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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞フレンド』番外編その2続き(自己免疫疾患)

先日の『はたらく細胞フレンド』第2巻関連投稿の続きです。

「お片づけ」でキラーT細胞の班長が、ヘルパーT司令室の卒業アルバムにある、過去の自分の写真を見られまいとして、白血球やB細胞を攻撃し、炎症が起きてステロイドが送り込まれるという設定になっています。所謂自己免疫性疾患と呼ばれるものです。

元々免疫機能というのは、体内に入って来た異物を排除する機能ですが、これが何らかの異常をきたし、無害であるはずの組織や細胞を攻撃することがあります。これが自己免疫性疾患ですが、体内のタンパク質が変質したとか、異物に似た構造の物質があるなどの理由で攻撃する、あるいは免疫機能そのものに異常をきたしているなどの原因が考えられるようです。

特に最近では、T細胞がこれに大きく関わっていることがわかって来ています。この場合、卒業アルバム(の中の過去の写真)の存在が班長を刺激し、異常な行動を取らせたため炎症が起こったわけです。

ところでこの自己免疫疾患は、特効薬がないため対症療法になります。炎症の場合はステロイド剤となります。(他に、免疫そのものを抑制する薬もあります)しかしこの『はたらく細胞』シリーズでは、花粉症回でもそうでしたが、ステロイドが送り込まれると周囲が破壊されてしまう設定になっています。この体の持ち主が、処方薬でなく市販薬を使っているとも考えられますが、副作用もあるだけに使用方法や分量には注意したいところです。


飲み物-ラテアート
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[ 2021/05/13 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その2

このシリーズの第2巻、キラーT細胞の班長は相変わらず仕事に忙殺される一方で、他の細胞を探しに行かされたり、白血球との待遇の違いに憤ったり、赤血球とのコミュニケーションがうまく行かなかったりで、色々(本当はやらなくてもいい)苦労をしたり、ストレスを感じたりはめになります。尤もこれは、彼自身が過去を封印しようとしたり、相手の誤解を指摘しなかったがための、その当然の結末とも言えそうです。

そんな中で「夏祭り」などは、比較的班長自身の苦労が報われた?回とも言えますし、「0kcal」も顔面でボールを受けたとは言え、本人が好きなことができた回と言えそうです。しかし暇な時におかずの作り置きをしたり、『きのう何食べた?』のシロさんみたいなことやっていますね。この中の男性キャラでは一番まめな人物のようです。

それから「海」で、腎臓の近くの水がきれいと赤血球が言いますが、腎臓という臓器の働きを考えると理解できます。あと「モチベ」と「お片づけ」で、班長が自己攻撃をしようとして、しかも前者は制御性T細胞に止められたものの、後者は止められなかった(当の制御性T細胞が、掃除中に読む漫画は面白いと言って読みふけっていた)ことを考えると、あれはやはり、炎症が起きてステロイドが届けられ、ヘルパーT司令のオフィスがぶっ飛ぶのを期待していたのでしょうか。

それにしてもヘルパーT細胞、この制御性T細胞のことを「お母さん」などと間違って呼び、マイクをオフにしていなかったため、その声が外に流れてしまうのですが、この2人はどういう関係なのかとちょっと疑ってしまいます。

それと第2回その2にも書いた緑膿菌、モブ的にあちこち出て来ますが、ちょっとピクサーアニメの某キャラをも思わせる風貌です。ピクサーと言えば、『インサイド・ヘッド』という作品、これは人間の頭の中の感情が出て来ますが、こちらも「これはあなたの物語」というキャッチコピーがついていました。人間の体内が舞台だと、やはりこうなるのでしょう。

閑話休題。その緑膿菌は抵抗力が弱ると、感染症を引き起こします。そもそもこの菌自体毒性は少なく、所謂日和見菌の一種ですが、もしこの菌が原因で感染症を起こした場合は、抗生物質の投与が行われます。この場合効果的なのは、かの『JINー仁ー』に出て来たホスミシンです。あの中では、タイムスリップした地点に落ちていた注射液でしたが、他に錠剤やドライシロップもあります。

ところで『はたらく細胞』のスピンオフシリーズで、『はたらく細胞BLACK』がありますが、これと本編を一緒に、比較しつつ読むのも面白いです。寧ろこれは、本編と同格に位置づけられるかと思います。やはりBLACKは大人版ということで、それゆえにかなりリアリティもあります。

主人公の赤血球からして仲間を胃で失っていますし、全体を覆う屈折したイメージは、本編では味わえないものです。この辺はやはり少年漫画のシリウスと、青年漫画のモーニングの違いでもあります。ところで前出『きのう何食べた?』もモーニング連載作品ですね。

他にも『はたらく細胞BABY』、『はたらく細胞LADY』、『はたらかない細胞』、『はたらく細菌』と様々なスピンオフがありますが、私としては『はたらく細胞WHITE』がちょっと面白いかなと思います。若い白血球(好中球)である桿状核球が、先輩たちのチームに配属されて、様々な経験を積んだり、ナイーブT細胞と出会ったりするわけですが、雰囲気がどことなく、あの『三銃士』を思わせます。

より正確に言えば、『新・三銃士』で、この桿状君がダルタニアンのような存在と言うべきでしょうか。見習生が先輩の中に飛び込んで行く、一種の成長物語ですね。そう言えばこの人形劇は「連続人形活劇」という触れ込みでしたが、『はたらく細胞』舞台版は「体内活劇」を謳っていましたね。

それにしてもこのキラーT細胞の班長、マッチョな雰囲気の見かけとは裏腹に、結構優しくて臆病で繊細な印象を与える人物です。その理由として、
  • 出動命令を受けて、部下を率いるリーダーとして駆け付けなければならない
  • 本来は一般細胞であるウイルス感染細胞の撃退を主に請け負う
  • 若い頃は、寧ろ弱々しくて鬼教官にしごかれていて、ヘルパーT細胞と対立していた
こういう点が、彼の人間像を形作っていると言えそうですが、これについてはまた追々書いて行きます。しかし、このキャラ本当に好きですね。あと樹状細胞の二面性も面白い。


