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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  おんな城主直虎その他

大河ドラマ雑考-44(奇を衒う演出に対する疑問)

『青天を衝け』の初回視聴率が20パーセントということです。これに関しては、いくつか理由が挙げられます。

  • 基本的に視聴率は関東の数字であり、『青天を衝け』の舞台は関東(深谷、水戸)である
  • 初回、第2回位まではご祝儀的な意味もあって、数字が高く出る
  • 北大路欣也さんや小林薫さんなどのベテラン俳優が目当てで観た人もいる

一方で蚕のCGによる描写が不気味だといった声もあるようですが、これは今後どう影響するのでしょうか。言っては何ですが、あまり奇を衒いすぎた演出は、そのドラマの評価にも関わりかねないかと思います。

この手の奇を衒った演出は、たとえば『おんな城主 直虎』、『いだてん』そして『麒麟がくる』でも見られました。『麒麟がくる』の場合、初回でいきなり「母上に尻をぶたれる」意味で、後ろ向きに屋敷に入るシーンがありましたが、いくら何でもあれはないでしょうね。親に尻を向けるのかと言われるのが落ちではないでしょうか。
『直虎』も例のエクセルまがいの計算や草履投げ、さらにはヒロイン自身の
「女子は血を見慣れておる」
などのセリフは如何なものかと思いました。別に女性の生理を描くなとは言いませんが、あのように直截な言い方をさせる必要もないでしょう。
『いだてん』に至っては冷水浴の「ひゃ~」に始まり、わざわざ主人公に立小便をさせてみたり、バゲットとバケツを間違えさせたりで、こうなるとちょっと痛いなという印象を受けてしまいます。無論、昔の大河も総集編を含めていくつか観た結果、それなりにおかしな部分はありますが。

ところでネットの某女性週刊誌記事で、大河平均視聴率ワースト15なるものをやっていましたが、これは先日投稿したように、最近の大河の低視聴率は、BS先行放送によるところも大きいと思います。かてて加えて、低視聴率でも内容が良ければいいという意見もあるようですが、どれがいいかよくないかは、きわめて主観的なものです。
特に、所謂サブカル層に受ける大河が、そのような評価を受ける傾向が高いようです。これは大河ドラマ雑考-29で、このように書いています。

話が戻りますが、『いだてん』と『おんな城主 直虎』にはどこか似通ったものがあります。出演者も一部ダブっていますが、演出方法がどうも奇を衒いすぎたように見える点です。こういうサブカル好きな層が好みそうな演出方法が、本来の大河視聴者の嗜好とどこか反りが合わないと考えられます。そして『直虎』を支持したコアなファンが、『いだてん』の支持層となっているようにも感じられます。

『平清盛』もそうであると言えるかもしれません。私も清盛は割と好きー但しリアルタイムで観ていないーなのですが、それ以外の『直虎』や『いだてん』などは、やはり馴染めなかったと言えます。要は、サブカル好きな大河というのは、私には今一つで、逆に演出や構成に疑問を持つ大河と言えるのでしょう。
私見ではありますが、こういう大河はしばしばネット上、特にSNSなどで盛り上がる傾向も高いようです。以前はツイッターで、そういうアカウントをフォローしたり、またフォローせずともチェックしたりもしていましたが、最近はそういうこともなくなりました。

その理由として、恐らくは当該作品を盛り上げるためなのでしょう。すべてに於いて肯定的な意見が強く、それが作品への一方的な、しばしば思考停止的な賛美に映ったせいです。無論その作品を好きであれば、それに越したことはないのですが、1年間観ていると当然おかしな点、批判すべき点も出て来て然るべきなのに、それがまず見られない。
また、私にしてみれば奇を衒うような演出が「刺さる」ように感じられもするのでしょう。結果それがエコーチェンバーとなり、特定の好意的な意見が増幅されてしまうと思われます。同調圧力と言うのは不適切かも知れませんが、こういう人たちからは、これだけ支持されていますよということですね。一種のバンドワゴン効果なのかも知れません。

私の場合、『直虎』でツイッターの大河チェックをやめましたが、公式アカウントは『西郷どん』まで続けていました。これは単純に、好きな大河だったということが挙げられます。これも視聴率は高くないものの内容は好きで、この大河の場合、多少奇を衒うような演出もあるにはあったのですが、気になるほどではありませんでした-岩倉具視役の笑福亭鶴瓶さんが、少々アクが強くはありましたが。また、2007年当時の戦国大河としては低視聴率ながら、『風林火山』も好きな作品でした。

