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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ワールドカップ中継・配信スケジュールその5

今後の配信と中継予定です。

10月6日
NZVSウルグアイ
午前3時45分 JSPORTS1

10月7日
フランスVSイタリア
午前3時40分 JSPORTS1

ウェールズVSジョージア
午後9時45分 JSPORTS2

10月8日
イングランドVSサモア
午前0時30分 JSPORTS1
午前0時30分 日テレ

アイルランドVSスコットランド
午前3時40分 JSPORTS3

日本VSアルゼンチン
午後7時 JSPORTS1
午後7時45分 日テレ

10月9日
トンガVSルーマニア
午前0時30分 JSPORTS2

フィジーVSポルトガル
午前3時45分 JSPORTS1

既に4試合を消化したチームがあるため、試合数が少なめになっています。
それにしても

フランスVSイタリア
アイルランドVSスコットランド

などはそこそこ好カードかと思われますが、JSPORTSしか放送がないのですね。NHKが超ラグトーク付きで録画を放送してはどうかと思います。

またプールD以外は、首位または2位争いがかなり熾烈になっていて、プールCの順位は最終戦のフィジー対ポルトガル戦の結果待ちとなるでしょう。

それから先日のサモア戦関連のツイ、それぞれのアカウントからいただいて来た分を貼っています。最優秀プレイヤーのレメキ選手(フランス語)、そして試合結果(英語)。尚サムネですからクリック拡大ができます。

FireShot Capture 471 - XユーザーのRugby World Cup FR 🇫🇷さん_ 「Félicitations au numéro 15 Japonais_ - twitter2 FireShot Capture 470 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「Japan hold on for the win in Toulouse despi_ - twitter2

https://twitter.com/RugbyWorldCupFR/status/1707501377830658462
https://twitter.com/rugbyworldcup/status/1707499613022765509
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[ 2023/10/02 21:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

福岡城あれこれ その8(黒田武士まつりと令和の新たな築城)

インスタグラムの福岡城アカウントの画像をお借りしています。
10月4日は、黒田長政公の月命日です。


それから10月7日ですが、大濠公園から昭和通りを挟んで北に位置する、西公園に隣接する光雲(てるも)神社で、
「四百年祭黒田武士まつり」
が行われます。

四百年祭黒田武士まつり
(光雲神社公式ページ)

かなり色々と行われるようです。
この日福岡市中央区は曇りの予報ですが、お天気が悪くならないといいですね。

それから今後の福岡城整備についてですが、こちらを置いておきます。
この資料の106~113ページにあるように、現在城内にある史跡関係以外の施設、たとえば南の方にある民家の一部とか、陸上競技場やグラウンドなども、城外に移転となるようで、さらに櫓などの施設が復元される予定です。
(陸上競技場、福岡国際マラソンのスタートとゴール地点ですが、どうなるのでしょうね)
このうち一部は既に工事済み、または工事が現在進捗中です。

福岡城跡整備基本計画

整備と言うか、寧ろ「令和の築城」と言うべきかも知れません。

飲み物-グラスに注がれたエール


[ 2023/10/05 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ラグビーあれこれ-ワールドカップ絡みで少し その2

ワールドカップ関連です。
まず日本関連の試合、地上波の視聴率について。

【ラグビー】日本がチリに快勝発進 19・7%の高視聴率、瞬間最高は22・4%
https://www.nikkansports.com/sports/rugby/
wc2023/news/202309110000305.html
【ラグビーW杯】日本-イングランド 早朝生中継の視聴率は6・3%
https://www.sanspo.com/
article/20230919-3NPZVWJAMZDB5KSZXWSKWZKI54/?outputType=theme_rugby_wc2023
【ラグビーW杯】サモア戦視聴率7・9% 祝日早朝のイングランド戦を上回る
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyosports/sports/tokyosports-278270?utm_source=dnews&utm_medium=article&utm_campaign=contentsmatch1

チリ戦はもちろんですが、このイングランド戦の6.3パーセント、サモア戦の7.9パーセントは、日本時間午前4時キックオフとしては高めの数字です。サモア戦なんて平日(金曜日)の早朝ですからね。

そして10月8日のアルゼンチン戦、こちらは日テレで午後7時45分からで、決勝トーナメント入りを賭けた試合となります。これは大河関連投稿でも書いています。またこの試合により、『どうする家康』の世帯視聴率はいくらか影響を受けるかも知れません。

さて日本の課題ですが、外国出身選手がいるとは言え、高さがあまりない分ハイパントの処理に弱い点は修正されてしかるべきかと思われます。またフィジカル面で来られたらどうするか、もちろんそれも考えられているし、ディフェンスに穴を開けないように念を入れる必要もあるでしょう。

それでもひところに比べると、ディフェンスの精度はかなり上がって来ているとは思いますが、相手も本気になってくる以上、用心に越したことはありません。そして何よりも、
「どちらが勝ちたいか」
これが大きいかと思います。

ところでアルゼンチンの評価に関してですが、チリ戦の大量得点だけで評価しているマスコミがあるようです。これは如何なものかと思います。あの試合、それぞれのチームのモチベーションはかなり違っていた(アルゼンチンはこれに勝てば、決勝トーナメント入りが見込めると考えていた)でしょうし、またチリのディフェンスはかなりほころびもありました。ただ時間帯によっては、そこそこうまく機能している時もあり、その時はかなり締まった印象を与えはしましたが。

またこの試合に向けて、試合解説者がコメントを求められています。
「とにかく勝つということですね。点を多く積み上げて勝ってほしい。セットプレイ、スクラム。あとはハイボールの攻防ですね。高く受けたボールをしっかりレメキ選手や松島選手がキャッチして、日本の攻撃につなげたいですよね。サモア戦も回数は少なかったですが、クリーンキャッチていうのが少なかったので、アルゼンチンはそこを狙ってくると思いますので」、そこを大事にできたらと思います」
(山村亮氏、フィジー-ジョージア戦スタジオ解説、NHK総合 尚ハイボールとはハイパントとも言い、高く蹴り上げられたボールのことです)

「こういう頑張っているチーム(ポルトガル)を見るとかつての日本を思い出すんですよね。今は、もう堂々とワールドカップで勝つことも当たり前で、ベスト8というのが1つ最低ラインになってくるような国になっていますので、ジャパンもね。そう考えると日本がベスト8、アルゼンチンに勝てばベスト8に行けるというのがなんか当たり前になってきていますけど、ちょっと思い出すと夢のような今の状態ですよね」
「最終節まで決勝トーナメントに行ける可能性がある状態。勝ったら自力で行けるという状態に今、日本ラグビーがあるっていうのが本当に感慨深い」
(栗原徹氏、豪州-ポルトガル戦解説、日テレ)

あと南アがトンガ戦とルーマニア戦で、このチーム本来のダークグリーンのジャージーを着ていますが、やはりこれが一番「らしさ」を感じさせます。(リボック選手)

南アリボック選手

それからフィジーとジョージアが熱戦を繰り広げた日、フィジー代表のテュイソバ選手の、7歳の息子さんが、病気で亡くなられたとの由。お悔み申し上げます。

また豪州の若手を多く起用した編成に批判が出ていますが、実際2019年大会でも、フランスは今大会を見据えて若手を多く起用していました。しかしフランスはベスト8まで勝ち上がり、豪州は予選リーグ敗退か否かといった状態、しかもランキングが下のフィジーに負けている状態なので、その辺りが矢面に立たされる一因となってはいるでしょう。

それと前出フィジーとジョージアの試合、実況のNHKの冨坂アナウンサーはラグビー経験者なのでしょうか。裏を狙えばなどと言った、如何にも経験者らしい表現が、随所に聞かれますので。

後になりましたが、チームに帯同している西シェフのX(ツイッター)アカウントのリンクを貼っておきます。ラーメンあり、補食のにんにくチャーハンありと様々ですね。

尚ここの投稿にある補食ですが、トレーニング後のエネルギー補給のため、あるいは筋肉がダメージを受けた場合のリカバリーなどの目的で、通常の食事以外に摂る食事のことを言います。それからマッチデー、試合当日のメニューはカレーのようです。
西芳照氏アカウント

長々と書いて参りました。このワールドカップ以外に、朝ドラも録画していますし、『きのう何食べた?』も始まるので予約を入れておくことになります。朝ドラですが、主人公の鈴子ちゃんがよく熱を出していたというのに、『舞いあがれ!』の舞ちゃんを思い出します。


飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/10/05 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第37回に関しての武将ジャパンの記事について-1

第37回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてです。


今日はオープニングの途中で茶々が登場。
火縄銃を家康に向け「ダーン!」とやらかす先週のシーンを繰り返します。
制作陣の目には、こうした茶々が天真爛漫で小悪魔的だとでも思っているんですかね。
ここでチャンネルを変えてしまった人もいるのでは?
と懸念しつつ、今週もレビューを進めて参りましょう。

OPの中と言うより、アバンではないでしょうか。
前回のあのシーンから続いているのだから当然でしょうね。そしてあのシーンをもう1回観ることができた、そう思っている人がいても、おかしくはないでしょう。

大手メディアでは、茶々がラスボスだのなんだの言われています。
◆【どうする家康】“ラスボス茶々” 北川景子の再登場に喝采も…ささやかれる「美人キャラ北川景子しかできない」問題(→link)
一体どこが?と言いたくなるようなシーンばかり。
例えば、ぐるっと銃身に火縄を巻いていますが、巻くなら腕です。
そうはいっても、あの袖が邪魔になるわけで、まともなスタッフならこんな風に次善策を講じるはず。
「裲襠を着た女性が火縄銃を撃つというのは無理がありますね。お市の若い頃のように、男性のような格好にしてみるとか。いっそ信長の衣装を着せてもいいかも」
しかし、本作のスタッフはそうしない。ゆえに出た瞬間にマヌケな茶々となってしまいました。

まずこの「裲襠」なのですが、「りょうとう」とも言い、古代の武官の礼服で、貫頭衣式のものを指します。舞楽の装束にも取り入れられています。もちろん女性が羽織って着る小袖の意味もありますが、この場合は「打掛」がやはり一般的ではないでしょうか。

それとお市が火縄銃を撃つシーンは、実は登場しません。的に当たった後で、彼女が火縄銃を持って現れるので、彼女が本当にあの格好で銃を撃ったのかは定かではないわけです。

女性の能力や知能にまったく興味がない。美人でエロくて癒してくれればそれでいい。だからこんな残念なヒロインだらけになってしまう。

あとで阿茶局が出て来ますが、彼女に対しても同じことを言うのでしょうか。
そして
「美人でエロくて癒してくれればそれでいい」
武者さんに言わせれば昭和のおじさん的発想なのでしょうが、ほかならぬ武者さんがその発想に囚われているようにも見えます。だからこんな表現が何度も何度も出て来る。

