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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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三谷幸喜氏とジェームス三木氏の違いとは

今まで、三谷大河はなぜ批判されるのか-1三谷大河の問題点でいくらか触れてはいますが、三谷幸喜氏とジェームス三木氏の大河の描き方について、改めて。

まず前者の投稿の方では、このように書いています。

いずれにしてもこの人(注・三谷氏)の場合、たとえばジェームス三木氏などよりも、「個人的な趣味嗜好」が反映される部分は大きいでしょう。ちょっとばかりこだわり過ぎかなと思われるところもありますが、それと物足りなさとがうまく補完し合うというわけでもなさそうです。

また後者でも

また三谷色が強く、王道大河にならないということは、大河の視聴にある程度制約がかかるということでもあります-これに関してはやはり独自性が強いものの、ジェームス三木氏の方がまだ王道的な部分もありました。

と書いています(いずれも原文ママ)。特に今回、英語のサブタイトルをつけたりしている点などもそうですが、三谷氏の場合、「視聴者がどう考えているか」よりも、「自分がやりたいこと」を優先しているのではないか、そのようにも取れます-英語に関しては、『真田丸』の時に英文サイトなどを作っていましたが、正直疑問も感じました。

ジェームス氏の場合、近代三部作で数字が多少落ちたこともあり、それまでとは違った(と思われる)路線で、しかも大河の主人公としては初めての伊達政宗を描くことで、成功したと言えるでしょう。無論これは今よりTVの視聴者数が多く、裏番組も今ほどではなかった時代の話ではありますが。

その後『八代将軍吉宗』(これも90年代前半のフォーマット変更が軌道に乗らず、再び脚本を依頼されたと思われます)でナビゲーターを使い、多少独自色を出すようになります。そしてハイビジョン放送を迎えた年は、集大成というべき『葵 徳川三代』でした。従来の大河の路線も踏まえつつ、しかも独自色を出せた、今までの脚本家の中でも珍しい存在です。

無論これは、大河が昔のそれではなく、より新しいものを目指す方向に向かうという時代の要望に、うまく応えたからとも言えそうです。しかし単にラッキーだっただけとも言えないでしょう。ジェームス氏は元々TVドラマを書いており、戦国物の場合は、戦闘シーンなどもきちんと描かれていました。

この点、三谷氏は明らかに「舞台関係者としての」本人がやりたいことを前面に押し出していると取れます。確かに三谷氏はファンサービスは旺盛であるかと思います。この辺りが、三谷氏はファンに取っては受けがいいと言えますし、どちらかと言えば三谷大河は、ファンに向けられたものであると言えるでしょう。

しかしこう言っては何ですが、そのやり方を通す限りアンチもまた存在し続けるかと思います。どの作家にもファン、アンチはそれぞれいるものですが、この人の場合特にはっきりしている感もあります。(ちなみに私はどちらでもありません)

『いだてん』の時もそうでしたが、舞台関係者の場合、舞台を見に来てくれる人、特に常連客が対象になりがちです。ただTVの視聴者は不特定多数で、舞台とは明らかに違っており、中にはその独自色を好ましく思わず、途中で視聴を止める人も出て来ることになります。大河が1年物を今後も続ける-個人的にその必要はないと思いますが-のであれば特に、舞台の脚本家を今後使うべきかどうか、検討する必要もあるようです。無論これは、『鎌倉殿の13人』の総合的な評価が出てからの話になるとは思いますが。

飲み物-黄金色のビール
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[ 2021/10/22 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「安土炎上」その他

『黄金の日日』の「安土炎上」、一応この回では中国大返しの後半、そして山崎の合戦に至るまでも描かれています。しかしやはりどちらかと言えば、商い関連に尺が割かれてはいます。これは仕方ないでしょう。さらに、細川や筒井順慶も明智に味方するなどと話していますが、ご存知のようにこの両者は味方していません。細川忠興は髻を落とした姿で、妻のたまの前に現れ、彼女を味土野へ遣ってしまいます。『功名が辻』なら、ここで山内康豊と出会うことになるのですけどね。