そのため「低視聴率でも内容がいい」という意見には同意できます。ただこの表現が、数字はよくないけど、サブカル層に受ける、もっと言えばSNSで話題になる作品のことのみを指すのであれば、それは如何なものかとは思います。何よりも、マスコミや当のNHK自身の評価が、
「ツイッターではこう言っていた」
的な、エコーチェンバーの上澄み部分のみを見ている点が気になります。ツイッターすなわち世論とは必ずしも言えないし、マスコミはともかくNHKはもっと冷静に分析するべきかと思うのですが。

飲み物-アイリッシュコーヒー

[ 2021/02/16 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第3次キャスト発表

今回は『どうする家康』コメントへの突っ込みはお休みです-あまり連日突っ込むのもどうかと思いますので。その代わりと言っては何ですが、26日に発表された、『青天を衝け』の第3次キャストをご紹介したいと思います。

様々な俳優さん、タレントさんが紹介されています。
生憎、私もすべての人をよく知っているわけではありませんので、取りあえず知っている人を中心にざざっと。
板垣李光人さんや石丸幹二さんは、『花燃ゆ』にも出演していますね。石丸さんの周布政之助は好きでした。そして博多華丸さん(あさイチ枠?)が「西郷どん」ですか。
私に取っての西郷といえば、やはり鈴木亮平さんです。華丸さんの場合、現存の肖像画(本人であるという確証はない)をベースにした、ちょっとベタな西郷さんのイメージです。
『西郷どん』といえば、あの中では山田為久役で、殿の写真を取っていた徳井優さん、今度も同じ薩摩藩士ではありますが、こちらは兵学専門の折田要蔵の役ですね。

しかしこの中で一番目を引いたのは、トップに登場する磯村勇斗さんです。
あの「ジルベール」が、徳川家茂?
残念だなあ…「大ちゃん」は『鎌倉殿の13人』の三浦義村なのですよね。
こうなったら磯村さん、2作品連続して出演してほしいです。
無論内野聖陽さん、西島秀俊さんも「鎌倉殿」に出演してもらえたらなおよし。

あとこちらも『きのう何食べた?』にゲスト出演していた菅原大吉さん、『おんな城主 直虎』に井伊谷三人衆の一人で登場していました。この三人衆がそれほど描かれなかったのが残念でしたが、今回は伊達宗城公ですか。確か蒸気船を作った殿様ですね。
しかし考えてみると、『きのう何食べた?』はテレ東の深夜30分ドラマとはいえ、キャストは大河レベル、かなり豪華だったのだなと改めて思います。
それと言っては何ですが、あの渡辺徹さんが出演とはかなり意外でした。

飲み物-クリームとココア
[ 2021/01/27 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』のコメントに突っ込んでみます その1

先日ご紹介した『どうする家康』に関して、少々突っ込ませていただきます。まず制作統括の磯智明氏のコメントから。(いずれもNHK ONLINEより)

1.  令和版へアップデートした、新たな家康像になると思います。

2.  それは暗いニュースが多い中、久しぶりに聞いたワクワクドキドキするお話でした。そこには、教科書にある鎮座するような家康ではなく、ピンチピンチの連続、ものすごい強敵たちの登場、すでに「どうする家康」のドラマがありました。

3.  そんなどん底でもセンターとしてチームをまとめた家康は、負けても大胆に笑みを浮かべている、逆境に負けない明るい人物なのかもしれません。松本さんならきっと乱世を終わらせ、東京の基礎をつくった、エネルギッシュな家康を演じていただけると確信しています。

まず1ですが、
「令和版へアップデートした」
歴史上の人物というのは、そう簡単にアップデートできるものなのでしょうか。要は、今の大河を観ていない層にアピールすべく、今までにない家康像を模索したいということなのでしょうが、ならばそう言えばよさそうなものです。大河ファンがこのように話しているのであれば、まだしも納得できるのですが、制作統括という責任ある立場であり、視聴者になぜこの主人公であるかを詳しく説明すべきはずの人物のコメントとしては、どうも安直な印象を免れません。

