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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 68その1

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点、第31回前半部分です。

1.系統は二つあり、頼朝の子と、全成の子。
全成には頼全と時元という男児がいました。
一方、頼朝には三名いて、一幡、善哉という孫、頼家の弟として千幡が表示されます。他にもいる頼家の男子は、ドラマでは省略されていますね。

あらすじと感想で書きましたが、子供たちが多いなと思ったのがこの回でした。当然ながら、これ以上子供たちを出せば、誰が誰だかわからなくなるでしょう。また制作の方も紛らわしくならないように、見せ方を工夫していると思われます。

2.義時は冷静です。
「お前が書いたんだな」
「そうだ。何枚でもあるぜ」
「勘弁してくれ!」
義時は絶望しつつ紙を破ります。
当たり前ですね。むしろ、義村の頭を引っ叩かずに耐えている義時がえらい。
にしても、なぜ義時は義村の嘘を見抜けたのか。三谷さんらしいミステリぽい展開ともいえますね。

署名集めの時もそうでしたが、義時と義村の価値観の違いが出ていますね。
しかしなぜ義時は(あるいは視聴者も)嘘を見抜けたかと言われても、「あの」義村が、こんなに自分に取って都合のいい物を持ち出して来たら、一応は疑ってみるのではないでしょうか。これに関しては、ミステリ以前の問題とも言えるかと。
ちなみにこの箇所に関して、次のような喩えがあります。

3.美人で、仕事もできて、薄給でも文句を言わない。残業も、休日出勤もしてくれるし、おまけに露出の高い服装で出社してくる……そんなモバイルアプリじみた押しかけ秘書が実在するかどうか?
機密情報を全部盗まれるなんてことがあるかもしれない。有能で美味しい存在には警戒が必要ですね。

違うような気がします。
義時の場合、あくまでの相手の行為に関して疑いを持っているわけです。例えばいきなり有能な家人か誰かを押し付けられて、それが実はスパイだったなどと言うのであれば、いくらか似たところはあったでしょう。逆に比奈を、スパイのように使ってはいますが。

4.それでも悪びれず、比企の天下にしたくねえ、善哉しかねえと言い張るのが義村。
比企をぶっ潰す!と盛り上がり、反対する義時に対しては「そんなに三浦に力を持たせたくないのか」とウダウダ言い始めました。

ここのところですが、実際はこうなっています。
義村「比企の天下にしたくねえんだろ」
義時「もちろんだ」
義村「だったら善哉様に継いでいただくしかない。違うか」
そしてその後、比企が納得しない→その時は戦うまで→鎌倉が二分されてしまうと、義時、義盛そして時房の会話が続き、しかる後に
義村「三浦が力を持つのがそんなに嫌か」
義時「そういうことではない!」
となるわけです。
この前も似たようなことがありましたが、義時のセリフもこの場合重要なのに(比企の天下にしたくないという意思表示なので)、そこが抜けているし、比企をぶっ潰すというのは、主に義盛と時房が言っているわけですね。

5.「鎌倉が比企と北条で割れているのは俺でもわかる。でもな、俺はどっちの側でもない。俺は俺だ」
キッパリと、そう言い切る知家。
一番うまい身の処し方かもしれません。こんなシンプルな説明で風格を見せる市原隼人さんが今日も素敵だ。

と言うより、義時に「どちらにもつかない」という選択肢はないわけですから、比べると義時が気の毒でしょう。

6.美しいけれど毒がある。まるでトリカブトの花の精のような、生田斗真さんの新境地が見られました。

武者さん時々こういう喩えをしますが、これが女性ならまあいいでしょう。いささかファンタジー的ではありますが。しかし源仲章は当然ながら男性であり、この場合花以外の、たとえば鳥とか動物などになぞらえる方法はないものでしょうか。

7.大河ファンに揶揄されがちな、女性人物のセリフとして、次のような言い回しがあります。
「いくさは嫌でございまするぅ〜」
どの大河で、誰が言ったのか――そういう詳細はどうでもよく、ともかく戦を避けるためヒロインが薄っぺらいセリフを使うことを指摘したものです。
女の子は平和が好きでしょ、ゆるいでしょ、といったニュアンスですね。
あるいは女性の脚本家だったり、女が主人公だと「スイーツ大河」とされるスラングもあります。
そうした状況を踏まえて実衣の言動を見ると真逆。
夫と我が子を理不尽に殺された恨みを晴らすため、仇討ちした敵の首をどうやって並べるかまで指示する。スイーツどころかかなりのビターです。

私は別に実衣がビターという印象は受けません。ここの部分、何度も書くようですが。実衣が思ったことをずけずけ言えるのは、彼女の周辺が北条の人物だったからというのも大きいかと思います。身内に守られているという特定の条件下で、甘えと言うのは適切ではないかも知れませんが、少なくとも彼女を知る人たちの理解あってこそ、可能であったことでしょう。これが他人ばかりであったら、首を並べてなどのほほんと言ってはいられないでしょうし。寧ろ第30回などを見ていると、実際は弱さもある女性かと思います。この辺りくの方が強かでしょうし、真に強かな人物はこういう生々しいことを口に出さず、オブラートに包むような物言いをするのでしょう。

8.近年でも『八重の桜』や『おんな城主 直虎』は、むしろシリアスな残虐描写が多かった。
ただし、実際に戦争を体験した世代が「戦は嫌だ」というセリフを入れるのであれば、薄っぺらいどころか自身の経験を反映させたとも見なせるでしょう。

『八重の桜』はともかく、『おんな城主 直虎』の方は、個人的に馴染めなかったせいか、やたらに生首や死体を登場させて、「戦国らしきもの」の演出をしていたという印象があります。また戦争を体験した世代云々ですが、『真田丸』の梅が、戦になると男手が足りなく作物もできず嫌だと言うのは、説得力がありました。

9.「義母上は、父上に政(まつりごと)が務まるとお考えでしょうか?」
もちろん。そう言い切りながら、夫の器を信じていると断言するりく。そのうえで汚れ仕事を義時に押し付けます。
邪悪ですね。
頼朝にせよ、義時にせよ、自分が拳を振り下ろした結果、血が飛ぶところから目を逸らすことはありません。
ところが、りくはそうではない。
こういう想像力の欠落した策士には、目の前に首でも置きたくなります。

汚れ仕事を押し付けるのではなく、その汚れ仕事が女性のりくにはできないからでしょう。
武者さんがりくを嫌いなのは認めますが、報酬を貰って書いている以上、あまり好き嫌いを表に出すべきではないかとも思います。そもそも想像力が欠けているとは、どのような想像力が欠けていると言いたいのでしょうか。
それにこの後で出て来ますが、比企能員の殺戮現場の指揮を執っていたのは、彼女がその器を信じていると言った時政なのです。

10.そう言い合いますが……ある意味、頼朝が殺戮のたがを外した結果がこれです。たとえば頼朝が、源氏の血だからと木曽義高を助命していれば、その後の結果は大きく違ったかもしれない。
頼朝の死後、さらにゲームのルールは変わりました。
たとえ出家していようとも、阿野全成とその息子・頼全は殺された。
徹底せねば、いつまた驚異となるかわからない。
そして義時は、政子に誓約した直後、戦になったら真っ先に一幡様を殺せと泰時に命じます。
「生きていれば、必ず災いの種になる。母親ともども……頼朝様ならそうされていた」
頼朝の教えを受けた愛弟子が、その頼朝の血を引く幼子を殺す。何をどう間違ったらこうなるのでしょうか?

