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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ダグラス夫妻とホームズとワトソン

ホームズに登場するダグラス夫妻といえば『恐怖の谷』です。しかしパペットホームズでは、ホームズとワトソンが学ぶビートン校近くの、大きな屋敷に住むアメリカ出身の人物となっています。マクドナルド警部でも触れていますが、そもそもハドソン夫人が、この屋敷で殺人があったと221Bに駆け込んで来たため、およそこの手のことに関しては好奇心の塊のようなホームズは、ワトソンを誘って出て行きます。初めての校外の事件は、2人に取ってはすべてが異なった世界でした。そんな中2人は、屋敷の中に美術品の配送の仕事をしながら、彫刻の勉強をしているホープを見つけます。あの「最初の冒険」で退学処分となったホープは、2人を自分の勤務先の社員だと言ってその場を取り繕います。ホープが戻った後は警察の手伝いだと言って、偽のエンブレムをつけて身分を誤魔化し、何とかして現場に入り込もうとします。(この2つの肩書を使い分ける方法は、『古畑任三郎』の「追いつめられて」や『真田丸』でも登場します)そして殺人現場に入り込んだホームズは死体の顔の覆いを取り、散弾銃で撃たれたことを確認しますが、ワトソンは怖いよ嫌だよと言って見ようとしません。両者のキャラの違いがはっきり表れていますが、この場合ワトソンの方が年齢相応でしょう。尚、ダグラス氏の声を担当したのは脚本担当の三谷幸喜氏です。

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ダグラス氏とダグラス夫人(シャーロックホームズメモリアルブックより)

しかし警察関係者でないことがばれて、屋敷を追い出された2人は池で証拠品を見つけます。そこで連れ戻しに来たモリアーティ教頭を無視し、再び屋敷に戻るものの、警部は聞き入れてくれません。すると意外なことに教頭先生が、警部に推理をお聞かせしなさいとホームズに言います。そこでホームズはその場の証拠を次々と挙げ、最終的に死体は他の人物で、犯人はダグラス氏だと断言します。実は書斎にあった絵が、ダグラス夫人の要望でリビングに掛け替えられており、ホープはその仕事のために来ていたのですが、リビングとその絵はどこか不釣り合いでした。実はこれは、ダグラス氏が隠れているのをカムフラージュするためで、結局壁の中からダグラス氏が登場します。一転容疑者となったダグラス氏は取り調べに応じることになりますが、いつまでも事件に興味津々のホームズを教頭先生はワトソン共々連れ帰ります。ダグラス氏は、後で本を出すから、事件の顛末に関してはそれを読んでよと言うのですが…。ともあれ教頭先生は、自分が口を利いたからこそ警察も推理を聞いてくれた、お前は所詮外の世界では生意気な小僧でしかないと言って、ホームズには1週間、ワトソンには3日の謹慎となります。この事件がホームズに与えた影響はかなり大きなものでした。

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[ 2019/09/02 00:15 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

アロイシャス・ガルシアとヘンダーソンと「青い白クマの冒険」

先日ご紹介したイザドラ・クラインには手下がいます。それがアロイシャス・ガルシアとヘンダーソンなのですが、どこかで見たことがある名前だと思う方もいるでしょう。実はゴードン・レストレードと「生真面目な証人の冒険」で、レストレードを部屋に招待して眠らせ、アリバイを作ろうとしたあの2人です。この時はパンを厨房からこっそり盗み出し、野良犬(多分シャーマンが後で飼うことになりソフィ)にあげていました。しかし穴に落ち、戻れなくなってしまったことから、ホームズが動き出すことになります。その2人はイザドラの忠実な子分でもあり、彼女を「姫」と呼んで、こきつかわれていました。「青い白クマの冒険」では、この2人が血相を変えて、ぬいぐるみを持っていたジェイベズ・ウィルソンを追いかけ、221Bに逃げて来たウィルソンはホームズとワトソンに匿われます。この辺り原作の1つ『三破風館』の冒頭そっくりですが、しかしなぜこの2人は、血眼になってぬいぐるみの持ち主を探していたのでしょうか。

