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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  いだてん~東京オリムピック噺~

NHKに対して色々疑問に思うこと 続き

先日ご紹介した、NHKサイトの「テレビ70年」キャンペーン関連。今、本当にNHKが目を向けなければならない受信料の問題などは棚上げされて、やはり草創期の苦労話とアーカイブに終始し、TVのよさのみを強調して無難にまとめた感があります。見方を変えれば、そういう空気の中だからこそ、大河も朝ドラも、そして紅白も今まで生き残れて来れたし、また大相撲とか高校野球の中継も続けて来られたのでしょう。

NHKにもう少し当事者意識があれば、見直しが図られていると思います。無論廃止などではなく、フォーマット変更や、放送時間帯変更といった形での見直しにはなるでしょう。また課金制度なども提案されていてもおかしくないのですが、生憎というかやはりというか、今までそれがなされたようには見えません。

ところで大河や朝ドラのような連続ドラマを長期間続けていると、最早これは必ずと言っていいのですが、
「昔はよかった、今はよくない」
と言った声が出て来ます。もちろん大河朝ドラに留まらず、民放でも同じようなものです。

しかしエンタメ作品と言うのは、その時代に合わせた形で作られていることが多いものです。ですからリアルタイムで放送された時代を知っている、あるいはその時実際に観ていたというのであれば、面白く感じることはあるでしょう。ただそうでない場合、いくら過去の名作であってもそれほどの実感は湧かないのではないでしょうか。ある種の面白さは発見できるかも知れません。ただそれは、リアルタイムで感じた面白さとは別物という可能性もあります。

また今は面白いとか、特に大河の場合重厚だと言われている作品でも、その当時はそうでなかったということも多いものです。『太平記』なんてトレンディ大河と呼ばれていましたし-ちなみに、私は『太平記』は好きです。それだけに同じ池端氏の『麒麟がくる』には期待していたのですが。

実際今も面白いと思う作品はあるので、昔がいいとは一概に言えません。特に70年代から80年代頃の、比較的お金をかけたと思われる大河(個人的にヴィンテージ大河と呼んでいます)にしても、今はその時に比べて制約は多くなっていると思われ、それと同じような作品を作るのは無理があるのではないでしょうか。これも前に過去美化バイアス、バラ色の回顧という内容で投稿していますが、あまりその当時の基準で今を判断するのも無理があると思います。ならば逆に、今の基準で昔を判断することもまたありでしょう。

私の場合女性主人公物の一部や『いだてん』、前出の『麒麟がくる』などは馴染めなかったり、途中で視聴を止めてしまったりもしています。無論人によっては面白く感じた人もいたでしょうし、それはそれでいいと思います。要はこれは面白い、これはよくないというのは人それぞれと言うことです。先日の投稿にも書きましたが、このテーマなら刺さるという人たちをターゲットに、課金制にすればいいと考えてしまう所以です。


飲み物-パブのカクテル
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[ 2023/04/02 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

TV70年に思うNHKの今後の姿勢

3週間前になりますが、TV70周年ということで、『大河ドラマが生まれた日』というのをNHKでやっていました。ざっと観た限りですが、朝ドラのスピンオフにこういうのがありそうだなと思いました。

要はTV黎明期の目玉コンテンツとして、大型時代劇(つまり大河)を企画し、試行錯誤の末に制作するストーリーなのですが、やはりと言うか身内ぼめと言った印象が強いなとは思いました。これならば、大河招致に自治体がどれだけ腐心するかを描いた『大河への道』の方がやはり面白いですね。こちらも中井貴一さんが出ていますし。

またドラマの中で受信契約がどうこう、TVはいいといったセリフが出て来ますが、今は寧ろそのあり方を問うべき時期でしょう。結局TVの放送が開始してそれが一巡し、今は再び映画や舞台、または動画配信や専門チャンネルのよさを見る時期となっているかと思います。また以前、『テレビ・スターの悲劇』(私訳)と『ラジオ・スターの悲劇』/"Internet killed video star" and "Video Killed The Radio Star"という曲に関して投稿しています。

この「テレビスター」、video starの日本語訳として、この曲を紹介したブログなどで使われており、また実際そういう表記を目にしたこともあります。しかし非日常的な印象が強い「映画スター」に比べると、TVの電源をオンにすれば、かなりの頻度で目にすることができるテレビスターとは、意味するものが違うように思えます。

そしてこれも前に書きましたが、NHKがTV70年でやるべきことは、今後の受信料の問題、コンテンツの在り方などを、スクランブルもふくめて、視聴者と双方向で議論することではないかと思います。なのに結局は過去を懐かしむ姿勢に終始している感もあります。制作やキャストの方には悪いのですが、私にはどうもそのように思えました。

あと阿部サダヲさんが『いだてん』の「まーちゃん」に見えてしまいますね。私はあの大河は第6回までしか観ていませんが、最初の方の昭和パートで確か登場していましたので。

TVや受信料に関しては、以前大前研一氏の記事をご紹介していますし、またそれとは別に受信料関連の記事のリンクも貼っていますが、本来これを節目として、NHKは変わりますと宣言してしかるべきだったかと思います。それでもかつては、受信料に関連した特番などもあるにはあったのですが。

ところで冒頭の朝ドラスピンオフ関連で、『舞いあがれ!』を久留美の目線で描いてほしいなと思いますが、今はBKはスピンオフなし、メモリアルブックなしだからこれは難しいでしょうか。『あさが来た』などはスピンオフがあったのですけどね。

飲み物-ワインと暖炉
[ 2023/02/26 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

リーグワン第8節結果とワールドカップ中継

ラグビー関連報道です。
まず試合結果です。(赤文字勝利チーム)

D1
ブラックラムズ東京  7 - 18 東京サンゴリアス
横浜キヤノンイーグルス 59 - 48 東芝ブレイブルーパス東京
埼玉ワイルドナイツ 41 - 6 花園近鉄ライナーズ
トヨタヴェルブリッツ 21 - 18 グリーンロケッツ東葛
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 60 - 22 三菱重工相模原ダイナボアーズ
コベルコ神戸スティーラーズ 32 - 29 静岡ブルーレヴズ

D2
なし

D3
スカイアクティブズ広島 38 - 5 クリタウォーターガッシュ昭島(D3-M15)

D1の上位勢のうち特に今シーズンは、ワイルドナイツ、サンゴリアスと並んでベスト3入りしているスピアーズにやはり注目です。一方でグリーンロケッツが1勝、ライナーズが未だ勝ち星なしで、今後どれだけ勝利をもぎ取るかが注目されそうです。

尚D1は第8節が終わりましたが、D2は第6節が継続中、D3も第8節が継続中です。D2は本来ならば、日野レッドドルフィンズと清水建設江東ブルーシャークスの試合が行われるはずでした。しかしご存知のように、レッドドルフィンズの無期限活動停止で試合は行われず、ブルーシャークスは前回のレッドドルフィンズ戦に続き、勝ち点4と14点を得ています。

D3は1試合が18日に行われ、連敗中だったスカイアクティブズ広島が初勝利です。

それからワールドカップの中継局が発表されています。

ラグビーW杯、地上波はNHK・日テレ。J SPORTSは全試合生中継・配信
(AV Watch)

