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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『ピノキオの冒険』と『白雪姫』~学ばない主人公たち2

第2弾です。『白雪姫』も、何度も自分が殺されかけながらも一向に学ぼうとせず、物売りに化けた継母である王妃を、無防備に受け入れてしまいます。流石に二度目からは用心深くはなるのですが、それでも結局入れてしまうことに変わりはありません。自分を殺す凶器となる品物を目にした途端、つい入れてしまうというのも如何なものかと思います。こちらの方は『ピノキオ』のような紆余曲折がなく、構造そのものは比較的シンプルであるだけに、同じ過ちの反復が目につきやすくなっています。

しかし『ピノキオの冒険』(以下、『ピノキオ』)はそれでもかなり複雑ですが、『白雪姫』はそもそもはかなり残酷な話であり、継母ではなく実母だったとか、小人ではなく山賊たちで、白雪姫は彼等の慰み者にされていたなどいくつかの説があります。子供向けのダイジェスト的なおとぎ話ではなく、もう少し上の年齢層向けの端折ってないバージョンでは、なまじストーリーがほぼ完全に紹介されているため、余計に主人公が同じ過ちを繰り返しているように見えます。

またこの両者とも、構成上三分割ができます。『ピノキオ』の場合はまず主人公が殺され、妖精(仙女)が死ぬところ、その後いい子になると約束したものの、結局それを守り切れず、ロバになり、クジラに飲まれ、最終的に本当の人間の子供となるまでとなるのでしょうが、個人的に妖精が死ぬところよりも、悪友のロメオと遊びに行く場面の前で区切り、最後のパートは今までの悪戯のツケ、そしてお爺さんとの再会に持って行った方がいいかと思います。『白雪姫』の場合は、まず城を追われて小人たちの小屋に辿りりつく場面、そして殺されるまで、最終的に王妃が死ぬまでとなるでしょうか。

そして『ピノキオ』の場合ですが、妖精が白雪姫的な役割を果たしているようにも見えます。最初彼女は死んでいることになっており、ピノキオを助けるためによみがえり、その後再び死ぬものの、また困っているピノキオを救うために戻って来ます。さらに三度目は死なないものの、病気でお金がないという設定になっており、ピノキオが自分のお金を差し出したことから、彼を人間の子供にしてあげるという設定で、これは白雪姫のように救われるのではなく、救うための再生と考えられます。

それにしても、この2人の学習能力ですが、その後いくらか改善されたのでしょうか。恐らく改善されていないように思います。ピノキオは人間の子となり、白雪姫は王子と結婚するわけですが、寧ろ大変なのはその後の方です。それでもピノキオは最後の方で改心しますが(これもやや唐突感がありますが、ジェペット爺さんとの再会がそのきっかけになってはいます)、白雪姫はそれまでの自分を省みないまま、大きなチャンスに乗っかったわけですから、果たしてその後の彼女は、本当に幸せになったのでしょうか。

ところでディズニー版の『ピノキオ』と『白雪姫』、どちらも今なお人気のある作品のようですが、考えてみれば、このピノキオも白雪姫もちょっとどうかと思われるところがあります。アニメ映画にする以上やむを得ないのですが、両者の物語は、ほんの数日間で完結してしまっている感もありますし、白雪姫が勝手に小人の家へ上がり込み、家の中を動物たちの助けを借りてきれいにした挙句、2階へ上がってそのまま眠ってしまったりで、小人たちは正直戸惑ってはいるでしょう。その気持ちを代弁していたのが、「おこりんぼ」(グランピー)ではないのでしょうか。
(この項続く)


飲み物-ココアと生クリーム
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[ 2021/10/21 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「起死回生」と疑問点少々

『黄金の日日』第29回「起死回生」です。信長亡き後の山崎の合戦で明智光秀は敗退、そして農民から竹槍で刺殺されます。その後の天下を誰が統べるのかで、清須会議が開かれるという、これまたお約束の展開です。もちろん三谷さんの『清須会議』とは違いますので、皆が走ったりするようなことはありません。ただこの大河らしく、やはりここでも助左の出番があり、南蛮の珍しい物を持参するようにと言われた助左は、
オルゴール
ビスケット
金平糖
を携えて、石田左吉の許を訪れます。これで信長の孫、三法師をいわば手なずけた秀吉は、三法師を擁して自分が後見人となるものの、最早誰の目にも、秀吉が次の天下人であることは明らかでした。

結局柴田勝家との間で、賤ケ岳の戦いとなり、その一方で助左は再び呂宋へ向かいます。この辺りは武将が主人公でない分、かなりシンプルに描かれています。そんな助左に秀吉は、もう宗久はいない、自分に仕えないかと言うのですが…この時期、秀吉を取るか呂宋へ向かうかで迷いつつ、助左は旅立って、呂宋に残して来た美緒と会います。美緒さん、すっかり呂宋の女性のようになっています。そして自分が不在の間の様々なことを聞かされ、堺へ戻ることを決意します。

