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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『ちむどんどん』第25週感想-1

第121回の気になった点です。

  • 暢子の手紙朗読だけで終わるアバン
  • 野菜に泥がついていない
  • 健彦は5歳のはずなのにもう小学生なの?
  • 夜中に三線を弾く和彦
  • 暢子「食堂をやりたい」
  • 「みんな」が誰であるのか特定できない暢子
  • 和彦の大工云々のセリフはレストランにつなげるためのもの
  • 建物作るなら設計図がないと駄目だし、新しく建てるための手続きも描かれていないのに、ただ暢子が望めば成功するだけだからこのドラマは面白くない
  • なぜ地元で食べられるのにわざわざ店を出すの?
  • いきなり房子に抱きつく野良着姿の暢子
  • 流石に風景がきれい

いよいよ最終週に入った『ちむどんどん』ですが、率直に言ってやっつけ仕事と言った感があります。冒頭で暢子が手紙を朗読するだけで1年間が終わってしまっていますが、本当はその間に何が起こり、それぞれの人生がどう変わったかを、2週間ほどかけて描いてこそのものでしょう。

何よりも暢子が収穫する野菜に泥がついていないのですが、あの畑はどうなっているのでしょうか。それに健彦はまだ5歳(就学前)のはずなのに、ランドセルを背負っているということは、もう小学生なのでしょうか。あとサーターアンダギーは、ジュースか何かと一緒に食べた方がいいのでは。またこういうののお金は、おばあが立て替えているのでしょうか。

歌子、豆腐屋の仕事は体力使うらしいけど大丈夫なのかと思います。そして賢秀ニーニー、「赤ちゃんみたいなパパ」などと言われつつも結構幸せそうです。この両方のシーンを観て思うのですが、比嘉家の暢子以外の兄弟姉妹とその伴侶は、そこそこお似合いなのに、なぜか暢子と和彦は未だに夫婦と言った印象をあまり受けないのです。やはり暢子は矢作がお似合いだったのではと思います。

しかもその和彦、夜中に三線を、しかも子供が寝ている部屋からカーテン一枚隔てた場所で弾いてしまうのですね。マイペースで仕事をしているらしいのですが、どのくらいの報酬を貰えているのでしょうか。暢子は自給自足でお金をあまり使わないと言っていても、野菜を育てるための肥料や農薬も要るでしょうし、服や靴、光熱費に加えて、健彦はこれから成長して行くわけですから、ある程度のお金は蓄えておく必要があるのではないでしょうか。

そして暢子がやっている「地元野菜と郷土料理の勉強会」なるものですが、個人的に、こういうのがどうも「やってます」アピールに見えてしまいます。ならばこのテーブルの上の料理を、暢子自身が作っているのも見せてほしいのですが、そういうシーンはなし。説得力不足ですね。そして農業をしたくて、矢作に店を譲って(これもどういう過程を経たのか不明)やんばるに戻って来て、また「店をやりたい」ですか。

何でもおばあが「こういうのを食べられる店がない」と言ったのがきっかけのようですが、「もっとみんなに食べてほしい」と言いつつ、その「みんな」を特定できていないようです。こういうのは、ビジネスの基本ではないのでしょうか。第一こういう料理は店で食べなくても、地元の人たちは家で食べているかと思います。店を出すのであれば、地元にない料理を出す店を検討してしかるべきで、そこでイタリアンの経験が生きるはず…なのですが。ちなみに、矢作は沖縄料理とイタリアンをうまくコラボさせているようです。

その後和彦が珍しく仕事をしていて、この辺りは大工として出稼ぎに行った人が多いと言い出しますが、要はこれも暢子の、実家を改造したレストラン計画を導き出すためのものでした。で暢子、まあかなり「ちむどんどん」しているようで、大乗り気になるのですが、結局のところ素人の大工仕事で建てるわけで、ちゃんとした設計図もなく、木材も近所から皆が貰って来たようなもので、この増築計画大丈夫なのかと言いたくなります。

そして房子がやんばるにやって来ます。暑い中、和服をきちんと来てバスから降り、日傘をさして歩いて行く房子に、畑仕事帰りの暢子がいきなり抱きつくのですが、そういう格好の時に、和服を着た相手に飛びつくでしょうか。そうでなくてもこのドラマ、人と人が身体を触れ合うシーン多いなと思いますね。そして荷物をまもるちゃんが持ってくれるのはいいのですが、あれは誰かと訊かれて「まもるちゃんです」。いや、そのまもるちゃんがどういう人かを房子は知りたいのですが。

しかし海と空、そして木々の緑はきれいです、寧ろこちらの方に関心が行きます。

ところで最後の週ということで、今まで特に気になった点を挙げて行きます。

ちむどんどんバースデーケーキ


まずこのケーキですが、とても一流レストランのケーキには見えません。西郷父娘がフォンターナに来店した時のもので、一応イタリア語で「誕生日おめでとう」と書かれてはいるのですが、市販のスポンジケーキを使って、小学生かせめて中学生くらいの、お菓子作りに慣れていない子が、家族のためにデコレーションを頑張ったように見えます。他の料理にも言えますが、このフォンターナの料理、高級レストランの割に今一つな感じもしました。あれなら、『きのう何食べた?』で史朗がクリスマスに作るラザニアの方が、美味しそうに見えましたね。

結局フォンターナでのイタリアン修業も、暢子と房子を引き合わせ、なおかつ暢子に房子の過去を伝えるためのものだったように見えます。沖縄料理店をやるのであれば、最初からあまゆで働いた方がずっとよかったでしょう。そしてこのあまゆも、三郎とか和彦との関係を持たせるためだったようです。純粋に料理をテーマにし、一流の料理人を目指す主人公であれば、沖縄のどこかの料理店で働かせてももよかったし、その後東京に出すということもできたでしょう。

しかし主人公は料理人のはずなのに、料理のキャリアを積むにつれて、料理するシーンが少なくなってしまいましたね。本当は、逆ではないでしょうか。それと黒島結菜さん、やはりもう少し包丁捌きや料理の基本をマスターして、役作りをしてほしかったです。

飲み物-テーブル上のアイスカフェラテ
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[ 2022/09/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第21週感想-5とNHK受信料の在り方

第105回の気になる点です。放送もあと4週間になりましたね。

  • なぜか智や和彦まで駆り出される厨房(和彦はともかく、智は…?)
  • 和彦の記事をろくに見もせずたい焼きを食べる暢子
  • やはり矢作の方が店主みたいだし、寧ろ暢子と矢作が夫婦でやっている店の方がしっくり来そう
  • 紙芝居と人形だけで子供たちが食べるようになるか?
  • 子供の手紙「どろんこになって働くおばあ」
  • ちむどんどんの広告がフリーペーパーの記事みたい
  • ラフテーとラフテー乗せそばの組み合わせ?
  • 弁当のほうがおいしかったと重子に言われ、向きになる暢子

ちむどんどんは開店早々大盛況で、和彦や智まで厨房で働きます。和彦はわからなくもないのですが、智は別に仕事があるのではないでしょうか。それはともかくとしても、雑誌に載った和彦の記事はざっと読んだだけで、たい焼きをほおばる暢子ですが、せっかくの記事なのだからもう少し目を通してあげればいいのに。それとたい焼きは歌子の分はないのでしょうか。歌子はたい焼きが嫌いなの?しかしたい焼きと言えば、どうしても思い出すのが『カムカムエヴリバディ』の回転焼きですね。

相変わらず忙しい厨房で、矢作が休めよと声をかけてくれているのだから、暢子もそこはちょっとお礼を言った方がいいかと思います。配膳までやってくれてるし。そして今回に限ったことではありませんが、どうも矢作の方が店主としてふさわしいし、寧ろ矢作と暢子が夫婦で、沖縄料理店をやっていると言った方がしっくり来そうです。

一方山原です。良子の給食改革に、優子も協力することになります。給食のおばさんの格好をして、紙芝居と腕人形と言うかソックパペットで、地元で採れた野菜を食べることは大事だと子供たちに教え、その日は子供たちは給食を残さなくなりますが、どうも無理があるように思えます。子供たちが大人を気遣ってあげているようにも見えます。