そして2。
「暗いニュースが多い中」
『麒麟がくる』、『青天を衝け』の制作統括と似たようなコメントが、ここでも繰り返されています。しかも
「ワクワクドキドキするお話」
「ピンチピンチの連続」
「ものすごい強敵たちの登場」
というのは、具体的にどのようなものであり、またどのような人物なのでしょうか。何とも能天気な印象を受けてしまいます。以前、『おんな城主 直虎』の脚本担当の森下洋子さんが、ガイドブックのコメントで似たような表現をしていましたが、どうもその時のイメージがダブるのですね。
そもそも「教科書通り」の家康像など、今までの大河でどの位描かれたかは不明ですが、要はこの人物も最初から盤石であったわけではなく、寧ろ人質としての幼少期、信長との同盟、三方ヶ原の戦いでの敗戦、本能寺の変での伊賀越え、秀吉との確執など様々なエピソードがあるわけで、これもまた、こういうエピソードをふんだんに盛り込みたいと思います位に言っておけば済む話です。
しかも上記のような、いわば人間臭い家康像は、伊賀越え以降であれば『真田丸』でかなり目にしており、そのためこの期に及んでこういう家康像を描きますと言われても、さほど目新しい印象を受けないのです。逆に、『真田丸』の焼き直しのようになるのではないかとさえ思えて来ます。

それから3。
「負けても大胆に笑みを浮かべている、逆境に負けない明るい人物なのかもしれません。松本さんならきっと乱世を終わらせ、東京の基礎をつくった、エネルギッシュな家康を演じていただけると確信しています」
大胆に笑みを浮かべていたかどうかは不明ですが、それによって心身共に鍛えられたとは言えるかも知れません。しかしそのエネルギッシュな家康像を、なぜ
「松本さんなら」
演じられるのかどうか、その辺りがどうつながるのかこれも不明。こういった点をきちんと説明せず、イメージ重視で行っている感が強いため、これも如何かと思われます。
それと東京の基礎(『江戸の基礎』の方がより正しいかとは思いますが)を作った云々と言うのなら、まずススキの生い茂る武蔵国に行かされ、そこで基礎固めから始めたこともはっきりさせた方がいいのではないでしょうか。

それにしても、最近の大河の制作統括のコメントに見られる違和感を、昨年の『鎌倉殿の13人』には殆ど感じなかっただけに、この磯プロデューサーのコメントにはちょっとがっかりです。これがこの作品への印象につながりかねないだけに、制作トップには慎重に言葉選びをしてほしいなと思います。

いずれにしてもこういう形で持ってくるということは、恐らく所謂王道大河ではないと思われます。しかし前年の三谷さんも、王道大河の人ではないだけに、似たような路線が2年続くというのも如何なものでしょうね。無論三谷さんと古沢さんはまた違うかとは思いますが。

(この項続く)

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2021/01/24 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河はオリジナルにするべきか?+『新解釈・三國志』

まず先日のクリスマス関連投稿で、「冬至」が「当時」となっていましたので修正しています。他にも文章の何か所かを直しています。

この話ばかりするのも何ですが、先日のビデオリサーチのサイトでは、『麒麟がくる』の総合視聴率は17パーセント台でした。かつて『おんな城主 直虎』や『西郷どん』でも、17パーセント台というのはありましたが、やはり男性主人公の戦国大河としては低いかなと思います。『真田丸』の放送当時は、総合視聴率はまだ発表されておらず、従って録画視聴率がどの位なのかはわかりませんが、リアルタイムとBS視聴率を合わせた数字だけで、多くの場合18パーセントから20パーセントほど行っていましたし、リアルタイムだけで17パーセント超えというのも半分近くありました。

ところで昨年の『いだてん』は、史実を基にしたフィクションであると断っていましたが、どうも大河は「史実ベースのフィクション」さえも通り越して、「オリジナル」となりつつあるのではないかと思われます。そもそも昔から小説という「フィクション」をベースにしている以上、何らかの形でオリジナルにならざるを得ないわけですし、『竜馬がゆく』などは、原作はかなり司馬氏が創作したと思われる部分もあります。

最近は幕末史の研究も進み、薩長同盟の場に龍馬はいなかったとも言われていてます。一方で、それまで目立たなかった人物にスポットライトを当てるようになっています。賛否両論あるかとは思いますが、最近の幕末大河は、以下のような点では評価できます。
篤姫-小松帯刀の業績の描写(ただ篤姫との初恋設定は不要)
龍馬伝-岩崎弥太郎の業績の描写
八重の桜-山本覚馬の業績の描写
花燃ゆ-楫取素彦(小田村伊之助)の描写(ただ文=美和と殊更に絡ませたのはマイナス)
西郷どん-薩長同盟の締結が御花畑屋敷で行われたことの描写