しかし堺が近づいた時海がしけ、助左は自分の体を帆柱に括りつけます。その目には宗久の姿が映ります。恐らく、呂宋へ向かう途中に船の難破か何かで亡くなったであろう宗久が、しきりに助左を呼ぶのですが、美緒は行ってはならぬと、助左に縋り付きます。このシーンといい、また呂宋での生活といい、どう見ても助左と美緒が夫婦のように見えてしまいます。

一方で雪深い味土野にいるたまの許を訪れた武士がいます。その人物は表から上がろうとせず、庭に片膝をつき、しかもキリシタン関連の書物をたまに届けていました。訝るたまに、その武士は笠を取り、かつて近江で出会った若武者であったことを告げます。思わぬ再会ですが、いくら何でも創作でしょうね。しかし『功名が辻』のたまと侍女は、もっとつましい暮らしをしていたはずなのですが、この中のたまと左吉はまるで、『風林火山』の由布姫と勘助のようです。あと、この侍女を演じていたのが塩沢ときさんとは驚きでした。

ところで前出オルゴールですが、あの当時まだああいう形のオルゴールはなかったとされています。そもそもまだ、その原型も出て来ていなかったかも知れません。それからビスケットですが、これも元々は平戸に伝えられたのが最初と言われています。それにしてもあのキリシタン関連書物、どうやって手に入れたのでしょうか。また三法師の後見人的存在の秀吉を、執権となった北条義時のようだと柴田勝家が口にしますが、何やら来年の大河を連想させます。


飲み物-ボトルとコルクとワイン


[ 2021/10/21 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ハロウィンあれやこれや

早いものでと申しましょうか、ハロウィンまであと10日ちょっとです。尚このブログでは、一部ハロウィーン表記もあります。所謂表記ゆれというやつなので、見つけ次第修正しておこうと思います。

この時期になると、ほぼ毎年のように書いているテーマですが、このハロウィンは元々ケルトの祭りで、この翌日から新年が始まると同時に、妖怪や魔物の類が人間の世界にやって来て、跳梁跋扈すると言われています。今のハロウィン関連コスプレで、お化けや魔女のコスプレが多いのも、元々はこの祭りのこういう性格が関係しています。この頃からクリスマスの時期辺りが、欧米では怪談の多い時期でもあります。

日本ではなぜか欧米の祭り=キリスト教徒の祭りと考えられちですが、ハロウィンはキリスト教が普及する前に、ケルト民族の間で行われていた祭りです。従ってクリスマスや復活祭とは異なり、キリスト教とは何の関係もなく、寧ろ邪教の祭りとして忌み嫌う教派もあります。尚この翌日は死者の日(万霊節)で、こちらはキリスト教の祭日です。

無論このハロウィンに関する怪談、都市伝説などもあります。例えばお化け提灯、ジャック・オー・ランタンのモデルになった人物は、生きている時に悪さばかりして、あまつさえ悪魔を騙してしまい、死んだ後天国にも行けず、地獄からも締め出しを食らったことから、ランタンに火を入れて、夜道をさまよい続けることになったと言われています。

もちろん『ピーナツ』で、カボチャ大王の存在を信じるライナスが、自らカボチャ畑に行くのもこのハロウィンです。一度チャーリー・ブラウンの妹サリーを連れて行った時、結局カボチャ大王が現れなかったことから、「トリック・オア・トリート」ができなかったと言って、サリーがひどく怒ってしまいます。

『ゲゲゲの鬼太郎』のEDテーマ『あるわけないのその奥に』では、お化け屋敷に迷い込む子供たちが登場しますが、何となくこのハロウィンを思わせる雰囲気があるので、その内リンクを貼ろうかと考えています。ただ鬼太郎のEDでは、枠内にまとめる意味もあり、タイトルの「あるわけないのその奥に」ではなく、その前の「そこのけのけもののけが通る」の部分が、終盤に来ています。しかしこのフレーズも、和製ハロウィンと呼ぶべき百鬼夜行の雰囲気がありますね。


飲み物-アイリッシュコーヒー

[ 2021/10/20 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ピノキオの冒険』と『白雪姫』~学ばない主人公たち1

このブログでは何度か、パペットホームズに描かれた思春期に絡みで『ピノキオの冒険』(以下、ピノキオ)についても書いています。少年が大人になるための試練、あるいは成長物語としてのホームズそしてピノキオなどがそうですが、これはホームズの鼻の形とも関係しています。

しかしこの『ピノキオ』ですが、正直言って登場人物がかなりひどいです。これに関して、周囲の大人たちがひどい、またピノキオを助けた妖精(仙女)も慈悲深くはあるが、いつも優しくないといった点にも触れています。この主人公のピノキオも何とも悪ガキで、学校は平気でさぼる、何か美味しそうな話にはほいほいついて行くといった、どうしようもない子供でもあるわけです。無論本人にしてみれば、親というべきジェペット爺さんを助けたいのかも知れませんが、そう考える割には善悪の判断がついておらず、どうも無謀すぎます。

元々は、ピノキオが狐と猫に騙され、殺されてしまうところで物語は終わっていたらしいのですが、作者のカルロ・コッロディが続編を書くことになり、一度死んだはずの妖精(青い髪の少女)を生き返らせ、ピノキオを助けさせるわけですから、ここでまず矛盾が生じています。しかもピノキオは懲りもせず、その後家に戻ろうとする途中で、またも狐と猫の詐欺まがいの話を真に受け、金貨を全部巻き上げられてしまいます。しかも裁判で妙な判決を受けたり、番犬にされてしまったり、そして妖精は死んでしまい、ここで再び物語は終わる予定でした。

