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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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双極性障害と大姫

第21回の大姫の言動に関してです。
武者さんのコラムでは彼女は鬱状態になったとあったものの、この間の回(第21回)の彼女のいささか奇矯な振る舞いに関して、この時に限っては躁状態であるかと思うと書いています。無論その前に鬱屈した状態の大姫も登場しているわけで、この2つが現れる疾患といえば、双極性障害になるでしょうか。
無論大姫がこれであると断定されたわけではありませんが、一応この病気について調べてみました。

専門サイトによれば
「躁と抑うつがは交互に生じることもあるが,多くの患者はどちらか一方が優勢」
であり、
「遺伝,脳内神経伝達物質の変化,および心理社会的因子が関与し、薬または精神療法を併用する」
とあります。また何が原因であるかという点では

遺伝
神経伝達物質の調節異常
心理社会的因子、つまりストレス
交感神経刺激薬(例,コカイン,アンフェタミン類)
アルコール
特定の抗うつ薬

などが挙げられるようです。
もちろんこの時代、コカインや抗うつ薬などはなく、アルコールにしても大姫は酒を飲まないと思われるから、最初の3つ、特にストレス絡みになるのでしょう。
通常10代から20代、30代で発症し、男女の発生率はほぼ同じで、躁病傾向が強いI型と、抑うつ傾向が強いII型に分けられます。またこのいずれにも区別されない双極性障害も存在します。たまにしか症状が出ない人もいれば、頻繁に出る人もいます。

躁病
高揚かつ開放的な,あるいは怒りっぽくなる状態が1週間以上持続するとともに,目標に従っての活動または気力の増加、加えて以下の症状が3つ以上認められた場合は躁病とされる
自尊心の肥大または誇大性
睡眠欲求の減少
普段より多弁
観念奔逸または思考促迫(様々な考えがとめどもなく湧いて来る)
注意散漫
目標に従った活動の増加
好ましくない結果を招きかねない可能性がある活動(買いあさりや怪しげな企業への投資,ギャンブル)に熱中する

抑うつ
うつ病によくある特徴が認められ,2週間のうちにに以下の症状が5つ以上あり,かつそのうち1つは抑うつ症状または興味、喜びなどの喪失を含む
1日中みられる抑うつ気分
全て、またはほぼ全ての活動に於いて興味または喜びが明らかに減退する状態が1日中みられる
何らかの意味がある体重増加または体重減少、または食欲の減退あるいは亢進
不眠または過眠
他者によってわかる精神運動焦燥(じっとしていられないこと)または精神運動制止(言動が鈍くなること)
疲労感または気力減退
自分を無価値であると思うこと、過剰もしくは不適切な罪悪感
思考力もしくは集中力の減退または決断が困難である状態
死もしくは自殺についての反復思考,自殺企図,または自殺を実行するための具体的計画

自殺の傾向が高くなるという指摘もあります。一般にこの障害を持つ人の余命は普通の人より短いともされていますが、こういう傾向もその一因かも知れません。あとうつ状態は、免疫機能を弱めます。『はたらく細胞BLACK』で、白血球が活動できなくなって体の免疫が弱まり、体の持ち主が自殺を図って結局助かる場面、あれをちょっと思い出します。


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[ 2022/06/05 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第13回「幼なじみの絆」あらすじと感想-2

第13回後半です。尚常と里、先日比企能員の娘のように書いていましたが、正しくは、一族の娘ですね。

範頼と義経は比企館に呼ばれる。義経は嬉しそうに信濃行きの件を範頼に話すが、頼朝には秘密だった。やがて道が血縁関係にある常と里の2人を連れて来る。義経は一目で里が気に入ったようだった。そしてその翌日、範頼と義時、そして三浦義村が信濃に発つ時刻になっても、義経は現れず結局3人で行くことになる。義経は里と浜辺の小屋で一夜を過ごし、目を覚ました時は既に日が高かった。

3人は信濃に着くが、義仲は釣りに出かけていた。すると行家が現れ、義仲はどこぞの誰かと違って自分を大事にする、逃がした魚は大きいと不敵に笑う。魚が自分で言うかと義村は苦々しげだが、範頼は実の叔父であるため挨拶をしに行く。義村は義時に、時政がいなくなって家督を継ぐのかと尋ね、何が起こるかわからない人生が羨ましいと言う。しかし義時も今の状況を予想すらしておらず、すべては頼朝が来たことによって変わったのだった。

そこへ義仲が戻って来る。客をもてなすために川魚を釣っていたのである。焚火を囲みながらの酒宴で、義仲は源治が一つになって平家を倒すのが望みだと言うが、義村は口先だけなら何とでも言えるとそっけない。義時は平家に通じているという噂について尋ねるが、義仲は言う。
「うわさとは流す者に都合よくできている。惑わされてはならん」
そして北陸に兵を進めたのは、東海道で頼朝や信義と鉢合わせをしないためだった。

ところでこの宴席での魚は生焼けだった。そのため範頼が、人質のことを言いかけたところで腹具合を悪くし、厠に立ったため、後は義時に委ねられた。非を詫びる義仲に義時が、人質の件を切り出す。行家では人質にはならないと義時も義村も考えていたが、義仲は如何なる男でも、自分を頼って来た人物を追い出すことはしたくないと言う。そして嫡男義高を差し出すことに決め、男には守らねばならぬものがあるとも言い、引き換えに何を望むこともなかった。

巴は竹筒を組み合わせ、ヤツメウナギを捕らえる罠を作っていた。おめかしすれば相当いい女子だなと減らず口を叩く義村だが、義時は木曾殿は鎌倉殿とは違い、素晴らしい方だと巴に言う。巴と義仲は幼馴染だった。そこへ義村がまた茶々を入れたため、巴は切り捨てられたいかと、義村に持っていた小刀を向ける。女にちょっかいを出したがる男だと義時が弁明してやるが、巴は既に色恋は捨てており、義仲に終生尽くすつもりだった。