飲み物-ティーカップと紅茶

[ 2021/05/12 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第2巻その2

第2巻その2です。

<お片づけ>
ヘルパーTの下で働くキラーT細胞の班長は、訓練場に道具を出しっぱなしにしていた部下を怒鳴りつける。その後彼は、アホ上司ことヘルパーT細胞に報告書を出しに行くが、指令室の雑然たる雰囲気に唖然とする。ヘルパーT細胞はストレス解消のため、買物依存症になっていた。

そこで班長はいるものといらないものとを分けるべく、ルービックキューブやら、無駄に多い加湿器やらを処分しようとするが、如何せん物が多すぎてらちがあかない。そこでヘルパーT細胞は非常事態宣言を出し、他の免疫細胞たちに、ワッフルメーカーやミラーボールを引き取らせる。そのような中、班長は本棚の片隅に卒業アルバムを見つける。

その中には彼の昔の写真や、茶道部の部活での顧問とのツーショットなども納められていた。これを見られたくない班長は、アルバムに目を止めた白血球やB細胞を倒し、自己を攻撃したことで炎症反応が出てしまう。本来止めるべき制御性T細胞も、漫画に読みふけっていた。その後ドローン便でステロイドが届き、辺り一面が破壊されて視界が広がる。一応司令室は「片付いた」ものの、赤血球の「ハンコください」の声がして、班長は内心こいつを脾臓送りにしてやると思うのだった。

<レク>
キラーT細胞と白血球、似たような役目の細胞であるが、この両者は些細なことでいがみ合う。しかも白血球には赤血球からカヌレの差し入れがあり、オフィスにはバリスタまであった。一方リンパ管のキラーTの詰所は、水出し麦茶に塩むすびだった。実は白血球たちも甘いものには飽き飽きしていたのだが、そこへ班長がワガママ言うなと飛び込んでくる。

困った顔をするヘルパーT細胞に、班長は双方の待遇の違いを訴え、結局両者の親睦のため、バレーボール大会が行われることになる。しかし白血球の方が数が多いので混合チームとなり、ルールを知らない者もいたりで、なかなかうまく行くようには見えないが、仕事でも知ったかぶりが一番迷惑かけると班長は冷静だった。そしてあのボールを抗原だと思えと檄を飛ばすが、ならば食っていいのかと白血球に訊かれる始末である。

さらに試合中、白血球の一人が足を傷め、ならばと彼を肩車して試合に臨む班長は、反則だと言われても気にも留めない。そこへ赤血球が緑膿菌が来たと飛び込んでくる。ちょうどその時、エフェクターが上げたトスを白血球が緑膿菌めがけて打ち込み、何とか事態は収拾された。しかし、ここで見せ場を作ったエフェクターが赤血球から差し入れを貰ったため、今度はキラーT細胞の中で亀裂が生まれてしまう。

<0kcal>
班長は部下たちに、自分たちは感染細胞を殺すだけの消耗品だから、余計な感情は捨てろと言い聞かせていたが、その代わり休日には、自分へのご褒美を欠かさなかった。朝からスイーツ三昧なのに、1日のエネルギーになるから0カロリーと自分に言い聞かせ、次は映画館でしょっぱいのをと、ナチョスを頬張り、ASMR動画並みに周囲に音が響いてしまう。

映画館を出た彼は、暇だということもあってゲームを買い、戻る途中でボールが当たってしまう。他の細胞たちがドッジボールを楽しんでいたのである。赤血球は仲間に入るように勧めるが、ヘルパーT細胞だけは指示待ち細胞だから球技なんて無理と嫌味たらしく言う。

早く帰りたい班長は相手にボールを当てまくるが、最後に血小板が残った時は流石にためらい、こぼれたボールが相手に渡って、外野からの攻撃となる。班長の顔面にそれが当たるが、赤血球は顔面セーフだと悪気もなさそうに言う。やっと家に帰った班長は、赤血球は俺を殺す気かと思いつつ、小腹が減ったとピザを注文する。ピザは丸いから0カロリーと言い聞かせ、班長の夜は更けるのだった。

<恋バナ>
キラーT細胞班長の新人(OJT)のしごき方はすさまじかった。しかしその一方で、部下とのコミュニケーションに悩んでもいた。自分の経験から、班長になったらもっと部下とうまくやろうと考えていたにもかかわらず、なかなかそれがうまく行かない。そんな彼が、本屋で部下の上手な叱り方についての本を立ち読みしていると、そこに赤血球が現れる。

班長は本を棚に返すが、赤血球はその隣にあった『片想いの叶え方♡』なる本を見て、てっきり告白を考えているのだと思い、自分でよければ話を聞くと言う。班長は戸惑うが、それとなく距離感を埋める方法を聞いたところ、甘い物を食べておしゃべりしたらいいと赤血球は答える。そこで翌日、部下たちとコンビニスイーツを食べようと思った班長だが、緊張しまくっていてうまく言えず、かえって部下たちを遠ざけてしまう。

班長はそれを赤血球にやり、自分は怖がられている、相手に怒鳴ったり、手を挙げたりすると言ったため、赤血球は、その人に近づくなと警告する。その時ウイルスが侵入したとの知らせに、班長は赤血球に逃げるように言って彼女をときめかせる。出動の際も、部下たちに手を挙げたものの謝ることも忘れず、ナイーブT細胞も活性化し、無事ウイルスを撃退した。その後班長は何とかけりがついたと赤血球に話すものの、似たようなのが2人いると言ったことから、赤血球は二股かけていると思い、班長に平手打ちを食わせてしまう。