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アロイシャス・ガルシア

このぬいぐるみの最初の持ち主は、美術のノートン先生でした。ノートン先生に会ったホームズとワトソンは、イザドラが、寮のある部屋にお手製のぬいぐるみを置こうとしていたところ、それを不審に思った先生が声を掛けたことを知ります。イザドラはぬいぐるみをぶつけて逃げ出します。ノートン先生は恋人のアドラー先生の誕生日が間近ということもあり、テンプルちゃんと名付けたそのぬいぐるみをプレゼントするものの、突き返されてしまいます。そもそも生徒から没収したぬいぐるみを、そのままプレゼントにするとは如何なものかと思いますが…。ちなみに元々このぬいぐるみには長いしっぽがあったものの、それが「微妙だから」切ったと先生は話します。またイザドラがこれを置こうとしていたのは、実は221Bの前でした。テンプルちゃんは結局学校のバザーに出され、新しい持ち主のアブドラはアクメット君と名付けるものの、今度はそれが屋根から落ちて来ます。それを拾ったウィルソンは、前出のようにガルシアとヘンダーソンに追われることになります。

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ヘンダーソン
(いずれもシャーロックホームズメモリアルブックより)

ウィルソンがスティーブと呼んでいるこのぬいぐるみを持って、ホームズたちはイザドラの部屋へと乗り込みます。イザドラは以前の万引きの件に懲りず、また同じことを繰り返し、ホームズとは反発し合っています。そのイザドラがぬいぐるみを執拗に探していたわけ、それはこれが白クマではなくカンガルーで、中には他人に知られたくない、大事な物が入っていたからなのです。実際ぬいぐるみのお腹にはポケットがあり、中には手紙、それもワトソンへのラブレターが入っていました。イザドラは以前、自分を恐れずに帽子を拾ってくれたワトソンに好意を抱いていたのです。ホームズは反発し合うイザドラに当てつけるかのように、手紙を声に出して読もうとするものの、イザドラは泣き出し、ワトソンはやめるように声を荒げます。その後ウィルソンはスティーブの代わりに、トマトのぬいぐるみをハドソン夫人に作ってもらいます。ワトソンは、ホームズは謎は解けても女心がわからないのが君に足りない部分だと言い、ホームズはいささかすねた態度を取ります。

[ 2019/08/06 00:30 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

女番長イザドラ・クライン

イザドラ・クラインは18歳ですが、ビートン校の4年生で女番長です。アーチャー寮の生徒で、いつも手下の生徒、「生真面目な証人」にも登場したガルシアとヘンダーソンを連れています。ラテン系の血を引いていると思われる大柄な少女で、原作の『三破風館』では美女という設定になっていますが、こちらではどちらかといえば、凄みのある雰囲気になっています。アーチャー寮であるにも関わらず、ディーラー寮の生徒並みの豪華な個室に住んでいますが、先生たちも手を焼く問題児で、万引きを繰り返し、一度はホームズにそれを悟られて、学校から注意されたこともあります。そのせいか、ホームズを苦手としています。一方でワトソンに対しては、好感を持っているようです。彼女の部屋の壁には、ホームズとワトソンの写真がダーツで止めてあり、特にホームズの写真にはいくつものダーツが刺されています。(『相棒』の青木年男の部屋にある、杉下と冠城の写真のイメージです)

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ビートン校の女番長イザドラ・クライン
(シャーロックホームズメモリアルブックより)

そもそも「青い白クマの冒険」では、イザドラがワトソンに好意を抱き、不器用ながらも自分でぬいぐるみを作って贈りますが、この辺に乙女心が感じられます。ワトソンはその気持ちを理解できるものの、ホームズはさっぱりのようです。しかしそれがワトソンに直接渡らず、持ち主がくるくる変わったことから、この事件が複雑化することになります。そして事件解決に至ったホームズがしてやったりといった表情で、ぬいぐるみの中の手紙を読もうとしたためイザドラは泣き出し、ワトソンはホームズに対して本気で怒ります。またイザドラが絡んだのはこの事件だけではなく、その2つ後の「本当に困った校長先生の冒険」にも登場します。この回では校長先生が一方的にイザドラに惚れ込んでラブレターを送り続け、呆れ果てた彼女がそれを生徒会長のマイクロフトに見せたことから、騒ぎが大きくなります。校長先生は困り果ててー自業自得ではあるのですがー謹慎中のホームズを訪ね、ホームズは最終的に事件解決に加担するものの、これが彼が退学処分を受ける直接の原因となってしまいます。

