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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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コロンボ雑感 3

『刑事コロンボ』のシリーズに『黄金のバックル』というのがあります。家族で経営している博物館が赤字続きで、売却しようと言う兄に反対する館長の女性ルースが、警備員ミルトンをそそのかして展示品を盗ませた挙句、この警備員を殺してしまいます。一方で売却を主張する兄エドワードをも殺し、警備員ミルトンと撃ち合った挙句、2人とも死んだかのように見せかけます。しかし2人とも死んでいたにもかかわらず、部屋の灯りが消されていたこと、ミルトンの時計の日付から、犯行はルースの言う午後9時ではなく深夜であったこと、さらにミルトンの服装や持ち物から、どう考えても人を殺して高跳びしようとする雰囲気でないことをコロンボは見抜きます。

ルースは節約のためと称して、部屋を出る時に灯りを消してしまう癖がありました。さらにミルトンの服装は、ルースが指定した物であり、そのため服から靴に至るまでが新品で、しかも服には髪の毛がついており、直前に散髪に行ったことを物語っていました。しかも犯行日時は5月1日になったばかりの時間帯でした。前月は4月で30日までしかなく、5月1日の日付にするには2回ねじ(竜頭)を巻く必要があり、その点から考えると、日付が変わる頃までミルトンは存命していたことがわかります。

ルースはミルトンに、指定した物を盗んだらその後は自分が保証するというのを信じ込み、盗みに入ったわけですが、とんだ結末となってしまいました。ちなみに黄金のバックルは展示品の1つで、ルースはわざわざこれを姪のジェニーの部屋に隠し、彼女が盗んだことにしていました。しかしジェニーは、そのバックルの価値を知らず、あろうことかこれを灰皿に使っていたことから、コロンボは彼女が犯人でないと結論づけます。

しかしこのコロンボのシリーズを観ていると、今では信じられないほど喫煙のシーンが多く登場します。前にも同じテーマの投稿で、登場する様々な物やファッションのアナログさについて書いています。もちろんPCもなく、大きくて重い電動タイプがこの時代の主流でした。ところでこの中で、コロンボがミルトンの散髪をした美容師に会いに行くシーンがあります。そこでコロンボもミルトン同様、散髪とマニキュアをしてもらうのですが、これが25ドルで、当時のドル円相場からすると約7500円です。

しかもこの美容師(男性)が何となく女性的で、かの『きのう何食べた?』の賢二を連想させてしまいます。連想といえば、ルースの姉ブラント夫人がいささか大げさな女性で、私は強いのと何かの如く言いつつ、殺人という言葉を聞いた途端失神してしまいます。この、同じことを何かの如く言うキャラ設定に、『まんぷく』の福子の母鈴の「武士の娘」がやはり思い出されます。このブラント夫人も未亡人ですが、実はその夫を殺したのは他ならぬルースでした。コロンボが彼女から事情聴取をしようと近づき、ロングドレスの裾を踏んで引き裂いてしまうなどというシーンも、この人らしさを感じさせます。

飲み物―アイスコーヒー5
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[ 2019/07/24 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大相撲名古屋場所とラグビー関連

久々に相撲と、それからラグビーの話です。名古屋場所は横綱鶴竜関が優勝でした。昨年の夏場所以来ということで、おめでとうございます。最近白鵬関が流石に年取ったかなと思われるところもあり、また、日馬富士、稀勢の里の両横綱も引退して二人横綱となっている以上、そろそろ活きのいい若手が昇格して来てもいいでしょう。しかし肝心の大関が結局二人とも休場で、来場所はそれぞれカド番、関脇からの再出発となっています。そうこうするうちに、意外なところから若手が出て来るのかも知れません。

それからラグビーU20ですが、ポルトガルに35-34と僅差で勝って、トロフィー(下部)からチャンピオンシップ(上位)への昇格を決めました。今後はもう落ちることのないよう、しかるべき対策を打ってほしいものです。長野県の菅平で行われていた、七人制の高校代表大会はカップ優勝が桐蔭学園、プレート戦優勝が天理高校、ボウル優勝が光泉高校となっています。一方十五人制の日本代表は、目下盛岡で合宿中です。(決勝トーナメントの順位により、カップ、プレート、ボウルのいずれかのトーナメントで戦うことになります)
[ 2019/07/23 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

