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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 83その1

『武将ジャパン』大河コラム、第45回前半部分に関する記述への疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第45回「八幡宮の階段」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)


1.ただしこのことは鎌倉殿が義時という守り刀を手放すことも意味します。
思えば初回以来、彼は鎌倉殿を守る刀でした。
最初に源頼朝を引き入れたのは兄の北条宗時だったけれども、頼朝を守っていたのは義時です。女装した頼朝を馬に乗せて逃げていく役割も担いました。

仲章が代わって太刀持ちを務めたことですが、義時はこの時点で最早鎌倉殿を守る役目ではなかったはずです。それに初回の時点で、鎌倉殿という称号はまだ存在していません。また義時が頼朝を守ったと言うのも、平家嫌いの宗時が伊東祐親に頼朝の引き渡しを命じられ、伊東の兵と対峙することになったため、逃がすように命じたわけです。実際始めの方では、義時は頼朝にうんざりしてもいたわけですし。

2.長い石段を実朝が降りてきます。泰時がそちらへ向かおうとすると、義時は止めます。
「聖なる儀式の邪魔をしてはならぬ」
義時の信仰心はおかしい。実衣が「意外と気にしい」とからかっていたけれども、確かに変だ。神聖なものを自分のために利用しているようで、ここもそう思えます。

聖なる儀式云々、これは単に、泰時を巻き添えにしたくなかったからの話ではないでしょうか。

3.花が落ち、踏みにじられたような無惨極まりない死に様。あれほど美しい生田斗真さんが、血反吐に塗れて無惨に死ぬ。
これぞ大河の意義でしょう。
全く惜しむ必要性が感じられない。こういう散り際ができてこそ、演技の幅も広がりますよね。お疲れ様でした

生田さんの演技に関してはともかく、こういう死に方が「大河の意義」と言うのは、少々大げさな気もします。好きな大河だから褒めているのだろうとは思いますが、仮に好きでない大河で、生田さんがこのような役を演じたとしたら、武者さんは何と言うでしょうか。

4.公暁ですら迷いがあったように思えたところ、実朝は手にした小刀を落とし、まるで誘われ、吸い込まれるように刃へ近づいてゆき……呆気なく斬られました。

「吸い込まれるように刃へ近づいて」行ったかどうかはわかりませんが、その前にうなずいていますから、自らこれを天命と受け入れたのは間違いないと言えるでしょう。小刀と言うより懐剣あるいは短刀でしょうか。

5.この場面はかなり不思議に思えます。
ゆっくりとスローモーションのようで、あれだけ余裕があるなら実朝の暗殺を阻止できたようにも思える。
しかし誰もが観客となってしまい、ただただ、天命を見守るしかないような……あたかも天命の虜になってしまった神秘的な場面です。

スローモーション風なのは泰時だけのような気がするのですが…他の兵たちは普通に出て来ていますし。それとこのシーン、義時たちと公暁の距離が、意外に近そうに見えました。暗がりの中で何か起こったという感じではありませんでしたね。

6.「天命に逆らうな」
そう歩き巫女が叫んでいると、義時の次男・北条朝時が小馬鹿にする。
「この婆さん、誰彼構わず天命に逆らうなって言っているんだ。昔はよく当たったのに」
どこから迷い込んだのか?と追い払っています。警備責任者としてそれでよいのかとツッコミたくなると同時に、重要な指摘でもありましょう。
天命に逆らうな――この言葉を誰彼構わず告げるというのは、巫女は天命の言葉を代弁しているから。
この夜、八幡宮周辺にいるもの全員が天命に巻き込まれているとすれば、それが正しい。
正しいのは巫女です。もしも誰かが天命に逆らい、実朝と公暁の間に身を投げ出したら天命は実現されません。

「警備責任者としてそれでよいのかとツッコミたくなる」
警備責任者である以上、部外者を中に入れるわけには行かないと思いますが。

「巫女は天命の言葉を代弁している」
「天命の言葉」ではなく「天の言葉」ではないでしょうか。

「この夜、八幡宮周辺にいるもの全員が天命に巻き込まれているとすれば、それが正しい。
正しいのは巫女です。もしも誰かが天命に逆らい、実朝と公暁の間に身を投げ出したら天命は実現されません」
何かよくわからないのですが…そもそもの話、巫女は和田館で実朝に、雪の日に出歩くなと言っているわけであり、実朝はそれに背いた、だから甥である公暁に命を奪われたと取るべきではないでしょうか。

7.そして公暁は逃げてゆきます。天命を果たした藁人形は、捨てられるだけ。

藁人形は寧ろこのように使うべきでしょう。数日前の投稿に書いていますが、やはり義時は藁人形ではなく天地の方だと思います。

8.「どうやら私はまだやらねばならぬことがあるようだ」
義時はそう言いますが、どんどん霧がかかるように難解になってきました。
広元よ。あんなに熱く語っていた尼御台への愛はどうなった?
政子の心痛を気にかけないばかりか、むしろ盤面が思ったように進んだと、ワクワクしているようにすら見えてくる。

「私はまだやらねばならぬことがある」
恐らくその前の広元の、「手間がひとつ省けた」に呼応しているのでしょう。しかし彼の行く手には、この先まだまだ多くの手間が待ち受けていると思われます。

「広元よ。あんなに熱く語っていた尼御台への愛はどうなった?」
広元の目は光を失っていますが、それでも彼は官僚です。政子への愛のみに生きているのではありません。ある意味、政子を利用しているように見えます。

9.義時が仕上がってきていますね。
和田義盛が亡くなったあたりは、元々の彼が顔を出して苦しみを見せていた。今は天命に呑まれ、かつての義時はまるで息をしなくなったように思える。
いったい誰が彼を救えるのか……。

和田義盛の時ではなく、その前の重忠を誅した頃であれば、まだ迷いがあったように見えます。義盛の時は実朝まで出して来ていながら、最終的には討ち取りましたね。

10.「八重も比奈も、もう少しできた女子だった」
「言っていいことと悪いことがございます! 今のはどちらでしょうか? 今のはどちらでしょうか!」
のえが叫ぶ。彼女は言われっぱなしにはならない。
それにしても、義時は勘違いをしているのではないでしょうか。
妻とは夫を映す鏡です。
今の妻が劣って見えるというのならば、自分が醜くなった可能性には気づかないのか。
(中略)
けれども今の義時は、まるで屍にたかる鴉だ。ギャアギャアと鳴く姿は、ただただ、おぞましい。


「彼女は言われっぱなしにはならない」
今まで武者さんは、何度かのえが義時の地位目当てで結婚したと書いています。そののえが急に前妻、前々妻のことを持ち出されて苛立つということは、彼女自身にも、地位欲しさゆえのやましさがあったからと取られても仕方ないでしょう。しかも仲章に不用意に近づいて、その義時の立場を危うくしてもいます。

「今の妻が劣って見えるというのならば、自分が醜くなった可能性には気づかないのか」
義時は、「劣って見える」とは言っていませんね。一時の感情で、自分の敵とも言える男に近づいたことが、彼は気にさわるのでしょう。そして最後の鴉云々、ギャアギャアと言っているのはのえの方かと。

11.「こんなことをして鎌倉殿に本気でなれると思っていたのですか。謀反を起こした者についてくる御家人はいません」
「多分そうでしょう」
「わかっていたなら、どうして?」
一見、何気ない問答のようで、頼朝の蒔いた種が育っているとわかります。
かつて頼朝は奥州合戦において、主君・藤原泰衡を密告した河田次郎に忠義がないと罵り、斬首を命じました。
そうでもしないと坂東武者に忠義はわからない。
頼朝のころはそうだったけれども、その種は育ったのです。

この忠義ですが、当時は御恩と奉公の関係であり、主君は自分に仕えることへの見返りとして、御家人が領地を所有することを保証したものでした。謀反を起こした者についてくる御家人がいないと言うのは、その謀反に加担すると思われることへの忌避と取るべきではないでしょうか。それと河田次郎ですが、単に主君を殺しただけでなく、敵方に主君をいわば売るようなことをしたのも頼朝の逆鱗に触れた一因と思われます。
あと
「謀反を起こした者についてくる御家人」
ですが、この場合直接手を下さなかったとは言え、頼家と実朝を葬り去った北条はどうなるのかとも言いたくなります。


飲み物-エールと暖炉の火
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[ 2022/12/01 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第9週「私らはチームや」第3話

第9週第3話(第43回)です。

出勤前、久留美はノーサイドで舞からのメールを見ていた。毎日のフライト訓練は大変そうだと言う久留美に、「フライドポテトよりは大変」とダジャレを飛ばす道子。そろそろ出勤時間となり、席を立った久留美は、店に入って来た男とすれちがいざま、持っていた本とノートを落としてしまう。謝りながらその男を見た久留美は驚く。舞の兄の悠人だったのである。

雰囲気変わったなと悠人。今東京で働いてはるんですよね、IMORI電機でしたっけと言う久留美に、あそこは辞めて今は投資をしていると悠人は言う。久留美が花園総合医療センターで看護師の仕事をしていることを知った悠人は、きっつい仕事選んでんなあ、給料安いんちゃうのとずけずけと言い、俺に金預けたら何倍にもすんでとまで言ったため、久留美は嫌悪感を覚える。悠人はそんな久留美にはお構いなしにオムライスを注文する。

その後舞の携帯に久留美からのメールが入る。悠人が会社を辞めたとの知らせに舞は驚き、その夜悠人に電話を入れる。悠人は両親にもこのことを話しておらず、大阪にいるならちゃんと話をと言う舞に、大したことちゃうしと平然と答える。また投資家になるのかと訊かれ、悠人はヘッジファンドと答える。舞には分からん思うけど、でかい仕事してんねん、前よりもっと稼いでるから心配せんでええと言う悠人に、お母ちゃんらに連絡するようにと念を押す舞。

悠人はええ感じに空飛んでんのかと尋ね、舞はちゃんと飛んでると答える。しかしフライトの訓練は厳しく、しかも難易度は日々上がって行く。それは倫子たちのチームも同じだった。倫子は目標設定をし、スティープターン(急旋回)を開始するが、こちらも山下教官からバンク(横傾斜)が足りないと言われ、ピッチを上げるように言われる。中澤は空酔いし、遠くの方を見るように言われた。

