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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大友氏の記事に見られる「南米びいき」とラグビージャーナリズム その2

先日の投稿の続きです。「ワールドラグビー会長選に関する2つの記事」の中で、今度は日経新聞に言及している部分です。この時日経の谷口記者は、このように書いています。(少し長めです)


一連の流れからすると「昇格」は自然の流れでもある。選挙中、ピチョット氏の側も日本を「ティア1入り」させる意向を伝えてきたと関係者は明かす。だとすれば、重要なのは選挙の行く末を見定め、新たなリーダーからの確約を得ることだったのだろう。
「今回は日本のラグビー界にとって極めて大事な選挙だった」と協会幹部は言う。「大一番」への準備は1年近く前から進めてきた。W杯中には開催国の利を生かして多くの関係者と面談。投票の締め切り間際まで両陣営をはじめ、様々なルートで情報収集に努めている。

(ピチョット氏は)ティア1とティア2の対戦機会の増加などの改革を訴え、各国のメディアやSNS(交流サイト)に大量に露出。昨年のW杯中には日本協会のスタッフの連絡先まで尋ねるほどの熱心さで周囲を驚かせた。

終盤には両陣営に痛手が発覚する。ボーモント氏を支持するフィジー協会の会長に同性愛への差別行為の疑いが発覚し、突然の辞任。ピチョット氏にも、設立した企業がWRとの利益相反にあたるという批判が出た。

「寝返り」も相次いだ。ボーモント陣営に立つと公にしていたルーマニアが反対派閥に移った。逆に、アフリカ協会は地元の大国、南アフリカなどの意思に反してボーモント氏に2票を投じている。
選挙中にはピチョット氏が勝ちそうな局面もあったというが、最終的な票数はほぼ日本の分析通りだった。刻々と変わる潮目を読み、適切な時期に適切な交渉をすることで、次期会長から言質を取ることに成功した。

選挙結果は日本の処遇以外にも様々な影響を及ぼす。例えば代表選手の資格。現在、選手は3年間住んだ国の代表になれるが、来年からは期間が5年に延びる。ピチョット氏が勝てば、資格はさらに厳格になる見通しだった。日本代表は多くの海外出身選手を抱えるだけに「ボーモントでよかった」と代表関係者は胸をなで下ろす。


この記事からは以下のような点が読み取れ、寧ろこちらの方が会長選挙の全体像もわかりますし、なぜ日本がボーモント氏に入れたかも納得できます。

  • ピチョット氏も日本のティア1入りには賛成であった
  • 但し日本としては、新しい会長の確約がほしかった
  • ピチョット氏は特に選挙活動には熱心だった
  • 終盤でそれぞれの候補に痛手と言っていい事態となり、また寝返りも相次ぐ
  • 両候補は日本のティア1入りに賛成だったが、ピチョット氏だとより外国出身選手の代表資格が厳格になる可能性もあり、最終的にボーモント氏に落ち着いて関係者は一安心した

大友氏の記事は、ピチョット氏への思い入れはわかるのですが、両候補がどのような選挙活動を行い、「日本に取って」どのようなメリットがあったのかが書かれていませんし、ボーモント氏や彼を支持した勢力が、何やらヒールのようにも見え、それに立ち向かうピチョット氏が正義の味方といった印象がなきにしもあらずでした。正直これは如何かとも思ったものです。一方この日経の記事の場合、別にピチョット氏を悪く書いているわけでもなく、また日本が投票したボーモント氏はこのような人物で、日本が彼に投票したことでどのようなメリットがあるのか、そういった部分がよく理解できる文章になっています。

先日も書きましたが、『ナンバー』の記事も会社が同じというだけで、週刊文春化せざるを得ないのでしょうか。大友氏の記事が本来持っている中立性が、どこか薄れたように見えたのはやはり残念でした。

それとやはり南米2か国が、大友氏に取って「推し」の存在であるのはわかりますが、悪い点、デメリットをあまり書かず、いい部分のみを殊更に書くのはフェアではないでしょう。確かに彼ら、特にアルゼンチンは地力はあるのになかなか勝てなかった、それが1999年になってベスト8まで行ったというのは、ある意味喜ばしいことではあります。しかし彼らの様子をありのままに書くのと、彼らを持ち上げるのとはやはり違うのです。持ち上げるという書き方はあれですが、高評価もあまりに頻度が高いと、やはりそのように見えてしまいます。

