するため、、相手が結婚したりすると、ひどく落ち込むこともあります。また盲信は、文字通り盲目的に相手を信じ込むこと、もっと言えば相手を理想化することで、いずれの場合も過剰に一体化したり、信じ込んだりするのは禁物と言えるでしょう。

特にこの盲信なのですが、相手に対する思いが、他者排斥になり兼ねないこともあります。普段の生活でストレスが多いため、特定の対象にのめり込みたいという気持ちはわかりますが、度を過ぎると痛い人になってしまいます。その場合は他者に頼るより、ストレスそのものの原因を究明し、しかるべき治療を行う方が本当はいいのでしょう。しかしそこまでには至らない、不愉快なことがあっても、特定の「推し」であるとか、好きな映像作品などを見れば元の自分に戻れるのであれば、それはそれで有効といえます。

ストレスに対する反応は、「闘争」(fight)か「逃走」(flight)かの2種類であるとよく言われます。自分が戦えそうな相手には闘争、自分が恐怖や苦痛を感じる場合には逃走を選ぶわけですが、このような場合には身体的変化が起こります。具体的には交感神経の緊張が高まり、心拍数が増加して、血圧が上昇するといった状態になります。恐らくストレスを感じた時には、ひどく疲れると思う人は多いでしょうが、実際体に負担がかかっていることになるのです。

このことは、今後投稿予定の『はたらく細胞BLACK』第6巻の続きで触れますが、ともかくストレスとはかなり体を蝕むもので、循環器系疾患などにつながることもあります。その意味で、自分なりのストレス解消法を見つけるのは悪いことではありません。ただ他者に依存するようになると、結局何かにつけてその存在を頼るようになり、最終的には、その人を崇拝、あるいは美化するようにならないとも限らないのです。

これはちょっと政治絡みの話になりますが、実際に一月ほど前の自民党の総裁選の時、ネット上にこの人物でなければならない、総裁とはかくかくしかじかであるべきだという論調が飛び交っていました。無論どの人を選ぶのかは、党員である限りその人の自由です。しかしそういう論調は、ある意味極端に受け止められやすいのもまた確かでしょう。特定の対象をかくあるべしと思い込むのは、どうも極端化しやすいものです。

ネット上で最近よく「限界」という言葉を目にします。自分の能力とか体力の限度という意味ではなく、思想や発想が限界地を超えて、元に戻れなくなったという意味で、これもいわば極端化の一つの形と取れます。盲信するというのは、こういうリスクを背負うということでもあり、自分のストレス解消だけで収まるのであればともかく、対象を理想化するがあまり、極論に走るようになるのはやはり避けたいものです。


飲み物-カフェラテ2
[ 2021/10/23 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その8

『はたらく細胞』第5巻後半、班長がクローン化して周囲を驚かせます。そりゃそうでしょう、赤血球なんてあの不愛想で恋愛下手な雰囲気の班長から、急に甘い言葉を囁かれるので、すわ何事かと皆が思うわけです。その後当の班長がクローンなどと言い出したことで、余計おかしな目で見られてしまいます。

尤も、当の班長はすべてクローン任せで、楽してめでたしめでたしだったのでしょうが…。どうも班長に取ってはラッキーだと思われたことが、結果的に裏目に出るとか、周囲が疑惑の目で見るという落ちになる話が、このシリーズでは多いですね。

それから制御性T細胞と、デートに誘われたと勘違いして頭皮に行く話、それから潜伏感染については『はたらく細胞BLACK』にも出て来ます。頭皮を攻撃するなと言うのは、毛母細胞の分裂の速さが、キラーT細胞たちにいわば誤解を与えてしまうためですが、ここではやんちゃなキラーT細胞が悪戯して、ご近所から締め出しを食らうことになっています。

潜伏感染については当該投稿にも書いているように、かなり昔に感染したヘルペスウイルス、つまり水疱瘡のウイルスが、何らかの理由で復活することになっています。しかし潜伏感染と言う設定上、何やら怪しげな場所の怪しげなトンネルに、謎の連中が潜んでいると言うのはどちらも発想としては同じであるようです。

そして班長と白血球(好中球)2145が温泉旅行に行くのですが、この回では「GO TO トラベル」が出て来ます。緊急事態宣言も解除されましたが、あれは復活するのでしょうか。ともあれ、意外なことに温泉好きの班長ですが、これは自宅の風呂が、彼に取っては狭すぎるせいもあるのでしょう。

しかしこの2人が温泉に行ったせいで、他の免疫細胞たちの間にあらぬ疑念が生じてしまいます。白血球の中でも仕事人間である2145が班長と温泉旅行などありえない、きっと強い抗原を倒しに行ったのだとなるのですが、そこまで考えなくても、たまにはのんびり骨休めしたと素直に思えばいいのに…。しかし元々の原因は、B細胞が仕事をさぼって抗体を作らなかった(おいおい)ため、食作用が進まなかったことにあるのですが、そのB細胞はなぜかこちらには出て来ません。

飲み物-アイスコーヒー2

[ 2021/10/13 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第6巻-1

『はたらく細胞BLACK』第6巻その1です。

<胃洗浄。涙、涙。>
多量のベンゾジアゼビンとアルコールを摂取した体内では、細胞たちが眠り込んでしまい、呼吸も弱まり、ただ子守歌だけが響いていた。そのような中でもAA2153は酸素を運ぼうとするが、体が思うように動かなくなっていた。そんな時轟音と揺れが起き、胃に向けて管が差し込まれる。管からは大量の水が流れ出ていた。あふれそうになる寸前で水は止まり、今度は水量が減り始めた。その管が胃液ごと水を吸い上げているのだった。その後再び管から水が流れ始めた。脳の首脳陣は、胃の中を洗っていることに気づく。それと同時に心拍数と血圧が上昇し、意識が回復した。