操縦と同時にプロシージャ―、チェックリストの確認も求められる。柏木は難なくこなすも、水島は管制官の言葉を復唱せず、単にラジャー(了解)とだけ口にして注意される。そして舞が何よりも手こずったのは着陸だった。この時も大河内の容赦ないチェックがあり、操縦桿の引き方が早いと注意が飛ぶ。

その後デブリーフィングで、水島は復唱しなかったことを注意され、なぜ復唱できないのかを考えろと大河内に言われる。柏木は、ターンのバンクコントロールが課題であると言う。他にはと訊かれ、特にないかとと答える柏木に大河内は、最も事故を起こすパイロットの特徴について尋ねる。集中力が続かない人間でしょうかと言う柏木に大河内は、自分を過信する人間だと言う。

そして舞もフライトの課題について訊かれ、着陸がと答える舞に、大河内は具体的にはと問いかける。舞の場合は着陸態勢でエアスピード(対気速度)が速く、パス(経路)が高すぎた。滑走路に寄せて行く感覚も読めていない、一つ一つに慎重で動作が遅い、早く操作感覚を覚えろと大河内。フライト訓練は1日1時間で、中間審査があった。それまでの訓練で技術をマスターし、審査を突破しないと退学になるのである。

舞は部屋でプロシージャ―のチェックをしながら、「慎重になりすぎて捜査が遅い」という大河内の言葉を思い出していた。そしてチームで解析をしている最中も、そのことを気に掛けるようになる。柏木は落ち込む暇があったら打開策を考えろと言う。水島はもう少し優しく言えないのかと言うが、舞は自分が弱気になっていたことを謝る。

舞の着陸はなかなか改善されず、大河内はやり直しを命じる。中間審査まで残り9フライトとなっていた。今日も怖かったね~鬼河内などと水島は言い、そう呼んでるのお前だけだぞと柏木に注意される。その2人に倫子も混じって軽口をたたき合うが、やはり舞はぼんやりしていた。一方中澤も食事が喉を通らないようだった。

私の操縦でまた空酔いしたとか言いたいわけと倫子は突っ込み、あっちもこっちも元気ないわねと言う。そんな舞に柏木は、食べ終わったら部屋へ来い、着陸のイメトレをつきあってやると言う。吉田は複雑そうな表情をし、水島は何やら楽しげだった。ミニチュアの飛行機を使い、勝負はダウンウィンドからだとシミュレートしてみせる。エアスピード90、降下もずれているのはなぜだ、慎重になり過ぎて積極的に機体をコントロールしていないからだと柏木。

外も滑走路も見えていない、自分の姿勢もわかっていない、修正も駄目と柏木も厳しい指摘をする。その後舞は柏木に立ち会って貰い、現場を想定してランディングプロシージャ―(着陸手順)を始める。


訓練の行方、どのようになるのでしょうか。あと吉田君が、舞と柏木君のイメトレと聞いて、ちょっと複雑そうですね。この人は、水島君みたいに軽口を叩けるタイプでもないし。

さて訓練飛行、中間審査が迫って来ています。舞のチーム、柏木はかなり飛行をこなせて、しかも自分の問題点もわかっているようです。水島は管制官の言ったことを復唱せずに注意されます。この水島の「ラジャー」、ネットスラングにもなりましたが、元々は無線用語の「了解」です。そして舞は着陸に問題があるようで、大河内からやり直しを命じられてしまいます。大河内の注意が気になる舞に、柏木がイメトレを買って出、舞の何がいけないのかを指摘します。

この舞の慎重になり過ぎると言うか、気にしてしまう性格と言うのは、やはり変わっていないようです。それでも人力飛行機のパイロットを務めた時は、かなり積極的にもなっていたわけですが、今回は本物の飛行機、しかも教官の注意が飛ぶ中とあって、ちょっと委縮しているようにも見えます。

その大河内教官、柏木に最も事故を起こすパイロットの特徴について尋ね、それは自分を過信する人間だと言います。何となく舞の兄悠人が、これに似たタイプのように思えます。しかしあのお兄ちゃん、ノーサイドで久々に久留美に会ったのなら、頑張ってるねの一言くらいかけてもよさそうなのですが…何か人をお金で見ているようですね。

それから柏木が「ダウンウインド」と言っていますが、これは恐らくはダウンウィンド・レグのことと思われます。トラフィック・パターン(場周経路、滑走路を含む直線を一辺とする周回経路)のコースの1つで、滑走路に対して並行でしかも逆向きに飛行するコースで、追い風(ダウンウィンド)を受けるためこう呼ばれています。この朝ドラ、こういう専門用語がかなり出て来ますが、覚えて行くのは楽しいですね。


飲み物-ホットココア
[ 2022/11/30 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第45回「八幡宮の階段」あらすじと感想-2

第45回後半部分です。

公暁は自分が謀反人だと分かっていたが、源頼朝を祖父に、源頼家を父に持った自分の名を、知らしめたかったのかも知れないと答える。彼に武士の名はなかった。そして公暁はお見せしたいものがあると、持っていた布包みをほどく。それは実朝の部屋にあった、例のドクロだった。これぞ鎌倉殿の証しと公暁は言い、四代目は自分であるのを忘れないでくれと言い、二度とお会いすることもないと出て行く。

一方で義村はどこまで知っていたと義時に尋ねる。相談は受けた、だけど断ったと言うものの、信じて貰えそうにないと義村。無理だと義時。そこで義村は、確かに一時は公暁を焚き付けて実朝を殺し、頂点に上りつめようと思ったが、お前のことを考えたら、嫌になってやめたと言う。今のお前は力にしがみついて恨みを集め、怯え切っている、誰が取って代わろうと思うと義村はつけつけと喋る。自分にはもう敵はいない、天も味方してくれたと義時。

これからは好きにやらせてもらうと言う義時を、義村は頼朝気取りかと揶揄し、これで鎌倉はガタガタ、せいぜい馬から落ちないように気を付けろと言い、肩に手をやって去ろうとする。義時は自分が狙われていたこと、公暁が自分を殺そうとしていたこと知っていたのかと尋ねるが、義村は首を横に振る。義時はついにこう口にする。
「私に死んでほしかったのではないのか」

義村は再び義時に近づいて言う。
「公暁がお前も殺そうとしていると知ったら、俺はその場であいつを殺していたよ」
義村は歩きながら襟に手をやった。その義村が館に帰ってくると、公暁が助けを求めて奥の間にいると言う。食事をする公暁は、入って来た義村にしくじったと言い、こたびは取りやめるべきだったと義村は返す。京に帰りたいと言う公暁に、それがよいと義村。

園城寺なら匿ってくれる、手筈を整えてくれと公暁は言う。さらにこんな時でも腹は減ると言った後、まだ諦めたわけではないと、いずれまた立ち上がると口にする彼を、義村は背後から突く。さらに正面からも突き、はいつくばってドクロを手にする公暁に義村は止めを刺す。そして義村は公暁の首を御所に持参し、義時に検分を願い出る。検分後義時は義村が鎌倉殿の敵を討ったと宣言する。流石頼朝様挙兵以来の忠臣と広元。

義村はこの先も三浦一門、鎌倉のために身命を賭して働く所存であると言い、義時は、北条と三浦が手を携えてこその鎌倉、これからもよろしく頼むと述べる。政子は時房からこのことを聞き、1人にしてくれと頼む。そして泰時は義時と2人切りになったところで、なぜ腕をつかんで止めたのか理由を尋ねる。そして泰時は、父上は鎌倉殿の死を望んでおられた、全て父上の思い通りになった、これからは好きに鎌倉を動かせるとお思いだが、そうではないと言う。

どういう意味だと義時。私がそれを止めてみせる、あなたの思い通りにはさせないと泰時は言う。面白い、受けて立とうと義時。そして政子は小刀で喉を突こうとするが、トウがそこに来てならぬと止める。ではあなたが殺してと言う政子に、主の命がなければ殺せないとトウ。自ら死んではならないとも言い、政子は泣き崩れる。

この知らせが都に届く。実朝のみならず仲章も殺され、つくづく鎌倉とは忌まわしいところだと顔を歪める後鳥羽上皇。藤原兼子は頼仁親王の下向を思いとどまらせようとする。上皇はまず右大臣が殺されたことに触れ、僧を集めて国の安泰を祈らせるよう慈円に命じる。そして頼仁親王の下向を取りやめると言い出すが、このままでは鎌倉は北条のやり放題、早々に手を打つべきではと慈円は言う。

義時の方もこれを機会に断り、別の方、もっと我らに扱いやすいお方を推挙していただくと提案する。それでも泰時は、実朝の悲願である親王をお迎えすべきと言い張る。それを進めることこそ何よりの供養と泰時、そして自分もそう思うと時房。死んだ者に気を遣ってどうすると義時。広元もすぐに文を出すつもりでいたが、康信は、ここまで進んていた話を反故にすると、朝廷の信用を失いかねないと反論する。

確かにこちらから断るとそうなると義時。ならば向こうから断るように仕向けたいと言い、まず1日も早い親王の下向を迫り、鎌倉に怒りを覚える上皇が断るのを待つことを提案する。賛同する広元。しかし向こうも鎌倉を意のままにするための手駒は残したいわけで、さてどう出るかと言い、「のう、太郎」と泰時の方を向く。しかし実衣は、鎌倉で唯一源氏の血を引く息子時元に、ここが正念場だ、必ず鎌倉殿にしてみせると言う。

義時は公暁が持っていたドクロを政子に返す。どこかに丁寧に埋めてしまうようにと政子。政子は伊豆へ戻ろうとしていたが、義時はそれを押しとどめる。もうたくさんなのになぜ止めるのかと問う政子に、頼朝様の妻だからだと義時は答える。頼朝様のご威光を示すことができるのはあなただけ、寧ろ今まで以上に立場は重くなる、今こそ北条の鎌倉を作るのですと義時は言う。邪魔する者はもう誰もいなかった。