本当はラグビーリパブリックの記事を貼ろうかと思ったのですが、これがどう見てもJSPORTSのPR記事なので、今回はやめました。この場合、地上波でどれだけやるかという情報もほしいわけですから。

地上波の方は、NHKで19試合、日テレで15試合を中継するようです。尚中継試合の詳細に関しては、まだわかっていません。あとこれは先日書いていますが、NHKは9月8日日曜日午後8時からは、日本とチリの試合を中継予定です。この日は大河はお休みか、時間を繰り上げてとなるのでしょう。

それと10月8日、この日は日本とアルゼンチンの試合を録画放送となっています。これはなぜなのでしょうか。同じ時間帯に日テレで生中継するのですが、日テレ系列番組が放送されていない地域のためのものでしょうか。ならば最初からNHKが放映権を取ればいいのではと思ってしまいます。いずれにしても、この日も大河は休みか繰り上げとなりそうです。

しかしNHKも2019年ラグビーワールドカップの『いだてん』、2022年サッカーワールドカップの『鎌倉殿の13人』、それぞれの視聴率から学んだのか、ワールドカップ中継の裏に大河を持ってこない方針を固めたようですね。

また中継日時が4時などという、とんでもない時間帯になっているのが何試合かあります。これは開催国フランスの夜の試合に合わせているためで、それも土日ならまだしも、平日の朝4時に起きての試合観戦は有休でも取らない限り、ちょっとつらいものがあるかも知れません。事前に計画を立てておきたいものです。

そして全試合生中継するのは、今回もJSPORTSです。最近海外の試合はWOWOWが主に中継していますが、日本国内でのテストマッチはJSPORTSがやっていますし、やはりリーグワンを放送しているというのも強みでしょう。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2023/02/24 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 84その1

『武将ジャパン』大河コラム、前半部分関連記述への疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第46回「将軍になった女」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)


1.その上で鎌倉では時元に決めたと京都に報告すれば、朝廷も宣旨を出さざるを得ないと、悪だくみを呑み込んだような言い方をします。

「悪だくみを呑み込んだ」と言うのはあまり聞かないのですが…。裏のあるとか、含みを持たせたとかそういう言い方をしたいのでしょうか。

2.「災いの火種は放っておけばいずれ必ず燃えあがる。公暁のようにな……鎌倉は誰にも渡さん」
そう言い切る義時の倒錯よ。

「倒錯」とありますが、この言葉は、社会的規範から外れた行動とか嗜好を意味しており、義時の場合はそこまで外れているわけではありません。北条の政権に強いこだわりを持ってはいますが。

3.最終局面へと迫ってゆく鎌倉。序章は終わり、この先はいよいよ神との戦いです。

よほど「神との戦い」がお好きなようですが、つまるところ朝廷との我慢比べの果てに武力での衝突となり、朝廷が敗北して、武士の意見を飲ませるようになったわけです。『終末のワルキューレ』ではないのですから。

4.伊豆へやってきた頼朝のため、鏡に向かって化粧をしていた政子――すべてはあのときから始まったのでしょうか。

少し前のことですが、武者さん、この大河は第1回の頃は鏡などなかったと書いていました。あれは、その後訂正したのでしょうか。

5.優しい慈愛の人物。義時が暗い闇に沈んでいくのだとすれば、政子は泥の中でも咲く白い蓮のように思えます。

政子は優しい慈愛云々より、どっちつかずな印象があります。この場合義時と共に闇に沈み、その汚れをいとわずに凛とした態度を見せることこそが、彼女が真の意味で花咲くのではないかと思うのですが。

6.政子が義時に問うと……。
「首を刎ねる」
妹に対して無情すぎる言葉に対し、いつもは義時に従順な北条時房もここは「本気ではない」とフォロー。
しかし泰時はわかっている。父は本気だとして、そんなことをしたら人心が離れてしまうと訴えます。
「もちろん本気だ。謀反を企んだ以上、あれを許すことはできない」
これには、女子の首を刎ねるなぞ例がないと康信も慌てています。
ならば、どの程度の罪であれば頃合いがよいのか、というと、耳と鼻を削いで流罪と大江広元が言い出す。

ここまで言うということは、政子をいわば揺さぶって、その気になれ、つまり鎌倉を象徴する存在として、御家人を鼓舞しろと言っているに等しいとも思うのですが…。本気で実衣を処刑したいのであれば、一月も引き延ばすことはないし、結局は、実衣を利用しての政子への説得とも取れます。

7.言葉のやりとりだけで進むこの場面ですが、非常に重要ではないでしょうか。
私は『麒麟がくる』における信長と光秀の問答を思い出しました。
松永久秀から平蜘蛛を託された光秀は、信長に対して仁のある政治を行うものこそ、これを手にするにふさわしいと言います。
すると信長は、あれほど欲しがっていた平蜘蛛を売り払うとあっさり言ってのけた。
両者が重視するものの差があります。
政子や泰時たち、そして光秀は情を重視する。
義時と信長は理。ルールを守ることを重視します。
現実は、両者ともにバランスを取ってこそ、よりよい世の中にできるはず。
そこでどんな結論が導き出されるのか注目です。

例によって『麒麟がくる』を持ち出していますね。しかし時代的にもそれぞれの状況を見ても、比較対象にならないかと思います。そして当然義時と信長の立場の違いもあります。

あと義時はルールを守ることを重視などとありますが、義時はいわば自分がルールブックだと言いたげですから、これは当てはまらないように思えます。それとバランスを取る取らない以前に、朝廷の前に鎌倉が一丸でなければならなかったのではないでしょうか。

8.約束通り親王を下向させるも、それは今でもない。なんでもどの親王にするか迷っているとか。

「どの親王」ではなく、頼仁親王と雅成親王のどちらかですね。

9.京都人の「ぶぶ漬け理論」ですね。
「ぶぶ漬け=お茶漬け」を勧めるということは、この程度のものしか勧められないのだから「はよ帰れ」と婉曲的に表現。

これに関してですが、必ずしもそうでないと言われていますね。あまり決めつけない方がいいと思います。

10.素朴一辺倒だった序盤の頃でしたら、このような駆け引きにはなりません。素朴で正直な北条時政が、後白河院とすっとぼけた双六をしていましたよね。
しかし、そうなると後鳥羽院も気づかないものですかね。
朝廷の権威に恐れ慄いていたならば、こんなしょうもない駆け引きをするはずなかったのに、今では立派に交渉するようになっている。

なぜそれとこれを比べるのでしょうね。この場合鎌倉殿がいなくなり、朝廷からその地位にふさわしい人物を迎えようとして交渉が続いているわけです。一方時政は京都守護として法皇に拝謁していたわけで、しかも法皇が追討せよと命じた義経と行家を捕らえるために、地頭を置きたいと後押しするようなことを言っているわけで、元々の立ち位置が違っています。

11.この瞬間、彼は理想の結実を噛み締めているかもしれません。
そもそも広元が京都から鎌倉へ下向して来たのは、認められたいとか、出世したいとか、そういう野心もあったけれど、本心では「民衆に慈悲を施す政治をしてみたい!」という気持ちもあったのでは?
それを叶えるのがこの尼御台。だからこそ愛を感じているのかもしれません。