一幡を殺せという指示に関してです。しかしあの時義高を生かしていれば、恐らくは木曾の軍勢との戦に入り、御家人も割れ、すんなりまとまることはなかったでしょうし、平家も討てなかったかも知れません。そして武士の時代が続く限り、これは続きます。そもそも何を間違ったらなどという問題ではありませんね。武者さん、失礼ながらりくではなく、貴方の想像力が欠けているように見えてしまって仕方ないのです。それにこれ以前にも似たような事件はあり、平安時代中期には、藤原清衡が異父弟の家衡から妻子を殺されてもいますし、何も頼朝から始まったわけではないでしょう。

そしてこの一幡殺し関連でこのような文章があり、リンクが貼られていますが

歴史で言えば、司馬懿が曹操のやり方をトレースして、王朝簒奪する過程を思い出します。

これは日本の鎌倉時代の話です。馬懿が活躍した、後漢から三国時代の話ではありません。


飲み物-ブランデーグラスのビール
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[ 2022/08/18 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 66その1

まず、『鎌倉殿の13人』第29回のあらすじと感想その2で、入力ミスと変換ミスが何か所かありましたので直しています。それと文章がわかりづらいところがあったため、それもいくらか修正しています。失礼いたしました。

では『武将ジャパン』大河コラムに対する疑問点です。
鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第29回「ままならぬ玉」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)


1.当時はまだ日本武道が確立できていません。
戦国時代ものなら、忍者の動きとして通じそうではありますが、幕末もので薙刀を使うような場面では、能力を発揮しにくい動きでしょう。

トウの動きに関する記述ですが、ここの「幕末もので薙刀を使うような場面」というのは、具体的にどういうシーンなのでしょうか。

2.組織としての忍者が確立する前の間諜(かんちょう)兼暗殺者である、善児とトウ。目の離せない二人です。
今年は殺陣も素晴らしい。
このコンビはちゃんと人を害することのできる動きです。
攻撃が当たっていないのに相手がわざとらしく倒れる――そんな2021年大河のような動きは極力控えていただきたいものです。

「目の離せない二人です」はいいでしょう。しかし例によって「今年は素晴らしい」「昨年は駄目」のパターンに持ち込むのが、武者さんらしいと言うべきでしょうか。それを言うなら、『麒麟がくる』でジャンプしながら相手を斬るのもおかしいし、『おんな城主 直虎』でも、殺陣がうまいと言うよりは、斬られ役の人がうまく倒れてくれたと思うようなシーンもあったのですが。これ、小檜山氏の方の朝ドラでも似たようなところがあります。

それとこの後の部分で、鼎立を三つ巴と言い換えることはできますとありますが、前者が三者の対立構図であるのに比べ、後者は、それが入り乱れるという意味が、強くなるのではないでしょうか。

3.おさらいしますと、義澄の父である三浦義明にとって、その嫡男は杉本義宗であり、孫が義盛です。
本来ならば義盛の父、そして義盛へとつながるはずの三浦一族惣領の座が、義澄と義村の系統に継がれたことになる。
以下がその系図ですね。

で、この下に系図があるのですが、これは他の記事にまとめた方がいいのではないでしょうか。そもそもここで三浦家の系図を出すより、まずあらすじを完結させてほしいです。

4.本当に、人選はこれでよかったんですか?
やはり三浦義村や畠山重忠を無理にでも入れておくべきだったのでは?

義村を入れたら自由に動けなくなるし、重忠を入れたら比企に遠慮するようになるから、避けるべきだったかと思います。そもそも比企が重忠を入れようとしないでしょうし、入れても北条との対立が激化するもとにもなりかねないし、このシステムも欠員補充が行われているわけでもなく、そう長続きしそうにも見えません。

5.京都では、梶原景時こそ「鎌倉本体の武士だ」と評されていました。
皮肉にも、景時がいなければもう頼家は持たないと判断していたのは、京都ということになります。このドラマの後鳥羽院は目論見が当たったとほくそ笑んでいることでしょう。

だからこそ、頼家に見放された景時を呼び寄せたとも言えるでしょう。京都を見くびってはいけませんね。

6.「これで比企に一矢報いることができた」
と無邪気に喜ぶのはりく(牧の方)。
義時が「そういうことではない……」と釘を刺します。
重い立場になったからには、それにふさわしい振る舞いをして欲しい。比企のことは忘れろと政子も言います。
そんなものは戯言だと言い合うりくと時政。すっかり悪い染まり方をしておりますね。

義時は「それにふさわしい振舞いをしてほしい」ではなく「御家人に範を示し、鎌倉を守ってほしい」と言っています。そして「悪い染まり方」も何も、時政とりくの夫妻は比企への対抗意識が並外れて強いのだから、こう言うのも無理はないでしょう。比企との対立をあまり表沙汰にするなと義時は言いたいのでしょうが。

7.頼家は図面に向かって乱雑にタテ線を引き、所領を半分にせよ、とでも言いたげに「それで対処せよ」と一方的に判断をくだします。
信心深い重忠は、神仏に仕える者をぞんさいにすると天の怒りを買うと困惑。
望むところだと頼家は答えます。今後所領のことは自分で処断する。好きにさせてもらうと言い切るのです。
頼家は、父・源頼朝に似ているようで、そうでもないところもあります。なかなか信心深かった頼朝に対し、頼家はハナから気にしていない風でもありますね。

この時頼家は「所領の広い狭いなどは所詮運、僧の身で欲深いとは片腹痛い」と言っており、それが重忠を煽ったとも考えられますし、またこの行動は、自分に圧力をかけようとする比企能員への反動でもあるでしょう。せめてこの2つについても触れてほしかったです。

8.さすが義村は立ち回りがうまいですね。目立たないようで、じわじわと権力の中枢に食い込んできています。

この間の結城朝光のことでも、自分の存在を知らせることなく景時を追い落としていました。こういう人物は、合議に加えるのではなく、一匹狼的に動かすのがやはりよさそうです。

9.善哉とは、源実朝を暗殺した公暁なのです。
確たる証拠はなく、この男児は「お前は源氏の後継になるはずだった、それが頼朝様の意志」と聞かされて育ちます。

「善哉とは、源実朝を暗殺した公暁なのです」
この大河を観ているのであれば、知っている人も多いのではないでしょうか。

10.頼家に新たな子も生まれて、焦っているのでしょう。りく(牧の方)が、時政を煽ります。
比企の思うままを許してはならない。
善哉すら邪魔者扱いをし、そのうえで「(将軍候補として)どなたか忘れていないか?」と言い募る。
狙いは千幡(9歳)でした。

「頼家に新たな子も生まれて、焦っている」と言うよりは、善哉という比企に無関係の子が生まれたものの、自分達に取ってはメリットがないわけです。一番の得策は、北条がついている千幡を担ぎ出すことにほかならないわけですね。

11.源頼朝と北条政子の子であり、後の三代将軍となる源実朝のことであり、乳母夫は阿野全成と実衣だから北条にとっては好都合です。

何度も書くようですが、全成と実衣が千幡の乳母夫らしく振舞うシーンがあまりないように思えます。武者さん、嫌いな大河だったら、その点についてあれやこれや書いたのではないでしょうか。

12.こうなったらどんな手を使ってでも……と言い出す妻。戸惑う夫。
「何年一緒にいるのですか、察してください!」
りくがノリノリ全開で夫にツッコむのですが……いやぁ、こいつぁ、とんでもねぇ悪女ですわ!

いやはや、前からりくは悪女呼ばわりされているようですが、私はそうも思いません。ただ京育ちであり、この手のことのかけては嗅覚が鋭く(と言うべきでしょうか)、実行力もあり、年若い継室がそうであれば、時政もつい言うことに従うでしょう。時政はちょっと勘が鈍いところもあり、それがりくにこのようなセリフを吐かせているように見えます。

13.三谷さんは随分と艶っぽい作風になってきましたね。

そもそもが夫婦の会話である以上こうなるでしょうし、これは『真田丸』でもそう変わらなかったかと思います。

14.白湯を淹れる全成の姿が映ります。
まだ鎌倉にお茶は到達していなようですね。

栄西が茶の栽培を始めてからまだ10年足らずで、そこまで普及しているわけではありません。無論それ以前に貴族の間などで飲まれていたことはありますが、第一、戦国時代くらいまでは武士階級でも白湯を飲んだりしていました。庶民の間にも茶が行き渡るのは、江戸時代に入ってからです。
それとこの時白湯を注いでいるのは、全成ではなくりくですね。

15.臆病で慎重で現実的。そんな全成の胸に、何か灯ってしまいました。
彼は権力欲は薄い。けれども、別の欲求はありました。
(中略)
妻にとっての琵琶とは、結局、結城朝光に会うための口実だったのか? そんな疑念が渦巻いてしまう。
離れてしまった妻の心を繋ぎ止めるためには、どうすればよい?
夫妻が育てた千幡を後継にすればよいのか?
妻は野心家でもあるし……と、でも考えたのでしょうか。この悲しい夫は、ついに呪詛を始めてしまうのでした。