姉上にはとことん付き合って貰うと義時。放っておいてと言う政子に、鎌倉の闇を忌み嫌うのは結構、しかし姉上は今まで何をなされた、お答えになってくださいと義時は詰め寄る。闇を断つために、あなたは何をなされたと義時は脅すような口調になり、さらに頼朝様から学んだのは私だけではない、これまでもこの先も我らは一心同体と言う。

その義時は運慶に、仏像を作るように頼む。しかも本人に似せた仏像だった。面白いこと言うな、しかしやらんと運慶。お前が申したことではないかと義時。しかし運慶はその義時が迷いのない顔になったことに触れ、つまわん顔だ、今のお前に興味はないと言う。天下の運慶に、神仏と一体となった己の像を作らせる、頼朝様がなしえなかったことをしたいと義時。

望む物は何でもくれてやると言う義時に、欲得で仕事をしていると思わんでくれと運慶。早く仕上げるために弟子に手伝わせ、その分他の仕事ができると言うのは、欲得ではないかと義時は尋ねる。よくぞ見抜いたと運慶。お前は俗物だからこそ、お前の作る者は人の心を打つという義時の言葉に、運慶はやる気を起こす。期日は決めていないが、運慶1人で彫ってくれと義時は頼み込む。


公暁は例のドクロを持ち去り、どこかに実を潜めます。武士として生きることを許されなかったこの人物の、鎌倉殿への思いが見て取れるようです。しかし三浦館に潜んでいたところを義村に討たれます。義村にしてみれば、望んでいる人物が自分から来たのだから、このチャンスを逃すはずはありませんでした。その首を義時に差し出し、三浦は鎌倉のために身命を賭すと誓うわけで、事情を知っている側にしてみれば何とも白々しい印象はありますが、ともあれこれで三浦は当面は安泰のようです。しかしあのドクロ、最初実朝の首かと思いました。

そして案の定、朝廷は頼仁親王の下向を取りやめようとします。これは鎌倉方も思っていたわけで、何よりも実朝の死を理由に、もう少し北条の手に負える人物をと考えていました。そして何よりも、向こうにその気にさせることが大事だったのです。実際はこの後藤原三寅(頼経)が来るわけで、その後も摂家将軍、さらにその後には宮将軍として皇族が鎌倉に赴くことになります。

しかし思うのですが、政子が尼御台という立場であるのなら、もう少し開き直ったと言うか、鎌倉を代表する存在としてアピールしてもいいかと思います。この回での彼女は、子供も孫も失って自害しようとする女性の悲しさはあっても、これをばねに強く生きて行こうとする姿勢が、あまり見られないのです。逆に実衣の方が、源氏の血を引く息子時元のために、何か企んでいるように見えるフシはあります。

それと実朝退場となったわけですが、彼に子供ができないのはゲイ設定だからとなっています。これ、天然痘が原因ということでもよかったと思うのですが…。無論それでは平凡すぎるということだったのかも知れません。ただ実際そういう説もあり、また天然痘で無精子症となってしまうことはあったようです。あと千世が出家するのは、今回は描かれていませんね。

それと歩き巫女のおばば。この人も実朝に、雪の日に出歩くなと言っています。ならばあの八幡宮で「天命に逆らうな」だけでなく、ここぞという時に「雪の日に出歩くな」があってもよかったし、その言葉が実朝の脳裏に、あたかも共鳴するような演出でもよかったのではと思います。

飲み物-アイリッシュコーヒー2
[ 2022/11/30 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第9週「私らはチームや」第1話&第2話

第9週第1話(第41回)と第2話(第42回)です。

第41回
2007年4月、北海道帯広。航空学校のフライト課程が始まる。その頃貴司から舞に絵ハガキが届き、福井の港で働いていること、もう少し色んな場所で自分の言葉を探すつもりであることが書かれており、さらに、帯広で飛行機に乗るんやろ、楽しみやねとも付け加えられていた。また裏面の写真の部分には貴司自作の短歌が添えられていた。
「トビウオが飛ぶとき他の魚は知る 水の外にも世界があると」

食事中、舞は自衛隊出身の鬼教官のことを知る。中澤曰く元は戦闘機のパイロットで、情け容赦なく学生をフェイル(退学)にしてしまうらしい。能力がないなら当然と言う柏木に、自分はそうならないという自信があることねと言葉を挟む。舞は担当教官がその日発表されることを思い出し、その教官の名前を尋ねる。中澤は最もらしい口調で答える。
「人呼んで帯広の雷様、サンダー大河内」

その後主席教官からの訓示が行われ、さらにその後チームの発表があった。フライト課程では3人が1チームで担当教官の指導を受け、舞は水島、柏木と同じチームになる。「足を引っ張らないでくれよ」と柏木。倫子は中澤、吉田と同じチームだった。倫子たちのチームの教官は山下と言い、そして舞たちの教官はあの大河内だった。大河内は3人のプロシージャ―(飛行手順)の最終確認をチェックし、緊張した舞は一部を飛ばしてしまう。

岩倉学生は、プロシージャ―を覚えていないのかと大河内。覚えてたつもりという舞に、明日までに完璧にできるようにしろと大河内。次は柏木の番で、こちらは難なく終わった。空では一刻一刻状況が変わる、シミュレーターとは違うぞと大河内。次いで水島の番となる。水島は出だしはよかったが、その次の段階で早くも忘れてしまっていた。その後学生たちは談話室で、明日のフライトに向けて気象データの解析をしていた。

舞や柏木はそれぞれ解析にいそしむが、明日の予報はどれも晴れだし、フライト可能ということでOKっしょと水島は言い、柏木に注意される。一方倫子は訓練空域を提案するが、ここも中澤との意見が噛み合わない。中澤はここは女性にゆするとしようと言うが、倫子はそれが面白くなかった。部屋でも倫子は中澤はむかつく、教官も変な人だと不満をぶちまける。山下教官は、やたらに横文字を使いたがる一癖ある人物だった。

そんな倫子に舞は、寝る前にプロシージャ―をやらないと持ちかける。しかし倫子はもう遅いし、なるようになるってと言い、舞は仕方なく水島と柏木の部屋に行って水島とプロシージャ―を行う。そこへ柏木が戻って来る。事情を説明する水島。しかも舞は自分で作った、コックピットを模した装置を傍らに置いていた。お前は暇なのかと言う柏木に、もっと優しい言い方できないのかと水島。

彼女にもそんな態度なのと訊かれ、彼女はいないと柏木。その時水島の携帯に、彼女からの連絡が入る。舞は1人で、小声で復習を始める。すると柏木が、水島が戻ってくるまで付き合うと横に座る。舞のやり方は合ってはいたが、大分遅いと柏木は言い、最終的にOKを出すものの舞は不安だった。そんな舞を見ながら柏木は、明日のフライト、俺は楽しみだけどなと口にしてさらにこう言う。
「だって、飛ぶために来たんだろ?」

水島が振られたと戻って来るが、既にチェックは終わってしまっていた。話を聞いてほしそうな水島と、相変わらず我関せずといった感じの柏木に舞は言う。
「明日のフライト、3人で頑張りましょ」

第42回
初フライトの日がやってくる。最新のノータム(航空情報)を「メモして来たと舞。資料が全部そろい、大河内もやって来て互いに挨拶をかわす。

フライト前には、訓練計画の説明であるブリ―フィングが行われる。安全にフライトが行えるかを判断して、教官に説明するのである。やがて舞たちは練習機に乗り込むが、その前に、エルロン(補助翼)、エレベータ(昇降舵)のチェックなどの外部点検を行う。そして大河内はこう尋ねる。
「岩倉学生は、プロシージャ―はできるようになったのか」

はいと返事をする舞は、最初に操縦をすることになった。舞は緊張した面持ちでプロシージャ―を行う。やがてプロペラが回り始め、運行管理室に連絡が入り、練習機が滑走を始めた。舞は落ち着いてプロシージャ―を行い、大河内に注意されながらも慎重に操縦し、機体は空中に浮上する。無論浮上した後も、大河内の厳しい指摘が待っていた。

この練習機では、そばにいる教官の席にも操縦桿があり、学生を補助しながら指導できるようになっていた。大河内は舞の操縦を助けつつ、この上昇姿勢を目に焼き付けろと大河内。そして英語で、管制圏を出たら報告するようにとの連絡が入るが、舞はそれへの反応が遅れ、またも注意される。その後水平飛行に入り、舞は心の内で「飛べた…」と口にするが、その喜びに浸る間もなく、左へ360度旋回との大河内の指示が出る。

しかし機体がピッチダウンし、舞は操縦桿を引くことでその場に対処する。飛行機を思い通りに飛ばすのは難しかった。そして舞は水島との交代となるが、水島は空酔いのため柏木が代わることになる。舞は多少しくじりながらも無事交代し、柏木はクルーズプロシージャ―(巡行中手順)から開始する。最初のフライトは終了し、その後デブリーフィング(反省会)が行われる。

ピッチが何度なのか即座にわかるようになれと大河内。その後食事となるが、舞は食欲がなくサラダだけを手に取る。しかしそれは他の仲間たちも同じだった。皆疲れ果てたような表情で、柏木でさえ
「ちゃんと乗れるようになるのかな」
と口にする有様だった。

その頃東大阪では、浩太とめぐみがうめづで食事をしていた。舞が初めて操縦するのに、連絡が何も来ないのをめぐみは気にしていた。めぐみは舞に電話をしようと携帯を手に取るが、雪乃は便りがないのがええ便りやろと言う。しかしその雪乃も、貴司からハガキが来ていないか、しょっちゅうポストを見に行っていると勝。ポストが照れてまっかっかやとの勝の言葉に、浩太もめぐみも大笑いする。めぐみはメールを送ることにし、浩太は、新しい工場の建設も進んでいると知らせといてくれと頼む。

舞は寮の部屋でめぐみに返信メールを送る。しかし食事をあまり摂っておらず空腹であり、談話室でこっそりカップ麺を食べようとする。すると吉田もカップ麺を持って入って来る。ちょうどその時、柏木もカップ麺を持って来るが、2人が室内にいるのを見て入るのをためらう。その吉田は初めて操縦して楽しかったらしい。舞も一瞬やったけど楽しいて思た、この景色が観たかったんやてと言う。吉田は舞に、宮崎で諦めてたら飛べなかったと言って舞に礼を述べ、岩倉さんも困ったことがあったら言ってくれと舞に言う。柏木はそっとその場を立ち去る。