しかもある子供が、ゴーヤが嫌いだったけど、雨の中どろんこになってゴーヤを収穫するおばあを見て、給食のゴーヤを残せなかったと、手紙に書いたのを良子が読むシーンがあります。ただゴーヤとはつる性の植物で、上の方になっているのを採るものです。いくら雨とはいえ、どろんこになるようなことがあるのでしょうか。寧ろこれは、芋の収穫の方ではないかと思うのですが。

そして「ちむどんどん」の広告を見て喜ぶ暢子と歌子ですが、雑誌と言うよりは、何だかフリーペーパーの記事みたいだなと思いました。ちなみに歌子のヘアスタイルですが、ああいう感じでまとめた方がいいですね。

そして重子と波子もやって来ます。しかし重子は、暢子が以前連日持って来ていた弁当の方がおいしかったと言います。暢子は、東京の人向けに味をアレンジしたと向きになります。しかしせっかく味についてアドバイスしてくれているわけだし、暢子もプロなのだから、そこはきちんと聞いておいた方がいいのではないでしょうか。

ところでラフテーとラフテー載せそば。ちょっと重くないでしょうか。20代の男性である和彦であれば食べられるでしょうが、重子と波子に取ってはどうでしょうか。余談になりますが、『きのう何食べた?』で、賢二が風邪を引いた史朗の為に食事を作るのを思い出します。この時も卵入り鶏雑炊と卵焼き(+ほうれん草の白和え)のダブル卵状態でした。しかし食べてみるとそう悪くなく、何よりも賢二が病人でも食べられるように、あまり上手ではないものの、楽しみながらも一生懸命作っていた姿に好感が持てました。

しかしここは商店街なのですが、その関係者の人たちに暢子は挨拶をしたのでしょうか。そういうシーンが描かれないのが気になります。そして2か月後、段々目新しさもなくなり、店は赤字転落となります。暢子のお腹も大きくなりました。あのくらいで胎動ならまだわかりますし、寧ろこの頃になって赤ちゃんが動くのを感じつつ、この子のために頑張らねばと暢子が思う設定にした方がよかったのでは。

それからNHKの会長が、この『ちむどんどん』への批判に関して、ドラマということでご理解をとコメントしています。しかしこの朝ドラは、ドラマとしての構成が第一おかしい(週が変わると設定が変わる)し、受信料で作っているのなら、もう少し真面目にできないかと思う人も多いでしょう。

その受信料ですが、視聴者という言葉を使わず、契約者としてはどうかとツイしている方がいました。イギリスのBBCの場合は、受信料はライセンス・フィーで、ライセンスを持つことでBBCを受信できるわけで、観たくなければ、あるいはお金を払いたくなければ止めることもできますし、さらに受信料廃止も検討されています。

NHKもそのくらいシビアな環境に身を置いてみてはどうでしょうか。国民から受信料を強制徴収して、自分達は高額収入を得、大河も朝ドラも好きなだけ作り続けて来たNHKも、そろそろ正念場ではないでしょうか。

そしてこれもある方のツイですが、『ちむどんどん』への批判で盛り上がっている人を目にしたということです。ツイートという方法を採らなくても(あるいは知らなくても)、批判したい人はいるわけです。かつてはそれしか方法がなかったわけです。

今はネット、特にSNSの出現で意見が共有され、批判の声がより多くの目に触れるようになっていますが、もちろん昔も大河や朝ドラに批判的な人は存在したはずです。ただその声を届ける方法は手紙や電話などで、特に第三者の目に触れる形で意見を述べるのは、恐らく新聞や雑誌の投書欄に限定されていたでしょう。それを思うとやはり今の時代、意見をシェアできるのはありがたいことです。


飲み物-アイスコーヒー5
[ 2022/09/03 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第17週感想-1

今日も様々な話題が登場していましたが、その前にこの画像に関して。以前、暢子がスプーンで味見をしている点に違和感を覚えたことがあります。彼女はこの時あまゆにいたわけですが、お客に出す料理ならばこれはないだろうと思います。

ちむどんどん暢子の味見

一方で『きのう何食べた?』の史朗の味見です。彼はプロの料理人ではありませんが、夕食にミネストローネを作っているシーンでも、右手にお玉を持ち、小皿に料理を取って味見しています。

きのう何食べた?史朗の味見

なぜ、暢子のあのシーンを流したのでしょうね。何だか不潔に思えます。

さて本題です。気になった点と、疑問点です。
  • 田良島デスク「若者はいつも自分の力で障害を乗り越える」
  • 同じく田良島デスク「和彦君のように意志が強く誠実な若者」
  • フォンターナに一番遅く出勤する暢子
  • 売上金と権利書を持って行かれたと言うが、売上金は銀行の夜間金庫に預けないのだろうか。権利書も本来は房子が持っているべきもの
  • なのに警察に届けず、三郎に一任したがる房子
  • 結婚の許しもないのに、琉装の衣装を試着する暢子
  • 青柳家にまだ弁当を届けている暢子
  • 矢作絡みで反社と思しき人物がやって来るが、名義変更もしていないのに、これを返済に充てるから買い取ってくれと権利書を見せるリーダー格の男

それから小檜山氏のツイにこうあります。

朝ドラ反省会というかアンチの意味がわからないのは、意見が合わないならそれでいいとならずに、褒めている側を調伏させようと脅迫じみた接触をしてくるところかも。

別にアンチというか、反省会タグの人たちは、褒めている側を脅迫などしていませんが。
あと調伏とありますが、これは降伏の間違いでしょうか。
そもそも小檜山氏=武者さんは、この朝ドラも大河も、本当に好きなのでしょうか。それとも前作が嫌いだったから、好きということにしているのでしょうか。ちょっとよくわかりません。

あと大河では証文と米の返済の帳消しが出て来ましたが、こちらでは権利書が出て来るのですね。それにしても、本当に米がなくて借りた分も返せない人と、借金をすべて踏み倒す賢秀ニーニーは対照的です。

[ 2022/08/02 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第16週感想-2

『ちむどんどん』、先日も投稿していますが、何とも不可解なシーンが多いですね。今日の気づいた点と疑問点です。

  • 頼まれもしないのに、重子に弁当を作って持って行く暢子
  • 重子の許可を得ずに弁当を食べる家政婦の波子
  • 母親の喫茶店行きを知っているのに教えない和彦
  • 母親に一言謝りもしない和彦
  • 父親も女性軽視だった?
  • あまゆに重子を一方的に招待する暢子
  • なぜフォンターナにまず招待しない?
  • そのフォンターナの厨房が最近少しも描かれない

まず暢子。弁当を作って持って行くと言っても、相手に取ってはいい迷惑でしょう。無駄にやる気があるとしか見えませんね。第一フォンターナでは、スタッフが足りない中仕込みもしなければならないのに、なぜ弁当を作り、持って行くだけの時間があるのか不思議です。

しかも「絶対においしいと思います」て…そういう時はせめて「お口に合えば」とか「お口汚し」とかいう言葉を使うものでしょう-まあそういう言葉が使えるような人であれば、こういう強引なことはやらないと思いますが。それと波子さん、いくら奥様が食べないからと言って、黙って2人分食べるのもどうかと思います。

そして和彦ですが、喫茶店に入ってきているのだから、重子が朝外食しているのを知らないわけはないでしょう。ただそれを暢子に教えると、あの店に弁当を持って入って来て押し付けることになりそうだから、敢えて黙っていたのでしょうか。確かにああいう店でそのようなことをされると、店側も迷惑でしょう。

また和彦が重子と言い合いのようになっていますが、あのような会話も、雰囲気重視の店ならあまりやらない方がいいでしょうね。それと、母さんの子供に生まれたことを後悔しているという和彦のセリフ、あれは一言詫びるべきかと思います。

あと和彦のお父さんも、お母さんとはしっくり行っていなかったようですね。どちらにもそれぞれ問題はあったかも知れません。しかしそれをきちんと話し合ったようには見えないし、お父さんもちょっと身勝手だったかと思います。和彦は、そういうお父さんを反面教師にできているのでしょうか。また母さんと話したいと言いつつ、あまゆに来てくれと言うのはちょっと疑問です。

なぜ疑問なのか。重子は夫との確執もあって、沖縄にいい思いを抱いていないのに、沖縄料理というのはやはり気が進まないでしょう。暢子にしてみれば、みんなで美味しいものを食べようと考えているのでしょうが、それは暢子個人の考えであり、寧ろ重子は1人で外で朝食をするところから見ても、知らない人たちと群れるのを好まないタイプのようです。こういうのも、和彦が本来忠告するべきでしょう。