この全成が実衣によせる思い、このシーンではそこまで描かれてはいません。呪詛を引き受けた彼の心の内が明らかになるのは、最後の方になってからです。ただ全成が悩んでいることは感じ取れます。あと文にある「百檀大威徳法」に何か意味があることも。

16.彼ら(注・義時と頼時)の愛読書『貞観政要』には、魏徴の言葉として以下のような答えの一例があります。
古より、帝王、之を艱難(かんなん)に得て、之を安逸に失わざるは莫(な)し。守成難し。『貞観政要』
古来より、為政者が国難に遭った際、その対処を怠っていたというのに国を失わなかったことはありません。守成こそ難しい。
頼時はこの困難を乗り越えてこそ、先が見えてくることでしょう。

ここでまた漢籍です。これも前回の「忠臣は二君に仕えず」のように、ドラマ本編中に出て来るものならまだ納得します。しかしドラマそのものには無関係なのですから、あらすじの後の方で書いてはどうなのでしょうか。それとこの時の頼時は、まだ為政者ではありませんね。

続きは次の投稿にて。

飲み物-海とビール
[ 2022/08/03 00:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第29回「ままならぬ玉」あらすじと感想-1

第29回「ままならぬ玉」前半部分です。

梶原景時が討たれ、北条と比企の対立は避けられなくなり、仲介役の義時の役目は重要になった。頼時は父は鎌倉に不可欠な存在になったと言い、比奈は自分が義時に嫁いだ時の起請文を見せ、自分を比企に返すなどと言わないようにと念を押す。そして義時に呼ばれた善児は、義時から袋を手渡される。

中を改めた善児は、中身を見たかと義時に尋ね、義時が否定すると
「試されたのですよ、わしの天運を」
と答える。中にあったのは、宗時を殺めた際に持ち去った物だった。そして自分も年齢だからと、トウと言う若い女性の武芸者を連れて来る。彼女の太刀さばき、身のこなしは完璧だった。

宿老たちの評議が始まる。しかし時政の隣に座るべき三浦義澄は体調を崩しており、時政は義盛を呼んで隣に座るように言う。比企能員があまりよくないと聞いたがと言うも、幼馴染である時政は心配ないときっぱり言う。しかし義澄の余命はいくばくもなく、先のことは案じないでくれ、守ってみせると言う義村や甥の義盛の言葉にも、死んだ後のことはどうでもいいと弱々しく答える。

そこへ時政がやって来る。待っておったと義澄は言い、身を起こして一緒に行こうと時政にしがみつくが、それが彼のいまわの言葉となった。梶原景時死去から3日後のことだった。号泣する時政。そして流人時代から仕え、他の誰よりも長く頼朝に侍した安達盛長は、頼朝のそばに小指の先だけでも骨を埋めてくれと遺言し、そのまま瞑想するかのように、座ったまま目を閉じた。

能員は頼家に、奸賊梶原景時が去り、義澄と盛長もいなくなって、宿老たちの評議はあってないようなものだと言う。頼家はこれからは好きにやらせて貰うと言い、能員はそれに同意して自分が支えると言うものの、頼家はそれを拒む。しかし能員は自分に万事お任せあれ、その上で好きになさるがよろしいと頼家を牽制する。そして正治2(1200)年春、時政は従五位下、遠江守に任命される。

源氏以外の御家人の国守就任は初めてのことであった。時政は政子に、色々口を利いてくれたことに感謝するが、政子は、おじじ様の喜ぶ顔が見たくないのかと、頼家ににじり寄っただけだと答える。りくはこれで比企に一矢報いることができると言うが、この国守就任の目的は、御家人に範を示し、この鎌倉を守っていただきたいからであることを口にする。政子も比企がどうこう言うのをやめてほしいと言うが、りくは戯言だと言い、時政もそうだと哄笑するのだった。

畠山重忠が、自分の統治下にある陸奥国葛岡の新熊野社(いまくまのしゃ)の僧たちが、所領争いをしている件で裁決を依頼する。この社は藤原秀衡の頃からの、由緒正しい社であると三善康信。そこへ頼家が現れる。義時が取次はまだであると言うものの、頼家は意に介さず、能員は康信を押しのけて頼家の席を作ろうとする。

重忠が続きを述べようとすると、頼家はいきなり絵図を奪い取り、祐筆の筆を取り上げて真ん中に一本線を引く。頼家は、所領の狭い広いなどは所詮運、僧の身で欲深いとは片腹痛いと言い、重忠が神仏に仕える者の訴えをぞんざいにすると、天の怒りを買いかねないと注意するも、頼家は開き直ったかのように、望むところよと大口を叩く。

さらに今後所領のことは、自分が調べて処断すると言い、しかも能員には「好きにさせて貰ったぞ」と言い捨てて去って行く。その年頼家の正室つつじに子が生まれ、善哉(ぜんざい)と名付けられ、義村は望み通り乳母夫の地位を手に入れる。これが能員には面白くなかった。義時にはわざとらしく祝意を述べつつも、嫡男は一幡であると念を押す。しかし頼朝は、正室の男児を嫡男とする意向だった。しかし文書には記載されておらぬと、受け入れられないと能員は言う。

このままでは鎌倉が比企の思うがままになると、りくは懸念する。しかし善哉が嫡男となったところで、時政とりくには得るものはなく、千幡を嫡男とすることに決める。この年9歳の千幡は頼家の弟で、身内も乳母夫も北条一族だった。りくは少々乱暴な手を使ってでもと言い、何だと尋ねる夫に察するようにと言う。そして呼ばれたのは全成だった。

鎌倉がここまで大きくなれたのは、北条が真ん中にいたからだと時政が話を切り出し、でも今はそうではないとりくが続ける。彼らの要求は呪詛であった。時政は能員をと言うがりくはそれを遮り、鎌倉殿をと明言する。りくは命を取るのではなく、しばらく病で臥せってくれればそれでいいと言い、全成がためらうのも無視して、先代の跡を継いで随分苦労しているようだから、重荷を取り除いてあげて何が悪いのだと全成に問いかける。

時政は全成に近づき、跡を継ぐのは千幡じゃと言う。全成は千幡の乳母夫であった。一方妻の実衣は、結城朝光が下総に戻ったため琵琶の稽古も休んでおり、退屈そうにしていた。その実衣は、京で僧の修行にいそしむ子の頼全から文が届いたと言う。文を読み始めた実衣が、百檀大威徳法の業と口にした時、全成はもうそこにはいなかった。そして全成は部屋に籠って、呪詛のための人形を作り始める。

頼家は相変わらず、近習たちと蹴鞠をやっていた。しかしこの年坂東を台風が襲い、農作物に被害が出ていた。頼時は、今は蹴鞠に興じるのではなく、他にやることがあるのではと頼家に直言する。しかし頼家は蹴鞠は遊びではないと言い、如何に鞠を落とさずに蹴り続けられるかを、平知康の指導のもとで行っていた。

義時は頼時を伊豆に行かせることにする。百姓たちは食べるだけの米がなく、借りた米も返せずにいた。土地を捨てて逃げ出す者もおり、これを収めて来いと言う父義時に、頼時は自信なさげであった。そこへ同席していた時連は、何とかしろと言われたら何とかする、お前の父上もそうやって何とかして来たと口添えする。頼時は何とかしてみると受け入れざるを得なかった。

時連は、頼時は鎌倉殿の側にいない方がいいと言い、義時も、小さい頃は仲が良かったのにと昔を思い出す。お前は大丈夫なのかと問う義時に、時連は、鎌倉殿に蹴鞠の才を見出していただいたと答え、そんなことは望んでおらぬと義時が言うも、蹴鞠は遊びではない、京へ上った時に公家と渉りあうためのものと時連は答え、(頼家を)諫めるだけではなく、分かって差し上げること必要であると義時に話す。

伊豆へ発つ頼時は頑張ってくると言うが、初は、そういう真面目なところが息が詰まると言う。同行する鶴丸は、いつも肩に力が入っているのが悪い所だと言い、初は面白くないとまで言う。その頃義時と義村は、2人を結婚させようと話し合っていた。初は頼時にはもったいないが、お前の息子ならと義村。そもそもこうなったのは、義村が初を八重のところへ連れて行ったためで、八重が結び付けてくれたかと義時。



