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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2015年07月

花燃ゆ番外編28-高杉晋作の逃亡と功山寺挙兵

『花燃ゆ』ではどのくらい描かれるかわかりませんが、長州が俗論党の支配下となり、高杉晋作はまず奇兵隊を動かそうとするものの、その当時の軍監山県狂介は、とても今の兵力でクーデターを起こすなど不可能だと高杉に伝えます。結局高杉は北九州に渡って、福岡藩の志士たちと出会い、野村望東尼の平尾山荘に身をひそめることになるわけです。その間、九州諸藩も幕府になびく姿勢が見られるようになっていました。後に長州に戻った高杉は、馬関(下関)の妓楼に、おうのを相手にして何日か滞在したといわれています。

このおうのこそ、高杉の後半生に、それも晩年には不可欠な女性であるといっていいほどです。早く出て来てほしいものです。元々は遊女ですが高杉が身を落籍(ひか)せ、自分の愛人にしました。高杉死去の後は、尼僧となって彼の菩提を弔っています。一方で、高杉は潮時を窺っていました。しかしこの時、奇兵隊総督赤根武人の動きが不穏で、幕府になびこうとしていたことから、伊藤俊輔が奔走して何とか兵を集め、これが功山寺の挙兵につながりました。長府にあるこの功山寺は、例の都落ち七卿のうち、五卿が滞在していたところです。この功山寺挙兵により、高杉は三田尻海軍局から軍艦を3隻奪い、また馬関の奉行所から軍資金を奪います。これから大田絵堂の戦に至るまでは、高杉の人生の中でも最も華やかな時期であったといえます。

本来であれば、この功山寺挙兵から大田絵堂の戦いまで、3週間ほどかけて描いてもいいほどですが、どうもこの大河の性格上、そうはならないようです。残念です。高杉が三味線をかき鳴らす場面も、もうちょっとあっていいと思います。一方で、主人公の文(美和)のいる萩城の奥ですが、何かいつもばたばたしているような感じです。動きが現代劇風なのですね。ちょっとあの時代としてははしたない印象があります。しかし文が、藩主に久坂の死について問い詰めるというのは、本当に出て来るのでしょうか。なんだかなあ、と思ってしまいます。

話が戻りますが、この俗論党の時代、長州では一部の人々が処刑の対象となりました。周布政之助は処刑を嫌って自刃し、同じ日に井上聞多が刺客に襲われ、正義派と呼ばれる進歩派は行き詰まります。これで思うのが、もし吉田松陰が安政の大獄を生き抜いて、遠島にもならず長州で再び謹慎となったとしても、これにより処刑の対象となったのではないかということです。無論、彼が生きながらえていればその後の歴史も変わり、俗論党政府というのも存在しえなかったかもしれませんが、もし似たような歴史的経過をたどっていたとしたら、その可能性は十分あったと思われます。あるいは、今小田村伊之助がいる至誠部屋に、また入っていたかもしれません。
夕日と帆船
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[ 2015/07/31 00:05 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

日本人と捕物番組 3 『相棒』と刑事ドラマとホームズ&ワトソン

先日の記事の補足になりますが、やはり「オフィシャルガイドブック 相棒-劇場編Ⅲ- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ plus season 11&12」で、テレビライターの成馬零一氏は、たとえば『北の国から』のような日常風景を描いた作品が、長期間人気があるのはよくあるが、『相棒』のような刑事ドラマの場合は珍しく、しかも、制作側やファンが殊更に騒いだわけでもないと指摘しています。まあ刑事ドラマというと、とかく非日常の世界が中心で、その非日常性が売り物でもあったわけですから、この場合は確かに珍しいといえます。元々『土曜ワイド劇場』枠の作品で、2002年にシリーズ化されたわけで、その当初は恐らくここまで続くとは思ってもいなかった、そんな感じなのでしょうか。