重子が承諾してもいないのに、なぜ暢子が意気揚々としているのか不明です。今までもそうですが、暢子はいつも相手の立場に立たず、自分の要求を飲ませることこそが「幸せ」だと思っているふしがあります。あるいはこれは、比嘉家の人すべてに言えるのかも知れません。

どなたかのツイにありましたが、なぜここでフォンターナに招待しないのでしょう。フォンターナならイタリア料理(創作イタリアン?)だし、一応は高級レストランだし、暢子が自分で作った料理を提供できるのですが。しかし最近フォンターナの厨房のシーンが出て来ませんね。本来は主人公がフォンターナで仕事に打ち込みつつ、結婚へむけて着々と準備を重ねているのを描くべきであって、弁当の押しかけ宅配?などは要らないとは思います。

それと最後の不審な音ですが、あれはやはりニーニーです。先週金曜日の予告で、料理をつまみ食いし、暢子が慌てて走り寄るシーンがありましたので。

しかし暢子、あまり料理が上手になっているようにも見えません、残念ながら。この回でも、実際に料理するシーンが殆どありません。『天皇の料理番』の佐藤健さんは、料理学校に通っていたからプロレベルのうまさで、如何にも料理人を演じるにふさわしかったですし、『きのう何食べた?』の史朗も暢子よりはよほど手際がよく、包丁の使い方も自然です。別にこの史朗はプロの料理人ではなく、同居している賢二と2人分の食事を毎日作る弁護士ですが、史朗を演じる西島秀俊さんは、このドラマを機会に料理を始めたとのこと(きのう何食べた?シロさんの簡単レシピP29)。



飲み物-アイスティーバック白2







[ 2022/07/28 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第28回「名刀の主」あらすじと感想-2

第28回後半部分です。


頼家は近習たちをうるさいと怒鳴りつけ、景時は困ったお人よと口にしつつ廊下を去って行く。そして景時は義時に、謀反は思い描いただけで既に謀反と、朝光を死罪にする考えを明らかにする。その旨を訴状にして鎌倉殿に見せると言うが、広元がそれに待ったをかける。

安達殿の一件が尾を引いているのかと尋ねる義時。景時はあれ以来頼家が御家人の信用を損ね、厳しく当たらなければ鎌倉は割れると言い、義時は、その見せしめのために朝光が利用されると悟る。さらに景時は、御家人への見せしめは頼朝様の頃からのならいであると言い、不満を持つ者を一掃するにはよい機会であるとも言う。

実衣は、朝光を助けるよう三浦義村に懇願するが、これは朝光一人の問題ではなかった。実際景時の手の者が鎌倉のあちこちに潜んでおり、義盛も、朝光以外に取り締まりを受けた者を何人も知っていると口を挟む。そして義時は13人衆でない義村に、景時のところへ行って、御家人たちの気持ちを伝えるように頼む。しかしそれでは弱いと見た義村は、人数を集めて訴状に名を連ね、鎌倉殿に処分を訴えることを勧める。

これで署名が集まるかと実衣は心配するが、義村は裏に回ると言う。重忠もその役を買って出るが、お前は裏に回るには見栄えがよすぎると言われて引っ込まざるを得なかった。義時は4~5人程度の署名で十分だと考えていた。義村は時政にまず署名を依頼する。りくの、これを機会に梶原を引きずり降ろしましょうとの言葉に、時政は自分も、御家人で一番のような顔をする梶原には頭に来ていたと乗り気だった。

さらにりくは、時政が署名することで他の御家人たちの重しになると言い、一番最後の部分に署名するように勧める。比企能員も梶原をよく思っていなかったが、時政が最後に書いたのを訝る。義村は、最初を比企殿にお譲りしたのだと言い、能員は最初の部分に署名をする。そして当の景時には、広家が、侍所で大変な騒ぎになっていると知らせを持ち込んできた。義村は、どうだ集まっただろうと得意げだった。

大ごとにするなと言ったではないかと義時は言うが、義村は思ったよりも、梶原のおっさん嫌われていたようだと勝ち誇ったように言い、さらに千葉常胤は、梶原と一戦交えることまで考えていた。戦はないと義時は言うが、義村は如才なく、加わってくれたことへの礼を述べる。常胤は、危うくお迎えの支度を始めるところであった、またもや誉ある戦をせぬかと声がかかれば、乗らない手はないと自信ありげに話す。

そこへ義盛が皆書き終わった、八幡宮へ誓いを立てに行こうと言う。集まった数は67にも上り、義時が多すぎると不満を洩らしたところ、そこへ土肥実平が現れて、泰平の世になったのになぜまたいがみ合う、頼朝様がお喜びになるとお思いかと憤る。すると義盛が、いいんだぜ、一緒に土肥実平殿への訴状をこしらえてもと凄んだため、実平はこの先鎌倉はどうなると言いつつ、引き下がるしかなかった。その時一同は、庭を隔てた廊下に景時がいるのを見つける。

義村は署名を時政に見せ、明日広元に預け、鎌倉殿に披露して貰うことを伝える。するとその時りくが小刀で、最後の時政の署名を切り取ってしまう。義盛が大声を上げるが、りくは夫は関わらなかったこにさせて貰うと紙片を破り、火鉢にくべてしまう。もし鎌倉殿と景時が結託したら、名を連ねた御家人たちは根こそぎやっつけられると言い、時政は、なぜ最後に署名させたのかの意味を理解する。義村は小柄で訴状を割こうとするが、りくがすばやく訴状を引っ込める。義村は言う。
「あんた、やるな」

比奈は食事中の義時に、なぜ景時がそこまで嫌われているのか尋ねる。あまり心を開く人物ではないので、誤解もされやすいと答える義時。比奈は夫の身を案じる。肝に銘じておくと義時。比奈は頼時にも、鎌倉殿の側を離れないように、父に不都合なことがあったら知らせるようにと言い聞かせる。坂東武者は内輪の争いが好きだと言う比奈。義時はこれで終わりにしたいと言うものの、比奈は新たな始まりでなければいいがと心配げだった。

しかし頼家はまだ訴状を見ていなかった。これはあくまでも最終手段であり、事を穏便に済ませる方法がないか考えておると広元は答える。梶原がそんなに怖いかと義盛は尋ねるが、恐れているのではなく、不憫に思っていると広元は答える。しかし義盛は、これだけの御家人の声を封じ込めるつもりか、渡すか渡さないかここで返答せいと襟をつかむ義盛の手を、広元はつかみ返す。

政子の部屋にいる景時に、鎌倉殿のご沙汰があると義時が呼びに行く。しかし政子はその必要はない、自分が頼家と話すと言う。それには及ばないと景時は言うが、政子は、貴方は欲得で動く人物ではないと頼朝から聞いており、おかしなことになると取り返しがつかないと注意する。景時は、鎌倉殿は賢いお方、某を手放すようなことは決してございませぬと答える。

頼家は2通の訴状を文官と御家人たちに見せる。1つは景時の結城朝光に関する訴状、もう1つはその景時自身への書状だった。康信は朝光の謀反の疑いはないと見ていいようだと述べ、景時も疑いが晴れれば、これに越したことはないと言う。頼家はそれを引き裂き、今度は景時への訴状を手に取る。まず能員が景時のやり方は目に余ると言い、時政も確固たる処分を要請する。

義時は、景時は鎌倉を守りたい一心であったと言うが、義盛が異論を唱える。そして景時は、恥じ入るところはただの一転もないと言い、それを聞いた頼家はしばしの沈黙の後、父は御家人たちをまとめるために上総の介広常を斬った、お前を許せばこの66人の御家人が黙ってはいるまいと述べる。そして頼家は景時にこう告げる。
「役目を解き、謹慎を申しつける」

このことは京にも知らされた。頼朝が死んで、早速仲たがいが始まったかと後鳥羽上皇は言い、それほど有能かと土御門通に尋ねる。通親はかねてより誼があり、頼朝に気に入られ、鎌倉では最も力のある御家人であると答える。上皇は、それほどの男なら手中に置きとうなったと言い、探りを入れさせる。その後景時の館には義時が趣き、残念であると言うと、景時は盆栽に手を入れながら、自分の間違いは己の過信にある、鎌倉殿と御家人、どちらも意のままに操れると思い込んだがどちらからも疎まれたと話す。