黒歴史
白血球との関係
カロリー高いの大好き
部下のしかり方で悩む

この4つがそれぞれのテーマになっています。

班長、かなり胸腺学校時代の自分を気にしています。細胞たちの黒歴史と言えば、例の乳酸菌が出て来るエピソードが有名ですが、あの時の写真は実際黒歴史と言えました。それに比べたら、卒業アルバムの写真などまだましな方ではないかと思うのですが(と言うか可愛い)。

そしてアルバムに目を止めた白血球とB細胞を倒してしまい、自己攻撃で炎症→赤血球のステロイド配送という流れです。本来自己攻撃を止めるはずの制御性T細胞も、漫画に読みふけっていて気づかないのか、故意に無視したかはともかく、指令室は壊滅状態となってしまいます。

それにしてもヘルパーT司令、他にもルンバと思しき掃除機だのエアロバイクだの、果てはタワー式そうめん流し機だのオフィスに置きまくりなのですが、どう見ても公私混同です。そもそも、片付けのために非常事態宣言をすることからして、十分に公私混同ではあります。本人は、僕は誰にも迷惑かけていないというものの、リンパ管のつまりによる水漏れ(むくみ)で一般細胞から苦情が舞い込んだりもしているのですが。

また白血球(好中球)との待遇の違い、これもなかなかすさまじいようです。おまけに高カロリー食品大好きという点では、恐らくは登場人物中群を抜いているようです。しかし班長の場合、その多くは筋肉になってしまうので、メタボ体型にはなりませんねーというか、個人的にスクラム第3列体型だなと思います。

部下の叱り方で悩むエピ、これは1つ前の関連投稿の「海」同様勘違いのパターン。なぜか赤血球が絡むと、話が食い違ってこうなる確率が高いようです。しかしこの赤血球は、班長を満更でもないと思ってはいるようですが。

そして緑膿菌、常在菌だからということもありますが、ちょい役でシリーズのあちこちで登場し、場をかき乱す存在となっています。

飲み物-タンブラーの白ビール
[ 2021/05/10 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

海外市場で明暗を分けるアニメとドラマ 2

先日の続きです。再びリンクを貼っておきます。

日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか
(ITmediaビジネスONLINE)

この記事では漫画についても言及されています。記事の始めの部分と最後の方ですが、いずれも漫画に対しても好意的です。日本の漫画の外国語訳がどれだけ海外で売れているか、ちょっと定かではないのですが、一応英訳本を持っている『きのう何食べた?』と『はたらく細胞』の場合、海外のコメントを見たところ、結構評価されてもいるようです。両方ともコンテンツが個性的なのも、売れる一因ではあるでしょう。

『きのう何食べた?』は料理に加えて、日本のゲイカップルの生活が描かれており、また『はたらく細胞』も、体内の細胞の擬人化が売りになっています。(ちなみに『はたらく細胞』は、英日対訳本が確か出るようです)また『きのう何食べた?』の実写版は、香港と台湾では放送されています。無論通常の漫画でも質的に高くはありますが、如何せん違う文化圏に出すわけですから、物によってはどこまで相手国の事情に合わせるかという問題も生じては来ます-ただ漫画やアニメの知名度が高い分、ドラマよりも有利かとは思いますが。

ところでこの記事のコメント欄の一部で、漫画の実写化をやめろという意見もありますが、別にそれはそれで構わないのではないでしょうか。特に一定の年齢層以上の人々は、その傾向があるかとは思いますが、漫画や漫画を原作とした作品を、すべて批判するのも考えものです。寧ろ私は、実験的に大河を漫画ベースで作ってはどうかと思ってもいるほどです。『新九郎、奔る!』などを読んでいると、そのように考えたくもなります。

またコメント欄で今のTV番組への批判の声、韓国ドラマの方がいいと言った意見も見られます。しかし私は韓国ドラマは観ないし、今のドラマの中で面白く観ている物もあるため、一概に否定しようとは思いません。また以前、今のTVはバラエティを楽しむものだと書いたことがありますが、実際バラエティの中にも楽しめるものはそこそこあるので、それも否定はしません。あくまでも問題にするべきは、TV局中心のコンテンツ制作であり、また、だから今のドラマは通用しないとしたがる傾向であるかと思います。寧ろその傾向は、今だけではなくかなり前から少なからず存在し、海外でのアニメ人気が急騰するにつれて、表面化したのではないでしょうか。

それから、個人の能力不足に話を持っていく人についても書かれていますが、これも結局は昔はよかった、それに比べて今はの過去美化バイアスになりかねません。またWOWOWやネットフリックスを例に出し、意欲作を作っているとあります。私自身はこの2社のドラマには、そこまで興味がないので何とも言えません。ただ以前時代劇専門チャンネルが『御宿かわせみ』の明治版を制作し、NHKBSでも放送したのは試みとしてはよかったと思います。ここはそれ以外にも、『三津屋清左衛門残日録』などの時代劇を手がけています。あと民放局ではありますが、テレ東のドラマはやはり独自路線で楽しめます。

それとこの記事で個人的に気になるのが、韓国ドラマを引き合いに出しながらも、その韓国ドラマがヒットを飛ばしたなどという記述に関しての具体的な説明がない点です。私が韓国ドラマに関心がない(皆同じようなイメージ)こともありますが、ならば韓国ドラマと日本のアニメの共通点を明確にして、この両者を論じても面白かったかと思います。
(この項続く)

飲み物-アイスコーヒーブラック

[ 2021/05/08 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第2巻その1

第2巻その1です。

<金縛り>
ワーカホリック気味の班長だが、家では掃除や湿気取り、そしておかずの作り置きとをこなすのに余念がなかった。しかしある夜、体がアナジーの時のような金縛り状態になり、よく見ると髪の長い女が天井にへばりついていた。白血球の仲間かと思って尋ねるも知らないと言われ、記憶細胞の事務所を訪ねることにする。

老教授然とした記憶細胞は心当たりはないと断言するが、一方で歩くのがおぼつかなく、キラーT細胞の名前を頻繁に間違える。さらに記憶細胞は班長の家にやって来て、入浴中の彼に飯はまだかねと言う。そうこうしている内にまた例の女が現れるが、遊走して来た白血球に一撃にされる。