ところで先日、『新解釈 三國志』を観て参りました。この映画に関してですが、実際に観た方はおわかりでしょうが、結構緩めで適当な、いわば
なんちゃって三國志
です。無論制作側も、それを売り物にしていますし、実際この作品のチラシを見ると、『新解釈・三國志』とは、
「超有名歴史エンターテインメント『三國志』を
"福田雄一流の新たな解釈"で描く、完全オリジナル映画でございます」
と明言されています。尚「完全オリジナル映画」の箇所は、チラシでも強調フォントになっています。これから考えるに、大河も
「プロデューサーの新たな解釈で描く、完全オリジナル作品」とした方がいいのかも知れません。無論赤壁の戦いなどは描かれているので、全くの史実無視というわけではありません。

ところでこの映画、主役はもちろん大泉洋さん演じる劉備と、小栗旬さんの曹操です。この2人、どこかで見たことがあると思ったら、『鎌倉殿の13人』の源頼朝と北条義時ですね。比企能員役の佐藤二朗さんも董卓の役で出演していますし、他にはムロツヨシさんや賀来賢人さん、磯村勇斗さんといった俳優さんたちも出演しています。あるいはこの中からあと何人か、大河出演となるかもしれません…あくまでも希望ではありますが。それから作品の最後の方で曹操の兵が病気になり、撤退を余儀なくされるのですが、このシーンはコロナ禍をいくらか連想させます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/26 13:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』続きと大河の転換期に関して

先日の武者さんのコラム関連で、このようなものもありました(2019年4月5日投稿分より)。オールドファンの手垢のついた論調として

・女子供を喜ばせるイケメンが主演では、俺たち真の大河主張者である男性様は喜ばないぞ!
・イケメンでないところを証明できたからこそ、主演をやらせてやる
・女は良妻賢母以外認めないぞ!

こういった形で紹介されているのですが、このような意見が本当にあったのでしょうか。どう考えても武者さんの妄想のように見えます。もし本当にあるのなら、その出典をはっきりさせてほしいものです。仮にそのような意見があったとしても、その人たちが支持した大河を否定するということは、自分が賞賛した過去の大河も否定するということにつながりかねないと思うのですが。

それからこのコラムについてですが、たとえば同じ女性大河でも温度差があることがわかります。コラム自体は『八重の桜』の終わりの頃から始まっており、その『八重の桜』については肯定しています。しかし『花燃ゆ』は否定しており、『おんな城主 直虎』に関してはまた肯定的な論調でした。私にしてみれば、『花燃ゆ』と『直虎』にはどこか似通った部分もあり、そのため武者さんが『花燃ゆ』のみを批判するのは、ちょっと奇妙に感じられました。しかしその後、何かにつけて『八重の桜』を引き合いに出すのを見て、要は幕末の薩長大河が嫌いなのだなということがわかりました。だからどこか共通点があるヒロインなのに、幕末長州はダメ、戦国はOKとなったとも考えられます。

それと自分が好きな作品が低視聴率だった場合は、視聴率など関係ないと言い、嫌いな作品が低視聴率の場合は、批判の材料にするというのも随分都合がいいなと思います。実際『直虎』は戦国大河で最も視聴率が低く、総合視聴率は『西郷どん』より低かったのですが、なぜ戦国物なのに視聴率が低かったのか、自分なりの考察をしてしかるべきでした。また『西郷どん』が関東では低いものの、西日本では高く出たことも無視していました。

先日ご紹介したまとめサイトにもこのようにあります。
「好みに合わないドラマなら脚本家・スタッフ・出演者・作品関連企業への誹謗中傷・名誉毀損・罵詈雑言。逆に好きな作品ならなんでもベタ褒めするためダブスタなんて朝飯前」
しかも文章がとかく感情的になりがちであるため、読む側としては同意するせざるにかかわらず、何かしら不愉快な気分にならざるをえないのです。

それから、90年代から大河の傾向が変わったように思われるその理由としては、『信長 KING OF ZIPANGU』のような宣教師目線の大河が作られるようになったほか、
  • 琉球や東北といった地域をメインにした大河が作られた
  • それに伴い、放送フォーマットの変更も検討された(ただしこれはうまく行かず元に戻している)
  • 所謂時代劇やTVドラマでお馴染みの人たちではなく、舞台出身の俳優の起用が多くなった。特に『毛利元就』
  • 東山紀之さん(琉球の風)、本木雅弘さん(太平記、徳川慶喜)といった、ジャニーズ事務所のアイドルが主役、またはそれに近い役を演じるようになった
  • 赤穂大河がこの年代最後の99年を以て姿を消した
こういった点も挙げられるかも知れません。

