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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  おんな城主直虎感想

二人の著者に見られる共通点とは

歴史ポータルサイト『武将ジャパン』の、武者震之助氏の大河コラムについて書きたいと思います。昨年の『おんな城主 直虎』で、批判するべき点もあると思われるのに、指摘が殆どないため興味を惹かれなくなり、その後1年近くアクセスしていませんでした。しかし2か月ほど前に、このサイトについてコメントを頂き、コラムにミスリードが多い点、史実とドラマがごっちゃになっている点、更にこのサイトのコメント欄の問題点などについて書かれていました。そのため先日久々にこのサイトにアクセスしてみたのですが、正直これはどうかと思われる点がいくつか見受けられました。

まずコメント欄ですが、他者への攻撃や批判等はすべて削除しますとあります。しかしコメント欄で意見を交わしている内に、相手への批判となってしまう例もあるでしょう。それを片っ端から消していたら、議論そのものが成り立たなくなってしまうと思われます。ちなみに削除は「こちらの感覚」などと書かれていますが、せめて「当サイトの判断」位書いて頂きたいなと思います。それとコラムの方も、こちらが今年の大河を楽しんでいるせいもあるのでしょうが、どうにも馴染めないものがあります。

まず「初めに批判ありき」的な姿勢が目につきます。歴史ポータルを売り物にしている以上、仮に自分が気に入らなくても、是々非々の立場を取ってほしいものです。あるいは武者氏の意思ではなく、編集部の総意なのでしょうか。にしてもこの書き方はないと思います。当ブログにコメントされた方の言にあるように、史実とドラマがいっしょくたになっていますし、随所に難癖といわれても仕方のない記述も目立ちます。それから第30回についてのコラム記事中で紹介されていた、8月5日付のスポニチの記事のリンクをここで貼っておきます。

NHK「西郷どん」異例の現象“西高東低”視聴率 局関係者も驚き
(Sponichi Annex)

元々幕末大河はこの傾向がありますが、恐らくは西郷の活動が、斉彬の庭方役時代を除けば西日本中心なのも関係しているかもしれません。しかしこのコラムではこの記事に関して、

おにぎり作りやウナギ獲りに逃げた挙げ句、「西高東低で酷いでーす」と嘆いたりして、何なの?

と書かれています。「おにぎり作り」はこの際あまり関係ないように見えますが、それよりも記事本文でわかるように、関係者は驚いているだけです。酷いとも言っていないし、嘆いてもいません。こういう部分は、原文通りに書いて頂きたいものです。それと「尺を余らせてくだらないセンスゼロの時間稼ぎをする」ともありますが、私としては『花燃ゆ』や『おんな城主 直虎』の方にそれを感じました。繰り返すようですが、こういうコラムは中立的視点から書かれるべきものだと思います。

仮に私が『西郷どん』を好きでないとしても、このコラムには、やはりいい印象は持たないでしょう。どうしても叩きたければ、個人ブログでするという方法もあると思うのですが。

それから先日書いていましたが、ラグビー狂会関連投稿で触れた中尾氏、この方も独善的というか、ライターとしてはどこか偏ったところがあります。元々は編集者だった方ですが、ラグビー「狂会」の主宰者になった後、1990年代半ばまでは比較的うなずける著書もありました。しかしその後の神戸製鋼叩き、特定の大学叩きなどがエスカレートして行ったように見えます。無論これも、自分が好きなチームのことを書く分には別に構わないと思います。しかしその一方で、嫌いなチームはこれでもかと批判する、自分に取って都合の悪い結果になった時は口をつぐむというのは、やはりどうかと思います。

また外国の固有名詞の現地風な発音にこだわったり、関係者を隠語的な表現(たとえばかつての代表監督小藪氏を、スモール・ブッシュと呼ぶなど)で記載する、あるいは医師でもあったかつての強化本部長を、ブッシュ・ドクター(藪医者の和製英語)などと呼んだりするのも、どうにも違和感を覚えます。極めつけは神戸製鋼サウザンズ・レイオファーズ(thousands layoffers)で、こういう用語を使った本を出版するのは、いくらなんでも関係者に失礼でしょう。

いずれも、著者の考えすなわち正義になっている感がなきにしもあらずです。仲間内だけとか、個人レベルであればそれもありでしょう。しかし歴史ポータルを名乗っているサイトや、ラグビー関連出版物でこういう主張をするのは、対象となっている大河やラグビーを貶めているように見えてしまいます。何を言っても構わないといえばそれまでですが、それに伴う責任も忘れてほしくありません。この中尾氏以外に、ライターの節度で触れた記者氏もそうですし、あと1人、現代表HCを解任すべきと盛んに書いているライターがいます。それも1つの意見ですが、これも最初に批判ありきの点に疑問を感じます。これについては、またラグビー関連で書きたいと思います。

飲み物-パブのビール1
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[ 2018/08/19 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(2)

おんな城主 直虎-50 石を継ぐ者あらすじ&あれこれ

「やっと」最終回です。とはいっても、最終回らしい盛り上がりが感じられず、今までの延長+万千代のその後といった感じでした。尺の取り方も今一つ。

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本能寺の変後、羽柴秀吉が明智光秀を討った。羽柴の援軍に向かった家康はそれを知り、その後北条と対立することになる。一方おとわは、自然を隠し里に連れて行こうとするが、万千代が現れて、自然を引き渡すように言う。そして家康の母於大の方が姿を現し、我が命じゃと言うが、おとわや傑山は抵抗する。結局おとわは信長の子だと言い、この子を預かる代償として受け取ったと言って、かつて貰った天目を見せる。その後自然は得度して僧となり、悦岫と名乗る。その頃おとわは、よく咳込むようになっていた。また井伊家の人々の多くは井伊谷を離れて行った。しかしおとわは、世の中に馴染めない者を救いたいと言い、井伊谷に留まった。

そしておとわは近藤康用の許へ行くが、近藤は高瀬を養女に迎えたいと言い、おとわと高瀬を唖然とさせる。おとわはここから徳川に天下を取らせたいと息巻くが、近藤の屋敷で倒れてしまった。風邪をこじらせたのであろうと言う南渓におとわは、今は生きていたい、井伊の旗の下に皆が、徳川の旗の下に日の本がまとまるのを見たいと言う。ある夜おとわは眠れず起き出し、笛の音を聞いて竜宮小僧の井戸へ向かうが、そこには子供時代の亀之丞や鶴丸、そして子供の頃の龍雲丸もいた。一緒に行こうと誘われるが、自分にはやりたいことがまだあると言うおとわは、黄の衣の男に押しとどめられる。