刑事ドラマといっても結構様々で、事件を重視するか、それを解決する側を重視するか、コロンボや古畑のように倒叙のスタイルを取るか、犯人は最後にならないとわからないようにしておくかでも違ってきます。また原作があるかないか、ホームズやガリレオのように、警察官以外が主に解決するのか、それとも警察内部の人間が捜査に当たるのかでも違います。他に、科学捜査関係や法医学関係などもありますし、サスペンスドラマなども含まれますので、私自身が観たことがあるのは、そのほんの一部なのだなと改めて思います。また、テレビではさほど放送されていないけど、映画が有名ということもあります。結構『踊る大捜査線』などはそのタイプで、シリーズそのものは短いけど関連作品が多く、それも有名になった一因でしょう。

それと、パペットホームズの最終回に含みがあるとも先日書いていますが、次のシリーズにつなげるために、敢えて含みを残す、未解決状態にするなど、まだ続きますよという意味を込めた展開の最終回は、結構多いと思います。特にシリーズとして定着している場合はそうでしょう。ある登場人物が去って行って大団円と思ったら、今度はどこか違う人物の登場を窺わせたりして、次シリーズがあることをにおわせるなどというのもありますから。これもあまり描き方がくどいと、ちょっと辟易しがちですが、さりげなく持ってこられると期待が持てます。

ちなみにこのオフィシャルガイドブックは、2014年春の発行ですが、その中で甲斐亨を演じる成宮寛貴さんのインタビューに、こういうのがあります。

(前略)杉下さんにくっついて行くだけじゃなくて、カイトの方も杉下さんに何かヒントとなるようなことを与えられる存在になっていくこと。本当の意味で、"パートナー"としての"相棒"になっていくこと。シャーロック・ホームズでいうなら、ワトソンのような存在になること。そういうことがこれから増えていったらいいなとは思っているんですけど……「『相棒』」が『相棒』であるために必要なこと」ですよね(後略)

その前に杉下右京は変人で天才的で、しかも特命という窓際部署にいて、カイトこと甲斐亨がいつのまにかその杉下を尊敬するようになっていた、とあるわけで、確かにその意味ではホームズ&ワトソンかと。さて、カイトはワトソンになれたのでしょうか?実はシーズン13は最終回以外知らないので(汗)何ともいえません。

ところで今年から新しい顔ぶれとなり、「相棒」役に反町隆史さんが決まりましたが、さてどのような名前になるのでしょうか。「か」と「る」の法則は、やはり崩せないだろうなとは思います。

[ 2015/07/30 00:59 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

日本人と捕物番組 2 『相棒』とその他刑事ドラマ

以前「日本人と捕物番組」という記事で、時代劇の捕物番組についてあれこれ書いていますが、今回は現代劇についてです。といいますか、『相棒』シリーズで発売されているムックから、日本人と刑事ドラマのかかわりについての部分を、一部抜粋したいと思います。まず、テレビライターの成馬零一氏によれば、本来アクション色が強かった刑事ドラマ(『太陽にほえろ』、『あぶない刑事』)が、90年代後半からミステリー色の強い物に変わって行ったとのことです。

さらに成馬氏は、その90年代に登場した『古畑任三郎』、『踊る大捜査線』、『ケイゾク』、『金田一少年の事件簿』といったドラマの流れを『相棒』も汲んでいると指摘、さらに、いくつものシリーズを重ねて、番組を育てて行くことが功を奏していると書いています。もちろん、それぞれのエピソードの完成度がそれなりに高くなければならないわけですが、シリーズを経るごとに面白みが増すといメリットもあるわけで、特にネット社会で情報の消費が速い今、こういうしっかりしたコンテンツを作ることが必要といったことも述べています。

確かに刑事ドラマといえば、80年代ごろまでは事件そのものよりも、事件解決に重点が置かれていて、そのためアクションシーンが強かったといえます。『西部警察』などもこの手の番組です。しかし、謎解きの部分が大きくなると、たとえば海外ミステリーのファンなども取り込みやすくなるのは事実で、特に『古畑任三郎』と『刑事コロンボ』の類似性は、かなり視聴者を惹きつけた部分はあったでしょう。しかも、シリーズを積み重ねることにより、リピーター、ひいては固定ファンが増えるという効果もあるわけです。

