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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞』本編とBLACKの比較4

『はたらく細胞』本編(以下、本編)と『はたらく細胞BLACK』(以下、BLACK)の比較です。第4巻まで読んで来ましたが、本編はやはり入門書といった感じです。ストーリーのあるなしも、大きく関わっているでしょう。それから本編の最初の方は、よくある病気やケガといった感じでしたが、この辺りからいくらか大がかり(出血性ショックなど)になって来ます。

この出血性ショック回で、他の身体からの輸血が行われます。BLACKの方は、本来必要とされていた白血球の巻き添えを食う形で、AA2153たちが他の身体に移されます。しかしそれぞれの赤血球たちの置かれた状況は、かなり違っていると言っていいでしょう。本編の方は出血多量で輸血され、彼らが酸素運びに精を出してくれたために、辛うじて身体は元に戻ります。しかしながら主人公の赤血球は、早速誰が誰やらわからなくなってしまいます。

この赤血球ちゃんは正直言って、あまり成長していないなと思われます。皮肉な話ですが、この出血があったせいで、後輩の、しかも彼女より優秀そうな赤血球を感服させられたとも取れますが、そうでなければ、明らかにこの後輩に出し抜かれていた感もあります。ところでこの回のテーマは、明らかに状況不利な中で頑張る赤血球と言うよりは、輸血による新しい仲間たちとの出会いというのは先日書きました。ただその仲間たちとどういう関係を築けるかは、まだ不明です。

一方BLACKのAA2153たちは、しょっぱなから大変な目に遭います。きれいになったはずの血管が以前よりも状態が悪く、意地悪そうな先輩からは突き落とされそうになり、しかもエコノミー症候群で血栓に巻き込まれそうになってしまいます。さらにこの第4巻では、糖尿病の体内で糖化が進み、仲間たちが焦げ付いてしまいます。インスリンが足りないのが一因であるため、わざわざランゲルハンス島まで行って、β細胞に土下座してまで、インスリンを作ってくれと頼み込んだりもしている辺り、いくら出血性ショックがなくても、状況としてはこちらの方が遥かにシビアでしょう。

しかしながら、シビアな状況であるからこそ、培われる関係というのもあるものです。AA2153たちが、二番目の身体の赤血球たちと仲良くなれたのもそれのなせるわざですし、こういう描写はやはり本編にはないものです。また免疫力が落ちた身体の中で、白血球も過酷な戦いを強いられます。当然ながら、彼女たちに新入り赤血球を胃まで案内したりする余裕はありません-と言うか、こういうのはやはり赤血球同士でやるべきものでしょう。それにしても、本編の白血球が細菌を捕まえる時の目玉をひん剥いたような表情は、もう少しどうにかならないでしょうか。

ところで『はたらく細胞』ではありませんが、過日『ゲゲゲの鬼太郎』の第6期、第26回「蠱惑 麗しの画皮」を観ていて、女子高生ゆうなの母親の声、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、本編のアニメでマクロファージを担当している井上喜久子さんでした。

飲み物―アイスコーヒー5
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[ 2021/07/23 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第4巻の内容について その2

『はたらく細胞』本編の第4巻その2です。

<出血性ショック(後編)>
血球たちは傷口から外に飛ばされ、白血球は一般細胞から、酸素を運ぶ赤血球がいなくなったことを聞かされる。赤血球たちは、酸素を末端まで運ぼうと懸命になる。一般細胞たちは酸欠状態になり、肺の動きがいつもより激しかった。とにかく酸素を運ぼうとする赤血球の奮闘に、後輩は驚いてもいた。

傷口付近は特に危険な状態で、赤血球の少なさを見かねた血管の隊長は、血圧を上げてバックアップしようとするが、出血がひどくなって逆効果に終わる。体温低下が進む中、赤血球と後輩は何とかして酸素を運ぶが、後輩は最早手遅れだ、自分だけいいところを見せようとしていると彼女を批判する。それでも赤血球は諦めなかったが、血圧が低下して進めなくなった。最早これまでかと思ったところへ、自分たちとは違った制服の赤血球が現れ、
「でえじょぶか…?」
と東北訛りで声を掛ける。

そこにいたのは彼らだけではなく、他にも関西弁や九州弁を話す赤血球たちが大勢いた。彼らは協力して酸素を運び、元からいた赤血球たちを助ける。皆、輸血で送り込まれた他の身体の赤血球たちだったのである。幸い彼らの働きもあって、危険な状態は回避され、赤血球は久々に白血球に会う。そして後輩は彼女に、仕事は知識だけではなく経験と、熱いハートが必要だということがわかったと礼を述べる。しかしながら他から来た赤血球たちの多さに、彼女は早くも振り回されそうになっていた。

<パイエル板>
赤血球と、新入りの東北訛りの赤血球は、白血球に案内されて、小腸の栄養加工を見学していた。そういう白血球に対してキラーT細胞の班長は、お前は平和ボケだ、こうしている間にも細菌が攻めてくると詰め寄って来る。そして実際、彼らは細菌を目の当たりにする。それは栄養分の中で増殖し、有毒ガスを発するカンピロバクターで、腸管上皮細胞を人質に取る。

さらにカンピロバクターは、自分たちに取って住みよいコロニーを作らせろ、そしてお前たち白血球は一発芸をやれと命じる。カンピロバクターは最終的に殴り合えとまで白血球たちに要求し、彼らの体力を弱らせてから、組織の中に入り込もうとしていた。しかしそこで腸管上皮細胞は、この先に絨毛も粘膜も薄い場所があるから、そこへ行くように促す。それはパイエル板だった。栄養分の多いその場所に侵入した彼らを出迎えた男性は、「最後の晩餐」という言葉を口にする。

この男性はパイエル版の免疫細胞、M細胞だった。そこにはあらかじめ、キラーT細胞や白血球たちが隠れていた。白血球(1146)は、一発芸の時にM細胞のMを形作って腸管上皮細胞やキラーT細胞たちにサインを送っていたのである。キラーT班長はお前もちゃんとできる時があるんだなと言い、一方でホノボノするなとのダメ押しも忘れなかった。それを聞いた白血球は、赤血球たちのお茶を買いに行こうとしていたのを思い出す。赤血球たちは白血球の気持ちも知らず、腸内でカンピロバクターを見てみたいなどと話していた。


まず出血性ショックですが、恐らく赤血球の数が足りなくなり、輸血が行われるのだろうなと思っていたら、やはりその通りでした。赤血球の気持ちはわかるものの、あの低体温状態で、しかもあれだけ少人数で酸素を運ぶのはどう考えてもやはり無理です。寧ろ、他の身体からやって来た赤血球たちとの出会いの方が、この回のテーマだったのではないかと思います。