何事が起ったのか気づかないまま、AA2153をはじめ赤血球たちは酸素の運搬を急ぐが、ベンゾジアゼビンは、倉庫から姿を消していた。赤血球たちは薬を運ばなくていいことに喜ぶが、DA4901はこの身体は自ら死を選んだ、懲りていない、きっとまた同じことが起きると冷ややかに言う。AA2153は反論するが、DA4901は、自分は健康な体など知りもしない、この労働環境から解放されるならそれでいいと素っ気なかった。それに異を唱えたのは意外にもSS1404だった。AA2153たちから健康になった体の話を聞かされた彼は、自分もそういう身体で働きたいと言い、涙を流す。それはこの身体次第だとDA4901。

白血球1196は相変わらず意識不明であり、AA2153が白血球ちゃんと呼ぶ白血球も元気がなかった。この身体はなぜ細胞の声に耳を傾けないんだと思いつつ、AA2153は瞼に酸素を運ぶ。酸素を受け取ったゴブレット細胞は、瞼と結膜、涙腺の構造をAA2153に説明する。この細胞の役目は、流れる涙にムチンを混ぜて角膜と馴染ませることだが、最近はその仕事も少なくなっており、しかも細菌が侵入してくる。その時涙が流れ落ち、細菌たちを洗い流した。副交感神経の悲し気な歌声が響き、この涙は痛みが原因なのではなく、情動性のものであることがわかる。AA2153は呆然と流れ落ちる涙を見ながらこう思った。
「この身体も辛いんだ…後悔してるんだ…!」

<脳、活力、萎縮。>
身体は相変わらずストレスに晒されていた。体温、血圧も低下し、筋緊張も見られた。脳は非常事態宣言(コルチゾール)を発令し、体を活性化させるため血糖値を上げ、ノルアドレナリンを全身に行き渡らせることを決める。ノルアドレナリンを届けているのは、交感神経である女性アイドルユニットだった。彼女たちの歌声が元気のもととなるのだが、NC8429は、これよりも副交感神経の歌声がいいとこぼす。するとアイドルたちの1人が、自分たちのノルアドレナリンと、副交感神経のバランスをとる事こそが大事と言って、NC8429の手を握りしめる。しかし、彼女たちに曲を届けるプロデューサーであるはずの神経細胞は、声が出せない状態だった。

また食事の摂取量が少ないせいで、小腸には栄養が殆ど入って来なかった。勃起も起こらず、局部が清潔に保たれていないせいで、異臭を放ち、細菌が発生してしまう。AA2153の先輩であるBD7599さえも、いよいよこの身体は生きる気もねえフヌケになっちまったと言うが、涙を目の当たりにしたAA2153は、この身体も苦しんでいるのはないかと思っていた。その後AA2153は肺で、肺血栓の時に出会った肺の未分化細胞と再会するが、未分化細胞は早く肺の為に働きたいと夢を語る。そんな時また喫煙が始まり、2人は煙の少ない方向へ走るが、未分化細胞はひどくせき込んでいた。いつものことだと話す未分化細胞。その後AA2153は酸素を運びながら、この身体の今後について考えていた。

すると今度は、多量の糖分が体内に送り込まれてまた糖化が始まっていた。この糖分は外部からのものではなく、脳が血糖値を上げるために決断し、貯蔵された分を支給したのだった。AA2153は出どころを頼って肝臓へ行き、なぜかを問いただす。肝臓の責任者は、ストレスに打ち勝つためだと答える。仕組みとしては脳からの命令を受けた副腎が、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)を分泌することで、肝臓が糖分を放出するのである。運動機能も活性化されると答える責任者だが、AA2153は割り切れないものを感じていた。しかもコルチゾールが原因で脳の神経細胞が委縮し、交感神経へノルアドレナリンを提供できず、アイドル達も歌えなくなっていた。神経伝達物質が届かないこの状況は「うつ」だった。


ベンゾジアゼビンとアルコールを摂取して昏睡状態になった身体は、胃洗浄によりやっと意識を取り戻します。そしてベンゾジアゼビンの運搬作業は終わりますが、常にクールと言うか、物事を冷ややかに見るDA4901は、どうぜこの身体は懲りていない、今後も同じことが起こると言い放ちます。

しかし元から彼の仲間であったSS1404は、AA2153たちがかつて話していた健康な身体、そういう体内で働いてみたいと異論を持ち出します。SS1404はきれいになった体内というのが、心底羨ましかったようです。

そして瞼に酸素を届けに行ったAA2153は、涙とムチンについてゴブレット細胞(杯細胞)から説明され、涙がなかなか流れないと、ドライアイになって細菌が侵入しやすくなると言われます。そんな折、細菌たちが侵入して来ますが、それを見計らったかのように涙、それも情動性の涙が滝のように流れ始めます。自らの行動に対する後悔の涙だったようで、AA2153は、この身体が懲りていないわけではないことを実感します。

しかしその後も身体はストレスに晒され続け、脳からの非常事態宣言で、身体の活性化のために血糖値を上げ、ノルアドレナリンを行き渡らせることになります。このノルアドレナリンを出すのは、交感神経であるアイドルユニットであり、副交感神経の子守歌とは対極をなす存在でした。

しかし彼女たちに曲を提供するはずのプロデューサーは、血糖値を上げるためのコルチゾール、副腎皮質ホルモンが原因で、声が出せず、曲を届けられない状態となっていて、身体は「うつ」状態となってしまいます。しかも貯蔵されていた糖分の支給によって、また糖化が始まってしまいます。

身体の活性化のための決断は、別の形でリスクをもたらす原因となっていました。さらに食物もあまり入って来ず、不潔な状態も相変わらずでした。AA2153は一人、この身体も苦しんでいることを感じ取っていましたが、しかし彼一人ではどうすることもできません。そんな時、肺で彼はある細胞と出会います。