ちなみにそのムックによれば、『相棒』は再放送やCS放送が繰り返し行われているようです。ネタバレ状態であるのに再放送の需要があるというのは、何度も観てはいるけれど、何らかの理由でリピート視聴を好む層があると見ることもできます。盛り上がり云々より、解決に至るまでのプロセスを楽しみたいという人も多いかと思われます。そしてシリーズを重ねている割に、というか、重ねているからこそ、そこそこの視聴率であるともいえます。個人的には、やはり1シリーズ10話前後あれば十分かと思います。アメリカのドラマなどでかなりエピ数が多いのもありますが、あそこまでしなくていいかと。あと、時々出演者が交代することで、また新鮮さを呼び込むこともできます。『相棒』の場合は、毎年制作されていますが、数年おきに1シリーズのような形でもいいですし。

余談ながら、そうなるとパペットホームズの今後にもまた思いを巡らせてしまいます。第1シリーズの最終回は、アドラー先生の去就といいモリアーティ教頭の退任といい、かなり含みの多い内容でした。現在は、スピンオフの「推理(ミステリー)の部屋」が放送されていますが、第2シリーズもかなり期待できるといっていいでしょう。ホームズに限らず探偵物、刑事物の人形劇がもっと出て来てもいいかとは思います。操演さんはちょっと大変かもしれませんが、これはかなり面白そうです。ちなみにパペットホームズの吉川ディレクターは、色々な人形劇がもっと出て来てほしいと発言しています。

参考文献
  • オフィシャルガイドブック 相棒-劇場編Ⅲ- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ plus season 11&12
  • NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ 完全メモリアルブック


[ 2015/07/28 23:33 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

君は天然色

大瀧詠一 『君は天然色』
80年代の雰囲気です。

君は天然色 - 大滝 詠一
(注・ユーザーの方のアカウント削除に伴い、2015年8月16日に別の動画をアップしています)
「机の端のポラロイド写真に話しかけてたら」
「夜明けまで長電話して、受話器持つ手がしびれたね♪」
デジカメも、携帯もスカイプもない頃でしたが、このアナログさが逆に愛おしい。
[ 2015/07/28 22:31 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン11第11回「アリス」-横溝正史とイギリスミステリー5

「アリス」のテーマでの最終回です。この中では、戦後間もない頃の様子、少女たちの華やかな印象と、それとは逆に戦後没落して行った旧華族や、経営難になったホテルといった相対する世界が描かれています。それが60年近くを経て、その子孫に複雑な影を落とすことになり、永沢元子爵の孫の公彦、つまり遠野弘明が先祖の財産を狙う目的になっています。しかしその時、杉下右京はこういいはなちます。

「財産税は、永沢家だけに掛けられた物ではありませんよ」

皆大変な思いをして来たのですよという意味を込めているわけで、遠野はそういわれて返す言葉がなくなります。、朋子の友人で、やはり子爵家の娘である瑠璃子が、女学生ながらそのことに対して毅然としていたのとは対照的といえます。もちろん瑠璃子も悩みを抱えていました。無垢な年頃というのもあるのでしょうが、むしろ彼女は、自分の家が財宝を隠していたことに憤って家族と対立します。

実はその日は朋子は風邪で寝ていて、冬休みで早蕨ホテルに滞在中の、しかも朋子と同室の瑠璃子は、屋根裏で宝探しをするといって部屋を出て行ったのですが、実はその家族の秘密を知るために二百郷家に向かっていてました。朋子の元に戻った後、どこかふさぎ込んだようにしていていたのはそのためでした。しかも自分は家がそのような立場にあるとも知らず、貧しい人々に施しをしていたわけで、瑠璃子がそのことで家族を非難する声を、朋子は耳にしてしまいました。その翌日の瑠璃子の失踪の後、朋子は屋根裏に行けば何か見つかると思い、ロウソクの火を片手に電源のない屋根裏を探し回った末、火災の原因を作ってしまったわけです。

この一連の事件には、様々な人生が絡んでいました。最終的にそのすべてがわかったものの、茜はそれまで通り、養蜂を続ける生活を選びます。また、蓮華畑に埋められていた瑠璃子の遺体を、富士山の見える丘に埋葬し直し、これでこの事件はやっと終わります。ちなみに、茜が杉下を見て見覚えがあるような顔をしたのは、アルバムに残されていたホテルのピアニストの顔と、瓜二つだったからです。(水谷さんの一人二役です)