他の身体からやって来るというのは、『はたらく細胞BLACK』でも登場します。しかしこの場合は、白血球の巻き添えを食った形であり、彼らが「望まれて」やって来たわけではないため、最初は多少のイジメも受けます。おまけにこの体内は糖尿病を患っていて、こちらの赤血球(AA2153)はそれでも苦労することになりますが、こちらの本編は和気藹々としていますね。それにしても
「この体はもう終わりなんだよっ!!!」
BLACKでもこれに似たセリフが出て来ますが、受ける印象はかなり異なります。

あと隊長と呼ばれる、血管というか循環器系?の、意思決定機関のトップと思しき人物がいます。ショックですから血圧が下がっているのですが、赤血球の循環をよくすると言って血圧を上げてしまい、却って危なくなってしまっていますね。これはもう外部の治療に頼ることになるでしょう。

そしてパイエル板ですが、既に『はたらく細胞フレンド』のM細胞とパイエル板(バルパイエル)を見ているせいか、どうもあの印象がつきまといます。普段はバルですが、細菌がやってくるとシャッターが下り、ことあるごとに、アポトーシスしたい=死にたいと口にする、気弱で温厚そうな店主が細菌ハンターに変貌するというあれです。このカンピロバクターは食中毒を起こす細菌ですが、生の鶏肉から感染する確率が高いとされています。

そのパイエル板に如何にカンピロバクターを誘導するかですが、まずこの細菌の言う通りに、白血球たちは一発芸を行います。こうやって最終的には殴り合いをさせ、体力を奪ってから自分は逃げ込む、これが細菌の目論見だったのでしょうが、実は白血球は、Mの字を体で作って、それでキラーT細胞と腸管上皮細胞に、パイエル板に誘導するよう合図していたと言います。しかしこれ、どうも読んでいて無理があるような気もします。後の巻になりますが、第5巻のがん細胞の回でも似たものを感じました。

それからこれも第5巻絡みですが、カンピロバクターを見た白血球が
「腸内で暮らす菌のコロニーじゃない」
と口走っています。またキラーT班長も、「菌がウジャウジャしているこの腸内」と言っており、恐らくは腸内フローラのことかと思われますが、これは後の第5巻で登場します。それを考えると、あの乳酸菌関連回の後でこれをやってもよかったかとは思うのですが。

あと相変わらずというか、新入りの赤血球君も交えて、白血球が小腸を案内しています。しかし、これは元々白血球の仕事ではありませんよね。どう考えても、キラーT班長の「ホノボノするな」の方が、免疫細胞としては正論でしょう。本来はこういう場合、たとえば先輩の赤血球が、酸素を運ぶかたわら彼ら新入りを連れて来て、この辺りは出血しやすいから気を付けろとか、ここに毛細血管があるとか、この身体はこういう体質であるとか教えて行くものではないでしょうか。この本編では、赤血球同士の連帯があまり強くないと思われるのはこのためです。

擬人化するのは無論いいのですが、肝心の細胞の役割を考慮するというより、多少無理してでも感動ストーリーで終わらせようというのが、物語が進むにつれて目につくようになって行きます。それがちょっと残念です。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2021/07/22 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第4巻の内容について

今回も第3巻同様、2回に分けて書きたいと思います。

<黄色ブドウ球菌>
酸素を運ぶ赤血球が細菌に襲われる。しかしその時、謎の防護服の細胞が出て来て細菌を退治してくれた。白血球が駆け付けた時にはもう既に事態は収拾されており、白血球はあれは単球で、一緒に仕事をすることがあると赤血球に教える。この単球は、食作用も遊走もかなりできるらしい。

しかしそこへ別の細菌が現れる。彼らは鼻腔に現れた黄色ブドウ球菌だった。白血球がやっつけたかに見えたが、彼らは個々の球体がブドウ状(名前の由来)にまとまり、しかもコアグラーゼと呼ばれる酵素を利用してフィブリンをまとい、白血球の攻撃から逃れる。しかしその時、例の防護服の細胞がまた現れ、血管の外であることから衣装チェンジを呼びかける。

その声に赤血球は聞き覚えがあった。この単球の正体はマクロファージだったのである。マクロファージたちは鈍器を使って次々とブドウ球菌をなぎ倒し、これで細菌たちは全滅する。この両者が同一人物であることを知って、赤血球は驚くが、乙女には秘密の1つや2つはあると言って、マクロファージは去って行く。彼女たちは、実にいくつのも顔を持つ細胞である。

<デング熱>
表皮付近で有害物質の反応があり、マスト細胞がヒスタミンを大量に出した結果、かゆみ神経がショートし、一般細胞たちから苦情が来る。ヒステリー細胞と呼ばれたマスト細胞は激高し、自分は今後何もしないと口走ってしまう。その時赤血球はある人物と鉢合わせしそうになるが、その人物こそランゲルハンス細胞だった。

表皮付近で抗原が多いから気を付けるようにと言って、ランゲルハンス細胞は去って行くが、その時天井に穴が空き、麻酔にかかった赤血球たちがどんどん吸い上げられて行く。赤血球もさらわれそうになるが、ランゲルハンス細胞のおかげで危機を脱出できた。しかしその場に残された天狗のお面をランゲルハンス細胞がつけたところ、様子がおかしくなり、葉団扇を持って踊り出す。

しかも同じような細胞が次から次へと増え、その様子を見たマスト細胞はヒスタミンを出すべきかどうかで迷うが、好塩基球に「自分が信じた道を勧め」といった意味のことを言われ、結局彼女はヒスタミンを放出して血管を広げ、免疫細胞の集合を助ける。これによって増殖は免れた、一般細胞たちも感謝するが、マスト細胞は自分は最初から悪くないと怒り出し、そこでまたひと悶着起きてしまう。

<出血性ショック(前編)>
赤血球も後輩をまかされるようになった。しかし彼女の態度があまりにも落ち着いているため、後輩なのに敬語を使ったり、仕事の内容については後輩の方く知っていたりで、赤血球も正直何を話せばいいのかよくわからなかった。常に冷静な彼女に対し、赤血球は白血球を紹介しようとするが、白血球は細菌を捕まえているさなかで、しかもその後輩は、「正義と暴力をごちゃ混ぜにした矛盾集団」と免疫細胞を批判する。

赤血球は万事タイミングが悪く、また彼女たちも細菌退治の巻き添えで血しぶきを浴びたため、体を洗う。赤血球は体を温めようとお茶を買ってくるが、ここは普通タオルではないかと言われてしまう。また酸素配達でも、わかりきったことを長々と言うため注意され、好酸球をあれこれほめた時は、本人にばつの悪そうな顔をされた。おまけに血小板を紹介していた時、彼女自身がフィブリンに巻き込まれそうになり、結局白血球がこっそり様子を見に行く有様だった。