いよいよフライト訓練が始まります。舞は貴司から絵葉書を貰います。やはり行く先々で仕事をしながら、自分の言葉を探しているようです。その舞はフライトチームで柏木、水島と一緒になりますが、担当教官はサンダー大河内こと大河内守でした。そして舞はプロシージャ―の確認のため、かつて倫子がやっていたように、男子寮の部屋を訪れます。その時水島に電話がかかって来たため、柏木が代わりに相手をしてくれますが、その時柏木はフライトが楽しみだと言い、こう付け加えます。
「だって、飛ぶために来たんだろ?」

この「飛ぶために」と言うのは、かなり言いえて妙です。そして翌日大河内の指導のもと、3人は練習機を飛ばすことになります。舞はまだまだ不十分と思われるところはあるものの、何とかこなします。柏木は楽しみと言っていただけに、落ち着きもあって隙のない操縦です。水島は空酔いで最初から無理でした。個人的にこの水島君がどうなるのか気になります。一方浩太とめぐみも、このことを気にしていたようで、メールを舞に送ったようです。

その舞は、フライト後ろくに食事をしていなかったこともあり、カップ麺を作って談話室で食べようとします。と言うか、そういうことができるのですね。そしてそれは他の仲間も然りでした。吉田もあまり食事をしていなかったせいか、カップみそラーメンを持ってやって来ます。そして舞に、宮崎での特別テストを都築教官に掛け合ってくれたことへのお礼を言います。そしてこちらもカップ麺を持ってやって来た柏木ですが、2人の様子を見てそのまま入室せずに去って行きます。

この吉田君ですが、実際成績はいいし、パイロットになる夢は人一倍でもあり、フライトが楽しかったというのもうなずけます。どちらかと言えば、あまり自己主張するタイプではなさそうですが、やるべきことはきちんとやっているのでしょう。倫子が中澤はいやだとか、教官は変わった人だなどと言いつつも、吉田には何も言及しないことからもそれは窺えます。先週の総集編はそのせいもあってか、彼が比較的多く登場していました。

それとこのドラマの主人公舞は、どちらかと言えば自分で作る、自分で動くあるいは動かすと言ったことが得意で、模型飛行機や人力飛行機のシーンにもそれが見て取れました。ですから第8週のように、待機とか座学などといったいわば受け身のシーンは、彼女の本領発揮とは言えないのではと思われました。実際こういうのは、どのようにドラマとして描くかちょっと難しそうで、それが先週ちょっと変わったかなと思った一因でもあり、だからこそパーティーとか、周囲の人々を目立たせることで話題を作ったとも言えそうです。

あと先日も書いていますが、第8週の演出の野田ディレクターは、第2週の五島編も担当しています。この週で、脚本と演出がそれまでと一変したわけではなさそうです。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2022/11/30 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

確証バイアスとエコーチェンバー

まず、『舞いあがれ!』のあらすじは次回になります。それと前の録画を観ていて気付いたのですが、第8週の演出の野田雄介ディレクターは、第2週の五島編も担当していますね。

で、何を書きたいのかと言うと、エコーチェンバーについてです。これについては今までも書いて来ていますし、直近ではつい先日、小檜山氏=武者さんが、ネット上のファンコミュニティで、大河などであれこれ視聴者がタグ付きで騒ぐのがけしからんと書いていたことに触れています。その時も少し書いていますが、武者さんのコラムにも確証バイアス的なものが散見されます。

この確証バイアス、恐らく人間であれば誰しも持ちうるもので、自分の思い込みを支持する情報ばかりに目が行く、あるいはそれを正しいと信じ込むことです。ただライターと言うのはどのような立場であれ、その人が書く対象にできるだけ中立であることが望ましいわけではあるのですが…。しかもこの確証バイアス、特定の考えを正しいと思い込む、あるいは思い込ませるという意味では、エコーチェンバーに共通するものがあります。

実は先日、ツイッターをログアウトした際に、トレンドの1つを好奇心からのぞいてみたことがあるのですが、上から10番目ほどまではほぼ同じ内容のツイでした。これも一種のエコーチェンバーかなと思った次第です。しかもトレンドは、同じテーマに関心を寄せる人々がタグをつけるわけですから、その意味でもエコーチェンバーになりやすいとは言われています。

無論テーマによって大きな違いがあり、比較的幅の広いテーマであれば、様々な意見が飛び交っていて、煽りがちな意見がある一方で、建設的な意見があったりもします。しかしテーマがより細分化されると、似たような考えの人々が似たような内容のツイを交換し、さらにRTやファボでシェアするようになり、比較的先鋭化しやすいとは言えそうです。しかも自分達だけで楽しむのであればいいのですが、人命にかかわることや陰謀論めいたことが拡散されると、ちょっと厄介なことになってしまいます。

ネットはそれまでマスコミが一手に握っていた情報を、個人が可視化する形で共有できるようにしたわけで、それはプラス面と言うべきですが、可視化されたがゆえにその影響もまた大きく、さらにツイッターの場合上限が140文字ですから、つい簡略化された情報を流しがちで、それが誤った情報となってしまうこともまたあるでしょう。利便性が高いゆえにリスクもまた高くなることもあり、その点にはやはり気を付けたいものです。

ところでその中にサッカー関連のトレンドで「手のひらがえし」というものもありました。ドイツ戦で代表をほめたファンが、コスタリカに負けると急に批判を始めたということから、このタグができたようです。ドイツに勝っただけに期待も大きかったことの表れとも言えそうです。しかし次のスペイン戦では勝たないと決勝Tに進めないようなので、何とか白星をもぎ取ってほしいですね。

飲み物-注がれる紅茶
[ 2022/11/29 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第45回「八幡宮の階段」あらすじと感想-1

第45回の前半部分です。

健保7(1219)年1月27日、実朝の右大臣拝賀式。雪が降り積もる中、なぜか外には例の歩き巫女がいて「天命に逆らうな」と口にする。そして蓑を着けた公暁やその手下も雪の中に潜んでいた。御簾越しに外を見る時房と三浦義村。その義村の肩に誰かが手をやる。それは、鎌倉殿の命令ということで、太刀持ちの役目を源仲章に奪われた義時だった。時房は本当に実朝の命令かどうか疑うが、義時はそれを制する。

義村は列を見ながら、公暁はどこにいるのか尋ねる。なぜお主がと訊く義時に察しはついている、それが分かっていながらお主はなぜ動かぬと義村。思いは同じと義時は答え、こうも言う。鎌倉殿は私に憤っている、もし公暁殿が討ち損じたなら私は終わりだと。

そこへ泰時がやってくる。どうしてここにと怪訝そうな泰時に、聞かないであげてくれと時房。公暁殿は父上の命も狙っている、ここから動かぬようにと伝える泰時。やがて式が終わり、実朝は石段を降り始め、公暁は身構える。行こうとする泰時を義時は止め、そしてこう言う。
「聖なる儀式の邪魔をしてはならぬ」

一行が目の前にさしかかり、公暁は「覚悟、義時」と叫びつつ義時に斬りかかる。しかしそれは義時ではなく、義時から太刀持ちの役目を取り上げた仲章だった。さらに背中から太刀を浴びせられ、その場に崩れた仲章は寒いぞと言いつつ息絶える。実朝は守り刀を抜こうとするが、その時「天命に逆らうな」との声が聞こえ、自らその刀を捨てる。殺戮現場に向かうのを止められた義時は
「鎌倉殿~」
と声を限りに叫ぶも、実朝は公暁に討ち果たされた。

公暁は勝ち誇ったように
「阿闍梨公暁、親の敵、討ったぞ!」
と叫ぶ。そして
「源氏嫡流、簒奪の謀略はここに明らか…」
と言いかけて、それを示すはずの書類が血に染まっているのを目にする。

「斬り捨てよ」と命じる義時、その一方で泰時は腰が抜けたかのようだった。
そして御所では実衣が、政子の部屋へ駆け込んで来て手を取り、気をしっかり持ってと前置きする。その頃八幡宮では例の巫女が、天命に逆らうなを繰り返し、不審そうに見つめる盛綱に朝時は
「ああ、このばあさん、誰彼構わず『天命に逆らうな』ばかり言っているんだ」
と言い、さらに「昔は、よく当たる歩き巫女でう有名だったのにな」と言いつつ巫女を追い出す。

実朝の遺体を目にしながら義村は
「笑えるな。お前の代わりに死んでくれた」と言ってその場を去る。
時房は言う。
「兄上は天に守られているようです」
義時はその場に立ち尽くしていた。一方公暁は八幡宮から逃れだしたものの、義時は大江広元に公暁を捕らえると伝え、広元も追討の兵を挙げると言う。その傍らで三善康信(善信)が泣いていた。

泣いているだけなら出て行って貰おうと広元。康信は詫び、義時は跡継ぎを定めねばならないと言って、康信に
「鎌倉殿は失ったが、動揺は一切ない」
という内容の文を書かせる。ご無事で何よりと言う広元に、まさか私まで狙っていたとはなと義時。さらに、仲章には気の毒だが自業自得、おかげで手間が一つ省けたと広元。義時にはまだなすべきことが残っていた。

政子は時房から一部始終を聞かされていた。遺体は部屋に運ばれ、千世は遺体の手を握ったまま離そうとしないらしい。その時房に実衣は、公暁は必ず討ち取って、首を御所の正面に晒すように言う。しかし政子は、自分と頼朝の血を引いている以上、命は助けようと言い出す。しかし時房は公暁は謀反人、尼御台がそのようなことを言ってはならないと諫める。

公暁の首を取って実朝が喜ぶとは思えないと政子。実衣はだったら実朝に会いに行こう、あの子の前で同じことが言えるかどうかと反論する。そこへ千世が来て、実朝の歌を見せる。政子は時房に、それを時房に渡して読むように言う。
「出でていなば 主なき宿となりぬとも 軒端の梅よ春を忘るな」
つまりこれは、別れの歌だったのである。