酒を供えに来た昊天が、井戸の側で死んでいるおとわを見つけた。昊天はおとわが労咳であることを知っていた。傍らには笛があったが、それは万千代が陣中で探していた笛だった。葬儀では立場が逆だと言って、南渓は読経をしなかった。その後隠し里で野辺送りが行われる。その後おとわの死を知った万千代は、南渓から白の碁石をもらい、井伊の魂の何であるかを噛みしめる。そして北条との和睦に才覚を現し、その後元服を行って直政という名をもらった。さらに近藤、庵原などの、かつて井伊と縁のあった者を家臣につけられる。また高瀬は結婚した。小牧・長久手の戦いでは自ら一番槍を務め、後の繁栄を築くに至る。


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まず今回の疑問点です。

  • 所謂天正壬午の乱で、徳川と北条が対立する割にはその様子が殆ど描かれない。この場合の仲立ちをした板部岡江雪斎も無論登場しない
  • おとわの於大の方への態度が無礼すぎ
  • また於大の方がどうやって龍潭寺まで来たのか不明
  • 傑山が万千代の目の前で弓を引くのも、いくら何でもやりすぎ
  • おとわが病気になるのに、それをほのめかすような描写が何もない
  • 徳川の旗の下云々と言うが、江戸幕府もまだ存在せず、秀吉が天下を取るか取らないかの時点でこれはない
  • おとわがなぜ、子供の頃の龍雲丸を知っているのかはなはだ疑問
  • 隠し里で野辺送りをしているが、村人を連れて行った件といい、隠し里というのはそんなに近いのか。そもそも、川名にあったはずなのでは
  • 南渓の「井伊の魂」も何やら唐突な感じ。おとわを本能寺に絡ませたせいで、その後の展開が駆け足になって飛躍が目立ち、万千代のシーンに無理やり詰め込んだように見えます。しかしあの碁石は、やはり『花燃ゆ』のボタオのパクリ、もといオマージュだったようです
  • 今回に限ったことではありませんが、万千代の挙措動作が一々軽くてうるさい。しかも北条の起請文を摂る時のそれぞれのセリフ、あれも苦笑物です。こんなにいい家中ですよとまるで就職案内


ところでおとわの野辺送りの棺ですが、あれは箱型の物でしょうか。昔は土葬だから縦長の物が一般に用いられたようです。しかしこの主人公も、戦無き世にだの、挙句の果ては徳川に天下を取らせたいだの、一体何様かと思うような発言が目立ちました。この時代にそれはない。戦無き世に云々で、戦は嫌じゃがさらにバージョンアップしてしまいましたね。さらに於大の方に向かって、あの態度はないかと思います。ところで於大の方の、銀鼠と思しき地に刺繍の打掛は、『風林火山』の成田長泰の妻、井川遥さん演じる伊勢が、景虎に会った時に着ていた物でしょうか。


それから万千代改め直政が登場するシーンの、一つ一つが軽い。これが本当に人斬り兵部かと思うくらい迫力に欠けてしまっています。菅田さん、この役は早かったですね…どう見ても『民王』の翔ちゃん連想してしまうし。まあ徳川家そのものが、どこか軽めの印象があるにはありますが。それと最終回の顔見せよろしく、井伊つながりの武士がどどっと出て来るのも何だかなあ…しかし近藤さんあまり老けていませんね。


それから徳川陣で本多忠勝が、真田が北条に付いたと言うシーンがあります。要は昨年『真田丸』で井伊が出て来たから、そのお返しにということなのかもしれませんが、昨年が物見から徳川勢を見ていて、向こうにも赤備えがという流れで出て来たセリフに対し、こちらの方は、やはり唐突な印象があります。それまで真田を示唆するようなシーンなど、全く出て来ないのですから。しかし高嶋政宏さんには、やはり「北条氏政」か「出雲の阿国」と言ってほしかったものです。


それにしても
「戦国の世に果敢にも飛び込んだ女子」
「男たちと渡り合った」
と最後の方のナレに登場しますが、それ誰?といった感じです。男たちは確かに出て来ましたが、彼らに寄り添った、甘えたという方が正しいかと。おまけに子供の頃の直親(亀之丞)が「俺の意志を継いだ」と言いますが、この直親の志というのがかなり曖昧ですし、おとわがそれを継いだようにも見えないのですが。あと龍潭寺関係者は最後まで老けませんでした。流石に最後の最後で、和尚はいない設定となっていましたが、あのキジトラ猫はまだいるのですね。


それと子供時代のおとわを瞬間止めた、黄色っぽい服装の人物ですが、実は番組のガイドブックに、最終回に竜宮小僧を出そうとしているなるコメントがありました。あれがその竜宮小僧だったのでしょうか。しかしもう少しそれらしい雰囲気を作ってもよかったでしょう。この大河全体に関しては、また後ほど書きますが、結局何を言いたいのかがわかりにくい大河でしたし、結構下卑た印象がありました。


[ 2017/12/19 00:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-49 本能寺が変あらすじ&あれこれ

あと1回で終わりですが、最終回前とはとても思えず、およそ緊迫感が感じられないエピソードでした。しかも堺での龍雲丸の要請といい、伊賀越えといい、なんでまたこういうシーンが許可されたのか信じられません。

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織田信長が家康の暗殺計画を企てていると考えた明智光秀は、謀反の計画を起こし、万千代はその才に、家康を無事に逃がしてくれとおとわに頼む。家康一行は安土城での接待後、京の本能寺で茶のもてなしを受けることになっていた。おとわは中野直之や奥山六左衛門と堺へ向かう。堺で出迎えた中村屋与太夫は、ポルトガル語で挨拶する。また龍雲丸は、ポルトガル語の塾を開き、通詞として生計を立てていた。しかし船を仕立てるにもどこかの港に立ち寄ることになり、ついに南蛮船を仕立てることになり、おとわに遊女として南蛮人の接待をさせ、吹き矢でその男を眠らせてしまう。

家康たちが安土に逗留中、中国攻めをしていた羽柴秀吉から援軍要請が来て、饗応役の光秀に出陣命令が下る。しかし光秀が出陣することになれば、計画が頓挫することになる。しかも光秀の経路がつかめず、松下常慶に探ってもらっていると万千代はおとわたちに伝える。その光秀は愛宕神社に参詣し、くじを引くも凶が出て、三本目に大吉が出た。しかも家康には、翌日京へ来るようにとの通達が来る。家康は、やはりただの招待であろうと京へ行くことを決心するが、おとわは何とかして止めようと、そこにいた瀬戸方久に金をせびり、龍雲丸たちを旅人に仕立てる。

旅人に扮した彼らは家康一行に会い、京で戦であると口々に言う。しかし同道していた穴山信君は、最初から知っていたが如き言動に不審を抱く。そこで仇討ちという口実を作り、手勢わずかでできぬため、今ここで腹を切ると言う家康。ならば一度三河に戻ってからとの勧めで、茶屋四郎次郎の道案内で、家康はとあるあばら家に匿われる。そこには万福と本多正信の姿があった。穴山信君はその後先に立ち、途中で一揆に遭遇して落命する。その後家康は三河に帰り、当主を失った穴山家を助けるという名目で兵を出さなかった。あとは、光秀の子自然の問題が残された。