ところでこの99年大会に関しては、このブログでも何度か書いており、「ラグビー メディア 1999」で検索してみると以下のようになります。

https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/?q=%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%93%E3%83%BC%E3%80%
80%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%80
1999&page=0

このリンク中の「ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップとメディア その2」(https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/blog-entry-1945.html)という投稿では、私はこのように書いています。

このワールドカップでもう一つ気になったことがありました。その前の大会でも見られたのですが、外国の代表チームの姿勢を殊更に持ち出し、見習えといわんばかりの論調が目についたことです。これは一つ前のでも書いていますが、大会前にデスクの要求もあったとはいえ、あれだけ代表をもてはやしたあとで、リーグ戦敗退となれば手の平を返したように、よそのチームを云々する姿勢には、どうも節操というものが窺えません。ラグビー記者諸氏も不満があるのでしょうが、それを記事にするのもどうかと思います。

実際これはおかしなものでした。平尾氏への不満なのか、チームの敗退への不満なのか、ラグビー協会そのものへの不満なのか、そのすべてなのか。理由は色々あるのでしょうが、何か、この報道態勢の不自然さを感じさせもしました。
(この項続く)

飲み物-ギネススタウト
[ 2021/07/30 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

2019ラグビーワールドカップ関連あれこれ

さて準決勝第1試合、イングランドとニュージーランドの試合は、これもご存知の方が多いでしょうが、イングランドが勝って決勝進出を決めました。この試合については明日書く予定ですが、ニュージーランドは本調子でなく、反則が多かったことのも響きました。ちなみにハカ(カパオパンゴ)の時にイングランドがV字型に並んだこと、あれを鶴翼の陣とツイートしている方がいましたが、確かにそう取れなくもありません。

尚明日の南アとウェールズの試合、南アが自分たちの力を出し切れば決勝進出と思われますが、ウェールズも何を仕掛けてくるかわかりません。かなりディフェンスが強固な試合になると思われます。もし南アが勝った場合、決勝での南アとイングランドの試合は12年ぶりです。今まで南アは12年に1度(1995、2007)の割合で優勝しています。それで行くと今年は優勝する大会であるといえるのですが、さて。

それから今大会の珍聞奇聞の1つとして、これがあります。

日本のコンビニに海外記者が虜 SNSで最強サンドイッチ論争「優勝国を選ぶより難しい」
(The Answer)

そもそもはヤマザキのランチパックの投稿が発端だったと思いますが、ついに3大コンビニのオリジナル商品が紹介されるまでになっているようです。

先日第1回ワールドカップ後の代表監督について、かなりざっと書いています。実際ワールドカップで勝ったか負けたかしか書いていないと思いますが、かつての監督、特に平尾氏までの歴代監督とその強化スタイルについて、そしてそれが代表にどのような影響を与えたかについては、前にもラグビー代表と平尾氏関連記事や、ラグビーメディアに思うこと関連記事で書いています。ただ最近の、外国人ヘッドコーチに関してはあまり書いていないので、何かで書けたらとも思います。

それから準決勝第1試合はNHK総合で観ましたが、録画はJSPORTSにしています。NHKのは流石にお行儀はいいのですが、反面物足りないというか通り一遍な部分もあります。それとハーフタイムのトークショー的なコーナー、何もこの時だけ五郎丸選手を出さなくても、解説席にゲストとして呼んで話をさせればいいかと思いますし、このために映ってしかるべき部分が映らないということもあるのです。無論NHKですから、代表選手が出て来るリポビタンDをはじめ、関連企業のCMも観ることはありません。こういう部分がNHKで試合を観るうえでのネックといえるでしょう。

[ 2019/10/27 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

今振り返って思うこと-2

9月21日付の投稿に書いた、「平尾氏絡みで色々書いていたマスコミ」について。

これは「ラグビーメディアに思うこと-4 ライターの節度」や「ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップとメディア その2」にも書いていますが、当時はワールドカップの場合、事前は持ち上げてリーグ敗退すれば批判する、大雑把に言ってその繰り返しでした。無論ライターによっても方向性は異なっていて、中には比較的きちんとした記事を書く人もいました。この「きちんとした」というのは、批判するべき部分は批判するが、闇雲に批判しないといった意味です。尚「ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップとメディア その2」で、私情を挟んでやしないかと思われる記事があったとも書いています。

