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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞』が実写映画化

アニメ『はたらく細胞』の実写化が決定しました。

『はたらく細胞』の実写映画化が決定。監督:武内英樹氏、脚本家:徳永友一氏の『翔んで埼玉』コンビで制作中
(ファミ通.com)

公開時期は未定のようです。
しかし細胞たちは俳優さんが演じるとしても、細菌とか乳酸菌などはCGとなるのでしょうか。

飲み物-注がれる紅茶
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[ 2023/03/21 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第11回「信玄との密約」あらすじと感想-2

第11回後半部分です。


家康は木の枝を削りつつ、忠勝に叔父ののんべえ殿こと忠真の様子を訊く。忠真は酒の飲み過ぎが祟り、手が震えて弓を引けなくなっていた。家康はいい薬がないか、薬草に凝っている瀬名に尋ねてみることにする。その時強風が吹き、身が冷えるのを防ぐために家康、忠勝そして康政は身を寄せ合う。3人は来ると言いながらやって来ない信玄は、案外気が小さく言えやすい怖気づいたのかもと康政。

甲斐の虎などと言っているが、正体は猫のように貧相な小男かも知れんと忠勝は言い、調子に乗った家康たちは猫の鳴きまねをしてみせる。するとそこへ坊主頭に顎髭をはやした巨漢が現れる。日が沈むと冷え込むとその男は茶を振舞い、家康は忠勝にこちらの住職かと尋ねるが、忠勝もその正体を知らないようだった。その男も家康たちが座っている岩に腰を下ろし、肝臓には野ブドウがよいと言う。

さらにその男は、猫は寝たい時に寝て起きたい時に起きる、あやかりたいとも言う。しかも堅苦しい場は苦手であり、肩ひじ張らない方が相手がよく分かるとも口にする。もしやと思う3人。家康は刀の柄を握るが、木の梢から忍びらしき者がこちらを窺っていた。そしてその男は串に刺した2つの団子を駿河と遠江に見立て、今川領を互いに切り取り次第で如何かと、その1つを家康に食べさせる。

家康は団子を半分ほど齧る。残りを信玄と思しきその男は平らげ、奥方様へと栗の実が入った包みを渡す。その後信玄は僧たちに転読をさせるが、兵が揃ったと山県昌景が現れたため、信玄は彼等に出陣の号令をかける。これにより武田軍の駿河侵攻が始まる。そして徳川軍も動き出し、遠江侵攻が行われる。家康は瀬名にやらねば武田に奪われると言い、お田鶴は殺さず降伏させると約束して出陣する。

遠江では、武装したお田鶴の一行が城下に姿を現す。お田鶴は店の団子に目を止める。いくらかと訊かれてお代は結構と店の老婆は言うものの、侍女が与えた金を素直に受け取る。そなたたちの暮らしは守ると言い、たれをかけた団子を受け取るお田鶴。その彼女に瀬名は手紙で和睦を勧めていた。そして鳥居元忠が開門を求めて、引間城にやって来る。

今川への恩を忘れおってと憤る飯尾の家臣。しかしお田鶴は瀬名の手紙に、今川の世が終わったと明言されていたのを思い出す。築山の庭の椿が花開こうとしていたその頃、引間城は徳川軍に包囲された。元忠は飯尾家の所領安堵と引き換えに降伏を迫るが、その時飯尾の兵の銃が火を噴く。元忠は引き下がり、忠次は撃ち返すように言うが、家康は打ちかかるばかりが戦ではないと忠次を制する。

一方武田軍は既に駿府に攻め込み、町のあちこちが火に包まれる。その知らせを聞いた家康は、武田軍の動きの速さに驚く。しかも武田の方は全くの無傷だった。また今川氏真の安否は定かではなかった。もう猶予はできない状態となり、夜明けまでに降伏せねば、総がかりで攻め落とすと伝えると数正は言う。夜になり、引間城に雪が舞い落ちていた。

お田鶴は雪を手のひらに受けた後、瀬名へ手紙を書く。同じ頃瀬名も雪を手のひらに受けていた。お田鶴は家康が過ちを認めたらすぐにでも築山へ行きたい、家康も連龍も過ちを犯した、今川家の恩を忘れて私欲に走り、この世を悪い方へと導いている、大きな間違いであると書き進める。

お田鶴の文面に合わせて、10年前の雪の駿府が再び現れる。駿府の幸せな日々、茶店団子の味、どのような相手と結婚したいのかを語り合い、嫁いだ後も仲良くしていたいと言ったこと、瀬名への詫びとして団子を口に入れたことなどなど。その駿府にはまだ義元も瀬名の両親も健在で、氏真はいつも当時の元康を相手にしていた。その元康、今の家康も駿府陥落がつらくはあった。

お田鶴は手紙を書き上げて懐にしまうが、いつの間にか夜が明けており、手紙を懐から取り出す。お田鶴からの連絡はなく、家康は家臣や兵に合図を送る。お田鶴は鎧を身に着けさせながら、かつてのように今川家の許に皆が集った、幸福な日々を取り戻さねばと言考えていた。やがてお田鶴の命で城に火がかけられる。一方徳川軍は攻め入る手筈を整えていた。

ところが中から門が開き、中は火の手が上がっていた。采配を振ろうとした家康に、平岩親吉がそのことを知らせる。老嬢ではなく自ら姿を現したお田鶴が、何を考えているか家康は察しがつき、思いとどまるように言う。しかしお田鶴は徳川の兵の中へ馬を走らせ、同じ頃瀬名は椿が咲いているのを目にする。お田鶴は再び今川家の支配により平和が来れば、すぐにでも瀬名の築山を訪れようとしていた。

お田鶴は瀬名と違い、寒さの中で一人であろうと、凜と咲く椿が、世に流されず己を貫いているようで好きだった。そしてお田鶴はその言葉通り、孤軍奮闘とも思える戦いで徳川勢の中へ馬を走らせ、徳川方の銃弾に倒れた。瀬名は椿の雪を払いながら、背後にお田鶴がいるような気がしていた。そしてお田鶴が心のたけを綴った手紙は、瀬名の許へ届くことはなかった。


後半、団子が大きな意味を持ちます。信玄の無理やりとも思える団子、お田鶴の、平和な暮らしの象徴とも思える団子。さらに徳川の戦の直前に、城下の店で見つけた団子を、お題は要らぬと言いつつも、侍女が差し出す金を受け取る老婆の姿勢に、自分が何をするべきかをお田鶴は読み取ったようにも感じられます。ところであの老婆を演じたのは柴田理恵さんですね。

しかし信玄。ああいう状況の中であれだけの巨漢が、何やら威圧的に現れ、しかも話の中身をすべて聞いているとあっては、家康たちは恐れおののくしかありませんでした。正に彼はまだ「岡崎のわっぱ」だったのです。奥方に渡すようにと、去り際に栗を差し出します。いがだけが落ちていたのは、信玄または忍びがあらかじめ中身を抜いていたのでしょうか。

ところでこの信玄の背後の林。前半は如何にもVFX的だったのが、後半は照明を落としていることもあり、どことなくリアルな様相を帯びて来ます。信玄自身が欲しがっていたものが、ようやく形になりつつあるのと何か関係しているのでしょうか。その信玄の軍は、甲斐を発って10日も経たないうちに駿府を攻め落としてしまいます。

家康も最早ぐずぐずしてはいられません。お田鶴は降伏させると瀬名に言って出て行きますが、この場合兵力の差もさることながら、どう見ても家康の方に迷いが見えます。信玄にしてみれば、京へ上るための通過点であり、約束をたがえてでも落としておきたい駿府ですが、家康や家臣たちにしてみれば、そこはかつて自分たちが暮らした地でもありました。

それやこれやで攻めるのに時間がかかり、結局はお田鶴が自ら死に場所を求めるかのような形で、この戦いは終わります。瀬名とお田鶴の友情もまた、今川義元の死による東海地方の紛争に翻弄されたものとなりました。ちなみにこのお田鶴の甲冑は、女性の体型に合わせた、丸みを帯びたものだったとされています。


飲み物-ブラックベルベット
[ 2023/03/21 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第11回「信玄との密約」あらすじと感想-1

第11回前半部分です。


三河平定を成し遂げた家康は、正式に三河守に任官されることになった。源氏の末裔であるため何の問題もないはず…だった。源氏の血筋でないと叙任は難しいのである。朝廷と幕府のお墨付きとなるため、任官していただかねば困ると迫る本多忠次。そこで大樹寺の登譽上人が乗り出す。様々な文書を当たった結果、祖父の清康が源氏の姓である世良田を名乗っているのがわかる。

さらにかなり前の先祖は得川という、やはり源氏の流れを汲む姓を名乗っていた。殿は源氏の末流と言ってよいのじゃなと尋ねる忠次に、言ってよいのではないかと思わんでもないと登譽。なろうと思えばなれるもんじゃなと驚く家康に、私もヤマトタケルの末裔かも知れんと石川数正は笑う。いっそ苗字を得川にしてはどうかと忠次は言うが、しかしそのためには、毎年300貫(約4500万円)を公家に払う必要があると登譽は言う。

数正は値切ろうと提案するが、己の損得に金を使うか、民の損得に金を使うかと登譽は言う。その登譽の言葉に、家康はかつて王道と覇道の違いを訊かれて、武を以て治めるが覇道、徳を以て治めるが王道と答えたのを思い出す。そして家康はめでたく従五位下三河守となったのである。家臣たちが祝賀気分で騒ぐ中、家康は300貫を払い、馬を買ったことでやれやれといった表情をする。

これで近隣の者たちが臣下となり、戦をしなくなれば安いものかもと言う瀬名。そなたの幼なじみ、つまり飯尾連龍の妻お田鶴も早うそうしてくれるとよいと家康は言う。瀬名もそれは確信していた。そのお田鶴は夫の死を受けて落飾する。それを遡ること10年前。瀬名はお田鶴と雪が積もった駿府ではしゃぎ、また椿の花を活けていた。

