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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『相棒』第11シーズン第15話「同窓会」

1週間前に大河枠特番で『国盗り物語』の名場面が紹介され、その時明智光秀を演じた近藤正臣さんがゲスト出演していました。その近藤さん、実は『相棒』にも、かつての中学教師の役で出演しています。

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裏DVDの摘発の帰り、杉下は同窓会に向かう元中学教師の岩田から、吉村という元教え子に間違えられる。その吉村はその日欠席しており、また杉下とは外見もかなり異なっていたが、杉下は吉村になりすまして会場の料亭「松乃郷」に向かい、同行の甲斐を隣室で待たせて会に出席する。岩田は40年前に廃校になった中学の教師で、写真部の顧問をしていた。その場で辻という男が何度か話を切り出そうとするが、岩田にはぐらかされてしまっていた。やがて一同が岩田にプレゼントを渡し、本物の吉村が玄関先に置いて言ったと思しき紙袋を、吉村となっていた杉下も手に取る。

しかし中をのぞいたところ、手製の爆弾があるのに気づいた杉下は、甲斐と共に客や従業員を避難させ、甲斐に爆発物処理班に連絡を取らせた。その時仲居の文恵が戻って来て、ことの次第を聞いて驚く。また心臓に持病を抱えている辻と、この騒ぎで体調を崩した岩田は病院に搬送された。他の者たちは取り調べに応じた。文恵は例の紙袋を仲川に渡したと話す。またかつての生徒たちのうち、この同窓会を計画したのは弁護士の仲川で、2月5日ごろに同窓会の通知を出していた。

相棒同窓会
杉下右京(向かって右から2人目)に声を掛ける岩田(同3人目)
(テレビ朝日公式サイトより)

杉下たちは、辻の鞄から新聞の切り抜きを見つけた。それは俳句の投稿欄で、姫小百合というペンネームの投稿が掲載されていた。杉下は、同窓会で見た昔のアルバムに姫小百合の写真があったのに気づき、甲斐と2人で、終活と称して荷物の整理をしている岩田の家を訪ねる。2人は警官であることをあかし、例の切り抜きを見せる。「姫小百合」の歌にはこう詠まれていた。

在りし君思いて山を見上ぐればつゆ遥かなる夏ぞ忘れぬ

辻がこれを持っていたことと姫小百合の写真から、この「君」は副顧問で、廃校の年の夏に、生徒を連れて山に撮影旅行に行った間宮ではないかと尋ねる。一方岩田は別のグループと海へ行っていた。しかし岩田はそれには答えず、間宮は美人で高嶺の花だったと話す。その傍らには、貰い物らしい菓子があった。この短歌の掲載は2月3日付の新聞で、その2日後に同窓会の知らせが行ったことに釈然としない杉下は、仲川の事務所を訪ね、辻について尋ねる。しかし仲川は選挙準備を理由に2人を追い返そうとすし、岩田と間宮の関係について訊かれても知らぬ顔をする。

甲斐は親子三代で山岳救助隊をしている家から資料を借りて来る。その中には中学のアルバムもあり、間宮は確かに美人で生徒の憧れになりうる教師だった。その後2人は再び仲川、そして同じく同窓の遠山に会う。仲川は渋るが、遠山は間宮を心配させてやろうと、辻と自分とで、仲川が崖の方に行ったと伝えたことを話す。間宮はそこで崖から落ち、帰らぬ人となっていたが、中学生だった彼らはそれを打ち明ける勇気がなかった。

しかも辻はそのことを岩田に話し、岩田も辻を許していた。遠山が事件後その話をしなかったのは、岩田自身が爆弾犯の可能性もあるからだった。杉下と甲斐は再び岩田を訪ねて問いただすが、岩田はその質問には答えず、裏の物置のスコップを取りに行かせる。その時置かれていた化学肥料に杉下は目を留める。その成分は爆弾の成分とほぼ一致していた。しかし同窓会に出ていたのは、山に行った生徒たちだけでなく、岩田自身が引率して海に撮影旅行に行った生徒もいた。生徒思いの岩田が、真犯人を庇おうと、自分に目を向けさせているのではないかと杉下は疑う。

一方仕事が忙しいと欠席した吉村は、実は失業中でその日は家にいた。吉村も取り調べを受け、仲川の気持ちもわかると言って、辻と言い争いになったこと、さらに失業後は岩田の家に頻繁に通っていたことがわかる。その後捜査一課と杉下、甲斐は仲川が客を待っていた松乃郷に行く。これがばれたら弁護士の信用問題にかかわると言う仲川だが、伊丹は自作自演を疑う。そして仲川も、ついにある人物から助言を受けて同窓会を開いたと打ち明けるが、しかし誰であるかについては言葉を濁した。

杉下たちは羊羹を持って磐田の家を訪れる。菓子から話題を吉村に移し、最近会っていたにもかかわらず、杉下を吉村と間違えて同窓会に引っ張り込んだこと、辻の話を遮ったことは如何にも不自然だったことをほのめかすが、岩田は気分がよくない風を装って2人を引き取らせる。しかし岩田の家の玄関先にあった同窓会通知に、2人は不信感を抱く。そして彼らは、例の料亭の仲居の文恵が住むマンションを訪れた。文恵は自分が疑われていることに気づく。

同窓会のあて名の字は、かつて彼女がホワイトボードに仲川の名を書いていた時と同じ筆跡だった。また投函されたのは仲川の事務所の近くではなく、文恵の部屋がある浦和だった。それに加えて杉下は、仲川が常連客であるにも関わらず、取り調べの際、文恵が仲川のことをただ幹事さんと言ったことも気になっていた。文恵はならば確かめてみるように言い、杉下は仲川の携帯に電話をする。すると着信音がすぐ近くから聞こえて来た。文恵は訪ねて来た仲川の後頭部を殴って、隣の部屋の押し入れに隠していたのである。幸い仲川はまだ息があった。

文恵は仲川と不倫関係にあり、結婚の約束をしていたにもかかわらず、自らのイメージダウンを恐れる仲川と対立していた。そして同窓会の計画を吹き込み、吉村の名を使って、自分で作った爆弾を会場に持ち込むようにさせたのだった。爆弾の材料も作り方も、文恵はネットから情報を得ており、しかもこのような事態を引き起こしたことに、さして悪気もなさそうだった。杉下と甲斐はまたも岩田を訪れ、辻の回復状況を伝えると同時に、姫小百合の写真について話を切り出す。

岩田はかつて間宮に本心を打ち明け、その時姫小百合を渡していた。しかしその後間宮は見合いをし、断ったにもかかわらず2人の関係はぎくしゃくしていた。それが修復されないまま間宮は帰らぬ人となり、岩田は間宮のカメラのフィルムを現像して、姫小百合が撮影されていたのに気づく。間宮はそれを岩田に渡し、仲直りするつもりだったのだ。しかも間宮は、その姫小百合を遷していて足をすべらせたのだった。岩田は辻もこのことで悩んでいたことから、本当は自分が悪いのだと言おうとして言うことができず、良心の呵責を覚えて涙する。杉下は言う。

「真実を話すには、今からでも遅くはないと思いますよ」

その後花の里で、幸子が秘密にも色々あると言うが、甲斐は杉下には秘密が多い、私生活が見えないからと口を出す。そして一度家へ行ってみようと言うものの、わざわざ来なくていいと杉下から一蹴される。