義高は鎌倉に行くことを承諾し、父のためならどんな苦労もいとわぬと決意する。源氏同士で争わない限り、必ず信濃に戻れると義時。そして義仲も、息子に自分を信じるように言う。そして鎌倉では、頼朝が鹿狩りの帰りに密かに亀の詫び住まいを訪ねていた。しかしそこに政子がいるのを見つけ、一旦はその場を離れるものの諦めきれない様子だった。

家まで焼き払ってまだ足りないかと訊く亀に、手を引くように政子は言うが、亀は歌を一首披露する。
「黒髪のみだれも知らずうちふせば まづかきやりし人ぞ恋しき」
この男女の逢瀬を詠んだ歌に、政子が怪訝な表情をしていると、亀は和泉式部の作だと言い、さらにりくから渡された和泉式部の日記は読んだかと尋ねる。ざっと読んだと答える政子に嘘だと亀は言い、伊豆の小さな豪族の家で育った行き遅れが、急に御台所になり、勘違いしても仕方ないけど、自分が本当に鎌倉殿の妻としてふさわしいのか考えろと説教する。

亀はさらに、坂東の女の憧れの的である御台所、その御台所と呼ばれて恥ずかしくない女になるように諭し、そのように考えたことがあるかとも尋ねる。政子は正直に考えたことはなかったと言い、今後のことを頼みますと慇懃な口調の亀に、何を詠んだらいいのかと教えを乞う。そして江間では八重も書物を広げていた。そこへ頼朝がまた現れる。

尚も八重を口説こうとする頼朝だが、指をかまれてしまう。仕方なく頼朝と盛長は引き上げるが、その様子を陰で窺っていた男がいた。義時だった。義時は館に入り、干したヤツメウナギやヒコウ(イナゴ)、リンキン(リンゴの一種)などを広げる。そんな義時に八重は、もし慕っているのなら、なぜ鎌倉殿とのことを訊かないのかと詰め寄る。結局八重自ら何もなかったことを伝え、義時は安心したかのように、今度はキノコを差し出す。

それでも不満そうな八重に、キノコはお嫌いだったかと義時は言い、そして、鎌倉殿とどのような関係になろうが、私のあなたへの思いは変わらない、貴女にはやはり伊豆の景色が似合う、ずっとここにいてくれと言って帰ろうとする。八重はそんな義時に初めてねぎらいの言葉をかけ、お帰りなさいませと挨拶をして笑顔を見せた。ただいま帰りましたと言う義時は嬉しそうだった。


木曽義仲のシーンはわりと好きです。義時のセリフではありませんが、義仲と頼朝の違いが描かれます。生まれ育った環境の違いもあるのでしょう。この信濃の素朴な暮らしは、どこか『真田丸』をダブらせているようにも見えます。

その義仲の酒宴、魚の生焼けにあたったのか、範頼が厠に立ってしまいます。そこで義時が人質の話題を切り出すのですが、第1回でも、厠に行くというシーンがありましたね。しかし川魚の場合、顎口虫なる寄生虫がよくいるらしい。川魚も生食しないようにと言われますしね。ちなみにこの寄生虫を倒すのは、『はたらく細胞』にも出て来る好酸球との由。

一方頼朝ですが、性懲りもなく亀の家、そして八重が住む館を訪れます。幸い前者では政子と遭遇し、後者では八重に指をかまれてしまったことで、退散せざるを得なくなるのですが。しかし頼朝の描かれ方は、都育ちということもあるのですが、いくらかチャラい印象も受けます。これ、例えば大江広元役の栗原英雄さんが演じていたらまた違ったでしょうか。

義高初登場、如何にも凛々しげな若武者です。演じているのは市川染五郎さんですが、『真田丸』で2度目の助左衛門を演じた松本幸四郎(現・白鷗)さんのお孫さんですね。そして鎌倉で、この人は大姫と出会うことになります。

このサブタイの「幼なじみ」、義仲と巴、義時と八重がそれぞれ描かれました。しかしやはり八重のシーンは、義時と関係があるとはいえちょっと多くないかと思います。その尺で平家を描いて貰えないでしょうか。あと、亀がやけに政子にマウントを取っているように見えますが、彼女はどこで文筆を習ったのでしょう。この人、政子の家庭教師も務まりそうですね。

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[ 2022/04/06 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第8巻-1

久々の『はたらく細胞BLACK』です。

第42話
<復興、未来、非情な宣告。>
赤血球NC8429は、酸素を配達する仕事を続けていた。まだ血流が滞りがちで、思うように細胞たちに酸素を届けられずにいた。がん細胞は見かけなくなっており、今からが、疲弊しきった身体を蘇らせる仕事の始まりだったが、前途は多難だった。腎臓では抗がん剤投与の結果、多くの尿酸が放出されて結石ができていた。肝臓では抗がん剤の毒性の分解が行われ、元に戻るには時間が必要だった。鼻腔(キーゼルバッハ部位)では外壁が脆くなっており、NC8429はそのことを報告するつもりでいた。

そしてNC8429は赤色骨髄を訪れる。血球たちの母校的存在で、彼自身も前の身体の赤色骨髄で幼少期を過ごしていた。しかし中は荒れ果てており、誰もいるようには見えなかった。そんな時、血小板たちがいきなり彼をおどかす。そして白血球1196もそこにいた。がん細胞との戦いで荒れ果て、血球そのものが減っていた。この身体の未来を託されたが、未来とは何だかわからない、以前のような姿に戻る事なのか、がん細胞がいなくなることなのか、それすらわからないと言うNC8429に1196は、若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたいと、あいつ(AA2153)なら答えただろうと答える。NC8429はその後、まだ幼い血小板たちの相手をして遊んでやる。

しかし鼻腔の脆くなった壁は崩壊し、出血が起こってしまう。のみならず、皮膚や歯茎にも出血が認められ、脳細胞から、血小板たちの教師である巨核球に連絡がいく。まだ未熟な血小板たちの、初めての仕事だった。NC8429も驚くが、それがこの身体に必要とされている以上、受け入れなくてはならなかった。血小板たちは泣きだしてしまうが、NC8429は先刻の「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を思い出し、血小板たちに同行することを決める。

