武者さんのコラム関連その5です。一応これで第23回のは終わりですが、この大河に関してこんなこと書いていますね。
性癖と妄想をありのままに流せる、その一点だけは度胸があると思いますよ。
なんせ、これを真顔で見ていて、恥ずかしくならないなんて凄まじい。
お言葉ですが、特に上の行がブーメランに見えて仕方ありません。
そうそう、そのへんの花屋で買ってきたことが丸出しのお花は、季節と合っていますか?
カワラナデシコでしょうか。秋の七草にもなっているので、あの季節に咲いていても不自然ではないと思います。
瀬名の出番は基本全部いらないと思います。
それを三週間も引っ張るって正気の沙汰でしょうか。
『どうする家康』をきちんと観ていたら、瀬名の出番はいらないなどという発想はまず出て来ないでしょうね。
今回の視聴率が10.2%で、この先はもうどこで二桁を割るか、注目点はそこだけになってます。
ではここで、武者さんの『鎌倉殿の13人』の視聴率に関する見解を、昨年このブログで引用していますのでご紹介しておきます。
ネット配信が普及した現在は、記録も容易なことから、特にその傾向が強く、海外ドラマの宣伝を見ていると「驚異的な視聴回数を記録!」といったコピーがついています。
ではなぜ日本では、未だ古めかしい基準に頼っているのか?
メディアや読者の感覚がアップデートされてないというのが大きな理由の一つ。
もう一つ、視聴者数と視聴回数が公表されていないことも確かですが、例えば大河についてNHK側が把握していないわけがありません。
(中略)
例えばNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』は、視聴率は低いものの、NHKプラスの視聴回数がかなり高かったため、NHKとしては成功とされているようです。
『鎌倉殿の13人』も、視聴回数は公開されておりませんが、かなり高いとか。
「未だ古めかしい基準」
今年はその「古めかしい基準」をまた引っ張り出して来ているのですね。
「メディアや読者の感覚がアップデートされてないというのが大きな理由の一つ」
今年の場合武者さんは、アップデートされてないことは問題にせず、敢えてダウングレードしているということでしょうか。
「『鎌倉殿の13人』も、視聴回数は公開されておりませんが、かなり高いとか」
なぜかそれを『どうする家康』には当てはめないのですね。
しかしこの場合、NHKプラスで観ている人も、恐らくはU-NEXTの配信で観ている人もそれなりにいるかと思いますが、こう多方面に分かれると、どれほどの人数がどういうスタイルで観ているか、ちょっと把握しづらくならないでしょうか。
そして上記の記述に関して、私はこう書いています。
武者さんは今回はこう書いていますが、『青天を衝け』について、確か世帯視聴率を基準にしていた記述があったと思われます。もしそうだった場合、なぜこちらはNHKプラスの再生回数でカウントしないのでしょうか
やはり嫌いな作品だと、世帯視聴率のみを持ち出して叩くのですね。
兎の彫刻の造形もどうなんでしょう。なんだか嘘くさいんですよね。
どこが嘘くさいのかよくわかりません。素人の手彫りならああいった感じではないでしょうか。他にも大河では素人が一刀彫りをするシーンなどがありますが、そういうのを観ていないのでしょうか。
何か起きたとき、わざとらしく雷鳴を鳴らす演出がもう聞いてられません。
赤ん坊の泣き声もおかしい。
わざとらしく子どもを抱いてその場にいる五徳はなんなのか。侍女に預けるなりできるでしょう。
そしていざ何が起きたと思ったら、不届きものを斬った、だってさ。
棒読みだし、脚本に入り込めていないのが痛々しく伝わってくる。
『鎌倉殿の13人』も雷鳴が入るシーンはあったと思いますし、そもそも夏の雷雨のシーンでしょう、あれは。五徳が子供を抱くのは自分で我が子を守りたいからと思われますし、棒読みでなく、わざとフラットに言わせることで残酷さを際立たせているのでは。一方武者さんは信康にこうしてほしいのだそうです。
・生皮を剥ぐ
・釜茹でにする
・吊り上げて切り付ける(アンコウ斬りという)
・生きたまま弓矢鉄砲の的にする
・生きたままミノを着せて着火
・馬に縛り付けて引き摺らせる
・生首にして、抱えて歩く。あるいは寺に投げ込んでくる
すさまじいですね。中には何となく既視感があるシーンもありますが。
そして、滅敬の正体が穴山梅雪だったとありますが、この人はこの中では「穴山信君」です。他にも『レジェンド&バタフライ』を引用してあれこれ書いていますが、これも濃姫なのに「帰蝶」にしています-確か道三が彼女を呼ぶ時は帰蝶でしたが。
さらに古沢良太氏が、瀬名について語っており、その中で
「本当はこういう人だったんじゃないですか、瀬名さん」
と語っているのですが、
最後の一行「本当はこういう人だったんじゃないですか、瀬名さん」に凝縮されていて、この思考は『レジェンド&バタフライ』の帰蝶と全く同じ。
要するに、俺の考えた最強の萌える嫁にしたということでしょう。
このような、自分の萌え要素をてんこ盛りにすればよいという発想は一体どこからきたのか?
などと書かれています。
しかし古沢氏は、
通説では今挙げていたような「悪女」エピソードが背景にあったとされますが、どれも真偽が定かではなく近年は別の見方も出ています。僕にはそんな卑近なことで家康があんな決断を下すとは思えない。「本当はこういう人だったんじゃないですか、瀬名さん」という気持ちで書いています。
と語っているだけですが…どこに「萌え要素」が?