[ 2019/08/02 00:45 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

インド人留学生アブドラ

アブドラはインドからの留学生です。アーチャー寮の生徒で背がかなり高く、「愉快な四人組の冒険」に登場するアーサー・モースタンと同じ部屋です。アーサーが夜に練習をするため、アブドラはいつもアイマスクと耳栓をして、先に寝ています。しかしこのため、ジョナサン・スモールが部屋に押し入った時も気づかず、朝になって初めてアーサーがケガをしたことに気づき、先生に知らせます。この部屋の様子を見にホームズたちがやって来た時、アブドラは犯人はドアから入っていないと言い、ホームズは天窓が怪しいと睨みます。ワトソンは最初はアブドラが犯人ではと疑いますが、ホームズの説明によって、あらぬ疑いをかけていたことがわかり、すまなさそうにします。インド訛り?か、ちょっとユニークな喋り方をするアブドラですが、実はこの後にも「青い白クマの冒険」で再び登場します。その時は、ぬいぐるみを紛失してしまったというものでした。

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アブドラ(シャーロックホームズメモリアルブックより)

実はアブドラは寮の屋根でヨガをすることがあり、その時に敷くクッションとして、青い白クマのぬいぐるみを使っていました。しかもそのぬいぐるみを、アクメット君と呼んでいました。このアブドラもアクメットも、正典の『四つの署名』に登場するインドの戦士と商人で、恐らく三谷氏はそれにあやかったのだろうと思われますが、それはさておき。ホームズはアブドラが、ヨガの時のクッション代わりになる物を探しているが、青い白クマでなくてもいいことがわかり、ハドソン夫人が作った2種類のぬいぐるみを見せます、どちらがいいかと訊かれたアブドラは、肉団子の方を選びます。「青い白クマの冒険」ではこの人形劇らしく、ジェイベス・ウィルソンや、ガルシアとヘンダーソンなど、過去に登場した人物が再び出て来ます。

[ 2019/07/16 00:30 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

ロイロット先生の二つの顔

正典の『まだらの紐』の、ロイロット博士をモデルにしたロイロット先生は化学の教師であり、生活指導も担当しています。当然ながら探偵気取りのホームズなどは目の敵のようになっています。おまけにホームズの苦手な科目、たとえば文学や哲学、天文学など(これは正典でも知識皆無とワトソンに指摘されています)の成績が悪いことをあげつらい、ワトソンにはホームズとは関わりを持つな、人生の大事な時期を棒に振ることになると、脅すような口調で言います。それでなくても体が大きく、しかも顔も大きくて凄みがあるのですが、ホームズに取ってそんなことはどこ吹く風です。しかも前出『まだらの紐』を原作にした「まだらの紐の冒険」で、ヘレン・ストーナーが訪ねて来た際に、そのことを察した先生は、ホームズに真偽のほどを確かめますが、ホームズはクロッカスの話を持ち出してはぐらかします。無論先生はそんなホームズを苦々しく思い、暖炉の火かき棒を捻じ曲げてしまいます。この辺りも原作を踏まえた描写になっています。こうすればちょっとは驚くだろうと思ったのでしょう。しかしワトソンがその棒を自力で元に戻してしまったことで、先生は言葉を失い、221Bを出て行きます。

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ロイロット先生(シャーロックホームズ冒険ファンブックより)

そんなロイロット先生ですが、シャーマンに密かに恋をしています。元々シャーマンは動物好きで、先生に動物のことを話して聞かせるのが好きでした。先生はシャーマンの動物小屋へ行き、最近動物の鳴き声がうるさいと苦情が来ていると怖い表情で言います。シャーマンはホームズやワトソンに、最近先生がやたらにうるさいと言いますが、あるいは先生のシャーマンへの思いが、こういう形で出て来ていたともいえそうです。結局先生は動物の本を買い込み、シャーマンが好きな動物の気持ちになり切ろうとして夜間に廊下を走り回り、ヘレンを驚かせてしまいます。最終的にはヌマドクヘビに襲われたシャーマンを助けるのですが、生徒を愛してしまったことから、自分は教師にふさわしくないと言い、学校を去って行きます。その後は「最後の冒険」に登場しますが、この時の先生は農場を経営しているようで、牛乳の缶を届けに来ていました。すっかり農家のおじさんの格好で、動物たちにも囲まれ、悠々自適といった感じです。