「VSクイズ王」と「錯覚の殺人」

真田丸に見るシャーロックホームズ 17の後の方で、『古畑任三郎』シーズン2の「VSクイズ王」と、『相棒』のシーズン8第3回の「錯覚の殺人」とに触れています。『古畑任三郎』の方は、クイズ番組の連続チャンピオンであるものの、実はヒントをこっそり教えてもらっていた千堂謙吉が、ヒントなしでやるように言われて慌て、衣装部までアシスタントの衣装を見に行こうとします。アシスタントの衣装の番号がヒントになっているわけですが、それを担当に止められ、手を振り払おうとしてはずみで殺してしまいます。その後この担当が3軒の店にラーメンを注文したことにして、自分はラーメン店の出前の衣装を来てその場をやり過ごします。尚古畑はこの時、そのクイズ番組に出演するためTV局を訪れていましたが、自分のミスであえなく第1ラウンドで敗退します。

その後局から渡された弁当を今泉慎太郎と食べていたところに、事件発生の知らせが舞い込みます。千堂はレギュラー回答者であることから、弁当はいつも特注でした。しかし古畑と話を合わせようとして、特注弁当に入っていないがんもどきの話題を持ち出したこと、その他いくつかの不審な点から彼が犯人だとわかります。一方『相棒』では、目の錯覚の第一人者である大学教授の好田が、本来の予定よりもかなり先に、ライブイベントのスタッフの制服を着て裏口から入り込みます。自分の担当の職員には、車が渋滞していると嘘をついてスタジオに入り、交際中の女子社員を殺した後、何食わぬ顔で今度は玄関からスタジオ入りします。そのためには、殺害後当然ながら一度スタジオを出る必要があります。しかしうっかり出ると、ライブイベントに来ていたファンの目に留まって覚えられてしまうことになります。

そこで好田はある方法を使い、出入りの配送業者になりすまして出て行きます。その配送会社の制服はブルーでした。しかしそれらしき衣装を探すものの、そこには似たような衣装はありません、それでも流石に錯覚の研究者、グレーのシャツを着込んで出て行きます。その通用口の黄色のランプの下では、グレーがブルーのように見えることを知っていたのです。これも最初は杉下右京と神戸尊が、TV局に届いていた薬と思しきものが、実は小麦粉であったことを報告しに来ていたことから、事件を知ることになりました。その後捜一トリオ(当時)も駆け付け、一番若い芹沢がブルーのシャツ探しをすることになりますが、いくら探しても、最初からあるはずのないブルーのシャツが見つかるわけがありません。そこで杉下が閃くわけです。しかし好田を演じた近藤芳正さん、『古畑』の方にも出演していましたね確か。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2019/07/21 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ(時事関係)

まず京都アニメーションの放火の件ですが、これはどうにもひどいというか非人道的なやり方ですね。犠牲者が1人増えて、34人になったとのことです。亡くなられた方のご冥福、そして家族の方々へのお悔やみを申し上げます。

そして参院選関連です。今回消費増税凍結を唱える政党があります。しかしこの消費増税は国際公約だったと思います。そのため10パーセントまでは上げなければならないわけです。しかもこれは民主党政権下(野田佳彦総理)で決まったわけですが、かつてその民主党に所属していた議員が、それに触れずに凍結のみを叫ぶのはやや合点が行きかねます。あと、ハンディのある人を立てている政党もあります。それはそれでいいのですが、そういった人々の社会進出などについて、公約に書かれていないのがちょっと不思議ではあります。

もうひとつ時事問題関連で、韓国絡みの話題です。韓国が、例の徴用工問題での仲裁委員会設置要請に関して、何も返事をしなかった件ですが、何かもう「話し合い」そのものが機能不全になっている印象を受けますし。また韓国側の態度も如何なものかと思います。こうなれば日本は制裁発動しかなくなるでしょう。しかしごく一般的な韓国の人々が、日本から物が入らずに困っているなどという情報もあるようですが、今後どうなるのでしょうね。あとNHKの韓国ドラマ、あれもなくていいです。あれも結局は受信料で購入されているのです。

飲み物-コーヒー
[ 2019/07/20 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『相棒』と『刑事コロンボ』のサブリミナル