椿は冬の寒さの中で凍えるように咲いて、かわいそうと言う瀬名だが、お田鶴は椿が好きじゃと言う。そのお田鶴は今、侍女に髪を切らせながら瀬名の手紙を読んでいた。手紙には築山に遊びに来るようにしたためられていた。お田鶴はその手紙を火鉢にくべ、尼削ぎの髪に鎧直垂姿で家臣や侍女の前に現れて、戦の準備をするように命じる。夫連龍がいなくなったことで、お田鶴は再び今川と結束したのである。

このためまた新たな戦が始まりかねない事態となっていた。そんなある日、家康に信長から再び鷹狩の誘いがくる。前回の「鷹狩り」、つまり吉良や昌久といった残党狩りを思い出した家康は、はじめから武装して信長と会う。しかし今度は本当の鷹狩りだった。そして信長は上洛すると言う。足利義昭からの依頼であり、義昭を将軍にして天下に静謐をもたらす、我らの殿がと木下藤吉郎が声を張り上げる。

後戻りはできないが、我らの殿なら必ずやり遂げるとうそぶく藤吉郎は、家康の兵を借りたいと申し出、家康は承諾する。信長は、こうしてお主と気ままに鷹狩りをするのも、もうままならぬかも知れぬと言って去るが、去り際に、武田信玄が今川氏真を見限ったと告げる。信玄は今川領を切り取るつもりでいる、駿河も遠江もたやすく手に入れると藤吉郎。

それは困ると言う家康に信長は信玄と談判するように言う。もう三河守だろ、奴を引きずり出せと言う信長は、今川領はお主が切り取るんじゃ、信玄に渡すなと言って、今度は本当に去って行く。それを聞いた瀬名は、武田と今川と北条は攻め合わぬ約束だったはずと言い、家康も信玄にそれを直言するつもりでいた。瀬名は信玄が侵入した場合の、お田鶴の身の上を案じる。

瀬名はもう一度お田鶴を手紙で説得しようとする。築山の庭には椿が咲いていた。しかし武田は既に今川の周辺の者たちを調略し、それを知らないのは氏真のみとなっていた。いつでも今川を落とせる準備は整ったが、信玄は「岡崎のわっぱ」が騒いでいるのが気になっていた。穴山信君は、家康は信長の家臣、信長には筋を通したから放っておけばいいと言う。

そこへ信長からの手紙が届く。信長は上洛をしており、その自慢話かと言う者もいたが、要は家康に会ってやってほしいということだった。山県昌景は止めるが、信長の顔を立ててやるのも悪くはないと、信玄は三河と信濃の国境で会うことにする。当日家康は落ち着かず家臣たちから諫められ、本多忠勝に至っては、約定を勝手に破るなど断じて許さんと、怒鳴りつけるように促す。

忠勝は信玄の首を取ると過激なことを言い始め、家康は忠勝を下がらせようとする。そこへ榊原康政が、山県と穴山が来たと知らせるが、信玄本人は来ないようだった。相手が家臣が来るならこちらも家臣をと言う家康に数正は、格の上では家康と等しいのは山県や穴山だと言う。本多忠次もそれに同意し、殿は信玄に釣り合わないと言い出したため、家康はその場を忠次と数正に任せ、忠勝と康政を伴って出て行く。

外に出た忠勝は思う存分槍を振り回し、家康に注意される、その家康は栗が沢山落ちているのに気づくが、なぜかいがだけが落ちていた。栗好きの瀬名のために持って帰りたいと家康。その頃数正と忠次は、山県、穴山と対峙している。この会見の場となった寺は、偽名で借りたゆえ今回のことが漏れ伝わることはないと忠次。外には兵たちが身を隠していた。


家康が松平から徳川と、さらに三河守となります。しかしこれだけの肩書を手に入れるのには、それ相当の金子を必要としました。しかもこれで万事めでたしとなるわけでもなく、飯尾連龍の妻お田鶴が今川と結束し、再び三河周辺の状況が危うくなり始めます。

しかも武田は今川に攻め込めないはずでした。瀬名は幼なじみのお田鶴が危うくなることを恐れ、手紙で説得しようと試みるも、落飾し、鎧直垂を身にまとったお田鶴は、家臣や侍女に戦に備えるように命じます。しかも甲斐の武田信玄は、今川を攻めるべく調略を開始していました。しかし千代がどのように調略をして行くのか、見たかったですね。

一方信長も動いていました。鷹狩りにと誘われ、また戦かと思って甲冑を身につけた家康ですが、今回は本物の鷹狩りでした。そして信長は家康に、信玄に会うように言い、さらに今川領はお前が切り取れとまで言います。その傍ら足利義昭を将軍とするべく上洛したり、家康のために信玄に口を利いてやったりもしています。

そして武田の使者と家康たちは密会することになりますが、その時本多忠勝は瀬名同様、今川との約束を破って攻め込むことを許さないと言い始め、さらに信玄自身は姿を現そうとしません。それは殿の身分と釣り合わないからだと家臣たちは言い出します。結局家康はその場を家臣に任せ、忠勝、康政を連れて出て行ってしまいます。

外には栗が落ちていましたが、中身がなくいがばかりでした。瀬名が栗が好きだったことを思い出す家康。しかし瀬名はミカンだけでなく栗も好きなのですね。このいがだけの栗ばかりが落ちている辺り、なにやらミステリ的でもあります。そして密会の場には、やはりと言うか、徳川の兵たちが身を潜めていました。


飲み物-カウンターとカクテル
[ 2023/03/20 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

日野レッドドルフィンズの不祥事に対する処分

それから何度か書いている、日野レッドドルフィンズの不祥事に関して。譴責処分となったようです。

日本ラグビーフットボール協会による日野レッドドルフィンズ処分決定のお知らせ
(リーグワン公式サイト)

この記事中で日本協会の岩渕専務理事は、

結果、ラグビー界が大切にしている価値観であるインテグリティを毀損する行為・品位に欠ける行為を認めましたが、一部報道内容と認識された事実の間には異なる点も確認いたしました。
いずれにせよ、リーグ及び協会への報告の遅延を含め、チームが取った一連の対応は、当協会の「倫理及び処分規程」に準じ処分を受けるに値するものであり、本件がラグビー界・スポーツ界の信頼へ与えた影響と責任を重く受け止め、当該チームに対してはその指導管理体制に猛省を促すものといたします。

としています。

要は、レッドドルフィンズがリーグや協会に対し、この不祥事について報告するのが遅れたこと、また選手への指導管理体制に問題があったことを受け、この処分に留めたようです。しかし選手も大人である以上、ことあるごとにあれこれ注意すべきかとも思えて来ます。本来は不祥事に関わった選手に、なんらかのペナルティを科すのがよさそうな気がします。
あと、やはりマスコミ報道とは違う部分もあるようですね。

あと岩渕氏、そしてリーグワンの東海林専務理事共々、「インテグリティ」という言葉を使っていますが、そもそもこの言葉自体に「品位」という意味があります。一部英英辞典によれば、

「真っすぐであり、かつ変えてはいけない強い道義的な原則を持ち合わせていること」

とあります。日本語にするのが意外と難しいとは思いますが、あまりカタカナ語ばかり使うのもちょっとどうかなとは思います。「高潔さ」などという表現もあるでしょうが、ちょっと浮いた感じになるでしょうか。

ともあれレッドドルフィンズ、来シーズンは、D3からの再出発となります。


飲み物-レッドビール
[ 2023/03/19 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-6

先日の続きです。

あと例によって『大奥』関連の記事を、ゴシップサイトからも引っ張って来たうえで、この次の朝ドラの記事を紹介しています。

◆4月開始「らんまん」ディーン・フジオカ 7年ぶり朝ドラ凱旋「光栄」坂本龍馬役“恩人”五代さまと親交(→link)
最新研究がいまひとつ最近の大河に反映されていない幕末明治、しかも土佐!
ジョン万次郎も出ますし、自由民権運動も扱う。
楽しみに待っています。

えーと、ジョン万次郎は既に『西郷どん』で登場し、同じ『西郷どん』で薩長同盟関連の最新研究も登場していますが、それはまるっきり無視の、実に武者さんらしい喜び方ですね。この人は好きな作品に登場しない限り、最新研究も、史料を基にした描写も認めませんからね。
しかし武者さん、貴方ディーン・フジオカさんが出て来る作品、嫌いだったのでは?

