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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  西郷どんその他

『草燃える』の義経と人物描写 2

順序が前後しますが、『草燃える』のDVD第1巻を観た感想です。まず義経の描写についてですが、やはりちょっと単純かつ荒っぽい印象を受けます。兄頼朝が自分と会った際に、涙を流したと言って喜ぶ義経を、同母兄である全成が、自分の時もそうだったと言って牽制するシーンもあります。実はこれを観る前に、『義経』の壇ノ浦の回前後を観たのですが、この場合は流石に主人公ということもあり、壇之浦は早まったと反省しています。

ともあれ、この大河的には義経は短慮で先っ走りな人物という設定ですが、そもそも鞍馬を抜け出して弁慶と対峙する時も、一対一ではなく、京の盗賊団に取り巻かれる描写になっていました。それはともかく、平安から鎌倉に移行する時期が舞台である以上、頼朝、全成、義経そして梶原景時それぞれの思惑をもっと見たかったなと思います。ただ政子もまた主役であり、むしろ彼女の物の見方がこの作品の方向性を決定づけているとも取れます。

そのせいもあってか、男女の絡みの場が比較的多い印象があります。頼朝と政子はともかく、頼朝が義時の妻となっていた茜を手籠めにしてしまい、その後生まれた茜の子(後の北条泰時)が、どちらの子であるかわからないという描き方になっています。これに従うと、北条氏は実は源氏の血を引いていたということになるのですが、それはともかく。

そもそもこれは、茜が父大庭景親の命乞いに頼朝と会ったのが裏目に出たともいえますが、命乞いをしても恐らく景親は処刑されたでしょうね。無論義時と、この茜が密会するところも登場します。こういったシーンとか、この間も書きましたが、木曽義高の面影をいつまでも引きずる大姫などに、やはりかなりの尺を割いています。ところでその大姫ですが、義高の死を知って病に臥すも、ふくよかすぎてあまり病み衰えた雰囲気がないのがちょっと残念です。

それから頼朝が執務中に政子が来てあれこれ話すシーン、これはかつての大河では割と見られたのではないかと思いますが、意外なことに、女性の描写が多い最近の大河の方が少なくなっているようです。2010年代に入って、リアルタイムですべて観た男性主人公大河、すなわち『軍師官兵衛』、『真田丸』そして『西郷どん』では、あまりこのようなシーンはなかったと思います。実際に夫婦がプライベートな会話を交わすのは、寝所であったのではないでしょうか。

また政子が冒頭の方で着ていた赤の衣装、『武田信玄』で南野陽子さんが演じていたおここ(湖衣姫ではありません)の衣装と何となく似ているのですが、こちらの気のせいかもしれません。あと頼朝の住まいが流人としては立派な感じもしますが、これも恐らく『平清盛』のイメージが強いせいもあるのでしょう。あの頼朝の家というより「小屋」はかなりひどかったですね。監視役である北条時政が、時々野菜を持って来ていましたし。

しかしこの大河、伊東祐之がとにかく貧乏くじを引いています。政子が山木兼高と結婚させられそうになったため、彼女を愛するあまり頼朝の許へ逃がす役目を負うのですが、これは単なる「パシリ」役でしかありませんでした。その後も不利益を被り続けた挙句、彼は琵琶法師となって最終的に義時と対面します。これにより、苦難の中で受け続けた負の感情が昇華されたようにも取れますが、それについては総集編の最終話を観てからにしましょう。

飲み物-カクテルとオイルランプ
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[ 2020/09/20 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの中の人間関係

特に男性主人公の大河の場合、往々にしてその父、あるいは主君といった人物が人生の師となることがあるものです。しかし今年の『麒麟がくる』の場合、あまりそういう存在が感じられず、そういった点もまた、女性主人公の大河のように見えてしまう一因かと思われます。確かにこの大河には、光秀の亡父の代わりとなる存在として、斎藤道三も、明智光安も一応登場しています。

しかし道三は、最初から如何にも策士的に描かれているため、義理の甥である光秀を後継者とみなし、色々と手ほどきをしているようにはあまり見えませんでした。道三の人生そのものをじっくり描いていないせいもあるでしょう。また明智光安は如何にも頼りない雰囲気でした。またも比較になってしまいますが、『国盗り物語』の道三と光秀は、如何にも叔父甥の雰囲気が感じられたのに残念です。