それは腸管出血性大腸菌の一種だったが、白血球に前に抗原提示したと言われるものの、記憶細胞の記憶は短期間しか維持されておらず、しかもこの時は白血球をヘルパーTと呼ぶ始末だった。その後記憶細胞に出会った班長だが、記憶細胞は班長に会ったことをすっかり忘れてしまっていた。

<海>
キラーT細胞たちに追われていたウイルス感染細胞は川へ逃げるが、班長は泳ぎがからっきし苦手で、白血球が何とか取り押さえた。仕事柄筋肉を増強している彼だが、これだと水に浮きにくくなるため、泳ぎの練習を考えていた。その後帽子を選んでいる制御性T細胞に出会ったり、赤血球がそこに現れて、白血球が新しいウエアを買っただの、海が楽しみなどと言っているのを聞く。どうやら皆は、腎臓近くの水がきれいな海に行くらしい。

しかし泳げない自分が行けばネクローシス待ったなしだった。彼は迷いはしたものの、心機一転、風呂で息継ぎの練習を始める。しかもその後一般細胞たちの、海でのナンパの話を小耳にはさんだ彼は、仲間たちからもそれらしき言葉を聞き、それが目的だと思い込んでしまう。

そんな時、赤血球の女の子が川に落ちてアデノウイルスに取り囲まれてしまい、日頃の訓練もあってそれを助けた彼はひどく感謝されて自信がつく。その後彼は海へ向かうが、仲間たちがが楽しみにしていたのは釣りであり、新しいウエアとはライフジャケットのことだった。

<夏祭り>
何かと距離を置かれがちな、免疫細胞と他の細胞の交流会を兼ねた夏祭りが開催された。売上1位の部署には10日間のプチ夏休みがプレゼントされるので、班長は早々と夏休みに何をするか思いを巡らす。そこへ浴衣姿の赤血球と血小板が現れて、血小板が熱中症対策グッズを差し入れてくれ、赤血球に祭りの後の花火に誘われる。しかし強面の多いキラーT細胞の焼きそば屋台は人気がなく、代わりに白血球チームのレインボークレープが大人気だった。

女性は可愛い物好きと言うナイーブ細胞の意見を採り入れ、班長は樹状細胞のフリマで買った乳酸菌の着ぐるみを着て客寄せをする。このため熱中症になりかけるが、この期に及んで正体をばらすわけにも行かなかった。その時血小板が、迷子の赤血球を一緒に探してくれと頼み、迷子のアナウンスを頼む一方で自分たちでも探し始める。その頃赤血球は、エンテロウイルスの一団に囲まれてしまっていた。

そこへ駆けつけた着ぐるみ姿の班長が「乳酸菌アタック」を食らわせて事なきを得る。結局花火の交流はお流れになり、売り上げ1位も樹状細胞がゲットしたが、MVPとして彼が選ばれ、お友達と行ってねと血小板から鼻腔温泉のチケットを貰う。しかしペアチケットであることに彼は当惑する。

<モチベ>
細胞たちはそれぞれが助け合って働いているが、キラーT細胞の班長は、使い走り的な自分たちの立場に不満があった。その時B細胞への呼び出しが入る。B細胞の抗体で、自分たちの仕事が早く終わるとキラーT細胞たちは喜ぶが、肝心のB細胞が見つからず、班長は探しに行かされる。そのBは相変わらず女性をナンパしていた。パトロールだと彼は言い逃れするが、要は子供の頃から勉強漬けだったこともあり、抗体よりも彼女を作りたいと言ってしまって班長を怒らせる。

そこへ、自己を攻撃するなと制御性T細胞が間に入るが、B細胞は彼女に一目ぼれし、ヘルパーTがいない隙を見計らって指令室に侵入する。しかし制御性細胞に取って、B細胞は苦手なタイプだった。そこへヘルパーT細胞がやって来て、B細胞が命令を無視したことでくどくど文句を言う。

その時ブタクサ花粉が侵入し、抗原提示はないものの、記憶細胞の抗原情報によって何とか難を逃れる。班長の出番はあまりなかったものの、素早い処理で赤血球に感謝され、B細胞のおかげだと班長は言うが、今度はそのB細胞がは赤血球を口説き始めて、班長をうんざりさせる。


まずアナジーですが、特定の状況下で、T細胞が抗原提示されても反応できないことです。文字通り、金縛り状態のようなものです。しかし何とも頼りない記憶細胞(本編の記憶細胞もそういうところがありましたが)、この人は後でもしばしば登場します。

意外と泳げなかった班長、これは筋肉をつけすぎている点も関係しているようです。実際体脂肪率が高い方が水には浮きやすくなります。その彼の周囲の細胞たちが、何やら海に行くような相談をしていて、自分も泳ぎの練習をしてみるかと思い立つまではよかったのですが、一般細胞のナンパ話に加え、仲間たちからもそれに類した言葉が飛び出すため、すっかりそれが目的だと勘違いしてしまいます。実は皆の目的は釣りでした。

ちなみにこの回で、赤血球の女の子(本編の主人公の赤毛の子とは別人)をアデノウイルスから助けたことで、彼女は彼に好意を抱きます。所謂吊り橋効果と呼ばれるもので、不安や恐怖を感じている時に出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなることです。それからネクローシス、言うなれば細胞の事故死ですね。

夏祭り。正に「可愛いは正義」であり、班長は売り上げを伸ばすべく、樹状細胞が作った乳酸菌のぬいぐるみを着て焼きそばを作ります。その時迷子になった赤血球(血小板でなく、赤血球の方が迷子になったように見える)がエンテロウイルスに囲まれ、血小板と一緒に彼女を探していた班長の一撃で助かります。