本作は、嫌な煮詰まり方をしてきました。
ファンの間で、
・このドラマは面白い、なぜなら
といった表現ではなく、
・このドラマの面白さがわからないのはバカだ
といった論調がしばしば見られるようになってきたのです。

何かブーメランを見たような気がします。
「このドラマの面白さがわからないのはバカだ」
と言うのは、好きな大河の場合に、それを批判する人たちに対して武者さんが取る態度に非常に似ているのですが。

私は、本作の陳腐な内容について、制作サイドやポリアンナメディアに失意を感じ、大河ドラマ自体が好きで批判の記事を書いていますが、ドラマを楽しんでいる人そのものには何ら感情はありません。
作品についての好き嫌いは誰にでもあり、何を取捨選択しようが個人の勝手でしょう。

どこが「陳腐」なのかちゃんと書いて貰えないでしょうか。
それに制作サイド、ポリアンナメディアなる名称の記事などなど、どの大河にもありがちだと思いますし、どう見ても最初から叩く気満々で書いているとしか思えません。大河ドラマが好きなら、長所短所それぞれを挙げてしかるべきで、全面否定あるいは肯定ばかりする人を大河好きとは呼ばないと思います。武者さんの場合大河好きなのではなく、麒麟好きや鎌倉殿好きなのでしょう。

それと
「作品についての好き嫌いは誰にでもあり、何を取捨選択しようが個人の勝手でしょう」
率直に言って、よくこのコラムでこんなこと書けるなと思います。書かせている方にも無論責任はありますが、歴史ポータルで大河コラムを、しかも報酬を貰っているはずの人が書くことでしょうか。ならば個人のブログやサイトで、無償でやってください。

そして「ライター」なら、
「ドラマを楽しんでいる人そのものには何ら感情はありません」
「感情」などと書かず、せめて「他意」くらい書いてほしいものです。

あとツイッター上のファンダム関連で(これを一番書きたいのではないかと思います)、

それが近年、朝ドラあたりから、どうにもおかしく感じます。
自分の好き嫌いと一致しない人間を見つけると、SNSで一方的に突っかかって喧嘩腰のリプライをつけたり、相手のツイートを勝手にスクリーンショットを取り、罵倒していたりする。

お言葉ですが、自分の好き嫌いと一致しないとすぐにブロックしたり、あるいは、このコラムのコメント欄を閉鎖してしまったりする武者さんに、それは言ってほしくないと思います。

ときには「意見があるなら論文を書け」とまで迫ってくる方もいます。
そんなもんほっとけ、とも思うのですが、一方で大河ドラマが好きだからこそ非常に危うく感じてしまう。
いったい何が起きているのでしょうか。
まるでSNSに酔っているかのよう。
衆人皆酔えるに、我独り醒めたり。屈原『漁父辞』
みんなが酔っ払っているが、私は一人、シラフでいる。
そう思いたくなるほど、悪意が煮詰まった感じを受けます。

そしてツイッターでのやり取りを
「一方で大河ドラマが好きだからこそ非常に危うく感じてしまう」
などと書いていますが、大河のようなエンタメ作品は賛否両論あり、それに関しての意見を、衝突することはあるものの一方的に危ないと言ったり、この後に出て来ますが、「有毒ファンダム現象」などと決めつけたりするのは如何なものでしょうか。

また屈原の「衆酔独醒」ですが、単に酔っぱらっているか酔っぱらっていないかではなく、この場合人としてあるべき道を歩いていないか、または歩いているかといった意味が含まれますね。しかし何だか上から目線的だなと思います。

そして、
先日『アカデミズムとジェンダー: 歴史学の現状と課題』という本を読みました。
そこには「今の若者の中には歴史が好きだけれども、SNSでミソジニーを炸裂させ、女性を罵倒し合う日本史界隈を見ていて、選びたくなくなったものもいる」という趣旨のことが書かれていました。
大河でも、くだらない差別を横行させ、ファンダムが荒ぶるとなると、未来の芽が摘まれかねない――そのことを危惧しています。

結局落としどころは、ジェンダー論のようですね。武者さんて要は大河ではなく、こういうことを書きたいようですから、そちらに特化した方がいいのではないでしょうか。

どんな作品でも好き嫌いがある以上、互いにいがみあうのではなく、それぞれのスタンスで楽しめばよいのではないでしょうか。

タグ付きのツイをしているファンダムの住人も、それぞれのスタンスで楽しんでいると思いますよ。

しかしやはり、「フルタイムのラグビーウォッチャー」氏に、どことなく似ているなと思います。ただあちらは知識はそこそこあって、文章ももっと読みやすく感じられました。


飲み物-ホットラム
[ 2023/03/19 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第5話

第24週第5回(第116回)です。


祥子が五島を去る日が来た。住み慣れた家を見上げ、そしてめぐみに支えられてその場を離れる祥子。岩倉/梅津家にもう1つ、才津家の表札が加わり、家の中もバリアフリーになっていた。引っ越しの荷物をめぐみは解き、祥子は舞と貴司、そして歩によろしくと頭を下げる。その夜すき焼きの夕食を囲みながら、舞はこの辺を案内するから、行きたいとことかやりたいことはあるかと尋ねる。思いつかんねと祥子は言う。

ゆっくり見つけたらよかよとめぐみ。その夜舞は歩に本を読んでやり、貴司は雑誌の連載記事を書いていた。そこへめぐみが来て、例のラジオを誰か直せないかと訊く。祥子は長旅で疲れているはずなのに、眠れないようだった。翌日も祥子は手持無沙汰な感じだったが、舞が昼休みに戻って来て、笠巻との食事に誘う。舞は笠巻に、子供たちのための技術教室の講師を依頼しようとしていた。

笠巻はそれを承諾し、やることないっちゅうんはしんどうてなあと言う。それは祥子にも思い当たるものがあった。舞はそんな祥子にお好み焼きの味を訪ね、おいしかと言う祥子に雪乃は大喜びし、急に喋りまくったら、お母さんびっくりしはるやないかと勝に窘められる。雪乃はおよと言い、笠巻までこの言葉を使う。祥子はその後デラシネを訪れる。

いつでも来てくださいと言う貴司。店にはいつものように、子供たちが来ていた。そして貴司は祥子に、お勧めの本を持ってくる。その夜祥子は部屋で、貴司から勧められた本に読みふけっていた。さらにその翌朝、笠巻が祥子にとリンゴを持ってくる。佐知子からのおすそ分けだった。よかったらジャムにでも使うてもろてと笠巻は言う。

貴司が歩と遊んでいる間、舞とめぐみ、そして祥子はリンゴでジャムを作る。貴司は歩にその様子を見に行かせる。舞は歩に試食をさせてやり、歩はほっぺたが落ちる真似をしてみせる。そして瓶20本分のリンゴのジャムが出来上がる。その後祥子はまたも読書に夢中だったが、その時舞がラジオを持って来る。ラジオにはちゃんと電源が入り、放送内容が聞き取れた。

ちゃんと直っちょると祥子。舞が職人に相談して直して貰ったのである。祥子はあっがとうと言い、珍しそうに見る歩に一緒に聞くかと言う。その後こんねくとに出勤して来た純が祥子の様子を尋ね、1人で散歩もするようになったと舞は答える。その時舞の携帯に、刈谷から電話がかかる。いい倉庫を知らないかと言うのである。

作業場になりそうな倉庫を刈谷は探していた。今まで使っていた所から出て行ってくれと言われ、代わりを探しているため、東大阪の町工場に詳しい舞に電話をして来たのである。しかも大至急だった。その一月後、刈谷は玉本を連れてこんねくとを訪れる。2人はドローン開発の会社を立ち上げていた。その社名はABIKILUと言い、国友一貫斎の阿鼻機流大鳥秘術を捩ったもののようだった。

舞が紹介してくれた倉庫に、刈谷は満足に、これで刈谷は空飛ぶクルマの開発を勧められると言う。舞が興味を示すと、刈谷は試作機を見に来るかと訊き、引っ越しが落ち着いたら呼ぶわと玉本は言う。刈谷は自信ありげに言う。
「あの倉庫の片隅にうずくまっとうのは、未来の空を夢見る翼とよ」
類が友を呼んでいると純。


祥子ばんばが五島を去り、大阪にやって来ますが、急に変わった環境にいくら馴染めないようでもあり、また笠巻が言っていたように、することがないため手持ち無沙汰のようでした。笠巻はそれを見抜いたのか、娘の佐知子から貰ったリンゴの一部を分け、ジャムにでも使ってくれと言います。祥子は仕事ができたことに嬉しそうでした。

しかも豪が直せなかったラジオを、職人がちゃんと直してくれました。これに関しては、東大阪に行くのだから誰か直すのではないかと思っていたのですが、これで祥子もかなり張り合いが出たようです。そして一方で刈谷から久々に電話がかかり、ドローン開発のための倉庫を探していると言って来ます。

何でまた刈谷が出て来るのかと思ったら、こういう理由だったのですね。と言うか舞も、そして刈谷と玉本も会社を立ち上げていますね。刈谷の場合はまあ、組織に馴染めなさそうな人ではあるから、さもありなんとは思いますが。

しかし舞たち、万博の件はどうなっているのでしょうか。彼女が五島にいる間、純から連絡が来ると言った描写が一度もなかったのですが、こんねくとの営業や開発はうまく行っているのでしょうか。

あとこの『舞いあがれ!』のOPテーマの『ラブレター』、センバツの入場行進局になっていましたね。


飲み物-淹れたてのホットコーヒー
[ 2023/03/19 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

セント・パトリックスデーのいわれについて

3月17日はセント・パトリックスデーで、アイルランドの祝日でもあり、主にカトリックの祭日でもあります。元々は海賊に誘われて、アイルランドに売り飛ばされたという経歴を持つ人物で、その後脱出したものの、その後聖職者としてアイルランドに再び赴き、シャムロックの3枚の葉で三位一体説を説いたとされています。

アイルランドを象徴する植物がシャムロックであるのも、これにちなんでいます。このシャムロック、クローバーと置き換えられることもありますが、要するにこのクローバーを含むマメ科やカタバミ科の植物の総称です。大抵葉がハート形で、3枚または4枚に分かれています。

またこの植物にちなんで、アイルランドを象徴する色は緑となっています。この日パレードが行われる欧米の各都市などでは、川が(色素で)グリーンに染められたりもします。また緑の妖精(レプラコーン)は有名ですし、スポーツのナショナルチームのユニフォームも多くは緑色です。

それからこのパトリックと言う名前、アイルランド人男性を代表する名前ともされています。女性形はパトリシアです。あとイギリスのユニオンジャックに、赤の斜め十字がありますが。これは元々はアイルランドの聖パトリック十字です。この聖パトリック関連で、アイルランドから蛇を追い払ったという伝説もあります。