景時、義澄、盛長と御家人たちが次々と世を去ります。このうち景時は討ち取られたわけですが、後の2人は年齢によるものであり、御家人たちも世代交代の時を迎えたと言えるでしょう。その世代交代の代表格のような頼家ですが、宿老たちがいなくなったこと、能員がおだてたことで、自分の思うがままに振舞うようになります。

例の絵図の件はかなり有名ですが、こういうやり方で裁決を下されてはたまったものではありません。一方で頼家とつつじの間に男児が生まれ、次の世代が続々と誕生しています。しかし能員は、一幡が嫡男である、頼朝が正室の子を嫡男にする意向があったとしても、文書に記載されていないと、一幡の後継を正当化しようとします。これがまた新たな火種となります。

元々比企には対抗意識を持っていたりくですが、このままでは比企に鎌倉を、いわば乗っ取られると思ったのでしょう。全成を呼んで呪詛を依頼します。しかし比企の誰かではなく、頼家を呪詛の対象にと言います。無論これは呪殺ではないものの、いつもながらのりくの思い切ったやり方に、時政も全成も驚きます。その全成、妻の実衣は、朝光が去ってから意気消沈したようになり、自分も重責を伴う仕事を任されて、自分の子のことも上の空のようです。その子頼全の文に遭った百檀大威徳法ですが、大威徳明王は呪法と関連がありますね。

そしてこれも関連しますが、乳母夫が3人登場します。まず比企能員です。そして三浦義村、さらに全成です。この時代の乳母制度の縮図のような感じです。しかしこの全成と実衣、先日も書いていますが、どうも千幡の影が薄く感じられます。数えで9歳にもなっていれば、兄との違いを見せるためにも、そろそろ登場させてもいいのではないでしょうか。

時政は相変わらず、北条あっての鎌倉と思っており、常にりくの言うことを受け入れています-但しこの夫婦の場合、こういうやり方の方が、寧ろバランスが取れているように感じられます。あと善児、こちらも二代目を連れて来ましたが、あのトウは、範頼暗殺時の女の子が成長した姿でしょうか。

そして百姓が土地を捨てて逃げ出す、所謂逃散が『おんな城主 直虎』、『西郷どん』に続いてここでも登場します。これは、一種の抵抗手段でもありました。


飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2022/08/01 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第16週感想-3

『ちむどんどん』第16週の感想その3、気になった点と疑問点です。


第79回

  • 案の定あまゆで料理を食い散らかす賢秀ニーニー
  • 「何見てるかおばさん、シッシッ」と重子に言うニーニー
  • またも青柳家に弁当を持って来る暢子
  • なぜか「ずっと仕事を続けたい女性は駄目」に方針変更して反対する重子
  • 「母さんみたいな奥さんがほしいわけじゃない」また母親をディスる和彦
  • 「伸子の人生はキラキラ輝いていていつも充実している」その理由は?
  • 新聞社で私用電話の和彦、なぜかもうあまゆにいる暢子
  • 暢子「同じ世界に住んでるんだのに」
  • 突如ぶち込まれる中原中也と母子の朗読
  • スプーンで、しかも鍋の上に身を乗り出して味見をする暢子


第80回
  • 前日になって御三味の準備をする良子
  • ウークイでも登場したのになぜかここで御三味の説明
  • 急に登場するおばあと義母
  • 良子はこんなに料理ができないのに、食事の準備はどうしていたのか
  • 美味しいと言ってあげるおじいたち
  • マヨネーズ味の天ぷら←マヨネーズの味はしないはずですが
  • 和彦「今のぼくがいるのは母さんのおかげです」
  • 青柳家の弁当はどう見ても暢子が作ったのでなくて仕出し弁当

週の後半になっても、突っ込みどころが多いです。

まず、やはりあまゆに黙って入り込み、料理を食べ散らかしていたのは賢秀ニーニーでした。そして和彦がやっと連れて来た母重子をおばさん呼ばわりし、シッシッと犬を追うように言います。重子が「住む世界が違う」と改めて言うのも無理からぬ話ですが、これでニーニーは顰蹙を買い、ついに暢子の結婚式には出ないとまで言い出します。ギャンブルでご祝儀と言うのは平常運転だと思いますが、やはり誰にも言わずに料理を「がっつく」のは非難されて当然でしょう。しかしそれでも暢子はお金を渡すのですね。

このニーニーの登場シーン、かの『男はつらいよ』のオマージュとも言われているようです。ニーニーの言動にもそれを意識したものがありますが、しかし私が知る限りでは、寅さんはもっと常識人ですし、その寅さんを叱ってくれる人たちもちゃんといました。

また弁当を持って青柳家に現れる暢子。しかも2人分食べて太ったと言う家政婦の波子に、「昆布は太らないしお肌もツルツル」と、何やら健康食品のPRのようなことを言う暢子です。そしてまた和彦は母親と喫茶店で話すも話が合いません。せっかく前日の暴言を詫びたのに、また
「母さんみたいな奥さんがほしいわけじゃない」
などと言い出します。

そして和彦は
「暢子の人生はキラキラ輝いていていつも充実している」
とまで言います。いや、暢子は輝いて充実していると言うより、自分の要求を他人に押し付けているだけのように見えるのですが。そこで重子は、母さんの人生は否定するのねと不機嫌になります。

しかしここで一番わからないのは、当初「住む世界が違う」と言っていた重子が、この時は「ずっと仕事を続けたい女性は駄目」と方針変更していることです。先日のニーニーの醜態を見ても和彦が態度を改めないため、別の理由を持って来たのでしょうか。その辺りのいきさつが描かれていません。その後和彦は、会社から暢子に電話をします。こういう時は、公衆電話(携帯がありませんので)を使うべきかと思いますが…そして暢子はなぜかあまゆにいますが、フォンターナは休みなのでしょうか。

暢子は「同じ世界に住んでいるんだのに」と言いますが、このひたすら前向きとも言える姿勢が、彼女の自分第一主義につながっているように思えます。そして重子は家で「母親なんて空しい」と言いますが、波子は何を勘違いしたのか、「奥様と坊ちゃまのおかげで、私の人生は楽しく充実したものになりました」などと言い出します。その後重子はともかく、なぜか和彦も母親と同じ、中原中也の詩集を超えに出して読む設定になっているのですが、これも何だか唐突です。『おんな事城主 直虎』の、直虎と政次の碁を思い出してしまいます。確かスタッフに『直虎』の人がいましたし。

結局重子は「和彦は渡さない」と決意します。このお母さんが、暢子の態度を批判するのは理解できますが、こういう描き方はやはりステレオタイプだなと思います。その暢子、スプーンで料理の味見をしており、しかもスプーンの中身が鍋にこぼれているのですが、どうもこういうところが不潔に感じられます。

一方で暢子の姉良子は、石川家に持って行く「御三味」を作ります。しかし彼女は料理が下手で、きちんと材料を揃えて本の通りに作っているのにうまく行きません。ここで思うのですが、良子は専業主婦の時代があったはずです。その時、食事はどのようにしていたのでしょう。お惣菜を買っていたのでしょうか。

ともかく準備した御三味を持って良子は別室で待ち、博夫は祖父や父親たちと話しています。そして博夫、昔ながらの考えの祖父たちにうんざりし、良子を認めないと家の敷居をまたがないとまで言い出します。そこで曾祖母のウシと母親の美和子が援護射撃をし、時代は変わった、良子を認めないのなら自分たちで家事をしろと言い、結局良子は御三味を振舞いますが、これがかなりまずく、それでも小太郎たちはうまいとほめ、良子の復職を認めます。

これだけ見ればめでたしめでたしなのですが、よくわからないのが、急にウシのような人物が現れ、すべてを解決してしまうというやり方です。「デクス・エクス・マキナ」と呼ばれるようですが、解決に至るまでを丁寧に描かず、強引に解決に持ち込んでくることを言います。沖縄の場合儒教が強く、男性同士の話し合いが主に登場しますが、少なくともそういう親戚がいたことは良子も知っていたでしょうから、なぜ相談しなかったのでしょうか。