しかしどう見ても血小板(リーダーちゃん)の方が、熱中症対策グッズを差し入れしたり、エンテロウイルスの騒ぎの余波があるから、花火はまたの機会にしようと言ったりするあたり、赤血球よりメンタル面は大人にしか見えないのですが、チームをまとめる立場ということもあるのでしょうか。奇しくもこの点は、班長にちょっと似ています。

そして「チャラ男」ことB細胞。このシリーズではかなり軽めの人物で周囲に迷惑をかけ、ナンパしたがる割には、本命の女性を口説けないタイプのようです。そんな時ブタクサ花粉侵入で、記憶細胞の助けを借りて抗体を作り、これでめでたしめでたしと思われたものの、今度は班長にお礼を言った赤血球を口説こうとします。B細胞君、抗体だけ作っている方がいいと思うのですけどね。ところでこの回で、初めて記憶細胞が役に立っています。あとブタクサのアレルゲンが結構可愛いです。

飲み物-エールビール

[ 2021/05/03 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その1

先日の『青天を衝け』関連投稿の、麻疹ウイルスに関して。このウイルスが『はたらく細胞フレンド』でも登場したことについては、当該投稿でも触れていますが、その回のあらすじをごく簡単に述べるとこんな感じです。

記憶細胞を助けようとしたキラーT細胞の班長は、足首を骨折してしまい、入院する。記憶細胞もその時腰を痛めて入院するが、そんな時麻疹ウイルスが侵入してくる。班長は自分もウイルス撃退に加わりたいと言い、制御性T細胞から止められるも結局は部下たちと行動をともにする。しかしウイルスは病室にまで侵入し、このせいで記憶細胞が一時的に記憶を失ってしまう。しかしその後記憶を取り戻し、B細胞は彼を頼りに抗体を作る。その後班長は退院し、キラーT細胞の訓練所をのぞくがそこには誰もいない。部下たちは屈強な麻疹ウイルスとの戦いで負傷し、入院していたのである。

ここで記憶細胞が記憶を失うと書いていますが、実際麻疹ウイルスは記憶細胞の抗原情報をリセットしてしまい、抗体を作るのに支障をきたすこともあります。この意味でも人間に取っては、かなり手ごわいウイルスと言えます。

また夏場を舞台とした作品では、所謂夏風邪のウイルスである、アデノウイルスやエンテロウイルスも出て来ます。

アデノウイルスは咽頭結膜熱(プール熱)のもとになるウイルスで、数日間の高熱やのどの痛み、結膜炎などを引き起こします(すべての症状が揃わないこともあり)が、麻疹と違い、物語のメインキャラではありません。エンテロウイルスは手足口病を起こすウイルスで、夏祭りで赤血球が彼らに取り囲まれてしまい、班長が助けに来るというちょっといい話です。この両方については、近々投稿する予定です。

この他にも本編では登場していない抗原やストレス、冷え、ハウスダストやキラーT細胞のクローンに加え、細胞たちの意外な素顔も描かれていますので、追々書いて行こうと思います。

飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/05/02 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第11回に関して

第11回、いよいよ栄一が攘夷活動に乗り出します。そして家康公、今回は「我が江戸幕府」の最後の将軍となった、一橋慶喜と将軍後見職についてです。

*********************

文久2(1862)年の1月、栄一は長七郎を追って熊谷まで行く。駆け込んで来た栄一に長七郎は驚くが、栄一は河野が死んだこと、坂下門外の変に連座した者が今なお捜索されていることを伝え、無駄死にはするなと諭す。その後長七郎は京に潜伏することになる。栄一は血洗島に戻り、やがて長男の市太郎も生まれた。仕事に精を出し、子供を可愛がるよき父親でもあったことから、渋沢家の人々も、もう攘夷の真似事などはするまいと一安心する。ところが栄一は、藍玉の売上金をこっそり持ち出していたのである。

その頃幕府では、4年近くの謹慎を解かれた一橋慶喜が、将軍後継役という名目で幕政に復帰した。これは、薩摩藩の国富である島津久光の思惑でもあった。慶喜は一橋家の屋敷で、徳信院と美賀君、そして家臣を前にこの役職に就いたことを報告する。そして松平春嶽も謹慎を解かれるが、久光はこの春嶽、慶喜と共に薩摩藩邸で話し合い、攘夷決行を叫び、さらには家茂を上洛させて孝明天皇の攘夷の意志を実現させようとする。しかし慶喜は、最早攘夷鎖国などできるわけもなく、父斉昭の攘夷論も、国を辱められるのが嫌だっただけだと主張し、久光の意見は単なる妄想だと言う。

実際攘夷をけしかけて異国との戦に巻き込み、幕府を潰すという荒療治的な手段は、尾高惇忠も唱えていた。慶喜はその後自邸に戻り、将軍後見職と言っても薩摩の意に沿ったものであり、幕府もまた、自分を対朝廷の人材として使おうとしているだけだと美香君に洩らす。そしてその年の秋、コロリが再び猛威を振るったのみならず、麻疹が大流行し、千代と市太郎もこれに感染する。これがもとで市太郎は幼い命を奪われ、栄一は慟哭する。栄一の母ゑいも子を亡くしており、どんな偉い殿さまだって、沢山のお子のうち成長するのはほんのわずかだと千代を慰める。

栄一たちは密かに、横浜にある異人館の焼き打ちを企んでいた。まず直訴の体を装って高崎城を乗っ取り、鎌倉街道を通って攻め込むというもので、惇忠の弟平太郎も参加を望むが、どちらにしてもこのようなことをするからには、血洗島に戻れなくなる恐れもあり、家の為に平太郎には残れと惇忠は諭す。そのような折、京では天誅が横行するようになり、公家の用人である賀川肇も斬られて、その首が京にいる慶喜の許に届けられる。