しかし捜査一課の面々が、作業着姿でやって来るというのも奇妙なものです(笑)。小さな集落で、よそから人が来るとすぐ話題になるということで、わざわざこのようないでたちで現れたわけですが、恐らく杉下からの情報もあったでしょう。しかしこれに限りませんが、この杉下右京の着ているコートがなかなかいいです。そしてこのアリス、特に『鏡の国のアリス』では、舞台がチェス盤に設定されていて、登場人物はいずれもチェスの駒の役割を与えられています。特命課のテーブルにもチェス盤がありますね。

あと個人的願望として、ミッションスクールに通う少女2人が、クリスマス前に出かけるという設定ですから、讃美歌を歌ってほしかったなあ…『きよしこの夜』のような有名なのでなく、学校の礼拝の時の讃美歌でもよかったかなと思います。著作権の問題もあったのかもしれませんが。

[ 2015/07/28 00:41 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-25 続き 文は篤姫ではなく小松帯刀の妻的存在

『花燃ゆ』が萩のみ、もっといえば文(美和)のみの視点で描かれていることは、以前にも指摘しています。たとえばコレラ騒動についても、萩城下の流行のみで、長崎から流行が始まって、多くの地域で大流行したという点には全く触れられていませんでした。しかも文よりも歴史的には著名な人物が多いのに、彼らの生き様が文の目の届く範囲でしか描かれないため、ある日突然登場したり、あるいはどこかに出かけていたのが戻って来たりということになりがちです。

だから長州征伐が行われているのに大して描かれないし、高杉や桂も、本当はもっと色々なことをしているはずなのに、それがさっぱり出て来ません。すべて文の、それも創作上の視点が基準になっているため、本来の背後関係が実にわかりにくい上に、肝心の史実がダイジェストやナレーションで済まされてしまい、そして奥のおはぎ作りが、やけに時間をかけて放送されるというような事態になっています。

逆の見方をすれば、文が登場しない場面では、そこそこ大河らしくまとまっていることが多いのです。たとえば小田村伊之助が捕らえられたり、高杉が密かに逃げ出すところなどは一応様にはなっています。つまり、脚本家が朝ドラや現代劇中心の人であっても、史実をなぞれば、一応は大河として格好がついているわけで、それを考えれば、やはり史実に沿った描き方も必要になるわけです。そもそも、大河で無名の人物を主人公にして、しかも創作部分を多くして数字を取るのであれば、かなり時代劇に慣れた人でないと難しいでしょう。

まして現代ドラマが中心の脚本家の場合、どうしていいかわからず、つい現代感覚でアレンジしてしまうことは十分に考えられます。だから脚本家選びは重要であると思われます。それと、歴史考証家の意見をきちんと聞いているかどうかも大切です。あまり時代考証のみを重視すると、ドラマとして構成しにくいという点も無論あるでしょう。ただ、どう考えても入ったばかりの奥女中が、藩の上士でしかも世子の小姓に直垂を持って行くとか、藩主夫人に対してことさらに意見するとかいうのはやはり不自然です。

今となっては何ですが、やはり吉田松陰の次に高杉、その後伊藤や井上という流れを大まかに作り、そのうえで文や他の家族、藩主や藩の上層部などを絡ませるようにすれば、文が奥女中として萩城に上がっても、奥ばかり描かず、史実と並行させることが可能でした。歴史に関心がある視聴者も、それなら納得できたでしょう。また文を創作キャラとして多少遊ばせても、さほど違和感はなかったかもしれません。先日『篤姫』の感想の中で、大奥以外のこともきちんと描かれていると書きましたが、主人公の視野の外をきちんと描かないと、主人公そのものが引き立たないのは事実かと思われます。