そして瀬名が駒と同じでウザイという意見を持ち出し、
駒は戦火に巻き込まれ、両親を失い、自分自身も間一髪のところを救われました。そんな経験をした女性が戦のない世を望んだとしても、何もおかしなことはありません。
(中略)
一方で瀬名は、それなりの武士の娘で、夫は戦国大名です。偽善じみてくるのは仕方ない。そこは脚本でどうにかすべきなのでしょうが、このドラマの脚本に何を期待できるというのか。
桶狭間で夫と離れ離れになり、やっと夫が信長と同盟関係を結び、家族が一緒になれたものの領国の状態は不安定で、戦に次ぐ戦となり、かつての友お田鶴も落命し、夫も兵も疲弊して信康もああなったことを考えると、瀬名もできれば、戦わずに済ませられないかという方法を採るのではないかと思うのですが。
で、またしても
「つまり女性とは萌え要素でしかないのでしょう」
とあり、こういうドラマの作り手にとって、女性とは何なのでしょう?なととありますが、一番萌え要素ととらえているのは武者さんに思えてしまいます。
そして
本作の作り手は、同じ徳川将軍でも第11代徳川家斉で大河を作ればよかったのではないでしょうか。
家斉――そう、子供を55人も作った、あのオットセイ将軍です(子の数は諸説あり)。
ならば武者さんが企画書を出してみてはどうでしょうか。
そして
結局のところ、大河ドラマにはビジネスモデルがあるとしたうえで、依頼しあって、褒め合って、失敗してもそうでないように言い続ければ、狭い世界の中では問題ないなどとあり、
オリンピック絡みの不正が噴出して、視聴率が低迷し、舞台地はイベント集客できずむしろ困った――そんな大失敗作である『いだてん』は、なぜかいまだにドラマ通界隈では「最低だけど最高じゃんね!」と褒め合う機運が渦巻いています。
なのだそうです。しかし『いだてん』は2019年の放送であり、その当時オリンピック絡みの不正がどれだけマスコミ報道されたか、まずそれをはっきりさせてからにしてほしいです。さらに、
いかにもドラマ通ぽい人が滔々と雄弁に『いだてん』を褒めていたので、問題点を説明したところ、あとで罵詈雑言がメールで送られてきて、絶縁されました。
武者さん、そういう場合は、スルーした方がいいと思うのですが…。エンタメのように賛否両論がある場合、自分と反対の意見の人にあれこれ言っても、相手にしてみれば大きなお世話としか思われないでしょうし、自分が問題と思うものを、必ずしも他人が問題視するとは限らないのですけど。
それにしても、『どうする家康』が面白いから見るようにと言われた場合、武者さん自身はどう感じるのでしょうね。
そしてこの間ご紹介した「自分に正直に生きたい」ですが、これもツイートで「楽しんでいるファンの中に土足で踏み込んで、自分の不愉快をまき散らして侮辱して」行っているだけと反論されていましたね。と言うか「自分に正直」を盾に、キャストにもスタッフにも失礼なことを散々言いまくっているだけでしょう。
そしてその後持論が延々と書かれていますが、ここでは省きます。それとこれも先日書きましたが、佐藤浩市さんの「脚本次第」にかなりご執心のようです。そして
確かに、どれだけ役者が素晴らしかろうと、脚本がダメなら、厳しいものがある。
過去の大河でも「あの脚本はなんなのか」と声をあげていた役者はいると聞いております。
その人、誰ですか?
あと田中泯さんが、朝ドラに出演して苦言を呈したという記事のリンクが貼られていますが、この朝ドラは『まれ』ですね。
追加キャストはプラスどころか、どでかいマイナスになる可能性がある。
忘れないでおきたいのは、それはキャストのせいではなく、ふざけた態度を改めず、ごまかすばかりの制作陣にあります。
花は桜木、人は武士。散る様をどうするのか考えてみるのもまた、乙なものでしょう。
要は
「追加キャストはうまく行かない」
「制作陣が悪い」
「打ち切りになってほしい」
こう言いたいのでしょうか。しかしこのコラム、何度も制作陣に非があるといった記述が出てくるのですが、根拠がないのにこのように言うのは問題でしょうね。
先日NHKで制作した歴史番組『合戦将棋』を見ました。
役者はすぐに大河と交換してくれと懇願したくなるほど素晴らしく、衣装やメイクもまっとう。
何より脚本がいい。歴史好きが書いたと伝わってきました。千田嘉博先生もうれしそうにコメントをしていました。
武者さん『大奥』を引き合いに出した時も、大河と交換してくれと書いていましたが、そもそも番組としてのあり方が違います。『大奥』は平日夜10時台、この『合戦将棋』は元々滋賀県ローカルのようで、30分番組です。1年物の大河と単純比較できるでしょうか。
合戦将棋
『いだてん』だって、メインテーマが落語や下町の暮らしならば、もっと生き生きと描けたでしょう。
実力や名声があろうと、歴史に情熱があろうと、条件が全て揃わねば失敗するのが大河の大変なところです。
個人的に(6回しか観ていませんが)、『いだてん』の落語関係は朝ドラならまだよかっただろうと思います。
しかし、今年は歴史への興味すら感じられない。
(中略)
このドラマの決定的敗因はただひとつ――歴史と大河ドラマを馬鹿にして舐めた態度をとったこと。
私に言われたくないでしょうが、これに尽きると思います。もう、危急存亡がかかっとりますよ。
この書き方もどうかと思いますが、平山氏に注意されたのもあるいは関係しているのでしょうか。ちゃんと観ていたら、少なくとも歴史への興味がないとか、歴史と大河をバカにしているなど言えないと思います。