しかしその瞬間轟音が響き、血球たちは体の中心に集まれと白血球から教えられるが、血圧上昇により皆が押し流されそうになる。生命にかかわるレベルの頭部外傷のため、白血球は損傷部に集まり、血小板は修復作業を行い、赤血球は酸素運搬をするように指示が出ていた。そこへ出て来た緑膿菌を白血球はかろうじて倒すが、血球たちがどんどん流出していることもあり、その付近には血球が一人もいなかった。


まず黄色ブドウ球菌。厄介な相手ではあるのですが、最終的に防護服を着た単球が仕留めてくれます。でその単球なのですが、血管外だから衣装チェンジしてマクロファージになると描かれていますが、当然ながら単球は衣装を着替えるのではなく、血管外でマクロファージや樹状細胞に分化するのですね。

デング熱。日本ではあまり知られていませんが、いくつかの症例が報告されてもいます。この場合蚊に刺されることで、血球たちが麻酔をかけられたようになり、どんどん吸い込まれてしまいます。赤血球はランゲルハンス細胞に助けられますが、その時落ちていた、「デング」に引っ掛けた「天狗」のお面をランゲルハンス細胞が付けたことで、デングウイルスが増殖するという展開になっています。

それにしてもマスト細胞が散々悩んでヒスタミンを放出した割には、道が開けるのがちょっと呆気ないかと…。後の方のコマでやけに彼女が賞賛されていますが、それよりも、どのようなメカニズムで道が開けるかをもう少し描いてほしかったです。あとここでも白血球が来ていますが、この場合T細胞は関わるのかどうか、その辺りも詳しく説明されてよかったかと思いますし、デング熱とデング出血熱の違いにも、触れてほしくはありました。

この
蚊に刺されて血球が吸い込まれる
ヒスタミンが放出される
は、『はたらく細胞フレンド』第5巻の「整骨」にも出て来ます。オタク的なマスト細胞が、ストレートネックで整骨院に行ったところ若返り過ぎて赤ん坊になってしまい、蚊に刺されたからとヒスタミンを出そうとしても、何せ体が赤ん坊なのに加えて、元々の性格もあり、過剰のヒスタミンを放出してしまいます。

出血性ショック。これは前後編のうちの前編です。どう見ても自分より遥かに頭が切れる後輩に、赤血球がたじたじとなるのですが、その時頭部に外傷があり、出血がひどく血球がどんどん流れ出します。とりあえず、残った赤血球たちは酸素を細胞に配達するわけで、これは『はたらく細胞BLACK』と似ていますが、BLACKの方が体内環境が悪いだけに、本編より手際はいいようです。それはともかく、
なぜ白血球が他の血球たちの心配をするのか
は疑問ではあります。この場合白血球は、傷口付近で抗原の侵入を防ぐのが仕事であり、仮に赤血球たちが気になるにしても、生きていたらまた会おう位の一言を残して、傷口に急行する方が、かっこいいのではないかと思うのですけどね。

あとデング熱回で出て来る好塩基球、『ゲゲゲの鬼太郎』の名無しをちょっと思い出します。

飲み物-アイスカフェラテ

[ 2021/07/15 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第4巻-2

『はたらく細胞BLACK』第4巻その2です。それから前回(第4巻-1)の投稿分、多少修正しています。

<痔瘻、責任、手柄。>
この痔瘻は、細菌たちを早く殲滅しなければ、外まで穴が開いてしまう可能性もあった。ツインテールの白血球は、これを見越しての大腸菌退治だったのかと思い、率先して菌に立ち向かうが、大腸菌たちは直腸からも襲いかかり、白血球たちは劣勢だった。しかも二次口が開き、白血球たちの一部が膿となって流れ出てしまう。しかもこの穴の一次口付近は排泄物の通り道で、炎症が続くため、自然治癒することは不可能だった。

その時外部から紐状の物が入り込む。白血球1196はツインテールの白血球に、お前の言うとおりにしておけばよかったと言って去るが、ツインテールの方は、自分が無視されたようでいい気持ちはしなかった。しかもその頃酸素を運んでいた赤血球は、大きな揺れを感じる。例の瘻管の中の紐が地面を引っ張り、移動させているようだった。これには細胞たちも驚く。

このやり方は痔瘻結紮療法(シートン法)といい、外部から挿入された紐状の物が、瘻管を肛門の方へと引っ張り、一体化させようとしているのだった。AA2153は、この身体はまだ生きようとしていると実感する。地面が引っ張られて破壊された所を直していた年配の細胞たちは、ツインテールの白血球を嬢ちゃんと呼び、パトロールの労をねぎらう。しかし1196の存在が気になる彼女は浮かない表情だった。

<帯状疱疹、使命、仲間。>
神経節にはいつも通行止めになっているトンネルがあり、入り口はキラーT細胞たちが警備していた。あまり緊張感がないと言う赤血球たちにキラーT細胞は、入ったら溶血するぞと脅かす。実際通行止めになって随分経つようだった。白血球1196は相変わらず率先して働き、ツインテールの白血球は、自分たちの身体を自分たちで守れない後ろめたさを感じていた。

その彼女に例の年配の細胞たちが、俺たちが細菌に襲われたら、もう老い先短いから遠慮なく殺せと言われるが、でも大丈夫、自分たちの身体は自分たちで守ると彼女は答える。その時警報が鳴り、神経節の奥からヘルメットをかぶり、タオルで覆面をした者たちが現れた。樹状細胞たちが抗原特定を急ぐが、ヘルパーT細胞は心当たりがあるようだった。彼らは帯状疱疹ウイルスで、水疱瘡治癒後潜伏していたのである。最近のストレスや、疲労や睡眠不足による免疫力の低下で、彼らがまた頭をもたげて来たのだった。

ウイルスは瞬く間に広がり、キラーT細胞の援軍が駆け付ける間、白血球たちも応援することになるが、ウイルス感染した細胞の中には、あの年配の細胞たちもいた。ツインテールの白血球は彼らを殺そうとするが、1196は顔見知りではないかと見抜き、まず手を汚すのはよそ者である自分だと言って彼らをしとめる。やがてアシクロビルが投入され、ウイルスたちはふたたび神経節に逃げ込んだ。ツインテールの白血球はあなたはよそ者ではない、この身体に健康が戻った時いてくれと1196に懇願し、彼女を姐さんと呼んで、互いが互いを認め合った。