肺血栓で危険な状態の時に出会った、まだ若い肺の細胞でした。この若者は将来肺のために働きたいと言うものの、喫煙を避けてAA2153と逃げる時に、ひどくせき込んでしまいます。大丈夫だと答える肺の細胞ですが、この時の喫煙、さらにこのせき込みなどなど、今後の伏線となっています。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2021/10/10 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第5巻その2

かなり間が空きましたが、『はたらく細胞フレンド』第2巻その2です。

<クローン選択>
班長はパトロールとウイルス撃退に加え、訓練、上司の無茶ぶりへの付き合いに加え、他部署の問題児であるB細胞を戻すなどかなり多忙な日々を送っている。休日はおかずの作り置きで時間を割かれ、風呂に入りながら、もう一人の自分がほしいと思うようになっていた。

しかも連日のようにウイルスが襲来で、もっと多人数の味方がほしいとも思っていた彼の前に、いきなり大勢のキラーT細胞が現れる。彼らはクローンで、抗原提示された時のみ特異反応するT細胞が選ばれて増殖し、数が増えていたのである。それは正に分身の術であった。便利ではあったが、クローンたちの個性は実に多種多様で、他の細胞に対して、本来の班長とは全く違った対応をし、それが他の細胞たちを戸惑わせることにもなった。

このためヘルパーTへの苦情も殺到したが、本物の班長はクローンたちに任せてのんびりした時間を過ごし、これまたクローンが作ってくれた食事を味わう。ところがそこに赤血球を始め、ヘルパーT細胞やM細胞、B細胞らがやって来る。彼らが対応した班長があまりにいつもと違うため、不信感を抱いたのである。ひょっとしてクローンたちが何かやらかしたかと班長は思うが、そもそも訳がわかっていない他の細胞たちに、クローンなどと言い出したため、メンタルが限界なのではと疑われてしまう。その後クローンたちは、色々な所で働いているらしい。

<フリースタイル>
免疫細胞のストッパー的存在である制御性T細胞、しかしここのところ体内のトラブルもなく、従って仕事もないため社内ニートと化していた。そのため映画配信サイトを見ていたところ、キラーT細胞が来たため慌ててページを閉じ、2人の間に気まずい沈黙が流れる。そこへ正装して花束を抱えたB細胞がやって来て、制御性T細胞をデートに誘う。

頭皮の方に可愛いカフェができたためだが、制御性T細胞は、胸腺学校時代やんちゃだった面々が頭皮に配属され、自己を傷つけて脱毛を起こしたりすることを思い出し、その視察に行くべく、B細胞でなくキラーT細胞を誘う。B細胞は大いにしょげる。そこはデートスポットであり、制御性T細胞の表情は告白する人物のそれだったと言うのである。

デートに誘われたと思い込んだ班長は上機嫌だが、制御性T細胞は仕事ができる女だと見せるため、いつも通りスーツで現れ、私服の班長を驚かせる。頭皮ではヒップホップなキラーT細胞が幅を利かせ、彼らは多くの店で締め出しをくらっていた。制御性T細胞は彼等を制し、過去の秘密を暴き出して、毛母細胞に迷惑をかけないように諭す。これで仕事は片付いたが、デートだと思っていた班長は、つきあう暇はないと言われてがっかりし、また制御性T細胞には変な取り巻きができてしまった。

<潜伏感染>
神経節の一部、三叉神経のトンネルには妙な噂があった。一方体内ではインフルエンザウイルスが侵入し、ヘルパーT細胞は総大将宜しく軍配を振りかざし、制御性T細胞は陣太鼓を叩いていた。急増殖するウイルスに対抗すべく、協力し合うはずのT細胞と白血球だが、白血球が遊走路から飛び出したためキラーT細胞との間でいさかいが起きる。白血球のとりなしで仕事再開となり、学級委員長タイプの白血球3033がチームをまとめる一方で、班長の命を受けた若いキラーT細胞は、ナイーブT細胞をまとめようとしてもうまく行かなかった。

これでまた両者はもめ、制御性から
「いさかい 争い もうやめい」
の文字を見せられ、両方とも他部署へ配属となる。彼らの配属先は三叉神経のトンネルだったが、あたかも心霊スポットのようで、ここに潜伏感染したウイルスがいるので、見張るようにとヘルパーTから命令される。キラーT細胞は刑事ドラマさながらにあんぱんと牛乳を持ち込み、一方白血球は赤血球から寿司の差し入れを貰ったため、これでまた両者がいがみ会う。

そうこうするうちに、うめき声のような声が聞こえるが、白血球のレセプターが反応しない。ケガをした一般細胞の可能性もあり、なぜかその場を白血球が仕切る。班長は中の人の救出に行かされるが、髪の長い不気味な女と出会い、しかもヘルパーT細胞との連絡がうまく取れずに晒し者にされてしまう。白血球がキラーT細胞を侮辱したため、またも両者はいがみ合うが、ともあれトンネルから出て来た女たち、実はへルペスウイルスを撃退するべく、やっと両者は力を合わせる。しかしその後の反省会の提案は、結局反故となる。

<食欲不振>
ファゴサイトーシス(食作用)は白血球の大事な仕事であり、特にメインキャラである2145は、すごい量を食べつくすので有名だったが、その彼が食欲がないと言う。そのため班長は病院へ連れて行くが、なぜか班長について来た緑膿菌を見ていきなり襲い掛かり、体の方は問題ないことがわかる。班長はストレスではないかと言うが、白血球がそれは聞いたことがない抗原だと言い出したため、班長はストレスの何たるかを説明する。