『相棒』シーズン8第16話の「隠されていた顔」というエピに、サブリミナルが登場します。舞台はとある大学で、定例会の後、准教の一人曽田がタバコを吸いに農学部の資材倉庫に行き、プロパンガスが漏れていたのに気づかずタバコに火をつけて倉庫が爆発し、その准教は死亡します。これに関して岡本という学生が、自分が計画したことだと杉下と神戸に打ち明けます。この学生はサブリミナルを研究したがっていたのですが、なかなか認められず、唯一自分を認めてくれた准教小笠原槇子に好意を抱き、定例会でのビデオを加工し、資材倉庫や灰皿の画像を混ぜて、小笠原のライバルである准教曽田を倉庫に誘い込み、タバコを吸うように誘導したりします。しかし実際には、この岡本が小笠原に操られていたわけですが、杉下はサブリミナルの犯罪など例がないと口にします。

実はこのサブリミナルを使った事件が、『刑事コロンボ』にも出て来ます。第3シリーズで放送された第21話の「意識の下の映像」で、心理学者のケッペルは、最初かなり塩辛いキャビアを、自分が殺そうとしているノリスに振る舞い、その後自身の研究報告で見せたフィルムの中に、サブリミナル映像を仕込みます。そのサブリミナル映像は、恐らく、喉が渇いているであろうノリスが欲しがるような飲み物や食べ物で、ノリスは我慢できずに中座し、外で待ち構えていたケッペルに殺されます。ケッペルはそのフィルムのナレーションを担当していたのですが、途中で録音していた物に変え、自分は出てくるであろうノリスを待ち伏せしていました。ちなみに、このキャビアが「イランの王室」からの物であるという点に時代(1973年)を感じさせます。(日本では1974年放送)

尚前出『相棒』の中で岡本が、アメリカではサブリミナルに関する研究がされていると、杉下と神戸に言うシーンがあります。確かに、1970年代前半の時点でこういうドラマが作られるようでは、研究が進んでいるのも納得です。そして実際この放送の翌年の1974年、アメリカではサブリミナル広告が禁止されるに至ります。日本ではNHKでは1995年、民放は1999年にサブリミナルが禁止されました。

飲み物-アイスティー
[ 2019/07/17 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

参院選ツイと『いだてん』私感

ちょっと政治がらみで、またあくまでも私見ではありますが。
著名人の参院選絡みのツイートが話題になっているようですが、そしてその人それぞれの主張があるのは認めますが、どちらかといえば、リベラル(というか政権批判)といった感じのツイが主に取り上げられています。その反対の意見もあっていいかと思うのですが、参院選絡みのツイがないのでしょうか。『いだてん』に出演していた俳優さんもツイしているようですが、この人もどちらかといえば憲法改正反対、アラブの春に影響されたといった論調です。ただアラブの春というのは、実際はアラブ世界で政治的混乱をきたしていて、果てはシリア内戦を招いているのですが。

その『いだてん』、この間ちらりと観たのですが、率直に言って阿部サダヲさんがうるさかったので、チャンネルをオフにしました。確かに阿部さん演じる田畑政治という人物は、とにかくよく喋る人であり、ある意味変人でもあったのは事実のようです。しかし、これは最初の頃の描写(その頃はまだ観ていました)もそうでしたが、どうも変人としての部分のみがやけにクローズアップされていて、実際に日本にオリンピックを招致するまで、色々苦悩したであろう部分が見えて来ず、そういった内面描写に物足りなさを覚えました。それと阿部さんは、やはり主役というより脇役的な印象を受けます。『平清盛』の信西入道はよかったと思いますが。

この大河には、それ以外にも色々違和感を覚える部分はありますが、キャストが豪華であるという意見もそのひとつです。豪華キャストというのは、むしろ今アンコール放送中の、『葵 徳川三代』などに当てはまる言葉ではないでしょうか。この大河のキャストは間違いなく豪華です。ただ『いだてん』の場合、役所広司さんや杉本哲太さん、それから中村獅童さんなどは有名でしょう。しかし正直な話、私にとってはあまり名前を知らない俳優さんも結構います。むしろ『ノーサイド・ゲーム』の方が大河出演者が多く、その意味で豪華キャストではないかと思われるほどです。個人的に、トキワ自動車の常務を演じている上川隆也さんが、もし田畑政治を演じたら、どのような雰囲気になっただろうかと思います。