しかしその後再び続編が書かれ、またも妖精はよみがえって、大人の女性の姿になってピノキオの前に現れます。今度はいい子になるようにと言われ、その一歩手前まで行くのですが、悪友の誘いに乗って遊び回った挙句ロバになり、さらにその海に投げ込まれた後、今度は鯨に飲まれて、自分を探しに来ていたジェペット爺さんと出会います。この辺も偶然過ぎではありますが、ともかくお爺さんを助けたピノキオは改心し、勉強の傍ら仕事をし、貯めたお金を妖精のために使ったところ、その翌日人間の子として目覚め、お爺さんも若返っている。ごく大ざっぱに言えばこういう筋立てになっています。

人間の子供になりたがるピノキオですが、それにはいわばいい子でなければならず、それを実現するまでの道のりがきわめて長くなっています。そもそも当初の計画ではいい子にはならず、自分が悪いことをした報いによって、物語を終わらせることになっていたわけですから、当然と言えば当然です。この物語としての長さ、複雑さもあってか、子供向けの絵本などはかなり端折っているし、またディズニーの映画でも、相当改変されてもいます。

実際私自身、この『ピノキオ』が好きでない時期がありました-今でも完全に好きとは言えません。この物語が書かれた19世紀イタリア(トスカーナ)なりの事情はあったにせよ、何かぐだぐだした印象だし、ピノキオという主人公も、正直どうかと思うところがあります-流石に子供向けの本では、そこまで悪くは描かれてはいませんが。以前関連投稿で、この本はある程度の年齢になってから、ダイジェストでない物語を読んだ方がいいと書いていますが、実際そういう読み方の方が、まだ面白く感じられるかと思います。

ところでこれと似た話として、『白雪姫』があります。これも白雪姫が王子と巡り会うまで、場合によってはその後結婚し、毒リンゴを食べさせた継母を殺すまでの筋立てとなっています。そのせいかこちらも物語としては長めで、やはり子供向けの本では、所々省かれているようです。また、主人公が自分の失敗から学ばないという点でも、この両者はよく似ています。

女の子なら『白雪姫』に憧憬を抱くことがあっても不思議ではないのでしょうが、私の場合どうもそういう気持ちにはなれませんでした。かと言って、他のディズニー・プリンセスのモデルとなったお姫様たちが好きかというと、どうもそうとも言えません。ただ『ピノキオ』と同じイタリアの作家、エドマンド・アミーチスの『クオレ』は割と好きであると言っておきます。『母を訪ねて三千里』が収められた作品で、主人公や家族がノートに書きつけたことが、物語として進行して行くのは、『あしながおじさん』を思わせます。
(この項続く)


飲み物-エスプレッソ2

[ 2021/10/20 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

同一視そして盲信

先日「同一視」についてちょっと書いています。この同一視、同一化とも言いますが、例えば自分が好きなアイドルやスポーツ選手、尊敬する人などがいる場合に、その人と自分を同一の存在ととらえること、つまり一体化することです。例えばアイドルやスポーツ選手が頑張る姿を見て、自分も頑張らなきゃと無意識のうちに思ったり、その人のファッションを真似したり、あるいはその人のことを我がことのように捉えたりするのは、この同一視の典型とされています。

これは疑似恋愛と関係しているのかも知れません。たとえば好きな芸能人が結婚した場合、ひどく落ち込むという人もいます。その芸能人はその人に取って、最早自分の彼もしくは彼女と同じであるからです。だから自分の思うままになってくれる、そういう思い実は誤解が生じやすくもあるし、もしそれで熱が冷めてしまった場合は、また別の存在に乗り換えて行く、所謂「推し変」となって行くわけです。

何だか都合がいいなと思わなくもないのですが、当該者たちにしてみれば、そういう相手に入れ込むことこそがいわば生き甲斐、一体化することに価値を見出しているわけです。ただあまりのめり込みすぎると、ボーダーラインがはっきりせず、自分を見失うということにもなりがちです。

一方で盲信という言葉があります。文字通り盲目的に相手を信じることですが、宗教関連だけではなく、たとえば様々な形での他者の言葉を、無条件にそのまま信じ込んでしまうことです。そしてこれも、たとえば好きなアイドルやスポーツ選手、あるいは映像作品などに向けられた行動となりやすく、しばしば「信者」と表現されたりもします。

これもある意味、同一視と関係しているかと思います。自分が大事な存在は、自分が守らなければならない、自分が擁護しなければならないといった、そういう思いに貫かれているようにも見えます。はっきり言ってそのアイドルとかスポーツ選手は、何もそこまで求めていないとは思いますが、そういうファンの存在があるために、そのアイドル自らがが誤解される側面もあるようです。(ファンがうざいというあれですね)またこの場合のファンは、批判的な言動を避け、相手に対して隷従するような姿勢を取るため、第三者はそれに違和感を持つことにもなります。