[ 2019/07/02 00:30 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

動物好きなシャーマン

シャーマンはベイカー寮の女子生徒ですが、なぜか一人称は「僕」で、他の言葉遣いも男の子のようなところがあります。動物小屋にいることが多く、ウサギや鶏を飼っています。その他に犬のトビーの世話も彼女の仕事です。そのせいもあってか動物絡みのエピソードによく登場し、ホームズの力になっています。「イヌ語通訳の冒険」(原作・ギリシャ語通訳の冒険)では文字通り犬の通訳を務め、「愉快な四人組の冒険」では、トビーを連れて来たり、ベイカー寮遊撃隊にジョナサン・スモールの居場所を突き止めさせたりもしています。さらに「赤毛クラブの冒険」では、ダンカン・ロスのキャンバスの下にあった羽根は白鳥のだと断言し、これが事件解決のきっかけになります。「バスカーヴィル君と犬の冒険」でも、魔犬にイヌの言葉で話しかけたはずなのに、相手がそれを理解していないと言ったことから、あれは本物の犬ではないとワトソンに伝え、こちらも事件解決にかなり貢献しています。しかし彼女に取って運命的なのは、何といっても「まだらの紐の冒険」です。

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「バスカーヴィル君と犬の冒険」で、足跡を見るシャーマン(左)とホームズ
(『シャーロックホームズ』公式サイトより)

この中でロイロット先生は、動物の真似をしてシャーマンの気持ちになりきろうとしますが、それを見たヘレン・ストーナーが驚いて、ホームズとワトソンにこの件を伝えます。ロイロット先生はなぜシャーマンの気持ちになろうとしたのか、それは彼女を愛していたからでした。しかし教師と生徒の恋愛は許されないと、先生は自ら学校を辞めて行き、その後は農場を経営しているようです。最終回で、麦わら帽子を被って牛乳缶を持って来ているので、まずそう考えられます。そして先生は学校を去る前に、やはりシャーマンのことを理解しようと持っていた動物関係の本を、すべて彼女の動物小屋の前に置いて行きました。ちなみにこのシャーマンは、誰と付き合っているとか、どんな男子生徒が好きだというわけではなく、ただ動物好きでホームズの捜査仲間といった感じです。互いに一風変わっているところが、ウマが合うのかも知れません。

[ 2019/06/16 00:15 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

メアリー・サザーランド

先日ご紹介した「消えたボーイフレンドの冒険」のヒロイン、メアリー・サザーランドについて。このメアリーはディーラー寮の大柄な女子生徒で、かなりの近眼であるため、眼鏡をはずすと近くの物もはっきり見えません。しかしホズマに「(正体を見破られないため)眼鏡をかけない方がいい」と言われて以来、眼鏡をはずすこともあり、かけたりはずしたりで、鼻の両わきに跡がついていたりします。この辺りは原作のメアリー・サザーランドを踏まえています。リボンやフリルのついたバッグを持ち歩く乙女チックな趣味の持ち主で、しかもかなり惚れっぽく、眼鏡をかけている時とかけていない時、どっちの方がいいかなどと、相談相手のはずのホームズに訊いたり、ホームズの鼻が可愛いなどと言ったりもしています。髪型はサザエさんそっくりですが、物言いや態度は、そのサザエさんの弟の友人であるH沢さんに似ています。

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221Bに依頼に訪れたメアリー・サザーランド(右)
(シャーロックホームズ公式サイトより)

ウィンディバンクがホズマ・エンジェルに変装していたことを知った彼女は、当初はかなり腹を立てますが、結局元通りにウィンディバンクと付き合うようになります。実際「愉快な四人組の冒険」では、ウィンディバンクと一緒にいるシーンが出て来ますし、同じエピソードの後編で、ザ・トレジャーズのライブにも来ています。ちなみに「消えたボーイフレンドの冒険」では、ワトソンが、メアリーはホズマと会った後に君にも会っていたから、本当は君が好きなんだよとウィンディバンクに言い聞かせます。それを見たホームズは、女心を読む天才だなとワトソンに言い、ワトソンは、それは小説のお蔭だよと『二都物語』を見せます。実はメアリーが依頼に来る前、ホームズは小説なんてくだらないと、この『二都物語』を読んでいたワトソンに文句を言っていたのですが、ここに来て、ワトソンが一本取った形になりました。