その「『民衆に慈悲を施す政治をしてみたい!』という気持ちもあったのでは」は何か根拠があるのでしょうか。広元はそういうことを以前から口にしていたのでしょうか。そして何度も広元と尼御台政子の愛がどうこうと書かれていますが、そのきっかけがその都度微妙に違って来ていないでしょうか。少し前はこんな感じでした。

「北条政子も、義時だけではなく大江広元に意見を求め、こんなアドバイスを受けています。
確かに頼朝は朝廷の干渉を拒んだけれども、時代は変わった。いま頼朝が生きていればどうなのか。
広元は、一方で義時の言うこともわかる、と立場を重んじながら結論を出します。
『あとは尼御台のお気持ちひとつ……』
広元の声が完全に心酔していますね。京都から来た彼は、鎌倉の坂東武者と違い、冷静で理知的な判断を常としてきました。しかし、政子に近づくとカッと酔ったように燃え上がる。」

12.そう泰時と初が、ういういしく夫婦愛を確認し合っています。両者ともに愛くるしくて、素敵です。

「ういういしく夫婦愛を確認し合っています」
もう結婚してかなりの年月が経つ上に、この当時泰時は既に継室を迎えているはずなのですが。この継室は御家人の安保実員の娘で、2人の間に時実が生まれたのが建暦2(1212)年です。なおこの時実は早世し、初(矢部禅尼)との子である兄の時氏も二十代で病死したため、泰時は後継者に孫の経時を指名することになります。

しかし
「ういういしく夫婦愛を確認する」
のは、『青天を衝け』の栄一とお千代も同じだったのですけどね。

あと前回で武者さんが、視聴率について書いていましたのでそれに関して。まず11月27日放送の第45回は、リアルタイムの世帯視聴率が6.2パーセント、これは『いだてん』を除けば最低とされていた、『平清盛』の第47回の7.3パーセントを下回る数字でした。無論BSを観たとか録画したとか、あるいはNHKプラスで観たと言う人もいるでしょう。

元々『鎌倉殿の13人』は、夏以降は13パーセント台に達することはなく、鎌倉時代という設定もあるのでしょう、リアルタイムの世帯視聴率は低めでした。またドイツに勝ったことから、コスタリカ戦も観た人は多かったようですが、6パーセント台にまで視聴率を落としたスポーツ中継の破壊力というのは、やはり侮れないものがあります。無論あまり数字を取れていなかった『いだてん』で、裏にラグビーのワールドカップが来た時の3パーセント台よりは高い数字でしたが。

飲み物-ブッシュミルズと暖炉
[ 2022/12/07 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

朝ドラと小檜山氏note記事 5(続き)

先日あまり書いていなかった第25回関連です。まず「すごいネーミングセンスだ」とあり、何がすごいのかと思ったら

なにわバードマン:センスがないのはいうまでもないが、「マン」と女の存在を無視しているあたりが実にらしい。
スワン号:湖にあるボートの名前かよ。もっと厨二センス発揮すれば?
IWAKURA:全部大文字固有名詞。くだらなさの極み。

バードマンとは鳥人とか飛行家の意味だからこうなりますね。
そしてスワン号というのは、空さんのセリフにも出て来ますが、ここの歴代の飛行機は鳥の名前をつけているようです。
またIWAKURAは岩倉螺子製作所の新しい社名で、恐らく今後の海外への進出を目指して、このようにしているのではないでしょうか。小檜山氏は以前も、映画のタイトルに英語名が入ることを批判したツイートをしていたと思いますが、それも国際映画祭などに出品することを考えてのことかと思います。

そして舞のロードバイクでのトレーニングに関して

推察ではあるのですが、役者さんがあんまりロードの鍛錬をしていないのでしょう。体幹もブレているし、ビンディングをこなす余裕がなかったと。(中略)労力が違うといえばそうだけど、『ちむどんどん』料理人役のみなさんはちゃんとした動きでしたが。

ビンディングとは専用シューズの裏の金具を、ビンディングペダルの装着部分に噛み合わせて力の伝達をよくし、自転車を効率よく走らせるものですが、そこそこお金もかかるし、このビンディングペダル用のシューズは地面を歩くには不向きのようです。

そして
「労力が違うといえばそうだけど、『ちむどんどん』料理人役のみなさんはちゃんとした動きでしたが。」
とありますが、ちゃんとした動きとは具体的にどのような動きでしょうか。それは舞がロードバイクに乗っているのと同じような条件下での動きなのでしょうか。そしてちゃんとした動きなら、なぜトマトソースをぶちまけたりしたのでしょうか。

あと「料理人役のみなさん」の、それぞれの名前がないのが辛いですね。あの中でキャラがきちんと描かれているのは一部でしたからね。

汗をかかない。水分や栄養補給をしない。ロードで走るとカロリーと水分を消費するので、その補給も見どころです。しかしそれすらない。

舞は水分補給のボトルをロードバイクにつけていますね。実際走るシーンより、部室でマシンを漕いでいるシーンの方が多いので、途中での水分補給のシーンはなかなかありませんが。

そして本気でトレーニングしたら疲れるとあり、

具体的にどうなるかというと、2019年大河ドラマ『いだてん』における、ストックホルム五輪での金栗状態になります。ハンガーノック。電池切れたように倒れる。

金栗選手はハンガーノックではなく、日射病でバテたのではなかったでしょうか。

舞はダイエットでサラダばかり。だからサラダを作る腕前もあがっちゃった!……って、あんな野菜切って盛り付けるだけでどう腕前をあげるんですか? 今まで舞は切らずに丸ごと皿に置いてたとか?
それ以上に、あれだけ過保護だった母親が、バッタみたいに草しか食わん娘に何も言わないところ。何もかもリアリテティがない。

ダイエットと言うよりは、減量のための食事制限でしょう。そして
「野菜切って盛り付けるだけでどう腕前をあげるんですか?」
小檜山氏はサラダを作ったことがないのでしょうか。取り合わせも大事だし、下ごしらえが必要な野菜もあります。何度も作って慣れてくると、当然見栄えも味も違って来ます。何よりも今回のサラダには鳥ささみと思しきものが入っていますが、この当時皮のないサラダチキンはまだありませんでした。舞が自分で作ったのでしょうね。

そして
「あれだけ過保護だった母親が、バッタみたいに草しか食わん娘に何も言わないところ。何もかもリアリテティがない」
舞が夕食にサラダしか食べないのは、減量しなければならないからだと言うことを、めぐみも浩太もわかっているからではないでしょうか。リアリティがないと言うより、前後関係を把握できているか否かの問題かと。
(2022年11月8日一部修正)

飲み物-注がれる紅茶
[ 2022/11/07 00:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 73その2

『武将ジャパン』、大河コラム第36回関連記事、前半部分への疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第36回「武士の鑑」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/09/19/170929


1.そのころ戦場では、義盛の不意打ちがあっさりと見破られていました。
なぜわかったのか?
義盛は慌てふためいていますが、やはり兵法書理解の差でしょう。
進軍の際にズンズン歩いて鳥がバタバタと飛び去っていたら、一目瞭然でバレてしまいます。そもそも重忠は高所に陣取っています。
義時はまっすぐ来る相手に備え、守りを固めていました。