慶喜は京の治安の悪さに唖然とする。また攘夷を唱える朝廷は幕府をせっつくが、その幕府は生麦事件による賠償金で四苦八苦していた。そのような中、平岡円四郎が再び慶喜の許へと戻って来て、将軍後見職とは貧乏くじだとずけずけと言う。しかし京のみならず、国内の情勢は混沌としていた。薩摩は生麦事件に端を発した薩英戦争、長州は下関戦争で列強の恐ろしさを知り、また攘夷を唱える三条実美らの公家、ひいては志士たちをも追放する、所謂八月十八日の政変が起こる。

しかし栄一と喜作は江戸に出て武器を調達していた。武具店の主は、武士ではない栄一たちの気概に賛同し、蔵の刀を見せてくれる。それらの武器は、すべて尾高家に送り込まれた。またとある居酒屋で、真田範之助と飲んでいた時に、栄一と喜作は藤田小四郎なる武士と近づきになる。小四郎は斉昭亡き後の水戸に悲観的だったが、小四郎の父東湖の本を読んだ栄一たちに諫められ、立ち直ろうとする。

この年の8月、栄一は血洗島に戻る。この時千代は2人目の子を出産していた。女の子で名はうたと名付けられたが、栄一はどこか屈託げにしていた。そしてついに、父に自分を勘当してくれと言う。日本はこのままではいけない、帰る必要があるが、それをすることは家にも迷惑をかけることになる、ていに婿養子を取ってくれと栄一は懇願する。また千代も頼み込んでくれたため、結局市郎右衛門は、自分のやりたいことをやれと言う。

***********************

既に国内の一部では、急進的な攘夷は姿を消しつつありましたが、栄一たちは横浜の外国人居留地を襲撃する計画を実行しようとしていました。その決行日は文久3(1863)年の冬至、つまり空気が乾燥して風が強く、一番焼き打ちに適した日の実行となり、着々と準備を進めて行きます。江戸の武具商人も力を貸してくれ、購入した刀などは尾高家の土蔵にしまわれました。

無論彼らはこれこそ正義であると信じ込んでいたのでしょうが、これはどう考えても外観誘致にしか見えないのですが…選挙という制度もない以上、少々強引な方法であってもことを起こさざるを得なかったのはわかりますが、肝心の幕府を倒した後、具体的にどのようにするかがまだ見えて来ません。天子様を戴くというのも、その当時はまだ曖昧模糊とした発想ではありました。

それとこれは何度か書いていますが、武士がやはり否定的に描かれているように見えます。無論今の幕府ではどうにもならない、武士の世は終わるという見方も存在していたにせよ、殊更にネガティブな印象も受けます。それと当時の政治情勢、薩長と列強の戦いとか、七卿の都落ちなどはナレで説明されたのみですが、これはちょっと簡単すぎやしないでしょうか。

和宮を出したりしている割には、朝廷の思惑などの描写が今一つと思われますし、その薩長も今後絡んでくるのですから、もう少し尺を割いてもよかったでしょう。そもそも一口に攘夷と言っても、破約攘夷と大攘夷とがあるわけですし、その違いもまた明確にされていいかと思います。また久光、国父様の「攘夷」は、薩英戦争で方向転換せざるをえなくなりました。

それから栄一の長男の市太郎が、麻疹で短い生涯を閉じます。この当時乳幼児の死亡率は元々高く、ゑいが言うように、偉い殿様のお子でさえも、成人するのはわずかという有様でした。ちなみに第12代将軍徳川家慶は、正室や側室との間に14男13女を儲けながらも、その中で成人したのは家定のみでした。子供の成長を七五三で祝う所以でもあります。

またこの時期はコレラの第2波が来たのに加え、麻疹もかなり流行したようです。もちろん当時ワクチンはなく、一度罹ることで免疫がつく病気とされていました。ただこの麻疹のウイルスは、リンパ組織で増殖するため免疫機能をかなり弱らせ、その意味で重症化しやすい病気でもあります。ちなみに『はたらく細胞フレンド』で、キラーT細胞たちが麻疹ウイルスと戦うのですが、相手がかなり強力なため負傷し、入院する場面が登場します。これは関連投稿にて。


飲み物-ポーターとクルミ
[ 2021/05/01 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

コロリ騒動で思い出す作品と言えば

先日の大河関連投稿で、コロリ(コレラ)絡みで『陽だまりの樹』と『JINー仁ー』についても書いています。この2つの作品は時代背景が似通っていますし、当然ながらこのコロリ騒動にも巻き込まれる設定になっています。後者の場合は、仁先生が現代の医学知識を持ったままタイムスリップしているため、経口補水液や点滴など、治療方法は当時では考えもつかない画期的なもので、それで多くの人々が助かるわけですが、元々この病気は、インドのガンジス川流域の風土病でした。しかし19世紀になると、原因菌が人間にくっついてヨーロッパに入り、大流行を引き起こすに至ります。

さらに中国、ひいては日本でも多くの感染者を出すわけですが、このコロリ騒動で思い出す作品がもう一つあります。司馬遼太郎氏の『胡蝶の夢』です。主人公の一人松本良順が、夏場に患家から届けられた煮凝り状の料理を口にして、その数時間後に激しい下痢で消耗してしまい、師でもあるポンぺの診察を受けることになります。この当時の、つまり仁先生がいない前提での治療方法としては、キニーネが最も有効であるとされ、そのためキニーネが払底したとも言われています。ちなみにこの当時は、コレラ菌がまだ発見されておらず、コッホがこの菌を発見するのは1883年、明治16年のことでした。

コレラ菌以外にも食中毒を引き起こす菌として、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌など、様々な菌があります。(コレラ菌や赤痢菌なども、今は食中毒病因物質となっています)少々ネタバレになりますが、これも先日投稿した『はたらく細胞フレンド』で、M細胞が店主を務める「バル・パイエル」に、こういった菌がやって来て暴れまわります。中でも赤痢菌は白血球の貪食を回避することができるという、厄介な一面を持っており、この中でも白血球があっけなく倒されてしまいます。尤も今ではこれらの菌による発症は減少しており、代わりにノロウイルスなどが主流になっています。