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2019/07/17 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ノーサイド・ゲーム第1回あらすじと感想

既に第2回が放送されていますが、まず『ノーサイド・ゲーム』第1回についてです。

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トキワ自動車の経営戦略室次長、君嶋隼人はエリート社員で次期幹部社員とまでいわれていた。家では妻の真希との間に二人の息子、博人と尚人がいた。そんな君嶋は、ある日カザマ商事の買収に意欲満々の常務、滝川渓一郎に反対意見を述べ、その時は買収は見送りになる。しかし君嶋は本社勤務から、トキワ自動車の府中工場の総務部長として異動することになった。しかも総務部長は、トキワ自動車ラグビー部のアストロズのGMを兼務していた。

府中工場での初日、総務部員でアストロズのスタッフでもある佐倉多英は、キャプテンの岸和田徹をはじめ、アストロズの選手たちを紹介される。このアストロズは社長の島本博により創設され、かつてはかなりの強豪チームだったが、今はプラチナリーグでの成績も低迷しており、しかも14億の費用がかかる割に収益が殆どなかった。半ば会社のお荷物化していたこのアストロズが、君嶋の手に委ねられることになった。部員たちに胴上げまでされたものの、君嶋はラグビーには何の関心もなく途方にくれ、経費節減策に出て前GMの吉原や部員たちを驚かせる。

ノーサイド・ゲーム第1回君嶋と真希
君嶋隼人(大泉洋、右)は妻の真希(松たか子)に、本社から府中工場への異動となったことを伝える

選手たちはラグビーは社会に貢献していると言うが、君嶋はむしろ、サッカーチームのFC東京の方が貢献していると反発する。しかも部員たちの仕事ぶりに不満を洩らす管理職もいた。君嶋はアストロズを廃部にする意見書を書く予定でおり、その点では滝川と同意見だった。真希もそうすることで、滝川に一泡吹かせることを望んでいた。そのような中、練習に駆け付ける部員たちの中には、サービス残業をしている者もいることを君嶋は知る。その君嶋に前任者の吉原は缶ビールを差し入れし、2人はグラウンドの脇に腰を下ろして話し合う。14億の経費は、切り詰めたうえでの数字だった。

君嶋のラグビー嫌いは、城南大学時代にラグビー選手というだけで目立ち、女子学生にもてていたクラスメートの存在もあった。吉原はそういう負けず嫌いな性格は、ラグビーに向いていると言ってグループ企業へと異動する。しかし君嶋は社会貢献の度合いや成績の低迷から、やはり廃部が妥当という判断を下す。その頃自転車通勤になった君嶋はスーツのズボンが擦り切れ、新しいのが必要だと真希に話す。すると長男の博人が来てラグビーボールをねだり、らぎびーを習いたいと言うが真希は反対する。博人は父親がラグビーに関わっていることで、小学校の友達からいじめられていた。

君嶋は土曜日の練習にやって来て、初心者は何から始めたらいいのかを多英に訊く。しかしそれは博人のためだった。余っているジャージーを着て練習に臨む君嶋だが、当然ながらうまく行かず、しかも肩を痛めてしまう。子供には危険だなと言う君嶋に多英は、ケガをしないための体を作るスポーツだと答える。その時社長の島本がグラウンドを訪れた。アストロズについて思うことを言ってみろと島本に促され、廃部が妥当と君嶋は答える。島本は苦笑する。

ノーサイド・ゲーム第1回ラグビー部員と君嶋
総務部長である君嶋はラグビー部のGMも兼任する立場となった

なぜ部員たちが、ぶつかり合ってボールを奪うようなことができるのか、不思議に思う君嶋に、島本は「ハカ」について教える。オールブラックスが試合前に行うハカには、「私は死ぬ、私は生きる」という意味があった。島本はさらに、ラグビーは自分を支えてくれる仲間のために戦うスポーツで、それに強く惹かれると言う。しかし君嶋はそれをはねつけてしまう。一方で博人は、自分のサッカーボールをめちゃめちゃに壊されてしまっていた。