兵法書がどうこうと言うより、義盛は脇から攻めると口にしており、重忠もまたそれを見抜いていた以上当然かと思います。現に戦場で重忠は、敵軍に和田がいないと言っていますね。それとここでは鳥が飛び立つシーンなどはありません。

2.周囲に武士や郎党が集まると、あの計算高い義村ですら、こう宣言します。
「手を出すな! 誰も手を出してはならぬ!」
総大将同士が組み合って戦うなんて、それこそ兵法書通りじゃない。
それでもあの義村すら天意に呑まれたように見守るしかない。

武者さんとにかく兵法書にこだわりたいのは分かりましたが、この場合は昔から共に戦って来た戦友同士が敵味方となったことで、いわく言い難い何かにかられたからと思われます。

3.この二人の勝敗は何が分けたのだろう?
天命の差でしょうか。この場面はかなりおかしいように思える。なぜ重忠はとどめを刺さないのか?
私は天命ということにしたい。
重忠を見る義盛も、泰時も、義村も、何かに打たれたような顔になっている。
もう重忠は人ではない何かになったのかもしれない。
こんなにボロボロなのに荘厳です。

そもそも重忠は戦をしに行ったわけでもなく、また坂東武者の潔さにこだわっている以上、自分が有利になった状況下であっても、相手を討つのをよしとしなかったからではないでしょうか。

4.誇り高く、己の命より名を守った重忠。そんな巨大な星からすれば、保身に走る時政はなんと小さく醜いことか。
大江広元も、執権殿は強引すぎたと振り返っています。
御家人たちのほとんどは畠山に罪がなかったと語り、八田知家も同意。

先日も書きましたが、時政には時政の考えがあってのことです(りくの考えと言うべきかも知れません)。但し、そのやり方はあまりうまくなかったと言えるでしょう。仮に時政がりくほどの策謀家であれば、もう少し重忠をうまくあしらい、自分達の評価も落とさずに済んだ可能性もあります。無論この場合、別の形でトラブルが発生することもまたありますが。

5.「畠山殿を惜しむ者たちの怒りを、誰か他のものに向けては?」
またまた広元が恐ろしい提案をしてきました。
罪を誰かに押し付けよ、とのことですが、では誰に?
「重成に?」
時政が義時にそう言われてギョッとしています。

重成の場合、史実では最初からこれに加担していたと言われてもいるわけで、処刑されるのもやむなしではありました。ただ三谷さんの脚本では欲に目がくらみ、最終的に濡れ衣を着せられたという設定となっていますが。そして広元の「恐ろしい提案」ですが、取りあえず時政の面目を保ち、ことを極力穏便に解決するには、これしかなかったのではないでしょうか。

6.「わしはな、皆の喜ぶ顔を見ていると、心が和むんじゃ」
そうしみじみと語る時政は、やはり天命が理解できておりませんね。
時政はりくの言いなりだ。悪女とそれに翻弄される男、いわばマクベス夫妻のように思える。
時政とりくの老成できないバカップル。いたずらに歳っただけで、成熟はしていない。
この手の組み合わせは悪女論で語られがちですが、堕落させた女と堕落する男、悪いのはどちらなのか?
時政は優しい。気のいい頼り甲斐のある男。
その本質は不変のまま、しかし低い方へと流されました。

この『鎌倉殿』に於けるマクベスについて、別のコメントでも目にしたことがありますが、ちょっとそれはどうかなと思ってはいます。あとバカップル呼ばわりは、武者さんがりくを嫌いと言うこともあるかと思います。もっと客観的に見れば、それぞれの立場があることくらいはわかるでしょう。

その一方で、
「この手の組み合わせは悪女論で語られがちですが、堕落させた女と堕落する男、悪いのはどちらなのか?」
とあり、女性であるりくを一方的に責め立てるのは、やはり気が進まないようでもあるわけで、寧ろこういうことに対する武者さんの心理を知るうえで、興味深くもあります(これは小檜山氏名義の朝ドラ評も同じ)。
あと以前も書いていますが、りくを演じる宮沢りえさんが、三谷さんはりくをこれまでの悪女と同様には書きたくないと言っていたと、そうガイドブックでコメントしています。

それと本質的に時政は坂東武者で、御家人は昔からの仲間であり、幕府の中枢は身内であるため、そこが見方の甘さにつながったとも言えるでしょう。

ところで時政の「和む」という言い方について

「『和む』という時政の言葉も、サイコパスでもなんでもなく、普通の人間がやらかしがちなよくある過ちでしょう。ダメ大河でもありがちで、具体例を挙げますと、2019年『いだてん』でこんなシーンがありました」

とあって、『いだてん』と『青天を衝け』に対する批判というか誹謗中傷と言うべきものが長々と書かれているのですが、例によって例の如くなのでここでは省略します。

7.所領の分配を尼御台に任せると言い、広元もこれには納得です。
別に恋愛感情ではなく、このあまりに尊い何か特別な存在に心酔しています。
広元は色気がある方ではない。
比企能員が設定した宴で美女たちのお酌を受けていてもムスッとしていた。
そんな広元が甘ったるくなるとすれば、それは尊敬できる相手だからです。

と言うより、広元はそもそも比企能員のような武者に馴染めていないし、政子に対しては、頼朝の未亡人という意味で尊敬はしていても一線を超えることなく、寧ろ時政にぶつけるとすれば、彼女ほどの地位でないと難しいと読んだからではないでしょうか。しかし「甘ったるくなる」と言う表現もどうかと思います、「女性に寛容な態度を取る」とでも書いてほしいものです。

8.政子本人は断ろうとしますが、それでも広元は、尼御台から御家人に所領を与えてやって欲しいと粘る。
自分が口を出せば政(まつりごと)が混乱すると警戒していました。彼女は頼朝の言いつけを心に留めている。なんと貞淑で素晴らしい女性なのでしょうか。

りくがあまり好きでない(しかし女性であることで否定はできない)ものの、政子は大好きと言っていい武者さんらしさがここでも現れていますね。無論彼女も、かつては夫のすることにあれこれ言っていたわけで、尼となってから、いくらかは卓越した物の見方をするようにはなりました。

9.「そのさき、あなたが執権になるのですか?」
「私がなれば、そのためになったと思われます」
「私が引き受けるしかなさそうですね」
「鎌倉殿が十分に成長なさるまでの間です」
政子にそう言う義時。この対話は重要だと思います。
姉も、弟も、どちらも権力が欲しいわけでもない。

どうでしょうね。義時の場合は、いずれ自分が執権にと考えていて、取りあえず冷却期間を置いたようにも見えますし、この人が権力を握ったら握ったで、色々な事態が出来することになるのですが。

あと

10.幼主が成長するまで母が政治を行うことを、東洋史では【垂簾聴政(すいれんちょうせい・御簾の向こうで政治を聞いている)】と称します」

たぶんこれを出してくるだろうなと思いました。ただし必ずしも幼帝の母親というわけでもなく、当時の皇后や皇太后が政を行っていたと言うべきでしょう。かの西太后も、そうだと言われています。