小見の方がそれほど登場しなかったのもその一因でしょう。本来この人物は、もう少し夫道三と甥光秀をつなぎとめる、楔のような存在として描かれてもいいはずでした。しかし実際は、望月東庵を出すための病人として何度か登場したのみにとどまり、所謂「ナレ死」で、その存在感の薄さが気になりました。

無論信長サイドでも、本来はもっと大事な立ち位置であるはずの平手政秀が、さほどでもなかったのもどこか引っ掛かりました。さらに、上杉祥三さんはあまりこういう役に向いていないなとも思いました。この平手政秀を含め、傅役や乳母、侍女など、主人公の人格形成にかなり重要と思われる存在があまりいないという点も、いささか「らしからぬ」印象を与えたといえます。

こういう点は『軍師官兵衛』も『真田丸』もきちんと描かれてはいました-『真田丸』の場合、父親は反面教師的な側面もありましたが。また戦国ではありませんが、『平清盛』で、中井貴一さん演じる清盛の養父忠盛もまた、清盛を棟梁にした辺り、血のつながりはなくても一門を託すという決意が見て取れました。もちろん幕末大河の『龍馬伝』、『西郷どん』しかりでしょう。前者は結構乙女も龍馬を鍛えており、後者は吉之助は斉彬の家来というより弟子といった格好でした。

ところでこの中井貴一さんですが、『鎌倉殿の13人』に出てほしいなと思っています。三谷さんの作品にも出ていますし、前出『平清盛』を最後に大河出演がありませんし、どうも『雲霧仁左衛門』と『サラメシ』の印象が強くなっているように感じられますので。その場合の配役ですが、北条時政の役など意外と似合っているのではないでしょうか。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2020/08/14 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河について思いつくままに

まず先日のラグビー関連、ジョセフHC来日の際の待期期間と書いていますが、これはジョセフHCではなく、南アフリカ出身の代表選手が来日する場合の隔離に要する期間のことでした。訂正しています。

ところでドラマなどの映像作品で、「エピソード0」というのがあります。要は「前日譚」のことで、本編より時系列が前の時代を舞台にした作品をこう呼んでいます。また時系列を一旦リセットして新しいシリーズを作る場合は、リブート作品となります。この「エピソード0」ですが、いつだったか、『風林火山』が『真田丸』のエピソード0というのを見た記憶があります。真田家つながりという点で考えた場合、確かに真田昌幸の父である幸隆が登場してはいますが、これもいささか乱暴だなとは思います。ついでながら、『国盗り物語』を『麒麟がくる』のエピソード0としたコメントだかツイだかを見たこともありますが、これは斎藤道三に主眼を置いた場合に限られますね。そもそもこの両者では、道三の描き方は違うはずですし。

それから以前、『麒麟がくる』足利義輝の直垂と『陸王』坂本太郎のコーディネーションで、袴の裾に括り紐があるのは、鎌倉時代以前を除けば鎧直垂であり、大相撲の行司がそれに近いのを着ているといったことを書いています。というか、明治時代になって、行司の服装は烏帽子に鎧直垂と決められたようです。江戸時代の行司は裃を着て裁いていましたが、その後服装に関する規定が改められ、あの装束になりました。

大河の衣裳がちょっとおかしく感じられるのは、実は戦国期の場合はほぼ毎度のことであり、特に衣裳そのものがおかしくなくても、武士が出仕する時の素襖と、肩衣袴(裃)がいつ切り替わるのか、その点に興味を覚えつつ観ていることもあります。こんなわけで、必然的に衣裳に目が行きやすい時代設定と言うこともできます。『おんな城主 直虎』では、あの時代ああいうパッチワーク風な打掛は早すぎるのではないかということ、今川家の家臣がメタリックな肩衣を着けているのに、違和感を覚えたこともありました。(そもそも天文年間の肩衣はちょっと早いようにも思います)

無論戦国期でなくても同様のことが言えます。たとえば昨年の『いだてん』も、明治の終わりなのに所謂モガ的なスタイルが出て来る一方で、その当時は最早流行していなかったはずのバッスルスタイルが出て来たり、何とも奇妙なものでした。あと『西郷どん』の鈴木亮平さんの白絣はよかったのですが、『篤姫』の西郷吉之助が、ステレオタイプな感じの紺絣なのも疑問でした。そもそも『篤姫』の場合、西郷と大久保は小松帯刀の引き立て役のような感じもしましたね。