第43話
<止血、信頼、先輩。>
鼻腔では穴が広がり、強風が吹き込んでいた。血小板たちは恐れおののいていた。NC8429は自分が付いているから言うが、傷口から細菌が侵入して来てしまう。細菌を倒すのは白血球の役目だった。NC8429は先生から言われたことを思い出すように血小板たちに話しかけ、血小板たちはまずGPIbをセットして飛ばされないように、フィブリンを凝固因子でつなき合わせて、それで傷口をふさいだ。まだこの手の仕事に慣れない彼らに取っては、素人同然の仕事であったが、何とか傷口はふさがり、NC8429はフィブリンの上に載り、穴をふさいで二次血栓を作ろうとする。しかし他の赤血球たちは、幼い血小板たちが作った血栓に懐疑的だった。

そこへ別の赤血球が現れ、
「後輩の仕事を信じる…それも先輩として大事なつとめの一つじゃないですか?」
と言い、彼もフィブリンの上に飛び乗って穴をふさいだ。他の赤血球たちも、それに促されて次々と穴をふさぎ、やっと傷口がふさがってフィブリンをはがしていたが、NC8429は先ほどの赤血球の声が気になり、その声の主を探す。案の定、それはAA2153だった。白血球とも再会を果たしたAA2153は、長い間気を失っていたこと、そして、他の仲間は行方知れずであることを話す。

NC8429は、さっきも先輩がいなかったらどうなっていたかわからないと言い、AA2153は、お前に一つ教え忘れていたことがあると言う、それは仕事のサボり方だった。道に迷ったふりをすること、他の赤血球にあまり会わない毛細血管などで適当にサボることを教えたAA2153は、昔親友がやはりサボり方を教えてくれたことを話す。その親友も、他の仲間たちも死んで行ったが、今自分たちが生き残ったのには、意味があるのだろうと言い、そこへやって来た1196も、お前には使命がある、一緒にこの身体を立て直そうと言う。そこへペットボトルが2本飛んで来た。サボると言う割には真面目過ぎる2人に、「白血球ちゃん」が投げてよこしたものだった。


がんの治療で体内のあちこちが荒れ果て、そのような中NC8429は、AA2153の「遺志」を継いで仕事に励みます。そしてやって来たのは赤色骨髄でした。彼もまた前の身体の赤色骨髄で育ち、一人前の赤血球となったのです。この辺は本編と似たいますが、あちらは赤血球が白血球(当時は赤芽球と骨髄球)との出会いに思いを巡らせるのに対し、こちらはNC8429が血小板たちの相手をさせられます。しかしキーゼルバッハ部位からの出血(鼻血)が起こり、まだ幼い血小板たちも止血に向かうことになります。

元々『はたらく細胞』シリーズの血小板は子供たちの姿ですが、この場合は彼等よりもさらに幼い血小板たちが、初仕事に向かわされます。怖いよと泣きだしてしまう血小板たちを勇気づけるため、何よりも「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を現実のものとするため、NC8429は、僕がついていると同行することにします。しかし赤血球が同行しても、傷口をふさぐことくらいしかできないのですが、恐らくは、自らをも奮い立たせる意味で言ったのでしょう。

血小板たちは慣れない手つきで、フィブリンを凝固因子で固定します。何とかフィブリンが張られ、後は赤血球がその上に載って二次血栓を作るのですが、赤血球たちはどうも乗り気になれません。そこへ別の赤血球が来て、後輩たちを信じるように言い、率先してフィブリンの上に飛び乗ります。NC8429に取って聞き覚えがあるその声は、AA2153のものでした。長い間気を失っていたとAA2153。

行方知れずになった仲間もいる中で、尊敬するAA2153に再会できたNC8429は、この先輩から仕事のサボり方を教わります。そして自分たちが生き残ったのには、何か使命があるのだろうと言い、また白血球1196も、一緒にこの身体を立て直そうと言ってくれます。考えてみれば、皆前の身体から一緒にこの身体に来ている仲間たちでした。そこへ1196の仲間でもある「白血球ちゃん」がペットボトルを放ります。

しかしこの身体は、そうすんなりとは元に戻らないようで、この後またがん細胞が出現することになるのですが、幸いその時は、以前よりも免疫力が復活していました。とはいえ免疫細胞たち、そして彼らに酸素を渡す赤血球たちも、まだまだ気が抜けません。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2022/03/23 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』「根拠なき自信」あらすじと感想-2

あらすじと感想の続きです。それとあらすじと感想1の方で、御館を秀衡とするべきところを、泰衡としていました。失礼いたしました、訂正しています。尚他にも数か所、おかしいと思われる箇所を直しています。

本題に入ります。前回、頼朝と八重が決別したように書いていましたが、そうきっぱりとは別れられないものです。後の方で義時も、まだ別れていなかったのに驚いていたようですが。一方、その八重をいわばおびき出すようなことをした亀、なかなかの策略家といえそうです。

ところで彼女は縮れ毛のようです。この当時は黒くてまっすぐな髪がもてはやされた時代でもあり、縮れ毛はあまり好感を持たれていなかったとされています。『平清盛』の滋子を思い出しますが、彼女のキャラを敢えてこのようにしている辺り、今後の展開はどうなるでしょうか。しかしこの大河では、そもそも頼朝も天然パーマですが。

政子と実衣が、芋を沢山貰ったと言います。この当時のことですから、里芋または山芋でしょう。何となく、前回の義経一行が民家から貰った芋がだぶります。無論焼き芋などもこの当時はなく、彼女たちは干し果物と木の実、要はドライフルーツとナッツを間食として食べているようです。ちなみにこの頃一日の食事は2回です。

そして、如何にも都の人物といった牧宗親、りくの兄がやって来て、政子たちは御簾の下から晴れの装束の袖口や裾をのぞかせる、打出(うちいで)を稽古させられます。尤もここでは皆、小袖を羽織って袿の代わりにしているように見えます。政子は慣れない稽古でへとへとですが、今度は亀が本を持って来ます。作法と勉強、御台所になるのも大変そうです。