大河が今後どうなるのか予測はつきませんが、NHKへの批判が強くなっているようにも見えますし、NHKそのものが改革を余儀なくされる可能性はありそうです。大河をやめた方が、合理的な経営ができるようにも思えますし、今年のコロナ禍が、大河と観光のタイアップに影響を与えた可能性も否定できません。今後NHKは大河を「捨てる」のでしょうか、それとも今後の運営形態に合わせて「調整」して行くのでしょうか。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2020/12/20 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河と視聴率

「困った時の戦国頼み」に関して、あまり数字だけで判断するのも何ですが、視聴率と絡めてもう少し。1967年と68年に幕末大河を放送(恐らく明治維新から100年というのを踏まえて)したものの、68年の『竜馬がゆく』でそれほど数字が取れず、翌年から連続して戦国~江戸初期が舞台の大河を放送したことは、前にも書きました。しかしながら、そこまで視聴率が上がったのかというと、そうでもなさそうです。ビデオが普及していない時代ですが、この頃から民放が、大河を意識した番組を流すようになったせいもあるのでしょうか。ちなみにウィキによれば、平均視聴率は

天と地と 25パーセント
樅ノ木は残った 21パーセント
春の坂道 不明

となっています。25パーセントと言えば、幕末物ですが『篤姫』とそう変わりませんし、21パーセントと言えば、『功名が辻』とあまり変わらず、また『利家とまつ』より低いです。これから見るに、NHKは戦国大河にいくらか活路を見出していたものの、まだそこまで数字が取れていたわけではなく、無論大河を観ていない層も多かったかと思われます。

戦国大河のブレイクと言えば、やはりバブル期の『政宗』と『信玄』で、NHKが戦国頼みになるのは、やはりこの頃からではないでしょうか。そのせいか、『秀吉』も30パーセント台を記録したとされています。逆の見方をすれば、大河は20パーセント台が普通であり、30パーセント台後半と言うのは、時期限定の特殊な現象であったとも考えられます。『秀吉』後は、戦国といえども30パーセント台の視聴率は影を潜めるようになりますが、ある意味元に戻ったとも言えますし、この頃からTVに代わる娯楽が登場し始めたせいもあるかも知れません。

その後戦国大河は、2000年代は20パーセント台を記録しますが、2010年代になると20パーセント割れを起こすようになります。個人的には楽しめる作品もあったのですが、大河を観ない、あるいは8時からの本放送を観ないという傾向が反映されているようです。そのため頼みの綱の戦国も、『軍師官兵衛』で15パーセント台、『真田丸』で16パーセント台となり、『おんな城主 直虎』に至っては12パーセント台と、戦国大河最低記録となりました。『麒麟がくる』も現時点の平均視聴率が14パーセント台と、戦国大河としては苦戦が続いています。色々事情はあるにせよ、切り札と言うべき戦国も数字を取れなくなっているわけで、NHKの今後の出方が注目されます。無論総合視聴率をチェックすれば、場合によっては20パーセント台と、過去の大河に引けを取らない数字ということもあるのですが、如何せんこれがNHKから発表されることはありません。しかし本当に数字を意識しているのであれば、リアルタイムでなく総合視聴率を発表するという手もあるでしょう。

ところで『春の坂道』で、原作者の山岡荘八氏が主演として、中村錦之助(萬屋錦之介)さんを指名したとのことですが、その当時は原作者の権限がそこまで強かったのでしょうか。近年も原作がある場合は、原作者がコメントすることはありますが、流石にキャスティングにまでは口出ししないでしょうね。こういう部分にも時代の流れを感じます-無論、作家がそこまで関与することがいいという意味ではありません。

飲み物-ホットココア
[ 2020/11/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト発表その5と受信料案に関して

『鎌倉殿の13人』キャスト発表5日目、そして最終日です。以下5名(敬称略)が発表されています。

源義経-菅田将暉
三善康信-小林隆
梶原景時-中村獅童
牧の方-宮沢りえ
源頼朝-大泉洋

菅田将暉さん、『おんな城主 直虎』に続いて、2度目の大河出演です。私としては、寧ろこちらの方に期待です。三善康信は三谷大河の常連、小林隆さん。そして梶原景時には中村獅童さんで、歌舞伎でもこの役を演じたとの由。なお獅童さんも、梶原景時の描写に関しては
「三谷さんのことだからただの悪人というわけではないはず……。」
とのことで、意外と「いい人」の側面を持った景時となるかも知れません。そして牧の方は宮沢りえさん。彼女の大河出演で真っ先に思い出すのが、現在アンコール放送中の『太平記』の藤夜叉です。三谷作品ではパペットホームズに、アイリーン・アドラーの役で出演しています。こちらはもちろん、ボヘミア国王と不倫関係になったプリマドンナではなく、校長先生と不倫関係になった保健の先生です。