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杉下が岩田という元中学教師から、吉村なる人物と間違われて同窓会に出席します。しかし岩田はそのことは承知済みで、逆に吉村の不在を逆手に取ったともいえます。教え子たちは表面上はにこやかでしたが、かつての写真部副顧問間宮の死を巡って確執が生じていました。磐田は爆弾を仕掛けたのが教え子の関係者であること、交際していた間宮の不慮の死は、自分たちに責任があると考えている教え子がいることなども知っており、だからこそ彼らでなく自分に目を行かせるようにしたとも言えます。教え子のことを何度も口にすることから、生徒思いの一面が窺えますが、一方で、間宮に嘘をついた3人のうち1人が真犯人かと思わせる設定にもなっています。

しかしこの事件の犯人は、仲居の文恵でした。不倫相手の仲川が約束を果たさなかったこと、さらにその仲川が、かつての事件を巡って、自分の信用に傷がつくことを恐れていることに目をつけ、同窓会の計画を持ち込みます。手製爆弾を持ち込んだのも無論文恵で、しかも同窓会が開かれている時は、自分に被害が及ばないよう外出していました。彼女にしてみれば、仲川もその仲間も恩師もどうでもいい存在でした。しかし筆跡や、常連客の仲川の呼び方などから、杉下が疑惑の目を向けることになります。それにしても、なぜ通知があそこにそのまま置かれていたのか、岩田がそのことを暗に知らせようとしていたのでしょうか。

爆弾も未遂で終わり、誰かが派手な殺され方をしたわけでもない反面、結構込み入っていて、しかも心理面が描かれたエピソードです。杉下と甲斐が頻繁に岩田を訪れるのも、相手にプレッシャーをかけるのが狙いのようですが、最後でそれが一転し、岩田自身が涙を流しながらすべてを告白するに至ります。ちなみに爆弾の材料を購入し、ネットで作り方を探すというのは、あの「ミス・グリーンの秘密」と似ています。こちらは、妹を殺された復讐にミス・グリーンこと二宮緑が仕組んだことです。

尚この姫小百合なる花ですが、オトメユリともいい、東北地方など限られた地域にしか生息せず、環境省のレッドリストにも入っていて、なかなか貴重な植物といえます。岩田に取っての間宮も、そういう実に貴重な存在だったのでしょう。

ところで「松乃郷」なる名前、「花の里」をもじっているようですね。

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[ 2020/06/28 23:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』第18シーズン第12話「青木年男の受難」

『相棒』シーズン18第12回、青木年男拉致監禁の回です。監禁された中で彼は何をやっていたのでしょうか。

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ある朝サイバーセキュリティ対策本部の、土師太が特命にやって来た。青木年男が杉下右京から借りている本「蟻地獄図鑑」を返しに来たと言うが、杉下は心当たりがなかった。しかも青木は、緊急手術を受けるという電話をかけて来ていた。冠城が連絡しようとしても携帯はつながらず、さらに警視庁内部の資料に外部からログインした形跡があった。

青木の仕業と睨んだ杉下と冠城は、青木のマンションの外で、彼のカバンを発見し、何かで拉致されたと考える。刑事部長の内村は、アクセス権停止を命じるが、そうすると警察が気づいたことがばれ、青木の身に危険が迫る可能性があった。一方で、青木の性格からして素直に言うことを聞くとは思えず、情報を易々と相手に渡すリスクも低いと考えられた。案の定青木は屁理屈を並べ、犯人に自分の主張を呑ませようとしていた。しかしもし殺されでもしたら、警察がマスコミの餌食になることは避けられず、また青木もそれを見越してわざとパスワード解析に時間をかけているように見えた。

外部に漏らすなという内村の命令のもと、捜査一課は現場へ向かい、特命はファイルにあった神田北署へ行った。2019年の事件ファイルをすべて見せてくれという要請に、神田北署刑事第一課係長の後藤は、怪訝な表情を浮かべる。それは署長の梅本も同じだった。結局木村という巡査がファイルを持ち出し、さらに後藤から2人を見張るように命じられる。

一方青木は、ナイフを突きつけられながらも、敢えてパスワード解析に時間がかかるふりをして、時間稼ぎをしていた。青木がログインしていたのは、金狼会幹部刺傷関連のファイルで、木村は杉下たちの要請ですべてのファイルをコピーする代わりに、木村は捜査の同行を願い出る。金狼会の広瀬は、銀龍会の組長黒川の愛人に手を出したことで、銀竜会の古参相良に刺殺されかけたと話すが、黒川はそれを真っ向から否定する。

組対5課の暇課長こと角田によると、相良は昔ながらの情に篤いヤクザで、だれかの身代わりをしているのではないかと言う。また木村はその前に、飲み屋で相良が、組の構成員河野を組から抜けさせようとしていたのを目にする。その河野は、黒川の息子龍臣から呼び出しを受けていたが、当日は黒川にも龍臣にもアリバイがあり、後藤はそのまま相良を送検してしまう。しかも相良は取り調べではかなり詳しく供述し、誰かを庇っているように見えた。

青木は別の資料ファイルにもログインを試みていた。杉下は土師の助けを借り、石井直久という人物が、息子琢也が事故で搬送されたと連絡を受けて病院へ急ぐ途中、石段で会社員の千葉義人を押しのけ、死亡させたことを知る。杉下と冠城は再び神田北署へ行き、木村に映像をチェックしたいと言うが、防犯カメラの映像はなく、神田北署ではこの石井の自供と千葉に同行していた浜崎、戸川の証言のみで送検し、石井は重過失致死罪となっていた。冤罪の可能性もあるというのに、石井本人もその事実を受け入れていた。

その後冠城の調査により、千葉はパワハラをしていたという事実が浮かび上がるが、調書にはそれは記載されていなかった。浜崎と戸川がパワハラを逆恨みし、それを利用して、転落した千葉の息の根を止めた可能性もあった。しかも木村はその操作を途中で降ろされていた。防犯カメラの映像があればという杉下に、冠城は何とか映像を調達する。そんな中、事件の関係者で所在がわからない人物が浮上する。それは石井の息子で、慶明大の学生の琢也だった。

就活を控えて、父親が犯罪者では具合が悪いからだと伊丹は言うが、もし琢也が犯人の場合、自分の犯行だとバレないように、他の事件のファイルにもアクセスをさせた可能性もあった。しかし杉下は別の可能性もあると指摘。その時土師から、青木が後藤個人のファイルにアクセスしたとの知らせが入る。そのデータが杉下のPCに送られて来たが、それは例の画像に映っていたタクシーのドラレコ映像で、事のなりゆきは石井の証言通りだった。これが犯人が知りたかったの映像だとすると、青木は…と冠城が言いかけた時、杉下の携帯が鳴る。

青木は犯人に脅されつつもファイルをすべて閉じようとするが、その時PCの画面にウイルスの警告メッセージが出る。これに怒った犯人は青木を押し倒してナイフを振るう。杉下たちは現場に行き、そこに倒れている青木を見つけるが、青木は目を開いてこう言った。
「もうちょっと寝させてくださいよ。僕、ずっとろくに寝てないんで」

そこへ木村がやって来た。しかし彼の目当ての石井琢也は既に警察に出頭していた。木村は青木が琢也を装って送った偽メールにつられ、現場へやって来たのである。そして青木はその場を去って行くが、自分を利用したことを一生恨むと捨て台詞を残して行く。

杉下たちは、神田北署に着いた直後に、青木が誘導するかのようにファイルにアクセスを始めたことから、署内に調べてほしい人物がいたと睨んでいた。木村は石井の事件を降ろされたにもかかわらず、事件に詳しいことから独自調査をしていたのである。相良の件もしかりだった。しかしキャリアである梅本は、操作効率を重視していたのである。木村は神田北署に来た琢也の訴えを聞き、琢也が無実照明のためなら何でも協力すると言ったこと、後藤が何か証拠をつかんでいることから、青木を使って冤罪を証明しようとしたのである。