今回はこの2つに関してざっと書きましたが、同一化の場合は特に、自己防衛本能にも関係していると指摘されています。同一化によって自己評価を高める狙いがあるためですが、無論行き過ぎると、逆効果を招きかねません。盲信の場合はどうなのかはっきりしませんが、恐らく現実逃避的な目的があるのではと思います。この現実逃避も自己防衛の一つであり、実際日常的にストレスを抱えている人は、何か別の対象にのめり込むことで、心の平穏を保とうとしてもおかしくはないでしょう。

飲み物-コーヒーとチョコレート

[ 2021/10/19 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』新キャスト発表と来年大河の弁慶その他

『青天を衝け』の新キャスト(恐らくこれが最後)発表です。

渋沢栄一、最後の変身!
(NHK ONLINE)

正直言ってあまり知らない俳優さんもいますし、名前は知っていても、出演作を観たことがない人もいます。ただ泉澤祐希さんと忍成修吾さんは、『西郷どん』に出演していましたね。あと菅野莉央さんも、『風林火山』の海ノ口城主の娘で、後に小山田信有の側室となる美瑠姫の少女時代を演じています。
それにしても「最後の変身」とは何ぞや。まるで特撮物のようです-確かに、吉沢亮さんは『仮面ライダーフォーゼ』に出演していましたが。

それから先日、緒形拳さんと大河について書いていますが、この方は『源義経』と『新・平家物語』の、2つの源平物にも出演しています。特に『源義経』では武蔵坊弁慶という、準主役的な役どころで2年連続での大河出演でした。

ところで弁慶と言えば、未だに来年の『鎌倉殿の13人』の弁慶役が発表されていないようですが、弁慶抜きで行くのでしょうか。過去にも『草燃える』などは、確か弁慶は出ていませんでしたが、出さないのであれば
奥州藤原氏の登場するシーン、特に衣川の戦いが描かれない
義経主従が藤原氏を訪ねて落ち延びるシーンがない
といった、明らかに弁慶が出て来てしかるべきシーンを出さないのが前提になります。

三谷さんのことですから、色々それなりにひねっては来るのでしょう。しかし今までの大河は、幕末や戦国といった、多くの視聴者がいくらか予備知識のある時代が舞台でした。今回はそこまで時代背景や人物、とりわけ坂東武者たちが多くの人々に周知されているかと言えば、必ずしもそうではありません。

まして、弁慶が出てこないのは何故だと思う人も少なくないでしょう。その疑問に十分答えられますかどうか。

10月ももう半ばです。前出の『鎌倉殿の13人』のキャスト発表は11月16日から行われましたが、『どうする家康』の出演者のオファー、そしてキャスト発表の準備は、着々と進んでいるのでしょうか。

飲み物-グラスに入ったビール

[ 2021/10/18 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

緒形拳さんと大河ドラマ

それからこれも少し前、『風林火山』関連で投稿した時に、Gacktさんの謙信がビジュアル系と紹介されたことに触れていますが、実際反発もあったようです。しかし宇佐美定満役の緒形拳さんが、演技について色々指導してくれ、それがGacktさんが今なお役者を続けている所以ともなっているようです。しかもこの時緒形さんは、既に体調を崩していたのですが。

ところで大河俳優と言えば、人によって思い浮かべる俳優さんは様々でしょうが、私の場合真っ先に頭に浮かぶのは、西田敏行さんとこの緒形拳さんです。主役も脇役もできて―生憎、緒形さん主演の『太閤記』は観たことがありませんが―、その役に難なく溶け込んでいる、役になりきれているという点では、どちらも共通していると言っていいでしょう。

緒形さんの場合、特に印象深いのは『峠の群像』、『太平記』、『毛利元就』そして『風林火山』の4作品です(今アンコール放送中の『黄金の日日』も含めていいかとは思います)。赤穂関連大河で一番面白かった『峠の群像』の、中間管理職的な大石内蔵助が悩むシーンは、それらしき味わいがありましたし、また『太平記』の足利尊氏の父親の貞氏の、ちょっと人を食ったところ、『毛利元就』の尼子経久の老練さ、『風林火山』の宇佐美定満の、これまた曲者ぽい、あの勘助でさえたじろがせるようなオーラなどなど、この方以外ではちょっと考えられないものでした。あと5年はまだ現役を続けてほしかったです。

それから「一番搾り」のCM、これも覚えています。猫がサンマに近づいて来るやつが好きでしたが、その他にも、日常生活の中にありがちな何気ない光景を背景に、ビールと肴を如何にも美味しそうに口にする姿は印象的でした。主に中年より上の男性が対象であったと思われますが、その層に正にアピールできたのではないでしょうか。

それと、緒形さんが亡くなる年に、実写映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年の呪い』で、ぬらりひょんを演じています。実写版は実はどれも観ていないのですが、どのような雰囲気だったのか観てみたいと思います。ぬらりひょんと言えば、何と言ってもあの頭が独特ですね。

飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/10/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 30