これがその人個人のブログやSNSであればまだしも、報酬と引き換えに書いている記事にそういう記述があったということは、書かせている方にも疑問を抱かざるを得ませんでした。ちなみに『ナンバー』の記事でしたが、同じ号でもう少し中立的な文章があったことも書いておきます。これはその当時に限らず、今でもNumberWebなどで似たようなことがあります。1つのテーマで見方の違う記事を載せるのはそう珍しくもないと思いますが、しかしその当時の一部の記事に関しては、どう見ても単なる「アンチ平尾」になってやしないか、そういった印象もかなり受けました。

それとは別に、以前日本ラグビー狂会についても書いたことがあります。この会の出版物の中で、平尾氏が監督時代に、ミーティングを行っているレストランや料理店に関する文章もありました。その中で取り上げられていたのはとある比較的高価な店で、頻繁に通っていたとのことでしたが、ならばその地域で他にどのくらい飲食店、しかも個室付きでミーティングにふさわしい店がどのくらいあったのか、それも論じられてしかるべきだったでしょう。確かにその当時、代表の成績は芳しいものではありませんでしたが、だからミーティングに高級店を利用するなということであれば、ちょっと違うのではないかと思われます。また平尾氏自身、自分を批判するマスコミに対して、どのような対策を考えていたのかなと思います。今では無論、知る手だてもありませんが。

その当時から、代表強化環境もかなり変化し、代表そのものの顔触れもフィットネスもかなり変わりました。しかしラグビーマスコミというか、ラグビー記事の質は果たしてどの位変化したのでしょうか。

飲み物-ビール2種類
[ 2019/09/24 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

アルゼンチンのラグビー

アルゼンチンはサッカーのみならず、ラグビーも結構人気があります。元々ヨーロッパとの交易が盛んで、サッカーやラグビーのクラブがあちこちに作られました。ヨーロッパ系住民の中では、イタリア系とスペイン系がやはり多いのですが、イギリス系もいます。また実際イギリスの植民地にされかけたこともあり、さらにその後宗主国スペインとのいざこざから革命に及びました。これが五月革命で、今も国旗の中央に五月の太陽が描かれていますが、この太陽がないバージョンもあります。自分で太陽を描き入れている人を見たこともありますが、それはさておき。

ラグビー自体は昔から能力の高い選手がいて、1987年のワールドカップに出場した、スタンドオフのウーゴ・ポルタはその代表的存在でした。基本的にアルゼンチンのラグビー選手は中流層出身が多く、南米の中でも英語を喋れる人が多いともいわれます。とはいうものの、20年ほど前東京ガスラグビー部に在籍していた、アルゼンチン出身の獣医さん曰く「最近はそうでない選手も増えた」。一方で1995年のオープン化以前は、かなりアマチュアリズムが厳しくもありました。

しかしオープン化でプロが認められたことに伴い、海外のクラブでプロ契約をする選手が増えるようになります。これが、選手のプレーの質に貢献したといえます。そして1999年のワールドカップでは、ベスト8入りを果たします。しかしこの時は、日本がいわばカモにされたと言っては何ですが、日本がそのベスト8入りに貢献したような形になったわけです。詳しくはラグビー代表と平尾氏 16をご覧ください。2007年の大会ではベスト3となり、ブロンズメダルを手にしました。

しかし2011年大会ではベスト4には進出できず、2015年大会は2大会ぶりにベスト4進出したものの、3位決定戦で南アフリカに敗れました。ところで2007年大会の後、アルゼンチン代表(ロス・プマス)関連の記事を載せたメディアがありましたが、やけにチェ・ゲバラがどうこうというのにはちょっと参りました。確かにゲバラはラグビー好きで、『タックル』というラグビー雑誌を出したこともある人物ですが、ゲバラ→革命→反権力かっこいい的な雰囲気が漂うのには、いささか異を唱えたくもなりました。