ともかく明智光秀。山崎の合戦で敗北し、落ち延びて行く途中で農民の竹槍に突かれ、落命する点では『国盗り物語』と同じです。また信長を革命家のように描いた点でも、この両者は似ています。当時の歴史考証が、そもそもそうであったとも言えます。無論『黄金の日日』では、信長が、最初から天下統一を目論む人物として登場しているため、干し柿を盗んだりするシーンや、「悪ガキ」としての描写はありません。

その後安土も明智軍が押し寄せますが、ここで助左がかつての主、今井宗久から貰った銃を突きつけます。何やら助左無双といった感じであると同時に、この大河も結局は創作が多く、その結果、こういう形で主人公の出番を作ることになるのだなと改めて感じます。それはさておき、安土城が崩れ、信長の時代が終わった後その宗久は呂宋へ向かいますが、その船が目的地に着くことはありませんでした。

ところでこの『黄金の日日』でも、商人である主人公と権力者が登場します。ある意味W主人公なのですが、『青天を衝け』でも似たような構造になっています。しかし主人公とそれに準ずる存在2人を出すのは、『青天を衝け』関連でも書いていますが、主軸とする人物から見たその時代のそれぞれの光景が、当然ながら異なってくるためです。逆に主人公たちの在り方が似ている『翔ぶが如く』や、『龍馬伝』ではそこまでの違いは観られません。

もちろん例外もあります。例えば父から子へ主人公が変わるパターン、つまり前半の主人公から、後半の主人公へのバトンタッチが行われる作品です。前出『国盗り物語』と言い、『花神』の吉田松陰から、高杉晋作をはじめとする、松下村塾生と言い、司馬遼太郎作品をベースにした、大野靖子氏脚本の大河では、この手の描写が見られます。勿論他の作品でも似たようなケースはありますが、『いだてん』の場合は時代も行き来するため、余計複雑化してしまいましたね。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス

[ 2021/10/15 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ガイドブックに対する疑問

大河ドラマのガイドブックは、通常
放送開始前(前編)
5月から6月にかけて(後編)
の年2回、NHK出版から発行の場合は、さらに
9月頃(完結編)
の年3回発売されています。

しかしながら前にお伝えした通り、今年の『青天を衝け』は2月放送開始ということもあり、まず前編が1月末に発売されています。そして6月頃後編発売なのですが、この後編はNHK出版のみとなっています。つまり、他にガイドブックを発売していた産経新聞出版や、東京ニュース通信社は、後編を発売しなかったわけです。

これに関しては、直接両社に問い合わせてみたのですが、やはりその予定はないということで、結局『いだてん』の時同様、NHK出版のみがすべてのガイドブックを出すことになりました。

全く個人的な考えではありますが、大河のガイドブックというのは、あまり元が取れないということなのでしょうか。実際大手の書店でも、放送終了時点で何冊も残っているのは珍しいことではありません。そのためか、バックナンバーとして別の書棚に並べられているのを見たこともあります。

ちなみにNHK出版の完結編ですが、今月、つまり2021年10月末発売予定のようです。ちょっと遅くないかとも思いますが、最終回である第41回が年末ぎりぎりなので、妥当であると見るべきかも知れません。しかしそれにしても、実際のオンエアの日程とうまく噛み合っておらず、数話分はガイドブックがない状態で視聴せざるを得ないのも、どうにかならないかと思います。ならば『ステラ』のように紙媒体をやめて、ネットのみに特化するという方法もあるのですが。かなりクレームも来ているのではとも思われます。

そうこうするうちに、『どうする家康』のキャストも発表となるのかも知れません。今年の大河放送中とはいえ、来年のもそろそろ話題になり、そして再来年のキャスト発表とは実にカオスな状況ではありますね。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/10/14 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 28

前回の続きのようになりますが、『黄金の日日』に限らず、本能寺の変が登場する戦国大河の場合、備中高松城攻めもかなりの確率で登場します。(無論『真田丸』のように例外もあります)秀吉が本能寺の変の知らせを受け取ったのが、この高松城攻めの陣中とされているため、この2つがセットとなり、しかる後に山崎の合戦、清須会議、賤ケ岳の戦いという流れになることが多くなっています。そのせいもあって、『麒麟がくる』のラストシーンは、新鮮と言うよりはどこか不完全燃焼ではありました。