そしてトリの源頼朝は、大泉洋さんです。正直堺雅人さんかなと思ってもいましたが、蓋を開けてみればこの人選でした。大泉さんは『真田丸』でもそうでしたが、準主役とも言えるポジションです。しかし実を言うと、この『鎌倉殿』が放送される2022年1月に、ラグビーの新リーグが始まることもあって、『ノーサイド・ゲーム』の第2シリーズ制作を密かに願っていたのですが、これはちょっと難しいでしょうか。ならばせめて、息子頼家の少年時代を、君嶋ファミリーということで、市川右近さんに演じてほしいです。

無論、今回発表されたのは第一次キャストのみで、来年には第二次キャストも発表されることになるのでしょう。堺さんや小日向文世さん、鈴木京香さんもそのキャストに名を連ねる可能性があります。それから、北条時政役を演じる坂東彌十郎さんですが、こちらも愛之助さん同様、三谷歌舞伎『月光露針路日本』に、光太夫たちの船神昌丸の水主の役で出演していましたね。

今回の、三谷氏直々の動画での出演者発表は、コロナウイルス禍で集合写真の撮影が難しいのも一因と思われます。それはそれでいいのですが、しかしなぜ本放送開始の2年近く前から制作発表が行われ、来年の大河の出演者発表から、さほど間を置かずしてこの発表がなされたのでしょうか。要は準備期間がかなり長いわけで、しかも発表当時はまだコロナ禍がそう深刻でもなく、収録にかなりの時間を割かなければならないわけでもありませんでした。

あるいはやはり
「1年物大河がこの作品を持って終わるのではないか」
当て推量ではありますが、そう考えたくもなります。もう大河も丸60年を迎えるわけです。無論NHKから発表がない限り何とも言えませんが、その場合半年に移行するか、あるいは大河とは全く違うシリーズをこの時間帯にやるかのいずれかとなるでしょう。まだまだ主人公候補はいますが、NHKがそう考えているのなら、それもまたありです。

ところでNHKは、TV設置の届け出義務や、受信料に関わる個人情報の照会などは見合わせたようですが、不当な支払い逃れの世帯には割増金を検討しているようです。この支払い逃れというのは、NHKの放送を受信できるにも関わらず受信料を払っていないと言うことですが、そもそもTVあるいは受信可能な機器を所有するだけで、受信料発生とは如何なものかと思います。やはりスクランブル化してほしいものです。

飲み物-パブのビール1
[ 2020/11/21 23:16 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト発表その2とNHKの問題点

今日も『鎌倉殿の13人』キャスト発表からです。今日発表されたのは以下の5名(敬称略)です。

畠山重忠-中川大志
平宗盛-小泉孝太郎
大姫-南沙良
安達盛長-野添義弘
源行家-杉本哲太

『真田丸』の「秀頼」が、「重忠」となって再登場です。小泉さんは『八重の桜』以来でしょうか。南さんは生憎よく知らないのですが、野添さんは脇役として結構有名ですね。そして杉本哲太さん、これで8度目の大河出演とのことです。最近の大河では、『おんな城主 直虎』と『いだてん』(観ていませんが)に出演しています。しかしこの人、どうも未だに『あまちゃん』のイメージがつきまとってしまいます。

無論三谷氏の大河ですから、所謂王道と言うのではなく、改変や小ネタが散りばめられた大河となるのでしょう。そのため他の源平大河とはキャラ設定も違うでしょうし、それぞれがどのような人生を歩むのかも、異なると考えた方がいいかも知れません。ちなみに、南さん演じる大姫ですが、他の源平大河では婚約者義高の処刑によって心を病み、入内も断って亡くなるという描写をされていますが、これを改変して、もう少し波乱万丈な展開にするという方法もあります。

義高を殺されたことで大姫は悉く両親と対立するようになり、入内の話にも耳を貸さない。ひいては御所を出て娼婦となり、身分を偽って暮らすことになる。そんなある日、客として訪れたある男の子供を彼女は身籠ってしまう。しかもその相手の男は、義経の家来であったことがわかり、当然ながらその子は殺される。彼女が心を病むのはこれが一因であり、頼朝はかつて、伊東祐親の娘と自分の間に生まれた子が、同じような運命を辿ったことから自責の念にかられる。そのため頼朝自ら娘に会いに行き、説得するも大姫は聞き入れず、自殺してしまう。頼朝はこれが原因でその後酒量が増え、後年の死につながる。