義時は復帰できるよう動いていると言うが、景時は、捨てる神あれば拾う神ありと、義時に上皇からの文を見せる。京へ来るように、通親が伝えたのだった。鎌倉にいても先は見えたと言う景時に、義時はいてもらわねば困ると言い、何かを諦めたかのようなそぶりを見せる景時に、行ってはなりませぬと再度念を押す。景時は涙を流す。

実衣は琵琶を傍らにおき、憂鬱そうな表情を浮かべていた。そして矢場では義村が朝光に、しばらく姿を隠せ、全てはこちらの思い通りに運んだと言い、さらに例のことは他言無用で、実衣殿に相談を持ちかけたのは、あくまでもおぬしの一存とも言って報酬を渡す。朝光はそんなに梶原殿が難いかと尋ねるが、義村は別にと答え、ただ、景時にいられると何かと話が進まないと答えてそこを去る。

そして頼家は、わが手の者から聞いたと言って、京から誘いがあったそうだなと景時に尋ねる。わしに伝えなかったということは、その気があると考えて間違いないなと言い、結構でございますと言う景時に、「忠臣は二君に仕えず」を頼家は引用する。お前は自分が忠臣でないことを認めた、そして忠義を誓わぬ者はこの鎌倉に入らぬと言い、奥州外ヶ浜への流罪を申し渡す。

正治2年正月。景時は太刀を抜き、邸内の竹を伐る。その頃義時は、あることを聞きつけて比企館に出向いた。せつが一幡を助けてくれと言い、能員は穏便に、鎌倉殿の耳には入れるなと念を押す。奥には武装した景時とその家人がいて、一幡を連れ出そうとしていたのである。景時は、我らはこれより京へ向かい、向こうに着いたら一幡様は送り返すと言うが、京へ無事にたどり着けるように自分が手配すると義時は言う。

しかし景時は、そなたを信じるわけには行かぬと言う、上皇からの誘いの件、鎌倉殿に流したのはそなたであろうと言い、義時はうなずいて、京に行けば鎌倉殿は決して貴方を許さない、討ち取ろうとして朝廷との争いの火種となると言い、鎌倉を守るのが自分の役目であると答える。ひけらかすものではないなと景時、破り捨てるべきだったと義時。景時は、刀は斬りようによって名刀にもなまくらにもなり、なまくらで終わりとうはなかったと囁くように言う。

一幡はせつの手に戻り、頼家の近習たちが景時に刀を向けるが、景時はこれより外ヶ浜へ参ると言い、義時は景時を通すように家人たちに命じる。景時は義時に、そなたは広常の前でこう申した、我らは坂東武者のために立ち上がったのだ、源氏は飾りに過ぎぬと。その言葉に義時はうなずく。景時は己の道を突き進めと言い、置き土産として善児を義時に譲った。

景時が出て行った後で、義時は頼時に兵を調えるように言う。必ず西へ向かうであろう景時を、東海道で討ち取るつもりだった。義時は、景時が武士らしく華々しく戦死しようとしていることを見抜いていたのである。外は雪が舞っていた。


景時の厳しいとも取れるやり方(源平合戦の頃からそうですが)に、御家人が反発します。そこで、13人に加わっていない義村が動くことになります。重忠は自分もと言いますが、お前は見栄えがするからと外されます。しかし義村は、こういう仕事は単独でやるべきであり、しかも自分でなければできないということを熟知しているようです-重忠はその点愚直なところもありますし。そして景時に対する市場に、多くの御家人の署名を集めさせます。

しかし義村よりもうわての人物がいました。それは他ならぬりくでした。りくはまず、夫時政に訴状の最後の部分に署名させます。それをきっかけに多くの御家人が署名をし、その数67人にもなります。いくら何でもやり過ぎだと義時は思うものの、義村は得意げです。そしてこれには、千葉義胤も名を連ねます。この人は昔ながらの坂東武者で、無論合議などには向かない、義村の言う「じいさん」でしたが、その「じいさん」も大いに役に立てたわけです。

しかも一応署名が集まったところで、りくは最後の部分を切り取り、燃やしてしまいます。頼家と景時が同盟でもすれば、署名した御家人が危うくなると思った彼女は、敢えて夫に最後に署名させ、最終的にその部分を切り取るという手段に出たのです。これには義村も一本取られた格好になります。しかし義村とりく、『きのう何食べた?』SPの小日向さんとまみちゃんを思い出します。

政子は景時は人格者と信じており、景時も頼家は、自分に何もすまいと踏んでいたわけですが、ことは思いがけない方向に向かいます。頼家は景時の役目を解き、謹慎を申し付けたのです。景時は己の考えの甘さを思い知らされますが、ことはそれだけでは終わりませんでした。後鳥羽上皇が景時に声をかけており、しかも屋敷に来ていた義時にそのことを喋ってしまいます。これはちょっと脇が甘かったと言わざるを得ません。義時は頼家に近い人物であり、このことを伝えたとしても無理からぬ話です。

そして最後のシーン、比企館に景時が乗り込み、一幡を人質にしようとします。しかしこれも、景時が流罪になるのであればと一芝居打ったように思われます。義時が、景時は武士らしく華々しく戦死したがっていると見たのはこのためでしょう。

飲み物-ビールと夕日2
[ 2022/07/26 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』と『ちむどんどん』

まず先日分の投稿、ちょっとわかりづらいと思われる箇所を直しています。

『鎌倉殿の13人』がお休みということもあり、久々に録画していた『麒麟がくる』の未視聴分を観てみました。しかしやはり、実際に視聴した分と大差はありませんでした。この大河、明智光秀が主人公のため、信長に仕えるよりも前から描かれていて、その意味では期待していたのですが、やはり

衣装の色遣い
和歌や漢籍がやけに出て来る
駒がいつもどこかのシーンに登場する

こういう点に加え、演出や殺陣、ストーリーの展開なども今一つ馴染めませんでした。

あと片岡鶴太郎さんの摂津晴門を見ると、やはり『ちむどんどん』の平良三郎がダブりますし、滝藤賢一さんの足利義昭に、今年の『鎌倉殿の13人』の、大泉洋さん演じる源頼朝が重なってしまいます-ちょっと雰囲気が似ていますので。

『麒麟がくる』に関しては、また機会があったら書きたいと思います。

ところで『ちむどんどん』と言えば、いくら話題の多い月曜日とはいえ、今回も疑問に思う点、これは如何かと思う点がいくつかありました。

  • 晴海が保育園に行くようになり、歌子がまた病気をするようになる
  • 沖縄角力大会のポスターを見て、和彦が、智が過去に優勝したと言い出す。しかし角力で優勝したのであれば、今まで1度くらいはあまゆで話題になるのではないだろうか
  • フォンターナで、年に1度のお客の来店と、必ず出す料理のことを誰も暢子に伝えていないため、暢子が別の料理を作っている。また暢子も、毎年来ている客であるはずなのに、全然知らない様子である
  • お客がそこそこ入っているのに、また料理人が3人も辞めたのに、フォンターナの厨房があまり忙しそうでなく、二ツ橋は暢子と立ち話をしている
  • 暢子が作っているケーキが、どう見ても素人、それもお菓子作りの初心者レベル
  • 年に1度のお客、西郷家の父と娘が食事をするのはいいが、ケーキを持って来た時点で父親が娘に再婚話を持ち出す。娘は受け入れられずに店を出て行き、父親が後を追いかける
  • 暢子がそのことを、あまゆで和彦、愛、そして智に話す
  • 和彦と愛が結婚式場の下見に行くと言うが、愛の父親が既に予約していたのではないだろうか

特にフォンターナのシーンですが、なぜ年に1度のお客のことを、ストーブ前を任されている暢子に言わないのかが不思議です。そして暢子も、毎年来ているお客ならいくらか知っているはずなのに、たまたまその日が休みとかでずっといなかったのでしょうか。

このためせっかく作っていた料理が、無駄になってしまったと思われます。他の作品をそう観ているわけではありませんが、この朝ドラはやけに食材を無駄にするシーンが多いような気がします。そう言えば脚本担当の羽原氏、『マッサン』の脚本も手掛けていたようですが、この両者はあまりにも違いすぎますね。

それとあのケーキ、高級レストランのケーキにしては、はっきり言って安っぽいですし、このレストランの料理も、正直今一つな感があります。あれなら『きのう何食べた?』で、史朗が作る夕食の方がおいしそうです。