それとこういうのはせめて新婚時代、結婚後数年の間にやっておくべきでした。ならば後々まで問題を引きずることもなく、別に良子も実家に帰ることもなかったのです。この件にしても暢子にしても、問題解決が本人たちの努力と言うよりは
誰かが身を引いてくれる
誰かが自分の代弁者になってくれる
こういうパターンが多いなと思いますし、こういうのが本人たちが成長しない一因のように見えます。

そして青柳家。重子は居間のテーブルの上に、風呂敷に包まれた弁当と手紙があるのを見つけます。手紙は和彦が暢子にす勧められて書いたもので、これまた先日のことを詫び、「今のぼくがいるのは母さんのおかげです」と書かれています。和彦も、何だかその時次第で言うことが変わりますね。しかも鉛筆で縦書きをしていたようなのに、手紙はボールペンで横書きになっています。縦書きは原稿か何かを書いていたのかも知れませんが、紛らわしいです。

そして弁当ですが、どう見ても暢子が作ったようには思えない、仕出しの弁当に見えます。それを重子はおいしくないと言いつつ口に運ぶのですが…一方ニーニー、例の養豚場で生姜焼きをぱくついています。どうもここの主人寛大は、気の進まない娘をニーニーと結婚させたいらしく、男手が必要だと示すために、腰を痛めたふりをしてみせます。しかし、他にもっとちゃんとした男性がいそうなものですが。

あと久々に登場のフォンターナ、店内に男が1人入って来ますが、どうも身なりが堅気ではなさそうです。それは、かつて厨房で働き、突然辞めてしまった矢作でした。矢作は地上げをやっているようですが、その矢作に、かつての同僚がいきなりつかみかかるシーン、あれはちょっとないでしょうね。


飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2022/07/30 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-59 視聴率と大河ドラマの「しつこさ」

視聴率について、あまりあれこれ書くのも何ですが、前回の『鎌倉殿の13人』、11パーセント台にまで落ちています。元々戦国時代などでない限り、今は平均で10パーセント台前半というのが当たり前になっていますし、戦国大河であっても、せめて15パーセント台前後といったところでしょう。無論先行放送や再放送、あるいはTVを観ない人や裏番組優先の人が多いのも、リアルタイムの視聴率を下げている主な原因ではあるでしょう。しかし数字の下がり方が、予想外に早いなとは思います。

その『鎌倉殿の13人』なのですが、私としては源平合戦の後の描かれ方が、ちょっと今一つの印象があります。あとこれは三谷さんの脚本にありがちなのですが、セリフが長く、それがしんどく感じられることがあります。TVというのは特にセリフがなくても、表情とか周囲の風景などで、人物が置かれている状況を表現できるのですが、それぞれのシーンがセリフで埋め尽くされている感がなきにしもあらずです。前回の頼家と義時のやり取りなども、それと似た印象を受けました。

これだったら、『青天を衝け』の方が寧ろ面白いと思います。無論『青天を衝け』も、やはりおかしいとか不自然だと思うシーンもありましたが、特に『鎌倉殿』の場合、ひところの全成の登場シーンに見られる、コント的な乗りはやはり受け付けられませんでした。しかも1度のみならず、同じような演出が繰り返されるのはどうかと思いましたし、こうすれば皆面白がるだろうなという、制作側の意図が見えるような気がしました。

無論今までにも、言っては何ですが、そういったある種のあざとさを感じたことはあります。たとえば『おんな城主 直虎』で、茶碗をわざと落とそうとしてみたり、エクセルまがいの計算方法を直政が考えたりするのは、私としては抵抗がありましたし、『麒麟がくる』で、アラビア数字の計算式が画面いっぱいに出て来たりするのも、やはりどうかとは思いました。それを考えると馴染めない部分も多々ありましたが、『花燃ゆ』などはまだ制作サイドに迷いがあり、それゆえにまだ受け入れられる部分もありました。

さて前出視聴率に戻ります。世帯視聴率のみを発表するのもどうかと思いますが、それが常に東京の数字のみである必要もまたないかと思います。大河とか朝ドラなどは、その舞台になっている地域の数字も出すべきとは前から書いてはいますし、同じ作品でも東京と大阪ではまた反響が違うでしょうから、いささか手間がかかるものの、ここは複数の視聴率を出してしかるべきではないでしょうか。

蛇足ながら。先日『突撃!カネオくん』で、あんこを特集していました。あんこが作られる様子に、あの『カムカムエヴリバディ』を連想してしまいました。

飲み物ーアイスカフェオレ2
[ 2022/07/21 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』と『ちむどんどん』

まず先日分の投稿、ちょっとわかりづらいと思われる箇所を直しています。

『鎌倉殿の13人』がお休みということもあり、久々に録画していた『麒麟がくる』の未視聴分を観てみました。しかしやはり、実際に視聴した分と大差はありませんでした。この大河、明智光秀が主人公のため、信長に仕えるよりも前から描かれていて、その意味では期待していたのですが、やはり

衣装の色遣い
和歌や漢籍がやけに出て来る
駒がいつもどこかのシーンに登場する

こういう点に加え、演出や殺陣、ストーリーの展開なども今一つ馴染めませんでした。

あと片岡鶴太郎さんの摂津晴門を見ると、やはり『ちむどんどん』の平良三郎がダブりますし、滝藤賢一さんの足利義昭に、今年の『鎌倉殿の13人』の、大泉洋さん演じる源頼朝が重なってしまいます-ちょっと雰囲気が似ていますので。

『麒麟がくる』に関しては、また機会があったら書きたいと思います。

ところで『ちむどんどん』と言えば、いくら話題の多い月曜日とはいえ、今回も疑問に思う点、これは如何かと思う点がいくつかありました。

  • 晴海が保育園に行くようになり、歌子がまた病気をするようになる
  • 沖縄角力大会のポスターを見て、和彦が、智が過去に優勝したと言い出す。しかし角力で優勝したのであれば、今まで1度くらいはあまゆで話題になるのではないだろうか
  • フォンターナで、年に1度のお客の来店と、必ず出す料理のことを誰も暢子に伝えていないため、暢子が別の料理を作っている。また暢子も、毎年来ている客であるはずなのに、全然知らない様子である
  • お客がそこそこ入っているのに、また料理人が3人も辞めたのに、フォンターナの厨房があまり忙しそうでなく、二ツ橋は暢子と立ち話をしている
  • 暢子が作っているケーキが、どう見ても素人、それもお菓子作りの初心者レベル
  • 年に1度のお客、西郷家の父と娘が食事をするのはいいが、ケーキを持って来た時点で父親が娘に再婚話を持ち出す。娘は受け入れられずに店を出て行き、父親が後を追いかける
  • 暢子がそのことを、あまゆで和彦、愛、そして智に話す
  • 和彦と愛が結婚式場の下見に行くと言うが、愛の父親が既に予約していたのではないだろうか

特にフォンターナのシーンですが、なぜ年に1度のお客のことを、ストーブ前を任されている暢子に言わないのかが不思議です。そして暢子も、毎年来ているお客ならいくらか知っているはずなのに、たまたまその日が休みとかでずっといなかったのでしょうか。

このためせっかく作っていた料理が、無駄になってしまったと思われます。他の作品をそう観ているわけではありませんが、この朝ドラはやけに食材を無駄にするシーンが多いような気がします。そう言えば脚本担当の羽原氏、『マッサン』の脚本も手掛けていたようですが、この両者はあまりにも違いすぎますね。

それとあのケーキ、高級レストランのケーキにしては、はっきり言って安っぽいですし、このレストランの料理も、正直今一つな感があります。あれなら『きのう何食べた?』で、史朗が作る夕食の方がおいしそうです。

そして父と娘が、再婚を巡って対立するシーンですが、娘のめぐみはぱっと見中学生くらいですから、まだ再婚をすんなり受け入れられる年齢ではないでしょう。大学生くらいになればまた別ですが。

しかしこのお父さんも、わざわざ誕生日を祝っているレストランで、このような話題を切り出さなくてもいいでしょう。家で、機会を見て話せば済むことではないのでしょうか。それとこういうお客のプライベートなことを、あまゆで喋ってしまう暢子も、ちょっとどうかとは思います。