免疫細胞すべてに言えることだが、白血球は自然免疫で常に緊張しており、しかも役立たなくなると脾臓送りになるため、2人で休みを取って温泉に行くことにした。この件で好中球課は大騒ぎになり、何らかの事件事故に巻き込まれたと捜査本部まで起ち上げられる。キラーT細胞の一人も3033から、トレードマークの前髪を焼かれると言う拷問に近い尋問をされ、温泉に行ったと答える。しかし皆は強い抗原を倒しに末端まで行ったと思い込んでしまう。

一方白血球と班長は温泉につかり、土産物を選んだりしていた。また白血球は、赤血球のみやげにすると緑膿菌のぬいぐるみを射的で狙う。その後食事も美味しそうに平らげるのを見て班長は不思議に思うが、どうも同じ味に飽きていたようだった。元々はB細胞が抗体を出すと、オプソニン化によって食が進むのだが、B細胞は抗体作りをよくさぼっていたのである。その後も将棋をしたり、また温泉につかったりと2人は休日を楽しみ、班長は、白血球と同僚だったら楽しそうだなと一人想像するが、他の免疫細胞たちは、気温が低く雪が多い末端に捜索に出かけ、散々な目に遭っていた。


第5巻その2、多忙な班長はもう一人の自分、そして部下たちがほしいと思っていたところへ、大勢の仲間が現れます。これはこれで便利だったはずなのですが、しかしそれぞれ個性も雰囲気もばらばらで、英語しか喋らないクローンも現れ、また赤血球には愛の告白めいたことをする班長も出て来て、他の細胞たちはいつもの班長と違うことに驚きます。自分の手足となってくれる仲間が増えたのは、班長本人には嬉しいことではあるのですが、どうも他の細胞からは、不審な目で見られてしまったようです。

そして前にも登場した、班長と制御性T細胞。この2人がヘルパーT細胞不在の司令室にいると、どうも気まずい沈黙が流れるのがお約束となってしまっています。互いに人づきあいが下手なのかも知れません。そこへ「チャラ男」B細胞がデートの申し込みをしますが、頭皮のカフェの話を持ち出したことから、制御性T細胞は、胸腺細胞学校時代にやんちゃで、近寄りにくそうな人たちが、ここに配属されていたのを思い出します。

ここで彼らが悪さをしていないか見に行くべく、班長を誘うのですが、B細胞でなく自分がデートに誘われたと思った班長はご機嫌で、当日私服で現れますが、制御性T細胞は「仕事」で頭皮に行くため、いつも通りスーツを着ており、互いが互いの服装を不思議がります。さて頭皮では、何やら怖そうで、しかも多くの店から立ち入り禁止となっているキラーT細胞たちに、制御性T細胞が注意をしますが、班長のデートの夢は消え、しかも制御性T細胞からもふられてしまってがっかりです。尤もその後、彼女の周囲にはやんちゃなキラーTさんたちの取り巻きができてしまいます。

潜伏感染、『はたらく細胞BLACK』を思い出します。あちらでは学生運動の生き残りのような人たちが、過去のヘルペスウイルスとして登場しますが、こちらでは幽霊のような女性たちという設定です。相変わらずいがみ合うキラーT細胞と白血球たちに、罰としてヘルペスウイルスがいる三叉神経のトンネルでの張り込みが命じられます。

キラーT細胞たちはあんぱんと牛乳を持参し、白血球たちは握り寿司の差し入れを貰います。この辺りに両者の違いが窺えます。しかし張り込みに握り寿司というのも、ちょっと妙なものではあるのですが…とにかく中からのうめき声にも、白血球のレセプターが反応せず、中を見に行った班長が晒し者にされてしまう始末です。しかもまたキラーTと白血球が対立しそうになるものの、その幽霊のような女たち、実はヘルペスウイルスが出て来たため、やっと協力し合うことになるにはなるのですが。

班長と白血球2145(こちらでは1146ではなく2145です)の温泉行き。2145が食欲がないのを、ストレスのせいだと思った班長は、休みを取って2人でのんびりすることにします。しかし大食い、つまり白血球の世界では仕事人間である2145が有休を取ったことから大騒ぎになってしまい、長髪を後ろで束ねた3033が、班長の部下を木に縛り付けてどこに行ったか尋問し、トレードマークの前髪にライターで火をつけようとします。3033さん、なかなか怖いところがありますね。

無論班長も、急に休みを取って部下に迷惑をかけたから、土産でも持って帰ってやろうとあれこれ物色するのですが、まさか、こういう形で迷惑がかかっていたとは思わなかったようです。しかも2145がスマホの充電器を忘れ、連絡がつかなかったことから、ますます免疫細胞たちの間で疑惑が深まります。それとは知らず、2145は旅館の食事を美味しそうに食べますが、どうもB細胞が仕事をさぼり、抗体を出さなかったことで、抗原が食べづらかったことが、食欲不振の一因のようでした。しかし2人を探しに行った細胞たちの運命は如何に…。

それにしてもこの温泉地、「緑膿菌まんじゅう」があったり、射的の景品が緑膿菌のぬいぐるみだったり、何か緑膿菌がゆるキャラ的な場所なのでしょうか。そう言えば、この回の冒頭にも緑膿菌が登場していました。常在菌であるため、体内には普通にいるようです。

飲み物-カフェラテ2
[ 2021/10/04 00:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』続きそして石動零とがん細胞

先日より、『はたらく細胞』本編絡みで投稿をしています。この本編は主に小学生がターゲットで、また学術的な事実とは違うと断られてもいる以上、細胞を登場人物とした擬人化漫画を作りたかったのは理解できます。そしてその方針も、最初の何巻か、特にこの場合はこういう細胞が活躍しますといった、学習漫画的な意味合いも持ってはいたでしょう。