個人的には前出ウーゴ・ポルタの他に、ディエゴ・クエスタシルバやアグスティン・ピショート(ピチョート、ピチョット)なども印象深い選手です。このピショート選手のひいおじいさんでしたか、かのサルバドール・ダリと交流があった人物です。しかしその一方で、アルゼンチンはデフォルト(債務不履行)を繰り返しており、経済政策がうまく行かずゼネストも行われています。推測ですが、これも選手の海外流出の一因かと思われます。また、日露戦争でに日本の勝利を讃えたともいわれ、日本に就任する大使は必ず三笠を表敬訪問します。

さて、アルゼンチン代表をロス・プマスといいますが、実はこのチームのエンブレムはジャガーになっています。そしてスーパーラグビーのチームはロス・ハグアレス(Los Jaguares)、つまり「ジャガーズ」になっています。なぜ代表がジャガーズでなくプーマ(ピューマ)になったかは、小林深緑郎氏によれば記者の間違いということらしいのですが、代表がピューマになってしまった以上、せめてスーパーラグビーは本来のジャガーズで戦いたかったのかもしれません。

飲み物-パブのビール2
[ 2018/07/23 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビーメディアに思うこと-4 ライターの節度

ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップとメディア その1その2で、1999年のワールドカップに於けるメディアについて書いたことがあります。その4年前、1995年の大会でもそうでしたが、大会前の代表にあまりにも肯定的で、非の打ちどころがなさそうなのが逆に不自然に感じられ、箝口令でも敷かれているのかと思ったほどです-どちらかといえば、これは1995年の大会時に感じたことではありますが。また殊更に外国チームの姿勢、これは特に1999年のフランスやアルゼンチンのプレーをほめそやす姿勢、彼らの頑張りに関してどや!と言わんばかりの記事に、いくらかの嫌悪感を覚えたこともありました。

そのような記事の一例として、このようなものがあります。この1999年大会で、日本代表の強化陣は体格の差を敗因に持ち出しました。しかし相手チームより、日本代表の方が(外国出身選手もいるため)平均サイズはこの場合日本が上でした。正直な話、代表サイドもこういう言い訳をするべきではありませんでしたが、一方で、そんなの言い訳にならないじゃないかと、何やら相手の非をあげつらうが如き口調の記事があるのもどうかと思いました。ライターには、結構癖の強い人もいるのはこちらも承知ですが、かと言って相手の揚げ足取りをするのも如何なものか。また海外のチームのみならず、海外のライターまでを引き合いに出したライターもいました。

海外記事を引き合いに出したその人は、日本のメディアではとてもこうは行かないと書いていました。その記事は、チームの強化は短期と長期、それぞれの計画から物事を進めなければならない、肝心な時に勝てない代表ではどうにもならないと前置きしたうえで、代表監督にそれとなく辞任を迫るという、至極当たり前なものでした。その人の言に従えば、日本のラグビーメディアでは、そういうことも書けないということになります。この時期、日本のラグビーは根本から変わるべきと書いた人がいましたが、ならば、ラグビーメディアもまた、根本から変わる必要があったというべきでしょう。

もう一度前出の人物、サイズの違いに関する記事を書いた人物についてですが、その後萩本光威氏が監督に就任した際に、強化委員長を平尾監督時と同じ人物が務めることになり、そのライター氏がインタビューをすることになりました。この時このライター氏は、その強化委員長の強化方針について、これこれこういうやり方でやらなくていいのかと、あたかも相手に指示するが如き口調でインタビューを行ったのですが、これは大いに問題ありでした。のみならず、このライターにインタビューを依頼したラグビーマガジン編集部も、考えるべきだったと思います。言い方が悪いのですが、これではインタビューではなく、喧嘩を売りに行ったようなものです。

その人にしてみれば、自分の理想に近い方法を取らないであろう強化委員長が、如何にも歯がゆい存在だったのでしょう。しかしこの場合その人はインタビュアーであり、協会関係者でも、前任監督でもなかったのです。その人に強化のあり方を指図する理由はありませんし、同じ諫めるにしても、もっと方法を変えるべきだったでしょう。相手も不愉快そうでしたし、なんだか子供じみているなと思いました。無論一方ではきちんと取材をし、外連味のない記事を書く人物もいるのですが。さらに今の日本では、ラグビーは決してマイナーではないと思いますが、記者の人数が、今のラグビーシーンをカバーできるほどになっているのか、その辺も疑問ではあります。