[ 2019/06/11 00:15 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

ホズマ・エンジェルとウィンディバンク

このパペットホームズで、『花婿失踪事件』を原作にしているのが「消えたボーイフレンドの冒険」です。ある日ディーラー寮の女子生徒、メアリー・サザーランドが、付き合っていた彼が失踪したと言って、221Bに相談にやって来ます。このメアリーについてはまた改めて書きますが、その「消えた」彼、ホズマ・エンジェルはクーパー寮の6年生(最上級生)で、背が高く無口な男子生徒でした。しかも食べ物や音楽など、すべての面で趣味が一致していて、メアリーは夢中になってしまいます。メアリーは視力が悪く、眼鏡をかけていましたが、ホズマからは眼鏡をかけていない方がいいと言われます。さらに、自分が卒業しても忘れないでほしいと言い、元々乙女チックなメアリーの心をわしづかみにしてしまいます。ところがある時、ホズマは学校の裏手にある洞窟に入ったまま出て来ませんでした。

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ホズマ・エンジェル(左)とメアリー・サザーランド
(シャーロックホームズ公式サイトより)

一方でメアリーはホズマと知り合った後も、幼馴染のウィンディバンクとも交際を続けていました。このウィンディバンクはやはりクーパー寮の男子生徒で、メアリーと同じ2年生です。ある時ホズマはウィンディバンクについてメアリーに尋ねますが、メアリーはただの幼馴染と答えます。しかしそう言いつつも、ウィンディバンクと別れることはしませんでした。この一部始終をメアリーから聞いたホームズは、ラングデール・パイクにホズマが在籍しているかどうかを調べさせます。ホームズはどうやら、ホズマとウィンディバンクは同一人物であると睨んでいたようです。そして6年生にホズマ・エンジェルなる生徒はいないことがわかります。ホームズは221Bにメアリーとウィンディバンクを呼び、ホズマはウィンディバンクの変装だという自分の推理を話します。

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ウィンディバンク(シャーロックホームズ冒険ファンブックより)

その前にホームズとワトソンは、実際にホズマが失踪したという洞窟にも行き、隠し出口があったことを突き止めていました。(この洞窟は、その次の「赤毛クラブの冒険」にも出て来ます)そして無口で低い声や、メアリーに眼鏡をかけるなと言ったことは、自分の正体を見破られにくくするためだったことを指摘します。ウィンディバンクは何かと移り気なメアリーに、自分に対して注意を向けさせるため、ホズマ・エンジェルになりすまして彼女を独占しようとしていたのです。ウィンディバンクは得意げですが、自分が騙されたと思ったメアリーはいい気持ちはしません。そんなことするなんてひどいわと、221Bを出て行く彼女をウィンディバンクは追いかけます。尚この後のエピソードで、2人は仲よさそうにしているところから、どうやら無事によりを取り戻せたようです。

[ 2019/06/07 23:30 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

ベッポと石膏像破壊事件

先日のカバ顔のバーニコットとおたまじゃくし絵画コンクールで、石膏像破壊事件にもちょっと触れています。元々は「最初の冒険」は『緋色の研究』をベースにしていますが、もう1つ『六つのナポレオン』も原作となっています。美術の授業で多くの生徒が作らされたカバの石膏像が、次々と壊される事件が起こり、バーニコットもその件で憤っていました。そして転校して来て、ホームズと同じ部屋に入ることになったワトソンは、ある夜誰かが石膏像を、しかもわざわざ明るい場所で壊しているのを目撃します。壊していたのはやはりベイカー寮のベッポで、221Bにモリアーティ教頭を連れて来て、ワトソンが壊していたと濡れ衣を着せようとします。しかしベッポが、ワトソンが有刺鉄線を飛び越えて逃げたというのを聞いたホームズは、左脚にケガをしている(それでラグビーの第一線を退いた)ワトソンが、そんなことはできないと反論します。ついやってもいない罪を認めようとしたワトソンに、教頭先生はやっていないのならそう言うようにと注意して去って行きます。

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石膏像破壊犯人のベッポ
(シャーロックホームズ公式サイトより)