また千葉の横暴があると立件し難いことから、それを敢えて後藤は隠したのだった。すべてを明らかにするべきと言う木村の理念に対し、杉下は琢也を犯罪者に言及した。しかも琢也は木村を庇っていた。琢也を死なせないために木村は急いだが、彼にこのようなことをさせたのは自分だとわかっていたからだった。杉下は警察官としてそれを恥じるようにと言い、さらにこうも言った。
「もっとも君がこの先、警察官でいられるなんの保証もありませんがね」

木村は最後に一つだけ頼みがあると言った。杉下と冠城はまたも神田北署を訪れる。実は、後藤も木村と同じ考えであり、また広瀬が刺された件も木村は独自に調べていた。一方捜査一課は、龍臣を真犯人と睨んでいた。その証拠も挙がっており、龍臣が何と言い訳しようが、相良に身代わりをさせたことに変わりなかった。

最後に青木が特命にやってくる。杉下のおかげで土師に借りができたこと、あのウイルスの件も気づいていたのではないかと問い詰め、早々に救助に向かわなかったことで、真相究明を自分の命より重視する気かと声を張り上げた後、実際には杉下は借りていなかった「蟻地獄図鑑」を持ち帰る。

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青木年男の受難
犯人からナイフを突きつけられる青木年男(テレビ朝日公式サイト)

青木年男、上層部からも捜査一課からも「あの青木だから」で片づけられるのには笑ってしまいます。しかも杉下右京から借りた本が「蟻地獄図鑑」などというのも、この人物らしさを感じさせます。またウイルスの警告が出る際には、恐らくそのことを知っていたと思われますが、犯人が慌てているのにしらばっくれる辺り、また冠城が心配して駆け寄っても、「寝かせてくださいよ」などと堂々と言う辺りも如何にもです。杉下を自分と同等に見たがるところは、中の人が同じという点ということもありますが、正にパペットホームズのベインズと一緒です。このベインズも物言いはねちっこくて時に嫌味で、しかもホームズを勝手に自分のライバルとみなし、ホームズと知恵比べまでやってのける人物ですので。

この回は、本人の自供のみで送検させてしまう神田北署と、それに疑いを持つ木村巡査の対比が描かれています。事の真相を知りたい木村は、自ら捜査に同行させてくれと頼むのですが、その木村が最後の最後で、琢也に犯罪を起こさせることになってしまいます。善意が仇となるということか、行き過ぎた正義感と言うべきなのか。結局金狼会の広瀬を刺したのは、相良ではなく、河野を呼び出した黒川の息子龍臣であることが判明しましたが、琢也の父直久は冤罪になるわけでもなく、重過失致死罪が重くのしかかることになります。

しかし冠城亘も内村刑事部長に対し、このことが衣笠副総監にばれたらなどと揺さぶる辺り、特命らしくなって来たものです。一方で土師太、この人物がまたどこか変わっています。組対5課の方から特命を覗き込んでいることで、初めて気づかれるわけですが、しかし土師にしてみれば「出戻り青木」に大いに恩を売れるので嬉しい限りでしょう。無論青木に取っては、それが癪で仕方ないわけですが。

ところで先日『麒麟がくる』の松平広忠が暗殺されるのと、この回の青木が、こちらもまた中の人が同じということもあり、ダブると書いています。これ、広忠が相手に連行されて、あれこれ駆け引きを持ちかけるような展開であれば、さらに似ていたのですが…あちらはちょっと呆気なかったですね。

それから先日、コロナウイルスによるテレワークに関するニュースで、ハッキングに注意するようにと、こちらは本物の警視庁サイバーセキュリティ対策本部の方が警告していましたが、どうにもこうにも『相棒』がダブってしまいました。

[ 2020/03/24 00:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

杉下右京の花の里そしてホームズのパイプ

『相棒』シーズン18の最終回。杉下右京がスランプで、推理力減退症候群と言われてしまいます。これには「花の里」の不在が絡んでおり、甲斐峯秋が新しい店を紹介してくれて、最後はその店の女将と杉下、冠城の揃い踏みで幕を閉じます。

このシーズン18は特に、花の里に代わる存在と風間楓子にいくらか注目していましたが、前者の方は最終回になって解決されたようです。その前から、陣川公平が杉下と冠城を連れて行った「青びょうたん」だの、久々登場のヒロコママの店だのが登場していたこともあり、そろそろ出て来る頃かなと思っていたところです。ちなみに甲斐峯秋は、花の里は杉下右京に取って、ホームズのパイプのような物だと言います。

ところでそのホームズのパイプ、これはその名もずばりホームズのパイプ/Holmes' pipesという投稿で書いていますが、所謂ディアストーカーにインバネスで、大きなパイプをくわえるホームズのイメージが定着したのは、かなり後になってからです。この大きなパイプはキャラバッシュと呼ばれ、ホームズが活躍した当時はまだ存在せず、代わりにブライアーという、灌木でできたパイプが主流でした。キャラバッシュを使うようになったのは、後年ホームズのシリーズが舞台化された時に、パイプを目立たせる狙いがあったからといわれています。

Calabash-pipe.jpg


尚パペットホームズでは「ピロピロ笛」、つまり吹き戻しがパイプの代わりです。ホームズが落ち着いて考え事をしたい時に、この吹き戻しを吹く設定になっています。

『相棒』に戻りますが、杉下右京は、花の里の初代女将である宮部たまきが店を閉めた後も、今回のようなスランプ状態に陥っています。ちょうと神戸尊とコンビを組んでいた頃です。その後月本幸子がこの店を紹介され、二代目女将としてシーズン17まで登場しました。しかし私としては、彼に取ってのこの店の存在は、ホームズに取ってのパイプというよりは、「ハドソン夫人の料理」のような物だというイメージを抱いていたのですが。

それからスカイラインの冠城亘バージョン60秒完全版が、期間限定で配信中です。

飲み物-ホットウイスキー
[ 2020/03/20 00:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』に見るシャーロック・ホームズ

先日放送された『相棒』の、「善悪の彼岸」関連エピ(2週連続放送)で、マリア・モースタンという女性が登場します。しかも彼女は、自分の国(イギリス)では、マリアでなくメアリーだと言っており、どう考えてもホームズ正典の『四つの署名』に登場する、メアリー・モースタンにちなんだものです。そもそもこのエピ自体、かのスコットランド・ヤードの元警部である南井十(みない つなし)が登場しており、ロンドンでの殺人事件を模倣した部分もあることから、ホームズ色が強く、ストーリー自体は『緋色の研究』も踏まえているようです。

元々これは、前々シーズンの「倫敦からの客人」、前シーズンの「倫敦からの刺客」の続きで、南井十の集大成ともいえるもので、前の2作で起こった殺人事件の実態が明らかになって行きます。また南井はこの中で、加齢による脳の障害を患っており、そのため感情の抑制が不可能になったり、記憶が失われたりして行きます。これらの障害も、ジェファーソン・ホープの大動脈瘤を模したものと考えられなくもありません。さらにロイロットという男性が登場しますが、これも『まだらの紐』のグリムズビー・ロイロットからのものでしょう。

『緋色の研究』関連では、2015年元旦に放送された「ストレイシープ」もまた然りです。これも「善悪の彼岸」同様、紅茶に毒を入れるシーンが出て来ます。この場合のホープ的存在は「犯罪の神様」と呼ばれる飛城雄一で、練炭自殺の希望者を募り、富士の樹海でやはり自殺のために訪れた、新井亮一に動脈瘤のことを打ち明けます。この新井と、杉下右京と面識があった西田悟己とが、結局練炭を焚いていたテントから逃れ出て、後に新井は悟己を、その悟己は杉下を愛するようになるのですが、これに関しては別に投稿しています