(2018年7月14日一部修正)

飲み物-パブのビール3杯 
[ 2018/07/14 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

高校スポーツの問題点続き

昨日に引き続きスポーツ関係ですが、その前に。サッカー代表のワールドカップ決勝トーナメント進出、おめでとうございます。ポーランド戦に関しては賛否両論あるようですが、要はルールの範囲内で、自分たちに有利にことを進めたのであれば、それもありかと思います。これに関しては、先日のウィンドウマンス関連記事で、このように書いています。

しかし雨天ということで、キックを多用して相手を下がらせる戦法を採ったのが功を奏したようです。日本は基本的にはアタッキングラグビーではありますが、天候や相手によってはキック多用も一つの方法です。かつての日本はそれが難しかったことを考えると、隔世の感があります。

つまり相手によって、状況によって戦い方を変える必要はあるということです。ラグビーの場合は得点方法や得点数が違うので、サッカーのようにはなりませんが、それでも今後のことを考えて、できるだけ得点しない戦い方をした相手に負けたことがあります。こういう相手は、本当はねじ伏せておくべきだったのですが…。その相手こそ、1999年ワールドカップのアルゼンチン代表です。これに関しては、ラグビー代表と平尾氏 16に書いています。

ところで高校レベルの強化ですが、これはもちろん大学にも当てはまります。年間の公式試合数が少ないうえに常連校が限られているわけですから、これだけで若手強化というのには無理があります。無論春シーズンの試合も行われてはいますが、学校別全国大会とは別に、トップリーグにユースチームを作るのがやはりいいでしょう。本来は大学選手権も、ユースでプレーをする選手を中心に選ぶのがいいのですが、そこまで折り合いがつかない場合は、大学チームから人数を決めて、トップリーグまたはユースでプレーさせ、大学の試合時にリリースするといいのです。

卒業後は引き続きそのチームでプレーすることもできます。基本的にトップリーグは企業がメインですから、選手の福利厚生をどのようにするかの問題は出てくるでしょう。あるいは大学生でプロ契約をさせるべきかどうか、その問題も無論出てきます。他にもサンウルブズにBチームを作る方法もあります。トップリーグユースとサンウルブズBの連携がうまく行けば、かなりの高校生、あるいは大学生の力を引き出すことも可能です。今の全国大会はノックアウト選手権ですので、「負けから学ぶ」システムを作り出すことが何よりも求められるでしょう。しかも全国大会出場権を得る県大会の参加校数は、都道府県によりまちまちなのが現状です。

日本ラグビーフットボール協会では、来年のワールドカップ関連計画としてラグビーの地域普及、さらにはアジアへの普及を目指しています。しかし地域普及もラグビースクールの連動なので、要は中学生までが対象なわけです。しかし普及もさることながら、今後の日本代表を考えるうえで、一番に考えるべきは高校大学の世代です。2019年大会後も日本代表が試合を行い、ワールドカップを目指すのであれば、この世代に対してどのように取り組むか、それが何よりも検討されるべきだと思うのですが。

飲み物-キルシュビア
[ 2018/06/30 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大河における農家の描かれ方等々

『西郷どん』を観ていると百姓の辛さ、苦しさといったものがかなり描かれています。これは吉之助が下級役人で、庭方役の前は、農村に関連する役についていたこと、そして奄美大島に流されたことなどが挙げられます。特に龍家が、島代官の田中健之介から濡れ衣を着せられるところは、第2回でふきが借金の片に売られるエピを想像させます。実際薩摩は米があまり取れず、農村の人口が少なく、さらに奄美大島は年貢がすべて黒糖であり、しかも島の人間が砂糖を口にすることは許されませんでした。

最近ここまで農村の事情が登場する大河は、意外となかったように思います。『花燃ゆ』の杉家は自給自足生活でしたが、杉家は武家で、もちろん作物は年貢の対象とはなりません。昨年の『おんな城主 直虎』では百姓たちが出て来て、しかも城主自ら農作業をやってもいましたが、個人的に彼らの切実な様子があまり窺えませんでした。しいて言えば、山本學さんの甚兵衛にそれらしさが出ていました。特に瀬戸方久から綿花栽培を勧められた時ですが、素人が手がけて最初からあそこまでできないでしょうし、部分的に失敗するとか、思ったようにうまく行かない位の方が現実味があったでしょう。