備中高松城といえば、最近の大河ではやはり『軍師官兵衛』を思い出します。実際どのように堤防を巡らすのか、陣中でジオラマを作ってましたが、小寺の殿の趣味の箱庭共々、官兵衛と言えばジオラマをついつい連想しがちです。この時の秀吉と官兵衛のタッグの凄さは、本能寺の件を悟られず、しかも如何に姫路に戻るかを第一目標とした点でしょう。

無論その後秀吉は、摂津方面の武将を味方につける必要もあったものの、ライバルの柴田勝家も滝川一益もおいそれとは駆け付けることができず、これ以上はありえないほど有利な状況下で、秀吉は山崎で光秀を追い詰め、光秀は近江に逃れる途中で落ち武者狩りに遭います。

それにしても織豊政権大河がなぜ多いのか、それは信長の上洛に始まり、室町幕府再興と朝倉・浅井攻め、将軍義昭の追放、石山本願寺との戦い、甲州征伐に加えて本能寺の変に毛利攻めと、戦闘シーンが多く飽きさせないという点が挙げられるかと思います。また秀吉の家臣たちをそれぞれ主人公、あるいは準主人公とすることで、多くの作品を作れるというメリットはあります。

しかしその反面、飽きられやすいというか、ワンパターンになりがちなのも確かでしょう。ならば同じ時代の東北や九州を描いた方が、馴染みはなくても新境地を切り開けるはずなのですが、どうもひところの夫婦大河同様、無難だけれど皆が知っている時代背景、人物の方が、リスクを冒すよりもいいとNHKが考えているふしもあります。

『独眼竜政宗』の時のような、ある意味殻を破った作品というのは、今後出て来るのでしょうか。実は『いだてん』の後の『麒麟がくる』が、そうなるかと思ってはいたのですが。

それから先日の『青天を衝け』、篤太夫=栄一が実家がある血洗島へ戻ります。実家のシーンは、この大河の評価すべき部分でしょう。家族が出て来るからとも言えますが、ただ私の場合、所謂ホームドラマ的、あるいは少女漫画のプロット的な要素は好きではありません。女性主人公の大河や朝ドラでは、一部例外もあるにせよ、この手の要素が多いようですが、私としては、こういうのは予定調和的で面白く感じられないのです。血洗島のシーンが好きなのは、実家を描くことで、様々な意味での主人公の原点が見えて来るためです。

あと、父の市郎右衛門を演じる小林薫さんが割と好きなせいもあるかと思います。最近マクドナルドのCMにも出演していますね。

飲み物-グラスに入ったビール
[ 2021/09/18 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河はネット世代にアピールできるのか

先日の投稿のこの部分について、ちょっと書いておきます。(最近前日の続きが多くなっていますね)

それと来年に限りませんが、TVを観ない、ネットが中心の若年層に対してのアピールをどうすべきかを、NHKは考えているのでしょうか。これはポスト三谷大河の課題となるかも知れません。無論、若者受けする出演者を出せばそれでいいというわけでもないわけですし、またTVに比べるとネットはもっとシビアな世界です。これについてはまた書ければと思っていますが、ネット中心の若者には今までのノウハウでは通じにくい部分があり、それが今の大河の、数字の上での苦戦の一因となっているかとも思われます。

大河がいつまで続くのかわかりませんが、受信料収入の減少が続くようなことがあれば、何らかの形で方針変更をせざるをえなくなりそうです。それはともかく、仮に今後も続くとした場合、TVを観ない若年層へアピールするには、やはり動画配信の形で大河を広めざるを得ないでのではないでしょうか。無論彼らがそれを観て、面白いかと感じるかどうかはまた別です。と言うか、NHKは、大河より面白いコンテンツがこの世には沢山あるということを、この際学んでおくべきでしょう。

それからネットがシビアな世界であるという点。一例を挙げれば、TVのニュース番組に視聴者が乗り込んで来て、あれこれクレームをつけることはまずありません。仮にその報道の仕方が偏っていても、いささか煽り気味と言っても視聴者はそれに口を出せず、報道サイドのいわば一方通行的なやり方が通って来たわけです。