それから義経。空気が読めないというか、平泉の方がいいと言ってみたり、嫂の政子に膝枕をさせたり、果ては戦の経験がないのに、敵将の首を取るから兵をくれと言ったり。流石に一番最後のは上総広常に一喝され、頼朝からも窘められましたが、義経は暴れたくてうずうずしているようにも見えます。

ただ、一人が勝手な行動を取れば云々は、ある意味広常にも当てはまるような気がしますが…。皆が考えあぐねる中、上から攻めるという義経の戦術は評価できるものですが、それも実現することはなく、寧ろ金砂山の模型を腹立ちまぎれに壊してしまう辺りにこそ、この大河の義経のキャラが現れているように見えます。

そして鵯越にも引っ掛けたと思しき、和田義盛が小鳥を捕まえてくるシーン。この時の
「義盛殿は心が澄んでおられるから、鳥も安心するのでしょう」
は、如何にも重忠らしくそつのない物言いです。その前に義盛は
「そうっと寄ってパッとさ」
と、鳥を捕まえる様子を話しているのですが、この言葉が義経に、そっと忍び寄ってパッと攻めるというヒントを与えたようにも取れます。一方で藤原秀衡、源氏と平家両方から兵の要請がくる辺り、なかなか隅に置けません。彼は彼の帝国のために、利用できるものは利用していたでしょう。

そして義村。義時と八重の話になり、俺が(八重を)貰うぞと言った後で、八重から草餅を貰うところは何となく笑えます。正確には、押し付けられたというべきでしょうか。そしてよせばいいのにその餅を齧ったため、佐竹攻めに同行できなくなります。実は餅の場合、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすいらしく、しかもこれは病原性が強く、白血球を殺すことさえあります-ちょっと、『はたらく細胞』を思い出します。

閑話休題。そして義時は、遠征の帰りに見つけたキノコを八重に届けます。義時も気遣いを見せてはいるのですが、なかなか義村のような合理的な考えができないのが難というべきか。義村は伊東祐清に対して、囚人待遇とはいえ、何でもかんでもしゃべりゃいいてもんじゃないなどと、平気でと言ったりしますからね。尤もあれは祐清にも非がありますが。

それと安達遠元を演じている大野泰広さん、『真田丸』に河原綱家役で出演していました。

飲み物-ウイスキーロック
[ 2022/03/16 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

冬季オリンピックあれやこれや-1

既に開幕から1週間以上経ってしまいましたが、北京冬季五輪に関して。
人権問題がどうこうといわれていましたが、蓋を開ければ、やはりいつも通りのオリンピックです。開会式の聖火リレーで、トーチを置くようなスタイルだったのはちょっと疑問でしたが。

ところで現時点で日本のメダル獲得数は10個、これは参加国中第10位の成績で、しかも平昌大会を上回るペースとのこと。

では獲得メダルとその種目です(選手名敬称略)。
スキージャンプ男子ノーマルヒル 小林陵侑
スノーボード男子ハーフパイプ 平野歩夢

スピードスケート女子1500m 高木美帆
フィギュアスケート男子 鍵山優真

フリースタイルスキー男子モーグル 堀島行真
フィギュアスケート団体戦
(男子:宇野昌磨、鍵山優真、女子:樋口新葉、坂本花織、ペア:三浦璃来/木原龍一、アイスダンス:小松原美里/小松原尊)
フィギュアスケート男子 宇野昌磨
スノーボード女子ハーフパイプ 冨田せな
スピードスケート男子500m 森重航

お家芸のジャンプで小林選手は安定の金と銀。一方で高梨沙羅選手のスーツ規定違反ですが、こちらは波紋を呼ぶかも知れません。あと平野選手、秘蔵の大技が功を奏しましたね。そして鍵山、宇野両選手。このお2人にはメダルを獲ってほしかったので、素直に嬉しかったです。

一方で女子カーリングのロコ・ソラーレ、勝ち進んでいます。夏季五輪の女子バスケ代表がちょっとだぶります。

それとパンダのマスコットのビンドゥンドゥン、『はたらく細胞』本編の、パンダ目の乳酸菌をどうも連想してしまいます。

飲み物-湯気の立つ紅茶
[ 2022/02/13 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

SNS上の大河と『武将ジャパン』関連続き

またも武者さん関連ですが、その前に。

ツイッターの大河クラスタ(コロナ禍が始まって以来、この言葉を使うのはいくらか抵抗がありますが)というのがあります。私も以前『真田丸』が放送されていた頃に、タグを貼ってツイートを流したこともありますが、その後は止めてしまいました。

何に限らずですが、ネット上のコミュニティは、エコーチェンバー化しやすいというのがその理由です。結局多数派が勢いを持ってしまい、それに同調できない人たちは、離れて行かざるを得なくなります。私自身、性格的なものもあるのでしょうが、何が好きであるとか面白いというのを、あまり声高に言いたくないこともあり、次第に距離を置くことになりました。あと、今一つ馴染めない大河について語るのも、正直辛いものがありました。

無論中には、異論反論であっても目を通すという、比較的客観的な見方をする人もいます。ただ、人間の許容度には限度がありますし、それ以前に許容度の基準は人様々です。また、人間とは基本的にダブスタでもあります。特定の人や現象をダブスタという人が、実は自分もダブスタだったなどということもありますし、ツイッターに限らずSNSはその人のエゴが出やすくもあるので、主観が入りやすい娯楽作品について呟くのは、場合によってはリスクが大きいと言えそうです。

それと前にも書いていますが、『黄金の日日』(30日放送分については今後の投稿になります)などの、70年代後半ごろの大河は今に比べると面白いという意見を目にしたこともあります。しかし今観てみても、格別に面白いという印象は、正直言ってそうありません。これは『黄金の日日』関連でも書いていますが、面白い部分もあれば、面白くないところもあるわけで、70年代大河は面白いと一般論化してしまうのはどうかと思います。どこか過去美化バイアスのようにも見えます。