<糖分、血管、破局。>
ランゲルハンス島には、今日もインスリンの要請がひっきりなしに届いていた。そして腎臓では、糸球体たちが栄養分(糖分)の処理で働きづめで、既に限界状態だった。赤血球、特に体の大きなQJ0076は自分たちで処理すると言い出す。細胞たちに配達しても、インスリンが足りないから要らないと言われる始末だったのだ。しかし自分たちで糖分を始末する赤血球たちは、糖化して行った。しかも彼らは血管内で暴れ始め、毛細血管が塞がってしまう。

取りあえず赤血球たちは、手分けしてそれぞれ頭と足とに酸素を運ぶことにするが、AA2153はランゲルハンス島へと向かう。眼底へ向かったDA4901たちは、破壊された毛細血管を目にする。この辺りは毛細血管が多い場所だった。しかも網膜の棹体細胞や錐体細胞は、酸素の配達がまだであることに気づく。

ここに酸素が行き渡らなければ、失明の可能性もあった。しかも毛細血管の破壊で、網膜への血流が滞っていた。赤血球たちは新生血管を作り、酸素を届けようとする。一方右足の方では、悪臭が漂っていた。そしてAA2153はランゲルハンス島へ着くが、そこで見たのは首を吊ったβ細胞たちの姿だった。一方網膜の赤血球たちの中で、QJ0076の糖化が始まる。

月刊少年シリウス出張版
<初仕事、口内炎、確信。>
晴れて脱核し、赤血球となったAA2153は、マニュアルを手にし、自分がすることになる仕事に意欲を燃やしていた。そして研修に向かったが、先輩の赤血球は研修などないと言い、人出不足だからさっさと酸素を運べと言う。プラークででこぼこの道を、段ボールを抱えていきなり歩かされ、配達先の細胞からはクレームをつけられ、しかも休憩時間は言われていた6~8時間とは違い、2、3時間もあればいい方だった。

しかも口腔の粘膜細胞まで一人で配達しろともいわれ、行った先は出血しやすいのみならず、口内炎が起こっていた。伝票にハンコも貰えず、しかも口内炎がつぶれて細菌が侵入して来る。この体内は間違いなくブラックだった。


このBLACKは最初からそうですが、特にここに来て
体内環境が悪く、循環器系にも支障が出る中で、危険にさらされながら赤血球
免疫低下による細菌侵入から、体を守る白血球
の描き分けが、よりはっきりして来ています。またこの第4巻では、ヘルペスウイルスに対抗するため、本編でおなじみのキラーT細胞が出て来ますし、わずかながら樹状細胞やヘルパーT細胞も顔を見せます。

このヘルペスウイルス、かなり前の水疱瘡感染時のウイルスで、そのまま一定の場所に潜伏しているのを、学生運動の生き残り的に描いているのは興味深いです。しかもツインテールの白血球(J-1178)の顔見知りである細胞も感染してしまい、何かあったら殺していいと言われていて、しかもなおためらう彼女に代わり、1196がとどめを刺します。J-1178は、この身体に尽くした細胞の死を嘆きますが、同時に1196がこの身体に不可欠な存在であることを、改めて確認します。

その他にも痔瘻、β細胞の活動停止に加えて、赤血球の糖化など、細胞たちの力だけでは最早お手上げ状態となってしまいます。また網膜で新生血管を作った赤血球たちですが、その後とんでもない事態となります。

一方で、腎臓で働きづめでへとへとになっている糸球体を、QJ0076が支えてあげる場面はいいですね。糸球体はありがとうと、QJ0076の胸に顔を押し付けるのですが、この時後ろの方で
SS1404「ねえねえ、ちょっかいかけてきていいかな?」
DA4901「やめなさい…」
とあり、AA2153も止めろと言いたげにしているのにはちょっと笑います。

しかし本編の細胞たちをここに連れて来て、1週間ほど研修させてみたいものです。恐らくは、相当逞しくなっているかと思いますが、一部淘汰される細胞もいるかも知れません。

それから『週刊少年シリウス』出張版、口内炎編ですが、アニメではこれが最初に出て来ていますね。


飲み物-アイスコーヒー

[ 2021/07/12 00:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第4巻-1

第4巻のまず前半部分からです。

<脾臓、インスリン、決壊。>
白血球が言った通り、この身体は糖尿病だった。そしてβ細胞たちは、度重なるインスリンの製造要求に押しつぶされそうになっていた。その時肺ではまだ若い未分化の細胞が、AA2153の酸素で助かったと言い、握手を求めて、将来この肺で働きたいと言う。

一方赤血球たちが酸素と共に一般細胞に運ぶ栄養素(糖分)は、インスリンが足りないから消化できないと拒絶されていた。余った分は腎臓で処分されることになるが、糸球体たちもその処理に追われていて働きづめだった。この糖は尿に混じって排出されるのである。そこで赤血球たちで、糖分を処分することにする。そもそも暴飲暴食に加え、疲労回復のために栄養分を過剰摂取しているせいで、体内の糖分は過多となっていた。

状況は悪化する一方だったが、かつてAA2153が話した前の体内のことを皆思い出し、この先に希望を見出した赤血球たちは酸素運びに精を出す。AA2153たちは先にβ細胞のところへ酸素を運び、後の3人(DA4901、SS1404、QJ0076)はその後合流することになった。膵臓の対岸にある、ランゲルハンス島のインスリン工場へ行った3人は、β細胞がやる気を出せずに座り込んでいるのを目にする。同じ頃、一部の赤血球の間で糖化が始まっていた。

<疲弊、糖化、言い訳。>
β細胞たちは、いくら作ってもノルマが終わらないと言う。血糖値は依然として高く、脳からGLP-1(インスリン分泌を要請するホルモン)がFAXで届く有様だった。AA2153はこの環境は良くなると彼らを励ますが、その間にもカフェインやアルギニンと共に、大量の糖分が小腸に届いていた。しかも喫煙により一酸化炭素、さらにアルコールまで取り込まれる。

AA2153は、この身体が何を考えているのかと唖然としていた。DA4901たち3人は脳に酸素を届けることになるが、悪化しているじゃねえかと、かれらも憤りを感じていた。しかも糖化する赤血球の数はさらに増えて行く。やがて彼らも膵臓に到着するが、AA2153たちはその糖化の様子をスクリーンで見ており、かつて白血球が言っていた「お前たち赤血球の仕事にも関わる病だ」という言葉を思い出す。なんで環境がよくならないとAA2153は悩み、DA4901たちはその彼に食ってかかる。

前の身体ではよくなったと彼は主張し、これは糖の処理に忙殺される糸球体を救うためでもあると言う。その時QJ0076が来て、君のせいではないととりなす。彼ら赤血球に取っては、結局酸素を運ぶ以外の仕事はできなかった。ついにAA2153はβ細胞に土下座して、インスリンを作ってくれと頼み込む。また自分が前にいた身体では、この位のことはしていた、覚悟を決めてほしいと言う。かろうじてみんなはインスリンを作り始める。最早それ以外どうしようもなかった。