しかしネット、特にSNSになると、放送局側の報道に対して、一般のユーザーは簡単に突っ込むことができます。TVのように、時間的にも空間的にも制約があるわけではなく、さらに、アカウントを消さない限り、報道した側の発言はすべて残り、過去の発言を辿ることも可能なのです。最近は、日テレの『世界仰天ニュース』での、脱ステロイド療法を巡ってツイッター上で主に批判的なコメントが飛び交いました。無論これにも様々な意見がありましたが、結局日テレはこれに謝罪のコメントを出しています。

無論これにも反対意見はありましたし、ツイッターのコメントのすべてが正しいわけではないにせよ、こういう声を無視できなくなっているのが現状でしょう。これは報道番組以外、たとえばドラマでも当然賛否両論はあるわけで、それがネット上で可視化される分、放送局に取っては厳しい時代ではありますが、逆の見方をすれば、それまですべて放送局が主導権を握って来たことの方が、寧ろ不自然だったのかも知れません。この大河は面白いですよ、大河新時代ですよとアピールしてみたところで、観てほしい人たちの心に届かなければ何の意味もないでしょう。

それと大河の数字の上での苦戦について。BSプレミアムの先行放送に加え、最近は4Kでの先行放送も行われています。無論再放送もあります。どう考えても、身内同士で数字の奪い合いが起きるのは一目瞭然でしょう。私のように、午後8時から『ポツンと一軒家』を観るために、BSを観ている人も少なくないはずです。これに加えてTV離れが起きているとなれば、戦国物であっても、平均視聴率が10パーセント台に落ち込むのは無理からぬ話です。前出の動画配信は当然検討されてしかるべきでしょうし、また彼らに面白いと思って貰うにはどうずればいいのか、まずそれから始める必要があると思われます-NHKが最も苦手な部分かも知れませんが。

また数字に意味を持たせる目的もあってか、最近は個人視聴率や視聴熱と言った、様々な形での視聴者の反応が紹介されるようになっていますが、何よりも

そもそもNHKに視聴率は必要なのか
視聴率が必要だとすれば、何のためにどういう目的で必要なのか
もし視聴率がはかばかしくない場合、打ち切るだけの覚悟はあるのか

こういう点を当のNHKがはっきりさせるべきだと、再度書いておきます。この「打ち切るだけの覚悟」は『いだてん』でかなり言われていましたね。

飲み物-ビールと夜景

[ 2021/09/15 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河はなぜ批判されるのか-1

三谷幸喜氏の大河で『新選組!』は面白かったが、『真田丸』はつまらなかったという意見について、今まで何度か書いていますし、また実際にそういった意見を目にして来てもいます。『新選組!』は熱さは感じられたが、最後の方は面白くなくなった、また『真田丸』は、表裏比興の面白さはあったが、大坂の陣がつまらなかった、そして両方とも小ネタが多く小劇場ぽい、大体こういったところでしょうか。

私としては、『新選組!』の熱さも、『真田丸』の表裏比興の面白さも、それぞれのキャラの持ち味だとは思います。(『真田丸』は実質「大河真田昌幸」なので)小ネタの多さはよくも悪くも三谷さん的ですね。これは来年も恐らくそうであろうと思われます。やはり舞台出身だと、TVの前の視聴者よりも観客の存在を意識することが多く、独自路線を出せるのですが、反面それがすべての視聴者に受けるわけではないため、批判の対象となりやすいと言えます。

『真田丸』は悪ふざけのようなシーンが多いなどとも言われましたし、それは事実とも言えますが、『新選組!』でも、近藤勇の祝言での、饅頭の早食いシーンなどはちょっとどうかなとは思いました。それでも三谷さんの場合、『古畑任三郎』などもやっていますし(これも舞台的ではありました)、まだTV向けと言える部分もあります。一方でクドカン、宮藤官九郎氏の『いだてん』はかなり舞台色が強かったし、あれは寧ろ舞台でやるべきではとも思いました。

あとこれも『八重の桜』との比較で書いていますが、やはり『新選組!』は散り行く者、もっと言えば時代に殉じた者の生きざまであり、その後残された人々が、どのように生きて行くかまでは描かれなかったということもあって、そこが物足りなく感じられたところはあるかと思います。関ヶ原の描写もこれに類していますが、主人公不在だとばっさり切ってしまっていますので。ただこの点に関しては、総集編で、沖田総司の姉のみつがナビゲーター的に登場したため、その後の時代に於いて新選組がどう捉えられたか、見えて来た部分はありました。