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今回の疑問点です。

  • 前回に続き、謀反の計画をあちこちに話して広めまくるおとわ
  • ポルトガル語の塾というのは何なのでしょうか、そこまで語学の需要があったのでしょうか
  • この時既に50近くのおとわを、恰好が珍しいからということで遊女に仕立て、南蛮船調達のためにポルトガル人を取り込む龍雲丸
  • しかも家康を逃がそうとして、おとわが瀬戸方久から無理やり金を奪い取る
  • 万千代が何もかも知っていて、おとわに伝えまくるのもおかしい
  • 大河史上最もチープな伊賀越え、しかも明智軍から追われていないとはいえ、逃げ方が悠長すぎ
  • 家康が急に心変わりしたのがなぜかがきちんと描かれない
  • なぜか本能寺の変そのものが少しも描かれない

おとわがここに来て江、美和と変わらなくなっています。いつの間にか目的地に現れて、歴史を作った女という設定になっている。しかも例によって、また尼のコスプレ。さらにそれでポルトガル人を取り込もうとか、龍雲丸も大抵ですね。そしてまた戦無き世に云々、生憎戦はまだ続くのですが…。しかも家康を動かしてやるぞなどと考える辺り、前回も書きましたが、まだ「戦は嫌じゃ」が可愛く見えるレベル。一体全体、制作陣は何を考えているのでしょうか。「大河」を作ろうとしていないのは事実かもしれません。

しかも伊賀越えの最中で、仇が討てないから腹を切るなどと言い出す家康。苦し紛れの言い訳であることが丸わかり、だから穴山信君を後でノブが(恐らく)始末したのでしょう。とはいえ、本来の伊賀越えであれば、逃げ切れないからここで自害するという発想になるのであって、追手もいないのにあそこで腹を切るのは、普通の武将ならまず考えないでしょうね。無理やり絡めた結果、どうにもちぐはぐな感じになっています。しかも服部半蔵はいないし、なぜか鍋に雑炊、茶碗と箸が出て来ますが、あれも事前に揃えてあったのでしょうか。

ところで肝心の本能寺の変はどうなったのでしょう。一応サブタイが「本能寺が変」なのに、本能寺のシーンが、茶器の検分しかないとはこれ如何に。これでは「本能寺が変」なのではなく、「伊賀越えが変」です。しかし今回も看板倒れでした。

ところで明智光秀がおみくじを引いたのは、他の作品でも言及されています。ただし領国丹波の召し上げに関しては、想像の域を出ないようです。そもそも光秀がなぜ本能寺の変に至ったか、それには家臣や使用人たちの粛清もあるといわれていますが、その辺りが描かれていない、つまり、それに至るまでの説明がなされていないわけです。そのため家康が危ない、ひいては家康絡みという説を取ったのでしょうが、どうも説得力に欠けます。信長に取って、この時期家康を成敗しても何の得にもならないはずですが。それと秀吉の援軍要請は事実ですが、敢えて援軍を乞うことで、無用な警戒心を与えないようにしたためと考えられています。

それと戦国大河にありがちなパターンとして、後の方になってやたら外国人とか宣教師を出して来ますね。『天地人』などでもそうでしたが、小道具的に入れている風で、必然性に乏しい印象があります。

[ 2017/12/11 23:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-48 信長、浜松来たいってよあらすじ&あれこれ

このサブタイだけで萎えてしまいます(苦笑)。「氏真の陰謀」くらいにしておけば、氏真が出ることもわかってよかったのではないのかと思うのですが。しかしおとわ無双というか、完全に江、または『花燃ゆ』の美和と化していますね。

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徳川家康に火急の知らせが届く。信長が甲斐から戻る途中に立ち寄るので、もてなしをせよということだった。家康は道を作ったり、人堰で水を食い止めたり、また信長の好きな相撲を見せたりする。この饗応には金がかかったが、今度はその返礼として、家康を家臣共々安土に呼びたいと、信長より知らせが届いた。しかし家臣もろともいなくなる状況を、守りが手薄になる状況を家康は懸念する。またこの場に今川氏真も、武田滅亡の礼を述べに来るが、氏真にはもう一つの目的があった。

信長が発った後、竜宮小僧の井戸の所に男児が座り込んでいたのがわかり、龍潭寺で一旦引き取る。その子はどうやら武家の子のようで、信長の家臣が置き去りにしたと思われた。しかし翌日その子は姿をくらます。おとわと傑山は井戸の側に張り込み、そこにやって来た男をつけて、氏真が糸を引いていたことがわかる。その子は自然(じねん)と言い、明智光秀の子だった。氏真と光秀は京で知り合い、共に信長を倒す盟約を交わす。信長の駿河行きも、実は領内視察だった。

氏真から井伊家の者や瀬名の仇を討ちたくないかと言われたおとわは、このことを家康に告げることにした。おとわは、徳川は天下を取る方と言い、ゆえに信長を殺して家中にもめ事を起こさせ、天下布武をやめさせようとする。家康も戦は嫌いだ、戦を起こせぬような仕組みを作りたいとおとわに話す。また自然は、結局のところ寺で預かることになった。直親も虎松もよその寺で世話になった、今度は自分たちの番だと、おとわは南渓と昊天に話す。

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今回の疑問点です。

  • 人堰わざわざ出す必要もないのでは?要はもてなしで、六左と直之の裸を見せたかったのでしょう
  • 自然を出す意味がない。そもそもあんなゆするようなことしなくても、普通に氏真とどこかで会う設定でもいいのに。ああしないと、尺を稼げないという事情もあるのでしょうが
  • 信長の意図がどこにあるのかはともかく、あそこで家康を討ってしまうと、東の方の抑えが効かなくなると思います
  • しかもおとわがあちこちに一人で行っているようですが、農閑期なのでしょうか
  • そのおとわが、氏真から仇がどうこうといわれ、仇は誰かと思わぬことにしたと言っていますが、今まで一度でも、仇は誰かなどと考えたことはあったのでしょうか
  • 加えて、あんな機密事項をぺらぺらしゃべると言う、全く不可解な行動に出るおとわ
  • おまけに今度は家康が戦は嫌じゃと言い出す。しかも合戦シーンがきちんと描かれていて、それで苦労しているからと言うのであればわかるのですが、今回はそれもなし。しかも家康は、その後敵を粛正するために戦何度も起こしていますよね
  • 日の本一日の本一うるさい。『真田丸』を意識しているようにしか見えない
  • 龍潭寺関係者があまりにも年取らなくて不気味
  • おとわの徳川への盲信がすさまじい、これもまるで数十年後を知っているが如き物言い。あの井戸はタイムマシンなのでしょうか