<AGA、精液、無くなる仕事。>
AA2153は仕事に出てこなかった。帽子もかぶらず、辺りをさまよい続け、この身体に心の中で悪態をついていた。その時ドローンが落ちて来る。荷物が積まれており、1つは頭頂部、1つは前立腺宛てとなっていた。まず頭頂部まで行った彼は、毛母細胞に荷物のテストステロンを渡す。毛母細胞は肺血栓の時の礼を述べ、筋骨形成のためにテストステロンをセットする。

しかしこの薬は、脱毛を招く薬でもあった。毛母細胞の仕事は失われるのだが。この身体のためならと受け入れていた。前立腺では、褌一丁の男たちが前立腺液を作っていた。この時も肺血栓から体を救った、よそから来た赤血球じゃないかと訊かれるが、AA2153は、自分はただの赤血球だと答える。前立腺液には、精子を活性化させる働きがあるが、この身体はパイプカットをしており、射精は行われなかった。つまり前立腺液は無駄になったわけで、AA2153は裏切られるようなことになったと前立腺の細胞を問い詰める。

しかし前立腺の細胞はこう言った。
「いいとか悪いとかの問題じゃねえ!!年をとりゃ失われていく機能(仕事)もある。それが生きてるってことだ…!」
だからこの身体を救ってくれてありがとうと彼らは礼を述べ、お前たちはここで必要とされていると言い、さらにこんな身体でも、自分たちは愛着があると言うのだった。AA2153は、ここはもう前の身体とは違うと改めて思い、自分が前の身体に抱くのと同様、この身体を好きな細胞たちも沢山いることを悟る。そしてAA2153はランゲルハンス島に行き、β細胞に非礼を詫びた。

<復帰、責任、痔。>
肛門付近の静脈叢を、赤血球たちは酸素を運んでいた。血管の状態が悪い上に、長時間の座った姿勢と喫煙とで血管が縮小し、赤血球が渋滞する「いぼ痔」の症状が出ていた。しかも排便により、血圧の上昇と圧力による血管壁の損傷で、赤血球たちは排出されそうになる。落ちそうになったSS1404をつかまえたのはAA2153だった。彼が戻って来たことを皆喜び、ランゲルハンス島での言い過ぎを謝る。

相変わらず糖分の多い体内で、AA2153は久々に白血球1196と出会う。仕事はケースバイケースであり、前の成功体験を引きずるのではなく、この身体のことを知らなければならないと言うAA2153。しかし1196は、自分はよそ者であり、巻き込まれたのではなく望まれてここにいるため、結果を出さなければならないと言って去っていく。肛門付近は局所免疫部位で、重点警備地区のひとつだった。

免疫力低下と肛門陰窩の不衛生で大腸菌が繁殖し、肛門腺の方へと向かっていた白血球たちは、死力を振り絞って戦うが、犠牲も数多く出した。ツインテールの白血球は、そんなに手柄がほしいかと1196に詰め寄り、あんたは優秀だがよそ者だと言う。そんな白血球たちの前に大きな穴が開いていた。細菌たちが瘻管を呼ばれる穴をあけていたのである。この症状は痔瘻(あな痔)だった。


糖尿病の体内は、赤血球に取っても糖化するリスクが高く、危険な場所でした。しかもインスリンの生産が追い付かず、β細胞たちは仕事を放棄してしまいます。AA2153はかつて肺血栓をどうにか切り抜けたこともあり、今度も何とかなると思いたかったのですが、体内の環境悪化は彼の想像をはるかに上回っていました。

腎臓の糸球体たちも糖の処理に忙殺されており、彼女たちのためにも何とかしたいと思ったAA2153ですが、理想と現実のギャップから、口論になりかけます。その時DA4901がとりなしてくれるのですが、いくら頑張っても自分たちは酸素を運ぶことしかできないとAA2153は悟り、β細胞に土下座までして、とにかくインスリンを作り、体内環境を改善すべきと考えます。

その後このAA2153は、またも仕事に来なくなってしまいます。一人体内をふらつく彼の前に荷物が落ちて来ます。その荷物はテストステロン(男性ホルモンの一つ)でした。このホルモンは筋骨形成に役立ち、それぞれ頭皮と前立腺に送られることになっていました。しかしこのために髪は失われ、またパイプカットのため前立腺液は精子を活性化できず、AA2153は愕然とします。しかしいずれの細胞も、失うもの、無駄なものもあると冷静に受け止めていました。

AA2153は、もう前の身体とは違う、自分こそ覚悟を決めないといけないと自覚して、まずランゲルハンス島でβ細胞に謝ります。その後肛門で仲間を助け、仕事に戻るのですが、そこで白血球に出会います。ここは警備重点地区であり、案の定肛門陰窩の不衛生と免疫力低下によって、大腸菌が暴れ回っています。この大腸菌のキャラデザイン、かなりグロテスクですね。

白血球はたまたま巻き込まれた赤血球と違い、自分は望まれてここにいると言います。そのためにも結果を出す責任があると言い、自ら他の白血球たちを率いて大腸菌退治に向かいますが、犠牲者も多かったことから、例のツインテールの、元からこの身体にいる白血球は、手柄が欲しいのかと憤ります。白血球も赤血球も、前の身体と今の身体、それぞれのギャップと、今この体内でどう振舞うかを模索しているようです。

飲み物-アイスコーヒー5

[ 2021/07/08 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』今後の視聴予定

まず、「『はたらく細胞』本編とBLACKの比較3」という投稿で、「面白くないのとそうでないのが」などと書いていましたが、もちろん「面白いのとそうでないのが」の誤りです。失礼いたしました。訂正しています。

その『はたらく細胞』の本編ですが、最初はそこそこ面白いと思ったけど、読み進めるにつれて、楽しめる、楽しめないがはっきりして来て、またキャラの描き方がちょっと通り一遍だなと感じるようになっています。実は大河ドラマ『青天を衝け』にも似たようなものを感じています。

血洗島の藍農家で生まれ、藍を作って商う内に商売の根本的なものを覚え、その後攘夷運動にも走り、さらに平岡円四郎のつてで一橋家に奉公するまでは、主人公の描き方は面白く感じられました。その他円四郎を含む市井の人々も、よく描けていました。元々、朝ドラ『あさが来た』を手がけた大森美香氏が脚本担当であるため、良くも悪くも、朝ドラ的なまとまり方をしていると言ってもいいでしょう。またこの間も書いていますが、この大河は『あさが来た』の延長線上にあるようにも見えますし、その意味では、大森氏は恵まれていると言えそうです。