あと、綿織物に刺繍をするシーンが尺を取っているのも、これじゃない感がありました。農作業のみならず、主人公がすることがすべて成功しないといけない(これは『江』や『花燃ゆ』とも共通しますが)という前提があったのかもしれませんが、それ自体かなり不自然に思えます。創作メインなのですから、百姓たちの苦労を入れようと思えば入れられたはずなのですが。閑話休題。サトウキビ搾汁機の不具合で、吉之助が鉄輪を提案するのは、恐らく斉彬の「集成館で農具も作る」が伏線になっていると思われます。無論、その集成館事業も幕府の通達で廃止せざるをえなくなっていました。

奄美大島でのシーンも、なかなか楽しめるものがあります。この大河は特に期待もせず、かといって悲観的にもなっていなかったのですが、ここまで受け入れられるとは実際思ってはいませんでした。むしろ昨年の森下さんが、主人公や時代設定もあるにせよ、もう少し人情の機微を描けたはずなのになぜそう見えなかったのか、その方が不思議でした。やはり森下さんは原作付きがいいのかなと思いましたし、制作統括にも責任ありだなとも思いました。また昨年のサブタイ、あれはやはりちょっとまずかったですね。「本能寺が変」なんてどうもいただけませんでした。

少し前の「大河と先入観」、あるいは他の大河関連投稿でも書いてはいますが、私は脚本家(または原作者)や出演者で大河を選ばず、事前の予想もしません。またこの人ならという脚本家もそういません。やはり自分の好きな原作者や脚本家であれば、面白くあってほしいという気持ちが先走りし、すべてを肯定しがちになるし、反対の場合は否定しがちになるのかなと思います。そのため似たような描写であっても、好きな脚本家の大河なら評価、嫌いな脚本家のであれば批判となりやすく、それがやはりダブスタ的な印象を与えがちになるというのもあります。むろん中には例外もありますが。

大河もそうですが、もう一つこのブログでよく書いているラグビーにも、実は同じことがいえます。これはラグビーというよりスポーツ全般でしょうが、ラグビー関連メディアの記事で、編集部やライターが受け入れやすい監督やコーチ、チームであれば、評価が高まる傾向があり、その逆はあまり評価されないという経験をしたことがあります。メディアの問題点については、「ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップと メディア」の1と2でも触れていますが、これについてはまた改めて投稿したいと思います。

飲み物-缶ビール
[ 2018/05/26 01:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ラグビー代表と平尾氏 20

平尾氏関連投稿は、一応今回を以て終わりとします。本当は一周忌までで終わる予定だったのですが、あれやこれやで長引いてしまい、亡くなられてから一年半が経過してしまいました。選手としての名声は、日本人ラグビー選手としては今なお華々しいものがある一方で、コーチとしてはそうでもなかった、それには本人の一種の理想主義、日本ラグビーフットボール協会の対応など、様々な理由があると思います。協会の「お願いしてやってもらう」姿勢は、もっと早く修正されてしかるべきでしたし、代表監督に十分と思われる報酬(それでもサッカーよりは少ないでしょう)を準備したうえで、神戸製鋼でも、日本代表ユースでもいいから経験を積んだ平尾氏に、監督に就任してもらうというやり方を取れていませんでした。

もう一つ思うのは、平尾氏が過渡期の人物だったことです。ラグビーがプロを認めた、所謂オープン化の時期には、選手としては既に30を超えており、コーチとしてはまだ未経験の段階でした。無論この時点で引退を決意し、将来的にコーチとしての勉強をすることも、あるいは可能だったのかもしれないのです。その年のワールドカップで、日本はニュージーランドに145失点していたわけですから、それをきっかけにコーチとして出直すこともできたのではないでしょうか。その意味で1997年の代表監督就任には、テコ入れの意味もあったとはいえ、どこか中途半端にも感じましたし、今後の可能性もまだあったわけですから、いささかもったいない使い方でもあったわけです。この時点で外国人コーチを迎え、そのアシスタントでもよかったでしょう。尤も協会が外国人コーチを認めたのは、その8年後のことですが。