しかしいっそ擬人化するなら、それぞれの細胞キャラの内面的なものを、もっと掘り下げて、一つのストーリーを作り出すやり方もあったと思います-これは寧ろ『はたらく細胞フレンド』の方で行われています。でなければあくまでも細胞の役割を伝えるものと割り切り、かつて浅利義遠氏が描いたように、理科の勉強的な漫画にする方法もあったでしょう。作者の清水茜さんも、この漫画で脚光を浴びることになったため、あるいは他の方法を検討していたにもかかわらず、この路線で行かざるを得なくなったのかとも考えられます。

ちなみに、浅利氏のツイートのリンクを貼っておきます。こちらの方が、マクロファージが大きめに描かれていたりして、本来の細胞のサイズに合わせているのがわかります。

(『24年前の、はたらく細胞・免疫編』とあります。尚ツイートされたのは2018年です)

但しサプレッサー細胞はその後、制御性T細胞に取って代わられるようになります。

『はたらく細胞BLACK』その他スピンオフは、この本編があるからこそ面白いと言った見方もありますが、私としては特にBLACKの場合、このシリーズだけを読んでも、それはそれで面白く感じられたと思います。このBLACKは本編とあまり関連性がなく(内臓や細胞の描写が一部共通)、寧ろ独自色が強めで、実際の身体の生活習慣や薬の服用に細胞たちが影響される点などに、興味を感じるせいもあるかも知れません。その意味ではやはり本編も、舞台となる身体の年齢や体質などを、ある程度決めておいた方がよかったかと思います。

それから『ゲゲゲの鬼太郎』の石動零(いするぎ れい)と、この本編のがん細胞に関して。石動は妖怪狩りを専門とする鬼道衆の末裔ですが、本物の末裔ではなく孤児で、鬼から術を学んだことになっています。人間に対しては正義感を見せるものの、妖怪に対しては冷酷で、戦った妖怪を自分の中に取り込み、次の戦いではその力を戦力として使えるようになります。

ゲゲゲの鬼太郎石動零


ただし取り込み過ぎるとキャパオーバーになり、自らの体に破綻をきたすようになります。第75話『九尾の狐』では、鬼太郎の仲間の妖怪たち(子泣きじじい、砂かけばばあ、一反木綿、ぬりかべ)を取り込んでしまったのはいいのですが、その状態で鬼太郎を敵に回したため、仲間の妖怪に阻止されてしまい、思うように動けなくなります。唐傘がかつて霊毛ちゃんちゃんこを盗んで人間に化けた時、鬼太郎を敵に回したものの、ちゃんちゃんこに縛られて戦えなくなったのと似たものがあります。

はたらく細胞がん細胞

この点立場は異なるものの、『はたらく細胞』本編で制御性T細胞に阻まれて、免疫細胞ががん細胞をやっつけられなくなるのとも似ています。零は最終的に、伊吹丸や鬼太郎たち、さらには西洋妖怪の力まで借りて九尾の狐を倒した後、修行のために去って行きます。しかし、鬼太郎を倒すという気持ちはそのままで、この点も、何度もよみがえって来るがん細胞を思わせます。

上記の画像、上が石動零で下ががん細胞です(DVD『ゲゲゲの鬼太郎』及び『はたらく細胞』第5巻より)。無論他のアニメにも似たようなキャラはいるでしょうが、それぞれの悪行(と言うべきか)も合わせて考えると、やはり何となく似ているようにも感じられます。

あと、同じ鬼太郎に出て来るキャラで、名無しもがん細胞に似ていると書いたことがあります。こちらは外見はかなり異なりますが、半妖怪として生まれるはず(実際は生まれる前に死んだ)のキャラで、祝福されない存在であり、悪意と呪詛を持って人間社会に出現し、最後には犬山まなの体を取り込んで、世界征服を目指したという点では、やはりこのがん細胞に似ているとも言えるでしょう。尚この名無しは、最終的にまなに名前を貰って成仏します。

飲み物―アイスコーヒー5

[ 2021/10/03 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問 その2

では先日の『はたらく細胞』本編第5巻、及び本編への疑問について。これに関しては、以前もがん細胞初登場回で『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問という投稿をしています。この中でやはり前振りがわちゃわちゃし過ぎ(NK細胞とキラーT細胞のやり取りなど)、またがん細胞が一般細胞のふりをしているが、実際がん細胞と言うのは、免疫細胞を欺くことができる点についても書いています。

あとがん細胞が自分がコピーミスであるのを呪うが、それは彼の宿命であること、そして白血球が、自分を一般細胞として見てくれたことを喜ぶといった、ある意味承認欲求的なものが感じられる点も指摘しています。このコピーミスと白血球のキャラ設定については、後でまた書きますが、どうもこの部分が、この本編がん細胞回に違和感を覚える所以かとも思います。

では本題に入ります。

そもそもこのレベルのがんが、免疫細胞と腸内環境の改善だけで死滅するのか
がん細胞自身、その前に比べると遥かに強大(『はたらく細胞BLACK」第7巻冒頭のレベルとあまり変わらない)になっており、これは外部からの治療が必要なレベルではないかとも思われます。乳酸菌を出したかったのはわかりますが、がん細胞に絡めるべきだったのでしょうか。

パーフォリンは果たして「奥義」なのか
そもそもパーフォリンとは、キラーT細胞やNK細胞などが、ウイルス感染細胞やがん細胞を殺す際の物質です。これによって細胞壁を破壊し、その後グランザイムによってDNAが切断され、細胞死(アポトーシス)が起こるので、別にこの時だけ繰り出す奥義ではないし。しかもこの回でパーフォリンは出て来てもグランザイムは出てこないのですね。