飲み物-シャンパン2
[ 2020/02/09 23:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

清盛とホームズ

まず大河『平清盛』に関して。私はリアルタイムで観ていないため、後でDVDで観たのですが、この作品には確かに従来とは異なった演出方法がありました。それもまた観る観ないで二分された一因かと思います。ただ合戦の描写などはそこそこ納得できるものでした-平治の乱が、『花燃ゆ』の大田絵堂の戦い同様、冬でなく夏になっていましたが。

あと後白河法皇を演じた松田翔太さんが当時20代後半で、老けメイクを施しても、今一つ50代の法皇の雰囲気ではなかったのは惜しいところでした。さらにこの作品は、和歌が出て来るシーンが何度かありましたが、それが如何にも和歌風なフォントで、しかもカラー文字で登場したのには、やや違和感を覚えもしました。

同時期に放送されていたBBC『SHERLOCK』でも、メールの本文(日本語版)を字幕で出す場合に、確か似たような手法が使われていましたが、個人的には、こういうやり方にはあまり同意できませんでした。尚この『SHERLOCK』も第2シーズンまでは楽しめましたが、その後本来の謎解きがやや薄れた感があるのに加え、メディアがやたらに取り上げたことへの反発もあって、結局最終シーズンは観ないままでした。

今でも好きなのはグラナダ版、あるいは三谷幸喜氏の人形劇(パペットホームズ)や映画『ミスター・ホームズ』であったりするので、どちらかといえば「シャーロック」より「ホームズ」を重視しているのかもしれません。ただ『ミス・シャーロック』は好きでした。日本人女性のバディ物と言う、ホームズ関連では異色の存在というせいもあるでしょう。

フジ系の『シャーロック』に関しても、関連投稿で書いているように、BBC版同様どこか原作を意識させられている部分はありましたし、ちょっと凝り過ぎではないかと思われるところもありました。これも前に書いてはいますが、以前日テレ系列で放送されていて、リアルタイムで何度か観た『臨床犯罪学者・火村英生の推理』の方が、私としては受け入れられるようにな気がしました。

有体を言ってしまえば、この主人公2人(火村とアリス)も結構ホムワト的な存在ではあるのですが、原作はもちろんホムワトではなく、あくまでも有栖川有栖氏の作品となっています。まあ広い意味で言えば、『ガリレオ』も『相棒』も、人物設定はいくらかホムワト的ではあるのですが、ストーリーを多少それらしき物にとどめるのか、あるいはホムワトのパスティーシュ的な物として制作するのか、また後者の場合、時代背景その他をどう動かすかで、受け止める物に多少の違いは出て来るでしょう。

何やら無理やり『平清盛』からホームズ関連にシフトさせた感が無きにしも非ずです。敢えて共通点を探すとすれば、『平清盛』で重盛を演じた窪田正孝さんが、『火村英生の推理』ではアリスこと有栖川有栖を演じていたという点でしょうか。

飲み物-ホットココア
[ 2020/01/23 01:00 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

『臨床犯罪学者 火村英生の推理』

『シャーロック』、そして『相棒』関連投稿でも書いていますが、『臨床犯罪学者 火村英生の推理』に関して。以前日テレ系列で放送されたシリーズで、現在このDVDを観返しています。こちらはホームズのアレンジ作品とはまた違いますが、全体的にそれらしさを漂わせるものがあります。主人公の火村英生は、京都のとある大学で犯罪社会学を研究しており、研究のために殺人現場に首を突っ込みます。

彼の相棒的存在は推理作家の有栖川有栖で、この辺りはホームズ&ワトソンコンビを彷彿とさせますし、実際ドラマの中でそのように語っているシーンもあります。『シャーロック』も、こういう設定の方がよかったのではないかと思うのですが…。無論この有栖川は原作者の名前ではありますが、作者とはキャラが随分違うとのことです。なおこの有栖川は大阪育ちということもあり、火村と違って普段は関西弁で喋ります。他に関西弁を使うのは鍋島警部と、火村の下宿の主人である篠宮時枝です。

原作そのものは作家アリスシリーズ(他に学生アリスシリーズもあり)で、もちろんドラマに合わせて改変されている部分もあります。たとえば原作では大阪が舞台ですが、ドラマでは京都になっているし、ドラマで火村が口にする「この犯罪は美しくない」は原作には登場しません。あとドラマでは、「シャングリラ十字軍」がかなり関与しているという設定になっています。

第9回で嵯峨信人といった売れない作家が、このシャングリラ十字軍に潜入しますが、この役を演じているのが野間口徹さんです。野間口さんというと、どうも『相棒』の北一幸を思い出します。それはともかく、このシリーズ以外にもアナザーストーリーあり、2019年制作版ありなのですが、DVDは出ていません。確かHuluでやっていて、その後日テレでも放送されています。

実はこれ、視聴者からの続編制作希望の声が相次いだため、3年を経て復活したようです。尚最初のシーズンの最終回で、火村はホームズよろしく、シャングリラ十字軍のリーダー、諸星沙奈江と滝に飛び込んで行方不明になっています。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2019/12/30 01:00 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

TVについて思うことあれこれ 2

まず先日の『相棒』関連の記述、一部修正しています。

『シャーロック』のスペシャルが今日放送されていたようですが、生憎観ていません。無料配信で観る可能性もありますが、ちょっと観ていて疲れるようになりました。無論それまでと違った趣向の捕物関連ドラマとして、過去には『古畑任三郎』がありましたし、『相棒』もたとえば捜査一課を主人公としないという点で、異色なドラマであったといえます。しかしこれらのドラマは、一応刑事ドラマにジャンル分けされる物であり、筋立ては様々ではあるものの、主人公が事件解決に向けて動くという点は同じで、もちろん彼らが警察関係の人物という点でも同じでした。

『ガリレオ』は『シャーロック』同様、主人公は警察関係者ではなく科学者で大学教授ですが、刑事である内海薫や岸谷美砂と同行する機会が多く、この2名に草薙俊平が絡む格好になっていました。こういう点から考えると、『シャーロック』は何度か書いたように原作探しの部分が大きな意味を持っており、その分純粋な捕物ドラマではないため、その部分に違和感を覚えるのでしょう。無論古畑でも相棒でもホームズ、あるいはコロンボ的な要素が下敷きになっているところはありますが、『シャーロック』の場合常に原作を意識させられているような印象があり、その部分がどこか負担に思われるのかもしれません。個人的には『ミス・シャーロック』の方がもう少しさらりと原作を混ぜていて、観易かったような気もします。

それとグラナダ版が好きな私としては、BBC版であれフジテレビの作品であれ、現代に舞台を移し替えた場合、どこかラフな雰囲気で、最初から変人臭さがあるのもちょっと気になります。本来ヴィクトリア朝の人物であるホームズは、家では仮によれよれの格好であっても、外に出る時や来客がある時は隙のない服装をしており、その姿とエキセントリックな言動のアンバランスさがまた魅力だったはずです。現代を舞台に置き換えることで、今時のITツールを使ったスピード感のあるホームズになったことは認めます。ただその一方で、原作やグラナダ版にあった何かが失われたのもまた事実かもしれません。『臨床犯罪学者 火村英生の推理』もどこか特徴のある主人公で、こちらは研究のために捜査に首を突っ込む人物でしたが、彼の相棒的人物が即ち作家ということで、かなりホームズ的な部分もありました。こちらは「TOKYOを、解け」ならぬ「KYOTOを、解け」ですが。