以前から、昼に放送されている『風林火山』と何かしらダブる部分について書いていますが、今回は

氏真の「武田を滅ぼしてくれて感謝」

「さだめじゃ」

この2つです。『風林火山』では、武田と今川の新しい盟約について描かれていました。その時氏真に嫁をというのを勘助が退け、今川の姫を太郎様にと言ったことで、これは四郎のためを思っているのではと、今川義元と小山田信有に勘繰られてしまいます。それと「さだめ」、これは大河によく登場する言葉で、昔の人、特に動乱期に生きる人々の人生観を感じさせますが、実は昨日観た『炎立つ』でもこれが使われていました。


ところで先週、この大河は『江~戦国の姫たち~』や『花燃ゆ』のよくない部分をこじらせていると書きましたが、今回はまさにそれですね。それも『花燃ゆ』の、美和の奥女中編のような感じです。無理やり著名人と絡ませないと出番がないという、女性大河の悪しき部分がまたも繰り返されています。いい加減NHKは学習するべきでしょう。しかも結構前から、『直虎』で何か変わった描写がなされるたびに新史実といった声も出ているようですが、多くは制作者が考えたフィクションでしょう。ただこの自然なる子は光秀の子で、坂本城落城で死亡したといわれています。無論昨年のように、新説発表会さながらというのもちょっと引きますが。


しかし「史実に縛られない大河を」と言いつつ、結局なんだかんだで史実を絡めてしまい、それとフィクションとの乖離が、結構大きかったように思えます。都合のいいところで、無理にはめ込むからだと思うのですが…。来週の伊賀越えにおとわが出て来たら、正に『江』ワールドの再来です。ところで伊賀越えといえば、昨年の『真田丸』の伊賀越えを思い出します。あの時は、如何にも何か企んでいそうな家康が、いざ逃げる際に小心さをあらわにするのが面白かったのですが、今回の家康ははじめから善人キャラだから、その辺りの意表をつく面白さはなさそうですね。


なお、公式サイトに森下佳子さんのインタビューがまたアップされています。個人的にあまり関心がないのでリンクは貼りません、興味のある方は公式サイトにアクセスしてみてください。またNHKのサイトに、恒例のバトンタッチの記事があります。


柴咲コウさんから鈴木亮平さんへ!大河ドラマ バトンタッチセレモニー!

(NHK ONLINE)


しかしこの記事に限らず、柴咲さんが大河の撮影でやけにいい雰囲気を強調するのに、言っては何ですがちょっと馴染めないものがあります。それと彼女の服装は、何かの衣装なのでしょうか。


[ 2017/12/05 00:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-47 決戦は高天神あらすじ&あれこれ

相変わらず歴史が描かれない大河ですね。家康が家臣の前で妻子を殺したことを反省し、そして高天神城攻めが始まるのですが、その裏方の様子に、長々と時間を割いています。案の定武田氏滅亡までの時間が極端に短い、これはないでしょう。

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石川数正は自刃しようとするが、本田忠勝が止める。家康は家臣の前で、瀬名と信康を死なせたことを反省し、力を貸してくれと頼む。また万千代は榊原康政に、腹を割って話すように勧めたのはそなたかと訊かれ、先代に倣ったと答える。そして徳川に織田の援軍も加わり、高天神城攻めを本格化させるが、信長は降伏はさせるなと伝えていた。高天神城は兵糧攻めのため、周囲の砦用に材木が必要であり、奥山六左衛門と中野直之が一役買うことになる。二人は横須賀城で、軍議に加わる万千代を見て嬉しそうだった。

一方おとわは、戦のない世を作れないかと考えていた。天下布武を目指す信長に、今の時点では誰も逆らえなかったが、毛利とつながりのある安国寺恵瓊は、信長が高転びすることを示唆していた。そして六左衛門と直之は、高瀬と同じ方言を使う者を間者とみなし、本陣へ連行する。そして万千代は、高天神城の水切りに成功して二万石の加増となった。万千代は井伊谷の安堵を最早望んではおらず。また六左衛門と直之を家来にしようとしていた。そんな折高天神城から、降伏の矢文が来たことを常慶が伝えに来るが、最終的には武力を使うことになる。

敵を味方にする家康の策を知ったおとわは、政次を忍びつつ竜宮小僧の井戸に行き、直之がいるのを見つける。直之は自分は井伊谷の番人になる、殿が女子であったこと、その井伊谷が潰れ、ならば自分が万人になると決めていた。しかしおとわの、戦をせぬという戦が自分の弔い合戦であるという言葉にうなずく。そして武田勝頼は追い詰められ、天目山の戦いで自決する、その首は晒し首にされ、織田方の武将たちによって、かつての武田領が支配されることになる。そして駿河を統治することになった家康は、三つの盃に酒を満たし、妻子を弔った。

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今回の疑問点です。

  • 例によっておとわの「戦無き世」、この時代にありえない話です。これについては次の投稿で詳しく
  • 高瀬と同じ方言即ち武田領、すなわち間者。単純すぎ
  • おとわがまた尼姿で、父兄参観よろしく横須賀城に来るのが不自然
  • 家康の「降伏を促す」「敵を味方に」は、戦国時代の包囲戦であれば珍しくない話なのに、それに反応してみせる万千代は今まで何を学んでいたのか
  • 直之のセリフが、何かこれまでの辻褄を合わせたような長口上なのがおかしい
  • 天目山の戦いまでの展開が端折りすぎ
  • しかも勝頼が洞窟のような所にいるが、どう見ても、関ヶ原敗走後に身を潜めていた石田三成に見える
  • ご丁寧に晒し首、本当に生首の好きな大河ですね

あと3回ですが、段々録画視聴も苦痛になって来ました。あらすじがもう少し簡単になるかもしれませんので、その点ご了承ください。以前から朝ドラ的という表現を使っていますが、これ朝ドラにしたら、すべての場面がそれなりに決まりそうです。しかし大河として観ると実に緩い。あと上杉祥三さん、『風林火山』の「おのれおのれ」の高遠さんが、織田方の水野忠重役で登場していましたが、明智光秀役の光石研さんといい、『風林火山』出演者が、ちょい役、あるいは数回登場といった感じで出ていますね。(橋本じゅんさんを除く)

ところで『風林火山』関連でもう一つ、この高天神城攻めが志賀城攻めと重なって見えます。要は家康が降伏させ、使者を立てて開城をと主張するのに対し、信長は武力を使えと言う。志賀城は、勘助が降伏を望むのに、晴信は総力攻めじゃと言い、美瑠姫が小山田信有に助けられることになります。そういえば勘助の内野聖陽さんは、『真田丸』の家康ですが、あの時の家康は高遠にまで攻め込んで来てもいました。今回『風林火山』で、高遠頼継を演じた上杉さんを出したのは、『真田丸』の高遠での家康とも関連付けているのでしょうか。