11.7月8日――尼御台の決めた恩賞の沙汰を二階堂行政が読み上げています。
動揺したりくが「執権殿をさしおいて政子がしゃしゃりでるとは!」と怒り、政子が口出しすると政(まつりごと)が混乱すると責めている。自分だって散々引っ掻き回していることは全く無視。
時政は怒り、脇息を蹴り飛ばします。
りくも驚くほど、時政は激怒しているのでした。

はっきり言って、政子と義時の密談など、りくは知る由もありません、政に関わらないと言った政子が権力欲を出して、ああいう場に出てきていると思ったでしょうし、しかも執権たる自分の夫を差し置いてとなるわけですから、怒りをぶちまけたとしても無理はありません。しかし
「政子が口出しすると政(まつりごと)が混乱すると責めている。自分だって散々引っ掻き回していることは全く無視」
とありますが、政が混乱するとは言っていません。りくが言っているのは
「なぜ政子がしゃしゃり出るのです」
「政に関わらないはずではなかったのですか」
であり、なおかつ父である執権殿(時政)を差し置いたことで憤懣やるかたないわけです。
それと
「自分だって散々引っ掻き回している」
と書くのなら、どこをどう引っ掻き回しているのか具体的に書いてほしいですね。


飲み物-ボトルとコルクとワイン
[ 2022/09/24 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 71その1

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点前半部分です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第34回「理想の結婚」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)


1.泰時はめんどくさい性格です。『鬼滅の刃』の炭治郎と同系統ですね。
『麒麟がくる』の光秀もそうでした。彼も放送時に空気が読めないだの、態度が悪いだの、言われていたものです。
現代で言えば、接待カラオケができないタイプと申しましょうか。坂口健太郎さんの端正な個性にもピッタリ。

なぜここで『鬼滅の刃』だの『麒麟がくる』だの出て来るのでしょうね。お気に入りだから無理やり出して来ている感もありますし、泰時と光秀は人間性がいくらか異なるとは思いますが。
それと「端正な個性」と言うでしょうか。「端正な振る舞い」とか「端正なたたずまい」などとは言いますが。

2.癒し系であり、ネタバレしますと、彼は物語の最後まで滅亡or失脚をしません。
時房ファンの皆さまご安心ください。

承久の乱にも参加して、義時が亡くなった後も生きるのですから当然のことと思われます。

3.三代目鎌倉殿・源実朝――。
実朝の隣には、実衣がいて頭を下げています。乳母はそれほどまでに実権を握っているのですね。

「乳母はそれほどまでに実権を握っているのですね」
非常に今更感があります。武者さんは比企尼や能員の妻道を、どのように見ていたのでしょうか。

4.薙刀のような長柄武器は実践的で、中国ではむしろこちらが主流になりました。

このドラマの舞台は中国ではなく、鎌倉時代初期の日本です。
薙刀は平安時代から用いられていましたが、大型化したのは鎌倉時代末期、南北朝の頃だと言われていますね。弁慶が持っていたのも、薙刀とされています。

5.しかし語りばかりで退屈なのか、実朝も居眠りをしてしまいます。扇をパンと打ちつけ、実朝を起こす広元。

個人的には、薙刀と弓矢の稽古の後で体力を使ったのかと思いますが…。

そして
「漢籍教養の豊かな人ですので、ここで『論語』「衛霊公」でも。
子曰く、無為にして治まる者は、其れ舜か。夫れ何をか為すや。己を恭しくし、正しく南面するのみ、と。
【意訳】孔子は言った。何もせずともうまく天下を治めたのは舜か。何をなされたのだろうか? 謙虚な態度で、君主として正々堂々振る舞っていたのだ」
などとありますが、別に出さなくてもいいとは思います。武者さん自身はこれを書きたくてたまらないのかも知れませんが。

6.とても綺麗な和紙ですね。当時は貴重な和紙をこれほど大量に入手することは、彼女が若い頃にはできなかったのでしょう。紙の質が格段に上がっています。

例の和歌を書き写した冊子のことですが、彼女(政子)が若い頃にと言うより、今は尼御台という地位があるからこそ、こういう高価な紙をふんだんに使えるのではないでしょうか。それ以前から、それこそ武者さんが好きな大陸・半島由来の紙は存在していたはずですが、それらを日常的に使う人々はかなり限定されていたでしょうから。

7.今度の裁きは俺がうまくやるとノリノリ。相手が泣き寝入りするようなことはしねえ、安心して待ってろってよ。
なんなんでしょう、この清々しいまでの贈収賄は。ダメだという理念が1ミリもねぇ!
殺人や暴力への罪悪感がない坂東武者です。
当然ながら、贈収賄ぐらいでは全く良心も痛まない、絶望的なまでに道義心がない連中が楽しそうに生きています。
娘婿の平賀朝雅にしても「舅殿を頼りにしている」とホクホク顔。
りくと時政の愛息子である北条政範が勧めるままに、何ら遠慮もなく土産を受け取っています。

贈収賄と書かれていますが、その当時と今の概念とでは同一視はできないのではないでしょうか。その後の時代でも、このようなことは続きますし、そもそも付け届けと、「殺人や暴力が好きな坂東武者」とはどのような関連性があるのでしょうか。それを言うなら、義時の「不正」を責め立てる泰時も「坂東武者」なのですが。

それから朝雅が「何ら遠慮もなく土産を受け取っている」と言うよりは、「御家人たちが時政に献上した土産の中から、好きな物を持ち出している」でしょうね。

8.にしても、この場面はどうでしょうか。
政範は決して悪い少年ではありません。親のすることに疑念はない。
しかしこれが泰時なら「間違っている! 下劣です!」と訴えているのでは?
彼は自然と、贈収賄が悪であり、裁判をそんなことで変えるなんてありえないという結論に達するでしょう。

1つ前にも書いていますが、その当時と今とではこのような付け届けそのものの概念も違いますし、それを裁く法もまだありませんでした。半ば公然と行われていても、そのような時代であったとこの場合は取るべきでしょう。

そしてこの泰時のキャラ設定が少々鬱陶しく感じられるようになったのは、あらすじと感想でも書いています。今が6月くらいであれば、あるいは視聴を止めたかも知れませんが、あと10回ちょっとなので最後まで観ようとは思います。それとこの作品は三谷大河の中でも、一番現代に寄せているようにも思われ、部分的に現代ドラマのような印象があります。

9.そんな時政の前に、畠山重忠と足立遠元――武蔵の御家人が座っていました。
「比企がいなくなって武蔵が空いちまった」
そう告げる時政は、続けて俺がもらうと宣言します。

これは前にもこのコラム関連で書いていますが、北条は畠山や三浦と比べると小勢力であり、武蔵が欲しかったとしても特に不自然ではありません。

10.かつて平家方に茄子を届けていた時政が、鮎を届けられて喜ぶようになっている。堕落とはまさにこのことでしょう。

届けることの意味が違うかと思います。国衙に野菜を持って行って散々に扱われたのは、あくまでも挨拶のための訪問であり、しかも飢饉で食べる物がない時期でした。この鮎の場合は、別に数が少ないのを無理して送り届けたわけでもなさそうですし、何よりも訴訟の判決を自らに有利にするためで、単純に比較はできないと思います。