ところで先日の『相棒』、冠城亘+スカイラインのCMが流れていましたね。わざわざ「これはCMです」とお断りがありましたが…『相棒』そのものの知名度のなせる技でもあるのでしょう。

そして大河ドラマ関係ですが、『いだてん』の脚本担当の宮藤官九郎氏が視聴率に言及していたとのことです。しかし宮藤氏の脚本は、少なくともリアルタイムではそこまで視聴率はよくないと言われています。「視聴率では負けたくなかった」と語ったとのことですが、やはり視聴率は意識していたのでしょうか。ならば構成を変えるべきだったかなと思います。結局宮藤氏の今までとは違ったドラマ進行の在り方が、それまでの視聴者が離脱していった一因にはなっているでしょう。尚制作統括の訓覇圭氏は「ぶれることなく『いだてん』の世界を守り通せた」とのことですが、確かにぶれてはいません。しかしそのぶれなさもまた、大河の固定ファンが離れて行った一因ではあるのですが、その点をどう考えているのでしょうか。

大河ドラマというのは元々、それぞれの作品に接点がありません。全くないわけでもありませんが、基本的に1年放送すればそれでおしまいで、放送枠が日曜夜8時と決められているだけです。かつての民放の捕物帳や『鬼平犯科帳』のように、同じキャストで物語が何シリーズか続くわけではないのです。これは朝ドラにも同じことがいえますが、何だか勿体ない話だなと思えて仕方ありません。大河ファンというのは過去いくつもの作品を継続して観ているわけですから、そこに接点を作ることでまた違った価値が生まれるのではないでしょうか。

それからNHK総局長の木田幸紀氏が、来年の大河『麒麟がくる』について、「『いだてん』とはまったく内容の異なる、正攻法の戦国時代の大河ドラマ。多くの人に楽しんでもらえれば」と述べています。この「『いだてんとはまったく異なる』」「多くの人に楽しんでもらえれば」という言葉から、やっとというか、元々の大河ファンが何を求めているのかを理解したと受け取るべきでしょうか。しかし今までも、女性主人公の大河などが振るわなかったことを考えれば、大河は正攻法でいいのではないかということ位、察してしかるべきだったと思うのですが。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2019/12/24 00:45 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

シャーロックそして相棒11

『シャーロック』最終回。元捜査二課の職員、市川利枝子をはじめとする4人の被告が拘置所から脱走します。看守も関与しているようで、内部に協力者がいると誉獅子雄は睨みます。そこへ獅子雄と若宮純一が住むベイカーハイツの大家が家賃の取り立てにやって来て、同居は禁止だと警告しますが、獅子雄は自分は友人だと言います。純一は数日中に払うと言いますが、獅子雄はもし払えなかったら自分のバイオリンを渡すと言い、さらに純一を友人と呼んで本人を嬉しがらせます。

その時拘置所からの脱走犯の氏名が判明します、その中に守谷壬三がいることがわかります。一方で江藤礼二は、何としてでも捕まえろと部下に命じますが、獅子雄は自分がいた方が早期解決できるのにと訝しげです。そして逃走中の看守月岡は警官から脚に銃弾を受け、病院に搬送されます。威嚇射撃をしなかったのか不思議に思った獅子雄は、純一に白衣を着せて、彼が入院している十益(トーマス)中央病院に潜入させます。どうやらこの件には守谷が絡んでいそうです。

その後脱走犯の1人である春日瞳が、宅配業者を装って元都知事の鵜飼の事務所に爆発物を届けます。これにより江藤は、犯人を殺しても構わないとさらに強硬な態度に出ます。グレこと小暮クミコも江藤にどこか違和感を覚えていました。また獅子雄と純一は鵜飼に会いますが、鵜飼は今まで作り上げて来たものが、一人の手によって失くされてしまうと言い、さらに獅子雄の兄万亀雄は、敢えて危険を冒そうとする弟に忠告を与えます。また月岡は病室で自殺しました。月岡は市川らを脱走させたことにより、娘の手術の費用を工面できていたのです。

その後レオが守谷の目撃情報を教え、2人は逃走犯の1人田中摩周を発見します。しかし田中は守谷の居場所に関しては口をつぐみます。しかしこの田中は殺され、その犯人も自殺してしまいます。やがて江藤はことの次第を獅子雄に伝えようとしますが、その時万亀雄が人質になったと画像付きのメールが届き、2人はバイクで現場に向かいます。江藤は獅子雄に「囮になってもらう」ことを決めて、車の中で小暮と張り込みます。その現場には利枝子がいて食事の用意をしていました。

利枝子は自分と手を組まないかと獅子雄に言います。しかしそこに警察が乗り込み、利枝子は再逮捕となりました。ところが今度は刑務所から服役囚2人と看守が1人脱走します。獅子雄は利枝子が与えたヒントにより、守谷がいる場所へと向かいますが、江藤とクミコから犯人隠避で逮捕すると言われ、実際純一は逮捕されます。しかしこれは純一を守るためでもありました。そして獅子雄はやっと守谷に会うことになります。

守谷は世界への復讐を言明し、勝負に出ようと言います。その後を追って来た純一が現場に到着した時は、最早2人の姿は見えず、海に飛び込んでいました。警察が捜索しても2人は見つからず遺体も上がらずのままで、純一はまた1人の生活に戻ります。

実は今回録画をし忘れていて、無料配信を観たうえでのざっとしたあらすじです。一口で言うならば、守谷が獅子雄をおびき寄せるために、随分手の込んだ仕掛けを考えたものだということです。しかもその仕掛けがやけに長いせいもあり、いよいよ守谷が出て来るシーンもどこか今一つといった印象がありました。何よりも思うのが、そもそも本物の守谷が、こういう形で顔出しするかどうか疑問であるということです。

では『相棒』です。冠城亘は、杉下右京の机の上にスーパーのチラシを見つけます。その日杉下は早めに帰宅しており、不審に思った冠城が後をつけたところ、女性と息子と思しき少年と一緒にスーパーから出て来て、夕食を作るという意外な光景を目にします。その少年は、杉下をパパと呼んでいました。翌日杉下は冠城の尾行に気づいており、これには理由があると言います。そこへ組対5課課長の角田六郎が入って来て、TVをつけます。ニュースで、組対四課が追っている密輸グループの物であろう、3億円相当の60キロの金塊が雑木林から発見されていたのです。

この金塊は足がつくのを恐れてか、指紋がついておらずシリアルナンバーもなしでした。そして角田は鑑識に忍び込んでいた青木年男を含め、杉下と冠城にも密輸について説明します。普通に輸入すると消費税がかかる金塊を運び屋に密輸させ、実行部隊が息のかかった貴金属店に持ち込み、その後転売して輸出することで消費税が還付される仕組みになっていたのです。この密輸グループのリーダーは目黒真也といいましたが、10日前を最後に行方不明になっていました。

一方杉下はパパと呼ばれている理由を冠城に説明します。杉下は、例の女性である桜井里美めがけて、ブロックが落ちて来たところに行き会います。里美はこれは別れた夫坂口の仕業だと言います。かつて里美は静岡で、再婚相手の坂口からDVを受けていました。元々執行猶予中だった坂口はこの件で逮捕され、里美と裕太は東京に引っ越すものの、その後坂口と思しき人物からメールや手紙が来るようになります。2人はDV等支援対象者となっており、個人情報が洩れることはないはずなのにこういう目に遭っており、そのため杉下が行動を共にするようになっていました。