ところでこのめぐみを演じている新井美羽さん、『おんな城主 直虎』で少女時代のおとわ/次郎法師を演じていましたね。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/07/12 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 55

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点、前半部分です。あと最近の投稿分、おかしいと思われる箇所を、いくつか訂正しています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第23回「狩りと獲物」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)


1.時政は気がいい人物ですから、敵討ちならばと快諾することは十分にあり得ます。しかし、妻のりくは?イベントで流血沙汰なんて、彼女なら自分に相応の得がなければ乗りません。では、その得とは何でしょう。同じ伊豆を拠点とする御家人・工藤祐経の排除です。
伊東祐親に追い出され、息の根をほぼ止められかけていたのに、京都での生活体験が頼朝に気に入られ、今、勢いがグイグイ伸びてきている。
そんな余計なライバルは早めに摘み取っておくに限ります。
誰かに利用されやすいーーこの時政の性格は、今後の展開でも重要かと思います。

2.政子が大きな獲物を仕留められるよう願うと、熊の毛皮が欲しいと実衣が続き、大姫は祟られないか?と心配している。それぞれ個性が出ていますね。
甥っ子の無事より自分の欲求を口にする実衣は、ありのままに生きているし。
大姫も穢れを恐れる中世人らしい発想だ。
政子はやはり、素直でよい人。
源範頼と阿野全成は、留守を任せるように言っています。

3.弓矢というのは様々な文明において画期的で神秘的な武器とされ、弓矢や狩猟には特別な意味があります。

4.いくら矢を放っても一向に獲物に当たらず、しまいには掌に豆ができてしまう。
(中略)
親として子供の傷を心配する気持ちがわかる一方、日頃から真剣に練習していれば、とっくに皮が厚くなって、本番でマメなどできないのでは?とツッコミたくもなる。

5.万寿の金子大地さんも、金剛の坂口健太郎さんも、童形(どうぎょう/元服前の姿)はちょっと厳しいかと思っていました。しかし、画面で動く姿を見ていると、写真より若々しく見えますね。

1、妻のりくはとありますが、そもそもこの事件は時政黒幕説もあり、この大河では利用されたように描かれていますが、時政が絡んでいたとしても、何の不思議もないでしょう。
これ別にりくを持ち出さなくてもよかったのではないでしょうか。もしりくの思惑を中心に書くのなら
「時政は気がよく、この敵討ちでも利用されている。
しかしりくがこれを承知したその理由は、伊豆のライバルとも言える工藤祐経、一度は祐親に追われたものの、京での長年の生活を買われて、頼朝に取り入っている祐経の排除に他ならなかったのではないか」
とでも書いてほしいです。そして今後の時政の生き方は、「利用されやすさ」に裏打ちされたとまだ決まったわけではありません。

2、この大姫のセリフですが、「獣たちの怨念を持って来ないでくれ」と言っていて、それに全成が、邪気は自分で払うと言っているのですが、それが出て来ませんね、如何にも全成らしいと思うのですが。
あと大姫の「中世人らしいセリフ」とあり、確かにこの当時、こういうことを口にするのはそう珍しくはなかったでしょう。

ただ第20回で、時政とりくの前でちょっと変わった振舞いに及んだこともあり、実衣が「大丈夫なのですか?まじないやら、魔よけやら」と姉政子に尋ね、政子が「若い娘はそういうのが好きなの」と答えるシーンがあります。
彼女の行動はこの当時としてはそう珍しいものでないかも知れないのに、ちょっと変わった子であると設定されているわけで、とどのつまりこの怨念云々も、彼女のそういうエキセントリックさを表したとここは解釈するべきでしょう。個人的には、この設定はちょっと引っ掛かりますが。無論、精神面でのダメージがそうさせたとも言えます。これは、先日の双極性障害関連の投稿で触れています。

3、この『鎌倉殿の13人』でも上総広常が、そして『おんな城主 直虎』では井伊直親が鳴弦の儀を行っていますが、それはここでは紹介されないのですね。

4、「日頃から真剣に練習していれば、とっくに皮が厚くなって、本番でマメなどできないのでは」
とありますが、マメは水ぶくれのことです。武者さんが言っている、厚くなって角質化した皮膚は、タコのことではないのでしょうか。
ついでながら、ラグビー選手や格闘技選手のカリフラワー耳というのがありますが、あれは血腫ですね。

5、失礼ながら、坂口さんの童水干姿はちょっとコスプレ感がありました。金子さんは似合っていましたが。


6.義時が、川の近くがいいと言うと、それでは四方に散ってしまうと重忠が指摘する。人が集まっていると獣も恐れる、とのことで、頼朝も納得しています。

7.宴席には、比企一族の隠し球・比奈も来ていました。
頼朝に請われてお酌を……まったくもって下劣な発想です。
古今東西、出張はアバンチュールのよい機会。妻の目を気にせずにムフフかよ!

8.北条と比企、対立の種は既に蒔かれており、後はどう花になって咲くのか、その前に枯れるのか。

9.金剛が空中へ矢を放つ。
と、何たることか、その矢が当たり、鴨が落ちてくるではあーりませんか。

10.今回からこの二人に役が変わったのは、子役だと弓を放つことからして厳しいからでしょう。

6、ここの部分、「四方に散ってしまう」とあり、まるで川辺に来た動物が散ってしまうように取れます。しかし実際は
義時「近くに川が流れております。水を飲みに獣たちも集まってくるはず」
重忠「もう少し四方に散ってみてはいかがでしょうか。あまり1か所に大勢でいると、獣たちも恐れて出てきません」
ということで、動物が四方に散ってしまうのではなく、人間が四方に散らなければならないということですね。ドラマ本編をもう少しきちんと観てほしいです。

7、「隠し球」より「隠し玉」の方がこの場合はいいのではと思えるのですが。それと
「頼朝に請われてお酌を……まったくもって下劣な発想です。
古今東西、出張はアバンチュールのよい機会。妻の目を気にせずにムフフかよ!」
この部分、何年かこのコラムを見ているとまたかと思うのですが、こういう表現に結びつけたがることの方が
「まったくもって下劣な発想」
に思えてしまいます。

8、「花になって咲く」だけではなく、「どんな花をつけどのように実を結ぶのか」ではないかと。

9、「あーりませんか」て古いですね(苦笑)チャーリー浜さんでしょうか。

10、弓矢のこともあるかも知れませんが、曾我事件が起こり、騒然となった宿舎内で動き回るには、やはり大人の俳優さんでないと様にならないせいもあるでしょう。


11.彼の弟である千幡(源実朝)は歌が得意だったので、例え弓矢が苦手でも「これからは文治だ」というように理論武装もできます。

12.万寿がニセ鹿を狩ったその夜、「矢口祝い」が行われました。
武家の男子が初めて獲物を仕留めた時、三色の餅を備える儀式。
風俗考証の佐多芳彦先生が気合を入れた渾身のシーンですし、海外受けもよさそう。
やはり時代劇はこういうのが見たい。そう思わせる場面です。

11、文治であっても、この時代やはり弓馬の術は大事にされています。政権が安定するということは、何も、武器や馬を捨てるということではありません。

12、少し前に書いていますが、この矢口餅に関しては、曾我祐信(兄弟の養父)も関係しています。
それと「海外受けもよさそう」て、海外で放送されることが決まったのでしょうか。全然聞いていませんが。
また武者さんは大河を「時代劇」と呼んだり「歴史劇」と呼んだりしていますが、どちらなのでしょうか。また昨年のを含め、他の大河にもこういった、風俗考証が絡むシーンは少なからず出て来るのですが、そういう点は無視なのでしょうか。
(個人的に大河は時代劇と思っていますが、史実が絡むと歴史劇認定されがちで、その点がややこしいとも言えます)

続きは次回の投稿分にて。


飲み物-パブのビール2
[ 2022/06/15 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第21回「仏の眼差し」あらすじと感想-1

奥州から戻って来た義時は、義経のことを考えていた。そこへ土肥実平が現れ、自分も義経のことを考えていた、死ななければならなかったのかと独りごちる。その実平は道を直している人物を目にとめる。それは八田知家だった。