それでもやはり、昨年は今年のような蛍光色が登場しなかっただけ、衣裳の点ではまだよかったかと思ってはいます。近現代ですから、浅草界隈の人々を除いて、それほど派手派手しい色を着ているわけでもありません。無論それ以外の演出に関しては、これはどうかと思われるところが多々あり、それが途中で視聴を止める一因となりました。しかし衣装といい、演出といい、制作サイドの道楽かと思われる部分は、作品にもよりますが結構目につきます。課金制にしてくれと言いたくなる所以です。

大河といえばラッピング列車というのがあります。PR効果狙いで、毎年のように様々な形でのラッピングが施されていますが、再来年の『鎌倉殿の13人』は、江ノ電のラッピングなどというのは実現するのでしょうか。多少期待したくはあるのですが。

そろそろガイドブック(ニッコームック)について書こうと思っています。

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/08/02 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』足利義輝の直垂と『陸王』坂本太郎のコーディネーション

またも『麒麟がくる』の衣裳関連です。何日か前に、谷原章介さん演じる三淵藤英の衣裳(公式サイト「衣裳の世界」)について、この柄は確か安土桃山時代以後の物であることに触れ、また青海波についても書いています。今回は公式サイトでは、その1つ前に当たる、向井理さん演じる足利義輝の直垂に関してです。
この義輝の直垂、サイトではこのようになっています。
義輝直垂1

実はこの袴の足元の部分、生地の説明のために赤丸がつけられていますが、その少し下に白の括り紐があります。

義輝直垂2
(直垂関係の2点はNHK ONLINE『麒麟がくる』サイトより)

実はこの括り紐なのですが、装束関係に詳しい人物によると、室町後期の直垂の袴は切袴であり、括り紐はありませんでした。元々直垂のように垂首(今の着物の打ち合わせのようなVネック式の襟)の衣服は庶民の物であり、動きやすさを重視されたため、袖口や袴の裾には括るための紐が付けられていましたが、それも鎌倉時代の頃まででした。その後武士の礼服となるにつれて、裾の括り紐は付けられなくなります。その意味で、これはちょっと奇妙に感じられます。また足袋を履いていますが、これも直垂着用時は裸足であったとも言われています。

無論室町、戦国時代でも括り紐が裾についた直垂はあります。それは鎧直垂です。これは読んで字の如く、鎧の下に着るわけですから活動的でなくてはいけません。そのため袖口の括り紐は言うに及ばず、袴の裾も括り紐が付いています。しかしこの義輝の直垂は、特に鎧直垂ではなさそうです。スケッチのところにある走り書き風のメモを見ても、特にそう書かれてはいません。また、大相撲の行司が来ている直垂で、裾に紐がついたのがありますが、行司装束は鎧直垂に近いと、確か以前高砂部屋のホームページで見たことがあり、それだと納得できます。実際幕下以下の取組の場合、行司さんが裾を括って裁いていることもありますね。

それにしてもこのページ、「禁色」などといきなり出て来ますが、こういうのは説明をきちんとすべきでしょう。すべての人がこれを知っているとは必ずしも言えないでしょうし、外国の人も見ているかもしれません。一定の地位のある人、官位を持つ人にのみ許された色のことです。時代によって様々ですが、所謂
黄櫨染
黄丹
は皇族方のみの色で、それ以外の人物が使うことはできません。昨年の即位の礼で、天皇陛下が黄櫨染の方を着用しておられたのを、見たことのある人も多いでしょう。なお黄丹は皇太子の色で、昨年は秋篠宮殿下がこの色の袍を着ておられました。

それから装束関係ではありませんが、以前大河ドラマでの風間俊介さんの衣裳、すなわち『麒麟がくる』の松平元康と、『西郷どん』の橋本左内の画像を比較して、橋本左内が着ている寒色の衣裳の方が似合っていると書いたことがあります。
無論大河ではなく、現代ドラマでも同じことが言えるかと思います。こちらは『陸王』で、銀行員(後に東京キャピタルに転職)の坂本太郎を演じる風間さんです。ニューイヤー駅伝で、ダイワ食品の茂木裕人が陸王を履いて完走したことを記念し、恐らくは新年会を兼ねた飲み会で、乾杯の音頭を取っています。

陸王坂本太郎
(『陸王』DVDシリーズより)