先日NHKの受信料について、『ブラタモリ』と衆院選絡みでちょっと書きましたが、NHKの訪問があまりしつこい時には、警察を呼ぶという方法もあるようです。そもそも訪問で勝手に入って来たり、ドアの前から立ち去らないといったこと自体、違法行為となるわけですが…。
それに支払いは実は義務ではないし、また放送法そのものに罰則規定がないので、仮に払わなかった場合でも、何らお咎めはないはずです。ただ訪問に来るのが鬱陶しいだけです。そんなに受信料がほしいのなら、もうスクランブル化するのが一番いいのではないでしょうか。どこかこの方法、合理性を欠いているのですね。

それから先日「ハロー効果」について書いています。要は自分のアイドル的存在のすべてを肯定し、ポジティブに捉えることです。それに加えて同一視というのもあり、これもまた自分が好きな対象に共感することですが、この場合はそうすることによって、自己評価を高めたり、安定感を得たりしようという目的があります。
この心理関連はまた時間がある時に書きたいと思いますが、アイドルや自分が好きな対象への共感と言うのは、度が過ぎると盲信ともなりかねず、それはそれで厄介です。

あと、こちらも前には書いていましたが、今シーズンの『相棒』は観ないことにしました。やはり近年のスペシャルにいくらか違和感があるのと、どこかマンネリ化して来た印象は否定できません。今回は和製ホームズの杉下右京ではなく、同じ水曜21時に本物のホームズをやっているので、そちら優先です。あと『刑事7人』をはじめから見ています。
私としては杉下-神戸の頃が好きだったので、視聴しない理由はそれかと思っていたのですが、その他に鑑識官の米沢守の退場なども関係しているかと思います-実際、米沢さんがいた頃は観ていたという人もいます。あと小野田官房長や当時の捜一トリオも好きで、その影響も恐らくはあるでしょう。長年続くということは、それはそれで大変ではあるようですね。


飲み物-ティーカップと紅茶
[ 2021/10/18 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ジルーシャとアン、そしてレベッカ 続き

先日から
あしながおじさん
赤毛のアン
少女レベッカ
の登場人物や舞台について書いていますが、この主人公たちの交友関係も、どこか一脈通じるものがあります。

『あしながおじさん』の場合、ジルーシャは孤児院時代の友人はいません。大学に入ってからサリーと仲良くなり、また仲が良いかどうかはともかく、ジュリア・ペンデルトンとも親しくなります。このジュリアのおじさんがジャーヴィス・ペンデルトン、「あしながおじさん」のいわば中の人です。サリーの兄のジミーとも親しく、ほぼすべてが、ある程度大人になってから親しくなった人たちであるとも言えます。

一方で『赤毛のアン』では、同じ孤児であるものの、11歳でカスバート家に引き取られたため、子供の頃からの友人が存在します。学校へ行くようになったアンは、まずダイアナ・バーリーと親しくなります。その後多くの女の子たちとも親しくなりますが、ジョシーは苦手なようです。また何と言っても、学校でアンの髪を「にんじん」呼ばわりし、石盤を頭に振り下ろされてしまったギルバートもいます。このギルバートとは、口を利かない関係が何年間か続きますが、一方で彼のことを意識しており、自分が彼に負けたり、彼が自分に関心を持ったりすることに我慢がならないようです。

『少女レベッカ』、これもアン同様に、伯母さんたちに引き取られたレベッカが、エンマ・ジェーンと親しくなり、学校で様々な子供たちと出会うものの、ちょっと意地悪なハルダーのことは苦手に思っています。また、貧しいシンプソン家の子供たちをいじめるミニーのことを諫めたりもしていますが、ギルバート的な存在の男子は出て来ません。その代わり先生や、御者のジェレミア・コブ夫妻といった大人たち、さらに実家の兄弟姉妹も様々な形で絡んでくるため、この3作の中で一番人間関係が複雑な印象があります。

特にアンとレベッカの共通点は多いのですが、ジルーシャの場合も、何でも打ち明けられる親友と、そうでない友人がいること、また特定の男性の存在があることなどから、少なくともこの手の小説のプロットを作るには、こういう人物関係が不可欠なのだなとも思われます。特に3人とも文学少女的なところがあり、作家を目指したり物語や詩を書いたりといった共通点があるため、何かしら似て来るところはあるのでしょう。

今回は一旦これで終わりにしますが、また何かのきっかけで、これらの作品、あるいはそれにプラスアルファする形で投稿する可能性もありますので、悪しからずご了承ください。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/10/17 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ブラタモリ』と「N裁」

10月16日の『ブラタモリ』は、NHKの放送博物館でした。NHKということで、昔のラジオ時代からの放送設備などが紹介されており、それはいいのですが、本当は受信料について突っ込んでほしいなとも思ってはいました。まあしかし、NHKの番組関係者や出演者が、受信料やNHKの組織について追及すること自体、やはり難しいでしょうね。これがBBCであったら、あるいはと思わなくもありません。

ところで、14日に衆議院が解散され、選挙戦に突入しましたが、解散前の議席数と、投票後の後関獲得数を予測するメディアも多いです。この中で「N裁」と表記されている党があります。ご存知の方もいるでしょうが、かつての「NHK」から国民を守る党のことです。NHK党、あるいはN党とも表記されます。しかしなぜN裁になったのか、その前にこの党の正式名称をここに記しておきましょう。正式には