11.それにしても今年の大河は本当に教育上良いと思います。子供ではなく、大人の教育です。
ここ数年の駄作大河では美化してやりがちな悪弊があった。
それは「職務上の権利を振りかざすこと」であり、自分の贔屓する相手にだけ情けを掛けることを美談扱いするシーンが多々ありました。
(中略)
感動、美談に仕立て上げ、倫理観の欠如した大河ドラマなど、誰が見たいのでしょう。
その点、今年は愛嬌のある北条時政が、最低最悪の贈収賄を強行し、それが悪しき様で描かれていて実に気持ちがいい。
すべて感情で動くのは危険である。今年はその弊害を描いてくれて、実に爽快です。

よくこんなこと書けるなと正直言って思います(苦笑)。この中略の部分には、いずれも『西郷どん』、『いだてん』、そして『青天を衝け』に対してネガティブなことが書かれていますが、この指摘がまず変です。

『西郷どん』では、
「西郷隆盛が権力を使ったうえで、我が子に海外留学させることを美談扱いしていた。税金を流用して自分の贔屓する学校に金を回すことをよいことのように扱っていた」
とありますが、隆盛が菊次郎を海外留学させるのはその前からの考えであり、しかも東京滞在時の隆盛は長屋住まいでした。それと「贔屓する学校」とは私学校のことでしょうか。これは税金と言うよりは、明治維新に功労があった人々に贈られる賞典禄によって作られています。
『いだてん』に関しては観ていないので何とも言えませんが、『青天を衝け』の場合は、
「『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一が明治以降に大商人として成功できたのも、長州閥とのテロリスト人脈で結ばれていたから。ビジネスにおいて適切な競争原理が働いていない」
なのだそうです。「長州閥とのテロリスト人脈」などという表現もどうかと思いますし、「ビジネスにおいて適切な競争原理が働いていない」にしても栄一のビジネスは多岐にわたっており、具体的にどのような部分で競争原理が働いていないか、それを指摘してほしいものです。

それとここでは「主人公の父」の時政が、武者さんが叩いている大河の「主人公」と比較されており、それもまた妙なものです。義時が付け届けを貰ってにんまりしているのなら、まだわかりますが。今までも書いていますが比較対象がおかしいです。

12.そんな政子を無視するかのように、りくと実衣は軽やかに宣言。結果として女性三人が賛同したことになりますが、むろん真意には大きな差があります。
りくと実衣はステータスに目が眩んでいる。
政子は過去の過ちから学ぼうとしている。

実朝の結婚話ですが、りくは京育ちですから当然でしょうし、実衣も、乳母である以上同意は当然のことでしょう。そして何よりも政子が本当に同意するか否かより、この場合は形式上であっても
「尼御台の決断」
が、皆欲しかったのではないでしょうか。

政略結婚の典型ではありますが、この当時の高位の人々などこのようなものでしょう。

あと過去のあやまちと言うのは大姫のことでしょうが、大姫のキャラ設定(私は正直馴染めませんでした)と実朝のそれとはまた違うし、将軍の娘が入内するのと、公家の姫君が輿入れするのもまたいくらか異なるかとは思います。


飲み物-ポーターとクルミ
[ 2022/09/07 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 60

『武将ジャパン』大河コラム続きです。

広元は現実的です。
熊谷直実の子・直家が「父が宣告して亡くなる時期なので上洛したい」と申し出たところ、「人間ごときに死ぬ時期なんてわかるわけないでしょ」と却下しております。
(ここで論語の『子は怪力乱神を語らず』『未だ生を知らず、焉(いず)くんぞ死を知らん』つまり君子は道理に背いたことはしない、「生すら分からないのに死がわかるわけない」を引用)
こういう漢籍をバッチリこなした大江広元が、こんな呪詛を信じるとは思えません。
話を合わせたのは彼なりの処世か、それとも……?

正直な話、どう見ても広元が頼朝を煽った感がありますね。
それに範頼に感しては、養父が公家であったせいで京との結びつきがあり、公家のトラブルにも関わっていたようです。上記のような理由で、範頼を遠ざけなければならないという事情が生じ、この大河では、広元自身が範頼の呪詛としたのではないでしょうか。あと鎌倉は自分が守るというのも、事実であるかは疑わしいともされているようです。

範頼の最期は梶原景時の軍勢に攻められて自害とされますが、本作では善児が始末しました。
いい加減、警戒されてもおかしくないでしょうし、善児は修善寺のある伊豆の出身でしょう。そこは深く考えても仕方ない。ある意味、善児こそ一騎当千の気がします。

「いい加減、警戒されてもおかしくないでしょうし、善児は修善寺のある伊豆の出身でしょう。そこは深く考えても仕方ない。ある意味、善児こそ一騎当千の気がします」
この意味が少々わかりづらいのですが、
「修善寺は伊豆にあり、善児は伊豆の人と思われるため範頼も警戒するべきだったでしょう。無論その点ばかりを考えても仕方ない。この場合善児こそが、向かうところ敵なしなのではないでしょうか」
とでも書きたいのでしょうか。
しかし範頼はこの場合、自分が誅殺されると考えていたのかどうか不明です。さらに善児は誰かの命令がないと動けず、その意味で天下無双というわけでもないでしょう。ただ少女を助けようとして、初めて彼自身の意志が働いたとは言えそうです。

そして今回のMVPなのですが

MVP:源範頼と大姫 ついでに三浦義村

とあります。退場者だからMVPというのもあるでしょうが、範頼はともかく、私なら、大姫でなく巴または丹後局の方を選ぶかと思います。また「ついでに」三浦義村というのは気の毒ですね。

何も知らず、真っ直ぐに生きているときが、頼朝と政子にとっての幸せの頂点だったのだろうと。
しかし、二人とも変わってしまい、そのためどんどん恐ろしい結末へ向かってゆきます。

これ、前にも同じような記述があって、その時書いたかとは思いますが、何らかの形で天下を取ろうとなれば、まず「真っ直ぐな」生き方は無理でしょう。生き様も変わってしまうし、人々の考えにも翻弄されるし、様々なしがらみを目の当たりにすることにもなるわけですから。

範頼はかわいそうなんですよ。
人生そのものもそうなのだけれども、義経顕彰系のフィクションの中で、対比のため必要以上にダメなお兄さん扱いをされてきた。
そのせいで地味で役に立たない人とすら思われている。
そういうところを否定すべくマッチョにするのではなく、ただただ真面目で温厚で、こういうリーダーがいたらきっと最高だと思わせてくれた。
素晴らしい範頼でした。

上の方でも書いていますが、範頼は養父が公家で、公家間のトラブルに関わったり、他にも御家人関係でトラブルもあったという説もあり、労多くして功少なし的な人物であったとも考えられます。その意味で苦労人ともいえますし、無論迫田さんでもよかったのですが、もう少し暗めの設定で、最期は頼朝を呪うような死に方でもよかったかと思われます。
尚「義経顕彰系のフィクションの中で、対比のため必要以上にダメなお兄さん扱いをされ」たのは『平家物語』、あるいは『源平盛衰記』とされています。しかし武者さん、『源平盛衰記』の文覚伝説は信じているのですね。