ただこの先、一橋家からパリに行き、日本に戻ると明治維新だったという展開になるわけですが、こうなるとやや事情が違ってくるかとは思います。まず主演の吉沢亮さんは、若い頃の栄一→篤太夫は似合っています。しかしそれから先は、ある程度大人になり、顔にしわが刻まれてくるまでを演じることになります。先日も書いた老けメイクをすることになるのでしょうが、元々のこの人の雰囲気としては、あまり背が高くないということもあり、実年齢に近い10代から20代辺りであると思います。

そもそも女性的というか柔らかい雰囲気がある人なので、武士でない若者を演じるにはぴったりでした。栄一のいくつまでを描くのかはわかりませんが、30代位でもそこそこのおじさんを演じられる人もいますので、そういう人が主演でもよかったかと思ってもいます。もし老けさせるのであれば、『篤姫』のように、最後のほんの何分かだけ、年取った姿を見せるというのもありそうですね。

それから「武士でない」という点に関して。ここ15年程の男性主人公の幕末大河、『龍馬伝』や『西郷どん』は、幕府や身分制度に疑問を持ってはいたものの、曲がりなりにも武士であり、完結編ではその人生のクライマックスを描くという展開になっていました。

しかし今回の主人公は、それとはまた異なっています。明治後は実業家としての道を歩くことになりますが、その人物の最期を描くにしても、暗殺とか戦とは違った描かれ方になります。そのため中盤から終盤で受けるイメージも、また大きく異なったものとなるでしょう。

幕末から明治にかけての、あの何が起こるかわからない、それ故に観ていて引き込まれて行く雰囲気とは、恐らく一線を画することになるだろうなとは思います。そのため、今後観続けるべきか否かについてちょっと考えています。一応後編のガイドブックは購入していますので、それに記載されている分までは観る予定ではありますが。

脚本は可もなく不可もなしといった感じで、実際主人公の描かれ方はいいのです。昨年の『麒麟がくる』は、オリキャラや衣装の色合いなどもさることながら、主人公の描かれ方にも疑問があって、その結果桶狭間までしかリアルタイムでは観なくなったわけですから。ただやはり、終盤にかけてどう描かれるのが今一つ掴みにくいし、あと幕府関係者や幕末史関連の描かれ方に疑問があるので、それも今後に向けて、何かしら引っ掛かる一因となっています。

あとキャストに関して少し。第20回で主人公の篤太夫が、町田啓太さん演じる土方歳三と行動を共にするシーンがありました。正直言って、ちょっとBLぽい絵面かなと思いましたが、それはさておき。私としては土方の役は、町田さんよりも寧ろ高良健吾さんの方が似合うような気がします。高良さんの場合、所謂侍の役がかなり板についたところがあります。町田さんは、今後戦国大河をやる時に、明智光秀を演じてほしいです。その場合『どうする家康』になるのでしょうか。

飲み物-アイスティーとグリーン

[ 2021/07/05 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その7

『はたらく細胞フレンド』の紹介も、全6巻中5巻目に入りました。本編ともBLACKとも雰囲気が違った、細胞たちのプライベートライフがキラーT細胞の班長を中心に描かれていますが、後半に入ってからは女性キャラの好酸球も登場しています。

この好酸球がまた普段から小心そうで、しかもしばしば本心とは逆のことを口にしてしまうところもあり、ちょっと頼りない人物として描かれています。また本編ではツインテールにピンクのパンツスーツですが、こちらではツインテールではなく2つ結びで、地味な雰囲気です。

ツインテールもしくは2つ結びというのは、好酸球が元々核を2つ持っているから、キャラデザインの上でもそうしているのでしょう。もちろん漫画やアニメの中では、エトーシスを起こしても生き続ける設定ですが、実際は正に自爆による自死状態です。この時粘液性物質をまき散らすことで知られています。

少年向け漫画またはアニメであっても、細胞が実際に死ぬところを見せてもいいのではないかと、前にも書いたことがあります。新陳代謝の中で細胞が生まれ、活動しそして死ぬというのこそが、本来細胞の役割を知るうえで大切なわけで、そうでない場合は、単なる擬人化に過ぎません。それもこのフレンド位緩めで、人間同様にプライベートライフを楽しむという設定ならばともかく、本編の方はBLACK並みに細胞死を登場させてもよかったかと思います。あさりよしとお氏の作品を見ると特にそう感じます。

それにしても班長、今回は財布を忘れた回以外はあまり失敗らしきものはありません。確かに丸々と太ったヘルパーT細胞で、ウイルスを思い切り殴ったのはまずいと言えばまずいのですが、どちらかと言えばそのヘルパーT細胞、あるいはマスト細胞メインということもあります。

しかしマスト細胞、樹状細胞からストレートネックだと言われつつ、「怖いから」なる理由で病院に行くのを当初は渋るのですが、記憶細胞が治療を受けて若返っているのを見て、
「俺も若返れば、推しのショーで、警備員に目をつけられなくてすむ!」
とあまりにオタク的な発言をしてしまい、班長から、どこに魅力を感じているんだと言われてしまいます。結果は若返り過ぎてしまったのですが、この人の場合、赤ん坊であってもなくても、ヒスタミンをとにかくじゃぶじゃぶ出すという仕事ぶりはあまり変わらないようですね。

飲み物-コーヒーフロート
[ 2021/07/05 00:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第5巻その1

『はたらく細胞フレンド』第5巻より。

<ジョグ活>
ヘルパーT細胞の司令室は、通販で買った物であふれており、当の司令も食べ過ぎで丸々太ってしまった。久々に会った樹状細胞は、その丸さが乳酸菌みたいだと言うが、日頃顔を合わせている制御性や班長はそれと気づかずにいた。このお蔭で仕事にも支障をきたすようになっており、3人で運動を始めることになる。走っているうちに、皆は胸腺学校時代のことを思い出していた。

この時一番走れないのは班長で、ヘルパーT細胞に担がれて何とか凌いだ記憶があった。ヘルパーTはあの黒髪の子(班長は当時は黒髪)元気かなと言い、班長は自分のことがばれるのではないかと一瞬たじろぐが、制御性T細胞がもう死んだのかもとフォローする。ヘルパーT細胞はそれにうなずくが、班長は突っ込みたくなるものの何とか押さえる。その時スマホに樹状細胞から抗原提示がなされ、サイトメガロウイルスの情報が入る。

急いで戻るため胃を経由して吊り橋を渡ることになるが、自分は重量オーバーだと泣くヘルパーT細胞。ならばと班長は、この上司を担いで渡ろうとするが、向こうから感染細胞が来ていて万事休すだった。仕方なく、抱えたヘルパーT細胞で相手をぶん殴って退散させる。その後何とかヘルパーT細胞からB細胞に抗体作りの指示が行くが、これが原因で彼はストレスで痩せ(元通りになり)、班長は嫌われてしまった。