火縄銃の扱いだけでなく、戦国時代の生活にも興味が感じられない本作は、茶々の出産に立ち会う場面もあまりにお粗末です。
父親である秀吉が廊下をドタドタ走ってきて、新生児を抱いて大笑いって……昭和のファミリードラマじゃないんだから。
当時は、迷信と衛生観念を組み合わせた妊娠出産のルールがあります。
たとえ父親だろうとそうそう踏み込めないでしょう。

あのシーンですけど、赤ちゃんの泣き声とか、既に目が開いていることを考えれば、生まれてから少し経っているのではないかと思います。もう大丈夫ですよと言われたから、秀吉が大急ぎで入って来たのでしょう。
そもそも鶴松が生まれたのは淀城であり、この当時聚楽第に秀吉は主にいたはずですから、そうそう淀城に行くことはできないし、鶴松が生まれてから入り浸るようになったと、寧々も言っていましたよね。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、妻の出産時、井伊直親が弓を引いていました。中国由来で、日本に残った「安産を願う儀式」です。
文官上位の中国では廃れたものの、武士の日本では残ったという大変意義深い風習です。
戦国時代のドラマである以上、そうした楽しさを期待するのはおかしな話でしょうか?
完全に昭和後期の感覚で作っているからどうしようもない。

鳴弦ですね。元々は帝の入浴や病気の時、皇子の誕生の時などに行われており(今は皇女が誕生された際にも行われている)、その後公家や武家に広まったと言われています。
しかしこの場合秀吉は主人公ではないし、そこまで詳しく描く必要があるようには言えません。

あとわざわざ「大河ドラマ『おんな城主 直虎』」としなくても、『おんな城主 直虎』でいいのではないでしょうか。ここは本来は大河のコラム(大河に関係ない記述もありますが)なのですから。

北条氏政は、馬鹿の一つ覚えのように汁かけ飯を食っている。
このドラマはやたらと下劣な食事場面が多い。
スタッフは、汁かけ飯のことを特別なメニューとでも考えているのでしょうか。
普通の食べ方であり、北条だけが食べているわけないでしょう。
なんだかネットで拾った戦国トリビアみたいなものを、嬉しくなってしつこく使い回しているように見えてしまうんですよね。

「馬鹿の一つ覚えのように」「食って」(食べて、くらい書けませんか?)いませんよ。この書き方のほうが下劣に見えてしまうのですが。
そして汁かけ飯が「普通の食べ方」と言う割に、その裏付けがありません。

それと氏政の場合、汁かけ飯には別の逸話がありますね。汁が足りなかったのでもう一度汁をかけたところ、父氏康に、毎日食べていながら自分が食べる分の汁の量もわからないのか、北条も自分の代で終わりかと叱られたという話です。また毛利元就と孫の輝元にも似た話があります。武者さんがそれらを引き合いに出して、この時代は汁かけが一般的であると書くのなら、まだわからなくもありませんが。

そのくせ伊達政宗はセリフだけ
豊臣のシンボルであるキャンドルサービスの場面で、本作頻出の「説明セリフ」が語られます。
小田原名物の伊達政宗はセリフだけの処理となりました。伊達ファンにとって、本人の出番がないのはよいことかもしれません。
しかし、このドラマの主人公は誰? 家康ですよね?
それなのに伊達政宗と最上義光を出さないところに、本作のセンスのなさをひしひしと感じてしまいます。

何度も書きますが、キャンドルサービスとはロウソクを手にして行う礼拝であり、ああいうのをそのようには呼びませんね。
そしてまた「説明セリフ」、こう呼ばないと気が済まないのでしょうか武者さんは。
そして伊達政宗と最上義光が出てこないのがおかしいとあり、

「家康は東国の仕置き担当者で、伊達や最上とは連絡を取り合っています。
そしてこの伊達と最上が、上杉相手に「北の関ヶ原」こと【慶長出羽合戦】で粘ったことが後の展開で重要になってくる。
昨今の東北戦国史をふまえつつ、家康の人間的魅力を描くならば、伊達と最上は外せないところです。
それが出てこない以上「是非もなし」としか言いようがない」

とありますが、家康が東国の仕置き担当となるのはこれからなのですが。それは本編を観ていればわかるはずです。

しかし、制作陣がこうした状況を理解していないのは、秀吉のセリフからもわかりますね。
今さら「北条の領地をくれてやる」と言い出していますが、家康が東国を押さえる構想は、もっと前からでしょう。それこそ旭姫を正室に迎えたあたりからでは?

家康が東国を押さえると言うより、秀吉が奥羽ににらみを利かせる関東・奥両国惣無事令のことでしょう。
しかし北条が沼田を巡って争いを起こしたことから、東国に対する監視の目を厳しくするべく、家康を江戸に置いたと考えるべきでは。

小田原合戦
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/encycl/neohojo5/011/
(小田原市HP)

ところで、この時点の徳川家康は何歳ですか?
月代を剃り、ちょび髭を蓄え、声をボソボソ低くしているだけで、発声や所作は青年期そのまんま。
加齢表現が素晴らしかった朝ドラ『らんまん』の後で見せられると落差に驚くばかりです。

家康の所作は年齢相応にゆったりしたものとなり、髪に白いものが混じるようになりましたね。発声も明らかに青年期と異なり、より低めになっています。ボソボソとしか聞こえないのなら、字幕で観ることをお勧めします。
それとあまり好きな作品を、叩き棒にしない方がいいと思いますよ。

旭はそろそろ死なねばなりません。
だからでしょう、わざとらしく病気になって寝ています。
本作の脚本家は病人への気遣いが全くないと映画『レジェンド&バタフライ』でも思いました。
あの作品では、病気で寝ている妻・帰蝶の枕元で、信長が楽器演奏をして、一体何を考えているのか……と本気で呆れました。

「旭はそろそろ死なねばなりません。
だからでしょう、わざとらしく病気になって寝ています」
武者さん、以前もそうでしたが、人が死ぬことを何だと思っているのでしょうね。
それと
「映画『レジェンド&バタフライ』では、病気で寝ている妻・帰蝶の枕元で、信長が楽器演奏をして、一体何を考えているのか……」
濃姫(あの作品では濃姫です)は、その演奏を嫌がっていたでしょうか。
彼女自身もあのリュートを弾きたいと思っていなかったでしょうか。

本作でも、死にそうな人間のそばでギャーギャー騒ぐうるさい連中の連続です。
旭は、茶でなく、薬湯を飲んでいるようでしたが、だとしたら演技指導が足りないのでは?

あのシーンの旭は別に「死にそう」ではありませんが…そんなに死んでほしいですか?そしてあの時代は茶の湯ですから、ああいう場所で茶は飲まないと思います。

そして「ああいう薬は往々にして匂いや苦味があり、カフェのミルクティーみたいにごくっと飲めませんて」などとありますが、あの旭を見る限り、薬湯を飲んでちょっと顔をしかめていますね。
そして病気の表現も無茶苦茶とかで、

先週のレーシックお愛がわざとらしく胸を押さえたり、「ハァーハァー」と息を荒くするところも酷かったものです。
朝ドラ『らんまん』では、ヒロインの握力が徐々に衰え、急須や箸をぽろっと落とすことで病変を表現していました。ふっと気の抜けてしまう演技といい、それは見事だったものです。
それがなぜ大河ではできないのでしょう?

於愛と『らんまん』のヒロインは同じ病気なのでしょうか。
そうでなければ、一概に比較はできないと思います。そして何度も書くようですが、胸痛がある場合は呼吸が乱れることが多いと言われています。循環器系疾患でなく、自律神経失調から来るものであっても呼吸が荒くなるようですね。

駿府城で家臣を相手に命令を下す場面があまりに狭い。
『らんまん』の造り酒屋の広間より手狭に見えます。
広間というより廊下じゃないかと思うほど。一体どういう城なんですか?

実際の駿府城がどうであったかというのはともかく、限られた家臣だけを集めて命を下すのであれば、あの広さでもそう問題はないのではないでしょうか。しかも広さを云々する理由が、これこれこういう理由で不都合だと言うよりは
「『らんまん』の造り酒屋の広間より手狭に見えます」
というのにちょっと苦笑です。他のドラマ、しかも明らかに時代も舞台も異なるドラマと比較して、これがおかしいと言うのも、妙なものですね。

あとさっきも書いていますが、『らんまん』をあまり叩き棒にすると、『らんまん』自体がイメージダウンになりませんか。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2023/10/04 03:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第37回「さらば三河家臣団」あらすじと感想-2

第37回後半部分です。


小田原攻めは終わり、家康は秀吉の「お主は江戸」という言葉を思い出していた。そんな家康を石田三成が訪れる。関東への国替えに祝いの言葉を述べる三成だが、家康はその件で、再度秀吉と話し合うつもりでいた。しかし三成は、織田信忠も秀吉から国替えを命じられ、異を唱えたため改易となったことを伝える。どうかご辛抱をと三成。家康は戦無き世をなすために秀吉に従ったが、今の秀吉のやり方に違和感を覚えていた。

三成は殿下は賢明なるお方、一度も間違ったことはない、もし間違ったことをなさったらこの三成がお止めすると言う。さらに戦無き世をなす、私は徳川様と同じ星を見ておりますと、彼方の星を見ながら口にする。さらに共に力を合わせて行きたいと言い置いて去る。星を見上げる家康に正信が言う。
「江戸からも同じ星は見えまする」

夜。家臣たちが家康の許へやって来る。殿より大事なお達しがある、心して聞かれよと正信は一同に言い、家康は本題を切り出す。国替えとなったこと、北条領を賜る代わりに今の領国を秀吉に差し出すこと、三河も手放すことを家康は伝え、正信は、これよりそれぞれの新たな領国へ移ると言い、さらにこう言う。
「天下静謐、日ノ本の安寧のため誉れ高きことである!」

そして家康は、出国の前に伝えなかったのは混乱を避けるためである、異論は認めぬと言うが、忠勝がこう口を挟む。
「関東も、よいところに相違ござらん」
怪訝な顔をする家康。他の家臣たちも覚悟ができている、新しい領国を治めるのもやり甲斐がある、故郷には別れを告げて来たという声が上がる。実は皆、事前に忠世から国替えのことを知らされていたのである。その忠世は、正信から皆に伝えるよう頼まれたのだった。

こんな時ばかり頼られると忠世。無論伝えた当初は皆からの反発があったものの、最終的には反発するのも疲れ果て、貴は済んだかとの忠世の言葉に一同はうなずき、元忠は、忠世兄(に)いに言い聞かされちゃ従うほかねえわと言う。このおかげで皆すがすがしい表情をしていたのである。毎度ながら勝手なことをいたしましてと頭を下げる正信に、例を言うと家康。家康はおもむろに立ち、家臣たちに向かって口を開く。
「皆、本当は悔しかろう、無念であろう」