飲み物-コーヒーとチョコレート

[ 2021/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第1巻その2

第1巻その2です。

<レンタルビデオ>
ライノウイルスをやっつけた班長は、のんびりできる金曜の夜を楽しみにしていた。スマホで映画を観ようとしていたが、データ容量オーバーで観られず、DVDを借りに行く。しかし観たい恋愛ものを一本だけ借りるのもためらわれ、任侠映画を10枚ほど借りてその中に挟み込むが、そこで赤血球と遭遇する。何とかその場を切り抜けたものの、今度はR18のコーナーにヘルパーT細胞が入るのを目にする。班長はパトロールを装ってそのコーナーに行くが、今度は白血球とも鉢合わせする。彼らがいとも簡単に、こういうコーナーに出入りするのに不満を漏らしながら、開き直って借りたい恋愛ものを全部借りた彼は、結局セルフレジで精算する。しかしヘルパーT細胞は白血球と共に、なくしたメガネを探していたのだった。

<木登り>
班長は木に登ろうとしていたウイルス感染細胞を蹴落とし、部下の喝采を浴びる。その後自分は一休みすると部下たちを返してしまうが、実は高いところまで上ったため下りられなくなっていた。そこへ白血球が来て、鼻粘膜に侵入者が来たと言い、その木には蠕虫が出るといって去って行く。驚いた彼はどう下りるべきか迷うが、その時樹状細胞が現れる。
自称
「細胞界のドロップボックス」
である樹状細胞は、乳酸菌のぬいぐるみを「リンパ球のあほんだらども」に奪われないよう、木の穴に隠していたのだった。しかし彼の目に留まったのは、樹状細胞が木に懸けた梯子だった。どうやって自分のプライドを保ちつつ梯子で下りるかで迷い、しかも梯子が倒れてしまったため、樹状細胞に色々交渉を試みるがうまく行かない。しかし、その時ウイルス感染細胞が木の下までやって来る。班長はここぞとばかりに感染細胞めがけてダイブし、感染細胞たちを悉く退治する。その後彼はぬいぐるみの作り方を教えてくれと持ちかけるが、気を良くした樹状細胞が、道具を取りに戻る時に梯子を外してしまい、またも彼は下りられなくなってしまうのだった。

<プチ同窓会>
ヘルパーT細胞、制御性T細胞そしてキラーT細胞の班長は胸腺学校の同期である。その班長は出動中に一般細胞の家を壊し、始末書を書かされていた。ヘルパーT細胞はいやみな感じで、お前は「自己反応性T細胞」ではないかと訊く。そのヘルパーT細胞が印鑑を取りに行った後、部屋には彼と制御性T細胞だけになるが、この2人は互いに苦手意識を持っていた。制御性T細胞は場を盛り上げることが苦手で、PCでソリティアばかりをやり続ける。班長からライン交換を持ちかけられるも、彼女のアイコンはネタアイコンで、バカにされるのが気になり、にべもなく断る。その後彼女はコーヒーを淹れて来ると言って部屋を出て行き、互いに一人だけになってほっとするも、給湯室ではヘルパーT細胞がコーヒーをすべてこぼしてしまっていた。戻って来た制御性T細胞にコーヒーはないと言われ、班長は落ち込む。彼女はクリックによるモールス信号で謝罪しようとするが、それは彼には届かないようだった。

<映え>
他の細胞たちから恐れられるキラーT細胞の班長。しかしそんな彼も胸腺学校→ナイーブT細胞時代はむしろ弱々しく、今の彼とは大違いだった。その彼は他者への態度を反省しつつ、天使の羽根のフォトジェニックスポットを目にし、あんなところで写真を撮ってみたいと一人思う。その翌日部下から、赤血球の女の子たちとの飲み会、つまり合コンをやらないかと誘われ、表向きは気乗りがしなさそうに振舞うものの、実は大喜びだった。合コンはナイーブ時代以来、しかもその時は行けなかったこともあって、準備万端整え、出かけようかという時に出動命令が入る。彼はウコンドリンクなどを詰め込んだカバンを持ったまま、制服姿で現場に向かい、そのカバンでウイルス感染細胞を倒していく。ちょうど天使の羽根のスポットの前で戦う彼は、正にバトルエンジェルだった。しかしこのせいで合コンは中止になり、その場に居合わせた白血球や赤血球も交えて居酒屋で飲み会が開かれる。彼は熊相手の武勇伝を語るが、その後、これをSNSにアップした者はいなかった。

相変わらずと言うか何と言うか、第一印象が災い?して、素直になれない班長です。それでもレンタルビデオでは比較的自分に素直になれたのですが、その後の3話では

木登りをして下りることができず、梯子を持って来てくれとも言いづらい
制御性T細胞と場を盛り上げる会話ができない
合コンで張り切っていたところへ出動命令

と、何ともうまく行かない、出鼻をくじかれるようなことばかりが続きます。ただし制御性T細胞も話ベタなところがあり、だからこそソリティアを続けることで、自分の周りに壁を築くようなことをしているわけで、この両名は意外と似た者同士とも言えそうです。それぞれの職務には非常に忠実ではあるのですが…逆に同期の中で、ヘルパーT細胞が一番口が軽くて、その分場を盛り上げることができそうなタイプです。しかしクリックでのモールス信号て、いささかもどかしいですね。

樹状細胞、ちょっとオタクな雰囲気があるのですが、「リンパ球のあほんだらども」(当然班長も含まれているでしょう)に没収されないための策とはいえ、乳酸菌のぬいぐるみ(ぬい酸菌)を木の穴に隠す必要は果たしてあるのかどうか。しかしここで一番困ったのはやはり班長です。あの外見で、梯子がないと下りられないなどとも言えず、あれこれ策を講じるのですが…と言うか、ウイルス感染細胞の頭上までダイブしたのだから、そのまま地上に降りてしまえばよかったのかも。