そして父と娘が、再婚を巡って対立するシーンですが、娘のめぐみはぱっと見中学生くらいですから、まだ再婚をすんなり受け入れられる年齢ではないでしょう。大学生くらいになればまた別ですが。

しかしこのお父さんも、わざわざ誕生日を祝っているレストランで、このような話題を切り出さなくてもいいでしょう。家で、機会を見て話せば済むことではないのでしょうか。それとこういうお客のプライベートなことを、あまゆで喋ってしまう暢子も、ちょっとどうかとは思います。

ところでこのめぐみを演じている新井美羽さん、『おんな城主 直虎』で少女時代のおとわ/次郎法師を演じていましたね。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/07/12 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 52

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第22回「義時の生きる道」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

1.亀騒動のとき怒って伊豆に引っ込んだのは時政でした。今度は義時が引っ込んでしまい、それを頼朝自ら引っ張り出しに来ています。
重要性が上がったのか、それとも義弟への愛ゆえか。

2.この流れは実に日本史らしい、独自で特有な会話です。
どのあたりが?というと、主に以下のような部分。
(注・中国の諸王朝には易姓革命があり、外戚排除があるという記述。長くなるのでここでは省略)

3.兼実は有能で、策略もあり、そして人間らしいと思える。
麻呂眉に白塗りで高笑いをする。そんな『柳生一族の陰謀』に出てきた烏丸少将文麿のようなテンプレ公家描写ではありません。

4.ちょっと違和感があるのは、大江広元もその場にいたことでしょう。義盛に「田舎者と飲んで楽しいのか」と聞かれると、珍しく心底嬉しそうに語り始めます。頭の固い都の連中を見限って鎌倉に来た。それがこうしてリベンジを果たすように上洛できた。坂東の勇者のおかげだとホクホク顔です。
広元は学業が優秀でしたが、身分が悲しいことに低かった。

5.そして義盛は、小四郎の再婚相手を勝手に探しているときた。なんなんだよ……。
いや、それよりツッコミたいのは義村のこのセリフでしょう。
「女子を失った深い穴を埋めるのは、女子しかない」
おいおーい。川に入って鶴丸だけ助けて、八重を忘れて一息ついていた義村。
考えようによっては、義村の迂闊さが八重の死に繋がったと言える。この人は用意周到なようで雑なところもありますから。

1、亀騒動の時と八重の死ではそもそもの意味が違いますね。あの時は時政が御家人との橋渡し役をしていたのにいなくなり、頼朝も困ったわけですが、今回はその必然性があまりない。結局法皇との会話にあるように、大軍を引き連れて行くという目的で、義時にも白羽の矢が立ったと思われます。
あと「重要性が上がった」とありますが、重要性なら「増した」ではないでしょうか。

2、法皇と頼朝の会話ですが、この会話そのものに秘められた双方の駆け引きについて、特に「武士どもはおとなしくさせなければならない」と言う頼朝の言葉について、もう少し言及してほしいものです。それから朝廷が与える誉れと、大姫の入内はセットになっているはずなのですが、それには触れず、中国諸王朝との違いばかり書かれているのはどうかと。結局中国関連のことを書きたかったのでしょうか。

3、「麻呂眉に白塗りで高笑い」は、後世の武士が主力になった時代の、無力だがプライドは高い公家のステレオタイプでしょう。この時代まだそういうものはないはずです。ただし『平清盛』で、お歯黒をつけた、如何にもなお公家さんはいたかと思います。

4、確かに下級貴族である広元は、鎌倉に来て本領発揮をしていますが、坂東武者への挨拶は、あらすじと感想でも書いたように、広元なりの処世術であるかと思われます。

5、義盛はああいう性格で、しかも酒が入っていること、八重がいなくなって義時が浮かぬ表情でいることなどから、義時にいい女がいないかとなるのも無理からぬことです。そして三浦義村。このことは小檜山氏のツイートにもありましたが
「おいおーい。川に入って鶴丸だけ助けて、八重を忘れて一息ついていた義村」
ここのシーン、まず鶴丸を連れて岸に戻り、様子を見ていたところで(当然八重も後から来ていると思っていた)、金剛が母を呼ぶ声に気づき、振り向いたら八重がいなくなっていたわけです。義村が意図的に殺したわけでもなく、事故であったとしか考えようがないのですが。
(尚この『女子を失った深い穴』のセリフ、やはり『きのう何食べた?』を思い出します。第14巻で、タブチくんと彼女が、パウンド型でフィナンシェを作る回の冒頭に登場します)

6.確かに、御家人って危ういですよね。不満があるからって、すぐに謀反だの何だの、そんなに目立つ不穏な動きは控えればいいのに。
「鎌倉殿に不満がある会」には三浦義澄、千葉常胤、土肥実平、岡崎義実……という上の世代が集まっていました。
上洛は金がかかるし、メリットもわからん!

7.下の世代は上洛のメリットを理解していて頼朝の飲み会不在を愚痴っているけれども、上の世代はそうでもない。その辺、頼朝がきっちり説明すべきでしょう。

8.このドラマは時代考証がシッカリと練り込まれていますが、創作ですので表現上の強調はあります。
上の世代が、史実よりも教養が低く、荒っぽくされているのもその一例。
実際には、ここまで上洛が理解できていなかったとは言い切れません。ドラマはあくまでドラマです。

9.特に本作は【東と西】あるいは【武家と朝廷】という対立の構図が強調されます。
序盤における北条宗時の台詞や、オープニングで武士と天皇(朝廷)が対峙するようなイメージからも見て取れますね。
華夷変態――朝廷と武家の力が入れ替わる――そんなテーマが根底にあると思えます。

10.赤ん坊を抱く阿野全成。隣には妻の実衣(阿波局)が居て、兄の義時がまだ引きずっていると話しています。義時は育児に追われて大変。

6、ここで法皇との会話の中での頼朝の
「武士どもは別、あの者どもをおとなしくさせねばなりませぬ」
という言葉が生きて来るのではないでしょうか。特に年配の世代は、昔の平家支配の頃は坂東の豪族であったことから、こういう都との付き合いその他に馴染めず、頼朝との関係に齟齬が生じているかと思われます。

7、「下の世代は上洛のメリットを理解していて頼朝の飲み会不在を愚痴っているけれども、上の世代はそうでもない」
ただこの上の世代は、それを受け入れるには年を取り過ぎた感もありますね。

8、「このドラマは時代考証がシッカリと練り込まれていますが」
どこにどのように練り込まれているのか、それをまず具体的に書いてほしいです。
「創作ですので表現上の強調はあります」
「ドラマはあくまでドラマです」
何だか武者さん、はじめの頃は坂東武者は荒っぽくて野蛮などと書いていたと思いますが、ここに来て多少変わって来たように思います。そして上の世代が教養が低く荒っぽいという点、上の方で書いていますが、彼らは若い時に坂東の一武者として過ごし、幕府というシステムに組み込まれにくい、あるいは組み込まれるには年齢を重ね過ぎてもいるとは思われますが、そういう点をいくらか誇張している感はあります。

9、これ、OPの最後の部分だけを見て判断していないでしょうか。
このタイトルバックに関しては、ニッコームックのガイドブック後編、40ページから41ページにかけて、制作担当の高野善政氏による「タイトルバックの世界観」という解説記事がありますが、それによると承久の乱だけでなく、13人の合議衆や壇ノ浦の戦い、鎌倉の街並み、蹴鞠なども盛り込まれているわけで、実際に見てみると確かにそうなっています。ですから単に朝廷と武家との対立だけがテーマではないし、蹴鞠には公家だけでなく、頼家や実朝も参加しているという設定です。
ちなみに壇ノ浦のイルカや八艘飛び、義時を救ったとされる白い犬も隠しアイテムとして登場します。

10、京から戻って来ているというのを明記してほしいなと思います。実衣のセリフに
「京から戻っても、結局御所には行かずじまいですって」
とあります。義時は京で畠山重忠から、年配の御家人たちが頼朝をよく思っていないというのを聞かされ、あるいはそれも浮かない表情の一因となっているのではないでしょうか。無論実衣はそれを知らないから、兄上はやはり八重のことが忘れられないと言い、全成も、忙しくすることで気を紛らわせていると考えているようですが。