「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」

という、かなり長い名前ですが、一応この党が何をしているかというのは理解できます。この「弁護士法72条違反」と言うのは、NHKの委託会社による集金行為が、弁護士法72条に違反しているという意味です。要は、弁護士資格を持たない人が、報酬目的で行う法律事務、所謂非弁行為がこの法に抵触しているということです。

NHKの今の受信料制度に、疑問を投げかける一方で、党名がくるくる変わったり、党首自ら色々行動に出たりする点で、多少風変わりな印象を持たれやすい党でもあります。一方で、受信料についての再考を促している点では評価できます。

しかしやはり、「NHK信仰」というのは根強いのでしょうか。別に一放送局が神聖不可侵な存在であるわけもないし、前出『ブラタモリ』での技術開発にしても、受信料に支えられているのは事実なのですが。

ちなみに次回の『ブラタモリ』はつくば市です。実はNHKを受信できないようにするフィルター機器、所謂イラネッチケーを開発したのは、筑波大学なのですが、これは単なる偶然でしょうか。いずれにしてもNHKは、自分たちがどのように観られているかをもう少し考えた方がいいかと思います。

ところで過日、NHKコールセンターに、受信料不払いの場合は送信を止めて貰えるのか、尋ねてみたことがありますが、案の定というか、放送法で決まっているからの一点張りでした。それにしてもオペレーターの対応は、もう少しどうにかならないかと思うのですが、離職率が高い(と言われている)のも関係しているのでしょうか。

飲み物-ビッグウェンズデーIPA

[ 2021/10/17 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その14

『青天を衝け』、第29回と30回を観て感じたことをざっと書いてみます。この両方で印象に残ったのは、やはりと言うか血洗島の両親、そして尾高惇忠でした。この大河の原点はやはりここなのだなと、改めて思った次第です。父市郎右衛門が、篤太夫から栄一に戻った息子の家を訪れるも、分不相応なことはしたくないと、絹の夜具を使うわずに帰るシーン、また惇忠が、富岡製糸場での養蚕指導に当初は難色を示しつつも、最終的には受け入れるシーンなどは、やはり心に響くものがありました。

その市郎右衛門も、その後血洗島で生涯を閉じます。この父親なくして、後の渋沢栄一はなかっただろうと思われるほど、この人の影響は大きかったと思われます(少なくとも、この作品ではそう描かれています)。それだけに、栄一に取って心に穴が空いたように感じられもしたでしょう。やはりこの家は農家であり、家族総出で仕事に励むことに加えて、それぞれの家の結びつきの固さなどもあり、特に家族との接点の描写は、ドラマの中で大きな意味を持っているし、それが視聴を止めずに続けている一因でもあります。

一方で、新政府の土台作りに栄一たち、かつての幕臣たちがあくせくするシーン。この辺りが何やらお定まりといったイメージで、ある程度予想はしていましたが、どこかスペシャルドラマ的でます。元々、近代以降というのはそういったところがあるのですが、特にこの大河は政治より商い、実務の部分が表に出て来ているせいか、よけいにスペシャルドラマといった印象を与えている感があります。内容も設定もかなり違いますが、同じ明治後の近代を描いた『獅子の時代』、これはオリキャラが主人公でしたが、時代の変遷という点では、こちらの方が力強いものを感じました。

それから薩長方の描写にも多少難ありです。薩長と旧幕臣の対立、あるいは薩長と土肥の間の対立にしても、無論理由があってのことですが、それがあまり描かれておらず、ひたすらそれぞれの対立構図が目につくような気がします。それと西郷隆盛の描き方も、ちょっと単純ではないでしょうか。またあの軍服、これは華丸さんも一生懸命演じているので、あまりこう言うのも何ですが、やはり増量した鈴木亮平さんの方が恰幅がよく、あの服も似合っていたかと思います。

そして家康公、2週続けて登場です。2週目にはタブレット?を持っての登場で、この部分がこの大河の中で一番攻めたシーンと言えますし、どうせなら、この部分をもう少し長くしてほしいとさえ思います。それと、新政府がなかなか前に進まないというセリフに関しては、戦国→安土桃山→江戸への意向とはまるで事情が違うのだから、致し方ありませんね。江戸時代の幕藩体制も、新政府の足かせの一つになってはいるわけですし。

ところで『鎌倉殿の13人』で、弁慶のキャストがなかなか決まらないと何度か書いていますが、その弁慶の主人の義経に関して。元々小柄で優男といったイメージに描かれることが多いのですが、一度義経を女性という設定にしてはどうかと思います。無論これは大河より土曜時代ドラマ的発想ではありますが。なお『新・平家物語』の原作では、この義経、正確には牛若丸が鞍馬を脱出した後、しばらく身を隠すために女装して、その時静と知り合うということになっています。何やら、漫画の題材になりそうです。