ちなみに学研の図鑑「人体」の、免疫系細胞に関するページでは、キラーT細胞と思われるリンパ球が、がん細胞に襲いかかる画像が紹介されています。さらに「細胞壁をこわす」という説明もあり、この辺りは流石に学研と言うべきでしょう。興味のある方は、一度書店か図書館で見てみることをお勧めします。またこの学研のシリーズには、ハンディサイズの物もありますが、生憎そちらではこの画像は紹介されていません。

またこの本編への疑問として、

1146を善人としたがる設定
どうもこの1146が、菌に対してはすさまじい表情を見せて殺傷しつつも、細胞に関しては同じ細胞とためらうようなそぶりを見せるのは、正直如何かと思います。もっと白血球(好中球)らしい冷酷さを出してしかるべきかとも思うし、免疫細胞としてはやはり如何にも中途半端です。また第1巻で、赤血球は重い酸素を持っていて大変だなどと言ってもいますが、赤血球はそれが仕事なのですが…。

『はたらく細胞フレンド』でも、キラーT細胞のクローンが大勢出て来る回で、細胞を殺すことに抵抗を覚えるメンバーがいますがネタ扱いになっています。本編でも1146が細胞を殺すのに躊躇して、他の仲間がからかうなどという設定にはならなかったのでしょうか、

がんの描写はやはりBLACKが面白い
大人の不摂生な体の中でがんが発生し、それをキラーT細胞たちが
「生きるのも許されない」
などと言って応戦する方が、それは遥かに面白いです。ここには妥協も中途半端な同情もなく、身体のためにならない抗原はただ処分するのみという、冷酷と言えば冷酷ですが、身体防御に不可欠な免疫細胞の仕事ぶりが伝わって来ます。この時は外科手術もあって、キラーTの班長や赤血球AA2153の先輩が切り取られた部分に取り残され、がん細胞と運命を共にすることなりますが、こういう描写もBLACKならではでしょう。

あとこの本編では、バグリ野郎と言われたがん細胞が腹を立てますが、BLACKでは、肺のがん細胞たちが自分たちを
「この身体に必要とされていないバグさ」
と、自ら言い切っている辺りも、流石に大人向けと言うべきでしょう。本編では、一コマ一コマの絵が細かすぎる嫌いがありますが、BLACKはあまり細かすぎず、それぞれの動きがよくわかるようになっており、その意味ではBLACKのがん細胞回は、小学生にも理解しやすいのではないかと思います。

それから、

インフルエンザウイルス退治にキラーT細胞が出て来ない
樹状細胞がサイトカイン(昔の恥ずかしい写真)をまき散らして免疫細胞を活性化していますが、本来は樹状細胞の抗原提示からヘルパーT細胞がサイトカイン放出(出動命令)、キラーT細胞の出動とB細胞+記憶細胞の抗体作りという流れになるかと思います。確かに樹状細胞もサイトカインを出しますが、この場合もヘルパーT細胞のサイトカインと連携しているとされており、ここでヘルパーT細胞や、実働部隊のキラーT細胞の存在がないのはちょっと変な気がします。

またこれも以前に、『はたらく細胞』本編には、『ゲゲゲの鬼太郎』的な要素も多いと書いたことがあります。細菌のキャラデザインと、妖怪のそれが似ているという点もありますが、どうしても似通ってくる部分もあるのでしょう。あと、『インサイド・ヘッド』とも重なる部分があります。白血球のレセプターも、ちょっと妖怪アンテナに似てますし。

そして先日書いていた、鬼太郎の石動零(いずるぎ れい)と、この本編のがん細胞に関してはまた後日投稿します。ここでご紹介しようと思ったのですが、かなり長くなりそうですので。

飲み物-ティーカップと紅茶


[ 2021/10/02 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について-2

第5巻の続き、がん細胞がよみがえって免疫細胞たちの前に現れます。それから先日の投稿分で一部手直しをしています。

<悪玉菌>
一般細胞は1146がNK細胞と話をした後、何か空気が変わっているのに気づいた。そして3人は大腸へ向かう。大腸では悪玉菌から出る有毒ガスが噴き出していた。そして白血球は一般細胞に、体内の3種類の菌、すなわち善玉菌、悪玉菌、日和見菌について教える。ここに乳酸菌の仲間もいるのかと一般細胞。1146は気づかれないてはいけないとと諭すが、一般細胞が黒の乳酸菌を連れているのは、NK細胞にはバレバレだった。

そこにはキラーT細胞もいて、一度がん細胞との実戦経験がある班長は、メモリーT細胞となっていた。しかしそんな彼らに、NK細胞はまたもちょっかいを出す。しかもメモリーTの班長は、一般細胞が以前ライノウイルスと共に、自分たちをおちょくった細胞だと見抜き、一般細胞、そして彼と仲良くしている1146にホノボノしやがってと詰め寄る。一般細胞は、がん細胞がいることを知って驚く。1146もがん細胞退治のため、ここで彼と別れることになった。一般細胞は1146が、なぜ乳酸菌を殺さずにいたか尋ねるが、自分はいつも殺してばかりだからだと1146は答える。

一方多くの菌がひしめく大腸では、杯細胞と腸管上皮細胞が粘膜バリアを形成しようとしていた。しかも腸には悪玉菌が侵入し、乳酸菌も危ないと思った一般細胞はその場から逃げ出す。そしてNK細胞と、部下と一緒でなく1人前線に向かおうとするメモリーT細胞は、相変わらず漫才のようなどつき合いを繰り返していた。しかしその3人は道をふさがれ、触手のようなものが至るところから伸びて来た。皆はそれががん細胞であることを見抜き、本体に迫ろうとするが、それはダミーだった。本物のがん細胞は、地鳴りを立て、辺りの物を破壊しながら現れた。