では本題です。今更ではありますが、武者さん、プロのライターとしては誤字脱字や変換ミスが多いし、また日本語としてどこか不自然な表現もみられます。無論誤字脱字、変換ミスというのは誰にでもありますし、私も先日投稿分で誤字というか、削除すべき部分をしていなかったことに気づいたのですが(その後修正済み)、やはりプロであの間違いというのは、問題ではないでしょうか。

それと現時点では『鎌倉殿の13人』を肯定してはいますが、いくらか無理している感があります。好きでないのなら無理にそうする必要もないのですが。やはり三谷さんの作品だから斟酌しているのでしょうか-それもどうかとは思いますが。武者さんも歴史について書きたいのであれば、大河とか朝ドラのコラムをやめて、歴史記事のみにした方がいいのではないかとも思われます。大河のコラムはどちらかといえば「歴史が好きだから」というよりは、「ドラマが好きだから」という動機で書く方がふさわしいのではないでしょうか。

ドラマといえばフィクションですが、大河でのこのフィクション、嘘の部分をどこまで許せるかでまた議論となりがちです。私も史実があまり描かれないのは物足りないのですが、史実、そしてそのベースとなる史料にあまりこだわるのも、ちょっと同意できないところもあります。

三谷さんも、史実はどうでフィクションはどうと言うのではなく、荒唐無稽と思われているのなら、それでも結構くらい言ってもいいと思うのですが…やはりそこは脚本家のプライドがあるのでしょうか。何だか今回の三谷さん、失礼ながらちょっと依怙地になってやしないかとも思われます。

無論、史実重視ドラマにするべきか否かを、制作現場に丸投げして来た経営陣にも責任はあります。大河の存在理由というのが、今一つはっきりしない所以でもありますが、しかし前にも書いたように、大河は本来はエンタメであってお勉強番組ではないでしょう。ジャンルこそ違えど、これなら『昆虫すごいぜ』とか、多少の嘘はあるけれど、『はたらく細胞』などの方がよほどお勉強番組のように見えますね。


飲み物-エスプレッソブラック
[ 2022/01/31 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その18

第37回。政府は三菱に対抗すべく共同運輸会社を発足させた。岩崎弥太郎と大隈重信には非難が渦巻くが、岩崎は動じなかった。2つの会社は、互いに客を増やすべく激しく競り合う。共同運輸と三菱の競争は熾烈をきわめ、五代友厚は、ここで協定を結ぶべきと栄一に忠告する。実は岩崎弥太郎は、合本の仕組みを逆手に取り、共同運輸の株を買い集めていたのである。五代によれば、三菱の大規模化は政府の思惑もあってのことであり、今度は共同運輸が第二の三菱になるとまで言う。それでもなお三菱を敵視する栄一に、伊藤博文も少し慎めと忠告する。伊藤は憲法制定の準備段階に入っていた。

一方でお千代を失った栄一は元気がなく、周囲は再婚を画策し、芸者見習いの伊藤兼子が後妻と決まる。この兼子は、没落した豪商伊勢八の娘だった。しかし長男篤二は、この継母に馴染もうとしなかった。その後歌子は男児を産む。そしてこの頃、貧民救済のため、お千代が大事にして来た東京養育院の廃止が決まった。しかしここは栄一が経営することになり、資金は慈善市(バザー)で賄うことになった。同じ頃岩倉具視は、お上である天皇を中心とした国作りをすべきで、民が口を挟んではいかんと思いつつ世を去る。

ほどなくして岩崎も亡くなり、五代も体がいうことをきかなくなっていた。五代はこのまま競争を続けても、三菱、共同とも先行きは心細く、しばらくは三菱が天下を取るが、いずれ外国資本に乗っ取られることになると、三菱との協定を勧める。そして商いで日本がどう変わるかを見たかったと言い残し、五代はその年の秋に世を去る。私生活の方では、兼子が離縁を切り出していた。兼子は栄一の心が今なおお千代にあり、子供もできない、篤二もなついてくれないと言う。そんな兼子に栄一は逆に、もっと自分を叱ってくれと頼む。

第38回、徳川家康が登場し、江戸の世を再評価する動きが高まったと述べる。この明治22(1889)年、家康の江戸入城300年を祝う東京開市三百年祭りが上野で開かれた。かつての幕臣たちが企画したもので、昭武も姿を見せる。憲法発布による恩赦で、上野に西郷像ができるとの話もあった。その場には年老いた永井玄番頭尚志も現れ。永井の万歳を皮切りに、一同万歳をする。そして静岡の慶喜邸では、美賀子が高松凌雲の治療を受けていた。やすの話を聞いた美賀子は、東京の民は徳川を忘れていないと洩らす。

東京では栄一が、明治最初の10年は零細資本しかなかったが、今や様々な産業が興り、教育施設もできたと演説する。また養育院運営のための慈善会は兼子が仕切っていた。さらに次女琴子、くにの子文子も縁談がまとまり、くにも新たな人生のため渋沢家を出て行った。栄一はバザー会場の鹿鳴館で、川村恵十郎とやすに会い、川村は慶喜や平岡が未だ汚名を着せられているのを嘆いていた。また栄一は貴族院の議員に任命されるが、実はあまり政治に関わりたくなかった。そんな栄一に、娘婿の穂積が篤二の件を切り出す。遊び好きの癖が抜けない篤二に、熊本の学校に進むよう勧めたのである。

美賀子は乳がんに罹っており、手術のために東京へ向かうが、徳川家達邸滞在中に亡くなる。その頃慶喜は写真をするようになり、彼女の写真を現像していた。一方で篤二の遊び癖は一向に収まらず、栄一はこの息子を謹慎させ、血洗島に行かせる。叔母であるていに本心を打ち明ける篤二。ほどなく謹慎は解け、華族の娘敦子と結婚することになった。また栄一の馬車が襲われるが、幸い軽傷ですんだ。栄一が衛生のために、輸入水道管を広めようとしたことへの嫌がらせだった。