そして18日、ラグビーのアイルランド代表(アイルランド共和国+北アイルランドの代表)は、イングランドと試合を行い、勝てばシックスネーションズ全勝優勝です。2019年のワールドカップメンバーの、ジョニー・セクストンも出場予定です。2010年代前半の強いアイルランドの復活となるでしょうか。


飲み物-グリーンビール
[ 2023/03/18 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-5

先日の続きです、
それから前回投稿分の信玄のバーベキューを楽しんだような顔、少し前でネットスラング的になったかと思いますが、バーベキューをして騒ぎまくるような粗野な振舞いのことでしょうか。しかしわざわざこの期に及んで持ち出す必要もないのでは。

そして例によって、同性愛がくだらない、『鎌倉殿の13人』の時とは違ったとあれこれ。違うのは当たり前でしょう。片や鎌倉殿、片や鵜殿家出身とはいえ岡崎城の下女で、家康の側室ですから。

かなり長いので部分的にご紹介します。

源実朝の場合、「自分に原因があって世継ぎはできない」と語り残しているため、男性しか愛せないか、あるいは、そういった欲求のないアセクシャルという解釈ができなくもありません。
実際、劇中ではそこを踏まえて、配慮しながら描かれていると思えました。
一方、本作はどうか。
家康は側室が多い方ですが、まさか全員が今回ぐらいの尺を取れるわけじゃありませんよね?
はっきり言えば、お葉こと西郡局をこうも大きく取り上げる意味がわかりません。
彼女は北条氏直の正室である督姫一人しか産んでいないのです。

まず実朝の同性愛には理由があるとしつつ、お葉の同性愛の理由が考察されたふしがありません。その辺がまずおかしいうえに、
「家康は側室が多い方ですが、まさか全員が今回ぐらいの尺を取れるわけじゃありませんよね?」
「はっきり言えば、お葉こと西郡局をこうも大きく取り上げる意味がわかりません。彼女は北条氏直の正室である督姫一人しか産んでいないのです」
西郡局がどういう人物か、ご存じないのでしょうか。あるいは知らないふりなのかよくわかりませんが、彼女は江戸に下った家康に付き従い、かつて焼き払われた長応寺を江戸に再建した人です。ドラマの中でも、
「陰ながら末永く君をお支えいたしました」
というナレがありますが、無視しているのでしょうか。

それと督姫は和睦の条件として北条氏に嫁ぎ、その後池田輝政に嫁いで7人の子を儲けています。この輝政公は言うまでもなく、姫路城を改築して今のような姿にした人物です。この2つ、そして西郡局が家康の最初の側室であることを関上げると、それなりに尺を取ってもいいのではないでしょうか。
しかし武者さんによれば

「女性の重要性は、産んだ子の活躍によって決まるもの――それが封建制での扱いです。話としても全く面白くありませんし、大きく取り上げる意味もわからない」

西郡局が産んだおふうは、和睦のうえで、そして後に大名の正室となった点で家康に貢献していると思いますが。何よりも、あれだけフェミニズムを他作品の叩き棒にしたがる武者さんが、嫌いな大河だとそれなりの役目を果たした女性たちであるにも関わらず、それと全く反対のことをやっているように見えます。

さらに男女それぞれの同性愛に関して

同性愛といっても、男性同士と女性同士では異なります。
近代以前は、男性同士の同性愛が性的なバリエーションとして認められる一方、女性同士の同性愛はないものとして扱われることもしばしばありました。
今回は、ウケ狙いでちょろっと入れたとしか思えない。ありとあらゆる意味でバカにしている。

「女性同士の同性愛はないものとして扱われることもしばしばありました」
その裏付けがほしいですね。しかし武者さん、こういうことこそ女性を馬鹿にしていると怒らないのでしょうか。
そして「ちょろっと入れた」のではなく、お葉とお美代が互いに助け合おうとしているシーン、またはお葉が猪を仕留めたり、寝所で「教えられた通りに」振舞った結果、家康をさらに怖気づかせることになったり、色々それらしき描写はあるのですが。

そして視聴率。

『鎌倉殿の13人』も、ワールドカップと重なった回は落ち込みましたので、今回もWBCの影響は少なからずあるでしょう。
しかし、問題はそこではないのです。
以降、回復しないこと――。
一回見逃してどうでも良くなり、来週以降もずっとチャンネルを回さなくなる。本作は、そうなる可能性が高いのでは?
視聴率は数字そのものより、推移に注目ですね。

なお数字ですが、

2022年11月27日『鎌倉殿の13人』
世帯視聴率6.2パーセント、個人視聴率3.5パーセント
2023年3月12日『どうする家康』
世帯視聴率7.2パーセント、個人視聴率4.1パーセント
で、『どうする家康』の方がやや上回っています。

「以降、回復しないこと――」
「そうなる可能性が高いのでは?」
希望的観測ですね。
私としては、この三河平定後、信長の浅井・朝倉攻めに加わるようになった家康が登場した時、数字がどのようになるだろうと思ってはいます。

しかし「チャンネルを回さなくなる」て、武者さん意外と年配の方なのでしょうか。

どれだけ駄作に見えるドラマでも、無理に褒めるポイントを探し出してPV(アクセス数)を狙うポリアンナ記事。
甘い論調のメディアはどんなときでもその手の記事を送り出します。

こたつ記事と呼んでいたと思われる記事が、いつの間にかポリアンナ記事などという呼び方に変わっています。しかしこれ、
「無理に褒めるポイントを探し出す」
と言うよりは、「目の前の現実のいい部分だけを見る」ものだと思います。自分が好きな大河の時は、全く逆のことを書く武者さん、次の部分ですが、これはポリアンナ症候群とは言わずとも、ある意味認知バイアスではあるでしょう。

東庵とセットで、未だに駒のことを「たかが町娘がwww」と腐す意見も見かけますが、ドラマの描写を把握していないからこそ。
当時、最先端だった明由来の医学を身につけた、トップクラスの医者でした。東洋医学では医者が政治的な見立てをすることもあります。
そういう知識抜きにして、先入観でバカにしていると、色々見失ってしまう好例でしょう。

駒はトップクラスの医者だった、当時は政治的な見立てもする、だからあの描き方は悪くないということで、彼女が将軍の側女になったり、細川家に出入りしたりするという、いささか不自然に思えることをも肯定してしまう。
先入観でバカにしているのではなく、普通に見てあれはおかしい、越権行為ではないかと思われるのですが。

でその後ですが、好きな大河なら決して出さないであろう「芸能裏話系」の記事まで持ち出しています。『レジェンド&バタフライ』は赤字である、そもそもは古沢氏が低予算で撮れるラブコメを描こうとしたが監督がダメ出しをした、戦国でラブコメを描くセンスがどうだこうだと。いやそれなら、武者さんが好きな戦国大河でもラブコメ的なシーンは過去にあったのですが…。

映画でやるのはご自由ですが、大河にまでよくわからない世界観を持ち込まれると、致命傷になりそうで怖いのです。

×よくわからない
〇武者さんがわかっていない、あるいはわからないふりをしている

飲み物ー暖炉とお酒
[ 2023/03/18 00:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-4

先日の続きです。
尚「築山殿」関連ですが、於大の方が口にした以外は、この名称は第10回には登場しておらず、OPのクレジットも「瀬名」だけとなっていました。なぜか武者さんは「築山殿」を使いたがりますね。

で、信長は「無駄に」武芸を披露しているそうです。

織田信長は、毎回無駄に武芸を披露しています。
あの無造作に矢を連射していた弓の時間――矢は全て的を捉えていて、思わず本気で頭を抱えてしまいました。

美濃攻めをしようかと言う時に、なぜ「無駄に」武芸を披露なのでしょうね。そのための鍛錬とは武者さんは思わないのでしょうか。しかも
「矢はすべて的を捉えていて」
とありますが、それだけ武芸に通じていると見るべきでは?

そして藤吉郎ですが、この人のことも武者さん、正しい役名である木下藤吉郎ではなく、後の名である豊臣秀吉の名前にしています。羽柴秀吉ですらないのですね。

今週の豊臣秀吉ほど、気持ち悪い存在は無かったでしょう。
あのお市のことについて、書くのも嫌になる下劣な台詞が出てきた。
「いっぺんやっとけばよかった」って……絶句するしかないですよ。
(中略)
下劣極まりない秀吉像でした。
なぜあんな描写になるのか。秀吉をバカにするにも程がありましょう。

藤吉郎はこの回に限らず、瀬名を奪還した後も似たようなことを言っていますね。この人物のキャラ設定として、こう言うのを平気で言わせることになっているからでしょう。家康もあいつは嫌いじゃと言っていますし。

それに
「秀吉をバカにするにも程がありましょう」
て…どの秀吉と言うか藤吉郎と比較しているのでしょうか。大河の秀吉像など実に様々なのですが。それよりもここは、例の草履を懐で温めていたという美談、あれを覆してしまっていて、その辺もこの藤吉郎らしいと思います。
あと浅井長政の名前が出て来ますが、武者さんその辺りは関心はないのでしょうか。

武田信玄は、またもやバーベキューを楽しんでいそうな雰囲気で登場しました。
(中略)
穴山梅雪と山県昌景だけでなく、軍議の場に千代が一緒にいるあたりもどうしようもない。彼女は隠密ですよね? どういう状況ですか?
そしてこれみよがしに金を握る様が、見ていて恥ずかしくなってくる……。
家臣の前で、あんなバカげた真似をしますか?
(中略)
見ているだけで脳みそが溶けそうなシーンでした。

「バーベキューを楽しんでいそうな雰囲気」
具体的にどのような雰囲気なのでしょうね。
それとここでは穴山梅雪ではなく、穴山信君ですね。
それと千代は「武田の」間者ですね。今川調略に一役買うことになるのでしょう。