<整骨>
B細胞は記憶細胞の抗原の情報を基に抗体を作るので、2度目の感染以降は抗体がスムーズに作られる。アレルゲンに対して働きかけるIgE抗体が作られると、マスト細胞はこれに反応してヒスタミンを出し、血管が拡張されて免疫細胞がすばやく到達できる。しかしオタクなマスト細胞は仕事よりもガチャに夢中だった。ヒスタミン放出後の現場の後始末をしていた班長達はダニを発見し、またヒスタミンが放出されるからブルーシートを敷くよう部下に命令する。

しかし一向にヒスタミンは放出されず、しかもマスト細胞は部屋で寝そべってスマホを観ている状態だった。首が痛くて動かせないと、セルステッキで適当にヒスタミンのダイヤルを操ったため、量が多すぎて他の免疫細胞から苦情が出る。どうやらマスト細胞はストレートネックのようで、通院を嫌がる彼を、班長が強引に整骨院に連れて行く。そこには記憶細胞もいたが、相変わらず名前を間違えていた。その後施術をしてもらった記憶細胞が、嘘のように若返っているのを見て、マスト細胞もその気になって施術を受ける。

その結果マスト細胞は赤ん坊になってしまうが、上から目線の喋り方は相変わらずだった。折しも体の皮膚を蚊が刺したため、麻酔物質で白血球は眠ってしまい、有害物質に対してヒスタミンを出すべきマスト細胞は、赤ん坊の体であるため自分で立つことができない。それでも何とか椅子に座って、ヒスタミンを溢れるほど放出し、他の皆の賞賛を受ける。また白血球は目を覚まして現場に行くが、これはかゆみのもととなった。しかし座って仕事をするのを皆がほめたせいで、マスト細胞の不遜な態度にますます磨きがかかった。

<研修合宿>
ヘルパーT細胞は免疫細胞を束ねる責任者である。それぞれの細胞に応じた命令を出すが、その代わり苦情も全部彼のもとへ行く。トラブルも多く、彼はすべての免疫細胞を集めて、上司と部下の信頼関係が築けていないのかもと言い、表皮付近のの保養所へ連れて行く。ここは立派なヴィラで、しかし研修目的ではなく好きにくつろげと言うヘルパーT細胞。要は彼等を隔離することでクレーム地獄から逃げ出し、保養所を独占してだらだらしたかっただけなのだった。

しかし今度は、NK細胞がバリケードを作る目的で勝手に木を切って問題を起こす。B細胞は女性をナンパし、白血球は海中で抗原を発見したため、海を赤く染めてしまう。釣りをしていた班長はタイヤが釣れてしまい、好酸球がエステに行ってしまっている間に、ヘルパーT細胞はバスルームに閉じこもってしまう。免疫細胞たちは反省会を開き、一般細胞に迷惑をかけたからだと結論付けるが、実はそうではなく、苦情が自分に来たため機嫌が悪いのだった。

バスルームでのんびりするヘルパーT細胞は、外で何か騒いでいるのに驚く。免疫細胞たちが謝罪も兼ねて、パラセーリングと花火を計画したのだった。これには他の細胞たちも大喜びだった。そして好酸球がヘルパーT細胞に感謝の意味を込めて、ケーキを渡そうとするが、そのケーキを思い切りぶつけてしまい、さらにエトーシス(自爆)したため、ヘルパーTはまた謝罪行脚の旅に出ることになる。

<キャッシュレス>
班長は相変わらず部下をしごき、忘れ物をした部下は容赦なくしかりつけた。ところがその彼自身がファミレスで忘れ物をしたのに気づく。その忘れ物とは財布だった。しかも電子マネーも財布の中であり、おまけにスマホの決済アプリは、財布の中のキャッシュカードナンバーを入力しないといけない。仕方なくFas受容体を担保に取りに帰ることまで考えるが、悪用されるのが心配だった。

こんな時に頼める友人もいない彼は、手伝いを要請して来たM細胞に連絡を取って、財布を今いるところまで持って来てくれと頼む。しかしその時パイエルの中に菌が侵入し、何とか取り押さえた彼は、やって来た白血球に用件を頼む。一方緊急事態下であったためM細胞の返信は要領を得ず、班長はさらに落ち込んでいた。そして白血球は、班長が脾臓にいることを知り、彼が処分されると思い込んで大急ぎで脾臓へ向かう。

その途中赤血球と会い、彼女も手伝ってくれることになった。一方ファミレスでは、順番待ちの客が多くなる。その時赤血球が白血球とバイクで店の中に突入し、まだ処分されてなくてよかったと喜ぶが、班長は何のことやらわからなかった。しかしせっかっく来たものの、肝心の財布を、白血球は途中で落としてしまっていた。


まずヘルパーT細胞が丸々と太ってしまう件、いくら毎日顔を合わせていても、あれではその変化に気づくと思うのですが…。樹状細胞が乳酸菌のことを「にゅーにゅー」と言うのは、乳酸菌オタクのこの人らしいですね。あとジョギング中に感染細胞に出くわし、上司であるヘルパーT細胞を抱えて走っていた班長は、もののついでとばかりに、ヘルパーT細胞を使って彼らをぶん殴ってしまい、2人の仲が悪くなってしまいます(と言いつつ、次の回ではまた元に戻ったりというのはよくあることです)。

そしてサイトメガロウイルスですが、ヘルペスウイルスの一種で、子供の頃に感染するとほぼ無症状ですが、大人になってから感染すると発熱や筋肉痛などの症状が出ます。感染の仕方によって症状の出方は様々で、母子感染や輸血による感染などもありえます。しかしこの場合、このウイルス感染細胞たちが、なぜか丼を持ってヘルパーT細胞たちを待ち構えているのですが、明らかにこのヘルパーT司令を、ラーメンの叉焼とみなしているようです。要はその位丸々としていたわけです。

それからマスト細胞。元々この人はガチャ命といったところがあり、仕事は極めて大雑把なのですが、ストレートネックで首が動かせず、寝たまま仕事をしていることから、ヒスタミンの放出量の調整がさらにいい加減になって行きます。樹状細胞は乳酸菌のぬいぐるみ=ぬい酸菌を流されたとクレームをつけますが、この人は前の巻でも、ヒスタミンがあふれてぬい酸菌を流されています。しかし、そもそもぬいぐるみを、木の穴に隠すことが如何なものかと思うのですが。