取締役会議の前日、意見書を持って本社に向かった君嶋は、元上司の脇坂から、滝川が再びカザマ商事買収に食指を伸ばしたことを知る。君嶋の異動は実はこれが目的であり、そのうえアストロズ廃部ともなれば、君嶋の社内での発言力はいやがうえにも増すのは明らかだった。しかも見返りとしての本社復帰は望めそうもなかった。やりきれない気持ちになった君嶋は、その夜、雨の中で練習をする部員たちの中に入り、何度もタックルの練習をする。その時、辛辣な口調で定評のある浜畑譲が口にしたのは、正に島本が言ったのと同じことだった。

新しいスーツをびしょびしょにして帰って来た君嶋に真希は驚く。その真希は、博人がボールをつぶされたことに怒っていた。しかし博人は、ラグビーを習って強くなり、いじめっ子たちを見返そうとしていた。君嶋は博人にラグビーはケンカじゃない、仲間のためにプレイするのだ、そしてノーサイドというのがあるのだと教えてやる。お前はその相手に対して、最終的に手を差し伸べることができるかと訊き、博人はラグビーをやりたいと答える。真希はそれに不満げだが、君嶋は博人自身にこの問題を解決させようとしていた。

ノーサイド・ゲーム第1回雨中の練習
滝川の野心を察知して行き場を失った君嶋は、雨の中の練習に自分も参加する
(画像はいずれもTBS公式サイトより)

君嶋が廃部案を盛り込んだ意見書を提出したことで、多英は怒りをあらわにする。その君嶋は、予算案をゼロとした書類を部員に配る。当然ながら部員たちは血気にはやるが、君嶋はまず成績の悪さについて話し、自分だって手柄を立てたい、本社に戻って出世したいと口にする。さらに、最初に合った時にはワールドカップ代表、プラチナリーグ優勝を謳っていたが、本音はリーグ優勝どころかリーグ脱落の可能性もあり、現状維持が精いっぱいである、そんな危機感のない会社は潰れると言い、またこう述べた。
「この世界、正義が勝つんじゃない。勝った者が正義なんだ」

君嶋はさらに熱弁をふるった。君たちのそういう目標が既に負け犬根性であり、だからサービス残業を押し付けられたりするんだ。しかも、こんな卑屈なチームじゃ監督なんて決められるわけもない、自分もそうだが今はどん底にいることを自覚しろ、優勝を目標に設定しろ。そうすることでファンが増え、ラグビーの文化や精神が広がる、それが本当の社会貢献だ。ここに来た時点でサラリーマンとしての自分は死んだ。しかし君たちと戦いたいと思った。私はラグビーは素人だが、経営戦略のプロだ。しっかりと手を組めばきっと勝機はある。結果を出すんだ。

部員たちにもその気持ちは伝わった。君嶋は別の意見書を出し、アストロズ存続を会社に訴えたのである。しかしその一方で、肝心の新監督はまだ決まらなかった。その頃オールブラックスのU20に選ばれていた七尾圭太は帰国し、さらに城南大学の監督である柴門琢磨が辞任を表明していた。その柴門は、かつて女子学生に人気のあった、君嶋のクラスメートだった。

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社長の島本が「ハカ」について君嶋に教えます。「カマテ、カマテ、カオラ、カオラ」というフレーズが有名ですが、実際この「カマテ」には「私は死ぬ」という意味があり、「カオラ」は「私は生きる」です。実際のところハカにはいくつも種類があり、同じ南半球のチーム、たとえば南アフリカなどを相手にする時は「カパオパンゴ」というハカを舞います。ちなみに昨年、日本代表と対戦した時は「カマテ」の方でした。尚ニュージーランドとイングランドU20の試合のシーンは、日本で撮影されています。

それから博人が、父親がラグビーに関わっているということで、小学校でいじめられます。この辺、ちょっと『まんぷく』の、子供たちがいじめられるシーンを思い出します。だからこそラグビーをやって、いじめた奴らを見返したいとも思ったのでしょうが、ラグビーはケンカではないと君嶋は諭します。(実際ケンカのようにも見えるスポーツですが)最終的に博人はラグビーをやりたいと言い、しかも自分で決着をつける道を選びます。しかし真希は、息子がこのような目に遭っているのを黙っておけない上に、ラグビーは危ないと言っているわけで、夫の決断をなかなかすんなりとは受け入れられないようです。ところでラグビーは危ないというのは日本だけでなく、かつてニュージーランドでも同じような世論があったようで、国内の小学校を説得に飛び回った元選手もいます。