そして金、あれ『風林火山』にも出て来ましたがそれはともかく、あれだけの資金があるから、西へ目を向けたということでしょう。なのに金を握るなら、真田昌幸のように胡桃でも握っていろなどとあります。
信玄が金を握るのはきわめて象徴的な描写で、昌幸とは全然違うと思いますが。そう言えばこの頃は、昌幸の父幸隆が信玄に従っていた頃ですね。

「見ているだけで脳みそが溶けそうなシーンでした」
頭痛がしたと思ったら今度は脳みそが溶けるのですか、武者さんも色々と大変なことで。

裏切り者は許さんと飯尾義龍に迫る――今川氏真は、なぜいつもスモークの中を歩いているのか?
このドラマはCGだけでなく、画面の効果が無茶苦茶。ドライアイスを豪快にぶちまけたようで、何がしたいのでしょう。

あれはスモークと言うか、朝もやか何かを表現しているのではないでしょうか。
それとドライアイスをぶちまけたら、もっと白い煙がもくもく立つと思いますけどね。
詳しく説明したくないからなのか、何でもかんでも無茶苦茶で済ませてしまっていますね。

41分ほどのドラマで、39分くらいが側室ドタバタ。
その後ちょろっと、政治背景の描写でした。
13代将軍・足利義輝の死ですら、ササっと済ませるのですから、歴史を表現しようなんて考えてないのかもしれません。
「フィクションの大河ドラマに何を期待してんだよwww」ってことでしょうか?
いや、もうわけがわからなくなってきました。

嫌いな大河の側室はドタバタで済ませ、好きな大河(おんな城主直虎)の側室騒ぎは素晴らしいとほめる。ダブスタですね。
そして
「13代将軍・足利義輝の死ですら、ササっと済ませるのですから、歴史を表現しようなんて考えてないのかもしれません」
この大河の場合、義輝の横死はそれほど重要ではありませんから。では『麒麟が来る』で山崎の合戦がなかったこと、あれも
「歴史を表現しようなんて考えてない」
と取られてもしかたないのではないでしょうか?


飲み物-グラスに注がれたエール
[ 2023/03/17 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第3話&第4話

第24週第3話(第114回)と第5話(第115回)です。


第114回
舞とめぐみは東大阪へ帰ってくる。家では貴司がカレーを作って待っていた。その頃祥子は、例のラジオのスイッチを入れてみたが、何の音も聞こえてこなかった。そして舞と純は、大阪万博に東大阪の工場が出品できないかという相談を受ける。しかし新しい技術をPRするとなると難しかった。そこで舞は、五島でのドローンを使った物流の実験と、一太の「これからは、空や」について話す。

舞ちゃんの得意分野じゃないと純に言われる舞。舞もこの案に乗り気になる。そして岩倉/梅津家では、勝と雪乃を招待して五島の名物料理が振舞われる。五島うどんが油でコーティングされていると聞き、油と小麦粉ならほぼお好み焼きやんと勝がジョークを飛ばし、和やかな雰囲気の中歩も一同に加わる。

食後めぐみはかんころ餅を勧め、勝と雪乃、そして舞と貴司に話を切り出す。祥子を引き取って、一緒に暮らしたいと言うのである。貴司はそれに賛成し、舞もうなずく。しかし問題は、祥子が島を離れたがらないことだった。説得して来て貰うしかない。自分たちもできるだけのことをさせて貰うと雪乃。しかし勝は、そんな簡単に背中は押されへんと言う。

めぐみはIWAKURAの社長であり、舞も貴司も仕事があって歩もいる。自分たちも店がある。迎える側に覚悟が必要だと勝は考えており、今来てもろてもちゃんと面倒見られへんのちゃうかなとめぐみに言う。子供やないと言う貴司に、勝は子供やないからやと、店に来る客が、親の介護がしんどいと言っていることを話して聞かせる。子育ては楽になって行くけど、介護はその逆だった。

勝は祥子を迎えることに反対しているわけではなかった。きつい言い方してもうてたらごめんなと言う勝に、めぐみは礼を言い、もう少し考えることにした。舞は義父の勝が、言いにくいことを言ってくれて感謝する。覚悟かと貴司は言い、歩が大人になるまでしっかり面倒見んとなと舞に言う。めぐみはなかなか眠れず、仏壇の浩太の写真を見ていた。

仕事中のめぐみのスマホに、電話がかかってくる。信吾からだった。祥子の様子を見に行ったとのことで、体調はよさそうで一太がバカやると笑ってくれるが、気持ちは沈んでいると言う。予定通り週末には退院できそうだった。その夜めぐみは祥子の退院で五島に行くが、どうするかと舞に尋ねる。舞は貴司と歩を連れて行こうと考えていた。

貴司は舞と話し合い、覚悟を持って証拠を迎えようとしていた。しかしめぐみは、自分の覚悟について話す。その後舞はめぐみと、うめづで結城に会う。会社のことを尋ねられ、舞は万博で何かできたらと答える。そしてめぐみは話を切り出し、IWAKURAを、ゆくゆくは結城に継いで貰いたいと言う。そして祥子を引き取ることに触れ、五島で暮らして来たから大阪はしんどいと思う、自分がそばについとかなとめぐみ。

しかしそれは、社長の仕事とは両立でけへんと言うめぐみに、自分より社長にふさわしい人はいると結城は答える。しかしめぐみは、祥子が病気になる前から次期社長について考えており、舞か悠人かとまで考えたが、もう子供に継いで貰うことにこだわらんでええ、結城にだったら任せられるとめぐみは思っていたのである。

第115回
経営のことなど無理だと言う結城に、浩太が30で貝会社を継いだ時には、経営どころか工場のこともわからなかった、結城の方が経験豊富だとめぐみは言う。しかもIWAKURAのことも、浩太の思いもよく知っていた。そしてめぐみは結城のことを知っているから任せられる、前向きに考えてくれるように頼む。ちょっと時間を下さいと言う結城。

祥子が退院する。家に戻って来た祥子を舞、貴司そして歩の3人が出迎え、歩は手作りのレイを祥子にかける。祥子は曾孫からばあばと呼ばれて嬉しそうだった。大阪の家では走り回れる所がないため、歩は貴司と家の周囲を楽しそうに駆け回っており、めぐみは信吾の所へ出かけていた。祥子は船を見てこようとするが、手に力が入れられないと無理だと豪に言われる。

祥子のめぐみ丸は、若葉が手入れをしており、畑も信吾や一太が世話をしているらしい。舞はさくらが栗のジャムを作りたがっているから、レシピを教えてあげてくれと祥子に言う。悪かねと言う祥子に、みんなやりたかけんやっちょっとさと豪。歩は疲れて寝てしまい、舞は祥子にみかんを剥いてあげる。情なかね、みんなの世話になっちょると言う祥子。自分のことを自分でできないのがつらい、この先はできないことばかりが増えて行くと祥子も思っていた。

舞は子供の頃祥子から、
「できんなら、できることば探せばよかとぞ」
と言われたことを思い出し、ばんばにできることいっぱいあると思う、ばんばにしかでけへんことがいっぱいあるねんと祥子に言う。舞はジャム作りを一緒にやろうと言い、貴司は畑仕事の手伝いを買って出る。そして舞がジャム作りの手伝いをしている時、めぐみは祥子に向かってこう言う。
「大阪、来んね」

めぐみは祥子と住みたいこと、20年しか一緒にいられなかったから、これから親孝行したいと話す。祥子はめぐみが飛び出して行ったことは何とも思っていない、そして大阪には行かないと言う。めぐみは社長を辞め、祥子の介護をすることを伝えるが、浩太さんの会社、そがんな理由で手放すとかと祥子は反対する。しかしめぐみに取ってはおおきな理由であり、引き継ぎが終わったら現場を離れるつもりだった。

そして祥子が戻りたいと思ったら、一緒に五島に戻ろうと言うめぐみ。めぐみもかと言う祥子は、母ちゃんと一緒に暮らしたかとの娘の言葉を聞いて涙を流し、そして大阪に行く決意をする。しばらく経って祥子が大阪に行くことになり、送別会がみじょカフェで行われる。一太と百花の間には、進という息子が生まれていた。

豪が別れの言葉を述べ、ここにいる全員が祥子の世話になったことを口にすると、あちこちから思い出の話が出る。祥子のおかげでさくらは結婚できており、夫のむっちゃんは、祥子は織姫と彦星を会わせるカササギのような存在と言う。祥子にやって貰ったことを挙げたら切りがないと信吾。そして豪は、祥子がここにいてくれたことが一番嬉しかったと言う。

そこへ若葉が現れて、写真立てに入れためぐみ丸の写真を渡す。大切な船ば譲ってくださって、ありがとうございますと頭を下げる若葉に、船も喜んじょると祥子。若葉は自分が祥子の後を継ぐには頼りないと言いつつ、「海が好きとやったら大丈夫」と祥子に言われたのである。そして改めて、祥子の門出を祝して乾杯となる。


舞とめぐみが大阪に戻ります。貴司がカレーを作って待っていましたが、そう言えばかつてめぐみと舞が五島から戻って来た時も、浩太と悠人がカレーを作っていましたね。そしてめぐみは勝と雪乃に五島名物を振舞いながら、今後のことについて話します。祥子を迎えたいと言うことですが、それにはやはり相応の覚悟がいると勝は言います。

今のままでは、祥子の相手をする人がいないというのがその理由でした。めぐみは覚悟を決めたようで、社長を退き、結城を次期社長にしようとします。一方で舞は、東大阪の技術を万博に出品できないかと考えていました。そしていよいよ祥子が退院となり、めぐみと舞だけでなく、貴司と歩もやって来ます。祥子は歩に初めて対面します。

祥子は大阪行きを渋ります。しかしめぐみはその祥子を説得し、社長を退くことまで考えていたことを伝え、祥子もやっとその気になります。そして送別会に、めぐみ丸を引き継ぐことになった若葉がやって来ます。ちなみにこの若葉を演じているのは、五島出身の川口春奈さんです。