トウは仲章の館に捕らえられていた。家人たちが主が討たれたらしいと話す中、トウは縄をほどいて自由の身となり、家人たちに襲い掛かる。そして義時は館に戻る。のえは夫にすがりつき、無事を喜ぶが、代わりに仲章が死んだことを義時は知らせる。そして義時は着替えて御所に戻ると言い、さらにのえに救われたなと言う。仲章がのえに目をつけていたからで、いずれお前は言わなくてもよいことを喋り、私はお前を斬っていたかもしれないと口にする。わからない、嫉妬しているのかとのえ。

八重も比奈も、もう少し出来た女子だったと義時が言ったため、のえは、言っていいことと悪いことがあると怒りを募らせ、今のはどちらでしょうかと問いただす。そして三浦館では、義村が公暁を見つけ出せ、他に先を越されるなと兵たちに命じていた。お連れすべきかと訊く胤義に、見つけ次第殺すんだと義村。我らが謀反に加担していたことを喋られたら、三浦は終わりだと義村は弟を叱責する。

政子は縁側の板を叩く音を聞き、外へ出てみる。そこには公暁が隠れていた。すぐに退散すると言うが、ここにいては捕まると、政子は公暁を中に入れる。招き入れた公暁の傷口に薬を塗ってやりながら、実朝はあなたに謝りたいと言っていたと話し、公暁も実朝と話したことを政子に伝える。

2人で源氏の世を作ろうと言われたと公暁。政子は実朝の意外な行動に驚く。しかし自分には信じられず、欺かれていると思ったと公暁。このようなことをして本当に鎌倉殿になれると思っていたのか、謀反を起こした者についてくる御家人はいないと諭す政子。


ついに公暁が行動を起こします。仲章は格下である義時から太刀持ちの役目を奪い取りますが、それは彼に取っては自殺行為とも言えるものでした。拝賀式の後、石段を降りて行く一行のうち、まず太刀を持つ役目の者に襲い掛かり、ついで本丸(実朝)を落とすと言う惨事に辺りは騒然となります。泰時は警固を務めながら実朝を守ることはかなわず、しかも実朝の頭を「天命に逆らうな」の言葉がよぎり、彼は自ら公暁に付け入る隙を与えてしまいます。

泰時とは異なり、義時と義村は冷静そのものでした。また八幡宮にいた歩き巫女を、朝時は外に追いやります。この歩き巫女の登場の仕方は、如何にも舞台的なものがあります。そして仲章の館にいたトウは、自ら縄をほどいて家人たちと戦いますが、個人的にこのトウが、どうやって逃れたのかを見たかったと思います。しかし考えてみれば、当日に仲章を襲えと言われたのだから、いくらプロの暗殺者とは言え、トウにもいくらか隙があり、それが罠に嵌った一因であるとも考えられます。

政子と実衣も何が起こったのかを知ります。実衣は怒りが収まらないようで、公暁を殺して首を取れとまで言います。彼女らしくこれでもかと本音をぶつけますが、そこへ千世が実朝の歌を持って現れます。それには彼の別れを詠んだ歌が綴られており、このことを予感したとも取れる内容でした。

義時が帰館します。のえは夫の無事を喜びますが、彼女が騙される前に仲章が死んだことに、義時は安心していたようです。しかしのえはそれを夫の嫉妬と取り、義時は義時で、のえに比べたら八重も比奈も出来た女子だったと言い、のえの怒りを買います。しかしこれは、八重や比奈とは結婚した時期も、また結婚の動機も違っていたため、一概に比較はできないかとは思いますが…。

そして行き場を失ったのでしょう、御所を公暁が密かに訪れます。政子はその前にも言っていましたが、頼朝と自分の血を引いており、可愛い孫でもあったのは事実でしょう。しかもこの時の公暁は、本能寺の変後の光秀の如く、既にその首を狙われるだけの存在となっていました。三浦は真っ先に公暁を捕らえて首をはねよと言いますが、無論その一番の目的は、自分達の加担が発覚する前に口を封じるためで、如何にも義村らしい判断ではあります。


飲み物-コニャック
[ 2022/11/29 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

久しく待ちにし主よとく来たりて/O Come, O Come Emmanuel

11月27日からアドベント第1節が始まるため、このブログもクリスマス仕様(年末年始仕様)に変えました。そして今年も『久しく待ちにし主よとく来たりて』のリンクを貼っています。やはり、アドベントと言えばこの讃美歌ですね。

Advent has started so I put a link to "O Come O Come Emmanuel", one of my favourite carols on this post.



[ 2022/11/28 01:00 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

ドッディ・ウィアー氏死去そしてイングランド-南ア戦

またもラグビー関連です。
元スコットランド代表の、ドッディ・ウィアー氏が亡くなられました。52歳でした。合掌。
日本語の記事が見つからないので、こちらのスカイスポーツの英語記事を一応置いておきます。死因は筋萎縮性側索硬化症(ALS)とのことですが、5年前に亡くなった元南ア代表、ユースト・ファン=デル・ヴェストハイゼン氏も同じ病気だったような気がします。

Doddie Weir: Scotland rugby legend dies aged 52 after suffering with motor neurone disease
(Sky sports)

1990年代にスクラム第2列(ロック)で活躍した選手で、細身で長身の選手でした。恐らく2メートルはあったかと思います。この時期のスコットランド代表は結構好きで、ウィアー氏以外にもギャビンとスコットのヘイスティングス兄弟、ミルン三兄弟の末弟のステファン、トニー・ステンジャーにケニー・ローガン、ロブ・ウェインライトやブライアン・レッドパスなどなど、今なお記憶に残っている選手は多いです。
ちなみに現在のシックスネーションズで、スコットランドとウェールズの試合の勝者に贈られるドッディ・ウィアーカップは彼の名にちなんでいます。

あとウィアー氏の家族からのメッセージが、スコットランド協会の公式サイトにあるので、こちらも英語ですが置いておきます。

FROM THE WEIR FAMILY
(Scottishrugby.org)

そして今秋最後のテストマッチ、イングランドと南アの試合は南アが勝利です。

南アが8年ぶりにトゥイッケナムでイングランド撃破 豪州は21点差からウェールズに逆転勝ち
(ラグビーリパブリック)

トウィッケナムでの勝利は、実に8年ぶりでした。デクラーク選手はこの試合、アクロバティックなプレイを見せたりしていましたが、足首を負傷したようでちょっと気になります。
尚イングランドと言えば、日本との試合のレフェリングを後で精査したところ、ミスと思しきジャッジが全部で8つあったとの由。

飲み物-バーのビール
[ 2022/11/28 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

今後の『武将ジャパン』関連の投稿について

まず『武将ジャパン』の大河コラム関連の投稿、今年いっぱいはやりますが、今後はもうコラム自体を見るのをやめようかと考えています。

断続的に8年ほど見て来ましたが、相変わらず好きな物は持ち上げ、嫌いな物はちゃんと観ようともしない点、好きな作品を時代背景や舞台もろくに考えずに、嫌いな作品と比較しなおかつ叩き棒にしたがる点、言葉遣いがどうかと思われる点などなど、正直言って改善されているようには見えません。

あとこれは先日の投稿でも触れましたが、漢籍などを引用する割に意味を把握していない点、背景をきちんと調べない点なども如何なものかと思いますので。炎上狙いと指摘する方もいますが、炎上させるならもう少し工夫があってもいいかと思うのですが。実は夏頃もう止めようかと思ったのですが、結局ここまで何とか続けて来ました。

嫌いな作品は特に、あることないことあれこれ書かれる傾向がありますが、それは「辛口な意見」であると言うのを目にしたことがあります。しかし批判するべき点を厳しく批判するのと、ほぼ全面否定するのとでは自ずから意味が異なるはずです。無論どの部分を批判するかは、その人の見方にもよります。

で、取りあえずnote記事のこの部分を引用しておきます。

『天地人』の織田信長以来の……
吉川晃司さん、痛恨のNHKドラマ選択ミス。予告の時点でつらい。何がサンダーだ! 戦闘機乗りと旅客機乗りは違うわ!

『舞いあがれ!』の大河内教官のことですが、まだ本格的に登場してもいないのに、「ドラマ選択ミス」と言うのもどうかと思います。そしてこの大河内教官、自衛隊出身の教官とのことですが、戦闘機に乗って退官した後、民間のパイロットのライセンスを取ったということではないのでしょうか。

そして『天地人』の信長役ですが、あの作品ではヒール的存在なのですから、こういう強面な雰囲気の人が求められたでしょうし、実際ご本人もガイドブックでそう言っており、あの役には嵌っていたと思います。

ただやけに初音がそばにいるのとか、本能寺の爆発はいただけませんでしたが。私としては、『八重の桜』の西郷吉之助の出て来方もちょっと微妙かなとは思いました。あの作品は女性主人公の中では一番好きですが、無論疑問点もないわけではありません。

『天地人』、あまり馴染めない大河ではありましたが、以前禅宗の寺院と武将の学問という投稿で書いているように、武士の子弟が寺院に寄宿して学ぶというのを、きちんと描いていた点などはよかったと思います。

あと吉川さんは、この作品との間に『精霊の守り人』にも出演しているのですが、そちらの方は観ていないので何とも言えません。

それからエコーチェンバーについて、以前書いたことがありますが、また書こうと思っています。小檜山氏=武者さんが、大河コラムで、ネット上のファンのコミュニティがそうだと言って、かなり嫌っているようなのですが、武者さん自身もどこか似たような印象があるにはあります、こちらは確証バイアスと呼ぶべきかも知れません。あとエコーチェンバーと言うのは、多分に同調圧力も絡んでいるとは思います。

飲み物-アイリッシュコーヒー
[ 2022/11/28 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(4)

リーグワンのシーズンインを前に

ラグビー関連です。

12月のシーズンインを目指して、リーグワンの各クラブが調整に入っている中で、下部リーグである各地域リーグの順位も決まりつつあります。中でも今シーズンにデビューを果たし、「飛び級」でトップ九州Aリーグに入り、順位決定戦で優勝したルリーロ福岡は注目すべき存在でしょう。元々かつてのトップリーグ、あるいはリーグワンの休部が決まったクラブの選手の受け入れ先という側面も持つ以上、うなずけるものもあります。