家康はさらに、このようなことになりすまなかったと、家臣たちに土下座して頭を下げる。その必要はない、乱世を生き抜いただけで十分と家臣たちは口々に言い、忠勝に至っては、今川、武田も滅び、織田も力を失った乱世を、我らは生き延びたんじゃぞとまるで自分が主君であるかのように言う。また元忠は、貧しくてちっぽけだったわしらがなあ、信じられんわと口にし、平岩親吉は、しかもあの弱虫な殿のもとでじゃ、これ以上何を望みましょうかと言う。

忠世は殿のおかげでござる、ありがとうございますると言って頭を下げ、他の者もそれに倣う。家康は、自分について来てくれた皆のおかげじゃと独り言のように言い、涙を流す。その時徳利を置く音がし、正信が豪快に笑うのが聞こえた。〆っぽいのはやめじゃと皆立ち上がり、井伊直政はそれぞれの領国がどこになるのかを、家康に尋ねる。家康は、皆城持ち大名になると告げ、正信に説明させる。

その直政は上野箕輪(現在の高崎市)だった。信濃と越後の抑え、そなたならうまくできようと家康は言い、しかし調子に乗って無茶はするなと諭す。榊原康政は上野館林、本多忠勝は上総万喜(現在のいすみ市)を与えられる。かつてちぎれ具足をまとっていた康政が城持ち大名となり、これからも励めと言う家康。また忠勝には、主君と認めて貰えるとよいのうと、茶目っ気のある言い方をする。

鳥居元忠は下総矢作(現在の香取市)、平岩親吉は上野厩橋(現在の前橋市)を与えられる。家康は元忠には、そなたならきっと領民に慕われようと言い、親吉には、離れ離れになっても泣くでないぞと、かつて岡崎を離れる時に涙を流した様子を思い出しながら言う。泣きませぬと親吉は張り切って答えるが、泣いとるではないかと忠世は指摘する。そして小田原だが、皆が納得するのは一人しかおられぬかと正信は言い、忠世に歩み寄る。

正信は言う。わしが三河を追放されとる間、我が妻子の世話をしてくれたこと、感謝してもし切れんと。そんな昔のことをと照れる忠世だが、家康は、自分が知らぬところでそなたが陰日向となり、この暴れ馬どもをつないでおってくれたと、忠世をねぎらう。隠居間近の老体にはいささか大仕事が過ぎると言いつつ、残りの命を小田原の安寧にすべて捧げる所存と明言し、家康の前にひざまずく。そして忠世は大見得を切る。
「小田原は、相模一の色男にお任せあれ!」

最後に家康は江戸となったことを家臣たちは知らされ、そのような所ではと意外そうな反応を見せる。今はぬかるみだらけだが、かの地を大坂をしのぐ街にして見せると、家康も自分の決意を表す。粗末な城も作り直すぞと言い、次会う時は江戸ぞと忠勝は言い、皆杯を干そうとする。その時服部半蔵が、自分はどこをいただけるのかと尋ねるが、家康はわしと共に江戸へ行こう、どこかやるさと言われる。服部党も武士として取り立てて貰えるかと尋ねる半蔵に、もちろんじゃと家康。

家康はかつて、服部党に助けて貰ったことを忘れていなかった。半蔵は家臣たちに、それぞれの所領、しかと治められませと言い、家康は離れ離れになっても心は一つと音頭を取る。杯を干し、まだまだ隠居できぬわと笑う忠世。その後小田原攻めの結果は秀長に知らされる。屋敷に入って来た福島正則から、天下一統相なったと聞かされ、秀長は床から立ち上がって縁先へと出、とうとうやりなさったな兄様、これ以上の欲は張りなさんなよと囁くように言う。

天正19(1591)年8月5日。僧たちが平癒の祈祷を行う中、秀吉の子鶴松は病で世を去る。寧々は声を上げて泣き、茶々も表情を険しくする中、秀吉は声を上げて笑い、何かをつかむかのように手を伸ばしてこう口にする。
「次は何を手に入れようかのう」
側に控えていた三成は、何も言うことができずにいた。

天正20(1592)年の正月。江戸の家康は、江戸普請奉行伊奈忠次と共に町造りに取り組んでいた。江戸に人を集めるには土地が足りないと言う忠次は、神田山を削って日比谷入り江を埋め立てる提案をする。その様子を正信は、握り飯を頬張りながら見ていた。町を一から作るとは楽しいものと満足そうな家康だが、そこに秀吉からの朱印状が届く。秀吉が唐入りを目論み、新たな戦を始めることになったのである。


国替えにどうも納得できない家康ですが、石田三成から国替えに異を唱えない方がいいこと、織田信雄は異議を申し立てて改易となったことを知らされます。そして家臣団に重い口を開きますが、実は皆忠世から事前にこのことを聞かされており、既に覚悟を決ていて、関東の統治に前向きになってもいました。本多正信が忠世を呼び出したのは、このことを伝えてくれという意味だったのです。その忠世は小田原を与えられます。

それから本多忠勝、やっとこれで主君と呼んでくれるかなと家康は笑います。ところでこの忠勝は、元々大多喜城(現在の夷隅郡)を与えられていましたが、最近、その前にこの万喜城にいたという説が出ています。ただしその後まもなくして、ここは廃城となっています。そして服部半蔵、江戸へ行って江戸城の門、後の半蔵門の警備につくことになるのでしょうか。

そして天下一統が成ったことを、病床の秀長も知らされます。しかしそれは、かつて兄秀吉が自分に話したこと、即ち武士を食わせて民を豊かにするための、唐入りを行うことをも意味していました。最早自分には何もできないと知りつつも、欲を張るなと弱弱しく言う秀長の心中は、察するに余りあります。

そして実際秀吉は、子の鶴松が亡くなり、茶々も、そして寧々も涙を流しているにもかかわらず哄笑し、次は何を手に入れようかとまで言い出します。殿下が間違っている時はお止めすると言った三成ですが、この場で秀吉を止めることは不可能でした。でんでん太鼓の音、『真田丸』の時は子を失った悲しみに暮れる秀吉が鳴らしていましたが、ここでは秀吉がさらなる欲に絡めとられて行く、そのBGMのような不気味さが感じられます。

結局唐入りが決定したようで、江戸の町を作りつつある家康にもその知らせが届きます。戦無き世を目指し、秀吉に仕えた家康は、ほそを噛む思いのようです。

余談ながら、先日目にしたツイートというかX投稿に、今回官兵衛の出番はなかったとありましたが、主人公でない場合、主に秀吉をメインに描いた『秀吉』や『功名が辻』のような作品でないと、官兵衛は登場しません。逆に彼の子長政は、家康がメインの場合に登場することが多く、たとえば『葵 徳川三代』などは長政のみでした。尚この時長政を演じていたのが山下真司さんでしたが、山下さんといえば『スクール☆ウォーズ』を思い出す方も多いでしょう。実際この『葵』絡みで、
「お前ら、関ケ原に行きたくないのか!」
などという書き込みがあるのを、ネット上某所で見かけたことがあります。

飲み物-おしゃれなグラスのビール
[ 2023/10/04 01:15 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその17-南ア首位も未だ順位は決定せず

ワールドカップ関連です。
南アとトンガの試合です。

第4節最後のこの試合、2分にトンガがペナルティゴール(PG)を決めて先制します。しかし2分後に南アのトライ。その後トンガは南アのインゴールに飛び込もうとするも、なかなかトライならず、逆に南アのムーディー選手がトライを決め、コンバージョンも決まって14-3。さらにその後トンガゴール前でのプレイが続くものの、南アもなかなかトライに持ち込めず、やっと前半31分にモールを押し込んでのトライとなります。そしてトンガも38分に、相手陣でのマイボールラインアウトからタメイフナ選手がトライを決め、これで21-8。

南アはまたも相手陣深く攻め込むも得点できず、そのままハーフタイムへ。後半8分に南アのクリエル選手のトライ。南アはこれが4トライ目で28-8とします。後半10分に危険なプレイと思しきプレイが南アにあり、ビデオジャッジが行われるもカードは出ず。13分、今度はトンガが南ア陣に攻め入ってイニシ選手がトライです。これで28ー13。しかし取られたら取り返す南ア、今度はおなじみルルー選手のトライでトンガを突き放します。南アは22分にもトライでコンバージョンも決まり、42-13。

後半30分、南ア陣に入りたいトンガは、相手ボールを奪っての展開でペレグリーニ選手がトライ。スタンドが湧きますが、コンバージョンは決まりません。これで3本トライを奪ったトンガは、4トライ目を狙っているようです。しかし逆に南アのクワッガ・スミス選手がトンガのインゴールに飛び込み、これが後半40分。結局49-18で試合終了となりました。尚スミス選手は、リーグワン静岡ブルーレヴスのキャプテンです。

トンガはかなりの奮闘でした。また南アが決勝トーナメントに備えて、一部主力選手を温存していたこともあり、極端に点差がつかない好試合となっています。ただ相手陣に入ってからの動きは、やはり南アの方がうまいですし、さらにトンガはトライを挙げていながらも、コンバージョンがあまり決まらなかったのが惜しまれます。これで南アは暫定的に首位に立ったわけですが、問題はこれからの順位です。

現在この両チームが入るプールBは

南ア 3勝1敗 勝ち点15
アイルランド 3勝0敗 勝ち点14
スコットランド 2勝1敗 勝ち点10

となっており、しかも南アはこれで全試合消化、アイルランドとスコットランドは1試合を残しており、第5節で対戦することになっています。この試合でアイルランドが勝てば、ボーナスポイントなしでも自動的に1位です。この場合アイルランドは南アと直接対決して勝っていますので、この1位は動きようがありません。

ではスコットランドがアイルランドに勝った場合はどうなるか。ボーナスポイントを獲得した場合は勝ち点15となり、南アと共に決勝トーナメント行きです。この場合アイルランドは予選リーグ敗退となります。ただボーナスポイントを取れなかった場合は勝ち点14でアイルランドと並び、この場合はトライ数や得失点差がものを言うことになります。

またプールAもNZとイタリアが同じ勝ち点で並んでおり、順位決定はフランスとイタリアの対戦の結果待ちということになります。また確率はきわめて低いものの、ウルグアイがNZに勝てば勝ち点10で並びます。

さらにプールC、ウェールズは勝ち点14で、ジョージア戦を残しているものの決勝トーナメント確定ですが、2位の豪州が勝ち点11、3位のフィジーが勝ち点10です。しかも豪州は既に4試合終わっていますが、フィジーは予選リーグの最後でポルトガルと対戦し、これに勝てば決勝トーナメント行きが決まります。今大会は実に、様々な意味で波乱を含んでいます。


飲み物-パブのビール1
[ 2023/10/04 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第37回「さらば三河家臣団」あらすじと感想-1

第37回前半部分です。

ところでいきなり次回の話をするのも何ですが、来週は大河は通常通りの放送で、裏にワールドカップが来ますね。実は当初NHKで放送かと思っていたのですが、その後日テレで放送されることがわかりました。というわけで来週は放送休止ではなく、第38回が放送されます。