川口さんと言えば、『ちむどんどん』で良子を演じていたことがあります。ただ個人的には、登場回数は少ないものの、この若葉の方が似合っているようにも見えます。良子の夫を演じていた山田裕貴さんは、今は『どうする家康』の本多忠勝ですね。あと太秦工業に『カムカムエヴリバディ』を思い出します。

ところで、これ先日似たようなことを書いていますが、祥子が何もできなくなったと言った時、ばんばでなければできないことがあると舞が言います。さくらに栗のジャムの作り方を教えてほしいと言うセリフは、この時に言った方が収まりがよかったのではないかと思いますが…。あと歩ちゃんの服は、舞が子供の頃に着ていた服に似ていますね。

そして若葉がめぐみ丸を引き継ぐと言うのは、このままIWAKURAの社長退任、次期社長就任にもつながりそうな気がします。しかしめぐみは、舞や悠人に社長を譲ることも考えたと言っていますが、舞はともかくとしても、悠人はやはりちょっと畑違いのように思えます。


飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2023/03/17 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

九州ラグビー関連の話題を2つ

まず、かつてコカ・コーラレッドスパークスが、練習用グラウンドとして使っていた「さわやかスポーツ広場」、日本代表の強化施設として発足するにあたり、JAPAN BASEという名称になることが決まりました。また九州ラグビーフットボール協会も、ここに本拠地を移すことになります。

福岡における日本ラグビー強化拠点の 名称決定について
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

事務所移転のお知らせ
(九州ラグビーフットボール協会公式サイト)

それから、福岡県うきは市を本拠地とするルリーロ福岡に関しての、ラグビーリパブリックの記事です。

【ラグリパWest】行政における守り人。 石井健太郎 [うきは市うきはブランド推進課]

石井氏はルリーロに出会ってラグビーを初めて見たとのことですが、非常に惹かれるものがあったようです。今後リーグワン入りに向けてさらなる交渉が行われて行くのでしょう。

あとシックスネーションズはアイルランドとフランスが、優勝の可能性を残しています。

飲み物-タンブラーの白ビール
[ 2023/03/16 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-3

先日の続きです。それから先日分、あるいはそれ以外にも最近の投稿で、誤り、変換ミスなどがあったので、修正しています。

ところで『大奥』関連の記事、yahoo!にもありました。尚この記事のコメント(所謂ヤフコメ)ですが、自分は『大奥』が好きだと言う人もいる(ただし殊更に大河と比較はしていない)一方で、やはりと言うか、夜10時台のドラマだからこれでいいのであって、これを大河にするべきではない、あるいは両方とも楽しんでいるなどなど。

そして本の読み方も『大奥』と比較したいようです。ここの箇所、要点だけピックアップしておきますが、
「和綴の本や漢籍を読む時の手つきがおかしい、所作指導の問題だ、『大奥』ではきちんとしていた」だの、
「読書を嫌う人がドラマを作っているのではと思う」だの、
挙句の果ては「読書中に肩揉みだの、お色気サービスだの」だそうです。
そしてここでも『大奥』はストイックだったと。

まず、本を読むシチュエーションが異なると思われます。『大奥』は観ていないので何とも言えませんが、恐らくもっと真面目な雰囲気なのでしょう。しかしこの家康は、明らかにリラックスした印象です。しかも「お色気サービス」なんてあのシーンに出て来ませんが…。
肩を揉まれて家康がいい気持ちになっていたところで、お葉は突然申し訳ございませんでしたと言い、怪訝そうな顔の家康に向かって
「殿がお気に召すおなごでなくて」
「どうかおいとまを下さいませ」
と言って、立ち去って行こうとしてはいますが。

しかも武者さん、『鎌倉殿の13人』でこの家康が登場して『吾妻鏡』を読むシーンがありましたが、その時は何も言っていなかったと思いますが。どころか、武士が本を読んでいるのを評価しているようにさえ見えましたが。
ちなみにこの時「家康が割とラフにお茶を飲んでいる」と武者さんは書いていますが、もちろんこれは白湯ですね。

家康は側室に着替えだのなんだの用意してもらい、デレデレしています。
このケアワークの内容が、昭和のダメ親父が喜びそうなサービスなんですね。
家康の小姓はいないんですか?

側室は使用人ですから、身辺の世話をしても、この場合そうおかしくないとは思いますが。
それに「着替えだのなんだの用意してもらい」
ではなく、
「喉が渇くと湯が出て来て」「汗をかいたと思うと着替えが置いてある」
ですね。
このシーンでは、そういう気が利く存在としてのお葉を家康が気に入ってはいますが、さてデレデレしているでしょうかね。先ほどの「お色気サービス」つながりなのでしょうか。そして自分が嫌いな「昭和のダメ親父」に強引に結び付けていますね。

さらに「女性に衣食住の面倒を見てもらうという考え方がもう絶望的に古い」のだそうですが、これ戦国時代の、それも陣中ではなく城での話ですよね。それならば下女たちは全員首だし、そもそも『麒麟』や『鎌倉殿』はどうだったのでしょうか。

女性が関与した外交。文書作成。そうした役割が今見直されているのに何なのでしょう。
『おんな城主 直虎』でも、『鎌倉殿の13人』でも、そういった中世女性像が出てきました。

お葉は鵜殿家の娘ですが側室、もっと言えば下女ですから、この場合直虎や政子?と比較はできないでしょう。一体全体武者さんは、彼女にどの機会に、どうやって外交や文書作成をさせろと言うのでしょうか。

家康と側室の関係も、ただただ驚きました。
「側室をやめたい」と語った相手に怒鳴り散らすって、男性としての魅力がゼロを通り越してマイナスですよね。
嫌がったら手討ちにするって、何を考えているのか。

昨年も、それ以前にも同じものを感じましたが、どうも本編をちゃんと観ていないようですね。
まず
お葉「これにて側室のつとめ、終わりにさせていただきとうございまする」
家康「え…。えっ?」
お葉「このおつとめは、もう…」
家康「えっと…何故じゃ?」
  「訳を申せ」
お葉「では、正直に申し上げます。好きなお相手が出来ましてございます」
家康「何じゃと…わしの側室でありながら…よう、そんなことを…」
お葉「申し訳ございません」
となる、その後家康がかっとなって怒鳴ってしまうわけです。
つまり側室をやめたがっているから怒鳴るのではなく、自分の側室なのに好きな相手ができたから、けしからんと言っているのですね。あと嫌がったら手討ち云々も、実際は

家康「謝って済むことではない、これは大罪であるぞ」
お葉「覚悟しております!どうぞ、お手討ちにしてくださいませ」

と言う訳で、別に「嫌がる」シーン、それを表すセリフなどは出て来ません。その後でお葉がお美代を連れて来て、互いにすべての責任は自分にある、自分をお手討ちにと言うシーンがありますが、この時も嫌がるような描写は出て来ませんね。
この前も書いていますが、武者さんが観ている『どうする家康』は、何か別の描き方をされているのかとさえ思います。

しかし漢籍好きだと自ら言うのであれば、せめて怒鳴るだけで済まさず、「喑噁叱咤」の熟語くらい紹介してほしいですね。そしてまた『麒麟がくる』ではどうのこうのとありますが、関係ないのでここでは飛ばします。

こんな暴君DV予備軍野郎が天下泰平を築くって?
いやいやいや、無理無理。

この家康を見ても、全く「暴君DV予備軍野郎」には見えませんが、やはり武者さんには違う世界が見えているのでしょうか。

史実における築山殿と家康は、このころ既に仲が良くなかったと推察されますが、それを表現したいなら納得できますね。
こんなバカ殿、腹が立つだけ。なぜ築山殿の前で、わざわざ側室のことを話すのか? 本人の前では「やはりあなたが素晴らしい」の一言ぐらい出せませんか?

「なぜ築山殿の前で、わざわざ側室のことを話すのか」
も何も、このお葉を勧めたのは瀬名と於大なのですが。
そしてあの女はよかったと言うのは、いわば勧めてくれた瀬名への誉め言葉とも取れなくもありません。

あと瀬名の
「残念でございましたなあ、殿。あのようなおなごはもうおらぬでしょうに。
ああ、残念」
と言い、かつては薬湯を進んで飲んでいた家康が、その薬湯を口にして
「苦い」
と言うシーン。何か示唆するものがあると思います。

それとやけに「築山殿」という表現が出て来ますが、この回の最初の方で築山を訪ねて来た於大が
「これからは築山殿とお呼びせねばならぬかのう」
と言い、それに対して瀬名は
「瀬名で結構でございます」
と言っていますし、この回で「築山殿」という言葉は他に使われてはいないのですが。

それこそ『大奥』の家光はそうでした。
『鎌倉殿の13人』随一のチャラ男・三浦義村も、遊ぶにせよ女の前では全力を尽くす!と真剣に語りました。それが本当のモテる男でしょうよ。

だから『大奥』の家光だの『鎌倉殿』の義村だの、あまり共通点がないと思われる人物をなぜわざわざ持って来て比較したがるのでしょうね。

妻に対してこんな無神経なくせに、それでも築山殿を愛しているなど笑止千万。
イケメンがエッチなことをヘラヘラ言っていればいいって?
そんなわけないでしょ。

何か「無神経」でしょうか。ならば於大の「子を産まなくなったら御用済み」の方が無神経に思えるのですが、無論これは彼女なりの策があってのことです。
あと何か、「エッチなこと」言いましたっけ?お葉を呼んでもいいかと家康が言ってはいますが。


飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/03/16 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-2