それと『風林火山』第35回の紀行で、久能山東照宮が紹介されていました。この紀行の最後の部分に、家康が駿河を取るといったナレがありましたが、だから今回は高天神城で、駿河を取る設定なのかなともついつい思ってしまいます。時代背景もあるにせよ、やけにだぶる気がするので。

それにしても南渓の天下布武発言、もう少しでどうのこうのと、何やらこの時点で、その後の世界を知っているが如き物言いです。和尚はタイムスリップして来た人物なのでしょうか。

[ 2017/11/27 23:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-45 悪女についてあらすじ&あれこれ

信康事件、家康はあの手この手で、何とか信長の機嫌を損じずに、ことをうまく運ぼうとします。しかし瀬名が、武田への内通の証拠と思われる文を残し、石川数正と共に行方をくらまします。家康の計画に、暗雲が立ち込めることになります。

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おとわは瀬名に会うために岡崎城に行くが、そこで信康を捕える徳川の家臣たちを目の当たりにする。その中には万千代と万福もいた。家康は、信康を幽閉するための城をくるくると変えて時間稼ぎをし、その間に今川氏真を立てて、北条と密約をかわそうとする。しかし瀬名は、自分が武田と内通したという証拠を残すと、石川数正だけを連れて姿をくらませてしまう。井伊谷に立ち寄った二人はおとわと会い、更に家康の策を伝えに来た万千代と万福に会う。そこで二人は、家康の策を知らされる。おとわは二人を匿おうとする。

さらにおとわは、瀬名が疑いを掛けられ、家のために命を捨てることをなじるが、既に瀬名は覚悟を決めていた。そして数正と龍潭寺を後にし、途中で数正と別れると、徳川の兵に捕らえられ、斬首される。その後氏真は、北条と話が付いたことを報告に来るが、既に家康の許には瀬名の首級が届いていた。家康も万千代も、それぞれが自らの責任であると主張する。瀬名の内通は酒井忠次によって織田信長に知らされ、信長は好きにせよ、余も好きにすると酒井に伝える。そして信康は、天正7(1579)年9月15日、自害して果てた。これにより岡崎城は混乱する。

おとわは例の井戸の側で、武家の世はこういうことばかりだと嘆く。南渓はそんなおとわに、ならばそなたがやってみろと言い、おとわは浜松城へ向かって万千代と面会し、ここでもまた戦に関して繰り言を述べる。その頃家康は、皆の意見を聞いた結果がこれだと言い、最早誰の指図も受けない、自分ですべて決めると言い張る。しかし万千代は、負け戦は間違いを正すことが肝心と言い、おとわが持って来た、瀬名の紅入れを家康に渡して、御方様が見ておられますと家康に忠告する。その紅入れは、龍潭寺で瀬名がおとわに贈ったものだった。

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今回の気になった点です。

  • 北条との密約云々、実はこの大河に登場しないことが絡んでいて、それを描かないので何かおかしくなっている。詳しくは後述
  • 井戸での出会いが偶然すぎで噴飯もの
  • おとわが自分より身分が上であるはずの瀬名に、タメ口を利くのもおかしい
  • 例によってはおとわが、武家はこうだの、家のために命を捨てるなだの、この当時としてはありえないであろうことを平気で言う。これも後述
  • どう見ても瀬名の犬死。こんな設定でなく、きちんと自害をさせた方がよかった
  • おとわが浜松に行って、しかも一万石取りの万千代と立ち話というのも変


まず北条と密約というのは、要は御舘の乱絡みですね。先日の田中城攻めでも触れましたが、この時北条は養子に出した上杉景虎(長尾景虎ではありません)が、家督を巡って景勝と争い、間に立った武田勝頼が不在の時に、景勝が景虎を討ち取ってしまいます。このため北条は武田との盟約を破棄し、徳川について武田を攻めることになるのですが、それが全然描かれていないので、家康が信康を延命させるために打ち出した、苦肉の策のようになっています。


それからおとわですが、彼女の目つきがまたすさまじい。ちょっと某野党の議員を思わせるのですが、それはともかく。まず瀬名へのタメ口に始まり、龍潭寺ではこう言います。


死んでいく奴は皆左様なことを言う!

お家のために命を捨てるは己の本懐。

そんなことばかり言いよる!

残される者のことを考えたことはあるか。

助けられなんだ者の無念を考えたことはあるか!

もう二度と私はあのような思いはしとうない!

徳川殿を大事というなら、どうか左様な思いはさせないでくれ


さらに井戸端でも、南渓にこう言います。

理不尽に命を差し出せといわれ
差し出す方は本懐などと笑い

この時代、こういう発想はまずないでしょう。むしろ瀬名の考えの方が普通であったと思われます。仮におとわがこういう考えであったとしても、物言いが下品すぎる。特にこの点に関しては、以前から何度か触れていますが、『風林火山』にぶつけている感があります。これに関しては、改めて書きたいと思います。しかし戦がどうこうと言う割には、万千代もその後何度も戦で手柄を立てますし、徳川家に至っては、大坂の陣で豊臣家を滅亡させてしまうのですが。

それにしても、龍潭寺で徳川が運が強い云々と言っていますが、瀬名が助かったのは人質交換がうまく行き、なおかつ石川数正が馬を飛ばして駆けつけたからです。しかし、それに関する数正への言葉がないのですね。あの時おとわもいたでしょうに。それと例の碁石、あれは『花燃ゆ』の「ボタオ」を連想させます。同じ無名の女性主人公の大河同士で、似たシーンが登場です。

あと石川数正の「お方様ほど美しい人はいない」、結局何を言いたかったのでしょう。要は、瀬名と数正が駆け落ちでもしているような雰囲気にしたかったのでしょうか。この大河は、どうもこういうシーンが目につきます。さらに人物設定も、これも以前も触れましたが、通り一辺で深みに欠けるなと思います。それから菜々緒さん、初めての大河で頑張ったと思いますが、残念ながらこの人は今一つ奥方という感じではありません。

[ 2017/11/20 23:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-45 魔王のいけにえあらすじ&あれこれ

今日はまずこちらからです。岡崎と浜松の対立が深刻になって行きます。しかし、もう主人公を絡ませず、徳川と織田だけで展開した方がよくはないでしょうか。

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家康暗殺を企てた近藤武次が、信康の家臣の縁者だったことが判明し、信康の家臣たちに、城下に住まず領地に戻るようにとの処断が下される。自らを責める信康は、功を挙げることで汚名挽回を図る。しかし酒井忠次は、信康を許すのに乗り気でなかった。一方で家康に息子の長丸(後の秀忠)が生まれ、万千代は命じられて岡崎城に知らせに行く。信康には嫡子がおらず、これに不安を感じた瀬名は側女探しを始め、おとわに手紙を送るが、おとわが徳川家の事情を知ったのは、瀬戸方久の言が決め手であった。その頃織田信長は、信康の正室で娘の徳姫からの書状により、側女探しのことを知る。