そして合コンに誘われて嬉しくてたまらない班長、ウコンドリンク準備、万札を千札に変えて財布にぎっしり詰め、しかもタクシー会社の番号の登録、私服のしわ取りといそいそと準備するものの、そういう時に限って出動命令です。しかし現場がフォトジェニックスポットであったせいか、正に彼は天使の羽根をつけたバトルエンジェルで、大いに映えると他の細胞を感動させます。結局キラーTチームと赤血球、白血球で「ヒスタ民」なる居酒屋で飲み会をやって、班長は武勇伝を語るのですが、寧ろ合コンよりこっちの方がよかったのではないでしょうか。ただ、誰もこの様子をSNSに上げておらず、期待していた班長はがっかりです。

ところでヘルパーT細胞が言っていた「自己反応性T細胞」とは、自己組織を抗原と誤認して攻撃するT細胞のことです。こういう細胞は危険なので取り除かれる運命にあります。ただ班長の場合、抗原と誤認すると言うよりは、勢い余って組織を傷つけると言うべきでしょうか。


飲み物-注がれる紅茶
[ 2021/04/26 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第1巻その1

先日に引き続き、今回はキラーT細胞班長のプライベートの行動を主に描いた、『はたらく細胞フレンド』第1巻の内容について。

<おひとりさま>
元々小心であるのに、職業柄強面な雰囲気のキラーT細胞の班長彼は、免疫細胞として立派に仕事をこなすものの、そのキャラゆえになかなか友人を作れず、一人でカラオケを楽しむ。そんなある日、自分への新年会招待メッセージが来て大喜びするが、その後取り消されて落ち込んでしまう。さらにその後風呂で髪を染めている途中で、ウイルスが侵入したため出動命令が来る。ウイルスに襲われている中には、送信を取り消した部下や、カラオケであわやすれ違いそうになった一般細胞もいた。皆都合のいい時だけ自分を頼りやがってと思いはするものの、彼らのためにもウイルスを根絶した班長に、部下たちが新年会でなく、班長会を開いてもっと話を聞きたいと言って来る。思わず彼の口元がほころぶ。

<鍋パ>
他の細胞たちが、鍋パーティーについて話しているのに班長は気づくが、仲間に入れてくれとなかなか言えない。所詮自分はダークヒーローと割り切るが、それにしても部下たちや他の細胞が自分を敬遠しているのが気になる。実は彼らは、その班長のためにサプライズパーティーを計画していたのだった。当日とある店で鍋パーティーが行われ、彼自身をかたどったケーキまであり、しかもバカンス中だったヘルパーT細胞からのお土産も届いていた。ただその翌日部下たちが、一般細胞たちが話題にしているアプリになんか、班長は興味ないよと言うのを聞いて愕然とする。実は彼も、それをちゃんとスマホに入れていたのだが、自分もそれを入れているよの一言が言えなかったのである。

<ランサムウエア>
班長はスマホを落としてしまい、ホーム画面や保存画像を見られないかひどく気にする。そのスマホをうっかり踏んでしまった赤血球が、彼の部下からの電話に出たため、女性の声を聞いた部下たちは、彼が恋人と一緒にいると思い込む。その頃赤血球は白血球に、班長にスマホを渡してくれと頼んでいた。その後再び部下からの電話がかかり、今度はスマホを預かった白血球が出たため、班長-恋人-白血球の三角関係かと部下たちは誤解する。折悪しく体内に細菌が侵入し、白血球が出動の際にスマホを落としてしまう。あろうことかその菌がスマホを拾って、ランサムウエアが作動するぞと班長を脅すが、彼は何のことやらわからず、逆に菌をやっつけてしまう。やっとスマホが戻ってくるが、三角関係だと思い込んでいる部下たちに対し、彼は「(細菌を)殺しちまったよ」と言う。この一言で、部下たちは班長が恋人を殺したのかと思い込み、しかも彼と白血球が一緒に歩いていたため、その後しばらくあらぬ噂が流れた。

<お花見>
班長は赤血球から花見に誘われるが、花粉症持ちだった。あれこれ迷った末に行く約束をしてしまうが、
*赤血球お手製の激辛フライドチキン
*アイスクリーム
の両方が花粉症にはよくないため、ヘルパーT細胞が持参した甜茶をほしがり赤血球を驚かせる。しかし結局周囲から(花粉症によくない)ビールを勧められ、しかもビールで酔っ払った赤血球が、こともあろうにスギ花粉のアレルゲンを連れて来てしまい、彼はこれを何とか退治する。退治し終えたものの、服に花粉がついたのに耐えられず、眠ってしまった赤血球に上着をかけてその場を立ち去るが、これがもとで、赤血球に好意を持たれてしまう。

一応1巻につき8編あるのですが、すべてを紹介すると長くなるので、まず前半のみです。

実はこの班長のキャラ、私は割と好きです。一見怖そうで近寄りがたい雰囲気なのですが、実は気が小さく、友達を欲しがっているものの、素直にそれが出せずいささか割を食っている感もあります。あれこれ、一人で悩むタイプなのでしょう。しかしその悩みが実は大したものでなかったり、意外なところで好意を持たれたりもしているのですが…。無論、彼が望むような好意の持たれ方とはまた違うのかも知れません。

しかしキラーT細胞といえば、やはり免疫細胞を代表する細胞の一つで、かのips細胞とも関連があります。白血球が細菌類を退治するのに比べ、ウイルス感染した細胞を退治することが多いのですが、このウイルスは自前の細胞を持たず、宿主の細胞を次々感染させるのでかなり厄介です。原作やアニメでも、一般細胞たちが次々と襲われて感染させられてしまっていますね。そう言えば風邪症候群の回で、ライノウイルスと一緒に他の細胞に悪戯をしていたものの、自分も感染させられそうになった一般細胞君は、あの後ひどく叱られたようです。


飲み物-アイスコーヒー

[ 2021/04/21 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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