また残念ながら、文は『篤姫』の、天璋院篤姫に匹敵する存在ではありません。『花燃ゆ』の文は、『篤姫』の小松帯刀の妻の、お近くらいの役どころでちょうどよかったのではないでしょうか。このくらいであれば準主役的存在であり、ほぼ毎回登場することもできます。また、多少創作を織り交ぜても大丈夫です。どうしても文を出したいのであれば、なぜこういうポジションに置かなかったのかと思います。現実の『花燃ゆ』の文が、奥でやけに背伸びしている印象があることを考えると、余計にそう感じられます。ちなみにこのお近も文同様、夫と愛人の間に生まれた子供を養育しています。

日本家屋
[ 2015/07/27 23:43 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

パペットホームズが挑むシャボン玉の謎とガリレオ

先日の記事でご紹介した、NHKサイト内のこちらのページですが
http://www.nhk.or.jp/school/sukudo/special/63/
小中学生を対象にした科学及び歴史の動画と、パペットホームズのコラボ企画になっています。内訳は
  • ボウフラの発生
  • 水圧利用で瓶にボールを入れる実験
  • シャボン玉を落とさないための実験
  • マチュピチュはなぜ標高2400メートルの場所にあるのか
  • 月はどうやってできたのか

この5つですが、この3番目のシャボン玉を落とさないやつ、これ『ガリレオ』の2007年シリーズで登場していますね。例によって内海薫が湯川研究室に行き、湯川が、ドライアイスから出る二酸化炭素の上ではシャボン玉が落ちない実験をしているのを見て、先生は小学生みたいなことができていいですね、私なんてプレッシャーばかりと愚痴ります。それに対して湯川は、自分だって授業があるし、学生のレポートも見なければならないと反論します。さらに「栗林さんの論文だってチェックしなければならない、僕にはそれもプレッシャーだ」と言い、研究室の外でそれを聞いていた栗林がかなりへこむわけですが、要は二酸化炭素はシャボン玉の中の空気より重い、その証明であるわけです。そういえば「愉快な四人組の冒険」でも、ホームズが徹夜でシャボン玉の研究をする場面がありますね。
実験道具
[ 2015/07/27 20:50 ] ドラマ ガリレオ | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-25 おはぎ作りと羊羹作り

さて、銀姫と側室の問題で揺れる大奥、その人間模様-を期待していたのですが、かなり外れました。のっけからおはぎ作り、無論これは行事食ということですが、藩主夫人以下女中たちで盛大におはぎを作る場面が、やたらに長い時間放送されて、何だかかつてのお握り作りを見ているようです。行事の際に、さりげなくおはぎが出てくる、そういう設定にはなっていないようですね。あと羊羹作りもありますが、これはまた後ほど。

俗論党が実権を握り、小田村伊之助も謀反の疑いありで、捕らえられて野山獄に送られます。もちろん高杉晋作も要注意人物として、逃亡せざるを得なくなりますが、なぜかその高杉が、野山獄の伊之助を訪ねて来ます。10月27日の、松陰の命日の墓参は危険であるという手紙を文(美和)からもらったこと、しかも、直接手紙を出せないため、それが羊羹の箱に忍ばせてあったということを伝えます。この羊羹は松陰の命日に合わせて、実は杉家にも届けられたが、杉家への分には手紙は入れていなかったため、藩の役人がやって来るものの難を逃れた-こういう展開のようですが、何か朝ドラ的な印象をぬぐえません。しかし高杉は、お尋ね者なのに野山獄に来たりして、このこと自体結構危ないのではないでしょうか。

元々この羊羹作りは、世子元徳と銀姫の仲を取り持つものとして文が提案したのですが、文の提案で銀姫自ら羊羹作りというのも、何だか妙な話です。一方で投獄された伊之助ですが、松陰や高杉と同じ「至誠部屋」で、しかも牢に入っているという悲惨さが、あまり感じられない演出となっています。独房ということもあるのでしょうが、かなり狭そうな部屋なのですが。そういえば「仁先生」の場合は大牢で、しかも「蔓」が必要でしたね。それはさておき、松陰の命日といえば、そうせい候こと毛利敬親が、命日であるとして食膳の魚に手を付けなかったという逸話がありますが、そういうのは描かれていないようです。