罰が当たるぞと言う実平だが、知家は鎌倉殿の命令だと、実平の言葉など気にも留めず、逆に両親が飢饉で死んだ子供を預かってくれという。鶴丸と名乗る無表情なその子は、他人に慣れないようで、八重に石つぶてを打つのだった。

一方頼朝は兵を全国から召集し、奥州へ向かった。この合戦は鎌倉方の圧勝に終わり、頼朝以下一同は藤原氏の財宝に目を見張る。そこへ泰衡の家人、河田次郎が泰衡の首桶を持って現れる。しかし頼朝は次郎を、欲得のために主を殺した男である、すぐに首を刎ねよと命じる。これからは忠義が大事だと頼朝は言い、また日本すべてを平らげたと満足げだったが、その行く手に立ちはだかる人物がもう1人いた。後白河法皇だった。

頼朝は浮かない表情の義時を窘め、自分のしたことが正しいか否かは、自分で決めるものではない、決めるのは天であると言う。天罰なら甘んじて受ける、それまでは突き進むのみと頼朝。そして御家人たちは衣川の館を見に行こうと言う。千葉常胤や岡崎義実は、九郎殿は強かったと言い、畠山重忠も神がかりの強さであったと懐かしみ、裏切った泰衡が死んだのはまさに神罰と口にする。

また和田義盛は、梶原景時が鎌倉殿に余計なことを言わなければ、義経は死なずに済んだと不満げだった。その内常胤は酔いつぶれてしまい、皆が騒いでいる間に義時は徳利を持って景時のそばへ行く。景時は義経の名は語り継がれ、また自分も戦を知らぬ愚か者として、名が残るであろうと言う。これも宿命(さだめ)かと言う景時に、義時は酒を注ぐ。

頼朝は鎌倉に戻り、上洛に向けて動き出していた。そして時政に対し、後白河法皇から息災であるかという文が送られて来たと頼朝が言う。実は時政は京に滞在中、法皇の双六の相手をしており、法皇相手に一歩も引かず、肝が据わっておると法皇を感心させ、このまま京に留まるように促される。しかし時政は、鎌倉で美しい妻が待っているとそれを断る。

舅殿は大したお方だと言う頼朝に、大事なのはここでござると時政は胸を押さえる。しかし比企能員は、たまたまうまく行っただけよとつぶやく。頼朝は、美しい妻のおかげで要石を手放さずに済んだと嬉しそうだった。そして頼朝は法皇から奥州攻めの褒美として恩賞を出すと言われるも、結局それを断る。

そのことを知った法皇は、奥州攻めは勝手にやったこと、つまり自分の言いなりにはならぬということで面白くなかった。その鎌倉からの文には、法皇様のみが心残り、近々お目にかかりたいとしたためられた、頼朝追討の宣旨を出したことが原因かと法皇は考える。

そして平家、義仲、九郎がおればのうと言い、院が望まれたことと丹後局に諭されるも、平知康になぜ止めなんだと八つ当たりし、知康は果ては丹後局にまで出て行けと言われてしまう。

鎌倉では金剛が万寿に会っていた。しかし万寿は行儀が悪く、乳母の道が横から口を出すため、政子は下がらせてしまう。しかも万寿は、金剛を大事にとの父の言葉にも答えず、庭に出て行きたいと言い、政子から金剛を連れて行くようにと言われる。政子は翌月の万寿の鶴岡八幡宮参詣にも、金剛を同行させるつもりでいた。

政子は八重が明るくなったと言い、幸せなのだろうと言うが、頼朝は、最早八重に取って縁者もいない伊豆へ帰ったかと話題を変え、昔の伊豆の話を始める。かつて頼朝と八重が交際していた頃の話を始めたため、八重は当惑する。

そこで政子は、江間の館の子供たちの話を始めるが、頼朝は執拗に昔の話をしたがり、政子は
「わざと言っているのなら人が悪すぎるし、わざとでないなら気遣いがなさすぎます。どちらにしても私は不愉快です」
と、不快感をあらわにする。

頼朝は話を打ち切り、義時と執務に入る。そして頼朝は、自分が金剛の烏帽子親を務めたいと言い、金剛に自分の幼少時をだぶらせる。しかも顔もよく見れば自分に似ていると言い、万寿よりも似ているかもと言い、三善康信や大江広元は苦笑する。

その夜義時は八重から、鎌倉殿はあなたを弄んでいるのだと聞かされる。しかし義時は、向こうは天下の鎌倉殿、あらがってもいいなりにしかなれず、言われるがままに非道なことをしている己が情けないと言う。そんな義時に八重は、昔は頼朝のそばにいたかったが、あなたでよかったと言い、あなたがいなければ頼朝は今も流人だと言った後、あなたが今の鎌倉を作ったとも言うが、流石に後の方は言い過ぎたと笑う。

八重は義時と抱き合い、自分と金剛を守ってくれ、自分もあなたを守ると言う。


まず冒頭、八田知家が出て来て子供を預かってくれと言います。両親が飢饉で死んだというのがその理由ですが、どこか裏があるようにも感じられます。それとああいう子供を預かるのは、たとえば寺院などでやらなかったのでしょうか。京などは悲田院がありましたが、鎌倉にはまだなかったのでしょうか。あと鶴丸と言うと、どうも『おんな城主 直虎』の「鶴」を思い出します。

奥州合戦、やはりと言うか何と言うか、合戦シーンはなしで河田次郎のみ登場でした。『炎立つ』では泰衡が合戦に臨むのではなく鎌倉軍に館を明け渡し、自分はいずこへともなく去り、やがてタイムスリップするような流れになっていましたね。そして御家人たちの会話、梶原景時の讒言さえなければ、義経が死ななくてもよかったと義盛は言います。如何にもこの人らしい考え方ではあります。ただ義経が生きていればいたで、またトラブルとなったでしょう。

また畠山重忠、義盛よりも切れそうな人物ですが、その彼でさえ、義経を死に追いやった泰衡が死んだのは、正に神罰と断言しています。無論これには義時が絡んでいるわけですし、彼がどこか浮かない表情なのもそのためなのですが、そこまでは考えなかったようです。その点景時は、義時と泰衡のことを知っていたかどうかはともかく、実に冷静でした。あと長老2人は飲む分量に注意を。

それから「チーム後白河」、何とも三谷大河らしいコント仕様です。法皇もここに平家がいたらだの、義仲や九郎がいたらだの、いや丹後局ではありませんが、皆あなたが追い払ったのですが…。そしてどういうわけか平知康にとばっちりですが、実際この人はその後鎌倉へ下ります。

金剛と万寿。何となく義時と頼朝の関係に似てなくもありません。あと政子と道もあまりうまく行ってなさそうな感じです。それはさておき、頼朝が八重にやたらと昔のことを話し、さらに義時にも、金剛は自分に似ているなどと敢えて口に出す辺り、八重が言う「弄ぶ」以外の意味がありそうです。しかし「義時がいなかったら頼朝はまだ流人」とは、やはりちょっと言えないでしょう。北条氏の代わりになる存在はいたでしょうから。

その頼朝、
「天罰なら甘んじて受ける、それまでは突き進むのみ」
と言っています。
ただこれが時代が下って戦国時代、それも織田信長になると
「天罰などない、ひたすら突き進むのみ」
と変化するのでしょう。


飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2022/05/30 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 40

大河コラムに行く前に、小檜山氏の方の『青天を衝け』関連ツイートで、慶喜がなぜ天狗党を処刑しないなどといった内容のものがありました。その後これは削除されましたが、天狗党を処刑する権限があるのは、追討軍統括の田沼意尊ではないのでしょうか。

それからこういうツイもあります。
「人間の腸内環境は母乳を通して伝えられるもの。ゆえに合わないものは消化できず栄養もとれなくなる。アイヌが主食を鮭から米やなにやら和人の食べ物にされたら、栄養失調になってしまう。おまけに病原菌まで持ち込まれた。これがどれほど酷いことはか考えていかんと」
『ゴールデンカムイ』関連と思われますが、腸内環境の件は、母乳に含まれている成分が善玉菌を増やし、腸内フローラをコントロールするわけで、この点はきちんと書いてほしいです。その後の文章はちょっと意味がよくわかりませんが。あと母乳は抗体や免疫細胞を赤ちゃんに届ける働きもありますね。