その頃信長の家臣、明智光秀が岡崎城を訪れて、信康に従五位下の官位を貰って、箔をつけることを勧める。しかし信康は何か危うい物を感じ取り、丁寧に断る。その後安土城が完成し、酒井は祝いに訪れるが、その時信長と明智光秀から、信康と武田が内通している証拠を突きつけられ、更にこれは浜松の指示かと問い詰められる。酒井は圧倒され、まずは調べてと安土を後にするが、家康はこれに怒る。織田に取って徳川は、大きくなりすぎては困る存在だった。しかも信康の側女はかつて武田とつながりがある人物だった。家康はこれで悩むが、母の於大の方が家康を訪れ、信康を斬るように命じる。

ある日化粧をしている瀬名の許へ、南渓と尼頭巾姿のおとわが訪れる。還俗したのではないかと問う瀬名。おとわは外を歩き回っても怪しまれないように、わざと頭巾をかぶっており、その場で取ってみせる。安産祈願のための訪問だったが、その時騒ぎが起きる。榊原康政がその場にいて、内通の疑惑により、信康を処刑すると言明する。ならば傅役の私がと身代わりにと、平岩親吉は言うが、信康は必ず戻って来ると言ってその場を後にする。そして今川氏真の許には、松下常慶が密書を持って訪れていた。その密書は扇で、炙り出しにより文字が浮き出る仕組みになっていた。それには徳川からの協力要請が記されていた。

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この回は徳川のシーンが長かったせいか、結構面白いという評価もあったようです。しかしそもそもこの大河は、おとわ絡みの創作シーンが多いため、たまに普通の大河ドラマ的なシーンが登場すると、面白く見えると言った方がいいのかもしれません。では今回の疑問点です。

  • 相変わらず家康が家臣にサポートされている印象あり、しかもこの大河にありがちなことですが、信康処刑に至るまでの苦悩が描かれていない。むしろ、信康の方が自分で決断しているように見える。
  • 瀬名も家康に側室がいること位知っていたでしょうに、男子が生まれて急に騒ぐのはちょっと要領を得ません。こういう確執は何回かかけて描くべきなのに、急に展開してくるからなおおかしい。
  • 織田信長の服装がおかしい。元々の魔王スタイルがさらにエスカレートした感じがあり、カーテンか緞帳で作った衣装に見えてしまいます。いくら何でも、畳の上でブーツはありえないでしょう。
  • 明智光秀と平岩親吉が年取りすぎ。しかも光秀はどちらかというと、白髪でなくて「金柑頭」だし、この頃は丹波攻めではないでしょうか。親吉はこの時まだ四十前で、小田原征伐に参戦しているはずなのですが。
  • 瀬名が側室探しでおとわに手紙を送るのも何かおかしい。他に人脈があるはずでしょう。主人公を出すために必死だなといった感じです。
  • そのおとわが、外出の時は便利だからと尼頭巾というのもご都合主義な展開。さらに何度も書いてはいますが、農婦なのに打掛を羽織るのも変。
  • それから今川氏真への密書が炙り出しになっていますが、炙り出しは確か江戸時代からではなかったでしょうか。
  • 竜宮小僧改め今度は「鬼ばばあ」ですか。この辺が朝ドラ的なんだなあ…。

そして於大の方役の栗原小巻さんですが、元々しっかりした顔立ちだからでしょうか、何かいかつく見えますね。それから信長が文鳥を撃つシーン、愛知県で白文鳥が繁殖されていたことにちなむのでしょうが、文鳥も確か、江戸時代になってから紹介されたといわれています。あと瀬名の紅が少ししか残っていないことが示唆的ではありますが、何か本末転倒です。こういうシーンに気を配るのなら、主人公の設定や、藤の花の作り物感もどうにかしてほしいものです。

それと『風林火山』と似通った点についても、これまで何度か書いていますが、今回は太郎と信康がそれぞれ「不幸な嫡男」という点でしょうか。尤もこの2人は、結構似通っている所があるにはあります。

[ 2017/11/13 21:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-44 井伊谷のばらあらすじ&あれこれ

今回も万千代と万福が中心の展開ですが、正直いっておとわのパート、ここまで要らないだろうと思います。しかも万千代と万福の方も、何やら下世話なネタが中心になっています。

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万千代と万福は田中城攻めに参加するが、小姓の身分では武功も挙げられず、信康を通して、戻ったら元服をしたいと家康に頼む。その後万千代は家康の寝所の番をしていて、怪しげな人物を見つけるが見失う。翌日万千代はある策を講じる。家康が戻っても万千代は目を覚まさず、家臣の近藤武助が薬湯を作るが、跳ね起きた万千代に毒見をしろといわれ、武助は戸惑う。薬棚の扉の結び目が違うことから、武助は武田の間者と見抜いた万千代は、揉み合ううちに左肩を負傷した。そして万千代は武田の間者を討ち取ったとして、一万石を与えられることになった。しかし寝所での功ということで、あらぬ噂をする者もいた。

井伊谷では、出家したなつが、万福からの手紙を持って龍潭寺を訪れていた。一方母の祐椿尼は心臓を病んでいた。幼き頃より心配をかけ、孫を抱かせることもなくと自らを責めるおとわに、南渓は方便であろうと口を挟む。孝行をと思うおとわは、母の病のことは知らぬふりで、時々皆に会いに来てくれるように頼み、寺に茨を植える。しのが寺を訪ね、万千代の一万石の話をするが、おとわはそのことを知らされておらず驚く。そして自らの死期を悟った祐椿尼は、最後にもう一人だけ会いたい人物がいるといい、万千代宛ての文を書いていた。そしておとわは近藤康用の許を訪ね、一万石のことを話すが、近藤もその件は初耳だった。

その時万千代と万福が戻ってきており、結局おとわと万千代は井戸の側で、二人だけで会話をする。おとわは、井伊を取り戻したと言う万千代に、ここは近藤殿と私でどうにかする、さようなことは下らぬと言う。万千代は、その下らぬことすらできなかったのは誰だ、ただできぬことから逃げただけだと言い返すが、おとわは家督は譲らぬと意地を張る。その後戻って来たおとわと昔話をした祐椿尼は、多くの人に文を残して世を去り、万千代は元服前ながら家臣として加えられることになるが、ここでも妙な噂をする者がいた。万千代はこのおかげだと、片肌を脱ぎ傷を見せる。一方で信康と瀬名には、暗い影がさしかかろうとしていた。

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万千代の戦場での手柄
祐椿尼の死
万千代対おとわのバトル
今回も大まかにいえばこの3つがテーマで、しかもたかだか30分程度で終わってしまう内容ではないかと思われます。相変わらず、戦国を意識した描写がなく、徳川家の人々に何か精彩が乏しいように思われます。特に家康と忠勝といえば、個人的にこのお二人のイメージが強いせいかもしれません。(『真田丸』DVDシリーズより)