さて本編。秀吉の側室となった茶々は、嫡男鶴松を産む。勢いに乗る秀吉は北条攻めを決意する。氏政は嫡男氏直、その妻で家康の娘おふうから説得されるがそれを無視する。さらに家康は秀吉にことの次第を説明するも、豊臣家の外交を請け負う西笑承兌や、織田信雄は北条攻めに前向きで、秀吉は家康に関東に向かうよう命じ、滅ぼせばその所領を全て丸ごとくれてやるとまで言う。

しかし家康は、あくまでも北条の所領を安堵して戦を終わらせるつもりだった。よつきで終わらせると言う家康に、秀吉はみつきじゃと言う。その家康は寧々と病床の旭を見舞う。寧々は鶴松が生まれて以来、秀吉は淀城に入りびたりで、彼女の言葉に耳を貸さなくなり、唐を手に入れようとまで言っているようだった。既に秀長は重い病で臥せており、秀吉に直言できるのは家康と旭だけになっていた。

家康は駿府城で、小田原攻めを家臣たちに伝える。家臣たちが一堂に会して戦うのは久々であり、皆早速軍議を始める。しかし家康は本多正信を呼び寄せ、別室で阿茶局共々、秀吉が北条の所領の全てを、褒美として与えると言ったことを話す。正信は、これまでの所領に加えて関東をくれるのは話がうますぎると言う。

阿茶局は、北条領と引き換えに、徳川の今までの領地をすべて採り上げるのだろうと言う。この戦の責めを徳川二負わせた、国替えってわけじゃと正信。ならばもう帰国は許されず、そのまま小田原入りとなるだろうと家康は口にする。しかし駿府城もまだ建設途中であり、これを家臣が知れば動揺が走るのは必至と思えた。家康はこの件を黙っていることにする。

今まで家臣たちは故郷を守るために戦ってきたのに、その所領を取り上げられるとは言えず、速やかに戦を終わらせて、北条の所領を安堵することを家康は決めていた。国替えを防ぐにはそれしかなかった。しかし正信は家臣たちの所へ行き、大久保忠世に目配せをして呼び出す。

天正18(1590)年2月10日。駿府から徳川勢が出陣し、また3月1日には都から秀吉の軍勢が出陣した。その数は20万とも言われ、小田原を取り囲む。徳川勢は奮戦するが氏政は豊臣に下ろうとせず、頑なに籠城を続けて、既に三月が経とうとしていた。小田原城内では籠城に賛否両論が出ており、また笠懸山には突如として城が現れる。

一夜にして現れたこの城は、北条の家臣たちの士気を削ぐ。無論一夜で城ができるわけもなく、あらかじめ見えない所に城を作り、一夜で周囲の木を切り払ったのである。秀吉のこの策をほめる家康。すると秀吉は突然走り出し、小田原に向かって小便をしようと言い出す。驚く家康を尻目に秀吉は、信長様も喜んでおられると平気で用を足すが、家康は北条に武蔵、相模、伊豆の安堵を条件に、降伏を促しては如何かと進言する。

しかし秀吉は話を聞いているようには見えなかった。しかもその場に茶々が現れる、勝利をもたらす天女だと大喜びの秀吉。家康も茶々に挨拶をし、秀吉は茶々を連れてその場を離れようとする。その秀吉に家康は、北条を助けるようにと直訴するが、秀吉はもう四月じゃ、北条領は一切そなたのものじゃと言い、旧領の三河、遠江、駿河、信濃、甲斐は、しかるべき者に治めさせると言う。

秀吉は家康に、関東や奥羽はまだ従わぬ者も多く、そちらに専念して貰うと言って、茶々を連れて去ろうとする。正信は我が主、小田原が不服なわけではないと口を添えるが、秀吉は小田原はいかん、江戸にせえと言う。街道のまじわる所で東国の要にふさわしいと言う秀吉だが、正信は難色を示す。この戦が終わったらすぐ向かえ、そして重臣たちも独り立ちさせてやれとも秀吉は言う。

家臣それぞれの領国まで決める秀吉に、我が家中のことについては、口出し無用にしていただきたいと家康。しかし茶々は、天下の武家は皆関白殿下のご配下でしょうと言い、秀吉は東国を頼むと言って去る。小便の話をする秀吉と茶々の笑い声が聞こえる中、正信は家康に、江戸に町を作らせて財を失わせ、徳川の強みである家中をばらばらにし、つながりを断~つと謳うように言う。正信に言わせれば、秀吉はとことんまで徳川の力を削ぎに来たというわけだった。

その9日後、氏直が降伏し、おふうを伴って出て来る。2人にねぎらいの言葉をかけた家康は、小田原城に入り、甲冑姿の氏政を目にする。氏直は助命されることになったが、氏政は切腹となる。切腹の場に向かうその氏政に、何故もっと早く決心をしなかったのかを家康は尋ねる。夢を見たからと氏政。氏政の妹は今川氏真の妻糸であり、彼らから瀬名の夢を実現するべく誘われていたのである。

我らはただ関東の片隅で侵さず侵されず、民と豊かに穏やかに暮らして行きたかっただけと氏政は言い、なぜそれが許されんかのうと吐き捨てるうように叫ぶ。世は変わったのでござると言う家康だが、氏政はこう口にする。
「その変わりゆく世に、力尽きるまであらがいたかった」
そして関東を納めることになるであろう家康に、我が民をよろしくと告げて氏政は去る。


秀吉が北条攻めを行います、また唐入りも考えているようです。その前に秀吉には鶴松が生まれ、しかも直言できる弟の秀長の容体は悪くなっていました。つまり秀吉を勢いづけるものはあっても、勢い余って暴走した場合に、止めることができる存在が限られていたわけです。最早寧々の言うことは聞かず、止められるのは実の妹の旭、そして家康となっていました。旭も病気でしたが、秀長ほど悪くはなかったようです。

ところで前回、寧々は秀吉のことを、周りの者の生気を吸い取るという言い方をしていましたが、弟、ひいては妹の生気までを吸い取ろうとしているかのようです。しかも茶々との間に生まれた鶴松も、幼くして病死し、何やら秀吉の周囲にいる人々が、すべて犠牲になって行くかのように思われてしまいます。

そして阿茶局が初登場です。この人は立膝の姿勢を取っており、袴を着けています。この大河では女性キャラが様々な形で登場していますが、家康の側室である阿茶と、秀吉の側室である茶々の雰囲気の違いが見て取れます。

さらに家臣たち。北条を滅ぼせばその所領を貰えるが、その代わり今の領国は召し上げられるというのは、どうやら覆せそうもありません。家康は家臣たちに今の所領を残すためにも、北条の所領を安堵しようとしますが、籠城の期間が予想したよりも長く、北条領は自動的に家康のものとなってしまい、結局今までの所領をあきらめざるを得なくなります。

どうもこの件で、本多正信が大久保忠世を呼び出したようです。また氏政がなぜ籠城を続けたのか、それは関東の一隅で穏やかに暮らしたかったからであり、それには糸を通じて、瀬名の考えが大きく影響していたことがわかります。思いがけないことに家康も驚きますが、氏政は我が民をよろしくと言って去って行きます。


飲み物-カウンターとカクテル
[ 2023/10/03 03:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその16-プールCの行方

ワールドカップ関連です。
まずフィジーとジョージアの試合です。

前半立ち上がり、ジョージアはトライを狙うもののフィジーのディフェンスに阻まれます。しかしフィジーの反則で前半4分にペナルティゴール(PG)、これでジョージアが先制。フィジーも14分に、ジョージアの反則でPGを狙うも決まらず。フィジーは相手陣深くまで入りますが、ジョージアがよく守って得点できず、逆にジョージアが2度目のPGを得ます。これで0-6。フィジーは再三ジョージアゴールを脅かすも、ジョージアがよく耐えて得点に結びつけられない状態が続きます。

そして30分、ジョージアはまたもPGのチャンス。0-9。ジョージアがコントロールしている感のあるこの試合、39分にジョージアはトライを決めるもののこれは認められませんでした。スコアは動かないままハーフタイム。後半の1分に、フィジーのラドラドラ選手にイエローカード。フィジーに取って厳しい時間帯が続きます。しかし後半10分、1人少ない状況ながら相手陣深く攻め込みトライで初得点。その後15人に戻ったフィジーは、ジョージアの反則で後半24分にPGを決めて10-9、さらに25分にフィジーのディフェンスにより、ジョージアにペナルティ。

ここでHIA検査(脳震盪や頭部外傷のチェック)のため出ていたジョージアのミカウタゼ選手が戻ります。そして27分、フィジーはジョージアのディフェンスを縫うように走り抜けてトライ。17-9。既に70分台半ば、時間稼ぎをしたいフィジー。しかし後半39分にテュイソバ選手のバンカー判定。ジョージアはPGを返し、さらにトライを狙おうと猛攻を仕掛けます。しかしそれを何とかしのいだフィジーが、2位通過への望みをつなぎました。

恐らく、今大会の名勝負に数えられる試合でしょう。ジョージアは大善戦でしたが、どちらかと言えばフィジーの方が、わずかにモチベ―ションが高かったようにも見えます。しかし後27分の相手を抜き去ってのトライは、如何にもフィジーらしさを感じさせるものでもありました。

そして豪州とポルトガルの試合。

今シーズンあまり振るわないと言われる豪州(ワラビーズ)ですが、3分にドナルドソン選手がPGを決めて先制。しかし果敢に攻め込むポルトガル。そして11分、マイボールスクラムからの展開でポルトガルのトライ。その数分後、トライを挙げたビッテンクール選手が危険なプレイでバンカー判定となります(最終的にイエローカード)。再びPGを狙う豪州ですがこれは外れます。そして18分、相手陣に攻め込んだ豪州がトライ。コンバージョンも決まって10-7とポルトガルをリードします。

さらに豪州は、反則からまたもポルトガル陣に攻め込み、モールを押し込んでポレクキ選手がトライ。さらに25分にもトライで、これで24-7とします。ポルトガルもよく攻めるものの、追加点がなかなか奪えません。36分にトライかと思われたものの認められず。結局前半の残り、スコアは動かずハーフタイム。そして後半、ポルトガルが豪州を攻める中、その豪州のマクライト選手がトライ。コンバージョンは決まらず29-7。しかし点差が広がっています。豪州ゴールの前まで攻め入るポルトガル。その後戻されますが、ポルトガルはなおも積極的に展開します。

その後ポルトガルは2本目のトライを奪うもののこれは認められず。一方豪州は後半に2人の選手がイエローカードで、2人少ない状態となります。何とかトライがほしいポルトガルが2本目をゲットしたのは後半29分、この時豪州は14人でした。そして32分、再び15人に戻った豪州は、33分にコロインベテ選手のトライ。これで34-14。コンバージョンは逸れたものの、豪州が20点のリード。ポルトガルも攻め込む意志を見せるものの、後半40分となり、ボーナスポイントを得た豪州が勝って2位への望みをつなぎました。