<がん細胞Ⅱ(前編)>
がん細胞はこの3人と再会したことに、皮肉な笑みを漏らしていた。そして強力な攻撃を浴びせるが、NK細胞が立ち向かう。なぜ生き返って来たの、今度は勝てると思ったのと問うNK細胞にがん細胞は、やるべきことが見つかったと答える。そして自らの組織片を辺りにばらまき、免疫細胞たちを挑発するが、応戦しようとしたメモリーT細胞の前に、制御性T細胞が自己を攻撃するなと立ちふさがる。背後を突かれそうになったメモリーT細胞を1146がかばおうとして、逆にがん細胞から一撃を食らってしまう。

黒の乳酸菌を抱えて逃げていた一般細胞は、悪玉菌に囲まれてしまう。しかも彼らの毒素攻撃で一般細胞は動けなくなり、乳酸菌が立ち向かおうとするが、如何せんどうすることもできなかった。一般細胞は乳酸菌を逃がすことに決め、なおも自分に近づいてくる乳酸菌を遠くへ放り投げる。この乳酸菌とだけ、こんな悲しい別れになったことを彼は嘆き、自分のコピー元となった細胞も、最後はこうだったのかだろうかと想像する。

がん細胞は手傷を負った白血球を閉じ込め、また制御性T細胞は、免疫細胞を近づけないようにしていた。がん細胞は、なぜ乳酸菌を助けたのかと聞き、1146は、この身体に有益だからと答える。しかしがん細胞は、必要な命と不要な命はなぜ決められているのかと言い、身体の命と細胞の命、どっちが大切かと1146に尋ねる。この身体が死ぬと言いうのは、細胞も死ぬことだと1146は答えるもの、ならば自由になってから死にたいとがん細胞は言い、さらに強力な攻撃を繰り出してくる。

<がん細胞Ⅱ(後編)>
囚われの身の1146にがん細胞は、誰かを殺すしかできない細胞に生まれて来てしまった、そんなところが好きだよと語りかける。NK細胞やメモリーT細胞も応戦するが、制御性T細胞にことごとく跳ね返され、メモリーT細胞に至っては、戦略が苦手で勝利を糧にできず、敗北も踏み台にできないとまで言われてしまう。しかしそこへ1146の仲間の白血球たちがやってくる。一般細胞を取り押さえた悪玉菌たちはあわてふためき、日和見菌を味方につけようとする。しかしそこへ現れたのは善玉菌であり、日和見菌は善玉菌の味方になろうとしていた。一般細胞は、活性化した乳酸菌を見て感激する。

一方がん細胞は、白血球は自分と同じ矛盾を抱えているから好きだが、NKとメモリーT細胞は嫌いだ、メモリーT細胞は自分をバグリ野郎だなどと言ったと口にしながら、彼らに挑んでくる。制御性T細胞の味方を得て図に乗るがん細胞に、メモリーTはパーフォリン・キャノン・パンチを使うことにする。これは胸腺学校時代に教わったもので、T細胞の身体を守る意識が高まった時にのみ出る奥義だった。そしてこれによって、がん細胞の服の「細胞」か「細包」になり、制御性T細胞は、自分が守る相手ではないと頭を下げる。

がん細胞はますます凶暴化するが、NK細胞ががん細胞を弱らせ、さらに腸内に善玉菌が増えたことで、がん細胞もそれ以上の力を発揮できなくなり、最終的に1146がとどめを刺す。がん細胞は、大嫌いな奴より友達に殺される方がいいと言って息絶えるが、一般細胞と1146は、再会した例の黒い乳酸菌が腸壁を直すのを見て驚き、腸内フローラの様子をしばし楽しんだ後元へ戻る。戻った後赤血球が、何度行っても不在の細胞がいる、事件に巻きこまれたのではと白血球に話す。その細胞とは例の一般細胞で、不在通知ばかりが何枚も入っており、その日の栄養分の配達は期待できなさそうだった。


この第5巻、乳酸菌と腸内、そしてがん細胞の再びの襲撃を絡めようとしたのでしょう。で、悪玉菌の回まではよかったと思います。しかしその後の展開が、最初にがん細胞が出現した時と同じようになってしまっています。

あと、先日煩雑と書きましたが、特にこのがん細胞回は細部まで色々描き込まれているせいで、肝心のがん細胞との戦いの場面が、ちょっとぼやけてしまったように感じられます。それと「細胞」が「細包」になったせいで、制御性T細胞ががん細胞を擁護しなくなったというのは、どうも苦しくないでしょうか。

一応疑問に感じた点として
そもそもこのレベルのがんが、免疫細胞と腸内環境の改善だけで死滅するのか
パーフォリンは果たして「奥義」なのか
などといった点が挙げられますが、他にもこの本編への疑問として、
1146を善人としたがる設定
がんの描写はやはりBLACKが面白い
インフルエンザウイルス退治にキラーT細胞は出て来ないのか
などといった点も挙げられそうなので、改めてそれについて投稿しようと思います。

元々は細胞、特に免疫細胞とは何であるのかを描くシリーズだったはずですし、また、第4巻まではそこそこ面白かったのですが、多少無理が出て来てやしないかとも思います。

それからキラーT細胞の班長、もといメモリーT細胞がまず1人で前線に向かうことになり、
「次会う時にお互い生きてる保証はねーが…」
などと言うのは、がん細胞相手ということもありますが、最初の方では見られなかったものであり、この辺りもまた多少変化したかなと思われます。しかしこの班長と制御性T細胞、『はたらく細胞フレンド』でも、ここまでシリアスではないにせよ似たような関係ではありますね。


飲み物-ローズヒップティー

[ 2021/10/01 00:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について

久々に本編絡みの投稿です。

<ピロリ菌>
一般細胞は、身体を守ることができる免疫細胞を羨ましく思い、ある種のコンプレックスを抱いていた。そんなある日、彼は小さな生き物たちが流されているのを目にし、助けてやる。彼らは丸っこい体とペンギンのような翼手を持ち、にゅーにゅー鳴いていた。そして助けてくれた彼の家へついて行ってしまう。