チェックのシャツに白っぽいニット、グレーのジャケットですが、こういうコーディネーションがこの人には似合いますね。

[ 2020/07/20 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

三浦春馬さん逝去と『功名が辻』の湘南

俳優の三浦春馬さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。三浦さんといえば、大河ドラマ『おんな城主 直虎』の井伊直親役が有名です。直親(この人物は小野政次に比べると、ドラマの中でそこまで功績がある設定ではありませんでしたが)が登場していた頃は、他の男性陣の顔ぶれも豪華で、『直虎』もそれなりに面白かったとは思います。

しかし私は、『功名が辻』で三浦さんが演じた湘南が印象的です。山内一豊と千代が一人娘のよねを地震で失った後、山内家の前に捨てられており、「拾」(ひろい)と名付けられて一豊夫妻に育てられます。しかし氏素性がわからぬ子であり、最終的に山内家を継がせることはかなわず、一豊からそのことを知らされた拾は涙を流しつつも、寺へ入ることになります。

後に一豊が土佐を与えられた時、この湘南も土佐を訪れることになります。尚幼少時の拾を演じたのは、泉澤祐希さんです。こう書けば、ぴんと来る方もあるいはいるかも知れません。『西郷どん』で、川路利良を演じたあの俳優さんです。あと『花燃ゆ』で、吉田松陰と密航を企てる金子重輔も演じていたのですね。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/18 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河考 5 半年大河と幕末大河考

現在大河枠で過去の戦国大河の特番が放送されています。この戦国大河は登場人物が馴染み深い、あるいは乱世で合戦があり、見所が多いといったこともあり、かなり大河化されています-ただ最近は、合戦が多いとは必ずしも言えません。以前も触れていますが、一口に戦国大河と言っても
三英傑を主人公とした織豊政権物
武田氏が主人公の物
地方の大名がメインの物
などがあり、このうち一番多いのが三英傑物です。無論織田信長が若い頃から、徳川家康の晩年に至るまでの何十年間の内から、どの時代を選ぶかによって、描く人物や出来事も異なっては来ます。

しかしそれでも多いには多い、戦国物だけが大河の中で肥大化しているようにも見えます。別の時代をもっと描いてはと思う所以ですが、あまりマイナーな時代だと視聴者離れが進むのを嫌がるのでしょう。しかしながらこの戦国大河に、NHKがいささか頼り過ぎている感も否定できません。特に今は観光業界とタイアップしており、大河ドラマ館を作るようになっているため、余計に、大河の舞台の知名度を重視しがちであるとも考えられます。しかしどうも観光優先というのは、いささか本末転倒な感もあります。

要は1年物だからこそ大河ドラマ館を作る、地元でイベントをやるというのが可能でもあるわけですが、一方で1年というのはやはり長いです。あまり楽しめない大河だと、終わるのが待ち遠しく感じられるほどです。以前大河廃止論を書いたことがありますが、そこまでしなくても、1年物を短縮するという方法があります。1年物は『鎌倉殿の13人』までにして、その後は以前から書いているように、1クールか2クールにしてしてはどうかと思います。逆に言えば、1年47回分でドラマを作れる人物というのは、どうしても限られます。

戦国だと三英傑、武田信玄や上杉謙信などはまず合格でしょう。幕末も所謂志士、最後の将軍徳川慶喜、さらには明治政府に貢献した人々になるでしょうか。ですからそういう主人公の場合は1年、他は半年にするという方法があります。来年の『青天を衝け』も、若い時期中心でなければ1年掛けてもいいのですが、生憎そうはならないようで、ならば半年にして、あとの半年で幕末大河名場面集をしてもいいかとさえ思います。実際徳川家康のような人物も1年、杉文や井伊直虎といった人物も1年というのも妙な話です。言っては何ですが悪平等とも取れます。個人的には今年の明智光秀も、越前編から本格的に始めて、半年でもよかったかと思うほどです。

それと繰り返すようですが、やはり戦国に頼り過ぎだと思います。これでは困った時の戦国状態です。2クール大河ならば他の時代、それこそ平安時代に始まって鎌倉南北朝、室町初期とか江戸中期を描くというやり方もあるわけで、1年にそこまで固執することもないでしょう。無論半年大河の場合は、PRやイベントもそれなりに工夫が必要ですが、たとえばある人物とその子孫の時代を、半年単位でつなげて描くことも可能かと思います。