さらに里美の息子裕太は、自分で作った秘密基地に遊びに行った時、殺人を目撃します。裕太は交番でその殺人の様子を、ダークネスデーモンが呪いの槍で人を殺すようだったと言い、実際にデーモンのカードを見せます。里美はそれを聞き入れず、悪い冗談を言っているのだと杉下に説明します。さらに母子が襲われた現場には防犯カメラもなく、敢えてそういう場所を選んでおり、しかも複数の犯人が絡んでいるように見えました。殺人が行われたのは園芸店の倉庫でしたが、鑑識が調べたところその痕跡は見つからず、ガセではないかと言われます。しかし一方で杉下は、裏山から腐葉土を見つけます。

冠城も小学2年生の裕太が証言するのは無理ではないかと考えていました。その時角田が現れ、東南アジアのフカヒレに金塊が隠されていると、ガセネタをつかまされたことを打ち明けます。さらにその後、目黒の死体が発見されます。腹部を均等に4か所刺された後、ブルーシートにくるまれて海に捨てられていました。また裕太が誘拐されそうになり、裕太を取り戻そうとした里美が頭を打って脳震盪を起こします。その場にいなかったことを悔やむ町田ですが、杉下は一計を案じて、下校時に学校の外で待つ町田に、裕太が早く帰ってカードを探しに行った、自分は行けないのでよろしくと頼みます。

その倉庫に刃物を持った怪しい人影が入って行きました。しかしそこにいたのは裕太ではなく冠城で、杉下もやって来ます。その男は禁輸グループの実行グループメンバー、篠原零士でした。裕太が殺人を目撃した時に落とした、ホーリ―エンジェルのカードを冠城は見せ、これで血液反応が出たら終わりだなと言います。裕太の言う呪いの槍とは4本爪フォークのことで、フード付きパーカを着た篠原は正にデーモンのようでした。しかも殺害はブルーシートの上で行われたので、痕跡が残らなかったのです。その後篠原の携帯から町田の携帯に電話を掛けた冠城は、町田の反応から、彼が篠原に情報を流したことを突き止めます。里美に一目惚れした町田は、里美を振り向かせようとストーカー行為をしていたのでした。

その行為を篠原に見られた町田は、里美と裕太母子の情報を流せと迫られ、しかも狙われていたのは里美でなく、殺人を目撃した裕太でした。杉下は、全国の警察官の信用を失ったと町田を叱責した後、この事件の元締の所へ冠城と向かいます。その元締とは、園芸店を営む高村修三でした。ここの倉庫の門のカギが壊れており、そのため裕太が忍び込んで秘密基地を作っていたのです。高村の店の腐葉土に目をつけた冠城は、問答無用で袋を切り裂き、中から金塊を取り出します。

この腐葉土は杉下が倉庫の裏で目にしたのと同じで、押収された金塊にも付着していました。例の3億円相当の金塊は、目黒が横取りしようとしたので、高村が篠原に殺害を命じたのでした。またその現場を見られた裕太も殺そうとします。殺した目黒、殺そうとした裕太のことをいずれも雑草と呼ぶ高村ですが、杉下はあなたは雑草につく害虫だ、本当なら今すぐ駆除してやりたいと怒りを露わにします。

事件解決後杉下は里美に、坂口は出所後真面目に働いていることを伝えます。また本当のパパにはなれないから、これからは君がママを守るようにと裕太に言い、参考のため借りていたダークネスデーモンと、新しいホーリーエンジェルのカードを渡し、母子と別れます。その後冠城は、意外と父親ぶりが似合っていたから再婚したらどうかと杉下に言いますが、杉下は、君こそそろそろ落ち着くようにとやり返します。

小学生の裕太が、金塊密輸グループの内輪もめによる殺人をたまたま目撃したことから、母の里美共々が危険な目に遭います。杉下右京が「パパ」になっていたのには、このようないきさつがありました。それに町田のストーキングが拍車をかけることになります。裕太が篠原をダークネスデーモンだと言ったのは、倉庫の中でライトを足元に置いての犯行だったため、あたかも怪物のように見えたことからですが、結構言い得て妙ではあります。しかしこの裕太君、2人の父親がDV癖があったせいか、小学2年生ながらママを守れないと嘆く殊勝な子です。

ところでこの両者の共通項として
  • 『シャーロック』で獅子雄が銃口を向ける江藤に「お前はそんなことはできない」と言いますが、1つ前の『相棒』で、冠城がテロを企む桝本に同じことを言っています
  • 同じく『シャーロック』で若宮純一を守るための逮捕が出て来ますが、『相棒』の1つ前の回で、准教の佳奈恵が教授を守るために、わざと保釈させないシーンがあります
  • いずれも最新回で、『シャーロック』ではTVニュースで守谷が脱走したことを獅子雄が知り、『相棒』では雑木林から金塊が見つかったことを角田が知ることになります
こういうところでしょうか。『シャーロック』の方は『最後の事件』絡み、『グロリア・スコット号』絡みであったのは確かなようです。

飲み物-ホットウイスキー
[ 2019/12/23 00:45 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

シャーロックそして相棒10

聖ルーク高校のバスケ部員が失踪します。この選手椋介は鵜飼都知事の息子であり、江藤礼二はいくつかの事件から、誉獅子雄に事件を選ばせます。実はこれはマジシャンズセレクト、選んでほしいものを選ばせる礼二の策でした。獅子雄は金欲しさだと言い、若宮純一に「世話になったから少しは(家賃を)払っとく」と言い残して出て行きます。

ライヘンバッハ寮にやって来た獅子雄達は、まず椋介と同部屋の竹内から話を聞き、昨日の23時まではいたことを突き止めます。拉致または呼び出しの線が濃厚になります。また選手たちは、竹内が素晴らしい選手であり、監督の灰田は優秀なコーチであると口にします。獅子雄は掲示板のお知らせを丸めて、高校生と純一にゴミ箱へのフリースロー合戦をやらせます。しかしマグネットがついたままの紙屑を、金属のごみ箱に放り込むわけで、好成績になるのは当たり前でした。ともあれ勝った方の高校生たちは何をくれるかと期待しますが、獅子雄は代わりにスカウトの名刺を見せます。

そしてコーチについて尋ねる獅子雄に選手たちは、このバスケ部ではコーチの灰田によるパワハラが起きていたと話します。椋介は父鵜飼に相談したため、灰田を怒らせることになり、椋介へのパワハラは減ったものの、他の選手たちに矛先が向くようになっていました。誘拐の線は見当たらず、江藤たちは下手に動かないように注意するものの、鵜飼は定例記者会見でこのことを喋ってしまい、犯人からのメールで、1億円を持って東京ドームにいる黒ずくめの男を探すように指示されます。

しかしこれは失敗に終わります。そもそも獅子雄がこの事件を引き受けたのは、鵜飼の不倫相手があの世津子と報じられたためでした。しかしこのことは、背後にいるであろう守谷へのメッセージになることは予想できました。そして純一はピッキングの仕方を習い、試合中に灰田の控え室へ忍び込んで、練習風景の映像を目にします。それでわかったのは、灰田は選手に辛く当たり、選手が懇願するのを見て悦に入るサディストだということでした。

息子のためなら政治生命を絶つとまで言う鵜飼ですが、彼の秘書の一人は実の息子の津崎でした。25年前の不倫の時にできた子供で、この津崎と、常に椋介の後塵を拝している竹内には共通するものがあったのです。津崎は誘拐が成功したと思って、金を持って竹内に会いに行きます。しかし椋介の居場所を2人とも知らないことが判明します。椋介は竹内が本当は連れ出すはずでしたが、実際は椋介は1度寮に戻り、天井裏に潜伏していたのでした。