それにしても、文が何かにつけて意見したり、高杉晋作の「命を助けたい」などと、まるで彼女自身が藩主夫人か世子夫人であるかのような口を利くのが、どうにも気になります。元々この奥の会話が、やけに声を張り上げたような感じでなされることが多く、本来の奥はそのようなものだったのかどうか、首をかしげたくなります。制作側としては、文がとにかく意見すること、要は失敗も叱責も恐れず、己の道を進んで出世して行くという設定にしたいのでしょうが、結局ファンタジーにしかなっていません。しかもこの当時は、第一次長州征伐が行われているわけですが、それが欠片も登場しないため、ますますファンタジー色が強まり、史実から乖離した印象になっています。次回はいよいよ功山寺挙兵なのですが、この史実がどこまできちんと描かれるのでしょうか。結局「灯火の影細く見る今宵かな」も、野村望東尼の平尾山荘も、少なくとも今回は登場せず、おうのも出て来ませんでした。

ところで奥女中の鞠を演じている石橋杏奈さんですが、昨年の『軍師官兵衛』にも出演していましたし、パペットホームズのメアリー・モースタン役でもあります。彼女は本来『四つの署名』を元にした「愉快な四人組の冒険」に出てくるのですが、『バスカヴィル家の犬』が原作の「バスカーヴィル君と犬の冒険」にも出ていました。ワトソンが、バスカーヴィルとは付き合っているの?とメアリーに訊いて、「ワトソンさんに関係ないじゃないですか」と答えるところが、印象に残っています。実は、付き合っているのを知られるとまずい相手がそばにいたからなのですが。

炭酸水とライム
[ 2015/07/27 00:31 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

白鵬優勝

安定の白鵬優勝です。今回は日馬富士休場、鶴竜休場明けということ、また照ノ富士が大関昇進後初めての場所ということもあり、やはり白鵬だろうなと思っていたのですが、もう少し楽日までもつれてほしかったですね。なかなか白鵬の牙城は崩せませんか。
それから、同じモンゴル出身で幕内最古参の旭天鵬が引退のようです。お疲れ様でした。年寄株を持っているから、これからは後進の指導に励んでほしいものです。
[ 2015/07/26 23:38 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ハートの7』あらすじ

先日『相棒』の「アリス」絡みで触れた『ハートの7』ですが、あらすじは以下の通りです。ちなみに、この作品が発表されたのは1907年で、その翌年に『ブルース・パーティントン設計書』が発表されています。

ある夜、レストランでの夕食の後、「私」ことルブランは、年下の友人ダスプリーと帰路についた。使用人に休みを取らせたため、1人で家に入った後、用心のため拳銃を出した時、本の間にこのような手紙を見つけた。
「この手紙を開封したら何もするな。さもなくば命はない」
その後、隣に広間から大きな物音が聞こえたが、結局何も盗まれておらず、ただトランプのハートの7が落ちていた。そのカードのすべてのハートの先端には、奇妙なことに穴が空けられていた。「私」はこのことを新聞のコラムに書き、大が反響となった。ダスプリー広間を見にやって来た。その広間は壁一面に、カール大帝(シャルルマーニュ)のものをはじめ、様々なモザイク画があり、一風変わった部屋だった。

その後、「私」のコラムを読んだというエティエンヌ・バランなる人物が来訪し、その広間でピストル自殺をした。そのそばにはまたしても、先端に穴の開いたハートの7が落ちていた。バランが持っていた名刺は、資産家のジョルジュ・アンデルマットの物で、アンデルマットは警察の尋問を受けたものの、心当たりはないといい張った。また、『エコー・ド・フランス』紙に、フランス人技師の設計図を元にした潜水艦がドイツで作られたが、肝心な資料がなく失敗に終わったこと、設計図のコピーをドイツに売り渡したのはバラン兄弟であるという署名記事があった。しかもこの潜水艦の名は「ハートの7」だった。サルバトールという記者のこの記事には、技師の名はルイ・ラコンブであるとも書かれていた。しかしアンデルマットは、この件には口を閉ざしていた。