タイトルにもあるように、このプールCの順位争いも、ウェールズは確定的ではあるものの、それ以外がまだはっきりしない状態です。豪州はこれで勝ち点を11としますが、フィジーはジョージアに勝って勝ち点を10としています。そしてこの予選リーグの最終戦で、フィジーがポルトガルに勝てば、ボーナスポイントなしでも14となってウェールズと並び、2位が決定するという状況です。尤もプールD以外は、かなり順位争いは熾烈になっているようですが、これは改めて。

ところでコロインベテ選手がトライというのは嬉しいですね。ワイルドナイツ所属で、日本ではおなじみと言っていい選手です。

飲み物-黄金色のビール
[ 2023/10/03 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『風花帖』-20

藩主忠固が出雲派を遠ざけたことで、与市たちはこれで藩政改革が成ったと喜んだ。しかし源太郎は主膳が殺された日以来、病と称して登城することもなく、屋敷にいた。源太郎は犬甘派との接触も断ち、何事かを考えているようだったが、ある日吉乃にこう話して聞かせた。

「わたしは印南殿に助けられて、渋田見様への刺客となることを免れた。僥倖と言っていいが、上原(与市)殿のやり方は過激なので、旧犬甘派から身を引こうと思う」源太郎の、憑き物が落ちたような言葉を聞いて吉乃は嬉しく思う。吉乃もこれ以上、源太郎に争いの渦の中にいてほしくなかったのである。

これもそなたが印南殿に頼んでくれたおかげだ、ありがたく思うと言う源太郎だが、吉乃は新六のことが気になった。源太郎に代わって主膳を殺めたことを、罪に問われそうな気がしたのである。新六に難儀がかかるのではないかと案ずる吉乃に、源太郎はこう言う。

「印南殿があの場にいたことを知る者はわたしと早水(順太)殿、直’(方円斎)殿だけだ。誰もあの一件を口にする恐れはないし、印南殿は刀ではなく手槍を使われた。斬り口から印南殿とわかることもあるまい」

源太郎は確信ありげに言ったが、人ひとりの命を奪っておいて、そのままで済むとは吉乃には思えなかった。しかも新六が刺客を引き受けたのは、自分の頼みを聞いたからであり、吉乃は申し訳なさが募った。自分が新六に甘えすぎていると思った吉乃は、新六に詫びなければと思う。

10月に入って、新六の非番の日を確かめると屋敷を訪ねた。新六の屋敷には、相変わらず年寄りの家僕しかおらず、吉乃が案内されて屋敷に上がると、新六は、わずかな庭木があるだけの庭を、縁側でぼんやり眺めていた。吉乃が挨拶すると、新六は慌てて膝を正した。

何をしておられましたかと尋ねる吉乃に、新六は苦笑し、庭を眺めていただけですと答える。吉乃は微笑んで、庭は面白うございますかと訊いた。こんな形で新六と語るのは、これが初めてだった。新六は言う。面白うはございませんか、四季折々で変わるからと。

それを眺めて楽しまれるのですねと言う吉乃に新六は、四季があることは時が流れることであり、命というものを何となく感じると答える。命を感じるという新六の言葉に、吉乃は眉をひそめた。源太郎を助けるため、刺客になったのを後悔しているのではと思ったのである。

新六は再び庭に目をやった。その新六に吉乃は声をかけた。「やはり、わたくしは申し訳のないことをしてしまったようです」新六は怪訝な顔で、何のことであるのかを尋ねた。

吉乃は、自分が頼んだために、新六が意に添わぬことをしたのだと思ったこと、今日はそのお詫びに来たことを伝え、頭を下げる。新六は手を振って言った。武士であれば常に生死の覚悟はしていること、渋田見主膳も同じ思いであったであろうこと、武士はいつ何時、首を失うことになろうとも、悔いる心は持っていないと。

しかし吉乃はこう尋ねた。
「されど、新六殿は浮かぬ顔をされておられました。生死の覚悟を定められておられるはずなのに、なぜでございましょうか」

吉乃に重ねて訊かれ、新六は思いがけず真面目な表情になって答えた。
「上原殿たちは、殿が怒りをお見せになられぬゆえ、諫言を受け入れられたと思われているようですが、さようなことはありますまい」


渋田見主膳の暗殺後、源太郎はいわば引きこもってしまいます。新六が刺客を自ら代わってくれたことは幸いであったものの、上原与市の過激なやり方とは、一線を画したいと考えているようです。そして吉乃も、夫が争いのただ中から身を引くことに賛成でした。しかし一方で吉乃は、暗殺者が新六であることが発覚するのではないかと案じます。それに関しては、手槍で主膳を殺めており、主膳の刀傷から犯人が割り出されることはないと、源太郎は確信したように答えます。

しかし吉乃は、人命を奪っておいてそのままで済むとは思えず、しかも自分が頼んで刺客を引き受けさせたことを申し訳なく思い、新六の非番の日に屋敷を訪ねます。新六は庭を見ていました。四季折々の移ろいに命を感じると言う新六に、吉乃は、刺客を引き受けたことを後悔しているのではないかと思い、そのことを詫びますが、新六は、武士とは常に生死を覚悟しているものと答えます。

ただ新六は、生死を覚悟しているとは言うものの浮かぬ顔でした。どうも与市たちが、藩主忠固が怒りをあらわにしないため、藩政改革が成されたと喜んでいるものの、実はそうではないことを見抜いているようです。嵐の前の静けさのようなものかも知れません。

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2023/10/02 23:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

第36回の『武将ジャパン』コラムに関するnote記事

では今回もtaketak39460607さんのnote記事のご紹介です。それからすみません、『どうする家康』第37回のあらすじと感想はこの次になります。そして『武将ジャパン』関連コラムからの引用部分は、一部文字色をダークブルーにしています。


大河コラムについて思ふ事~『どうする家康』第36回~
https://note.com/taketak39460607/n/nc929cff716b5

『麒麟がくる』であれば、閨怨(けいえん・寝室で夫の不在を嘆く妻という意味・出征兵士の妻が嘆くテーマは定番)の漢詩でも引いてきたでしょう。
このドラマにそんなことを期待する方が悪いんですかね。

これに対してtaketak39460607さんは、
「2人の子供を育てるのに『独り寝の寂しさを怨む』ような状況になるでしょうか?」と疑問を呈し、「シチュエーションや背景が違うところに漢籍知識を引用しても人物の気持ちに沿わないと思いますが」と反論しています。

そもそも武者さん、ここでも『麒麟がくる』を叩き棒にしたくて、無理やりこういう漢籍を引っ張り出して来ている印象がありますね。

そして私もこれについては関連投稿に、このtaketak39460607さんの記事を引用して書いていますが、筆の持ち方についてです。

衣装のセンスもしょーもないし、筆の持ち方もおかしいし、1ミリたりとも見応えナシ。

これに対しては
「何度か同じことを書いていますが(数えたところ4度目ですね。またですか?)、筆の持ち方には『人差し指と中指を筆にかける双鉤法』と『人差し指を筆にかける単鉤法』があります。於愛さんの日記を書く手元を見る限り、人差し指を筆にかける『単鉤法』ですね。かな文字や細かい字を書くのに適しているそうです」
「基本的な筆の持ち方が2種類ある事は調べれば出てくるのですが」

実際「筆の持ち方がおかしくない」にもかかわらず、おかしいおかしいと叩きまくるから反論されてしまうのですけどね。しかも、自分が好きな朝ドラでも、似たような持ち方をしていると言うのに。

北条氏直には娘が嫁いでいるとか、真田に納得させるとか、脚本家が勉強して辻褄合わせをしている感が漂っています。
そしてそこへ氏政が歩いてやってきて、今度は北条の立場を説明セリフで語る。
とにかくもう、立ったまま説明セリフの繰り返しでシンドい!

こちらに対しても
「天正壬午の乱後の北条家との和睦の証として上野・沼田の安堵を打診され、お葉さんの娘・督姫が北条氏直公に嫁ぎました。(これは『どうする家康』30話で描かれています)」とあり、さらに第35話で、真田昌幸が沼田を渡すことを拒否し、さらに徳川の真田への信用の証として、家康の娘または養女を輿入れさせることを検討したことにも触れられています。
しかし北条は上洛しない、おふうが徳川を信じてくれと夫氏直を説得するも、氏直の父氏政が、沼田問題を持ち出して徳川を約束を果たしていないと言う。こういった点がすべてこのnoteで指摘されています。
さらにそのうえで
「『説明セリフの繰り返しでシンドい』と言いますが数話にわたって徳川・北条・真田の沼田問題をめぐる動きを描いているのに貴方が聞いていないから辻褄合わせに見えるのでは?」
とありますが、同感です。

特にこういう部分、武者さんがちゃんとドラマを観ていないと思われる所以でもあります。そして何かと言えば
説明セリフ
辻褄合わせ
しかも妙だなと思うのが、武者さんは好きな大河(麒麟がくる、鎌倉殿の13人)でも、ちゃんと観ていないのではないかと思われる記述があるのですが、それに対しては説明セリフとも辻褄合わせとも言わないのですね。

そして例の「ビッグモーター」の件。

そのわけのわからない部屋で、寧々は不倫をテーマにしたWeb漫画広告セリフみたいなことを言う。
ビッグモーター秀長がフォローしても、嘘臭いとしか思えない。

これも当然ながら
「ビッグモーター事件は佐藤さんの所属事務所によると7月21日付でビックモーターとの契約は解除されてCMを降板しています」と指摘されており、
「『タレント本人に罪は無いとか、いやいや事務所を通していたら同じだとか、賛否両論は色々と聞かれますが、とにかく不祥事のイメージがこびりついているのだけは間違いありません。』と貴方は前回言っていましたが、タレント側に非がない企業側の不祥事にいつまでも粘着し無関係になったタレントを理不尽に中傷し続けるのは名誉棄損になると思います」
と反論されています。

それからこれは、武者さんにこのような文章を書かせている武将ジャパンに対してですが、
「そして武将ジャパンは執拗に無関係・無実のタレントを中傷し続ける所属ライターを商用ブログで言いたい放題で野放しにするのですか?」
ともありますね。

あと
「屋根が全くない、木造の廊下」が日本の天候を踏まえていないという点も、
「日本家屋には『広縁』と『濡れ縁』があります」
とちゃんと書かれています。
(ちなみに私はくれ縁と濡れ縁と書いていますが、奥行きが幅広いくれ縁のことを広縁と呼びます)