この事件の実行犯と被害者は、共に椋介でした。一旦野球部のユニフォームに着替えた後で、野球部員を装って寮に戻り、カーテンレールを踏み台にして天井裏に潜んでいたのです。椋介はひょんなことから竹内の携帯を見てしまい、この計画を知ったこと、灰田を辞めさせてほしいと名誉顧問の父に頼んだものの、学校のために辞めさせられないという返事から、この2人へのいわば復讐としてこういう結果になっていたのでした。しかも灰田のパワハラがなくなったものの、このことで自分は浮いた存在になり、チームはばらけた状態になっていました。

椋介は警察に連行され、江藤と小暮は昇進しました、その後獅子雄と純一は鵜飼を尋ね、マジシャン是セレクションを津崎に用いさせたことを説明します。さらに守谷つながりの女が逮捕されますが、課長に昇進した江藤は一人『君が代』を口ずさんでいました。

これは毎回思うのですが、ちょっと詰め込み過ぎでベタなところ(ライヘンバッハ寮など)があるのが気になるところです。『最後の事件』絡みであるのは事実ですが。また誘拐が自作自演というのも、原作のどれかにあったかと思います。それとバスケをあまり知らない私としては、高校のバスケ関係の部分がやや分かりづらくはありました。(ラグビーなら分かったかもしれません)あと知事本人が現金を持って東京ドームに行って、それがSNSで共感を得るのはちょっと苦しくないでしょうか。またBBC版をなぞっている感があると書いたことがありますが、あちらにあった大人向けのえぐみのようなものが、やや欠けているのは残念です。かくいう私も、BBC版はシーズン3で止めましたが。では『相棒』この間の分の後編です。

佳奈恵を襲ったグループは、まず準備金として100万円を現金で渡されていました。そして佳奈恵が大学の教官であることも知りますが、その後渡されるはずのアタッシェケース入りの金は、佳奈恵の手で雑誌にすり替えられていました。しかもこれは鴨居の事務所を出る時点で既に仕組まれていました。その後杉下は、研究室の鏡がなぜ下向きだったのか不思議に思い、アポロの映像をチェックしたところ、横領直前に鏡の向きが変えられ、皆藤のパスワードが盗まれるように仕組まれていたことがわかります。仕組んだのはもちろん佳奈恵でした。

佳奈恵はこれで経理データを改竄し、さらに大学に告発状を提出します。ライフケアテクノロジーに加担していた佳奈恵は、さらに保釈金強盗をしてまで、皆藤を檻の中に入れておく必要がありました。その後金は戻り、皆藤も無事保釈されます。佳奈恵のこの行為は、かつて皆藤と付き合っていたこと、その後仕事上のパートナーとなったことも絡んでいそうです。皆藤は佳奈恵に一言申し訳ないと伝えてくれと杉下に頼みます。一方皆藤保釈を取材しなかった桝本は、行きつけの喫茶店で冠城亘からなぜかと問い詰められます。桝本は何かを隠しているようです。

そして桝本の事実上の妻佐久間美佳は、軍事転用されたドローンにより亡くなっていました。その桝本はホテルの部屋で、皆藤と打ち合わせをしていました。そして佳奈恵は病院に来た杉下に「まるでわかっていない」という示唆的な言葉を吐きます。杉下と冠城は片山雛子を騙って、東亜ダイナミクスの社長、桂川宗佐に会いに行きます。このドローンは皆藤が開発した技術ではあるものの、ライフケアテクノロジーが技術を軍事産業の東亜ダイナミクスに横流しし、軍事転用されていたのです。

ライフケアは皆藤に支援をしていたものの、医療機器メーカーではそれほどの収益もなく、東亜ダイナミクスへの横流しで利益を得ていたのです。兵器の研究を大学でできない日本で、皆藤は自分の技術がこのような形で使われていたことに良心の呵責を覚えます。しかも佳奈恵はライフケアや東亜ダイナミクスと提携せず、自力でこの事件をやってのけており、さらには桝本と頻繁に連絡を取っていたのがわかります。佳奈恵が皆藤の保釈を拒むことをした一因に、かつて付き合っていた皆藤を危険な目に遭わせたくないというのがありました。

しかしテロから1年後の11月3日、テロに巻き込まれたサルウィンの支援者の法要の際、桝本はこっそり皆藤の研究室へドローンを飛ばします。皆藤は法要の場に向けて研究室から遺族への言葉を送りますが、自分もこれで命を落とすことにより、衝撃的なメッセージを世間に与え、桝本はそれを記事にするつもりでした。杉下は佳奈恵に、皆藤の「申し訳ない」が別れの言葉であっと言い、佳奈恵は初めて皆藤を救ってくれと頼みます。ドローンは研究室に舞い降りものの杉下が間一髪で阻止し、桝本は冠城から、お前はこんなことはできないとやはり止められてしまいます、さらにこの件に絡んでいた元傭兵の武田も逮捕されます。

杉下は、皆藤が技術で人を幸せにしたいという理念があることに触れ、ならばこのような手を使うべきではないと忠告し、さらに冠城と共に桂川宗佐に会いに行きます。ライフケアテクノロジー同様東亜ダイナミクスも捜査の手が伸び、電話がひっきりなしに掛かる中、桂川は、日本は実戦で技術をブラッシュアップできない以上、こうするしかないと答えますが、杉下は桂川に、テロによって死んだ人々のことを考えたことがあるのかと問い詰めます。

この『相棒』、まず前回「刑務所」と書いていますがもちろん拘置所です。訂正しています。

ところでこれは前後編でしたが、筋立てとしては新春スペシャル的なものを感じました。前後編というと特命の2人か、それに近い人々が危機一髪という方が面白いように感じるのですが。ところでこの、如何にも大学の研究者といった皆藤が、自分の技術が軍事転用されたことに心を悩ますシーンがありますが、最新技術とは普通軍事転用されがちですね。大学で兵器の研究をしない点についても色々言われてはいるようです。一番リスクが高いのは、研究の成果を他国に売られることでしょうか。

あと杉下が例の激高したような口調で皆藤に忠告するのも、ちょっとワンパターンな気がします。これは桂川に対しても同じですが、もう少しひねってほしかったです。桂川の「日本は戦争ができません」のセリフに、実は様々なメッセージが込められていそうです。しかしこの桂川なる人物、片山雛子とセットで後々まで登場しそうです。あと高瀬佳奈恵のキャラ設定ですが、かなり強かな印象の彼女が後の方で「先生を助けて」と涙を流すのは、取ってつけた感がないともいえません。それから暇課長こと角田課長が、杉下がキャビネットのガラスに時計が反射したのを目にして、研究室の鏡を思い出して出て行くのを見送るシーンですが、組対4課の課長としては「反社」の方を思い出した可能性もあります。

今回のこの2つに共通するものは、ずばり「金」です。また『シャーロック』の方で、若宮純一が「相棒なんて呼ばれたくない」と心の内で語っていますが、確かに相棒といえばやはり「杉下&冠城」でしょう。

『シャーロック』は次回が最終回、『相棒』は杉下右京に妻子ができるようです。

飲み物-ミルクティ2
[ 2019/12/16 00:15 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

シャーロックそして相棒9

グレこと小暮クミコの誕生日にかけつけて、若宮純一は、前の事件から立ち直れていない誉獅子雄をイタリアンレストランに誘います。その気がなさそうだった獅子雄も後から現れ、他の皆がコース料理を頼むのに、自分はアラカルトをオーダーします。ところが店の名物料理である、うずらのカチャトゥーラが準備できず、しかも味も変わっていました。ソムリエの加藤が個室にいた料理評論家大石からクレームを付けられ、それに編集者のみずえも加担し、別の客聖子は大きな声を出すなと言い、店内に不協和音が流れます。