『真田丸』でもその後の信之は描かれずじまいでした。信繁が主人公である以上致し方ないのですが、その後の上田城、さらに松代への転封など、描こうと思えば描けたのではないでしょうか。いずれにしても『真田太平記』とは全く違うわけですし、三谷流のその後の信之の描き方もあったかと思います。信繁と出会った西尾宗次が、彼の首を持ち帰るシーンもありませんでしたしね。あの最後の部分の物足りなさは、どこか『麒麟がくる』のそれにだぶります。

いずれにしてもこの人の場合、たとえばジェームス三木氏などよりも、「個人的な趣味嗜好」が反映される部分は大きいでしょう。ちょっとばかりこだわり過ぎかなと思われるところもありますが、それと物足りなさとがうまく補完し合うというわけでもなさそうです。


飲み物-ジョッキのビール

[ 2021/09/12 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

今後の『青天を衝け』視聴と大河の主人公について思うこと

9月12日から『青天を衝け』放送再開ですが、その前に、今後この大河に関する投稿をどうするか、決めておこうと思います。

1. 今まで通りあらすじと感想、徒然を投稿する
2. あらすじと感想はやめて、徒然のみを投稿する
3. いずれも投稿しない

の3つの選択肢を今考えていますが、恐らく2または3、多分2になりそうです。と言うのも、今後きちんと観続ける保証がないからで、これは前に触れたように、明治後の実業家となってからの主人公に、正直そこまで期待していないためです。観るか観ないかもわかりませんが、部分的に観る、あるいは徳川家康登場シーンなどは観ることになるかも知れません。

ところで大河の主人公は、今までも複数いたこともあれば、もちろん1人のこともありました。それぞれの描き方があるかと思いますが、私としてはやはり1人に絞って、その人物の視点から捉えるべきかと思っています。複数にした場合、それぞれの世界観があり、それに従ってドラマを展開する必要があるため、作り方によってはとりとめのない印象になりがちです。

最近は『いだてん』が主人公2人(スポーツ選手または関係者と落語家)で、さらに時代も明治と昭和の二本立てになったため、構成が複雑になってしまいました。それが、視聴を止めて行く人が増えた一因であると思われます。

またある歴史上の出来事を通じて、主要キャラとなる複数の人物を主人公にすることもあります。『翔ぶが如く』などはその例でしょう。ただこの場合でも、どちらかと言えば西郷=メイン、大久保=サブといった感じもあり、結局のところ、やはり主人公はまず1人に絞り込んだ方がいいのかとも思わされました。これを踏まえてもいたのか、『西郷どん』では主人公は西郷1人で、彼と彼の家族や友人を中心とした描き方となっていました。

『青天を衝け』は、主人公に徳川慶喜を絡ませた描き方になっています。ただこの場合の慶喜は、歴史上の事件の描写がそこまで詳しくないせいか、幕末史の中で策を弄した人物と言うより、篤太夫に取って物わかりのいい、そして不幸な境遇に置かれた主君という雰囲気で、その意味ではやはり主人公を補佐する立ち位置と言うべきでしょう。あと『麒麟がくる』も、「駒が来る」などと揶揄されていたこともあり、オリキャラが主人公のように振舞うシーンも目立ちましたが、これはやはり止めた方がよかったですね。

尚『鎌倉殿の13人』ですが、個人的な意見ながら、北条義時が主人公ということもあり、北条が最終的に政権を取るために源氏を利用した挙句、源氏三代を悉く暗殺したという展開を打ち出すかも知れません。三谷大河であれば、そうであってもおかしくはないでしょう。

飲み物-ビール2種類
[ 2021/09/06 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その12

またもや訂正です、すみません。先日のあらすじと感想で、「加賀屋」と書いていましたが、もちろん「加島屋」の間違いです。『あさが来た』の加野屋のモデルとなった豪商ですね。

さてこの大河、歴史上の出来事の描写については、色々と書いて来ました。こういうのはやはりドラマに盛り込んで然るべきであり、それができないのであれば、脚本家を変えるべきでしょう。ただ今までの放送分を観た限りでは、どうもわざと曖昧にして、後でツイッターで説明するという方法を今回は採っているように見えます。