しかしこれは前にも書いていますが、企業チームとしての予算の割り振りというのが、このエピでかなり重要視されています。現日本協会副会長の清宮克幸氏は、トップリーグ(ドラマ中のプラチナリーグ)のプロ化を目指しています。プロ化ともなれば、当然ながらこれ以上の予算をつけるべく、今のリーグ参加企業以外に出資してもらう必要があるわけです。ただリーグのみならず、世界レベルでもトップを目指すのであれば、完全なるプロにしないとやっていけないのも事実ではあります。そして「優勝を目標に」、これはワールドカップでも同じでしょう。

[ 2019/07/15 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

「裏番組をぶっとばす」ということ

裏番組という言葉があります。元々は業界用語で、同時間帯に受信可能な他局の番組をこう呼んでいました。無論個人の場合は、自分が日常的に観ている番組と同時間帯の、特に視聴率でしのぎを削る番組や、NHKの番組と同時間帯に放送される民放番組を指すこともあるようです。また、同じ時間帯に放送される複数の番組に出演する人は、微妙に画面に登場する時間をずらすという配慮もされています。ところで昭和40年代に、この「裏番組」という言葉をタイトルに入れたTV番組があります。『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』がそれで、この裏番組とは、当時放送中だったNHK大河ドラマ『天と地と』のことでした。

番組の呼び物として野球拳が登場し、それが人気を集めました。この野球拳というのは、本来は三味線と太鼓に合わせて踊りながらじゃんけんをする遊びですが、この番組では、負けた方が服を脱ぐというルールで行われ、脱いだものはオークションにかけられてチャリティに回されました。しかしこれが低俗であると批判されたことと、コント55号の坂上二郎さんの子供が、この件でいじめられるようになり、結局番組そのものが終了となっています。またこれが目玉になったことから、もう一人のメンバーである萩本欽一さんも、肝心のコントで笑いを取る方向性でなくなったことに失望したともいわれています。一時は大河をしのぐ数字を取ったものの、番組そのものは長続きしませんでした。

この制作局は日テレで、今はこの時間帯で『イッテQ!』が放送されています。この『イッテQ!』が始まってしばらくした頃から、大河ドラマをしのぐ数字を出すようになりました。つまり「裏番組をぶっとばす」ことが可能になったわけです。しかしここに来て『ポツンと一軒家』が数字を伸ばし、2位につくことが多くなっています。昭和40年代には大河の視聴率を上回るのは、民放に取っては悲願だったのでしょうが、今ではそれがむしろ当たり前になっています。無論大河を観ている人もいますし、私も来年はまた観ようかと考えてはいますが、今後はかつてのような大河一強の時代に戻る可能性は高くないとは思います。それだけ民放も進化しています。それにしてもNHKの受信料問題、どうにかならないものでしょうか。

飲み物-ビール2種類
[ 2019/07/14 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ミス・シャーロック第4回「武蔵ヶ丘のヴァンパイア」

シャーロックは和都の知人、若杉涼太の妻のさくらが起こした不審な行動の解決に乗り出します。そしてさくらが、娘の若菜を守るためにそれをやったことに気づきます。しかしそうなるように仕向けたのは、意外な人物でした。

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シャーロックの家主である波多野君枝は、友人と共にタレントの湊アンナの家に招待されていた。アンナがダイヤの指輪を見せびらかしたことで、皆一斉に写真を撮る。その後ジャグジーの浴室を見に行くが、君枝は周囲の物に気を取られて遅れてしまう。その後指輪が無くなり、君枝に疑いがかかる。しかし君枝のスマホ画像を見たシャーロックは、アンナが指輪を隠しているのを指摘する。しかもその画像からは、アンナが株を保有している会社が左前になり、盗難保険でお金を得るつもりでいたのが見て取れた。

一方和食レストランでウエイトレスの仕事をしていた和都は、店内で知人の若杉涼太と偶然に出会う。涼太は息子の大輝を連れて、若杉さくらという女性と結婚し、2人の間に若菜という娘も生まれていた。しかしそのさくらがある晩若菜に噛みついて、口の周囲に血を滴らせていたというのである。和都はこれをシャーロックに知らせ、2人は若杉家を訪ねる。若杉家では祈祷師が呼ばれて悪霊払いをしていた。かつて若杉家では蝙蝠を大量に駆除したことがあり、さくらの母の静枝は、蝙蝠の怨念でさくらが吸血鬼になったのだと洩らしていた。シャーロックはそれを一笑に付し、そもそも日本には吸血コウモリはいないと言う。