11.五郎の田邊和也さん、十郎の田中俊介さん。
どちらも精悍で、声もしっかりしていて、古いタイプの坂東武者感があります。これからが生きづらくなる性質に思えるのです。

12.ここで忠常がやっぱり無理だと脱落してゆきました。金剛は餅をつまむなと叱られつつ、食べています。

11、ここは逆ですね、十郎が田邊さんで、五郎が田中さんです。公式サイトにアップされているのですから、チェックしてほしいです。

12、このシーン、金剛は餅を食べていません。つまむな、持って行って食べなさいと義時に叱られた後、持って行ったかも知れませんが、食べるシーンは出て来ません。寧ろ食べているのは義時と政子ですね。

飲み物-レッドビール2

[ 2022/06/08 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第22回「義時の生きる道」あらすじと感想-1

第21回「義時の生きる道」前半部分です。20年近く前に放送された『僕の生きる道』を思い出します。浅野和之さんが出演していましたね。あと、先日投稿分で気になった箇所を訂正しています。


雪が舞う日、義時は八重の死を天罰と断じて三浦義村に窘められる。八重の最後の言葉を知りたがる義時に、義村は、八重が自分は悔やんでいない、十分楽しかった、満足だと言っていたと伝える。義村はあの日は思うように川遊びができなかったから、そのことかも知れないと言うが、義時はそうではないと思いたかった。その子供たちは今日も江間の館にいた。

義時は金剛に、鶴丸を恨むな、その暇があったら母を敬え、母がして来たことを思い出すようにと諭す。義時は1人で金剛を育てるつもりでいた。

建久元(1190)年が明け、梅が花をつけ始めた頃頼朝が江間を訪れる。秋に上洛するから同行しろと言うのである。義時は子供たちを育てて行くのが、八重への供養となると断るが、都を見れば気も晴れる、これは命令だと頼朝。そしてこの年の11月9日、大軍を率いて頼朝は上洛し、後白河法皇と2人きりの対面を果たす。

大軍を見せつけるのであれば、大成功であると法皇は述べ、おごった武士は皆滅んだ、我らを亡きものとするなら日本(ひのもと)は治まらぬ、やってみるがいいと挑発するようなことを言う。しかし頼朝は、新しい世に朝廷は欠かせないと答える。新しい世とは戦のない世のことだが、法皇は誰よりも業が深いのに、薄っぺらいことを申すと苦笑する。

頼朝は戦がなくなって喜ばない者はない、ただし武士たちをおとなしくさせるために、お力を借りたいと言う。朝廷が与える誉が欲しいのだなと法皇は察し、頼朝は娘を入内させたい旨を打ち明ける。その後九条兼実と会った頼朝は、法皇が夢枕に立った通りの人物であること、全国の守護を請け負うことの許可を得たと述べた上で、意外に年を召されているとも答える。

兼実は法皇が病気がちで、ここだけの話そう長くはないと言い、頼朝は何かあった時には共に手を携えると約束する。兼実は自分と頼朝とで、若い帝を支える所存だった。しかし兼実は、既に娘を入内させていた。

その後頼朝を囲む酒席が設けられるも、工藤祐経が歌会に頼朝を連れて行っていた。畠山重忠は、祐経が頼朝に気に入られているのは都に通じているからだと言うが、義村はただの腰抜けだと悪態をつく。そして和田義盛は大江広元に、自分たちのような田舎者と飲んでも楽しくないだろうと言うが、広元は都人の頭の固さに見切りをつけて鎌倉へ下っており、都落ちと笑った者たちの鼻を明かすことができたと答える。

広元は坂東の勇者のお蔭であると礼を言い、義盛は上機嫌だった。その義盛は、義時に早く元気になって貰うべく、妻にふさわしい女性がいないか広元に尋ねる。義村も、女子(おなご)を失ってできた心の深い穴を埋めてくれるのは、女子しかいないと言うが、義時はそれが鬱陶しく感じられて中座してしまう。

その義時を重忠が追いかけ、自分達とは別に集まっている者たちがいる、それを耳に入れておきたいと言う。それは頼朝に不満を持つ年配の御家人たちであり、広常の件の二の舞にならないか重忠は憂えていた。その中には範頼や比企能員もいた。頼朝と身内だけがいい思いをするという意見が出る中で、土肥実平は、蒲殿の前だぞと注意する。しかし範頼は、兄は安寧な世を作りたいと考えており、そのためには大きな力を持つ必要があると彼らを諫める。

そのような中で、千葉常胤は未だに九郎殿は強かったを繰り返していた。常胤はほぼ眠っており、実平の一声でおひらきになるが、その後も範頼と能員は2人だけで話していた。上洛できて喜んでいると思っていた彼らが、実は不満だらけであり、その彼らの話を聞いてやっている範頼に能員は感心するが、それは自分が暇だからと範頼は答える。さらに能員は、蒲殿が鎌倉殿であったらと皆言っていると打ち明けるが、
「兄上あっての私。つまらぬことを申すな」
と範頼は一喝する。

実衣は全成との間に子を儲けていた。その実衣の話によれば、義時は鎌倉に戻っても、御所にも行かず子供たちの世話をしていた。しかしとても義時の手には負えず、大姫は手伝いを申し出るが、実衣は子育てはそんなに甘いものではないと言い、政子に子供の引き取り手を見つけてはどうかと持ちかける。しかし全成は同意しなかった。

全成は、義時は忙しくすることで気を紛らわせており、向こうから相談を持ち掛けて来たら力になればいいと提案する。その時、時政が2人の武者を連れて来る。彼らは曾我十郎と五郎の兄弟で、伊東祐親の長男の息子たちだった。時政は2人を御家人に取り立てて貰うべく、頼朝に頼むつもりでいた。しかし全成は、頼朝は最近京にゆかりのある者を側に置きたがっているのを知っており、彼らが御家人となるのは厳しそうだった。

義時は八重がやっていたのを見よう見まねで世話を続けていた。仁田忠常も手伝いに来ていたが、早々に音を上げていた。そこへある女がやってくる。それは庶民の女に変装した政子で、金剛に餅を持って来たのだった。御台所として来ると面倒だから言い、と政子は金剛に餅を勧める、しかしその場で金剛が食べようとしたため、義時が叱ったところ、向こうへ行ってしまう。

政子はそんな金剛が義時そっくりだと言い、義時も子供たちの中で、自分の子供時代を思い出していた。子供時代のことを2人で話しつつ、義時は今、子供たちの引き取り手を探していることを政子に教える。政子もそれに同意し、貴方には金剛を育てて行くという役目がある、八重さんも反対しないと思うと言って戻って行った。義時は政子の、小袖に腰布といういで立ちに昔を懐かしむ。


頼朝が後白河法皇に拝謁します。考えてみれば、拝謁はこれが初めてなのですね。無論頼朝が「新しき世」になっても朝廷が必要であると言うのは、東国政権を統べる者としての「箔」をつけるためでもありました。一方で法皇が意外に高齢であること、しかも九条兼実から病であることを聞かされるなどして、これはチャンスがあると思ったことでしょう。ただ娘の入内に関しては、兼実に先を越されてしまいます。これは兼実が公卿であるため当然ともいえますが。

そして頼朝に随行して来た御家人たちの酒席。こういう場所には不可欠ながら、絡まれたら厄介なことになりそうな和田義盛を、広元はうまくあしらいます。この辺りは流石に京の人物らしいそつのなさです。しかし年配の御家人たちは、必ずしも頼朝に好意を持っているわけでもなく、そのことを重忠は気にしていました。第二の上総広常事件が起こりかねないと思ったわけです。

さらに範頼。この人も比企能員の身内である以上やむを得ないのですが、能員や年配の御家人だのに付き合わされるのは気が進まないものがあるでしょう。千葉常胤なんて本当おじいちゃんですし。しかしこの人も、広元とはまた違ったそつのなさでその場を切り抜け、兄を立てようとします。これは同母弟の義経にはない才覚といえます。

それにしても義時の家の子供たち、引き取り手を探しているようですが、もう少し早い内にやっておくという手はなかったのでしょうか。八重がいたにせよ、人数が徐々に増えて行くようでは対処できなっていた可能性もあります。そして結構このシーンに尺が割かれているなと思いますが、曾我兄弟同様、この中からまた誰かが出て来るという設定なのでしょうか。