先日の続きです。
ところであの側室選び、中には「みそ作りなら誰にも負けない」と言う人もいて、この当時の側室は使用人であることを窺わせもしています。武者さんが書いているような「愛人」ではないのです。
それと飯尾連龍をモブ扱いしていましたが、これで思い出すのが、『鎌倉殿の13人』です。この時武者さんは、第7回に登場する亀の前の夫の権三に、やけにこだわっていたことがありました。妻が寝取られたことに反撃して殺される人物ですが、この時は

「それよりも気になったことは、あの悲惨な場面をお笑いにする空気が蔓延していることが驚きでした。権三には何の罪もないのに……。」

とあり、それをお笑いにするとは視聴者も、中世的価値観に片足突っ込んでいるといったことを書いています(少々まわりくどい表現ですが、だから鎌倉殿は素晴らしいのだと言っているようにも見えます)。
しかし私に言わせれば、この権三こそモブキャラに見えます。そもそもが、殺されるために出て来たようなものですし、登場時間もかなり短めでした。それに比べると連龍は実在の人物で引間城城主であり、家康と同盟関係を結びたいと言い出すなど、この時代の国衆らしきこともやっています。それをお田鶴が氏真に知らせたためあのような結果となったわけなのですが。

で側室に関して、今度はまた『大奥』との比較。

性格のよさとか、ルックスとか、そういうことではなく、身元が保証できるかどうか。
その点が重要で、戦国時代までは女系の血統も重視されます。
生まれ順ではなく、母親の身分や格式も大事なんですね。
そういう当時の価値観ではなく、昭和平成のエロ全開で行くからおかしい。フィクションだからって、そこを間違えていたら、別に時代劇でなくてもいいでしょう。
そんなデタラメばかりのドラマなのに、合間合間でつまみ食い的に最新の説を入れて、うまくやっているふりをするからタチが悪い。
NHKドラマ10枠の男女逆転版『大奥』では、きっちり表現されていました。

まず、江戸時代と戦国時代を単純比較する方が無理があると思うのですが…そしてこの当時家康は天下人でも将軍でもなく、まだ国衆に毛が生えた程度に過ぎません。江戸幕府成立後の、将軍の大奥と比べるべきでしょうか。
それと
「その点が重要で、戦国時代までは女系の血統も重視されます。
生まれ順ではなく、母親の身分や格式も大事なんですね」
江戸時代でもそうではないかと思うのですが。それに大河と夜10時台のドラマの比較もどうかと思います。

それから家康という人は、実に多くの女性に子供を産ませています。中には身分が低い人もいました。松平忠輝の生母、茶阿局は身分がかなり低く、確か女中として城に上がっています。

「そういう当時の価値観ではなく、昭和平成のエロ全開で行くからおかしい。フィクションだからって、そこを間違えていたら、別に時代劇でなくてもいいでしょう」

この間も似たようなことを書いていましたね。フィクションだからと言ってそれはよくない云々。だったら『麒麟がくる』の駒の描写は何だと言いたくもなるのですが。

「そんなデタラメばかりのドラマなのに、合間合間でつまみ食い的に最新の説を入れて、うまくやっているふりをするからタチが悪い」

先日も書きましたが、必死だなと思ってしまいます。藤吉郎ではありませんが、物言いがあけすけですね。それと
「合間合間に入れる最新の説」
とは何でしょうか、三河一向一揆のことでしょうか。ならばこんなこと書かずに
「三河一向一揆の最新説を入れるのはいいが、フィクションにちょっと馴染めない」
程度にしておけばいいのに。「うまくやっているふり」以降は余計だと思いますが、ここまでネガティブなことを書かなければならない事情があるのでしょうか。

あと
「「大奥」に“大河超え”の声続出 NHK初のインティマシー・コーディネーター導入で型を破れるか」
なる記事がリンクされていますが、予想通り日刊ゲンダイの記事でした。無論このドラマ、面白くないと言う人もいるのですが…。

本作の関連ニュースを見ていると「髷姿」が出てきます。
髷になっていません。ポニーテールです。
まるで雑な戦国乙女ゲームのよう。

あの当時髪を束ね、後ろに垂らしただけのポニーテールに似たたぶさ髪というスタイルがありますので、これはあながち間違ってはいないと思います。

そしてまた
「『大奥』は髷の美男が大勢出ています。本作の場合、甘えではありませんか?」
「何に対する」甘えなのかが不明ですし、実際にあったとされる髪型をさせても特に悪いとは思いませんが。
何でもかんでも自分の推しを引っ張り出して来て、きちんと観ているようにも思えない大河を揶揄する武者さんの方が如何にも子供じみていて、甘えていないでしょうか?

それと推しの番組では美男が出ていると書く一方で、たとえば『青天を衝け』では、イケメンに対する批判ばかり並べていたように思います。

今回はちょっと最初の方が長めなので、あともう1つご紹介しておきます。
「どうする小道具」なる小見出しで

草履が真新しく、とても履き慣れているように見えない。
おろしたてにせよ、質感がつい先ほどホームセンターから買ってきたように見える。
本当に藁でできているんですか?
小道具作りの時間もないようですが、大丈夫でしょうか?

草履とは、例の鼻緒が切れたやつでしょうか。私が見る限りいくらか擦り切れた感はありました。
あと「履き慣れている」より、この場合「履き古した」の方がいいかと。
しかしこれ、小道具担当にちょっと失礼かと思いますね。これじゃ粗さがしでしょう。
あと武者さん、ホームセンター好きですね。この間の本證寺の閂の時もそう書いていましたね。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2023/03/15 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第1話&第2話

第24週第1話(第112回)と第2話(第113回)です。


第112回
2016年8月、舞が女の子を出産する。分娩まで多少時間がかかったが、生まれたと看護師から知らされて周囲から拍手が送られる。そして勝と雪乃もやってくる。勝はこの子に会わしてくれてありがとうとすすり泣く。そして貴司は舞に、名前の候補をいくつか見せ、舞が何があっても負けず前に進んでほしいと言ったことから、ならばと貴司は「歩」(あゆみ)という名前を見せる。

そして舞の病室に久留美もやって来て、名前を決めたのかと尋ねる。歩にしたと言う舞。その日の朝には純も立ち寄ってくれた。舞は歩を見ながら、家でできる仕事はやろうと思っていた。夜泣きは大変らしいと言う久留美に、僕もいるからと貴司は答える。そして久留美は悠人が来たかどうかを尋ねる。悠人はまだ見舞いに来ていないようだった。

すると今度は舞が、悠人とはどうなのかと尋ねるが、久留美はただの飲み友達だと言う。仕事の愚痴とか将来の不安などを、黙って聞いてくれるらしかった。しかし久留美はフライトナースの面接に受かり、秋から長崎に行くことになった。今度は舞がおめでとうを言う番だった。

間もなく舞と歩は退院し、悠人もやってくる。おじちゃんやでと舞。そして悠人は出産祝いの置物を渡し、この子が大人になる頃はちょっとした財産になっていると言う。舞はかつての黄金の置物を思い出し、また宇宙人かと尋ねるが違うわと言う悠人。

テーブルの上には、貴司の新しい本があり、このおかげで講演とか連載の仕事も増えていた。そして舞は、久留美が長崎に行くことを悠人に知らせる。その舞は仕事を再開したものの眠気に襲われ、寝られる時に寝た方がいいと貴司に言われる。しかし舞は少しでも仕事を進めておきたかった。

そして歩の夜泣きが始まる。最初は舞が、その次は貴司が歩をあやして寝かしつける。貴司はもっと自分を頼ってくれと舞に言う。やがて一月が経ち、2人は初めて歩を外に連れ出す。その時空を飛行機が行き、飛行機やでと舞は歩に話しかける。その後久留美のささやかな送別会が岩倉家で開かれた。ジュースでの乾杯に子供時代を思い出す舞。

久留美もこんだけ長い間、よう一緒におったわと感慨深けだった。そこへ悠人がやって来る。俺と付き合わへんかと悠人に言われ、久留美は戸惑う。これからたびたび会えないのなら、計画的に会うしかない、そうでなければ送別会の邪魔せえへんと言う悠人。久留美は悠人のそういう素直でない部分が気になるが、実はそう言う点も好きだった。

付き合おっかと久留美。悠人はビールを所望する。舞の顔に笑みがこぼれた。2年後。めぐみはいつも通りに出社し、貴司は歩を保育園に連れて行く。そして新製品の打ち合わせをしている舞に、めぐみから電話が入る。祥子が入院したのだと言う。

第113回
舞はめぐみと話していた。浦信吾によれば、船着き場でお客を下ろした後に、急にめまいがする、手がしびれると言い出したのだった。信吾は本当は、お客を役所に案内する予定だったが、まず祥子を大きな病院に連れて行ってくれたのである。軽い脳梗塞だったのだが、詳しいことは検査の結果が出ないと何とも言えなかった。めぐみは翌日五島に行くことにする。

貴司は歩は自分が見るから、舞にも行くように勧める。そしてめぐみと舞は五島へ行き、祥子の病室に入る。みんなに迷惑ばかけたねと祥子。かなりよくなっていたが、手足のしびれが残っていた。医師は2週間後には退院できると言う。しかししびれが残る可能性があり、それはつまりもう船に乗れないということだった。

年齢的に再発の危険もある、1人にせず家族が注意するようにと言われためぐみは、祥子がそのことを知っているかと尋ねる。知っていると医師は答える。病室では舞が歩の画像を見せ、めっちゃ元気やで、ばらもん凧のおかげと言う。そして今度連れてくるなとも言うが、その時めぐみが戻ってくる。めぐみは舞に、祥子の着替えを取ってくるように頼む。