そのリーグワンですが、どうもディビジョン(以下D)1のクラブ数が多い割に、D2と3それぞれが少ないという現象が起きています。その意味で、このD2と3を統合するという方法もあるかと思われます。これだとD1が12、D2と3が11ですから、数の上ではほぼ五分となり、カンファレンス分けをせずに総当たりにすると、試合数も多くなるわけです。

無論デメリットもあります。数が多いということは、同じディビジョンの中で、AクラスとBクラスに二分化されやすくなるし、遠征費用がかさむことにもなるでしょう。

それから現状ではD2の試合は中継され、D3はされないわけで、これもいささか不公平ではあります。せめてD3上位の試合とか、ハイライトを流すといった策を取れないものでしょうか。

無論リーグワン側も、改善するべきところは改善を試みているようです。

12月17日開幕のジャパンラグビー リーグワン、今季の大会概要とアーリーエントリーを発表
(JSPORTS公式サイト)

改善された点としては

新型コロナウイルスやインフルエンザ感染、または交通事情による試合中止の場合の勝ち点付与
アーリーエントリー

この2点です。

ウイルス感染に関して言えば、昨シーズンは感染者を出した側は勝ち点ゼロ、対戦チームは勝ち点5となっていましたが、この勝ち点が4に減らされることになっています。実際昨シーズンは新型コロナウイルス感染により、いくつかの試合が中止となって、それによって黒星を重ねたクラブもありました。またエントリー時にコロナ陽性者が出た場合には、陰性の選手を充足して試合を行うなど、試合中止を減らして行く方向のようです。

それからアーリーエントリー、つまり大学生のうち最終学年(学部4年、院2年)で所属クラブが決まっている場合は、所定の手続きを済ませ、一定の条件を満たしたうえで、大学選手権後はそのクラブの試合に出場できることも決まっています。これを3年にまで引き下げるべきかという案も出ているようです。

私としては、大学生までをクラブのアカデミーで育て、必要な時に学校の試合にリリースする方法でいいかと思いますし、その方がクラブ単位のユースや、Bチームも作りやすいかと思うのですが…。若手育成のためであれば、高校生以上であっても学校の枠組みだけでなく、クラブレベルでの育成をもまた検討するべきでしょう。

またD3は今シーズンは5クラブと変則的であるため、3回戦総当たり方式(12試合)となります。このD3は、翌々シーズンにはクラブ数を増やす予定となっています。

それからプロテクト、これは先日も触れた代表選手の試合数の制限ですが、これは選手の出場回数やクラブの事情も関係してくることから、統一ルールは出さない、あくまでもクラブの判断によるものとなりそうです。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2022/11/27 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』関連のコメントのご紹介及び『老子』の解釈に関して

『武将ジャパン』大河コラムに関して、コメントをいただいていますのでそのご紹介です。
先日投稿した
「『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 82その2」
の、通し番号10の引用部分からです。

10.そしてもうひとつ。義時には思想がない。
空っぽゆえに歴史上、果たすべき役割が入り込んでくる。ゆえに本人は空洞

これに関して私はこう書いています。

思想がないからこそ、ここまであれこれと策を弄することができたのでしょう。無論まだ思想も学問も不在ではありましたが、義時が体を張って世の中を安定させた後に、嫡子泰時がその部分を埋めることになったとも言えます。

実はこの引用部分なのですが、原文ではこのようになっています。

昨年の『青天を衝け』が、儒教の孟子から「仁者無敵」を掲げるなら、今年はさしずめ老子の「天地不仁」からこう言いたくもなります。
天地は仁ならず、万物を持って芻狗(すうく)と為す。『老子』
【意訳】仁ある者に敵はないっていうけど、そもそも天地に仁なんてないんだよなァ〜〜残念でした!
この芻狗(すうく)とは、儀式で使う藁でできた犬人形なのですが……頼朝が死んだあと、義時はこの藁人形になってしまったと思えます。
(中略)
そしてもうひとつ。義時には思想がない。
空っぽゆえに歴史上、果たすべき役割が入り込んでくる。ゆえに本人は空洞。

このようにあるのですが、いただいたコメントではこの部分に関して、

  • 小檜山氏の文章を全体として把握すれば、義時には仁や慈しみの心などの思想性はない。空っぽだ、用済み後の人物を無慈悲に棄てると言いたいようである
  • さらに小檜山氏は『老子』を紹介した直後に「この芻狗(すうく)とは、儀式で使う藁でできた犬人形なのですが……頼朝が死んだあと、義時はこの藁人形になってしまったと思えます。義時は不気味です。空っぽです。」と述べ、「藁人形だから空っぽだ!」と言いたいようでもある
  • しかし『老子』の趣旨は、仁や慈悲などの観念を持たず「空っぽ」なのは「天地」であり、その天地が「万物」を「芻狗」のように弄んでいる。義時を、用済みになった芻狗を棄てる「天地」に例えるのならともかく、空っぽの藁の犬に例えてしまっては、義時が棄てられて生き残れない側になってしまう
(小檜山氏はこの大河コラムの筆者武者震之助さんのこと)

このように指摘されています。

私も引用した時点では、義時が空っぽという点にのみ目が向いており、それを泰時が埋めることになると書いていましたが、実際コメントにあるように、この場合の義時は寧ろ「天地」という棄てる方の存在に相当し、それを芻狗に例えてしまうのは、このドラマに於ける義時の設定から考えて、ちょっと考えられないでしょう。


飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2022/11/27 00:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

フランス戦結果そして今秋の総括

ラグビー関連情報ですが、その前に。
サッカーのワールドカップで、日本がドイツに歴史的勝利です。これを聞いて一瞬脳裏をよぎったのが、かの「ブライトンの奇跡」、2015年のワールドカップで、日本が南アを倒したあの試合です。ラグビーワールドカップのアカウントの中の人も、同じことを考えていたのでしょう。

ラグビーワールドカップ202211


ではまず20日(日本時間21日未明)に行われたフランスとのテストマッチから。

日本、フランスに食らいつくも勝利ならず。タフな経験重ね坂手主将はW杯までさらに成長誓う。
(ラグビーリパブリック)

この試合、記事中にもありますが、途中まで日本はかなり粘っていました。それが崩れたのが後半20分(60分)で、この後点差を広げられるも、シオサイア・フィフィタ選手がトライを返しましたが、さらにフランスに得点されて試合終了となっています。

この前のイングランド戦でも感じたのですが、相手がかなり本気になっている印象があります。今までのように、日本相手にはリザーブクラスの選手を多めにいれると言った手加減を、あまりしなくなっているようですね。

さて今週末はイングランドと南アの試合が行われます。南アのファフ・デクラーク選手はこの試合後来日し、リーグワンの横浜キヤノンイーグルスに合流予定です。

そしてこの秋の試合の総括について。

日本代表の藤井ディレクターは選手の吸収力を評価 ドイツ撃破のサッカー代表からも刺激受ける
リーチ・マイケルの今秋総括は的確…W杯まで10か月代表の現在地を担当記者が「見た」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

リーグワンは今シーズンは12月開幕です。そして来年のワールドカップを見越して、代表選手の出場に制限がかかるようです。代表を多く抱える強豪クラブは、選手の使い方を考えておく必要があるでしょう。

そして前出フランス戦でトライを決めたシオサイア・フィフィタ選手は、先日結婚とのこと。おめでとうございます。


飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2022/11/26 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第8週「いざ、航空学校へ!」第5話

第8週第6話(第40回)です。


都築は特別テストの件を会議にかけてみると約束する。しかし吉田がまとめたものを、Aチームのレポートとすることは認められなかった。もちろんですと舞、その傍らでラッキーだったのになと小声でつぶやき、倫子に一発見舞われる水島。都築はバラバラだった君たちがここまでまとまるとは、そっちの方が驚きだと笑う。そして特別テスト、レポート共々合格となり、都築は例のノートにひときわ大きく書き記す。
「岩倉学生はチームをまとめるのがうまい」

その後宮崎座学過程での最終テストが行われるため、皆は最後の追い込みに入っていた。テストの結果は18名皆合格で、帯広のフライト過程に進むことになった。宮崎本校で記念撮影を行うAチームだが、柏木は相変わらず不愛想だった。学校上空を飛ぶ飛行機を見て、みんなで空飛びましょと舞は言うが、皆三々五々荷物を持って出て行き、舞は遅れそうになる。

舞は東大阪に一旦帰省する。浩太は落ち着かない様子で舞の帰りを待つ。その時玄関のチャイムが鳴るが、舞ではなく、悠人からの荷物が届いたのである。その時舞も戻って来る。ちらし寿司や刺身をはじめ、めぐみの心づくしのご馳走が食卓に並び、舞は嬉しそうにそれを味わう。

飛行機に乗れたのかと浩太は尋ねるが、まだいっぺんもと舞は答える。ただし帯広のフライト過程ではいっぱい乗れると言い、いよいよ空かと浩太。舞にゆっくり食べさしたげてとめぐみが口を挟む。その後浩太は舞の操縦練習許可証を見て満足げであり、舞は浩太の工場について尋ねる。まだ建て始めたばかりだが、年内にはできると浩太。

めぐみは最早これについて怒ってはいなかったが、工場ができて行くのを見てもう引き返されへんなあと思い、ホンマに借金返せんねやろかてドキドキして来たと言う。大丈夫やて、新しい工場で自動車部品バンバン作って、借金なんかあっちゅう間やと浩太は楽観的だった。舞は悠人にそのことを言ったのか訊いてみるが、相変わらず電話に出ないらしい。

浩太はそれでさっきの荷物を思い出し、中身の黒い箱をテーブルの上に乗せる。中には金の人形が入っていた。ビリケンさんかと舞は言うが、顔が違っていた。舞は悠人に電話をし、この金の宇宙人みたいなのは何かと尋ねる。うちに飾ろう思うてんけど、ミスって2個買うてもうてん、2個は要らんな思て送ったと悠人。うちも要らんわと舞。質屋に売ったら高ぅ売れるかも知れんでと言い、今から人と会うと電話を切る。