それから幕末に関して少し。戦国もそうですが、その次に多い幕末も、最近また色々な新説が出ています。これらをベースにすれば、また違った大河が作れると思われます。
たとえば坂本龍馬ですが、この人は長らく薩長同盟の立役者的人物でした。しかし最近は、この薩長同盟は小松帯刀と桂小五郎が中心であり、しかも龍馬は薩摩藩お抱えであったという説も出ています。これは『西郷どん』でそれらしい部分が登場しますし、また西郷と中岡慎太郎は交流があったともされています。来年も幕末から明治ですが、こちらは幕府方であるため、次の薩長、特に薩摩絡みの大河では、「薩摩の坂本」が登場してもおかしくないかも知れません。

飲み物-エールビール
[ 2020/07/14 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第1弾キャスト発表

来年の大河『青天を衝け』のキャスト第1弾が発表です。

2021年大河ドラマ「青天を衝け」
出演者発表!<第1弾>
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24349
(NHK ONLINE)

コロナ禍のせいとはいえもう7月で、そろそろ今年の暮れから来年にかけての話題が出始める頃です。「やっと」発表と言った感もあります。

正直言って、そこまで豪華キャストといった感じではありませんが、大河でよく見かける中堅からベテランの俳優さんが多いイメージです。しかし南渓和尚と池禅尼が夫婦ですか。それと草彅さんが徳川慶喜とはなあ…『ブラタモリ』枠でしょうか。それを言うなら田辺誠一さんは、『ウルトラ重機』枠ということになるのかもしれませんが。さらに『秀吉』が烈公こと水戸斉昭、井伊直弼は誰になるのでしょう。木村佳乃さんは三谷さんのに出てほしかったと思います。阿野全成の妻(北条政子の妹)役か何かで。

しかし、このキャストだけで見る限り、幕末や近現代を舞台にした作品の出演者が多いようです。それぞれの、同時代を舞台にした過去の作品を見てみると
(敬称略)

高良健吾(花燃ゆ)
満島真之介(いだてん)
橋本愛(西郷どん、いだてん)
平泉成(春の波涛、いだてん)
渡辺いっけい(翔ぶが如く、龍馬伝)
津田寛治(花燃ゆ、西郷どん)
草彅剛(新選組!)
堤真一(翔ぶが如く)
平田満(翔ぶが如く、西郷どん)
玉木宏(篤姫)

しかし橋本愛さん、すっかり大河女優になりましたね。

あと音楽が佐藤直紀さんですが、この方は大河だとやはり『龍馬伝』ですね。しかしジョン・グラム氏には失礼ですが、やはり大河のOPテーマは、日本人作曲家の方が私は好きです。

ところで今年は「男性版直虎」みたいだと書いたことがありますが、来年は「男性版花燃ゆ」のイメージがやはりつきまとってしまいます。この予想は果たして裏切られるのでしょうか。と言いつつ、私は既に再来年の、北条義時関連本を読み始めています。

尚制作サイドのコメントについては、また改めて書く予定です。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/12 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国時代の笄

先日の大河枠特番、『利家とまつ』には笄が登場します。まつが自分の髪に差していた笄を、夫となるべき利家に渡すのですが、元々この笄は、結髪が乱れないように差しておく物であり、その後小柄と共に日本刀の付属品となります。
笄といえば『風林火山』第38回で、村上義清の妻玉の井が、侍女たちを連れて逃げる時、舟渡しに銀の笄を渡して、舟を出すよう頼むシーンがあります。「笄の渡し」と呼ばれる逸話ですが、結局それはならず、武田の兵(正確には馬場信春軍)に見つかって、身重のヒサ以外は自害してしまいます。ちなみにこのヒサは、かの平蔵の妻です。ただこれには諸説あり、彼女たちは無事に落ち延びたとも言われています。
しかしもちろんこの時代、女性が髪を結う習慣はありませんでした。そのため恐らくは笄ではなく、同じ発音の「高崖」のことではないかとも言われています。また上記の話は実話ではなく、江戸時代、女性が日本髪を結うようになって作られたという説もあります。