飲み物-ビールと夜景

[ 2021/10/16 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「安土炎上」その他

『黄金の日日』の「安土炎上」、一応この回では中国大返しの後半、そして山崎の合戦に至るまでも描かれています。しかしやはりどちらかと言えば、商い関連に尺が割かれてはいます。これは仕方ないでしょう。さらに、細川や筒井順慶も明智に味方するなどと話していますが、ご存知のようにこの両者は味方していません。細川忠興は髻を落とした姿で、妻のたまの前に現れ、彼女を味土野へ遣ってしまいます。『功名が辻』なら、ここで山内康豊と出会うことになるのですけどね。

ともかく明智光秀。山崎の合戦で敗北し、落ち延びて行く途中で農民の竹槍に突かれ、落命する点では『国盗り物語』と同じです。また信長を革命家のように描いた点でも、この両者は似ています。当時の歴史考証が、そもそもそうであったとも言えます。無論『黄金の日日』では、信長が、最初から天下統一を目論む人物として登場しているため、干し柿を盗んだりするシーンや、「悪ガキ」としての描写はありません。

その後安土も明智軍が押し寄せますが、ここで助左がかつての主、今井宗久から貰った銃を突きつけます。何やら助左無双といった感じであると同時に、この大河も結局は創作が多く、その結果、こういう形で主人公の出番を作ることになるのだなと改めて感じます。それはさておき、安土城が崩れ、信長の時代が終わった後その宗久は呂宋へ向かいますが、その船が目的地に着くことはありませんでした。

ところでこの『黄金の日日』でも、商人である主人公と権力者が登場します。ある意味W主人公なのですが、『青天を衝け』でも似たような構造になっています。しかし主人公とそれに準ずる存在2人を出すのは、『青天を衝け』関連でも書いていますが、主軸とする人物から見たその時代のそれぞれの光景が、当然ながら異なってくるためです。逆に主人公たちの在り方が似ている『翔ぶが如く』や、『龍馬伝』ではそこまでの違いは観られません。

もちろん例外もあります。例えば父から子へ主人公が変わるパターン、つまり前半の主人公から、後半の主人公へのバトンタッチが行われる作品です。前出『国盗り物語』と言い、『花神』の吉田松陰から、高杉晋作をはじめとする、松下村塾生と言い、司馬遼太郎作品をベースにした、大野靖子氏脚本の大河では、この手の描写が見られます。勿論他の作品でも似たようなケースはありますが、『いだてん』の場合は時代も行き来するため、余計複雑化してしまいましたね。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス

[ 2021/10/15 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ジルーシャとアン、そしてレベッカ

先日の『あしながおじさん』ですが、同じ北米の、主に少女から若い女性を主人公とした文学作品である『赤毛のアン』、『少女レベッカ』と比較してみると、かなり違いがあることがわかります。『少女レベッカ』に関しては、以下の関連投稿を参照してください。


いくつか挙げられますが、主な点として

  • 『あしながおじさん』の主人公ジルーシャは、他作品の主人公よりも年上であり、大学では一人前の女性として扱われている
  • 保護者替わりの人物と一緒に生活した時期がなく、寮住まいであるため、自分の生活を部分的にではあっても、自分でコントロールできるようになっている
  • お金もジョン・スミスから決まった額を貰っており、自分の判断で欲しい物を体に入れることができる

一言で言ってしまえば、年齢的なものも含め、彼女はアンやレベッカよりも大人であり、より主体的であるとも取れるでしょう。

無論大学であるため、勉強もあり試験もある一方で、社交もあり、友達を招いて自分たちでささやかな夕食を摂ったりもしています。逆の見方をすれば、母親代わりの女性と料理をしたり、お菓子を作ったり、あるいは服を縫ったりという場面はこれには登場しません。そのため友人の家を除いた家庭の存在は、皆無と言っていいほどです。ただ、サリーの家であるマクブライド家には、一種の憧れを感じてはいます。

そしてこの年齢らしく、ドレスにも興味を示しています。これは作品中に出て来ますが、孤児の頃は慈善箱に入れられた、他人の服のお下がりを着せられていたこともあり、自分で自分の服を買える喜びはかなりのものだったでしょう。服や家具を選ぶのには、彼女の親友であるサリーのアドバイスも受けています。

この中で、サリーは普通の家で育っているとか、最初に部屋を貰った時、一人部屋であったことから、孤児院育ちと普通に育ったお嬢さんたちとを、一緒にするわけには行かないという大学の配慮だったのだと、半ばジョークで書いているところもあります。こういう点からは、まだ彼女が孤児院育ちであると言うのを、どこか意識している部分もあります-ただその後、サリーには両親がいないということを打ち明けています。

ドレスと言えば、アンは、当初はマリラが作った地味な福しか身に着けられず、レベッカもまた自分で自分の服を縫い、それも似たような色だったため不満を言ったところ、ミランダ伯母さんに叱られ、ジェーン伯母さんがとりなしてくれることになっています。ジルーシャはこういう経験はせずに済みましたが、その代わり孤児院暮らしが長く、しかも年少の孤児たちの面倒を見なければなりませんでした。180度違った大学という環境に身を置くことができたのは、その反動だったのでしょうか。

寮に関して言えば、アンもレベッカも上の学校に進学できるのですが、アンは寮生活にひどく寂しさを覚えるし、レベッカは友人のエンマと共に寮生活を送るものの、その生活に関してはそこまでは描かれておらず、彼女たちの生活は、やはりグリーン・ゲイブルス、または伯母さんたちの家が拠点になっていることが窺えます。