とまあ、こういった次第です。多少史実とは異なるものの、これはこれで壮絶な展開になるかとは思います。

ところで改変と書きましたが、大河はドラマであるため、多少なりともフィクションは入ります。ましてや昔の大河は、小説という「フィクション」をベースにしており、史実通りに行くことなどは、まずなかったでしょう。にも拘わらず、大河は歴史の勉強になると考えている人もいるようです。実際、いくつかの大河に出演経験のある女優さんが、そう話していたこともあります。その人には悪いのですが、もちろん勉強にはなりません。ただ、歴史に興味を持つきっかけにはなります。

NHKも、これはドラマです、フィクションも相当混じっていますと言えばよさそうなものなのですが、どうもどっちつかずの部分があるようです。この辺りの曖昧さが、ある意味NHKらしいとも言えます。視聴率を気にしているのか、あるいは気にしていないのかが不明であるのと、多少似通ってもいるでしょう。実際NHKトップは『いだてん』の低視聴率には目をつぶり、『麒麟がくる』第1回の高視聴率に喜んだそうですから、かなりいい加減と言うか、ご都合主義ではあるようです。何はともあれ、受信料を取っている以上、面白くします、視聴率を上げます、目標は何パーセントですと、制作陣自らの口から語られてしかるべきではないでしょうか。

飲み物ーアイスカフェオレ
[ 2020/11/18 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵 13(峠の群像)

『峠の群像』総集編第3巻第3部です。いよいよ大詰めです。

炭小屋に入った浪士たちは何も発見できず、戸を開けたままその場を離れます。その間上野介は、2人の家来と共に炭小屋に逃げ込み、戸を閉めてしまった上に物音を立てたため、浪士たちはこれを不審に思い、再度中に入って辺りを窺った後矢を放ちます。これで家来の1人は落命、もう1人は浪士たちに斬りかかるものの、反撃されてその場に倒れます。しかもこの行為により、上野介がその場にいることがわかってしまいます。

最早これまでと思った上野介は、浪士たちに斬りかかろうとするも槍を受けて絶命します。呼び子笛の音により、邸内にいた浪士たちや内蔵助は、炭小屋に駆け寄ります。上野介の死体であるかどうか、邸内の家来たちに確認させ、さらに寝間着をめくって背中の傷を確かめたところ、本人に間違いないようです。内蔵助は上野介の寝間着を元通りにし、開いたままになっていた目を閉じます。そして首級を取った浪士たちは裏口から外に出、泉岳寺まで凱旋します。既に屋敷の外で、伝平と共にことの成り行きを見守っていた美波は不破の後を追いますが、不破は美波に守り札をわざと落として行きます。

泉岳寺の内匠頭の前で浪士たちは討ち入りの報告をし、これで殿の許に参上できると内蔵助は口にします。その後多くの浪士たちが切腹しようとしますが、内蔵助はそれを制し、いずれ御公儀から腹を斬らせてもらうことになると諭します。その「ご公儀」の方では、柳沢吉保の側室町子が、何やら面倒なことになるかもと言い、また綱吉も処分をどうするか決めあぐねており、こう言います。
「赤穂の田舎侍が余を試しておる」

内蔵助をはじめ一部の浪士は細川家に預けられました。今日は精進料理をと言う細川家の用人の言葉に、これは助命祈願の精進であると源五右衛門は言います。命が助かるのが真意なのかと質す源五右衛門に、ならばそれから解き放たれた後で腹を切ればいいと内蔵助は答えます。一方主税や安兵衛、不破らは松平家に預かりの身となっていました。仕官の話が松平家に来ていると言う大高源吾に対し、不破は何としても生きているつもりはないと言います。そして美波は守り札を握りしめ、不破より先にあの世で待っていると橋から川に身を投げます。一方で石野ら塩組も、赤穂を立ち去るように命じられます。

浪士たちの処分は切腹と決まりました。忠義そのものは評価しつつも、江戸市中で騒ぎを起こしたことに対し、切腹という形で名誉を守ろうと言う幕府の決断でした。これは綱吉直々の決断であり、さらに吉良家は断絶となってしまいます。この断絶は、幕府が自らの非を認めさせたも同然でした。