祥子は今から船での往復は大変だから明日でよかと言うが、ならば先に言って信吾に礼をしておいてくれ、自分はばんばと話したいことがあるとめぐみ。2人きりになり、祥子はめぐみに言う。
「聞いたとやろ」
もう船には乗れず、1人暮らしもできないと祥子。舞は島に渡って、家にあったジャムを全部みじょカフェに届ける。祥子がしばらくジャムを作れないと言う舞に、のんびり待っちょるけんっち伝えちょってとさくらは言う。そこへ信吾と一太が入ってくる。

祥子の具合を訊かれ、思ったより元気そうだと舞は答えて土産を渡す。あのばんばなら、ざぁまなスピードで回復するに決まっちょると一太。するとさくらが、慶太が帰って来たのかと尋ねる。慶太はドローンで荷運びをする実権をするらしかった。島から島へと物資を運ぶ物流ドローン事業に、役場も関わっていたのである。これからや海だけじゃなかとぞ、空たいと一太。その一太もこの事業に関わっており、家族ぐるみの付き合いだと言う。

舞が来た時にやっていたら、テスト飛行を見に来るように一太は誘う。そして帰りかける舞にさくらは、むっちゃんからと菓子を渡す。その夜舞が家に電話を入れると、勝と雪乃が来ていて歩を遊ばせているところだった。助かるなとめぐみ。そしてめぐみは医師から言われたことを舞に話す。めぐみは大阪に来ることを勧めるが、祥子は島を離れたがらなかった。

翌日、豪が祥子の見舞いに来ていた。豪はラジオの修理を頼まれたが、結局直すことはできなかった。めぐみと舞が入ろうとすると、祥子は船に乗れないと言われたと豪に話すのが聞こえて来た。もっと乗りたかとよと言う祥子だが、豪はそっや無理たい、諦めんばと諭す。祥子はめぐみ丸をどうするかを気にしており、若い子に託すように豪は言うが、まだ船に乗り始めたばかりだと祥子は気乗りしない。

めぐみと舞は思い切って中へ入って行き、挨拶をして見舞いの品を見せる。そんな時でも祥子は古いラジオを手放そうとしなかった。そのラジオは舞が子供の頃に、豪が修理したと持って来た祖父雄一のラジオだった。新しかとば買わんばたいねと祥子は言うが、めぐみはもう操縦はできないと口を挟む。そして1人にするのは心配だと言うが、祥子はみんながおると言い、島を離れる気はなさそうだった。そして2人に大阪に帰るように勧める。


舞の結婚の時もそうでしたが、金曜日にあることのきざしが描かれ、週が明けるといきなり本番になっていますね。で舞はめでたく出産し、子育てをしながら仕事をするようですが、やはりなかなか大変なようです。しかし貴司も何やかやで忙しそうですが、かなり本は売れているし、久留美もフライトナースの面接に合格したようですね。あと「歩」という名前を見ると、私はやはり五郎丸氏を思い出します(男性ですが)。

それはそれでいいのですが、ただ先日書いたように、最終回に向けて色々なことが急ぎ気味に片付いている感じです。ここで誰かが失敗するとか、失敗せずともうまく行かず、仲間が励ますと言う展開があってもいいかと思うのですが…同じコミュニティのメインキャストがすべて家族になりそうなのも、朝ドラあるあるなのでしょうが、どこか予定調和的だなとも思います。

で今週の主役は祥子ばんばです-と言っていいでしょう。もう80過ぎと思われる彼女ですから、船の操縦はそろそろ限界があるようです。そして修理しながら使っていた亡き夫のラジオも、もう修理できないと豪が言っており、ここがやはり潮時となりそうです。

しかも一太が言うように、海だけでなく空も航路としての役目を持たされ、ドローンを使った物資輸送が本格化しているようです。あとこのドラマ、飛行機が飛ぶ姿が、時々何かの予兆のような感じで出て来ます。舞が飛行機関連の世界に戻るのかなとも思われる所以ですが、さてどうなるのでしょうか。

しかしばんばはあれからまた老けた感じになっていますが、浦信吾、木戸豪が意外に変わっていない印象を与えます。それと急に2年経つ設定になっていますが、ならばその間悠人と久留美はどうなったのか、あるいはIWAKURAの社員たちに動きはなかったのかなども描いてほしいのですが…難しいでしょうか。


飲み物-コーヒーとマドレーヌ
[ 2023/03/15 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第10回に関しての武将ジャパンの記事について-1

では第10回関連の『武将ジャパン』大河コラムです。例によってリンクは貼りません。


『どうする家康』感想あらすじレビュー第10回「側室をどうする!」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/ieyasu/2023/03/13/173788

でまた「壁ドンやらかす、あまりにも不快なアプローチ」だの、「ナレーションもいつものフザけた調子」だの、はたまた「モブっぽい田鶴の夫が説明セリフで色々と語ります」だの。飯尾連龍はモブではありませんけどね。まあこのへんは、武者さんの主観なので、例のおじさん構文あらすじ(とも言えませんが)同様飛ばします。

それから「もはや単語を聞くだけでゾッとする海老すくいも出てきます」とのことですが、私にしてみれば、武者さんのおじさん構文の方が、またかと思ってしまうのですが…。ちなみに私海老すくいは好きです、というかあれを踊る左衛門が好きですね。

あと
「田鶴はどう惨死するのか? 視聴者の皆さんはそこを期待しているんですよね?」
いやそれは次回ですから。

で、のっけから韓国ドラマがどうのこうの。個人的に韓流は観ないのでスルーします。いずれにしても大河の叩き棒でしょうし、武者さんお得意のフェミニズム関連の自説補強にしか見えませんので。
そして

本作『どうする家康』の陳腐な表現は、若者向けと言われることもあります。
しかし、それは誤った認識でしょう。若者がしらけきってしまう不快感を、積極的に突きつけてくるドラマであり、なぜ彼らがわざわざテレビで見ようと思うのか。
大河ドラマそのものを破壊したいのではないか?と本気で心配になるほど、本作は意味がわかりません。
冒頭アバンから「自分の思い通りにならず声を荒げる大男」って何なのでしょう。

「若者がしらけきってしまう不快感」を裏付けるものが何もないのですが?
それから
「自分の思い通りにならず声を荒げる大男」
昨年の坂東武者などもどちらかと言えばこのパターンでは?
あと大河が破壊されるのならそれでもいいです。課金システムにして新しい大河を作ればいいだけですし。

今週、やるべきことを放置して描かれた側室選びですが、それすら間違っています。
中二病をこじらせたキッズが「うおおおおお! 側室選びを正室がするって、エロすぎるだろwww」と書いた話のようで頭が痛い……。

「やるべきことの放置」が何であるのかがよくわからないのですが。
そもそも子供をもっと作るべきと言う於大の方針のもと、進められた話ではありますが。
それと側室選びと言うのは、正室の考えも入っていたわけですし、逆に正室が側室を追い出すこともあったようなのですが…実際結城秀康の母親(長勝院)は、瀬名から追放されたとされています。

そもそも「側室」という言葉そのものが、江戸時代以降の感覚であり、使用は慎重にすべきものなのですが。
「側室=愛人! ウッハーーーーーー!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+」で止まったら、もうそうなりますよね。

何を言いたいのでしょうね。側室であろうが側女であろうが、戦国時代には既にいましたが。そして側室というのは愛人と言うよりは身分は使用人で、主に侍女たちや他の武将の娘たち、あるいは人質として取った他の大名の子女などから選ばれており、今回の人選も納得です。

それに、正室の許可を得て側室を選ぶならば、どうして今川氏真はそうしなかったんですか?
「正室の許可を得て側室を置くくらい知ってるしwww」と突然勝ち誇られたようで、言葉を失うしかありません。

氏真が瀬名を側室にしたがった件は、父義元が当時の元信と戦わせたうえで、結局ダメ出しをしてますよね。それにあの時、義元の正室(定恵院)はもう亡くなっていましたが。

側室=愛人という考え方だから、あんなくだらないミスコンじみた描写を入れるのでしょう。
「ブスやババアが、高スペ男性に釣られて草www」と女性を笑い物にしたいようにも見えます。
正室が側室を選ぶという話は、ああいう馬鹿げたコンテスト形式にしません。

あれミスコンですか?志望者が殺到したから、面接形式にしたのではないでしょうか。それにあの場合候補が絞り込めたら、正室に会わせるとかするのではないかと思いますが。

それと
「正室が側室を選ぶという話は、ああいう馬鹿げたコンテスト形式にしません」
ではどのようにするのか、具体的に書いてください。

出産が目的なのに、見るからに老齢の女性が来るわけもない。
事前の審査で落とさなければ、セキュリティにも問題があり過ぎるでしょう。
三河一揆では怪しさ満点の千代で痛い目に遭ったばかりなのに、あんなザル募集をかけるというのは、愚の骨頂です。
暗殺するうえで一番効率的なのは、閨房です。
(中略)
舞台が戦国時代だってことを忘れすぎではありませんか?
セキュリティ意識のない乱世描写なんて勘弁してください。エロエロに食いつかせればよいわけじゃないでしょうが!

何だか変に真面目になってしまっていますね。ああいう人たち冷やかしか何かで来ていると思われて、みんな落とされてますし、あのシーンは寧ろその描写を楽しむものでしょう。好きな大河なら面白いと書いているのでしょうね。
それと「事前の審査」も何も、あの面接が審査でしょうし。
さらに千代は間者であり、あそこに集まった女たちとは色々な点で違いますよね。

まあ率直に言って、悪態つきたくて必死になっている印象が半端ないし、このコラムの報酬は、きちんとレビューを書くことではなく、こういう部分、あるいは他の作品を持ち上げることによって発生しているように見えてしまいます。

それと
「エロエロに食いつかせればよいわけじゃないでしょうが」
また始まりましたか。『青天を衝け』の時と同じようなディスり方ですね。

飲み物-ホットワイン2
[ 2023/03/14 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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