さらに言えば、ジルーシャはジャーヴィス・ペンデルトンとロック・ウィローなどで顔を合わせているものの、アンがギルバートに、あるいはレベッカがアダム・ラッドに抱いたような感情はあまりなく、実際2人が結婚したのは、ちょっと呆気なかったのではと思うことさえあります。(先日書いたように、ジミーと恋仲になるのではと思った所以でもあります)

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2021/10/15 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『あしながおじさん』について少々

数日前の「気づいたことあれこれ29」で、『あしながおじさん』について触れています。この小説も、『赤毛のアン』などと同様、十代の頃に読んだという方もいるでしょう。孤児院で育ったヒロインが、作文の才能を見込まれて、作家となるべく、ある篤志家によって東部の名門女子大学(カレッジ)に行かせて貰えることになり、ジョン・スミスという名のその相手に、手紙を送る形で物語が進展して行きます。

この場合手紙を送るのは主人公のジルーシャ・アボットのみで、相手から返事が来ることはありません(ただし、ジョン・スミスの秘書から返事が来たことはあります)。いわばこの作品自体、ジルーシャの日常生活を読者に知らせるために、ジョン・スミスに宛てた手紙という形式を取っているわけです。手紙には大学や寮での日常や、友達のこと、試験のことなどが綴られており、彼女自身の観察眼や分析力、文章の巧みさをもが窺える仕組みになっています。

また手紙には時々絵や写真も添えられています。当然ながらこの同時、画像貼付でメッセージを送れるわけではありませんから、大学での生活が如何なるものなのか、視覚に訴える意味でこういう形を取っているわけです。また休みの時期に、ルームメイトのサリー・マクブライド、ジュリア・ペンデルトンの実家にそれぞれ招待され、両家の違いを彼女ならではの観察力で感じ取っています。

その他にも、夏休みを過ごす場所としてロック・ウィロー農園を紹介して貰って喜んだり、また奨学金を貰った時に、学費の援助を断ってちょっと対立したりと、平凡な日常にとどまらず、いくらかの変化がつけられたスタイルになっています。後の方でジルーシャは、自分は社会主義に目覚めたと書いたりもしていますが、これも20世紀初頭という時代の雰囲気が伝わって来ます。

で、ご存知のように、彼女はこのジョン・スミス、彼女が言う「あしながおじさん」、その正体はジュリアのおじであるジャーヴィス・ペンデルトンと結婚することになるわけです。このジャーヴィス自身、寮やロック・ウィローに度々顔を出してもいます。実はこれを読んだ当初、サリーの兄のジミーと恋仲になると勝手に思っていたので、やや意外だと友人に話したところ、その友人から
「最初からあしながおじさんと結婚すると思っていた」
とあっさり言われてしまったことがあります。

この作品はアニメ化され、『世界名作劇場』で放送されましたが、原作をかなり大幅に改変しているようです。また続編もあり、そちらではサリーが、ジルーシャがかつて過ごしたジョン・グリア孤児院の院長となって孤児院改革に乗り出し、彼女同様、スコットランドにルーツを持つ医師と、紆余曲折を経た末結婚することになります。こちらは、ジルーシャへの手紙という形で物語が進行して行きます。

飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2021/10/14 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ガイドブックに対する疑問

大河ドラマのガイドブックは、通常
放送開始前(前編)
5月から6月にかけて(後編)
の年2回、NHK出版から発行の場合は、さらに
9月頃(完結編)
の年3回発売されています。

しかしながら前にお伝えした通り、今年の『青天を衝け』は2月放送開始ということもあり、まず前編が1月末に発売されています。そして6月頃後編発売なのですが、この後編はNHK出版のみとなっています。つまり、他にガイドブックを発売していた産経新聞出版や、東京ニュース通信社は、後編を発売しなかったわけです。

これに関しては、直接両社に問い合わせてみたのですが、やはりその予定はないということで、結局『いだてん』の時同様、NHK出版のみがすべてのガイドブックを出すことになりました。

全く個人的な考えではありますが、大河のガイドブックというのは、あまり元が取れないということなのでしょうか。実際大手の書店でも、放送終了時点で何冊も残っているのは珍しいことではありません。そのためか、バックナンバーとして別の書棚に並べられているのを見たこともあります。

ちなみにNHK出版の完結編ですが、今月、つまり2021年10月末発売予定のようです。ちょっと遅くないかとも思いますが、最終回である第41回が年末ぎりぎりなので、妥当であると見るべきかも知れません。しかしそれにしても、実際のオンエアの日程とうまく噛み合っておらず、数話分はガイドブックがない状態で視聴せざるを得ないのも、どうにかならないかと思います。ならば『ステラ』のように紙媒体をやめて、ネットのみに特化するという方法もあるのですが。かなりクレームも来ているのではとも思われます。

そうこうするうちに、『どうする家康』のキャストも発表となるのかも知れません。今年の大河放送中とはいえ、来年のもそろそろ話題になり、そして再来年のキャスト発表とは実にカオスな状況ではありますね。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/10/14 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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