しかし彼らは抗原の一種で、それを探知した白血球から持ち去られてしまう。その頃胃ではピロリ菌が暴れており、1146は決死の覚悟で胃粘膜を守ろうとする。しかし例の生き物たちが、崩れ落ちる胃粘膜の下敷きになりそうになったため、一般細胞は身を挺して彼らを助ける。

細胞が菌をかばうのかとあざ笑うピロリ菌だが、そのピロリ菌はこの生き物たちに見覚えがあるようだった。その内の、白くて目のふちが黒い1匹が、胃酸をものともせずピロリ菌に襲いかかり、撃退してしまう。彼らは乳酸菌、もっと言えば体のためになる善玉菌だった。目のふちが黒い個体は、ここにいた仲間たちに合流する。

<抗原変異>
一般細胞は1146に連れられて小腸までやって来た。ここでは胃で消化された栄養素が取り込まれ、細胞の栄養になっていた。しかしそれらに混じって、大量のプリン体が入って来てしまう。その時例の乳酸菌たちの中で、頭の一部が黒い白の個体が、そのプリン体を食べ始めた。

その個体のみならず、同じ外見の乳酸菌たちもこぞってプリン体を食べ、この乳酸菌もまた仲間と合流した。こうして赤と黒の乳酸菌が、一般細胞の手元に残った。しかし一般細胞が、彼らを手と頭に乗せたことから、他の免疫細胞が反応してしまい、赤い方は流されてしまう。一般細胞は、いいやつだから殺さないでくれと言うが、白血球には抗原提示能力がなかった。一般細胞は免疫細胞をなじるが、それを聞いていたNK細胞は、免疫系がいなければ細胞は皆死んでいるとするどく詰め寄る。

仕方なく、人目を避けるようにして赤い乳酸菌を探す1146と一般細胞だが、その時インフルエンザウイルスが現れる。しかもこれは変異しており、今までの抗体では効果がなかった。一方赤の乳酸菌は、樹状細胞に助けられていた。樹状細胞からクッキーを貰い、机の上の書類でスロープを作り、転がって遊んでいる乳酸菌に、樹状細胞はもう1個クッキーを差し出しながら、願いを聞いてくれと言う。

<サイトカイン>
一方で抗原変異したインフルエンザウイルスには、免疫細胞もなすすべがなかった。しかもこのウイルスは竜巻(腹痛)を引き起こしてしまう。それに煽られて、唯一一般細胞の手元に残った黒の乳酸菌が飛ばされそうになる。おまけにストレスで弱体化したNK細胞だが、あるものを見て活性化する。それは昔の、ゴスロリファッションをしていた時の写真だった。

ウイルス侵入の有様を見ていた樹状細胞は、赤の乳酸菌のツノ(多糖体)により活性化し、免疫細胞たちの昔の恥ずかしい写真(サイトカイン)をばらまいて、皆を奮い立たせていた。また一般細胞は黒の乳酸菌を服で隠すようにしながら、いずれ仲間のところに帰してやると約束していた。

その一般細胞は、1146をはじめ他の免疫細胞をなじったことを謝るが、昔の恥ずかしい写真のことを口にしてしまったことから、免疫細胞たちからは逆に距離を置かれてしまう。また1146は、自分たちが探していたのは乳酸菌だったとNK細胞に打ち明けるが、NK細胞も探し物をしていた。それは流出したある細胞の抗原情報だった。その細胞は、かつて彼らが手に掛けたがん細胞だった。


この第5巻は、実質的に乳酸菌と一般細胞、そして白血球の1146が主人公で、それに免疫細胞が絡む形になっています。で、乳酸菌とわかった彼らを、仲間の許へ帰す旅に出る一般細胞(そんなことができるのですね)と1146ですが、途中で様々な発見あり、またトラブルありです。

インフルエンザウイルスの変異株が彼らに襲いかかります。変異株と言えば、新型コロナでも話題になりました。今の時点では、変異株にも対応できるようですが、今後まだ改善されて行くようにはなるでしょう。ともかくここでは、B細胞が放った抗体の効果がなく、樹状細胞が助けた赤の乳酸菌の力を借りて、サイトカインを出すことになります。

樹状細胞と言えば、『はたらく細胞フレンド』では、ぬいぐるみ(ぬい酸菌)をはじめ、乳酸菌グッズばかり作っていますが、恐らくこのエピソードを基にしたものでしょう。しかもキラーT細胞(フレンドの主人公)が、なぜか彼のハンドメイド友達にさせられてしまいます。

さらにNK細胞が言うように、がん細胞がまた復活して来ます。『はたらく細胞BLACK』でもそうですが、がん細胞は一旦は退治される(BLACKでは外科手術や抗がん剤治療なども含まれる)ものの、また復活してくるという設定になっています。で、このがん細胞退治に乳酸菌が絡むことにもなるのですが、それはまた次回で。しかしこのがん細胞、前にも触れましたが、『ゲゲゲの鬼太郎』地獄の四将編に登場する石動零にちょっと似ています。

それにしても胃粘膜が荒れている場面で、白血球が鍋をかぶって応戦しているのには笑えます。こういう時は、ブラックな体内で鍛えられた1196姐さんと、白血球ちゃんが助太刀に来てくれるといいですね。あと、この本編では身体の持ち主の性別や年齢、健康状態が特定されておらず、細胞の活動と身体の意志や日常生活の因果関係が見えにくく、たとえば本人が煙草を吸ったから、がんが復活したと言うような関連性が乏しいのはマイナスと言えます。
(2021年9月30日加筆修正)

飲み物-アイスコーヒーとストロー
[ 2021/09/30 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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