この石膏像は、ジェファーソン・ホープのシーンでも登場します。もちろんこのホープが出て来るシーンでは、『六つのナポレオン』ではなく『緋色の研究』が原作になっています。ホープは手先が器用で、非常に巧みにカバの石膏像を作っていました。しかし退学が決まったホープに対し、ワトソンがこれだけうまければ彫刻家になれるよと励ますのですが、ホームズはその石膏像を壊してしまいます。ワトソンは怒りますが、ホープは特に気にも留めていないようです。もちろんホームズの真意は別のところにありました。以前221Bに依頼に来た女子生徒が、指輪を無くしたと言っていたのです。ホームズは自分は捜し物はしないと言いますが、この石膏像が次々と破壊されるのには、指輪の件と関係があるのではと踏んだわけです。最終的に、ホームズが作ったカバの石膏像、ワトソンの言葉を借りれば、カバでなくてまるでピーナツといった感じの石膏像の中にその指輪はありました。ベッポがこっそりその指輪を、乾きかけの石膏像の中に隠していたのです。しかしホームズ位ヘタ(失礼)に作っていれば、どれに隠したかすぐわかったのではないかと思うのですが…。このベッポはその後、ミルヴァートン先生関連エピにも登場します。

[ 2019/05/31 00:15 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

カバ顔のバーニコットとおたまじゃくし絵画コンクール

バーニコットというのは、元々正典『六つのナポレオン』に登場する医師ですが、パペットホームズでは、クーパー寮の生徒という設定になっています。顔の下半分が大きく、鼻の穴の間隔が広いことからカバに似ており、作品中でも「カバ顔の」と形容されることがあります。しかし本人は「僕はカバに似ているけどカバじゃない」と言っています。このバーニコットが最初に登場するのは「最初の冒険」の、美術の授業で作ったカバの石膏像を壊されたシーンです。前出『六つのナポレオン』のバーニコット医師も、所有していたナポレオンの石膏像を盗まれたうえに、粉々に壊されてしまっています。この石膏像破壊事件には、転校したばかりのワトソンもあわや巻き込まれそうになりますが、最終的にベッポが犯人であることがわかります。このバーニコットは絵がうまく、そのため美術関連のエピソードでは、依頼人となって登場しています。それが「百匹のおたまじゃくしの冒険」(原作・海軍条約文書事件)です。ビートン校では創立者のパーシー・フェルプス卿が、子供の頃おたまじゃくしという渾名であったことにちなみ、おたまじゃくしを題材にした絵画コンクールが毎年行われていました。

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保健室にやって来たホームズ(左から2番目)とその後ろのワトソン、一番左がバーニコット
(シャーロックホームズ公式サイトより)

バーニコットはクーパー寮代表として参加することになります。その他の代表は、アーチャー寮はワトソンが転校して来た時に、寮の案内をしたスタンフォード、ベイカー寮はダンカン・ロス、そしてディーラー寮はウィルスン・ケンプでした。尚ダンカン・ロスの「赤毛クラブ」で、ロスが別のエピソードに登場すると書いていますが、それはこの「百匹のおたまじゃくしの冒険」です。バーニコットは百匹のおたまじゃくしを、抽象絵画風にキャンバスに描き込み、途中で息抜きをしようと外へ出た隙に、何者かに絵を盗まれます。ショックで気絶したバーニコットは保健室で気が付き、ホームズに事の一部始終を話します。ホームズはケンプもまだ絵を提出していないこと、保健室は夜間も施錠されていないことから、ケンプが犯人で、しかも保健室に絵を隠した可能性が高いと睨んで、アドラー先生の許可を得て張り込みます。そしてケンプから絵を奪い返すものの、実はその絵は偽作で、本物は、バーニコットと同じ時間帯に仮病で保健室にいたマイクロフトがすり替えていました。こうしてケンプは他人の絵を自分の物にし、署名をして提出します。しかし当のバーニコットは、もしこの絵が優勝したら、それは絵を描いた自分が評価されたのだから構わないと、かなり達観したことを言います。

しかし優勝したのはバーニコットの絵ではなく、ダンカン・ロスの「赤いおたまじゃくし」でした。この時ロスは赤のカツラをつけています。また優勝メダルは、おたまじゃくしがモチーフになっています。

[ 2019/05/28 23:45 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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