それから

千代がまた出てきた!
こんなカルト臭い女を出さないで欲しい。
穴山梅雪と一緒に討たれた設定で良かったでしょうに、一体どんな需要でしょうか。

とありますが、これに対しても、
「武田滅亡後、実家馬場家の領内である教来石に潜伏し、その後彦さんに匿われているのですが、どうやって堂々と伊賀越えの際穴雪さんに同行できるでしょうか?」
と反論されています。
尚この千代が馬場信春の娘とされている件に関しても記述がありますが、長めなのでここでは割愛させていただきます。興味をお持ちの方は上記リンクからアクセスして読まれるといいでしょう。なかなか興味深いです。

しかし千代がカルト臭いだの、穴山梅雪と一緒に討たれたらよかっただの、本当に主観丸出しだなと思います。

他にも於愛の胸の押さえ方、息遣いの粗さがわざとらしいと書かれている点にも、
「胸部には、肺、心臓、食道などが存在し、特に肺や心臓の疾患は胸痛を伴うことが多いそうです。
於愛さんはときどき胸の痛みが現れ、動悸息切れなどもあったようですが。
貴方は人が急な病気で苦しんでいる時に『こんなわざとらしい「ハァハァ」はホラーギャグ漫画』『わざとらしい胸の押さえ方も酷かった』と嗤っていられるような心無い人ですか?」
とありますね。

また胸痛には、自律神経失調が原因というのもあるようです。この場合も息遣いが荒くなるようで、つまるところ内臓疾患などでなくても、多くの疾病に見られる症状と言えそうです。

それと「真田の忍」の件、そんなに忍とわかる誰かがうろうろしているのかという記述に対しては、それは千代のことであると書かれています。実際こういうのは、ドラマをちゃんと観ていればわかることですけどね。
また秀長が兄秀吉のことを家康に喋る件、悪い兄とわかっていていろいろ勧めているのか、ビッグモーターの社員が街路樹に除草剤を撒いていたような気分なんですかねと書いていることには
「ビッグモーターネタ、貴方それウケていると思ってやってるんですか?
いつまでもドヤ顔で中傷、ものすごく痛々しいです」
とtaketak39460607さんからきっぱり言われています。

武者さん自身は気が利いた表現だと思っているのかも知れませんね。あくまでも、武者さん自身がそう思っているだけなのでしょうが。

その他にも、この大河をゴシップや芸能ニュースを楽しむ気持ちで鑑賞すればいいという記述には、
「歴史系レビューのはずが全く歴史自称に触れず、歴史改変してそれを広めたりし、ゴシップ記事をアップし侮辱しているようですがブーメランですか?」
とあり、
「マザーセナ信仰、バカな女をおちょくる、ババアはちゃんとコケにしてくる」
といった表現も、バカにしていると指摘されています。

他にもかなり色々と指摘または反論されていますが、かなり長くなってしまうので、今回はこのくらいにしておきます。
しかしこのコラム、はっきり言って5ページも必要かと思いますね。『いだてん』までは2ページでしたが、それでいいのではないでしょうか。
何よりも、その5ページで大河に何が描かれており、どのような史料を基にしているかをわかりやすく書いてくれるのなら、それもありかと思いますが、あらすじすらちゃんと書かれておらず、コラムの後半部分はゴシップネタを基にしたドラマ叩き(出演者やスタッフ叩きを含む)と持説展開では、「歴史系ライター」の仕事とはとても言えないでしょう。


飲み物-注がれるコーヒー
[ 2023/10/02 05:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその15-大差試合、完封試合。

ワールドカップ関連です。
まずNZ(オールブラックス)とイタリアの試合です。

前半5分、ウィル・ジョーダン選手のトライでNZが先制。その4分後イタリアもペナルティゴール(PG)を返すも、今度は16分にNZがモールで押し込み、さらに18分と21分にもNZのトライ。勢いに乗って攻め立てるNZは26分にも相手ゴールに飛び込み、この時点で既に35-3となります。イタリアも反撃を試みてはいますが、どう見てもNZペースで試合が進んで行きます。

さらに33分にアーロン・スミス選手のトライ。スミス選手はこれでハットトリック。NZは前半の終盤にも1トライで、49-3でハーフタイム。そして後半に入ってもNZの勢いは衰えません。イタリアが後半7分にトライを決め、49-10とするものの、その直後にNZも反撃に出ます。しかも相手のミスを、悉くチャンスに結びつけるかのようなNZは、後半15分にもトライで、これで63-10。その後もNZは相手ゴールに飛び込んで、後半26分では70点台となり、イタリアを寄せ付けません。そしてコンバージョンは途中から代わった「微笑みの貴公子」、ダミアン・マッケンジー選手。

NZはこのまま100点奪うのではないかと思われる猛攻で、後半32分には80点台に乗せ、しかも難しい位置からのコンバージョンも、マッケンジー選手がすべて決めます。後半36分、ついにNZは96点。試合終了間際、イタリアはやっと1トライを返しますが、終わってみればNZのすさまじさが目立つ試合ではありました。

ところでこの試合、前主将のリッチー・マコウ氏と、かつてのオールブラックスのメンバーで、イタリアと日本のHCを務めたこともあるジョン・カーワン氏が観戦に訪れていました。ちなみにカーワン氏の夫人はイタリア人です。あとオールブラックスと言えば、マッケンジー選手を含め、日本のトップリーグでのプレイ経験がある人も多く、顔馴染みの印象が強いですねやはり。尚このチームの6名が、来シーズンのリーグワンでプレイ予定です。

そしてスコットランドとルーマニアの試合です。

スコットランドは前半8分のトライ。ルーマニアも反撃しますが、16分には2本目のトライを挙げ、何とか相手陣に入りたいルーマニアをかわして、20分に3本目のトライ。相手へのタックルも多いものの、ミスも多いルーマニア。尤もハンドリングエラーはスコットランドの方が多かったのですが、それをあまり感じさせないスコアです。さらに悪いことに、29分にルーマニアイエローカード、しかもバンカーシステム。1人少ないルーマニアに襲い掛かるスコットランドですが、この時ルーマニアにまたもイエローカードが出ます。

片やスコットランドは33分に4本目、そして37分に5本目のトライ。一方でルーマニアはまたバンカー判定で、1人戻ったものの2人が一時退場。さらにスコットランドは、前半終了間際にもトライを挙げて42ー0のスコアでハーフタイム。波に乗るスコットランドは、後半4分にクリス・ハリス選手のトライ。後半8分のトライは認められなかったものの、13分には56-0。試合が一方的になって行きます。そしてその後17分にも得点を重ねます。

このトライの後、ルーマニアもスコットランドゴール近くに攻め込んで、あるいはと思わせるシーンもありましたが、スコットランドに阻まれてしまいます。相手ゴールが遠いルーマニア。そして後半30分、スコットランドにまたもトライで70点。その後も得点を重ね続けるスコットランドは後半37分で84点、これがファイナススコアとなります。ルーマニアは南ア戦同様、無得点で試合終了となりました。

ルーマニア、今回も感じたことですが、相手にボールを奪われた時のディフェンスが、ちょっと今一つな気がしました。それだけプレッシャーが強いということでもあると言えば、それまでではありますが。しかしスコットランドも猛攻でしたが、イタリア相手のNZの方が何か凄みを感じさせました。

オールブラックスの場合は特に、相手に有無を言わせない凄みと言うべきでしょうか。尤もイタリアも2トライは返しており、仮にもシックスネーションズにも参加している以上、単に得点されるだけでの存在ではないのですが、それでも本気のNZには歯が立たない状態でした。尚日本はワールドカップでここに145失点していますが、イタリアも1999年大会で100点ゲームとなったことがあります。


飲み物-パブのビール
[ 2023/10/02 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその14-プールDの今後2

ワールドカップ関連です。
まず日本とサモアの試合から。

サモアがPGを得たもののこれが決まらず。その間日本はサモア陣に攻め込んでいい動きも見せ、そして日本ボールのスクラムから展開、最後はラブスカフニ(ラピース)選手のトライで日本が先制します。サモアも日本陣深く入り、チャンスを得そうになるものの、反則もあってなかなか得点できません。その後サモアは前半24分にPGで3点を返しますが、27分に日本もPGで3点を追加。さらに31分、レメキ選手の前進から一気に相手ゴール前に出て、これがリーチ選手のトライにつながります。

サモアはスクラムハーフのタウマテイネ選手がイエローカード。サモアは1人少ない状態ながら、日本ゴールを目指そうとするものの、堀江選手がサモアの選手に顔をぶつけたということでバンカー判定。互いに14人で戦う中、サモアはモールを押し込んでセイララ・ラム選手のトライです。スコアは17-8でハーフタイム。そして後半、タウテマイネ選手が戻ります。しかし後半6分、ベン・ラム選手がバンカーシステムのため退場。日本の堀江選手が戻って15対14。

後半8分。日本がモールでトライ。これで日本は22点、そしてサモアのラム選手は結局レッドカード。日本はその後PGでさらに25点とします。そして後半22分、松島選手のトライは認められず。さらに後半24分、サモアは反撃に出ます。パイアアウア選手のトライ。日本も後半34分にPGを決めるものの、さらなるトライがほしいサモアは37分にリアリファーノ選手がトライ、そして自らコンバージョンを決めて28-22とします。多少危なくなりかけるも、後半40分に日本がタッチの外に蹴り出して終了。

何だか、2019年のスコットランド戦を彷彿させる試合でした。先に日本が大量得点し、後で相手に追いつかれそうになるパターンですね。やはり元NZや豪州代表が入ったサモアは、なかなか手ごわい相手ですが、ボーナスポイントを取れなかったものの、きっちりと勝ったのは評価するべきでしょう。
追記  日本は流選手の欠場が響いたところもありますね。やはりベテランですし、姫野キャプテンのツイッター(X)投稿に「なぎ(流選手のニックネーム)次はユニフォームで」とありましたし。https://twitter.com/teikyo_8/status/1707549687400599945 姫野選手投稿)

それからトライを取りたかったレメキ選手、自ら得点することはできなくても、随所で彼のプレイは光っていました。次節は日本は2位を賭けてアルゼンチン、そしてサモアはイングランドとの試合に臨むことになります。

そしてチリとアルゼンチンの南米対決です。

チリがPGを狙うもこれははずれ。チリのゴールを狙うアルゼンチン(ロス・プーマス)は、この試合100キャップ目のニコラス・サンチェス選手が先制トライ。アルゼンチンはその後もPG、トライを決め、前半23分で24-0とします。しかしその後イスグロ選手がバンカーシステムの判定で、この辺りからチリのディフェンスがよくなります。結局イスグロ選手はイエローカード。そしてアルゼンチンは34分、トライかと思われたもののこれは認められません。

24-0のままハーフタイム、そして後半。5分にアルゼンチンが4つ目のトライでボーナスポイント獲得。チリはなかなか得点することができないものの、相手にプレッシャーをかけようとします。その後11分、チリに待望の初トライ。決めたのはボフメ選手。しかしこれは無効となります。しばらく双方無得点の状態が続きますが、23分にアルゼンチンのトライ。アルゼンチンは27分にもトライで、これでスコアは45-0。