悠人は仕事で新規の客に会い、売り込みに余念がなかった。一方ノーサイドでは、久留美が写真を見ながら楽しそうやんかと言い、道子も舞ちゃんモテモテやったんとちゃうんと言う。皆勉強で必死だったと答える舞に、久留美は気になる人がいなかったのかと言い、道子はこの人だと柏木を指さす。舞はこの人は感じが悪いと言い、例の面接の時一緒だった人物だと説明すると、久留美は納得した顔をする。

しかし道子は、面接の時から一緒とは運命だとはしゃいでみせる。そこへ佳晴が現れる。舞にひさしぶりと挨拶をした佳晴は驚く久留美に、娘の顔見に来ただけやと言い、久留美はどうせお金やろと言う。実際佳晴は久留美からお金を借りるつもりで、すぐ返すと言うが、道子はあんたもうええ加減にしいや、ドーベルマン望月どこに行ってしもたんやと注意する。佳晴はいつの話しとんねんと、久留美から数千円を受け取って仕事に行く。久留美は舞に、結婚相手は選んだ方がいいと言う。しかし道子は柏木にご執心だった。

そして帯広分校では、教官の大河内が都築からの電話を受けていた。例のノート、通称「黒いノート」が届いたかと訊かれて、大河内は受け取ったと答える。今回もなかなか面白い子たちですよと都築。しかし大河内はパイロットに面白さは不要であると言い、みっちり指導してやってくださいと言われてこう返す。
「分かりました。ただし、指導に値する人間なら…ですが」

舞にはまだ試練が待ち受けていた。


吉田の特別テスト受験が決まり、それとは別にAチームの他の5人もレポートを提出するのですが、もちろん吉田のをそのまま使うことはできず、水島は何やら残念そうです。その後、座学の総仕上げとも言うべき試験が行われ、舞たち18名はすべて合格して、帯広のフライト課程に進むことになります。この帯広は、航空大学校サイトによると、単発機操縦の演習が行われるようです。しかも鬼教官とも言うべき大河内が、舞たちを待っています。

その宮崎での座学の総仕上げ。談話室で受験勉強にいそしむ学生たちですが、コーラがペットボトルになっているのがこの時代らしいと言えます。水島君が頭を下げた時、コーラのボトルを引っくり返すのではないかと瞬間思いましたが、流石にそれはありませんでしたね。

一方で、座学課程が終わって東大阪に帰省した舞は、操縦練習許可証を浩太に見せ、工場のことについて尋ねます。年内にはできると言う浩太ですが、めぐみは不安なようです。そして舞の帰省とほぼ同時に、奇妙な人形が悠人から送られて来ます。金色の、宇宙人がUFOの上に座っているようなその人形は、悠人が間違えて2個買い、1個を実家に送り付けたらしいのですが、実際のところどうなのでしょう。

ノーサイド。宮崎での記念撮影を久留美に見せる舞は、面接で一緒の感じ悪かった人はこの人と、柏木を指します。しかし道子は、柏木こそ舞のお相手としてにぴったりと思っているようです。そこへ佳晴がやって来ます。今は仕事をしているようですが、既に看護師になっているであろう久留美から当座のお金を借りる辺り、やはり定職についてはいないのでしょうか。

久留美と言えば、第7週の5日目(第35回)で、福岡で会った母の久子に佳晴のことを打ち明けています。このままでは幸せになれそうもないとも言っていましたが、やはり経済的に安定しているようには見えません。道子もその点が気になっているようです。

ところで、嶋田うれ葉さんの脚本の最初の週(いつまでの担当なのかはわかりませんが)が終わりました。色々言われているようで、都築教官のノートのシーンでヒロインが目立ちすぎるとか、道子がやけに恋愛話をしたがるとか、佳晴は娘にお金を借りるような人でなかったという指摘も目にしました。

私としては、嶋田さんをよく知らない(『エール』で脚本を書いていたことを知っている程度)こともあって特に先入観はなく、また今週のストーリーで、かなり違和感を覚えたということもありません。

確かに航空学校編になって、いくらか変わったなと思うことはあっても、今までとはドラマの舞台が違う以上、ある意味当然とも言えそうです。寧ろ水島が実家からの手紙を見てうんざりするようなシーン、柏木のちょっと当惑したような表情などはなかなかいいなと思いますし。

都築教官も、舞が吉田の特別テストを後押しした以上、あのように書いても無理はないかと思うし、道子もかつてバイトをしていた子で、しかも頑張って航空学校に入学し、しばらく離れていた以上何かと気になるでしょう。

佳晴も何の仕事をしているかはよくわかりませんが、何かでお金が必要であり、娘も働いている以上ちょっと貸してくれと言ったところでしょう。しかし、あのお父さんは色々な意味であまり変わっていませんね。

そして今回も、小檜山氏のnote記事から一部。

飛行機事故は命に関わるものですが、それをあの過保護な親すら「実地まだなの?」と把握していない始末。航空学校は座学だけということすら把握できてない

航空学校は座学だけでなく、これから帯広でフライトの演習が始まります。「宮崎の学科過程」が座学のみと言うだけの話で、宮崎は帯広の次にフライトの演習が行われ、さらに仙台でもフライトの演習が行われた後、2年間の教育期間が修了となります。これ航空大学校のサイトにちゃんとあるのですが。

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2022/11/25 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 82その2

『武将ジャパン』大河コラム、第44回後半部分関連記述への疑問点です。


鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第44回「審判の日」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/11/21/172147

1.空々しく公暁が反論しても、八幡宮の別棟として、鎌倉殿を支えることが天から与えられた道だと諭します。

些細なことではありますが、「別棟」ではなく「別当」ですね。昨日の「馬を用意している」(実際は「蓑を用意している」)もそうですが、この手のミスが今回もいくつかありますね。

2.圧倒的な北香那さんの演技。感動が押し寄せてきてたまりません。
彼女は、権力などどうでもいい。我が子を愛したい。そんな母親です。実衣やりくとは違う。

出演者の評価ならここでやるのではなく、後の総評の方でやってもいいかと思います。それとつつじの場合、権力を持とうにも持たせてもらえなかったのも事実で、だからこそ息子への愛を貫くことができたのでしょう。

3.当初の薄緑色の衣装を着て、ニッコリ笑っていた義時はもう遠い。
誰が見ても悪くなったからこそ、こんなやりとりに説得力があります。脚本を書く側と、演じる側。その双方に信頼関係がなければこうはいかないと思います。
義時は悪いけど、三谷さんと小栗さんの関係はとても善いと思います。

「脚本を書く側と、演じる側。その双方に信頼関係がなければこうはいかないと思います。義時は悪いけど、三谷さんと小栗さんの関係はとても善いと思います」
どの大河でも脚本と主演とは、大体こういう関係ではないのでしょうか。それと、こういうのもあらすじの途中で書くべきなのか、どうか。

4.雪の朝。
義時が政子と対峙しています。

この1月27日、朝はまだ雪は降っていないはずです。警備担当の時房が空を仰いで、降らなければいいのだがと心配しているシーンがあり、午後、政子と実衣が出かけようと言う時になって雪が降り始めていますね。しかもこの後で、
「夕方に降り始めた雪が積もり始めています」
ともあり、何か矛盾しているように見えます。

5.「正しいと思った道を選んでここまでやって来た。そうではないのですか。今さら誰に何を言われようとひるんではなりません。私たちは正しかった。いつだって」
闇そのものがうずくまっているような義時の顔。存在感。
言葉とは裏腹にまっすぐな気持ちがまるで感じられないのは、先ほどの実朝と比べてみるとよりわかるでしょう。

「まっすぐな気持ちがまるで感じられない」
だから何なのだ、と思うのですが…。この時代まっすぐに生きていたら生き残れないからこそ、幼なじみの御家人をも騙し討ちにし、北条の地位をゆるぎないものにしたわけであり、そして政子も本意か不本意かは別として、そのやり方を認めざるを得なかったからこそ、今の尼御台としての彼女があるわけでしょう。公式がそう言うのならまだしも、あまり闇闇言うのもどうかと思いますし、実朝はそれができず、なのに鎌倉殿という高い位置にいたからこそ、狙われるもととなったのですが。

6.なんせトウは、頼家暗殺の当事者です。仲章に口を割られたら一巻の終わりとなるかもしれない――そうした状況を踏まえ、必ず吐かせてみせると勝ち誇る仲章。

これ「口を割る」のは仲章でなく、トウではないかと思うのですが。それと仲章は、義時が頼家暗殺の黒幕と気づいてはいたでしょうが、トウが関わっていたことを知っていたでしょうか、恐らく刺客が自分を狙いにくることはわかってはいたでしょう。

7.これまで目立ってきた母親像が、損得ありきのりく、実衣、のえだったせいか、あまりに真っ直ぐな彼女たちには胸が痛くなるばかり。

別に損得ありきの母親でもそれはそれでいいのです。彼女たちもまた、のえ以外は夫とはそこそこ円満な関係であったはずです。逆に真っすぐでないからこそできたこともあるのですが、なぜか彼女たちのそういった部分を評価しませんね。それと実衣は、本当に権力好きなのか迷うところです、言ってはなんですがその割に才覚というものをあまり感じず、身内に守られて生きて来た感がありますので。

8.一方、北条義時は空っぽだ。
前半は散々「全部大泉のせい=頼朝が悪い」と言われていましたが、後半になると「主役は泰時ではない」と言われてしまう。

この後に新聞記事のリンクがありますが、その見出しには
「NHK大河「鎌倉殿の13人」いつの間にか主人公交代…小栗旬「義時」→坂口健太郎「泰時」へ」
とあり、「主役は義時ではない」が正しいようです。これもケアレスミスなのかも知れませんが。

9.便宜上、大河には主役がいますが、実際には群像劇であることも往々にしてある。

群像劇だから主役がいないわけではなく、それぞれのパートの核になる人物がちゃんといます。
群像劇大河の典型と言うべき『国盗り物語』(多分武者さんは観ていないでしょうが)には、
斎藤道三→織田信長
葛籠重蔵
雑賀孫市
といった感じで、異なったいくつかのパートで、メインとなる登場人物がいました。