南沙良さんの大姫。暗くなくて明るい笑顔も見せるのに、常に底に穴が開いているようで。悲しいけれど、それだけではない素敵な大姫でした。

流石に武者さんも、大姫に関してはあまり書いていません。実際ちょっととらえどころがない人物に見えます。このキャラ設定その他に関してもまた書く予定ですが、「悲しいけれど、それだけではない」て具体的にどういうことなのかなと思います。「悲しいだけの人生ではない」ということなのでしょうか。

彼は『真田丸』の真田昌幸も思い出します。
昌幸は真田を守る一点集中で生きている。
でも天下は武田、豊臣、徳川と回る。
回る中で自分だけ回らないでいたら理解されず「表裏比興」と言われてしまったのです。

武者さんは以前『いだてん』のコラムで、感情移入ばかりを求めるなとして、「例えば『真田丸』の真田昌幸とかに感情移入できましたか?」などと書いていたことがありました。無論私はできましたが。なのにここに来て、
「昌幸は真田を守る一点集中で生きている」
などと肯定的評価に戻っていますね。

あと「彼」とは三浦義村ですから、
「彼は『真田丸』の真田昌幸を思い起こさせます」でしょうね。

でその後ですが、相変わらず京都=悪と決めつけ、例によって例の如く漢籍マウント、そして『麒麟がくる』を上げて『青天を衝け』を叩きまくるといった具合です。『鎌倉殿の13人』のコラムで、なぜ他の大河の上げ下げをやるのか不明です。ともあれ、その中からおかしいと思われる点のみ挙げておきます。

今回のこの「レビュー」の在り方については、また日を改めて書く予定です。しかしやはりどう見ても、感情丸出しというか向きになっているようにしか見えないし、炎上させるにしても、はっきり言ってレベルが今一つだとは思います。運営もなぜこういう原稿を書かせるのでしょうね。

阿野全成の描写は興味深く、陰陽師の役割も兼ねています。
中国でこういう術を行うものは方士。そんな中国由来のシャーマニズムが日本にも取り入れられてゆく。仏僧もこなす。
まだ鎌倉仏教として洗練される前ですので、全成や文覚はもっと原始的な術を使うのです。

まず全成、そして文覚は真言宗(密教)の寺院で修行しています。そして所謂鎌倉仏教と呼ばれるものは浄土宗の系統、日蓮宗あるいは禅宗が中心となっています。真言宗がこれらの鎌倉仏教になったのではなく、新興勢力として出て来たのですから違って当然でしょう。そして真言宗とは別に、真言律宗がこの時代に起こっています。また武者さんは以前、鎌倉時代は護摩を焚くのは廃れたなどと書いていたかと思いますが、元寇の時には護摩法要が行われています。

『麒麟がくる』では、斎藤道三が我が子・斎藤義龍と明智光秀を比べ、光秀がいかに早く四書五経を読みこなしたか語りました。
武士が幼い頃から学校で漢籍を学ぶようになっていたのです。

この当時すべてが学校に行ったわけではなく(足利学校などはありましたが)、家庭、あるいは寺院などで学ぶという方法が主流だったのではないでしょうか。これに関しては
戦国大河考3
で、『天地人』の雲洞庵のシーンを引用して書いています。

文武の区別が曖昧な日本で文官でありながらも戦も強い「軍師」となると、これがなかなか難しい。
『三國志』のようなフィクションにあこがれた作家が智将=軍師としたのですが、前述の通り武士は文官ではありません。
『軍師官兵衛』は?
黒田官兵衛は武士なので、中国の定義でいくと該当しません。敢えてあげるとすれば、仏僧である太原雪斎あたりでしょう。

これも、日本は儒教国家でないのだから当然です。儒教国家なら武士が政権を担当することなどまずないでしょう。


飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2022/06/24 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第23回「狩りと獲物」あらすじと感想-1

『鎌倉殿の13人』第23回「狩りと獲物」前半部分です。


義時は弟の時連が差し出した、御家人たちの宿舎の割り当て図を見ながら、梶原と和田は離すようにと指示を出していた。そして、ちょっと2人になりたいと言う。時連が、自分と2人になりたいのかと不思議そうにしていると、義時は、父上と2人になりたいのだと言い、その後時政に、曾我の兄弟のことで景時が動いていると伝える。

しかし時政は隠された意図を知らず、ただの敵討ちだと思っていた。そんな父に義時は、あれは敵討ちに見せかけた謀反であり、父上は利用されたのだと警告する。

巻狩りに出発する日、万寿は女性たちに見送られて御所を出る。頼朝は万寿の初陣と位置づけ、獲物を山の神に捧げ、次なる鎌倉殿であることを示すと明言する。

巻狩りとは鹿や猪を仕留める大規模な狩りを意味するが、同時に大軍事演習でもあった、集まった御家人たちは獲物を仕留めたり、あるいは逃げられたりで、義盛は猪を追いかけ回していた。しかし万寿は獲物を仕留められず気を落とし、手の豆を見た頼朝がやめるように促しても心残りのようだった。

一方三浦義村は義時に
「万寿様は矢の勢いが足りねえんだよ」
とずばりと言う。そこへ金剛と鶴丸が、獲物の鹿を持って現れる。金剛と万寿は頼朝に報告に行くつもりだったが、2人はそれを制する。

頼朝の宿舎の準備に余念のない時政のもとへ、義時が畠山重忠を伴って現れる。時政は曾我兄弟につけた家人たちを呼び戻したがっていたが、重忠は狩りそのものを中止できないのかと問う。しかし頼朝がそれを許すはずもなかった。仮に企てを知ったところで、源氏の威信に傷がつくため、取りやめになさらぬと時政。結局は守りを固めるしかなかった。

その夜工藤祐経は、明日万寿様が獲物を仕留められなければ、お主の手落ちだと言う。水辺に近い場所で動物たちを待てばいいと義時は言うが、重忠は、警戒させないためにももう少し散らばった方がいいのではないかと意見する。そこへ比企能員が比奈を連れて現れる。

能員は時政に酌をしながら、狩りが無事に終わることを願っており、時政もそれは同じだった。そして場を離れ、それぞれの布陣を考えている義時に比奈が話しかける。頼朝の酌をするはずだったが、放っておきましょうと気にも留めなかった。そして比奈は鹿は群れで動くから、1匹いれば何匹もいると思った方がいいと忠告を与える。北陸道暮らしが長かった比奈はこの手のことに熟知していた。

夜道で鹿の糞があることから、その辺りに鹿が多いと比奈は言うが、その時猪を見つけてしまう。逃げようと言う義時に、走れば追いかけて来るから駄目だ、ゆっくり後ろ向きに下がるように言い、やがて猪が勢いづいたところで2人は走り、重なるようにして草むらに倒れ込んだ。

翌日万寿は鹿を狙うが、御家人たちが寄って来てあれこれ指図をする。重忠が人が多いと鹿がおびえて逃げ出すと言うが、お前だって来てるじゃないかと義盛。頼朝が皆を解散させ、安達盛長は場所を変えるよう提案するが、万寿は金剛に矢を渡し、やってみてくれと言う。金剛は見事鴨を射抜くが、周囲の視線に何やら気まずそうだった。