おゆうは商売を続けていました。源五右衛門の後を追わないのは、子供ができたからだと伝平に何食わぬ顔で言いますが、彼女がめくっていた帳簿には涙の跡がついていました。そして石野は今後のため江戸へ行き、素良との祝言を延期することにします。素良はそこまでしなくていいと言うものの、意外にこれでいいこともあると石野は言います。素良はこんな店どうでもいい、2人で大坂を出ようと涙を流します。

石野は江戸へ発ちますが、体に気をつけろと何やら意味深長な言い方をします。その直後近松が素良の前に現れ、止めなはれ、(石野は)もう帰らんつもりやと言い、素良はあわてて後を追いますが、ついに石野を見つけることはできませんでした。その後内蔵助たち浪士は切腹となります。近松はこれを基に浄瑠璃『碁盤太平記』を書き、後にこれは武田出雲らにより仮名手本忠臣蔵となり、所謂忠臣蔵となって行きます。またこの年元号は宝永と代わり、峠は下り坂へと向かって行くのでした。
(第3巻第3部終わり)

ついに吉良上野介が炭小屋で見つかり、浪士たちに殺されます。ここに赤穂浪士たちの悲願が成就し、一同は泉岳寺へ行き、内蔵助は浅野内匠頭の墓前にこのことを報告します。そこで切腹しようとする者もいましたが、内蔵助はいずれご公儀から沙汰が下るのでしばらく待てと言います。またこの時吉良邸では、浪士たちを一目見ようとする人々が押し掛けていました。彼らは庶民のヒーローでもあったのですが、だからと言って容認すると、江戸市中で騒動が起こるもとになりかねず、結局切腹を申し付けることで、何とか幕府が辻褄を合わせた感もありました。

浪士たちとつながりのある女性たちの、三者三様も描かれています。おゆうは源五右衛門の子をみごもりますが、はるばる江戸までやって来た美波は、最早不破とは再会できないことを悟って、彼が故意に落とした守り札を持ったまま身を投げます。そして素良、石野七郎次も最早赤穂で塩を作ることは不可能になり、江戸へ発つと言ってそのまま大坂へは戻らないつもりだったようです。彼女の場合、石野が町人となったことで、添い遂げられる可能性があったにもかかわらず、それが無に帰しただけに、かなり虚しさを感じたことでしょう。

この大河の場合、赤穂浪士をメインに持って来ながらも、描いたのは「ヒーローでない赤穂浪士」でした。以前『西郷どん』関連で、「スーパーヒーローでない西郷」を描いたと書いたことがありますが、それと似たものを感じます。元々ヒーローとしての赤穂浪士は、どちらかといえばTVより映画向きとも言えますし(松の廊下の刃傷から、クライマックスの討ち入りまでが2時間ほどで描けるため)、それを逆手に取っての構成と言えるかも知れません。またラストシーンも主人公やその周辺人物を強調するのでなく、近松が芝居の筋を書き散らした紙の中の一枚に、「峠の群像 完」とあるのはなかなか上手いと思われます。ただ『おんな城主 直虎』の、碁盤の「完」はあまりいただけませんでした。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2020/11/08 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHKドラマとSNS

ご存知の方もいるでしょうが、NHK公式サイト(NHK ONLINE)のドラマのポータル(https://www6.nhk.or.jp/drama/)に、主な作品のSNSのアカウントが表示されています。現時点では、ツイッターが
NHKドラマ
スカーレット
麒麟がくる
エール
この4つとなっています。流石に朝ドラと大河はそれぞれのアカウントがありますが、後はNHKドラマの担当が主に広報や紹介を請け負っているようです。しかしその一方で、インスタは『エール』のみです。そもそも『麒麟がくる』にもインスタはあるのですが、どうも朝ドラほどには、定期的に更新されているようには見えません。この『麒麟がくる』のインスタに関しては、以前も意外に画像が少ないと書いたことがありましたが、最近はもはや新キャストの画像程度にとどまっているようです。

このような点から見る限り、ドラマ関連のSNSはツイッターで十分かと思われます。『おんな城主 直虎』はフェイスブック専用アカウントはありませんでしたが、それ以外の近年の作品は、『西郷どん』まではインスタもフェイスブックもありで、楽屋の画像などがアップされていたりしたものです。しかし特に今年は、コロナ禍のせいなのかあるいは働き方改革のせいなのか、大河関連のインスタはうまく機能しているようには見えませんし、こういった点は今後再検討されてしかるべきでしょう。

ところで『峠の群像』第2巻に関してですが、明日投稿予定です。

飲み物-パブのビール3杯
[ 2020/10/24 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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