そしてさくらが寝ている部屋で、勝手に箪笥を開けたり写真を撮ったりして、和都に注意されても平気だった。その中には、オルファムというロゴが入った記念写真もあった。さくらはあの夜のことは覚えていないと言う。さらにシャーロックは、生まれつき心臓疾患のある若菜のベビーベッドに近づき、さくらに噛まれた腕の傷の跡を確認するが、その時勝手に触るなと大輝が声を張り上げる。シャーロックはそっちこそ触るなと言い、若月家を出て行ってしまう。和都は大輝に謝った後、シャーロックを追って外に出る。すると大輝が寺の方に向かい、小さな祠の前にしゃがむのが目に入る。

その後シャーロックは、ある線香を売っている寺に行くよう和都に頼む。その寺には、さくらがしばしば通っていて墓前に手を合わせていた。その墓は仮屋みすずという女性の墓で、みすずとさくらは高校の同級生で部活も同じだった。しかしさくらが起こした交通事故で、劇団の女優だったみすずは亡くなっていた。しかもみすずには結婚を約束した相手が劇団にいた。その劇団をシャーロックと和都は訪ねる。そして相手である結城カイトの靴の裏から、園芸用の土が落ち、園芸店でバイトをしていたのがわかる。こんな劇団じゃバイトしないと暮らせないねとシャーロックは言い、劇団主宰者を怒らせてしまう。

ミス・シャーロック第4回シャーロック
注射器の中身の成分を突き止めるシャーロック(竹内結子)
(Hulu Japan公式サイトより)

2人は再び若杉家に行き、さくらがまた和菜に近寄っていたことを知る。そしてシャーロックは、さくらのカーディガンのポケットに、注射器が入っているのを目にした。そして和都はカウンセリングに行き、そこで守屋透という写真家が、戦時下のイラクで撮影した写真の展覧会のパンフレットを手にする。その写真展で和都は守屋本人と会い、自分には救える人がいたのかと悩んだことを話す。守屋自身カウンセリングを受けたことがあり、今でもその時の爆撃音や悲鳴がよみがえると言う。221Bに戻った和都にシャーロックは、注射器の毒物がマダラコブシの物であると教える。これは毒矢などに使われており、誰かが若菜にその注射をしたため、さくらが反射的にそれを口で吸って吐き出したと言うのである。

さくらはその注射器を一旦は隠し、2度目に近寄った時にポケットに入れたのである。その注射をした犯人とは、実は大輝だった。大輝は抵抗するが、シャーロックは誰かに命令されてやっていたと断言し、妹を殺しかけた責任を取るため、特撮ヒーローであるオルファムに、あの薬をもう一度ほしい、今度は上手にできるという内容の手紙を書いてほしいと言う。シャーロックと和都が初めて若杉家に来た時、大輝はオルファムのフィギュアと若菜の人形両方で遊んでいた。それは妹の回復を望んでいるということだった。例の祠はオルファムへの手紙を入れ、その返事を入れて置いてもらうのが目的だった。その祠に注射器を入れるべくある男が現れたが、それは何と結城カイトだった。

カイトは捜査一課に身柄を拘束される。たまたまヒーローショーにやって来た若杉一家を見たカイトは、みすずを死なせた犯人であるさくらが、幸福そうにしているのにやり切れない思いを感じた。その後理由をつけて彼らの後をつけ、復讐として、園芸店勤務で毒物入手が可能なことから、若菜を殺そうとしたのである。そんなカイトに和都は、さくらが今もみすずの墓参りをしていること、今もカイトが劇団にいるのなら、さくらが苦しみを抱えたまま前に進もうとしている気持ちがわかるはずだと諭す。それから少し経って大輝にオルファムから手紙が来た。その手紙には、お母さんは命を懸けて君を守った、次は君がお母さんを守る番だと書かれており、大輝は母親のさくらを抱きしめる。