ところで戦国ではありませんが、『西郷どん』第18回「愛加那」で、吉之助と結婚する前のとぅま、後の愛加那が、役人に嵌められた伯父佐民と兄富堅の許へ行くシーンがあります。この時のとぅまが笄を使っていると書いていましたが、見た目金属でできていること、さらにガイドブックにも簪またはかんざしの表記がされていることから、簪に直しています。
この簪は先がとがっていて武器にもなりうるほどで、とぅまは代官の田中健之介にアンゴ(島妻)にならないかと言い寄られ、これで喉を突こうとします。またこの当時の奄美大島では、女性だけでなく、男性も似たような形で髪を結い上げていました。この回は、そのとぅまがスイジガイを下げるシーンもありますが、これは魔よけや火災よけの意味が込められています。

飲み物-アイスココア
[ 2020/07/01 23:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』ここまでの感想3(キャスティング)

ここまでの感想その3です。このキャスティングですが、これは俳優さんの好み、キャラ設定の好みもあり、これまでにも増して主観が入るかと思います。

まず光秀役の長谷川博己さん、細身で長身という設定は悪いとは思いません。しかし、やはりどこか武将にしては細すぎる印象があります。長谷川さんが『まんぷく』に出た時は、その線の細さが逆にストイックで、研究熱心な印象を与え、意外とダネイホンの扮装も似合っていました。『八重の桜』の川崎尚之助も、学者タイプだったからこそあれでよかったのだと思います。この人はスーツを着て、現代ドラマに出ているのが向いているのではないかと思わなくもありません。明智光秀というのは、もう少し中肉中背で、そつのない印象の人物でいいかとは思います。長谷川さん自身はちょっとエキセントリックで個性があるので、役によってはうまく嵌りそうなのですが。

それと染谷将太さんの信長、前に書きましたが、今までの信長と内面的にも外見の上でも違うため、やはりどこか違和感があります。染谷さんは『江~姫たちの戦国~』で森蘭丸の弟の坊丸(長隆)を演じており、『清須会議』では蘭丸を演じているため、そちらの方のイメージが強いせいもあります。ちょっと話が飛びますが、元々信長にはかの『新・三銃士』の、ルイ13世のイメージがいくらかだぶります。このルイ13世、ガイドブックの操演の佐久間おさむさんによれば
「一見アホに見えるけれど、ふと見せる孤独感。能天気で無邪気に遊んでいるかと思うと、急にまともに。(中略)ルイの心の振り幅をどうやって表現していくかというのは、楽しい作業です(後略)」
とあります。要はうつけと言われながら見せる孤独感、型破りのことをしているかと思うと急にまともに、このように言えばいいでしょうか。だからこそ、如何にも怖いもの知らずな外見とのギャップがあっていいかとは思うのですが…。

そして本木さんの斎藤道三。やはり「きれいすぎる」ところがあります。本木さんが一生懸命演じているのは伝わってくるのですが、それがどうも馴染まない。どこか力が入った感じで、それがもどかしい印象がありました。尚先日の投稿で、まつが家康に茶を出すシーンに触れています。無論『利家とまつ』では、展開上毒を入れるという設定にはならないでしょうが、道三が土岐頼純を殺すのも、毒入りの茶でなくてよかったかと思います。あれは、如何にも道三が謀略にかけますといったイメージで、いくらか仰々しさを感じさせます。

道三は別の俳優さんで、本木さんは明智光安、そして西村まさ彦さんが平手政秀でよかったのではないかと思います。西村さんだと、暴走しがちな信長にどうやって手綱をつけるか悩む、そういう政秀をうまく演じられたのではないかと思います。ただこの大河は、信長もメインの人物ではあるのに、平手政秀、今川義元ともあまり出て来ず、それが残念です。尚政秀役の上杉祥三さんは、三好長慶でよかったかと思います。その場合山路さんの配役をどうするかにもなりますが。

それと、女性キャラの二枚看板である帰蝶と駒。帰蝶に関しては、急に川口さんに決まったわけですから、確かにいくらか役のイメージに沿わないところがありますが、これは仕方ないかと思います。ただ沢尻さんが演じたにしても、どうもこの帰蝶=濃姫の描かれ方は私としてはあまり好きではありません。それと駒、自由に動かせるキャラではあり、恐らくは『太平記』の藤夜叉のような天涯孤独の存在ではあるのですが、やはり藤夜叉のような宿命を負っているイメージがあまり感じられません。門脇さんがどうこうと言うより、演出のせいであるように見えます。