ではコラム、前半部分に該当する記述を見て行きます。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第17回「助命と宿命」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

1.彼(注・義経)自身の偶像を壊すような、破滅的な輝きが今週も眩しい

2.急にどうしたのか?思わず戸惑う義時ですが、彼女なりに考えていた。これからも命のやりとりがあるのならば、せめて子どもたちを救いたい。(中略)八重は慈悲深い。(中略)親のよいところを受け継いだ。この八重の思いは、金剛にも引き継がれるのだろう

3.石を投げた少年たち・曾我兄弟も、かなり重要な伏線となりそうである

4.時政の言葉にもはや躊躇はありませんが、思い出してほしい。石橋山の危機を乗り越え、敵を打ち破り、御家人たちが鎌倉入りを果たしたときのこと。俺たちの鎌倉、ここで新しい世が始まると生き生きとしていた顔を。そんな季節はもう終わった

5.「あいつの恨みは、必ず、万寿に降りかかる……」
果たしてそれはどうなのか。自分が恩義を感じないから、皆もそうだと言えるのか

1、義経自身の偶像というのが、所謂判官びいきに代表されるような、「きれいな」義経像であるのなら、既に『草燃える』でも『炎立つ』でも、そのイメージは覆されているのですが。前者では粗野なところがあり、後者では勉強嫌いでした。

2、それはいいのですが、一方で『青天を衝け』の養育院関連では「こうした場面も渋沢栄一夫婦の善人アピールがしたいだけのように見えてしまいます」などと書かれています。武者さんが『鎌倉殿』が嫌いだったら、広常も義仲も見殺しにした義時とその妻の偽善などと書くのではないでしょうか。

3.少し前の「『鎌倉殿の13人』の三谷カラーその他 その2」でも、ネタバレといった印象を受けてしまうと書いています。せめて子供2人がその辺をうろついている程度にして、あまり正体を明かさない方がいいかとも思ってしまうのですが。

ちなみにこの時は1184年、兄弟の仇討ちはその9年後の1193年です。そして兄十郎はこの時数えの13斎、弟五郎は11歳です。尚義高はこの時数えの12とされていることを考えると、やはり義高役は、中学生くらいの子役でもよかったのではないかと思います-三谷さんは染五郎さんを使いたかったのかも知れませんが。

4、これも2と同様、今回は仮に彼らが若者でなくても、あたかも鎌倉即ち青春のように書く一方で、本物の若者たちがいた昨年の血洗島の方は、かなり批判的に書かれていました。

5、その前に「父を殺された恨み」について頼朝も話していますし、この大河では出て来ませんが、あらすじと感想にも書いているように、助命してくれた池禅尼には恩義を感じ、息子の頼盛の所領を戻してやったりもしています。またたとえ本人にその気がなくても、幕府に不満のある御家人が担ぐかもしれず、それは鎌倉幕府に取っても、かなりの危機的状況になるからでしょう。復讐しないという保証もないわけですし。

6.なぜ伊豆山権現なのか?
「アジール」(聖域)という意味合いですね。自社仏閣に逃げ込めば、そこは治外法権で命は保障される

7.さて、都では――。「検非違使?」義経が、鰹節をもらった猫のように瞳を輝かせている(中略)ちなみに義時はこの点、慎重だった。上総広常が砂金をやると言ったとき、一旦は断っておいてから相手の機嫌を損ねないために受け取っている。そういうワンクッションを置けるかどうかが重大な分かれ道となる

8.静御前――。日本史上に残る天女のような舞姿を見せます。美しい。心が溶けてしまうように美しい

9.義高は女人に化けて連れ出すとのこと。前にも同じ手を使ったのでは?と実衣が心配すると、鎌倉殿を逃した時に使ったと政子は言う。(中略)思えばあの頃はなんとノンビリしていたことか

10.義村はじめ三浦一族は何をしているのか?と、ここで補足しておくと、彼らは重要な後詰めである。いくら義経が天才でも船がなければ戦えない。水上戦闘になれば彼らが必要であり、平家との一戦までにはまだ時間がある

6、このアジール、『おんな城主 直虎』でも使っていましたね。それはともかく「自社仏閣」とは何でしょうか。以前もこれと同じ言葉を使っていたのを見たことがありますが、「神社仏閣」のことでしょうか。

7、朝廷から官位官職を賜るのと、上総広常から砂金を受け取るのとでは、意味するところが多少異なるのではないでしょうか。

8、正直言ってそこまでは思いませんでした。ただその後の比企能員の姪の里との婚礼の話、その前振りとしてこのシーンが使われたといった感じでした。

9、この時点から見ればのんびりしていただけで、あの時はあの時で平氏の力がまだまだ強いし、北条の立場は弱く、それなりに大変だったはずなのですが。

10、この後詰については、第16回で子供を預けに来た義村も言っていました。そして水上戦闘とか、「平家との一戦までにはまだ時間がある」なども、平家との戦の描写が限定的なので、状況がどうなっているのか、この大河では少々わかりづらいとも言えます。武者さん、嫌いな大河ならここで散々批判しているのかも知れません。

飲み物-アイスココア2
[ 2022/05/04 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』コラムで紹介された2つの記事に関して

先日2回分の投稿で触れた『武将ジャパン』の大河コラムですが、前回分の後の方で、例の佐竹攻めのシーンに映り込んだ男性のことが書かれていました。とはいっても、
「再放送で修正されたとのこと。素早い対応お疲れ様です」
とだけあります。随分あっさりしていますね。もし『青天を衝け』でこういうことがあったら、かなり批判しているのではないかと思います。

そう言えば『おんな城主 直虎』の最初の方で、戦国期ではなく今の、つまりセントレアのある東海地方の地図が誤って紹介されていましたが、その時も特にどうという感じではありませんでした。ただ『真田丸』のおむつの件も含め、武者さんの好きな大河で時々こういう、ある種の放送事故が起こっているような気がします-無論偶然ではあるでしょうが。

それから政子を演じている小池栄子さん関連で、
「小池栄子“宇宙一のメロンパイ”から大女優へ 大河「鎌倉殿の13人」で北条政子役が高評価」
という『日刊ゲンダイ』の記事がコラムにリンクされています、武者さんに言わせれば性差別的で、「古くてセンス最悪なコピー」であり、「結局のところ、小池栄子さんに敬意がないからこうなる」とまで書いています。元々小池さんはグラビアアイドルだったので、恐らくこのような表現をしたものと思われます。無論受け止め方は人様々です。

しかし、「小池栄子さんに敬意がないからこうなる」とあるのはどうでしょう。武者さんも、性差別かどうかはさておき、嫌いな大河では似たようなことをやっているのではないでしょうか。その意味で、これはブーメランのように取れます。あと山本耕史さんの肉体美に関する記事で、やはり『日刊ゲンダイ』の
『山本耕史は脱いでも凄い! 「鋼の錬金術師」で高まる“うっとりマッチョボディー”への期待』
という記事が紹介されており、これもセクハラじみているということらしいです。

武者さんに言わせれば、こんな記事で偏見を撒き散らされたらたまったものではないらしいのですが、両方をチェックした限り、概ね小池さんや山本さんに好意的で、特に山本さん関連の記事は、主に『鋼の錬金術師』実写版のアームストロング少佐役について紹介する記事です。このアームストロング少佐も山本さん同様筋肉隆々で、そのため記事タイトルもこうなっているのでしょう。さらにこの記事、最後の方で『鎌倉殿の13人』の、
「あんなジイサンでも俺の身内なんでね」
についても書かれており、そこまで変な記事だとは思いません。

しかしこのコラムでは
「性差別的でおっさん向けサービスばかりの大河はパス――若い世代がこうなったら日本の時代劇に明日はありません」と結論づけられています。ここでは時代劇となっていますが、無論大河も含めてのことでしょう。ただどうも飛躍した感は否めません。結局のところ、本当はそうでもない記事を武者さんが性差別だと言い、偏見をばら撒いていると主張しているだけのようにも見えます。
尚いずれの記事も4ページ目の最後の方で紹介されています。
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/03/21/167273/4

飲み物-ホットチョコレート
[ 2022/03/26 01:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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