無論平尾氏本人の理想通りに、日本にラグビーをもっと広めたい、子供の頃から楕円球に触れさせたいというのであれば、ジュニア養成の方で正解だったと思います。文科省の中央教育審議会にも関与していたわけですから、教育とラグビー、あるいはリーダーシップの関係構築に意欲を燃やしていたのは事実でしょう。教育やビジネスに関連させて、ラグビーを語るのが好きな人物でもありました。しかしその成果がまだ見られず、しかも2019年ワールドカップで何らかのプレゼンスを示してくれるだろうと思っていただけに、果たせなかったのはやはり残念ではあります。私も監督としての平尾氏のやり方は疑問がありましたが、選手としてはそこそこいいとは思いました。そのためか、今でも平尾誠二といえば、やはり選手時代のジャージー姿、しかも神戸製鋼もさることながら、日本代表のジャージー姿が印象に残っています。

飲み物-パブのビール2
[ 2018/04/29 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビー代表と平尾氏 19

先日の相撲関連投稿でも触れましたが、ラグビーも独自性が結構あるとはいえ、スポーツである以上、一応はフェアプレイの精神が、世界共通となっています。しかし日本ラグビーフットボール協会(以下、協会)において、どこか世界と違ったものがあったのも事実です。かなり前のことですが、イングランドが来日した際に、試合中の給水ができないというハプニングがありました。これは諸外国では、その当時既に常識になっていたのですが、なぜか日本では給水ができなかったのです。無論その後改められましたが、この協会の姿勢に疑問を持つ声もありました。

そして代表監督選びも、特定の大学(早慶明同)から順番に選ばれていました。無論中にはそこそこうまく行った監督もいましたが、本人のコーチング経験、特に代表に準じたチームのコーチ経験もないままに選ぶというのも、わけがわからないことであり、要は協会に取って、大学ラグビーが如何に大事であるかを窺わせるものでした。つまり協会サイドでは、あくまで大学ラグビー主体、そして社会人(現トップリーグ)、代表といった感じで、口ではワールドカップの勝利云々と言いつつも、それにふさわしいだけのチームを作れているのか、これも疑問でした。

平尾氏が選ばれたのも、その二代前の小藪氏でニュージーランドに145失点し、山本氏は監督としての期限が切れたため、ここでテコ入れを考えたのはわかります。ただコーチ経験が、自らが率いたことのある神戸製鋼のみという平尾氏に、いきなり代表監督というのも無理な話でした。いくら本人にやる気があったとはいえ、まずその一つ下、今だとU20とか、高校代表レベルから始めてしかるべきだったのです。しかも当時の専務理事だった白井氏の「やる気がある限り続けてほしい」も、監督の契約内容としては無理があるものでした。

そもそもこの当時、監督は協会と契約を交わすのではなく、協会がお願いしてやってもらう存在でした。これは当時の会長の発言で明らかになっています。そのため実際は解雇に値しながらも、勇退ということで退いた監督もいました。こういう体制では、協会サイドが監督に厳しく言えるわけもありません。また代表強化について、協会と監督の間でどのくらい突っ込んだ話し合いがなされたのか、それも無論よくわかりません。平尾氏の監督辞任、実質上の解任は、協会にも大きな責任があるものでした。

そして平尾氏は、監督というよりは、子供の頃から楕円球に親しませ、自分の判断でプレーをさせる組織のまとめ役の方が向いていました。確かに子供にラグビーの何たるかを教えて行く存在よりも、代表監督の方が知名度が高く、マスコミの取り上げ方が大きいのも事実で、だから有名選手をとなったわけですが、代表監督というのは、そういう選び方をするものではありません。平尾氏も代表キャプテンとして、宿沢監督との二人三脚でチームを引っ張って行くのには、確かに向いていたとは思うのですが。

その当時、今から20年ほど前に比べると、協会も変化が見られましたし、代表監督は外国人が当たり前になりました。ましてやスーパーラグビーに参加できるなど、その当時は考えてもいなかったでしょう。実際外国人監督(HC)選出や海外に出て行くことで、ネットワークが大きくなるのはプラス要因です。しかし個人的には、もっと監督選びや試合の組み方に欲を出してほしいと思います。無論今のジョセフ氏も、国際試合ではそこそこ結果を残しているのですが、2015年のワールドカップが終わった時点でエディー・ジョーンズ氏に再契約を迫れなかった、その辺りがまだ弱いようです。