ある夜、「私」の家にアンデルマットの妻がやって来た。実は彼女はラコンブに密かにラブレターを送っており、それを方にバラン兄弟-自殺した弟とその兄アルフレッド-からゆすられていた。アンデルマットが無言であったのも、それが一因だった。一方アンデルマットは、密かに彼らを監視させていた。アンデルマット夫妻は、2人共彼らから脅迫されていたのだった。ダスプリーは夫人に、サルバトールという記者が夫妻の秘密を知っているだろうから、その記者に、夫が、設計図の原本と一部の資料を持っている事実を伝えるよう説得する。それからしばらくして、夫人に宛てたサルバトールの手紙が、夫人から「私」の手元に届いた。「隠し場所にはその書類はなかったが、必ず取り返してみせる」とあり、サルバトールがこの事件に噛んでいるのは事実のようだった。

ダスプリーもまたラブレター探しをしようとしており、ある暑い日、「私」たちは庭を掘り返した。すると白骨死体と、鉄板に描かれたハートの7が埋められているのがわかった。「私」は体調を崩してしまい、そのまま2日間寝込んで、3日目になってやっと起きられるようになったが、その日サルバトールから速達を受け取った。その夜に、事件解決のために2人の人物を対決させるとのことだった。その夜「私」とダスプリーのところへ、アンデルマット夫人が来た。彼女の夫宛ての電報に、この家に来るようにとあったため、彼女は急いでやって来たのだった。

その後屋敷には、アルフレッド・バランとアンデルマットが姿を現した。「私」たちは暖炉に隠れ、成り行きを見守っていた。2人は手紙と資料に関して言い合いを続け、バランが拳銃を取り出したが、その時にダスプリーが拳銃をぶっぱなした。「私」も、そしてバランとアンデルマットもこれには驚いたが、どうやらダスプリーは、アンデルマット夫妻の秘密を握っているサルバトールと同一人物のようで、アンデルマットに、ラブレターとの引き換えのために小切手を切らせ、設計書の原本と資料を出させる。なぜかダスプリーは、アンデルマットの小切手帳を持って来ていたのだった。ラブレターが見つかったのは本来の金庫ではなく、その奥にある別の金庫だった。この金庫を開けるためには、モザイクのカール大帝の剣にハートの7のカードをあてがい、ハートの先端の穴を錐などで突くと扉が開く仕組みになっていた。しかし奥の金庫を開けるには、カードを逆にする必要があり、そのため手紙はなかなか発見されなかったのである。この金庫を作ったのはラコンブだった。

アンデルマットが去った後、バランは金を請求したが、ダスプリーはそれを拒否し、白骨死体がラコンブであること、ラコンブ殺しが兄弟の仕業であり、ラコンブの鞄を奪って設計図とラブレターを手に入れたこと、そして、長年の強盗生活で貯め込んだ物を金庫に隠していたため、それをそっくり自分で盗み出したことなどをバランに伝えた。エティエンヌが自殺したのはこのためで、兄のアルフレッド・バランはそのまま去って行く。ダスプリーはアンデルマット夫人に、夫に渡した手紙は、自分が書き変えた偽物であることを伝え、夫人に本物のラブレターを渡すのだった。その後、自分がルパンであることを「私」に打ち明け、その場を去って行った。

その後、ルパンが「ハートの7」の設計図と資料を海軍大臣に渡したこと、そして潜水艦建設の基金を作るために、2万フランを寄付したことが『エコー・ド・フランス』の号外として出回った。この2万フランとは、ダスプリー=ルパンがアンデルマットに切らせ、バランに渡さなかった小切手の額だった。(了)

要は、ルパンがサルバトールなる架空の新聞記者として署名記事を書き、それによって夫妻とバランを動かし、この中で一番価値が高い物、つまり潜水艦の設計図と資料を手に入れたと考えられなくもありません。夫妻への脅しもなくなり、夫人はかつてのラブレターを夫に気付かれずに取り戻し、ルパンは名声を手に入れ、「私」ことルブランは、ルパンの伝記を綴ることに作家としての意義を見出すわけですから、まずは大団円といったところでしょう。
飲み物-赤ワイン
[ 2015/07/26 00:48 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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