史実を史実として伝えたいのかも知れません。しかしそれは、ドラマの中の描写から読み取るべきではないかと思うのですが…。NHKのツイッター好きはわかりますが、どうも二度手間に感じられます。

あと天璋院、静寛院宮、そして美賀君と言った高位の女性のキャスティング。これは放送が始まって間もない頃から指摘して来ましたが、そしてその役を演じている俳優さんたちには失礼かと思いますが、どうも地位にふさわしい威厳や気品があまり感じられないのです。彼女たちもそう出番があるわけではないのですが、その数少ない登場シーンを盛り上げるために、それなりのオーラがある人でよかったでしょう。しかし最近、美賀君は出て来なくなりましたね。

そしてやはり思うのが、
「武士が不在の時代を生きる、武士でなかった人物の物語」
を、大河化するべきか否かということです。これなら他のジャンルのドラマでも十分だと思います。確かに栄一が篤太夫となり、幕府の直参となって欧州にまで赴く、それくらいまでは見ごたえがあったのです。

無論今までも『八重の桜』や『花燃ゆ』などは、似たような時代背景でしたが、この2つは女性が主人公でした。しかし今度の主人公は男性で、近代の実業家としての道を歩むため、この2つとは異なった視点、描写が必要とされるのですが、具体的にどのように描くのでしょう。それがつかみにくいのが、この大河の今後にもやっとしたものを感じる一因となっています。『いだてん』の時とちょっと似ています。

あとキャスティング関連ですが、やはり草彅さんは慶喜といったイメージではなさそうです。そして町田啓太さんも、やはり『西郷どん』の小松帯刀のイメージが強いせいか、土方歳三の雰囲気を感じ取りにくいのです。前にも書きましたが、寧ろ高良健吾さんが土方でよかったと思います。町田さんには、多少気の早い話ではありますが、『どうする家康』で井伊直政を演じてほしいです。

それとやはり、ガイドブックの後編を出版しているのはNHK出版だけのようです。後編の予告をしていた産経新聞出版も、東京ニュース通信社も見送った格好になります。完結編が10月発売予定ですが、最早それを待たずして、『鎌倉殿の13人』の関連本が店頭に並ぼうとしていますし。

飲み物-ジョッキのビール
[ 2021/08/28 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河の「これじゃない」感は制作陣の自己満足なのか

先日、そしてその前にも、『天地人』や『江~姫たちの戦国~』から、時代劇としての大河がおかしくなったことについて書いています。そして直近の作品でも、『麒麟がくる』で、ジャンプしながら相手を斬るといった何やらおかしな演出があったり、オリキャラや創作パートが多くなったりということもありました。

女性主人公の場合、特に『花燃ゆ』や『おんな城主 直虎』も創作が多く、そのため朝ドラ的な乗りを感じたものですが、特に有名でもなく、功績も少ない主人公の場合はそれもやむなしとは思いました。ただ、そのような主人公で1年持たせるのはやはり難しいから、もう女性主人公はやめるべきだろうと思い、NHKにメールを送ったりもしましたし、このブログでもあれこれ書いたこともあります。恐らく他にもクレームが多かったのでしょう、2017年を持って女性主人公大河は姿を消しました。

但しその後、男性主人公大河にもおかしな演出、あるいはおかしな構成が見られるようになりました。前出の『麒麟がくる』のみならず、『いだてん』で2つの時代が行き来したこと、『青天を衝け』で、歴史上の出来事が端折られる点などなど。2つの時代を行き来させるのはあまりにも舞台的で、TVでやっても内容がわかりにくくなるだけの話ですし、大河が娯楽であるのなら、避けてしかるべきことでした。また歴史上の出来事を描かないというのは、いくら主人公目線であるとは言え、本来の大河のやり方ではないでしょう。

来年の『鎌倉殿の13人』も、何やら英語のサブタイトルがついていますが、こういうのは本当に視聴者が求めていることなのでしょうか。受信料で作る、つまりスポンサーに売り込む必要がないのをいいことに、制作陣の自己満足で終わってやしないでしょうか。大河新時代という言葉は勇ましいながら、具体的に何が「新しい」のかも明確にされていません。