あと政子が来るところで、姉上と金剛に紹介していますが、金剛に取っては「伯母上」でないかと思うのですが。しかし政子も身内には、義時が気になっても家に行くなと言いながら、自分はこっそりお忍びで行ったりしているのですね。

それから義村の
「女子を失ってできた心の深い穴を埋めてくれるのは、女子しかいない」
たまたま先日『きのう何食べた?』のバックナンバーを読んでいて、賢二と同じ美容室で働いているタブチくんが、同じようなことを言っていたのを思い出しました。賢二もその気持ちがわかると言っていましたが、彼の場合は女性でなくて男性ですね。

飲み物-ウィルトシャービール

[ 2022/06/06 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第21回「仏の眼差し」あらすじと感想-2

第21回「仏の眼差し」後半部分です。


時政とりくの間に男児が生まれ、一族が祝福にやって来る。しかし大姫は祖父である時政に元気がない、赤ん坊に命を吸い取られている、親の命は子の命と考えれば気が楽などと不思議なことを言い出す。りくはそっと赤ん坊を侍女に預ける。さらに大姫は元気になると言って「おんたらくそわか」なる呪いを教えると言い、自らを葵と名乗る。

全成は如意宝珠の呪文だろうと言う。場の雰囲気を察した義時は、金剛を外へ出す。取りあえず成り行きを見守ることにした政子だが、今度は畠山重忠が妻の懐妊を時政に伝える。重忠の妻は時政の娘ちえだった。また稲毛重成も、時政の末娘あきを娶っていた。そして八重は、手作りの草履を時政に差し出す。りくは、まるで自分がいつも古い草履を履かせているみたいだと言い、その後すぐ嘘ですよと言い繕う。

政子も八重を褒め、打ち解けたところで子供たちのことを聞こうとするが、その時大姫が時政と、体の弱い叔母のあきに呪文を渡す。その場へ時連が遅れて現れる。大姫に頼まれてイワシを調達していて遅くなったのだった。しかし大姫は食べるのではなく、鬼除けのためだと言い、自分が頭を取って皆に配ると言う。

一同は生臭さをこらえ、改めて政子は子供たちのことを尋ねる。既に子供たちは15人になっていた。しかしりくは不満そうだった。政子が理由を尋ねると、りくは、金剛と孤児たちを一緒にして大丈夫なのかと聞く。孤児たちと金剛とは立場が違うと言うのがりくの言い分だった。

そして北条をもっと盛り立てて行くように一同を促し、ついでに言いたいことがあると言って、万寿の乳母である比企がひいきされているとか、範頼の妻も比企の出身であり、どんどん源氏との関係が深くなっていると不満を洩らし、さらには北条の婿である重忠にはっぱをかける。

時政は伊豆へ行くからと義時を誘う。願成就院の本堂ができ、頼んでおいた仏像をやっと安置できるのだった。その仏像を作ったのは奈良の運慶だった。しかしりくは話をそらすなと言い。大姫はイワシがちぎれないと大声を出す。気を利かせた八重が手伝うことになるが、実衣は大姫が気になっていた。

若い娘はまじないや魔除けが好きだと政子は言うが、実衣は葵というのも気になっていた。全成によれば、それは源氏物語から取ったようだった。葵は恨みを持った霊のせいで早世するが、義時は、義高をあのようにしたは自分のせいだと言う。そして家に戻った八重は、金剛が鶴丸と喧嘩をしているのを目にする。

鶴丸には両親がいなくて寂しいのだと八重は諭すが、しかし金剛は鶴丸には両親がいて、修行に出ていると答える。寂しいからそう言ったのだと八重は取り繕い、色々な所で嫌な思いをしたため嫌がらせをするのだと教える。鶴丸の気持ちを理解するように言う八重に、金剛は、母上は私の母上だけではだめなのかと問い、八重はつらい思いをしている子を助けたい、しかしあなたが一番大事だと金剛の手を取る。

そして三浦義村は、川辺で子供たちを遊ばせている八重に会い、自分の娘と金剛を夫婦にしてはどうかと言い出す。八重は義村に、この先戦はもうないのかと尋ね、義村は戦う相手がいない、御家人同士の戦いがない限りはと答える。八重は義時が、奥州から帰って来て元気がないのを案じていたが、義村は知らんとだけ答え、小用を足しに行ってしまう。

その頃時政と義時、時連は願成就院を訪れていた。奈良からよく運慶が来たものだと言う息子たちに、たんまりはずんだからだと言う。一方願成就院では、覆いをかけた像を除こうとした時連に、当の運慶が触るなと言う。運慶はまだ呼ぶのは早いと、住職に親し気に口を利き、他の像も仕上げをしている最中だと言った。

仏像は薄明りでこそ引き立つと言う運慶。薄暗い室内の、覆いをかけた阿弥陀如来を見たいかと時政に尋ねる。そして自分は受けた寄進に見合った像を掘るだけ、その上へつらうことはないと言いつつ、覆いを取る。運慶は、阿弥陀仏は生ある者をすべてお救いになると言い、どことなく顔立ちがある人に似てしまったと言うが、誰であるかは教えなかった。時政は気をよくし、ここで一献どうかと誘う。運慶も断る理由はなく、阿弥陀様も一緒に飲みたいってさと上機嫌だった。

一方八重が連れて来た子供たちのうち、鶴丸が川に流されてしまい、奥の岩にしがみついて泣いていた。八重は千鶴と言いながら、川へ入って行き、鶴丸を抱いて戻ろうとする。そこへ用を足しに行った義村が戻り、鶴丸を八重から受け取って岸まで戻るが、その時八重がいないのに気づく。

政子は知らせを受け、表に出ると義村がいた。三浦の家人が川下を探していると言う。きっと助かると言う政子だが、大姫はもう亡くなっていると素っ気なく言う。馬鹿なことを言わないでと政子は叱り、全成に祈祷をさせようとする。義村に声をかける足立遠元だが、義村は助かる見込みは百に一つもない、小四郎もほとほと運のないやつだと言って去って行く。

頼朝もこれを聞き、御家人総出で探すことになる。実衣は頼朝の態度をよく思っていなかったが、政子は夫が真剣であると信じていた。そこへ範頼が来て、無事に戻ってくると言うが、祈祷中の全成の燈明皿の火が急に消える。そして伊豆では時政が酔いつぶれていた。運慶は平気な顔をしていたが、仏前ということで酒を飲んでいなかったのである。

御所では政子が八重の情報を待っていた。そこへ仁田忠常が現れ、八重の死を告げる。同じ頃、伊豆では義時が阿弥陀如来像を見上げ、息子の寝顔を見ている妻の顔に似ていると言う。運慶自身は、自分の母に似せてこの像を作っていた。


八重退場回となりました。しかし大姫がちょっと不思議な子になっています。あの「おんたらくそわか」は真言で虚空蔵菩薩ではなかったでしょうか。虚空蔵菩薩といえば、『真田丸』で虚空蔵山城が出て来ましたね。それとイワシの頭云々、いくら何でもあれではかなり生臭いと思われます。それと、時政の娘たちがここで出て来るのは、ちょっと今更感があります。彼女たちの婚姻についても、今までの回で触れられてもよかったのではないでしょうか。

それと「葵」。葵の前のことかなと思ったのですが、やはりそのようです。結構大姫は源氏物語などは読んでいるのですね。ただこの大姫、言っては何ですがあまりお姫様らしい印象は受けません。一方りく、比企が羽振りをきかせているのが面白くないようです。長男が生まれたことで、余計その思いが強くなっているのかも知れません。

そして鶴丸の件ですが、金剛の言葉が本当なら、やはり両親が飢饉で死んだというのは事実ではなさそうです。こういう施設があると聞いて、妻以外の女性の間にできた子を、孤児と偽って預けるような人もいたでしょうし。三浦義村しかり。その義村を演じる山本耕史さん、『真田丸』同様上半身裸になって、今度は川に飛び込みますが、個人的に『きのう何食べた?』の、小日向大策のタンクトップ姿も同時に思い出します。

タメ口の運慶と時政、何となく気が合いそうです。ところでこの願成就院、本当はもう少し取り上げられてもいいかと思います。それから鶴岡八幡宮の三重塔や五重塔も作られているのですが、あまりそういうのが登場しませんね。個人的には女性たちのシーンを少しでも割いて、こういうのに回してほしいです。