しかしこのままでは終われないチリ。アルゼンチンゴール前のマイボールラインアウトから押し込んでのトライ。しかしその後もアルゼンチンはトライを狙い続け、後半37分、そして79分にトライを追加してこれで59-5。最終的にアルゼンチンの圧勝で、チリは1トライのみを返したのみで、ワールドカップを去ることになりました。アルゼンチンは8日に、日本と対戦することになります。

しかしチリ、もう少し精度を上げてくるのかなと思ったのですが…やはり初出場だとこのようなものでしょうか。尤もチームによりけりで、サモアは初出場(当時は西サモア)で、不調だったとは言えウェールズに勝ったりもしていますが。それとアルゼンチンも南米同士ということで、かなり勢いづいたところはありそうです。お客さんのサッカー風のノリもそれを後押ししていたようですし。

日本が決勝トーナメントに行くには、このアルゼンチンにまず勝つ、できればボーナスポイントを取って勝つことになるでしょう。でないと「ジャパンが歴史を変える」のは難しくなります。決勝トーナメントでウェールズを倒すくらいは念頭に置いてほしいです。サモアとイングランドはイングランド優勢ですが、サモアが大物食いをする可能性もないとは限りません。ただその場合でもイングランドの1位は変わりませんが。
追記2  日本またはアルゼンチンが4トライ以上で勝って、得失点差がイングランドを上回った場合を除きます。何はともあれ、まず勝とう!!日本。
(2023年10月1日加筆修正)


飲み物-パブのアンバーエール2
[ 2023/10/01 05:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第36回に関しての武将ジャパンの記事について-5

第36回の『武将ジャパン』大河コラム関連その5です。尚、taketak39460607さんのnote記事のご紹介は、この次の大河関連投稿になります。

5ページ目、例によってファンダムやジェンダー論関連の持論展開が目立ちます。そして以前も登場した屈原の
「衆人皆酔えるに我独り醒めたり」(衆酔独醒)

衆人皆酔えるに、我独り醒めたり。屈原『漁夫辞』
みんなハッシュタグで無茶苦茶盛り上がっているけど、自分はそういう性格じゃないんだよね。

まず意味から行きましょう。
「多くの人は酔っているのに、私ひとりだけが醒めている。それ故に罪となり、遠い地に流されたのだ」
「自分はそういう性格ではない」とはちょっと違うような気もしますが…。

そしてファンダムとハッシュタグについて、

中高年以上は放映時間に大河を一斉に見ることが習慣としてあり、大手掲示板で実況書き込みをする人も多かった。その若い頃の習慣が抜けず、リアルタイムで投稿することで承認欲求を満たすことができるのです。そりゃ楽しいとは思いますよ。考えに考えて投稿してもろくに「いいね」も「リポスト」もされないのに、ハッシュタグつけてドラマのことを語ったらそれがドッとつく。中毒性もあるでしょう。

ハッシュタグをつけての投稿は、(武者さんがあまり好きでないであろう)中高年以上の、おじさんやおばさんのものなのでしょうか。またその人たちの投稿は、本当に承認欲求を満たすためのものなのでしょうか。そしてそれは、中毒性があると言い切れるものなのでしょうか。

確かに同じドラマを観ている同志で、やり取りをするのは楽しいものであり、その意味でハッシュタグは有効な手段です。しかしその人たちは年齢的にまだ若いかも知れないし、先行放送あるいは再放送を観ているかも知れないし、承認欲求よりもそのやり取り自体が楽しいからという動機からやっているとも思われるのですが、なぜこう断言してしまえるのでしょうね。武者さんのネガティブなファンダム観が窺えます。

その一例としての『ちむどんどん』(大河コラムのはずなのですけどね)反省会タグに関して。

◆ちむどんどん、イライラしても「見てしまう」視聴者達 一体なぜ?識者が推し量る「制作側の意図」(→link)
ハマって見ているならまだしも、つっこんで見ることが中毒性になってしまうですね。
(中略)
『ちむどんどん』についていえば、反省会タグに夢中になっていたと思われる方と実際に話したことがあります。
その方は、反省会タグで猛威を振るっていた“ある誤認”を元に批判してきたため、それに対し論拠を示しつつ、否定しました。そのときの相手の不機嫌な顔は今でも思い出せます。
どうやら「いいね」や「リポスト」に溺れていると、自分に確固たる自信が湧いてくるようで。

私もこの朝ドラの反省会タグは何度か目にしたし、中にはもっともであると思われるものもありました。武者さんの場合、好きな作品への反省会タグというだけで、敵視しているふしがないでしょうか。ならば見なければ済む話です。それとこの場合の「ある誤認」とは具体的に何なのでしょうか。

しかも、

私の指摘に対して「この番組の識者である我が意に背く気か!」とイラつく様子なのです。
しかし、だからといって論拠立てての反論はしてこない。

失礼ですが、何やらブーメランのように見えてしまうのですが。
その指摘が何であるのか、そして相手がどのようなことを言ったのか、よくわからないので何とも言えませんが、実際『ちむどんどん』にはその当時存在しなかった物、法律上適用されなかったこと(沖縄の農産物を本土で売れないといった)が適用されたかのような描写も出て来ており、それを指摘した人も当然いるわけでしょう。

今にして思えば「ちむどんどん」はアンチが強いだけで、そこまで悪くなかったのだと思います。
その次の『舞いあがれ!』は本タグもアンチタグもあそこまで盛り上がっていない。
ただひたすらつまらない、突っ込む価値がないと思われたドラマは、無言の離脱視聴者が増え、ただ単に数字が落ちるだけです。

既に上の方で述べていますが、疑問に思える点も沢山ありましたよ。
そして『舞いあがれ!』は叩くのですね。私はこの朝ドラは、そこまで投稿をチェックしたわけではありませんが、前作に比べると、突っ込まれる要素が少なかったのではと思えます。無論人によって好き好きはあったでしょうが。

SNSを見ると『どうする家康』も、反省会投稿そのものが減っています。「いいね」や「リポスト」がそうそうつかないんでしょう。数字や関連商品の落ち込みぶりと一致します。
今も稼働中の「反省会」は、滝行に挑むようなストイックな心境だと思いますね。

これで不思議なのが、武者さんは「いいね」や「リポスト」目当てで投稿するのが嫌だと言っているわけです。ならば、そういう投稿が少ないのは寧ろファンダムが健全に回っているわけであり、評価するべきことだと思うのですが、今度は皆が無関心だからという方向に持って行きたいのでしょうか。

そして「牝鶏晨す」、要はめんどりが鳴いて朝を知らせることから、女が権勢を振るうことのたとえで、国や家が衰える前兆とみなされるわけですが、これも時代遅れだとしたうえで

かつて、倫理、教育、道徳、人権、生真面目さを冷笑する態度こそがかっこいいとみなす風潮がありました。
(中略)
クールな本音をネットに書き込む自分たちこそが情報強者で特別だという特権意識が広まっていったのです。
そういう世代が、今ではそれなりの発言権を持つようになり、今、いろいろと弊害が出てきています。
典型的な逆張り冷笑欲求として、草を生やしながら女性蔑視をキメたいというものがあります。

その次にエコーチェンバーが出て来ますが、これはあまり詳しく書かれていません。
そして順番が前後しますが、この後にも

今年の大河ドラマを熱心に擁護している方たちの中にも、一部過激な方たちがいます。
ドラマを批判するSNSの反省会タグまで乗り込んできて、批判的なファンを攻撃していくのです。
彼らを見ていると、大河ドラマの出来がよいかどうかより、誰かを叩いたり、仲間同士で承認欲求を満たすことが大事なように思えてきます。

自分と仲間が推すと決めた大河は意地でも褒める。そこを抜け出そうものなら里を抜けた忍者のように叩かれる。
そんなギスギスした村社会のシステムが見えてきたように思え、興味深い。

先ほどブーメランだとちょっと書きましたが、これらの記述も似たようなものだと思います。
「大河ドラマの出来がよいかどうかより、誰かを叩くのが目的」
「自分と仲間が推すと決めた大河は意地でも褒める」
今までの武者さんのこのコラムを見る限り、この2つはかなり顕著な傾向となって現れているのではないでしょうか。しかも、それが年を追うごとに過激化している印象を受けます。

そして
「倫理、教育、道徳、人権、生真面目さを冷笑する態度こそがかっこいいとみなす風潮がありました」
とあります。武者さんはそうでないということなのでしょうか。
しかし嫌いな大河だと、出演者や制作スタッフが真面目に取り組んでいる作品を冷笑し、また登場人物を、かつてビッグモーターのCMに出ていたものの、イメージダウンになるので自ら降板した俳優さんを未だに「ビッグモーター」呼ばわりし、また近眼設定の登場人物をそうでないと一方的に決めつけ、こちらもまたレーシック呼ばわりしているわけです
正直こういった点では、武者さんも「逆張り冷笑欲求」と言えるのではないでしょうか。

現にこういう記述も出て来ます。

『どうする家康』は、こうした状況と非常に似通っている。
側室オーディションだけで一回使う。
マザーセナ信仰で何もかもばっちりだ。
バカな女をおちょくる女叩き要素も小ネタとして入れてくる。
団子売りだの大政所だの、ババアはちゃんとコケにしてくる。
『麒麟がくる』の”駒ちゃん“みたいな生意気な女はいないし!
ああ、なんて甘い世界なんだ!
そういうノスタルジーには合致しますよね。同じ脚本家の『レジェンド&バタフライ』もそうでした。

「側室オーディション」「マザーセナ信仰」「バカな女をおちょくる」「ババアはちゃんとコケにしてくる」
非常におちょくっている印象がありますし、このバカな女とかババアをコケにするというのを平気で出してくるのが、言っては何ですが、武者さんは本当は女性蔑視なのだと考えざるを得なくなります。
第一、団子屋の婆さんとか大政所の気持ちを読み取れていませんし。

で、これも『どうする家康』関連で、このような諺を引き合いに出しています。

櫝(はこ)を買いて珠(たま)を還(かえ)す。『韓非子』
ブランドのわかる箱だけ欲しいんです。中身はどうでもいいし。

この意味ですが、
「 外見の立派さに惑わされ、中身の本当の価値に気が付かないこと」です。
何か微妙に意味がずれていないでしょうか。

そしてこれに関連することで、

もしも『どうする家康』が民放ドラマや映画だったら。
あるいは女性主人公や女性脚本家であったら。
もっと徹底的にボロボロに叩かれていたかもしれない。
つまり、「男性向き大河」という“ラベル”に『どうする家康』の真価はあり、それを褒め、自己と一致させることが、自我の一部になっているのかもしれません。瓶の中身がまずかろうがどうでもいいと。