結局ストレートネックを直すはずの整骨院で、若返り過ぎてしまい、赤ん坊になったマスト細胞は、相変わらずの上から目線ですが、体が蚊にさされたこともあり、何とか椅子に座ってヒスタミンを放出します。無論この時もかなり必要量をオーバーしていますが、マスト細胞に仕事をさせようと周囲がほめそやした結果、彼を増長させてしまいます。

研修合宿回。どう考えても、問題児と思われる免疫細胞たちをまとめて保養所に連れて行けば、その行った先でまた問題を起こすのは目に見えているはず、なのですが…。B細胞のナンパ、NK細胞の心配性、決断に時間がかかる好酸球、そして自分の頭を踏んづけて行く白血球などなど、彼らにそれぞれ問題はあるものの、班長は連座というか、ただ同じ免疫細胞というだけで付き合わされた感もあります。

当然ながら行った先でも問題が起こりますが、好酸球のエステ行きと班長の釣りはこの際除外するべきでしょう。何はともあれ、花火とパラグライダーで、一般細胞たちの好感を得て喜んで貰ったキラーT細胞は、ちょっといい気分だったのですが、最後の最後、好酸球がケーキを渡そうとしてぶつけてしまい、エトーシスを起こしたことからまた近所迷惑になり、謝罪するはめになります。保養所に行くのはどうも正解とは言えなかったようです。

忘れ物回。班長が脾臓近くにいたこと、M細胞の返信が要領を得なかったことから、思い違いが生じてしまいます。スマホ回もそうでしたが、どうも白血球と班長の落とし物or忘れ物が絡むと、ことがややこしくなってしまうようです。あと赤血球はバイク女子だったのですね。

ところでこのFas受容体ですが、Fasリガンドという物質と結合することで、その細胞に対してアポトーシスを引き起こすことができます。がん細胞をアポトーシスさせたりするのに使われ、また自己攻撃をするリンパ球を排除する時も、これが使われることがあるようです。そのため、悪用されないかどうか心配したわけですね。


飲み物-アイスココア
[ 2021/07/04 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

細胞とブラック・ジャックとBLACK

ほぼ連日この漫画関連で書いていますが、『はたらく細胞』(以下、本編)のコメントで、『ブラック・ジャック』を凌ぐとあり、しかも医療漫画と書かれたものを見たことがあります。一応このコメントから見る限り、医療関係の方のようでしたが、私としては寧ろこれは科学漫画のように思えます。
本編自体は、確かに細胞の役割(すべてが正確というわけではなさそうですが)を描いており、医学に不可欠な知識とは言えます。しかし医療現場を描いたものではないので、医療漫画はちょっと微妙です。寧ろ『はたらく細胞BLACK』(以下、BLACK)の方が、もう少し医療との絡みは大きいかと思われます。

ところで前出の『ブラック・ジャック』ですが、手塚治虫氏の作品を集めた「TEZUKA OSAMU OFFICIAL」で、ドクター・キリコによる主人公ブラック・ジャック(以下、BJ)の名セリフの解説として、以下のようなものがあります。


(前略)
「生きようとする意思」を挫けさせた患者にBJはことのほか厳しい。
なにしろ「生命」こそが神であり、「生きること」こそが、すべての生ある者への至上命令なのだと思ってるのがBJなんだ。
死にたい、とか、もう駄目だ、なんて弱音やあきらめは絶対に許さない。
そんな弱気になった者の、その体の中ではしかし免疫細胞が損傷した部位を直そうと懸命に働いているし、細胞たちは生き延びるためにせっせと新陳代謝を続けている。
その無言の努力はひとえに「もう死にたいよ」などと泣き言を言っている体の持ち主を、それでも生き延びさせるために続けられているのだ。
そんな「からだ」という精密機械の不断不休の重労働に常に敬意を払っているBJだからこそ、生きることを諦める患者は許さないのさ。
(後略)

TEZUKA OSAMU OFFICIAL ブラックジャックSPECIAL BJ名セリフ

「その体の中では」以降の箇所、BLACKの中で、既に心肺停止状態になっているにも関わらず、何とか酸素を届けようとする赤血球の姿が何となくだぶります。正にあれは「生き延びさせるために続けられる」「不断不休の重労働」ではありますね。
あのタイトルのBLACKは、もちろんブラックな労働環境の意味ではありますが、あるいは、このBJへのオマージュも込められているのではと思ってしまいます-あくまでも、個人的感想ですが。

ところでツイッターで見た、恐らくパロディなのでしょうが、BJが熱中症にかかるからと、マントでピノコを直射日光から遮ろうとする漫画があります。しかしピノコは「熱中症」を、「ね、チューしよう」と思い込み、BJにこう言います。
「ピノコがいーっぱいチュウちたげゆっ」

余談ながら、本編の血小板が、ピノコキャラだったらどうだっただろうなとつい思ってしまいます。

飲み物-スミスウィックのスタウト
[ 2021/06/30 00:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

リメイクやスピンオフで世界観が変わるのは当たり前

大河とかその他のドラマ、あるいはアニメなどのリメイクについては、度々書いて来ています。こういう場合、リメイクが面白いと取る人もいれば、リメイクの元になった本作品の方が面白いと言う人もいるでしょう。一概にはどうとはいえませんが、リメイクの元となった作品が好きと言う場合、しばしば、リメイクによって変わる世界観に馴染めないということも多いようです。

しかしリメイクである以上、世界観がある程度変わるのはやむを得ないことかと思います。シリーズ物などでも、時代が変わるにつれて変化する作品の雰囲気に、馴染めないという人もいる一方で、逆にそれが面白い、楽しめると言う人もいます。

その他にスピンオフもあります。このスピンオフというのは実は様々な使われ方をしており、主役が元々の主人公から脇役に変わるのを指すこともあれば、外伝的な物を指すケースもあるようです。アニメもそうですが、ドラマのスピンオフというのも結構多く、朝ドラや海外ドラマのスピンオフは有名です。

この場合、脇役が主役に入れ替わった程度であれば、そこまで違った雰囲気にはなりませんが、場合によってはかなり次元が違った物となるようです。また本家越えと言われるように、元々の作品を凌ぐ人気が出たりもします。

しばしば書いている『はたらく細胞BLACK』もそのパターンと言えそうです。実はこれについてのコメントを目にしたことがありますが、いいという意見と同時にネガティブな声もあります。後者の場合、恐らくは本編の世界観が崩れてしまうのを嫌うからと思われます。しかしどの作品であっても、スピンオフはリメイクと同じかそれ以上に世界観が変わることですから、本編と殊更に比較するのはやや同意し兼ねます。

寧ろスピンオフでこそ描けることもあるので、こういうのを一概に否定はしません。まずスピンオフを見て、それから本編に行きつくということもあるでしょうし、それもまた楽しみ方の1つと言えそうです。

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2021/06/29 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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