それとこれは三谷さんのこだわりなのでしょうが、呪術的なシーン、たとえば冒頭の道を直すなとか、重忠が、天狗に稽古をつけて貰った義経を殺したから神罰なのだと言うシーン、それはわかりますが、他にも史実、少なくとも吾妻鏡に載っている部分をもう少し出してほしいものです。

飲み物-ジョッキのビール
[ 2022/05/31 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 26(+カメラマンの映り込み)

『武将ジャパン』関連の続きです。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第10回「根拠なき自信」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

その前に先日投稿分をもう一度おさらいしておきます。

1. 奥州藤原氏の美しい装束は「日宋貿易」の賜物
2. 文覚は殺人をしたという記事をリンクしている
3. 大庭景親の晒し首を遺体損壊

まず1、奥州藤原氏がやっていたのは、現在の青森県にある十三湊(とさみなと)を拠点として行われた「北方貿易」ですね。そして2の袈裟殺し、これは『源平盛衰記』の創作です。さらに3、武者さんが好きな『おんな城主 直虎』に井伊直盛(直虎の父)の首が出て来ますが、あれも遺体損壊なのでしょうか。

では本題です。

4. 文覚関連で、こんな仏僧がいる時代に生まれた鎌倉仏教っていったい何なのか
5. 「今週の遺体損壊」関連でなぜかリメイク版『柳生一族の陰謀』
6. 「お芋いっぱいもらっちゃった」というセリフで、なぜか「いもくりなんきん」を引用し、サツマイモ、栗、カボチャを女性は好むと説明
7. 草餅を差し入れる義時を、ハーゲンダッツを差し入れることで好感度アップを狙っているダメ男になぞらえる
8. 北条政子と実衣が干し果物を食べているシーンで「当時の女性も、食べ物の定番はドライフルーツ」

4ですが、文覚は僧として神護寺の再興に力を尽くしています。あくまでも袈裟を殺したのは創作ですから。
5、前出の「遺体損壊」絡みで生首のニーズがある番組として、『鎌倉殿』以外に、なぜか一昨年に放送された『柳生一族の陰謀』を紹介。
6、これはあらすじと感想でも書いていますが、この当時の芋は里芋か山芋のはずです。なのになぜか「サツマイモ」、サツマイモが入って来たのは近世以降なのですが。
7、草餅とハーゲンダッツですか、もう少し例えようがあるとも思いますが。ハーゲンダッツといえば、義村の中の人が演じた『きのう何食べた?』の大ちゃんが、恋人のジルベールに買いに行かされていましたね。
8、当時はともかく、今の定番は必ずしもドライフルーツだけではないでしょう。この当時は甘いものが少ないからこそ、こういうのしかなかったでしょうし。

9. 牧宗親の京言葉に「しかしなんだろう、この嫌らしさは」
10. 地元鎌倉の当時の献立を再現した食事と、なぜか「信長の御膳と比較すると、面白い」
11. 広常が義政を斬り捨てたのは、頼朝の命令があったとも解釈されますが、どうでしょうかという記述
12. 戦国時代にあってこの時代にまだないものをおさらいとあり、以下のような点が指摘されている
『麒麟がくる』では喊声をあげ、陣太鼓や法螺貝が鳴らされる
『孫子』くらいは常識になっている
織田家の蓄えた財力、西洋渡来の鉄砲などが勝敗を決定づける
平安鎌倉期には、それすらまだない

9、『青天を衝け』関連で、武者さんは、美賀君が御所言葉を喋らないと書いていたことがあります。御所言葉、あるいは京言葉を喋らなければ叩く、そして喋っても叩くのですね。そしてこの後に、坂東武者に寄り添っていると書いていますが、こういう時は坂東は原始的とは言わないようです。結局どっちの言動にもあれこれ言いそうな気はしますが。
10、なぜここで鎌倉時代の食膳と、戦国時代のそれを比べるのでしょうね。
11、広常が義政を斬るのは、『吾妻鏡』にちゃんと出て来ます。どうも『吾妻鏡』をきちんと読んでいないようですね。
そして12ですが、ここでまた戦国時代との比較。ここでそれをして何になるのでしょう。『麒麟がくる』と比較したいだけのように見えます。要は戦国にはあれもこれもある、この時代はないから将の頭の中の策がすべてと言いたいようです。それと気になるのが、このコラムでは『孫子』への言及が多いのですが、兵法書は『孫子』だけではないのですけどね。

13. 「合戦の最中にきのこ採りだってよ。まあ、それも義時だから仕方ない」だそうです
14. そして神奈川のご当地大河は『草燃える』以来ですからと、10年ルールを無視
15. 今年は公式サイトから公式SNSまでレベルが高い、毎回人物相関図が更新されると賞賛
16. 例えば『青天の衝け』の場合、池田屋で近藤勇と永倉新八の活躍を土方歳三が盗んでおります
17. それから女性像云々で、『青天を衝け』では、妾が笑顔で渋沢家から出て行きましたが、あれこそまさにねじ曲げた(注・視聴者向けにアレンジした)女性像の典型例でした

13、この当時きのこも立派な食料ではないでしょうか。これより少し前ですが、『今昔物語集』に谷に落ちた信濃守藤原陳忠が、ヒラタケを一杯手にして引き上げられていますし、また木曽義仲もヒラタケが好きだったようです。尚きわめて個人的な発想ですが、義村が翌年の春に、八重にたけのこを持って来たら笑います。
14、武者さんは10年ルールと言う一方で、平気で40年以上前の大河を引き合いに出したりしますね。そもそも源平大河なんて制作頻度がそう高くないのだから、10年ルールは外した方がいいのに。それと鎌倉が出て来る大河なら、部分的ではあっても
『太平記』
『北条時宗』
『義経』
などにも登場しますね。
15、これは今年に限ったことではありません。しいて言えば『西郷どん』以来の、主だったシーンの画像の復活は評価したいです。
16、前にも書きましたが、近藤や永倉の活躍を盗んでなどいませんね。後から駆け付けた土方の方をクローズアップしただけの話です。土方が、後に篤太夫(栄一)と会っていますし。
17、これも『青天を衝け』批判ですが、くには娘文子が結婚するからということもあり、しかも渋沢家の人々に頭を下げて出て行きましたし、栄一の長女歌子も彼女に感謝の意を述べていました。特に不自然ではないと思います。

その他にも、義経が可愛いなどともありますが、今年のがもし嫌いな大河であれば、空気の読めない奴とかなり叩いていたでしょう。そして最後のこちら。

18. なぜアニメ(恐らく『平家物語』)と大河を比較するのかとあり、私にはちょっとわからないとあり、

アニメでは烏帽子をかぶっていない人物が出てきておりますし、木曽義仲はまともに甲冑をつけていないで戦うような場面もある。
そもそも語り部がオッドアイの架空美少女で、彼女がらみの本筋とさして関係ないエピソードが本編をぶつ切りにする。
そんなことを大河ですればどうなるか?
抑制的であった『麒麟がくる』の駒ですらああも叩かれたのです。

アニメにはアニメの、大河より緩いルールがあって成立していて、比較することが適切とは思えないのです。
ましてや大河をくさすために持ち出すのであれば、作品に対して失礼ではないでしょうか。
『鎌倉殿の13人』が嫌いならば、いちいちアニメと比較せず、嫌いな理由と箇所をあげればよいだけかと思います。

ということらしいのですが、何やらブーメランのような気がします。この『鎌倉殿の13人』のコラムも、何かにつけて、時代背景も舞台も違う『青天を衝け』を悪い意味の比較対象として採り上げ、一方でこれまた設定が大幅に異なる『麒麟がくる』をいい方の比較対象として採り上げていますが、これはOKなのでしょうか。またこういう比較の仕方が、武者さんの『鎌倉殿の13人』に対する評価を、どこかどっちつかずで歯切れが悪く見せてしまう一因となってもいます。また、大河と『ゲーム・オブ・スローンズ』を比較するのはありなのでしょうか。

最後に。第10回の佐竹攻め、広常が義政を斬って源氏軍が石段を上るところで、マスクをつけたカメラマンが映り込んでいます。これはちょっとどうかと…『真田丸』の赤ちゃんの紙おむつの件を思い出します。詳しくは「鎌倉殿の13人 カメラマン 」などで検索してみてください。『タイムスクープハンター』などとも言われているようです。

飲み物-ホットラム
[ 2022/03/18 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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