女性主人公や女性脚本家ならもっと叩かれていたとありますが、それを言うなら武者さんは、女性主人公や女性脚本家の大河を過去に叩いたこともあるので、これは如何なものかと思います。「女性だから叩かれる」という発想は、大河に於ける女性の地位を自分で貶めているようなものではないでしょうか。

また私としては、『どうする家康』は少なくとも、過去の、特に20年くらい前までの男性向き大河(の定義がどのようなものか、やや不明ですが)とは別物のように思います。武者さんにしてみれば、おじさんまたはおばさん向け大河でミソジニーと言いたいのかもしれませんが。

それからネスレ元社長の高岡氏の記事についてです。

こちらの記事が話題になっていたので、読まれた方も多いでしょうか。
◆【独自】《ジャニーズCM打ち切り問題》元ネスレ社長独占告白! 看板商品のCMに退所後の香取慎吾さんを起用...「タレントには罪がない」という理由(→link)
元ネスレ社長の見解が述べられています。
ジャニーズ起用の危うさとともに、ネスレは東京オリンピックスポンサーにもならなかったと指摘されています。
どうにも危ういと感じていた。その感覚を重んじたことが今になって急激に評価されています。

この記事ですが、一部切り取り報道をされているようにも見えます。
こちらの記事(アエラドットコム)では、元社長である高岡氏のこういうコメントが紹介されているので、その部分を挙げておきます。

https://news.yahoo.co.jp/articles
/44265f0bb26f042aa68b969b1aa2a32358419634?page=3

今、市場調査したら、ほとんどの人は、ジャニーズのタレントが広告に出ている商品は買わないって言うでしょう。でも、それはうそです。買うとは言いづらいから、買わないって答える人が多いだけで、回答結果と実際の購入行動が一致するとは限らない。それを理解したうえで判断するのがマーケティングのプロであり、企業としての正しい姿勢だと思います。

みなさん、ジャニーズの企業体質を変えろって言いますけど、加害者本人がいない今、何をどう変えるべきだと思っているのでしょうか。社名を変えれば、体質は変わるんですか? トンチンカンすぎて、グローバルでは笑われますよ。

隠蔽(いんぺい)体質を責めるつもりなら、取引企業やメディアも、性加害の実態を知らないふりして、あるいは知ろうとしないで、一生懸命ジャニーズにお金を投じてきたわけなんだから同罪でしょう?


武者さんはこの記事のことを、ご存知なかったのでしょうか。

あとまたメールフォームのリンクがありますね。
まあ私は、武者さんが望むような意見は送らないとは思いますが。


飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2023/10/01 01:15 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『風花帖』-19

驚く方円斎に新六はこう言った。
「それがしも旧犬甘派に身を置いているのであれば、小笠原出雲につながる渋田見主膳を斬ったところで不思議ではござるまい」

方円斎は、6月に出雲を斬ろうとした時には巧みに逃げた印南殿が、なぜ考えを改められたのか、実は主膳を助けようという魂胆かもしれぬなと疑わし気に言うが、新六は、それがしにはお守りせねばならぬひとがおり、そのひとの願いによってかくは参ったと答える。

方円斎は一声、笑止とかけて間合いを詰め、居合を放った。新六は後方へ跳び下がって刃を避け、片手で方円斎を制して言った。待たれよ、それがしはまことのことを申しておるだけ、早水(順太)殿と菅様だけではしくじるやも知れませんぞ、それがしが参れば万に一つも主膳を逃したりいたさぬ、直(方円斎)殿ならおわかりのはずと。

方円斎は刀を鞘に納め、ならば行くがよい、菅殿らは馬場の北の端にて主膳を待ち伏せいたしておると言い、新六はならば参ると走り出した。そして方円斎のそばを駆け抜けようとした時、方円斎は腰を静め、新六に斬りつけた。

新六は宙に飛んで白刃をかわした。方円斎はさらに間合いを詰めて斬りつけてくるが、新六は揺れるように動き、方円斎が冗談から振り下ろした刀の峰に飛び乗った。
「おのれ、足鐔(そくたん)か」

方円斎は叫び、大胆にも刀を捨てて、空中で回転して跳ぶ新六に向かって、脇差で斬りつけた。地面に降り立った新六は刀に手を添え、鍔で方円斎の脇橋を受け止めた。次の瞬間、2人はそれぞれ後ろへ跳び下がり、方円斎は笑って言った。
「勝負なしじゃな」

新六は頭を下げ、方円斎に背を向けてまたも走り出した。その頃源太郎は提灯の灯が近づくのを待ち受け、刀の柄に手をかけて、今にも立ち上がろうとした時、背後に誰かの足音を聞いた。振り向いた源太郎に、菅様かと声をかける頭巾姿の男がいた。その声は新六の声だった。なぜ来られたと驚く源太郎のそばに、新六は身を寄せた。

「奥方様に頼まれたのでござる。刺客など菅様のなさることではない。それがしが代わりましょう」
さようなことはできぬと低い声音で断る源太郎。それと同時に順太が飛び出して
「来たぞ」と言うなり駆け出した。

源太郎は後を追いかけようとしたが、新六はご免と言って源太郎の腕をつかみ、腰を入れて投げ飛ばした。地面に叩きつけられて、うめき声をあげる源太郎に、新六はすぐに立ち去られよと言い、順太を追って走って行った。そして新六は順太に追いつき、たちまちのうちに抜き去ると順太の手槍を奪って行く。

そして新六は、提灯を持った供を連れた主膳に駆け寄った。主膳は新六に気づき、
「何者だ」
と怒鳴るが、その時新六は宙に舞っていた。

新六は主膳の頭上を飛び越える時、順太から奪った手槍を投げつけた。そしてそのまま地面に降り立つと、振り向かずに走り去って行った。
主膳の供の者は、主に駆け寄った。主膳の肩先から首筋にかけて手槍が刺さっており、体が揺れてそのままあおむけに倒れた。

この供の者が主膳を屋敷まで運び、その時はまだ息があったが、4日後に主膳は絶命した。この主膳暗殺に対し、藩主忠固はすぐには怒りを表さず、出雲派の重職たちを遠ざけ、小笠原蔵人、伊藤六郎兵衛、小西四郎左衛門や二木勘右衛門らを重用する姿勢を見せた。


刺客として馬場に赴いた新六ですが、いきなり方円斎の挑戦を受けることになります。出雲の刺客とならなかったことが、旧犬甘派の不信を招いているようです。しかしそこは夢想願流の使い手の新六、方円斎の襲撃をものともせず、源太郎が身を潜めている方向へと走り出します。

当然ですが、源太郎は新六の出現に驚きます。奥方様、つまり吉乃に頼まれたのでござると言う新六は、自分が代わりを買って出ます。そのようなことはできないと答える源太郎ですが、ここで新六は少々荒っぽい手を使います。つまり源太郎を投げ飛ばし、即座に動けないようにした後、今度は順太に追いついて、手槍を奪うと主膳に近づきます。しかも相手に有無を言わさず宙を舞い、手槍を相手に投げつけます。

実に素早く、的確に仕事をやってのける新六。しかも彼の得意技である夢想願流、相手の刀の峰に飛び乗る技を披露したのは、やはり武術の腕にすぐれた方円斎に対してのみであり、主膳に対しては、相手に刀を抜く隙すら与えませんでした。主膳は4日後に亡くなり、藩主忠固は表向き平静にことを進めて出雲派を遠ざけますが、しかしこれだけでことが収まるようには思えません。

飲み物-アイスコーヒーとストロー
[ 2023/09/30 23:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ラグビーあれこれ-ワールドカップ絡みで少し

日本時間で29日の早朝に行われた日本-サモア戦は、日本が28-22で勝ちました。ボーナスポイントを取れなかったのが不満と言う声もあるようですが、まず勝ち点4をゲットしたことを喜びたいと思います。そして今後の修正点が、アルゼンチン戦で功を奏しますように。

試合についてはまた別に書く予定です。ところでNHKの録画中継で、超ラグトークに元稀勢の里の二所ノ関親方が出演していましたね。ご本人は、アメフトがお好きなようです。

さてそのラグビー日本代表、2019年大会からジャージーの地模様に吉祥文様をあしらっています。そして今回はフランス開催ということもあり、さらに新たな文様があしらわれています。それは何か、久々にTHE ANSWERから。

「日本人を嫌いになる事は絶対ない」 ラグビー日本代表ユニに隠された開催国への粋な敬意に海外称賛
(THE ANSWER)

実際記事を読まれるとおわかりでしょうが、今回はジャージーの胸の部分に、フランスのシンボルともいえる
「フルール・ド・リス」
を入れているのですね。直訳するとユリの花ですが、実際はアヤメの仲間とされています。このジャージー、今までのジャージーをリサイクルして作ったものですが、このような仕掛けもあったわけです。

フルールドリス

フルール・ド・リス(Wikimediaより)

ところでこのワールドカップ、観ているとおわかりでしょうが、週末に試合が集中し、一方で試合のない日もあります。これにはラグビー特有の事情が絡んでいます。

ラグビーはコンタクトの激しいスポーツであり、1週間に2回程度しか試合ができません。そのためまだ決勝トーナメントではないにもかかわらず、試合のない日が存在します。このため15人制ラグビーは、オリンピックの種目に加えられておらず(半月で全日程をこなせないので)、ワールドカップが唯一の世界一を決める大会となっています。

ただし7人制はそれほど激しいスポーツでないこと、試合時間が短いことから、オリンピックの種目に加えられています。

またかつてはワールドカップの期間は一月ないしは一月半ほどでした。それと言うのも、1995年大会までは16チーム参加であり、それだけ日程も短くて済んだのです。しかし1999年大会から20チームとなり、また強豪国以外のチームは過密日程を強いられ、不公平感が強まったことから、次の試合までのインターバルを長めに設定することにしました。このため試合数の割に、日程が長めとなっています。

練習のないオフの日には、選手は観光に出かけたりもしています。これについてはまた機会を改めて書くことにしましょう。

ところで今回代表メンバーに入っている下川甲嗣選手は、高校が修猷館です。修猷館は元々福岡藩の藩校ですが、福岡や北部九州自体、ラグビーマッドと言えるところがあります。ラグビーマッドの定義は人それぞれかと思いますが、他のプロスポーツに交じってラグビーが当たり前に存在し、子供たちのラグビークラブが多いのが1つの目安となるでしょうか。これは関西も同じでしょう。

ちなみに日本の今回のキャンプ地で、2試合を行ったトゥールーズも、フランスの中のラグビーマッド地域と言えそうです。NZ、南アそしてウェールズなどは国レベルでラグビーマッドと言えるかも知れません。フィジーやサモア、トンガなどアイランダーズと呼ばれる南太平洋の国々もラグビーマッドと言えそうです。国レベルでの場合は、ラグビーが国技であることが多いです。

ちなみに代表キャプテンの姫野選手、ラグビーを国技にしたいと語っていましたね。


飲み物-ジョッキに入ったビール
[ 2023/09/30 05:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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