美賀子没後、慶喜の体調も優れなくなり、男爵となった息子厚がいる東京へ移ってはどうかという話が出る。しかし慶喜は、朝敵となったことを今なお忘れていなかった。栄一は、確かに風当たりはまだ厳しいが、自分に取って許せないのは、慶喜が幕末に手がけたことまで、自分たちの手柄にしたがっている連中がいることだと憤る。

ほどなくして日清戦争が起こり、広島の大本営に向かう途中で慶喜に会った栄一は、陛下のもと挙国一致している今こそ、藤田東湖が唱えた尊王思想であると言い、さらに慶喜の伝記を作りたいと提案するものの断られる。戦争は日本の勝利で終わり、伊藤は、これで日本もアジアの三等国ではなくなったと栄一に告げる。そして栄一が望んだとおり、およそ30年ぶりに慶喜は東京へ戻って来た。


目まぐるしく時代が変わって行きます。かつて明治維新を支えた人々がいなくなり、その次の世代へと受け継がれようとしていました。岩倉具視、岩崎弥太郎、そし五代友厚が世を去って行きます。そして慶喜の正室であった美賀子も亡くなります。栄一も慶喜も、本妻に先立たれていますね。一方で栄一は兼子と再婚し、2人の間には子供も生まれます。

そして共同運輸会社と三菱は、ライバル意識をむき出しにしていました。あっちが運賃を一割下げるなら、うちは二割下げるといった具合で、しかしこのような状態がいつまでも続くわけもなく、結局双方は協定を結びます。また栄一は、水道管の輸入を検討していて暴漢に襲われかけますが、栄一はお千代をコレラで亡くしたこともあり、水質には気を使っていて、そのため輸入を決めていたのです。

その栄一は、誕生したての帝国議会(国会)の貴族院議員に任命されます。尚この当時、衆議院は選挙で議員を決めていましたが、この当時まだ普通選挙法はなく、選挙権のある人は限られていました。また貴族院(今の参議院)は任命制でした。華族でなくても任命されるケースは多かったのですが、栄一はあまり政治に乗り気ではなかったようです。ちなみに今の国会で、玉座があるのは参議院のみですが、これは貴族院の名残りといわれています。

栄一は、慶喜の名誉回復にも躍起になっていました。本来慶喜が手がけた様々なことを、あたかも自分のものであるかのように振る舞う人々に憤りを感じてもいました。そのためか、西へ向かう時は何度か慶喜邸を訪ねていたようです。ところでこの大河には、栄一をはじめ、年齢の割にあまり老けた印象がない人もいますが、美賀子もあまり年齢相応な感じではありませんでした。喜作や慶喜は年齢相応に見えており、逆に慶喜は若い頃から、ちょっと老けた印象でしたね。

その栄一の私生活ですが、長男の篤二が遊び好きで困っていました。熊本の学校に入ったものの、女連れで大阪まで行ってしまってもいます。栄一は多忙を極めていたため、自分たちに責任があると、歌子と穂積陳重が非をわびますが、そこへ助け舟のように現れたのが栄一の妹ていでした。謹慎を言い渡された篤二を、ていは血洗島に連れて行き、農作業をさせます。そこで篤二は、母お千代が亡くなった時の心境を打ち明けるのですが、ていは、話のわかる叔母さんでもあったようです。

幸いなことにというか、養育院の資金源となる慈善市は、兼子が取り仕切ることになりました。ここで裁縫をする子供たちに「内止め」、つまり玉止めをきちんとするように教えるのですが、実はこのシーンを観ていて、『はたらく細胞フレンド』のある場面をちょっと連想しました。詳しくは『はたらく細胞』関連投稿で。

あと、上野の西郷隆盛像、これは『西郷どん』の第1回冒頭を思い出します。糸が、「うちの旦那さあはこげな人じゃなか」と言うあれです。

飲み物-注がれる紅茶


[ 2022/01/11 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河最終回での次作品の紹介と令和大河の放送フォーマット

『青天を衝け』もいよいよ最終回です。最終回といえば『秀吉』の総集編のラストで、翌年の『毛利元就』を紹介したことがあります。この、前年の主役が翌年を紹介する形で退場して行くスタイル、これを今後採り入れてはどうかと思います。

あるいは毎年最終回に、翌年の主要キャストの1人を、ちょい役的に出演させてもいいでしょう。少し前に、大河の主演俳優同士によるバトンタッチが、もうなくなってしまったと書いています。やはりあれは2クールで、女性主人公が多い朝ドラの方に馴染むのかも知れません。しかし大河でも、翌年の作品を紹介しない手はありません。『おんな城主 直虎』の終盤で井伊直政が出て来て、それが翌年の『西郷どん』の、桜田門外の変につながって行けば面白いと書いたこともありましたし。

それにしても、『いだてん』以来、大河に何やらおかしなことが続いています。『いだてん』は視聴率も低かったのですが、それとは別に、主人公に取って重要な存在であるはずの、足袋屋を演じていたピエール滝さんがコカイン摂取で逮捕されたのもまた問題となりました。そして『麒麟がくる』では、帰蝶を演じることになっていた沢尻エリカさんが、やはり薬物所持で逮捕されています。

このため収録のやり直しとなり、放送開始が遅れた上にコロナ禍で収録休止、最終回が放送されたのが翌年の2月になってからでした。このため『青天を衝け』は、前作の最終回直後から放送され、しかもオリンピックとパラリンピック放送もあって、何話かが削られています。三谷さんが、自分がどうもやましいと思ったら、オファーを受けない方がいいと動画でコメントしたのも納得です。

この状態も、来年で何とか軌道修正されることになりますが、その一方で今年のように、全40回程度の方がコンパクトでいいのではないかとも思います-個人的には2クールでもいいと思っています。しかし全47回というのは、昔に比べたらかなり少なくなってはいます。昔は年明け早々から年末まで丸々1年間やり、紅白の前に総集編を放送していたのですね。無論その当時の娯楽はTV中心で、それも地上波のみですから、今よりは観る人も多かったわけですが。

それから先日、『はたらく細胞BLACK』関連でコメントをいただいています。考えてみればこの『はたらく細胞BLACK』は、本編のように一話完結ではなく、ストーリーとしての連続性があり、主人公たちが様々な形で修羅場を潜り抜けていることを考えると、下手な大河より大河らしいのではと思ってしまいます。