10.そしてもうひとつ。義時には思想がない。
空っぽゆえに歴史上、果たすべき役割が入り込んでくる。ゆえに本人は空洞。

思想がないからこそ、ここまであれこれと策を弄することができたのでしょう。無論まだ思想も学問も不在ではありましたが、義時が体を張って世の中を安定させた後に、嫡子泰時がその部分を埋めることになったとも言えます。

11.それに反して泰時は、思想がある光秀と同系統の人物といえる。

それとこれとはちょっと違いますね。光秀は結局は主君を殺して墓穴を掘ったとも言えますし。『麒麟がくる』を出したいのだなとは思いますが。

そしてバーナード・コーンウェルの『神の敵アーサー: アーサー王物語』の説明、これが承久の乱につながるものがあるとして、やけに長々と書かれています。正直に言って、比較するにはちょっと…と思われるのですが、ここでは省きます。そしてここで気になったのが

12.アーサー王はイギリス人の国民的英雄なのに、神の敵とは何ごとか?
要するにキリスト教の上陸前、ケルト民族の神を信じているから「神の敵」なのです。

アーサー王は、元々はアングロサクソンではありません。ケルト民族の一派であるブリトン人とされています。ただアーサー王物語には、キリスト教の王として描かれていたりもします。

13.ゆえに、こういう心を掘り下げる作品は、今後、増えると思います。
役者さんは演じるにあたり、脚本を受け取って、この役はどういう心なのか考えて、水の中に飛び込むように入り込んで演じるのだと思います。
(中略)
そうして脚本の中に描かれた心と、演じる役者の心と、見る者の心が触れ合って、ハーモニーとなってずっと響いている。
そういう次元に、このドラマは到達していると思えます。だから面白くないわけがない。

私としては面白い部分もあればそうでない部分もあるし、殆どの大河、ひいては映像作品とは、観る人によって評価が別れると思います。武者さんがこう書くのは、三谷さんの作品だからと言うのも多分にあるでしょうね。

14.でも、そもそも戌の神様って?
今週でてきた十二神将像を調べていたら、困惑したので書きますね。
十二支とは?
中国の戦国時代以来のもの。
十二神将とは?
仏教由来で、干支と組み合わせた。
ちなみに中国と日本では異なります。
つまり、インド生まれの仏教と、中国生まれの十二支と、組み合わせたもの。それを日本人が独自解釈して敬っている。

十二神将は中国大陸伝来で、かの地では十二支と結び付けて信仰されており、日本でもそれにちなんで、十二支を採り入れた姿で表現されています。この十二神は、元々はインドの神話に登場する魔物で、中国大陸に仏教が入った際に十二支と結びついたという説もあります。いわでもですが薬師如来の守護神です。

で、その後
「もうこれだけ神がいるなら、義時もなんとかなりますって!」
前回の分では、酷い最期を期待と書かれていたのですが…。

飲み物-レッドビール
[ 2022/11/25 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(2)

『舞いあがれ!』第8週「いざ、航空学校へ!」第4話

先日の『舞いあがれ!』ナンバリングが違っていたので訂正しています。尚それ以外の投稿も一部手を加えています。


航空学校の座学過程も半分が終わり、残り2か月となっていた。ある日空中航法の小テストが行われ、舞は75点と前よりも点数を上げたが、Aチームの学生は高得点が多く、柏木は
「その点でよく喜べるな。この回期の平均点を一人で下げてることに変わりはない」
とあけすけな物言いをする。倫子は舞を風呂に誘うが、あの人に負けてられないからもう少し勉強すると舞。

ほどほどにしないとお肌に悪いわよと倫子は部屋を出ようとする。すると廊下で声が聞こえ、中澤が吉田を追いかけているのが2人の目に入る。吉田の母がパート先で倒れて入院したらしく、吉田は故郷の金沢へ帰ると言う。こんな時間に飛行機はないと中澤。しかし倫子は最終の羽田便があるから、明日羽田から小松まで行くのが一番早いと言い、3人は吉田を見送る。

中澤曰く、吉田の家は母子家庭で頼れる親戚もいないらしい。教官には俺から話しとくと言い、舞は部屋に戻る。その時携帯が鳴った。それは浩太の工場の番号だった。新しいこと山ほど覚えなあかんねんと言う舞に、新しいことっちゅうんは大変やなと浩太もうなずく。しかし舞は、いつもの浩太とどこか違うことに気づく。浩太は自動車向けの新しい仕事を引き受けようとしていたが、これにはかなりの投資が必要だった。

しかし舞は、どんだけ大変やってもうやりたいことやるお父ちゃん、私はええと思うよと言う。浩太は満足そうに電話を切るが、めぐみにその話を聞かれており、一部始終を打ち明けることになる。浩太は名神プレスティックという大手メーカーに勤める友達から、自動車の部品を勧められたのである。今のうちでは無理だとめぐみ。

浩太も、設備投資と従業員増員のため新しい工場を建てようとし、それにはざっと3億円が必要だった。浩太はできるめどがついてから話をしようとしていたと言うが、もう決めてんでしょとめぐみに言われてしまう。今のIWAKURAやったら、自動車部品かてやれると浩太は自信ありげだった。

1か月後。各チームはグループ課題をやることになるが、Aチームのは難易度が高かった。その頃吉田が戻ってくる。は親がやっと退院でき、学校に戻ったが、1か月のブランクは大きく、次の期からやり直した方がいいと都築に言われる。しかし吉田の家は経済的余裕がなく、最早退学するしかなかった。

残念だなと皆は言うが、舞は吉田がやめずに済む方法を考えようと仲間を促す。しかし1か月授業に出られず、最近習ったことを元にした課題について来るのは難しそうだった。

吉田はやめる決意をしていた。パイロットになり、飛行機に乗ったことのない母親を、海外旅行に連れて行くのが夢だったと言う。舞は吉田のために何もできなかったことを詫びるが、気にすることはないと言い、寧ろ自分が迷惑をかけたことを詫びる。そして3冊のノートを手渡す。それには、先輩から過去の課題を聞いて、母親の看病の合間にまとめたものだった。

舞はそのノートをAチームのみんなに見せ、吉田君やったら、今からでも遅れた分取り戻せると思うと言い、授業に遅れていないことの証明として、ノートを都築に見せる。無論それで1か月の穴が埋まるわけではないものの、舞は吉田のパイロットへの情熱を都築に話してフォローしようとする。しかし都築は必要な知識を身に着けている必要があると言う。

そこへ倫子が、遅れていないということを証明できればいいわけですねと言い、柏木は特別テストを受けさせて貰えないかと頼む。1か月の空白分のテストと中澤。同室の中澤は吉田がずっと予習をしていたことを打ち明け、吉田自身も直訴し、一同は都築に頭を下げる。


座学が後半に入ったところで、吉田が1か月休んでしまいます。母親の急病で故郷へ戻ったためでした。一方舞の父浩太は、自動車部品の仕事を手がけようとします。しかしそのためには工場の建設と従業員の雇用が不可欠で、3億ほどはかかるものでした。めぐみは驚きますが、浩太が既に心を決めているのがわかります。ただこの年からほどなくして、例のリーマンショックとなるのですが…ここで悠人が出て来るのでしょうか。

吉田はその後学校に戻って来ますが、1か月休んだ穴を埋めるには、次の期から出直す必要がありました。しかし吉田の実家はそこまでの経済的余裕がなく、退学を決意します。しかし舞は、吉田が渡してくれた3冊のノートに、課題がすべてまとめられているのに気づき、これだけやってみれば、ブランクを取り戻せると都築に皆で掛け合うことにします。彼が教官の質問に見事に答えたのも納得です。しかし、無論都築はあまり乗り気ではありませんでした。

この吉田は地味な学生で、他の学生たちとは違い、母一人子一人の家庭で育ったのが明らかになります。パイロットになって母親を海外旅行に行かせたいと言うのも、母親に苦労をさせたという思いがあってのものでしょう。一方で柏木は、相変わらず口が悪いと言うか、思ったことをすぐ口に出すタイプのようですが、吉田の退学と、課題をノートにまとめていたことを知り、自分も吉田の力になろうとします。

この吉田が帰る時、どうやって帰るべきかを倫子が説明します。まず宮崎から羽田まで行き、翌日羽田から小松まで飛ぶというもので、飛行機がテーマと言うこともあるのでしょうが、こういうことがきちんと描かれているのはいいですね。

それと、先日のお好み焼きに関して、ある方のツイートをご紹介しておきます。個人のアカウントなので名前は出しませんが、ざっと以下のような意味です。

「食べ物をダメにするシーンが登場すると荒れがちになるが、ちょっとダメ出しをし過ぎではないか。あまり出すのもよくないが、ダメにしてしまうというのは失敗というのを意味する表現方法で、絶対使ってはいけないものではない」

まして舞の場合、プロの料理人でもありません。またこのドラマは過程をきちんと描いていますが、この場合も焦げて行く過程、なぜそのようになってしまったのが描かれていて、これなら特に問題はない、寧ろやむを得ないと思われます。あまりこのことを引きずるのもどうかと思いますが、たまたま見つけたツイをご紹介しがてら、書かせていただきました。

そしてこのお好み焼きに関して、小檜山氏のnote記事より。

舞がお好み焼きを焼く時点で、こいつはパイロット適性もないし、正真正銘愚かでどうしようもないとわかりました。竪子ともに謀るに足らずってやつ。

お好み焼きを焼くと、パイロットの適性がないのでしょうか。随分と失礼な言い方ですね。お好み焼きが好きとか、自分で作りたいと言うパイロットの方も、世の中にはいるのではないでしょうか。それと
「竪子ともに謀るに足らず」
小檜山氏=武者さんはとにかく漢籍がお好きなようですが、これは「小僧と共にはかりごとなどはできない」と、『鴻門之会』で、亜父(范増)が嘆く言葉です。それとこのシーンとどういう関係があるのでしょうか。舞は何か陰謀でも企てているのでしょうか。


飲み物-コーヒーと砂糖とミルク

[ 2022/11/25 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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