結局この「新しさ」とは、2000年代に始まった、「らしからぬ」雰囲気をさらにエスカレートさせるための、いわば言い訳のようにも受け取れます。しかしそれをしたところで、結局誰得なのでしょうか。大河がますますマニアックな物となり、限られた人しか観なくなるのではないでしょうか。無論、大河やその他のNHKの番組が、PPV的な課金制度で、観たい人のみがお金を払うのであれば、それもまたありかとは思うのですが。

飲み物-アイスコーヒー2

[ 2021/08/19 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点 続き

先日『黄金の日日』について書いて、三谷大河についても触れています。そう言えば三谷さん、この『黄金の日日』は、かなりお気に入りだったようで、それが大河の脚本にも、かなり影響しているのかも知れません。と言うのも、この『黄金の日日』を観ていて気になる点は、『新選組!』や『真田丸』を観ていて違和感を覚える点と、何かしら共通しているように感じられるからです。

ところで以前、三谷大河の問題点というタイトルで、何度か投稿したことがあります。この中で、三谷大河2作品の特徴として
敗者を描いたこと
独自の視点があること
決着をはっきりさせない、目線を下げる(当時の人々が、どのような暮らしをしていたのかといったような)描き方をしていること
こういった点を挙げており、またそれに対していくらか批判もしています。

特に敗者を描くというのは、過去2作品において三谷さんがこだわった部分でもありました。確かに『新選組!』では、後になって来るに連れて、形勢が不利になりつつも、ひたむきに戦う隊士たちへの思いは見て取れました。しかしその一方で、賊軍の汚名を着せられつつも、その後の時代を生きた人々の姿はそう描かれず、寧ろその部分は、『八重の桜』の方に描かれていたと言えます。
一方で『真田丸』は、それとは趣が異なります。こちらは真田昌幸が寧ろメインだったこともあり、ひたむきさと言うよりは、昌幸の食えないところ、表裏比興なところに共感が集まったため、敗者であるはずの豊臣方や信繁(幸村)たち牢人勢の正義が、どこかぼやけた感じになりました。

これに関しては先日、互いに異なる作品ながら、『真田丸』と『真田太平記』、『新選組!』と『八重の桜』の違いに目が行ってしまうと書いていますが、上記の投稿の一部でもこう書いています。

それと三谷大河の特徴(来年はやや変更有と思われます)としての敗者の美学は、滅びと再生とはまた違うものです。これも前に書いたように、『新選組!』と『八重の桜』とが違い、また『真田丸』と『真田太平記』(こちらは勝者である信之が主人公なので、その後松代に移るまでが書かれています)が違うように、ひたむきな敗者と、負けという不運に見舞われたものの、その後の時代の地ならしをし、生きて行く人々を描くのとはまた異なります。これが今までの三谷大河の限界といえばまたそう言えるのかもしれません。

それと三谷さんの脚本で思うのは、舞台作品と、『古畑任三郎』の要素を持ち込んだのが大きいという点です。このため敗者を描くと言いつつ、基本的に喜劇路線になっている感もあります。別に敗者を描くからと言って、必ずしも悲壮感漂う描写のみでまとめる必要はないのですが、一方でちょっと癖の強い路線になりかねず、場合によっては視聴者の期待を裏切ってしまうとも言えるでしょう。

来年の『鎌倉殿の13人』は、三谷大河の集大成になると言われています。NHKに取って、この人を脚本に使ったのはある意味ギャンブルでもあり、無論それ故にファンを増やしたところもあったでしょう。ギャンブルと言えば、『いだてん』にしろ『麒麟がくる』にしろ、それまでにない方法を採り入れたり、また衣装の色彩を思い切って派手にしたりもしてもいますが、それが少なからぬ不評を買ったのも事実です。所謂攻める作品を作るのはいいのですが、大河の制作資金はあくまでも受信料がメインです。

NHKのギャンブルなり冒険なりは、結局は受信料の上に成り立っているわけであり、盛んに「みなさまの受信料」を口にする一方で、ギャンブル的に打ち出した大河の不調を指摘されても、常に言い訳を繰り返すのがNHKの常となっています。ならばギャンブル的な大河は作らなくてもいい(と言うか、そろそろポスト大河を考えるべきと思われる)ので、本来の公共放送に立ち返ってほしいと、再度ここで書いておきます。


飲み物-チューリップグラスのビール



[ 2021/08/11 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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