飲み物-ワインと暖炉
[ 2021/12/26 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第6巻その1

『はたらく細胞フレンド』第6巻(最終巻)です。

<贈り物>
クリスマス間近の時期。カビを退治すべく樹状細胞が免疫細胞に連絡を取るが、なかなかつながらない。そこへやって来たのが好酸球だった。手伝いを呼ぼうかと言う樹状細胞に、彼女は例によって例の如く、思ったことを伝えられずにいて、面倒くさいと言われ、エトーシスを起こしてしまう。そんな好酸球は、白血球が感謝の贈り物を貰っているのを目にして、自分も樹状細胞に贈り物をすることで、謝意を伝えようとする。

パイエルにやって来た好酸球は、M細胞から、樹状細胞がプロ用のミシンをほしがっていることを聞かされる。ぬいぐるみに嵌っている樹状細胞は、さらに上を目指しているのだったが、プロ用のミシンはかなり高額で、好酸球はファミレスでウエイトレスのバイトを始める。そこへキラーT細胞の班長が客としてやって来て、彼女がここにいるのをいぶかる。好酸球はお金がないのでバイトをして贈り物をしたいと言うべきところを、うまく伝えられず、ただあげたい物があると言う。班長は後ろの席のがプレゼントの話を耳にし、2人が交際していると勘違いしてしまう。

班長からそのことを聞かされたM細胞も驚く。結局2人を祝福するため、早めのクリスマス会を開くことになり、獲得免疫細胞である班長は「経験のないことゆえ」とても戸惑い、あれこれ迷った挙句本人に聞くことにする。樹状細胞は一言
「プロ用のミシンですね~」
と言い、これがあれば立派なドレスが作れると言う。実はぬい酸菌用のドレスなのだが、班長はウエディングドレスだと勘違いする。クリスマス会当日、ミシンを持って現れた好酸球は、M細胞から樹状細胞とのことを聞かれてひどく驚く。そこに班長もミシンを持って現れ、末永くお幸せになどと言い、さらに乳酸菌柄のアグリーセーター(所謂ダサセーター)を着た樹状細胞も、ボーナスでミシンを買ったと言い、それぞれの勘違いと誤解で頭が混乱した好酸球は、またもエトーシスを起こしてしまう。

<体内めぐり>
普段忙しいキラーT細胞の班長も、お家時間はリラックスできていた。しかし最近家の近所がやたらにうるさく、契約更新の時期も迫っており、転居を考える。腸に引っ越した彼は、飲食店も多いと喜んでいたが、反面寄生虫や免疫細胞も多く、家の中をめちゃくちゃにされ、今度は網膜に引っ越す。景色のいい場所だが、いつの間にか、家の中にやたらに緑膿菌が上がり込んで来ていた。コンタクトレンズによる傷から入り込んだようで、班長は表皮に引っ越すことにする。

しかし夏場は快適なはずの表皮は、冬は砂漠と化しており、家もゲルでラクダ付きだった。おまけに皮膚トラブルの影響でヒスタミンが出され、ゲルが流されてしまう。班長は仕方なく、最近が少なくヒスタミンが放出されない心臓の近くに映る。ここは場所柄赤血球が多くにぎやかだが、スイーツの店が多かった。

しかし隣に住んでいたいたのが例の赤血球であり、タコパしましょうよなどと誘われたため、班長は結局元の所に戻る。相変わらずうるさい音が聞こえ、おまけに煙まで流れて来たため、隣に注意しようとするが、実は音と煙の正体は、NK細胞と白血球がベランダで刀を打っていたためだった。班長は起こるべきか否かで戸惑い、色々と気を付けろとかなり曖昧な注意の仕方をする。

<カウントダウン>
体内の殺し屋であるキラーT細胞は、他の細胞から誘って貰えるチャンスが少なかった。そして迎えた12月31日、B細胞がカウントダウンパーティーをやるから、他のT細胞、特に片思いしてい入る制御性T細胞を、誘って来てくれと班長に頼む。強面の班長だが、実は誘って貰えてうれしかった。手土産を物色していたところ、赤血球と血小板に、網膜で初日の出を観ようと誘われる。班長は何気ない風を装っていたが、これもまた嬉しかった。しかしヘルパーT細胞から連絡が入る。抗原侵入ではなく、大掃除の手伝いをしてくれと言うのである。

リンパ球は老廃物が溜まりやすいんだよと、班長は掃除を始めるが、その時制御性T細胞が卒業文集を出してくる。しかもかつての自分が、友達はできましたか 今は幸せですかなどと書いているのを目にする。ヘルパー司令はこの子どうしたのだろうななどといたって呑気に言うが、かつての自分であることを悟られそうになった班長は、彼を倒してしまう。一方制御性T細胞からは、今は幸せですかなどと訊かれ、2時間後班長は何とか掃除を終わらせる。しかし今度は、年越しそばを始めたパイエルのそば打ちを手伝うはめになり、B細胞の家に着いた時には、パーティーに参加していた白血球や一般細胞共々皆寝入ってしまっていた。

班長は彼等に布団を敷いてやり。外に出たところ、小さな子供が夜中に出歩くなと注意されているのを見かける。その子は、整体に行って若返ったマスト細胞だった。結局班長は、「保護者」としてマスト細胞を片腕に抱き、アニソンカウントダウンコンサートに付き合うことになる。眠気をこらえながら、やっと網膜へ行こうとした班長の前に今度は記憶細胞が現れる。エレベーターが使用できず、何とか彼は記憶細胞をおぶって展望台までたどり着く。一方赤血球は、血小板からどのような目標があるかと訊かれ、班長さんみたいに誰かのために頑張れる人になりたいと答えていた。

<バレンタイン>
B細胞は抗体のオーダーが入るたびにフル稼働である、そんな彼を支えるのは記憶細胞、両名はまさに名バディーだった。そしてバレンタインデー、B細胞は逆チョコで制御性T細胞を口説こうとするが、頭皮のキラーT細胞に先を越されてしまう。しかし制御性は至って冷静にそれを受け取った。実は彼女は血糖値が上がって眠くなるため、チョコが食べられなかったのである。代わりにそれを貰ったのはB細胞だった。