真田丸家康と忠勝

では今回の疑問に思える点です。

  • 薬棚の結び目云々、妙に細部にこだわっていてトリックが幼稚。しかも当の間者が、その時必ずしも薬湯を作るとは限らないわけですが。あと左肩の傷も、要はあの『遠山の金さん』ポーズをやらせたかったからに見えますし、その辺が受け狙い臭い。
  • 受け狙いといえば、一々薬の名を出したり、茨の名前を出したり。最初の頃はそれも面白かったのですが、ことあるごとにこういうのを出して来て興ざめです。
  • 直虎の「寝耳に水」、これは、あまりよくないことが出来したという意味が大きいと思えます。「寝耳に水の果報」という言葉もありますが、「思いがけないこと」くらいでよかったのでは。
  • 寝所だの槍だの、今まで観た大河でもやけに思わせぶりな表現が多い大河です。
  • 井戸の側での直虎の「非戦論」、あれもどうにかならないかと思います。「戦はいやじゃ」と何ら変わりません。しかしああいう養母に育てられた万千代が、なぜあそこまで、当時の武士としてはまともな知識を身につけたか、それも不思議。ノブにでも習ったのでしょうか。
  • それと祐椿尼と直虎の会話が長すぎ。朝ドラ的展開。また茨はサブタイに合わせるためでしょうが、何か付け足し感がありますし、祐椿尼の文のシーンもしかり。ああいうのこそナレですませられるのでは。しかし桶狭間後といい、お手紙おばさん的な印象になってしまいましたね。
  • それから前から不思議でしたが、龍潭寺の関係者が全然老けたように見えないのはなぜでしょう。不老不死の修行でもやっているのでしょうか(苦笑)。

それと以前、同じ日の『風林火山』に対抗させていないか、そう思われる描写について書いたことがあります。無論、細かい描写でそれぞれが似て来る場合はありますが、今回、おとわが母に心配ばかりかけたと心情を吐露するのと、『風林火山』で、ヒサが父十吾郎の墓前で、父上に何もできなかったと涙を流すシーンと、何となくだぶるものがあります。

『風林火山』といえば、戦はいやじゃ的文句を並べるおとわには、このやり取りを進呈したいと思います。

宇佐美定満「一国を滅ぼしてまで、何のために戦うのか」
山本勘助「生きるためじゃ、我が思う人のためじゃ!」

この大河、こういう格好いいセリフがないのですね。しかしおとわは実戦は無理でも、「生きるため」「思う人のため」に、地道に努力することをしたのでしょうか…。

なんだかんだでこの大河もあと6エピになりました。

[ 2017/11/07 00:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-43 恩賞の彼方にあらすじ&あれこれ

このあらすじ&あれこれもやっとあと7回になりました。録画視聴で、しかも1度しか観ていないので、雑になっているかもしれませんが、悪しからずご了承ください。正直言って、万千代編になっても何か面白くないですね。

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万千代と万福は小姓となった。しかし既に他の小姓たちは雑用に追われており、座って見ておけと言われる。仕方なく庭の足場固めをする二人。一方でノブは一人で、恩賞を求めてやってくる武将たちの草履の管理に追われていた。彼らに名札用の紙を配る万千代。また、新参者は入るなと言われるものの、養生に気を遣う家康のために薬を持参し、個々の恩賞の対象を家康のために整理する。しかしそれで徹夜し、部屋から出て来たところを先輩の小姓に見とがめられる。一方その頃おとわは、甚兵衛から、木を伐採したために山崩れが起き、川に土砂が流れ込んだと知らせを受ける。おとわは近藤康用にこれを打診し、乗り気でなければ、信長拝領の茶碗を売ると言う。

おとわは臨済法師の「巌谷に松を植える」の言葉を持ち出し、今この事業を行えば、近藤の名は残ると意見する。松下常慶は浜松城に行って、万千代にこのことを伝える。万千代は絵が上手ということで、植林の方法を図にして井伊谷に送り、その礼として薬を所望する。その薬と共に、瀬戸方久からサボン(シャボン)が届けられる。その薬を家康に届けようとすると、やはり他の小姓たちの邪魔が入るが、自分は殿の寵愛を受けていると万千代は大見得を切る。また家康は、万千代の持って来た薬を毒見もさせずに飲み、井伊には信頼を置いていると言う。そして岡崎城に、万千代を遣ることにする。

岡崎は浜松や配下の国衆に比べると、長篠での武功は少ないものの、織田の援軍を得られたのは、岡崎あってこそであり、瀬名と遠戚関係にある万千代に、サボンを持たせて行かせたのであった。将来のことを考えて、恩賞の少なさは我慢すると信康。そして井伊谷では、おとわの指導のもと松が植えられていた。この木が育った時、井伊谷は誰の領地となっているのだろうと甚兵衛。またおとわは、南渓から万千代が小姓になったことを知らされる。また諏訪原城に、今後のことを考えて今川家の将を入れることになった。そして天正六(1578)年、松は大きく育ったが、甚兵衛はもう他界していた。またなつは出家を決意する。

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それでは前回同様、今回気になったこと。

  • 恩賞を求める武将が、あそこまで大挙して押し寄せるでしょうか。ラッシュ時の電車ではないのですから。それと、草履番(があったかどうかは疑問ですが)はノブ一人なのでしょうか。
  • 普通小姓に恩賞関連の整理をさせるかどうか、これも疑問。
  • おとわの茶碗を売る云々もどうかと思いますが、例によって農婦なのにこの時だけ打掛を着て、しかも近藤と差しで、立ったまま話すなどありえないでしょう。完全に現代劇、それも朝ドラ。柴咲さん、朝ドラのヒロインの方がよくないでしょうか。
  • 植林について。この当時護岸工事の植林とか(武田信玄の万力林、現万力公園などもそう)、あるいは街道沿いなどに木を植えることはあったようですが、系統だった植林は江戸時代に、藩が行わせたのがそもそもの発端のようです。
  • 万千代は絵がうまい説、何だか後付けですね。しかも小姓の仕事をしていて、それが描けるだけの時間があるのでしょうか。それとも某特命のように暇だったのでしょうか。
  • サボン、つまり石鹸が所謂マルセル石鹸風ですが、当時はかなりの希少品でした。瀬名はどうやってこのことを知っていたのでしょうね。尚尾籠な話ではありますが、当時は体を洗うより、便秘の薬として使われていたようです。
  • 信康が恩賞のことは我慢すると言っていますが、もし信康の切腹が親子不仲説によるものであれば、この反応はちょっと変。

