のっけから余談で恐縮です。新型コロナウイルスの陽性反応者数がやはり増えています。東京で推計値6000人超えなので、全国で2万人かそれ以上ではないかと思われます。なかなかおいそれと収まってはくれませんね。気を付けたいものです。ツール・ド・フランスでも、マスクの着用がレース中以外義務化されるとも言われています。
では本題です。第23回で亀姫が奥平家に輿入れし、徳川家の人々の方向性がどこかばらばらになっています。家康は恐らくは、瀬名のことを知っているのかも知れませんが、敢えて知らぬふりをしているようです。そしてその瀬名は、既に自分のなすべきことを定め、それに信康を加えたいようです。
彼女のこの選択がどのような結果を招くのかは、大筋では察しがつくものの、それまでの過程や細部は、次回を待つことになるのでしょう。一方五徳はやはり織田の人間であり、家康と瀬名の夫婦、あるいはこの2人と信康の親子の関係から、一歩身を引いた立場であり、今後もまた徳川の内情を知らせる使命を帯び続けるのでしょう。
その五徳の父親、信長ですが、五徳からの手紙は燃やしてしまいます。築山で何かが起こっていることは、家臣に知らせたくないようです。実際家康の正室が何かを謀っていることが知れたら、今後様々な形で影響が出かねません。家康を織田家から追放するように求める声も出てくるでしょう。
それもあり、信長がまずやったことは信元のいわば粛清でした。織田に背いて武田に味方したらこうなるという、見せしめでもあったわけです。その前にも家康は設楽原の戦いで鉄砲の威力を目の当たりにしており、織田に敵対することの恐ろしさを身をもって感じています。
しかし自分の家族が武田に味方し、織田に敵対するが如き姿勢を取ったことについて、彼は何か手を打とうとしていたのかも知れませんが、それを阻止することはできませんでした。これが後々の家康に影を落とすことになりそうです。また信康は、人が変わったように荒れた行動を取るようになります。
実際はそうでもないのに、他人が自分を悪く思っているとか、よからぬことを話していると考えるのは、統合失調症の症状と言われています。しかしそれ以外にもパーソナリティ障害、心的外傷つまりPTSDが原因であるとも言われます。信康の場合は、やはりあの鉄砲による「なぶり殺し」ゆえに心に傷を負ったのが、あのような行動に至った一因でしょう。
瀬名は戦は嫌だと表立って言うことはしません。しかし心のどこかで、もうこの乱れた世を終わらせてほしいとは思っており、それが和睦という形に向かうことになるのでしょう。信康があのようになってしまっては尚更かも知れません。そして戦による心の傷を抱えた息子や千代、穴山信君を加え、グループを形成した感があります。
その瀬名と入れ替わるように登場するのが於愛です。瀬名はこの於愛が気に入り、家康のことを彼女にゆだねようとします。無論男性が苦手なお葉に代わって、子供を作るという役目もありました。実際本来は嫡男であった信康に代わり、彼女が産んだ秀忠が二代将軍となっています。
ところでこの『どうする家康』のオリジナルフレーム切手があります。元々中部・東海地方限定なのですが、ネット販売も行われており、既に追加販売となっていて、またウェブ予約は6月25日までとなっています。詳しくは下記のリンク先をごらんください。
オリジナル フレーム切手「大河ドラマ「どうする家康」」の追加販売等
(日本郵便公式サイト)
それにしても、家康に合わせて「ひこにゃん切手」が再発行されないものでしょうか。