チョコをあげる夢が断たれた彼は、班長と2人で買い物に行くが、そこへ記憶細胞が現れ、自分の経験から、相手の視点に立てとアドバイスを受け、班長はデスクワークの多い彼女のために、クッションやひざ掛け、フットマッサージャーなどの提案をする。いざ乗り込まんとしたB細胞だが、口内でミュータンス菌の存在を確認したと、のり煎餅をぱくついているヘルパーT細胞から連絡が入る。これから仕事となったB細胞に記憶細胞は、自分は秘密兵器があるからと、B細胞を司令室の制御性T細胞のもとに行かせる。

口内では白血球たちが、この季節になると増えるミュータンス・レンサ球菌と格闘していたが、その時菌めがけて銃弾が飛んでくる。銃を放ったのは記憶細胞だった。そして制御性T細胞のもとへやって来たB細胞だが、普段のノリの軽さはどこへやら、うまく思いを伝えることができず’、プレゼントの入ったバッグを制御性T細胞に渡して出て行ってしまう。中に入っていたのはドーナツ型のクッションだった。あとで班長から事情を聞かれたB細胞は、俺はじっくり関係を築くタイプだからと、この時の自分の自己採点を120点と評価していた。


さてクリスマスからお正月、バレンタインと行事が続きますが、今年ももうすぐクリスマスですね。それはさておき、樹状細胞に世話になりながら、うまくお礼を言えない好酸球は、贈り物をすることに決めます。バルパイエルでM細胞から聞いた限りでは、プロ用のミシンを欲しがっているようで、これが高価であることから、ファミレスでバイトを始めることになり、そこで班長と出会うのですが、この出会いがいわばその後の混乱を招くもとになり、挙句の果てに好酸球と樹状細胞が交際しているなどという誤解が生まれることになります。

一方樹状細胞は、相変わらず乳酸菌にご執心です。プロ用のミシンだと、立派なドレスができるんですよと、ぬい酸菌にドレスを着せた姿を連想してみたり、

はたらく細胞フレンド第6巻1

クリスマス会に着て来たセーターは、ニットも縫えるミシンで作った物、しかもこちらも愛する乳酸菌がサンタ帽をかぶった姿が編み込まれていたり

はたらく細胞フレンド第6巻2

はてさて、どれだけ乳酸菌愛をこじらせているのでしょうか。


そして班長の転居、年末のこの時期に転居かというのはさておき、体内のあちこちを巡るものの一長一短、結局元の所に戻って来たのですが、そもそもの転居のきっかけになったうるさい音と煙は、実はNK細胞が白血球に手伝わせて、刀を打っていたためでした。

そして大晦日。お誘いを受けた班長は大喜びですが、なぜか途中からあれこれ用ができて、B細胞の家についた時は、既に宴はお開き状態でした。しかも赤血球、血小板と約束した展望台まで行くのに、幼児化したマスト細胞の保護者代わりとなり、展望台まで記憶細胞をおぶってあげてと、いつかのお正月もこんな感じでしたね。でも赤血球は、そんな班長を密かに思っているようです。ところでこの時血小板が、今年は「戸建てを買いたい」などと言っていますが、どう考えても血小板の中の人は大人ですね。あと司令室の掃除、以前も卒アルが出て来て、過去の自分を知られたくない班長がうろたえていました。

お正月が終わると今度はバレンタイン。制御性T細胞に手作りチョコをあげようと張り切るB細胞ですが、制御性T細胞はチョコレートが食べられず、B細胞は記憶細胞のアドバイスも受けて、彼女が本当に必要な物をあげようとします。あれこれ迷ってやっとプレゼントを選んだB細胞ですが、口の中にミュータンス・レンサ菌(虫歯の原因となる菌)が侵入します。しかし記憶細胞はB細胞を司令室に行かせ、自分が菌を狙い撃ちにするという、今回はちょっとカッコいい役回りですが、ひとの名前を間違えるのは相変わらずです。


飲み物-注がれるコーヒー



[ 2021/12/14 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』PD-1についてもう少し

先日投稿した『はたらく細胞BLACK』第7巻-2で、キラーT細胞が持つPD-1を攻撃としていましたが、正確にはキラーT細胞の表面にある受容体のことなので、訂正しています。元々このPD-1は、キラーT細胞に同じ体内の細胞を攻撃させないためのもの、つまり自己免疫疾患を避けるためのものです。

しかし、がん細胞はいわばそれを悪用して、自分への攻撃を避けている(免疫逃避)わけで、このためがん治療のひとつとして、がん細胞とキラーT細胞の結合を阻止する薬が用いられるわけです。元々これは、京大の本庶佑教授らによって発見されたもので、PDとはProgrammed cell Death(プログラム化された細胞の死)を意味しています。当初はこのPD‐1による、役目を終えたキラーT細胞の細胞死、所謂アポトーシスに関わる研究が目的であったためです。

同じ頃、アメリカのテキサス大学のアリソン教授も、キラーT細胞のがん細胞攻撃を阻止する物質の研究を行っています。ちなみにこのお2人は、共に2018年のノーベル医学生理学賞を受賞しています。

これについてもう少し知りたい、興味があると思われる方のために、関連サイトのURLを置いておきます。リンクは貼りませんので、お手数ですがコピペしてアクセスしてください。

https://cancer.qlife.jp/series/as005/article7810.html
(免疫チェックポイント阻害薬の正体─がんに効くしくみと治療 がんプラス)
https://www.gan-info.jp/dendritic/check/point/
(テラのがん免疫療法情報ガイド免疫チェックポイント阻害剤とは)
https://www.asahi.com/articles/ASLD702K6LD6UBQU00Y.html
(がん細胞が免疫にブレーキ 本庶さん発見のPD-1とは 朝日新聞デジタル)

飲み物-クリームとココア

[ 2021/12/12 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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