一方で吉田鋼太郎さんの松永久秀、谷原章介さんの三淵藤英はいいと思います。眞島秀和さんの細川藤孝に関して言えば、この人はどうも『軍師官兵衛』の顕如のイメージがあります。同じ意味で、風間俊介さんも松平元康より『西郷どん』の橋本左内のイメージが未だ強いです。眞島さんは『JIN-仁-』で大久保利通を演じていましたね。そういえば及川光博さんも大久保を演じていたことがありますが、大久保は濃いめの顔なのに、お2人ともすっきり系の顔立ちなのがちょっと意外でした。あと向井理さん、足利将軍というよりも江戸時代の殿様の雰囲気があります。

尚、どう見てもこれは適役という人物が、一名ながらいます。言わずもがなではありますが、岡村隆史さんの菊丸です。

飲み物-ビール2種類
[ 2020/07/01 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』ここまでの感想2(衣装と背景)続き

この間の関連投稿の続きです。今回は派手めな色云々と言うよりは、その俳優さんに似合う色に関してです。同じ俳優さんであっても、衣裳によって随分イメージが変わることがあるものです。特に時代背景が違い、演じる役が違えば、それに応じて衣裳も当然かなり違って来ます。ただその人に似合う色、似合わない色というのはやはりあります。その例として今回触れたいのが、先日書いていなかった、風間俊介さん演じる徳川家康(松平元康)の衣裳についてです。

こちらが『麒麟がくる』で、徳川家康(松平元康)を演じる風間さんです。
この元康の服装に関しては、第20回のあらすじと感想で、ベージュ系の着物に茶の袴、赤の羽織というコーディネーションと書いています。ただよく見ると、ベージュというよりちょっとオレンジがかった色と言うべきかもしれません。全体的に暖色でまとめられています。

麒麟元康(風間俊介)

そしてこちらは『西郷どん』で、橋本左内を演じる風間さんです。
青の羽織とグレー系の着物、そしてこの画像には映っていませんが、袴もグレー系で全体的に寒色でまとめています。無論幕末ということに加えて、藩医という役柄設定もあり、あまり派手めな格好をしないという前提でのデザインでしょう。
(ちなみにデザインはどちらも黒澤和子さんです、黒澤さんは江戸時代以降を担当してほしいと思う一因です)
ご本人が童顔ということもあるでしょうが、個人的には、こちらの方が締まった印象があって似合っているように感じられます。余談ながらこの橋本左内は、越前松平家が藩主を務めた福井藩の藩医ですが、この福井は、かつて光秀も身を寄せた一乗谷が、信長によって焼き払われた後、多くの人々が移住した地でもあります。

西郷どん橋本左内

これは『麒麟がくる』の他の登場人物にも言えますが、元康の服装がなぜ茶色に赤なのか、ちょっとわかりかねます。それもアースカラーに赤なら差し色効果があるのですが、茶と赤の取り合わせは何となくもっさりした印象なので。

ところでこの『麒麟がくる』はオレンジも結構登場します。門脇麦さん演じる駒の着物はいつもオレンジ系ですし、先日インスタの画像でご紹介した松永久秀役の吉田鋼太郎さん、この人の素襖も淡いオレンジ色です。そのせいもあってか、寧ろ女性用の服地に見えてしまうこともあります。それでなくても、彼の主君である三好長慶の衣裳がペパーミントのような色ですので、主従の服装が、さながらスイーツかアイスクリームかといった感じに見えなくもないのです。実際、こういうのは何を基準にして決められているのでしょうね。個人的には吉田さんも、三好長慶役の山路和弘さんも、もう少し渋めの色か、派手にするならいっそくすんだ赤などがいいようにも思えます。尚久秀の花火のような羽織、自爆する人物ということで花火のようなデザインにしたということですが、あまりこういうのは感心しません。

話が飛びますが、北条義時の本をamazonで見ていたところ、既に『鎌倉殿の13人』が謳い文句となっているのに気づきました。「2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」主人公、三上皇を配流した稀代の逆臣か」だの、「「鎌倉殿の13人」 主演小栗旬が演じる北条義時のことがよくわかる!」だの。ただ十三人の合議制ができた時期の将軍である、源頼家の関連本があまりないようです。無論これから出て来ることになるのでしょう。
(画像は『麒麟がくる』録画及び『西郷どん』公式サイトより)

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2020/06/23 23:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいです。そのためには、国内のラグビーももっと変わってしかるべきでしょう。

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