予約で一杯のこの店で、なぜ名物料理が出せないのか。何か起こったに違いないと保室は睨み、さらにメニューのお任せコースが後から貼り付けた物であることに気を留めます。そして結婚記念日で来店していた不破達彦と凛子ですが、凛子がイヤリングを無くしたことから、獅子雄が探すのを手伝います。結局それはトイレの近くにあり、さらに獅子雄は掃除道具入れの中で死体を発見します。

被害者は店を辞めると言って、その日の厨房に出なかった新井でした。その他にも料理人の1人西岡の眼鏡に傷がついていたり、パティシエがジャガイモの皮を剥いていたりと奇妙な光景が厨房で繰り広げられます。シェフの古賀にいわせれば、新井は休みとのことでしたが、殺人事件とみて間違いなさそうで、クミコは所轄の警察署と連絡を取ります。

また古賀の言動の不自然さ、個室の客であるみずえと、食事をせずワインばかり飲んでいた客の聖子の振る舞い、やはり客として来ていた不破夫妻の行動などから、獅子雄はデザートコースに入る前に彼らを呼び集め、自分の推理を披露します。この中で料理を否定した者は店を出て行き、その他の面々に疑いがかかります。実は料理評論家と共に来ていたみずえは編集者で、新井と関係がありました。また聖子はビジネスパートナーとして新井を引き抜いていたのに、その新井が他のパートナーと契約していて不満そうです。

新井は自分がいなくなることで、うずらのカチャトゥーラを準備できず、料理評論家の不興を買うようにしており、また古賀にわざと完璧な料理を作らせないよう、レシピ帳を西岡に持ち出させ、さらにソムリエの加藤が前科者であることから、このレストランを終わらせて彼の行き場をなくすことを計画していました。

加藤はドライフラワーの入った花瓶で加藤を撲殺します。掃除道具入れに隠したその遺体を、さらに奥の方へと隠したのは不破でした。不破は工務店を経営しており、このレストランの建設にも携わっていたため、間取りを知っていたのです。また不破の妻凛子は、トイレに立つ以外にも外に出て携帯をチェックしていました。イヤリング探しに立ち会った獅子雄が見たその画面には、借金の取り立てと思しき着信がいくつもあり、経営に行き詰まった夫妻は、この食事を最後の晩餐として心中するつもりだったのです。

古賀は新井が憎かったと話します。また古賀の不自然な言動は脳梗塞によるもので、いずれこの店は閉店する運命にありました。しかし不破夫妻は、古賀が主に作ったこの料理が懐かしく、美味であったと語り、昔からこの店を知る人物であったことがわかります。最後に獅子雄は、ティラミスを作ってもらい、純一に食べさせます。しかしこれは、いずれ来る2人の別れの前奏曲のようなものでした。

尚この作品は『まだらの紐』のプロットがかなり採り入れられていますが、『ブルース・パーティントン計画』もあると指摘する人もいます。ただこのシリーズの一連の作品に感じることですが、人物が色々いて、原作に沿った展開にするには、1時間枠に収めるのは難しいように思います。せめて1時間15分程度にすれば、もう少し細部まで描くことができるでしょうし、もう少しシンプルに、引き算の描き方でいいと思うのですが。

それとこの回は、レストランという限られた空間にいる人々に容疑がかかっており、その意味で『相棒』のシーズン9の第12回「招かれざる客」を思わせます。結婚指輪に意味を持たせるところも似ています。ただしこちらはレストランではなくオーベルジュが舞台です。ではその『相棒』、12月4日放送分です。これは前後編に分かれており、4日はその前編になりますので、今後明らかになる部分もあることをお断りしておきます。そういえばこちらも、桝本が結婚指輪をしていますね。

キーボードの埃が原因で、大掃除中の特命の2人ですが、冠城亘に電話が入ります。幼馴染で、かつて新聞記者だった桝本修一からの連絡で、新聞社から週刊誌に移り、研究費3億円を横領した東修大学の皆藤教授の保釈の件で、何かネタがないか法務官僚の冠城に情報を求めていました。しかしもちろん、冠城は今は警察官です。しかも皆藤の保釈金は何者かに盗まれており、法務省では騒ぎとなっていて、警視庁では捜査に乗り出します。

保釈金を準備した弁護士の鴨居達彦と、東修大の准教高瀬佳奈恵はテーザー銃で負傷し、病院で手当てを受けていました。高瀬は捜査一課の調査で、盗まれるリスクの高い現金で持ち出したのは、皆藤が一刻も早く出たいと言ったためだと答えます。しかし皆藤は当時の東修大学の学長を過去に横領で告発し、自分は研究一筋であったはずなのに、なぜ横領の容疑を認めたのかも疑問でした。そして杉下は病院で冠城に病院で出会い、その後皆藤に面会します、皆藤は刑務所での生活に耐えきれずに容疑を認めたわけですが、杉下はそれを不審に思います。一方鑑識の益子桑栄は、この2人も含めてテーザー銃を使った犯罪が増えたと言います。

東修大学を訪れた杉下と冠城は、皆藤の研修室の研究員から、最近は色々呪われていると聞かされます。まず研究員の岡田が階段から落ちてケガをし、皆藤のインタビュー記事が掲載予定のはずが差し替えられ、企業からの支援を断られ、さらに皆藤の横領発覚、女性研究員へのストーカー、そして保釈金強盗と正に災難続きでした。しかし青木年男が防犯ビデオを辿って行った結果、岡田のケガの現場やストーカーの現場に同じ男がいるのがわかります。この男はその後中央区の板越第一ビルから出て来て、その後同じビルに姿を消していました。

このビルには皆藤を支援していた、ライフケアテクノロジーという企業が入居していました。流れを調べた杉下と冠城は、この一連の事故や支援打ち切りが意図的に行われたと考えます。しかも研究室に名刺があったことから、差し替えられたのは桝本によるインタビュー記事だとわかりますが、桝本は冠城に、皆藤と接触があったことを黙っていました。そしてライフケアテクノロジーを訪ねた2人に、社長の三島は経営方針の見直しから支援を打ち切ったと言います。しかしそこの清掃員の言葉から、三島は挨拶しても返事もせず、例の男は武田といってよく三島を訪ねていることがわかります。

皆藤はインタビューを通じて告発をしたかったようで、保釈金強奪事件は彼の保釈を阻むのが目的のようでした。しかも強奪グループの行動から、皆藤の情報が洩れていたことがわかります。皆藤が保釈されると立場が危うくなる人物がいるようですが、その情報を流していたのは桝本でした。桝本は事実婚の妻はいましたが、サルウィンでのボランティア中にテロに巻き込まれていました。しかし桝本はそれを隠そうとしており、行動にもどこか怪しげな点がありました。

2人は刑務所の皆藤にまた面会し、皆藤の不可解な行動が少しずつ見えてきたこと、皆藤を知ることが犯人につながると伝えます。容疑を認めて保釈されたい皆藤の計画を、阻む人物は一体誰なのでしょうか。そこで冠城は、捜査本部に出向いてギブ・アンド・テイクだと言い、容疑者の写真を見せてもらいます。その中には未決の井上輝男という男がいました。この人物には強盗犯の谷口、そして佳奈恵が同じ日に面会をしており、どうやら佳奈恵はライフケアに便宜を図るともちかけられ、例の強奪事件に絡んでいたようです。

捜査一課が強奪グループのアジトを探した時は、既にもぬけの殻でした。そして佳奈恵は保釈金を持って東修大学へ向かいますが、例のグループの襲撃を受け、駆け付けた杉下と冠城により病院へ搬送されます。

飲み物-ラテアート
[ 2019/12/09 14:37 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいです。そのためには、国内のラグビーももっと変わってしかるべきでしょう。

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