逃げるようにその場を去った万寿に景時が近づき、矢を射るばかりが巻狩りではない、戦に作法はないと九郎義経殿に教わったと話しかける。そして毒餌を撒くように勧めるが、万寿は矢で仕留めないと意味がないと言って立ち去る。盛長と能員は万寿に獲物を仕留めさせるべく、時政に「動かぬ鹿」を翌日の昼までに用意させようとする。盛長は、この件は頼朝の耳に入ってはおらぬと言うが、実は盛長と能員の背後で、頼朝が弓を触っていた。

八田知家が金剛が仕留めた鹿に細工を施し、「動かぬ鹿」に仕立て上げて万寿に狙わせる。万寿が放った矢はその鹿から外れるが、知家、そして鶴丸が協力して、あたかも万寿が仕留めたように見せかける。しかし金剛は、能員の言葉の不自然さに気づいていた。無論頼朝もこの件を耳に入れてしまっていたが、如何にも息子の功を喜ぶかのように振舞っていた。

自分で倒した獲物を見に行こうとして止められ、万寿は何かすっきりしない思いだった。そして金剛に、父が手を回して細工をしたと打ち明け、いつか弓の達人になりたいと洩らし、空中に矢を放つ。その矢は皮肉なことに、能員の脚に命中していた。

その夜矢口祝い、つまり武家の子が初めて獲物を仕留めた時に、山の神に餅を捧げる儀式が行われ、万寿は3色の餅を一口ずつかじった。御家人たちにも餅が振舞われ、義時と金剛の所に工藤祐経がやって来る。挨拶をする金剛に祐経は、目元が八重に似ていると指摘し、義時は、鎌倉殿の覚えがめでたくてよかったですねと、さりげなく祐経に言う。

その祐経はこれからは京へ行くことも多くなる、自分のように京暮らしが長い男は、そばに置いておいた方がいいと自画自賛だった。さらに祐経は、比奈について義時に尋ねる。

鎌倉では脚を痛めて戻って来た能員が、万寿の鹿の話を大げさに吹聴する。しかし政子は、そのようなことは源氏の嫡流なら当たり前であると冷ややかに言い、大姫も鵺を射落としたわけではないとそっけなかった。能員はしょげかえり、全成が嬉しくないわけではないと取り繕うも、実衣ははしゃぎすぎだと言い、道は痛む脚で帰って来たのにと不満そうだった。しかしその政子は万寿が帰って来たら、うんとほめてやるつもりだった。


富士の巻狩り、そして曾我兄弟の仇討ちの回ですが、その前にもう一つの「企み」があったようです。獲物をなかなか取れない万寿に対し、周囲の大人たちがとある策を講じるのですが、どうもバレバレでしたね。しかし万寿は、本当に獲物を仕留められませんね。義村と義時が、獲物を持って報告に行こうとする金剛を止めたのもむべなるかなです。

それにしても坂口健太郎さんの金剛登場シーンですが
「成長著しい」
と字幕が出るものの、元服して泰時になってから出て来た方がふさわしかったような気がします。水干より直垂のイメージですし、無論万寿も、そして鶴丸も急に成長してしまっていますね。鶴丸は、北条家の家人にでもなっているのでしょうか。

その万寿を送り出す際に、実衣が熊の毛皮をと言っていますが、熊の毛皮と言えば、『真田丸』の昌幸の献上品を思い出します。あと大姫が、あやめた獣たちの怨念を持って帰ってこないでくれと言いますが、全成は邪気は自分が払うとフォローします。この時代はそう珍しくもなかったとは思われるものの、大姫はやはり霊的な世界に囚われている感があります。鵺についても話していましたね、この当時ですから、無論源頼政が射止めたとされていたのでしょう。それにしても政子の後を大姫が歩くと、何だか政子の侍女のように見えてしまいます。

一方で比奈。急に現れたかと思ったら、動物たちに詳しい設定になっていたりして、ちょっと都合よすぎやしないかと思ってしまうのですが…。あと絵図に「御所」と横書き、それも左から右への横書きになっていますが、この当時こういう書き方はあったのでしょうか。明治時代になると、アルファベットの影響もあって、左からの横書きもあったらしいということを、『いだてん』のあらすじで書いてはいます(結局6回しか観ませんでしたが)。

それにしても時政と能員、狩りがつつがなく行ってほしいと話していますが、「その後」のことをわかっていますよね2人とも。あと頼朝の行縢は、アザラシの皮のように見えます。奥州攻めで鎌倉軍が持って帰って来たのでしょうか。

あとこの回ですが、ちょっと『大岡越前』と連動しているのではないか、そう思ってしまいます。たまたま似たようなシーンがあるためなのですが、脚本をはじめスタッフも出演者ももちろん別々です。これについてはまた詳しく。


飲み物-マグとビール
[ 2022/06/13 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

NHKの大河本に思うこと

先日書店に立ち寄った時、大河ドラマのガイドブックが出ていないかどうか探してみました。生憎少しばかり早かったのですが、その代わりと言うべきか、『プレイバックNHK大河ドラマ』なるムックが数冊ありました。

この本は昨年の11月に発売されたもので、立ち読みでぱらぱらとめくってみた限りでは、高橋英樹さんとさだまさしさんの対談とか、テーマ・時代別の深堀りなどもありますが、正直言ってそこまで新鮮さは感じられず、過去のガイドブックや『ステラ』の記事の焼き直しのように見えました(楽しんで読んでいる方がおられたらすみません)。

無論過去作の主演の俳優さんのインタビューもあります。こちらは2000年代の大河と『いだてん』のみで、あとストーリーと名場面のダイジェストも、『平清盛』以降となっています。そもそもが2011年に出た『NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド完全保存版 』の続編といった位置づけのため、こうなっているようです。

個人的には、2000年代の大河を中心に持って来るのは必ずしも悪いとは言いません。寧ろ何十年も前の作品ばかりを持って来られるよりもいいと思います。

ただ、何かしらNHKの自己満足といった印象が感じられます。しかし言うまでもなく、大河というコンテンツは受信料によって支えられています。ならば受信料を払っている視聴者の声も、もう少し反映されていいかと思います。無論人気投票などではなく、舞台となった土地の声とか、視聴者の評価や批判も入れるとか、そういうのはありではないでしょうか。

それからこの本は「教養・文化シリーズ」ムックとなっています。但し私としては、大河というのは教養または文化というよりは、娯楽であると思います。『歴史探偵』とか、もっと言えば『ダーウィンが来た!』の方がよほど教養・文化であるかとも思います。

NHKは大河は教養だと言いたいのかもしれません。しかし基本的にはドラマであり、ドラマだからこそ創作も許されるわけです。大河の立ち位置が今一つあやふやで、史実に沿うかそうでないかという論争が毎年のように引き起こされるのは、NHKのこういう姿勢も一因なのかも知れません。

ちなみに大河のガイドブック後編は、5月27日発売予定(首都圏)ですが、地方だともう少し日数がかかることがあるので、ネット利用の方が、次の放送に間に合うでしょう。


飲み物-アイスコーヒー2
[ 2022/05/22 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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