今現在、ラグビーをやっている国、WorldRugbyに名を連ねている国は結構います。しかしその中で、ナショナルチームを本気で強化している国がどのくらいいるかというと、恐らくはそのごく一部でしょう。無論中には機材や人材が揃わないというケースもあるでしょうし、ラグビーそのものの人気が低く、強化しようにも選手が限られるというケースもあると思います。我が日本がどのくらい本気で選手を集めて強化をし、質の高い試合をしているか、それは数々の国際試合で答えを出すしかありませんが、その大きな山は恐らくは来年やって来ると思われます。

飲み物-グラスビール
[ 2018/04/07 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビー代表と平尾氏 18

2000年11月、アイルランドに日本は大敗し、しかもその時のIRB(現World Rugby)の役員の一員として、日本協会の金野滋氏がこの試合を観戦していました。それでなくても70失点、しかも経験の浅い選手ばかりとなれば、今後の代表強化陣を再検討しなければならない事態となっていました。しかしその後、メディアでは今後の人事、あるいは協会の決定などに関する情報は、殆ど表に出て来ず、かろうじて某スポーツ紙が「平尾氏は解任か」と報じるにとどまりました。そしてその11月最後の週末、日本協会で行われた理事会で、平尾氏は監督を辞任し、強化方針を白紙撤回することになりました。

辞任は午後6時過ぎごろの発表だったこともあり、プライムタイムのテレビのニュースでこれが報道されました。翌日の朝刊も大々的にこれを載せていました。平尾氏の監督としての期間は終わり、同時に平尾プロジェクトもこれで終わりました。しかしその後の強化陣がなかなか決まらず、いよいよこの年も押し詰まり、花園ラグビー場で高校大会が始まった頃になって、かつての代表監督の宿沢広朗氏が強化委員長に、そして、東芝府中(現ブレイブルーパス)を3年連続の優勝に導いた、向井昭吾氏が監督と決まりました。この時から監督と代表選手は出向制、つまり所属企業から代表活動期間に限り、手当付きで貸し出してもらうといった方法が採られました。

この方法も最初はなかなかうまく行かなかったものの、2年目からは出向する選手も増えて行きました。ただしこのチームのネックは、アウェイの試合があまりにも少なかったこと、そして強化委員長の宿沢氏が、専従スタッフでなかったことも理由に挙げられるかと思われます。恐らく専従となるには報酬が安い、既に勤務先の執行役員であったなど、様々な理由が挙げられたかと思いますが、この時強化委員長も監督も専従であったなら、もう少し違っていたのではないでしょうか。この強化陣で2003年のワールドカップに出場した日本代表は、95年、あるいは99年よりはかなりましなチームになっていましたが、この時も善戦どまりでした。

その後向井氏辞任後は、かつて神戸製鋼に在籍した萩本光威氏が監督、強化委員長が、平尾監督時も強化委員長を務めた勝田隆氏と決まりました。実はこの時も新人を多く入れたため、試合そのものは散々な結果となり、2004年秋のヨーロッパ遠征では100点ゲーム、しかも日本協会の説明もどこかぶれた印象がありました。その少し前から、代表に外国人監督を何故入れないかという声が上がっており、最初はフランス人のエリサルド氏でしたが、不祥事で辞任、その後はジョン・カーワン氏となって、2007年のワールドカップカナダ戦で引き分けに持ち込みました。さらに北米2国は勝てる相手となり、次はサモアやフィジーに安定して勝つ のが目標となりました。

しかしカーワン氏のチーム、JKジャパンは、通常の国際試合では、ウェールズに勝つなどということもあったのですが、2011年のワールドカップでもカナダ相手に引き分け、その他は黒星という結果に終わりました。そしてエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチになり、2015年ワールドカップで南ア、サモア、アメリカに勝利し、その後のジョセフ氏のチームは、アウェイでウェールズに惜敗、あるいはフランスに引き分けというレベルまで成長するに至ります。恐らくスーパーラグビーに参戦したせいもあるのでしょうが、あのアイルランド戦から17年経って、「やっと」このレベルまで来たかと思わずにはいられません。

飲み物-グラスビール
[ 2018/03/18 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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