シャーロックと和都が戻ると、君枝はTVのニュースに夢中になっていた。結局アンナは逮捕され、君枝は証人として、顔面にモザイクをかけた形で出演していたのである。しかしシャーロックと和都はそのまま2階へ行った。するとそこに健人がいた。例によって20分しかないと言う健人だが、椎名姉妹の、特に妹の結麻に手を焼いているようだった。一方で、到来物のテリーヌショコラに目を輝かせた健人は、和都が紅茶を淹れようとするも緑茶を所望し、シャーロックも同意する。仕方なく和都は切らしていた緑茶を買いに行くが、店を出てしばらく歩いたところで爆音を聞いたような気がして、しゃがみ込んでしまう。しかし実際には爆音などなく、平穏そのものだった。

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相変わらず和都とは「友達じゃない」と言い、「ありえないことを排除すればおのずと真相は見えてくる」とも言うシャーロックですが、今度は大輝という子供が登場します。シャーロックはこの大輝に手を焼き、「子供が苦手でなく嫌いなだけ、論理的な思考が欠如している」と和都に言います。何やら『ガリレオ』を彷彿とさせるセリフです。しかしその一方で、大輝が誰かに命令されて、妹に注射をしたことに気づき、真犯人であるその相手に、手紙を書かせておびき出す作戦に出ます。一方和都の方ですが、写真家の守谷透が話していたフラッシュバックが、彼女自身の身にも降りかかることになります。

ところでこのマダラコブシですが、有毒植物でそのような名前の物は見当たりません。ただ毒矢に使われる毒としては、トリカブトをはじめいくつかの種類があります。あるいはこの「マダラ」は、「まだらのひも」(ヌマドクヘビと作品中で呼ばれる毒蛇)を意識してのことでしょうか。またコブシはつぼみは、鼻炎の薬になるといわれています。一方この回の原作で、正典の『吸血鬼』に登場する南アメリカの毒は、恐らくクラーレと呼ばれる物と思われます。これには2種類の植物が含まれますが、こちらもまた薬にもなる代物です。

[ 2019/07/10 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

コロンボ雑感 2

前回の「コロンボ雑感」で、コロンボの車について書いており、車を捨てに来たのかといったセリフについても触れています。これは『逆転の構図』に登場するセリフで、正確には犯行現場である廃車置き場にやって来たコロンボの車を見た人物が、(捨てに来たのだろうが)ここの会社はもう潰れたよと言うわけです。しかし実際この車はドアも満足に開かず、エンジンがうまくかからずと、よく壊れないなと感心するほどです。容疑者が刑務所での任期を終えて免許を取得に来た際に、立ち会った運輸局の職員にコロンボが事情聴取をするのですが、この職員は如何にもそれらしくコロンボの運転の仕方を咎め、この車には乗りたくないとまで言い出します。

またこの時犯行を見たというアル中の男が、教会の救済センターにいるため、コロンボが会いに行きます。ところが応対に出たシスターが、コロンボの格好を一目見るなり、ホームレスか何かと思い込んでしまいます。そこで食事を振る舞って、新しいコートを持ってくるように別のシスターに頼みます。勘違いされていると悟ったコロンボはバッジを出し、自分は警察で、今は捜査中であると説明するわけです。するとそのシスターは、わざとよれよれの格好に変装して、捜査していると思い込んでしまいます。確かにあのコートも車も、この同じエピに登場するホフマン刑事に比べたら、およそ刑事らしくないといえばそうですが、少なくともコートに関して言えば、コロンボのダンディズムと取れなくもありません。

それから『毒のある花』というエピで、化粧品会社の女性社長スコットとコロンボとが、何かにかぶれてしまいます。スコットは、試作品の化粧品が原因だと思い込んでいますが、実は犯行現場にあった顕微鏡が原因でした。スコットは顕微鏡を振り下ろして、科学者のレシングを殺すわけですが、そのプレパラートにドクヅタ(ツタウルシ)の成分が塗られていたのです。つまりその時犯行現場にいたスコットと、現場でそれに触ったコロンボのみがかぶれの症状を起こしたわけです。この中でコロンボが「ウルシオール」と言っていますが、実際この成分が所謂うるしかぶれを起こします。尚、この時殺されるレシングを演じたのは、かの「バートレット大統領」マーティン・シーンです。

飲み物-グラスビール
[ 2019/07/07 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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