しかしなぜ面白くないのか、それは今度はおとわのみならず、万千代に対しても都合のよすぎる展開になっているためです。これが万千代があれこれもまれて行く成長物語で、小姓同士剣を抜き合って応戦するとか、家康とか榊原にダメ出しをされるとかいうのであればまだしも、なんだかんだでうまく行き、果ては家康の権力をかさに着るような展開になっています。

直政(万千代)編になって面白くなったという意見もあります。無論、直虎の頃に比較すれば、多少はましになったと言えるかもしれません。しかし万千代が出て来たら出て来たで、また以前と似たような展開になっている部分が、そこかしこにあります。しかもこの万千代も家康も、家臣たちも全然戦国武将らしさが窺えないのですが…これが江戸時代ならまだしも、武田との戦いがまだ終わっていないと言っているのに、妙にのどかな印象があります。あと衆道の描写もネタ臭いし。

それと、相変わらず人物の内面を掘り下げない描き方ですね。次回でまた退場する人たちがいるようですし、恐らく最終回までこのペースでしょう。もう既にこの大河に望むことはないし、早く終わってほしいなと思います。

それから。先週この大河の打ち上げが行われたようです。記事のリンクは貼りませんので、興味のある方は適当に検索してみてください。しかしある報道によれば、本来大河の打ち上げに使わないホテルの部屋を、スタッフが間違って予約したとかで、何かこの大河らしいなと思います。結構盛り上がったようですが、少なくとも出演者にしてみれば、やっとこの大河から解放されたという気持ちが、少なからずあったのではないでしょうか。

しかしこの主人公のおとわより、『風林火山』の忍芽(真田幸隆の妻)の方がよほど毅然としていて、言うべきことをはっきり言う女性ですね。流石に、『真田丸』のおとり様です。

[ 2017/10/31 00:30 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-40 長篠に立てる柵あらすじ&あれこれ

いよいよ長篠の戦いですが、ロケをやるのならもう少し本格的にやればいいのになと思いました。それでもエピの中には、一応は大河らしい側面もあったのですが…。久々の信長登場ですが、魔王スタイルがさらにバージョンアップしています。

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竜宮小僧の井戸に祈願に来たおとわに、南渓は、隠れて酒を飲みながら、虎松が戦に行くのも遠くないと言った。一方留守居を任された虎松=万千代と万福、そしてノブは草履棚を新しくした。すると今度は小五郎という小姓から、武器の手入れをしておけと命じられる。その頃設楽原の織田陣では、娘婿に当たる徳川信康が、信長から天目茶碗を贈られたが、自分には過ぎた物と断る。徳川の行く末は安泰じゃと信長。一方徳川家臣は、すべて信長が戦を仕切り、相手をおびき寄せろと支持することに不満を漏らしていた。

一方戦場では馬防柵が作られていた。丸太が足りないことを知り、近藤の配下として参戦していた奥山六左衛門は、中野直之の注意を無にして周囲の木を伐採することにした。一方織田の意向をそのまま受け入れざるを得ない状況に、石川数正は調整不足を詫びる。しかし家康は逆に数正をいたわる。戦いは酒井忠次の奇襲で始まり、山形昌景は罠であると言うが、武田勝頼はそれを無視する。戦は鉄砲を活用した織田-徳川軍の勝利で終わる。その後遠江の親武田勢力も一掃され、岡崎城で武器を調達することになった。

そこで、万千代たちが揃えた武器が役に立つことになるが、小五郎にその手柄を横取りされ、万千代は荒れるがノブに止められる。潰れた家の子と言われてほぞを噛む思いの万千代に、潰れた家の子でなければできぬことをやれと諭すノブ。さらに家康帰城後に呼び出された万千代は、衆道かと思うが、実は家康は、武器を揃えたのが万千代であることに気づいており、それをほめたのだった。一方おとわは、六左衛門と直之が持ち帰った茶碗の価値に驚き、摂り落としそうになる。また戦死者を供養するため長篠に出向く。

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はっきり言って、主人公の出て来るパート、もう要らないように思うのですが…。何だか色々終わった感もありますが、おとわと万千代の出ないシーンに限り、一応大河の体裁は整えていたように見えます。無論、あくまでも「体裁」のみで、おかしなシーンもありましたので、書き出してみます。

  • 家康の家臣がブックバンド様の物で本を束ねていますが、この当時ああいう形で書籍を持参したのか疑問です。無論持参する際には供の家人に持たせ、そのお供は主人が上がる際に荷物を差し出し、代わりに草履を受け取っていたのでしょう。
  • 岡崎城の武器は、戦になるまで全く手入れをしないのでしょうか。そしてこれも万千代を出すための苦肉の策的です。
  • 長篠の戦いの銃撃ですが、一発で騎馬武者を、しかも急所を狙って命中させるのはうまく行きすぎな感あり。
  • 山県昌景の首級を取ったのは本多忠勝だったのでしょうか。しかし生首が好きな大河ですね。ならば『太平記』みたいにリアルな生首を出せばいいのに。
  • おとわの茶碗へのリアクションがいちいち大げさすぎ、まるでコントです。昨年はコント大河といわれたりもしましたが、どう見ても今年の方がコントでしょう。生首出したりコント入れたり、何とも忙しい話です。しかも今度は戦死者を悼むために、僧でもないのに長篠まで行って読経というのも変。
  • 家康がイチジクを食べていますが、この果実が伝来したのは江戸初期といわれているようです。
  • 万千代が着替えて目通りするように言われるシーンですが、あの時点で衆道だと思い込むのもどうかと思います。一体にこの万千代は品がよくなく、万福の方がよほど井伊家の子息のようです。さらにいえば、『関ケ原』で直政を演じた北村有起哉さんの方がそれらしい。
  • 甚兵衛の前に突如現れる竜宮小僧、あれは何を意味しているのでしょうか。もうすぐ最終回だから、せめて、最後のお披露目といったところでしょうか。

この大河は史実に縛られないというのがモットーで、そのため創作の中にわずかに史実と思われる物が存在する構成になっていました。しかし長篠の戦いは、三段撃ち(これには異論あり)などに加え、騎馬武者が鉄砲に敗れた的な、実にステレオタイプな描き方であると思うのですが、これは森下さん的にはOKなのでしょうか。
それにしても菅田さんの大げさな演技、柴咲さんのおとわの演技もそうですが、どうにもくどく感じられて仕方ありません。酒井忠次を敵視する設定になっているようですが、これだと「戦国版半沢直樹劣化バージョン」といった感じにも見えます。この場合の忠次は大和田常務ですね。

それとこれは臆測ですし、戦国時代を描く以上は偶然の一致もあるかと思いますが、何か同じ日の『風林火山』にぶつけている印象も多少あります。これについてはまた改めて書きたいと思います。しかしどうせぶつけるなら、最後の方のシーンで、家康に景虎よろしく

「万千代、それは己の欲か」

くらい言ってほしいと思うのですが(苦笑)。

[ 2017/10/24 01:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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