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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  西郷どんその他

西郷どん復習編7-迫り来る安政の大獄と斉彬の死

さて、徳川慶喜擁立に動いた島津斉彬、篤姫、そして吉之助たちですが、その前に斉彬の父、斉興が立ちふさがります。この斉興とお由羅への憤りは、薩摩でも激しくなっていました。そんな急進派の藩士たちを、大久保正助は止めようとしますが、有馬新七や有村俊斎(海江田武次)は納得しようとしません。そして西洋列強との戦を視野に入れていた、斉彬の異母弟久光に近づくことにします。

西郷どん13斉彬と吉之助
篤姫輿入れ後切子のグラスで酒を酌み交わす斉彬(渡辺謙、右)と吉之助(鈴木亮平)

無論これは急進派にしてみれば、裏切られたようなものでした。篤姫が輿入れしたのはその後のことで、輿入れを祝って斉彬から切子のグラスで酒を振る舞われます。集成館で新しい技術で作られる様々な物が、民の暮らしを変えるに違いないと吉之助は考えていました。吉之助は斉彬に同行して薩摩へ戻る途中、今日の近衛家で初めて月照と面会します。この月照もまた、吉之助の人生に大きな影響を与えることになります。

その後薩摩に戻った吉之助は、正助の縁談を知り、祝言に招かれるものの、にわかな登城命令で祝宴に出席できませんでした。登城が命じられたその理由は、阿部正弘の訃報でした。これは斉彬に取って大きな痛手となります。その後大久保家を訪れた吉之助は、正助にも藩の外に出る機会を与えたいと、斉彬に願い出たことを話します。しかし正助にしてみれば、吉之助が上から目線でいるようで面白くありません。吉之助が江戸へ発つ日になってようやく腰を上げ、途中で向こうから吉之助が来るのに気づきます。吉之助は言います。
「忘れ物をした。おはんじゃ、大久保正助を忘れて来た」

西郷どん13吉之助と正助
後を追って来た大久保正助(瑛太、右)と会う吉之助

その後篤姫も家定に、慶喜を擁立するように申し出るものの、彦根藩主井伊直弼が、徳川慶福を推すように家定の生母本寿院を抱き込みます。そして相変わらず将軍になるのを渋る「ヒー様」こと一橋慶喜ですが、吉之助は彼を救おうとして、生まれて初めて人を殺めます。この前に吉之助は、直弼にいわば脅されて薩摩の内情を洩らせと迫られていたのですが、吉之助は一蹴していました。人の命を奪った吉之助は、慶喜にあの男の命もあなたの命も重さは同じだと言い、慶喜はこれに意を決して井伊屋敷へ赴き、将軍となるほぞを固めます。

「大久保正助を忘れて来た」
このセリフというかこのシーンそのものが、最終回でも登場します。こうやって慶喜の将軍就任は現実化するかに見えたのですが、最終的には安政の大獄で慶喜は謹慎、さらに吉之助と親交を深めた橋本左内も刑死、主君斉彬は急病でほどなく亡くなるという、吉之助に取ってはいうなれば受難の時期が待ち構えています。そして吉之助が何とか薩摩まで連れて来た月照も、結局助命されることはなく、吉之助と共に海に身を投げることになります。

西郷どん17月照と吉之助
日向送りの船中での月照(尾上菊之助、左)と吉之助
(画像は『西郷どん』公式サイトより)

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[ 2019/10/09 00:15 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

西郷どん復習編6-江戸行きと新たな出会い

真に勝手ながら4か月ほどお休みしており、今年もあと3か月半ほどなので、駆け足&圧縮版で行きたいと思います。吉之助は祖父と両親を相次いで失い、妻の須賀とも離縁します。この大河は主人公の西郷吉之助と家族を比較的重視した描かれ方ですが、家族が去った後でに江戸へ行き、今度はまた別の様々な縁で結ばれる、新たな出会いがあるという展開になっています。ただその江戸行きも自腹であり、須賀は最初は家には金子がないと突っぱねます。この彼女の強さは、正助に対しても物おじせず、言うべきことをきっぱり言うという行為にもつながっています。

西郷どん8江戸へ発つ吉之助
家族に送られて江戸へ発つ吉之助(鈴木亮平)

しかし、後で家族や友人が協力して金を調達し、最終的には須賀が手切れ金を渡すことで、辛うじて吉之助の江戸行きが叶います。ちなみに須賀が離縁したのは、吉之助は江戸に行かせるべきなのに、彼の優しさに頼ってしまって、それを果たせなくなるからというのが理由でした。江戸に行った吉之助は、有村俊斎や大山格之助と再会を果たします。しかし初めての江戸で、いきなり彼らに品川宿の磯田屋に連れて行かれ、しかも要領が悪いため、門限を破ったところを見られてしまいます。罰として庭掃除を命じられるものの、これがきっかけとなって、斉彬のお庭方となって脇差を拝領します。何やらジョン万次郎の時と同じで、斉彬が最初から目をつけていたと取れなくもありません。

そして徳川斉昭への使いを命じられた吉之助ですが、どこかで見た顔に出くわします。それは磯田屋の遊女およしが、ヒー様と呼んでいた遊び人風の人物でした。このヒー様は実はこの斉昭の息子で、一橋家の養子となっていた慶喜でした。無論慶喜自身はそれを否定します。将軍家定に子がいないため、紀州家の慶福か、それとも慶喜かという後継争いが密かに起こっていたものの、この人物はそれに巻き込まれるのをかなり嫌っていました。しかも斉彬の養女篤姫は、子のない家定への輿入れが決まるわけですが、それはお世継ぎを産むのではなく、慶喜を将軍にするための根回しを期待されてのことでした。それまでひたすら忠誠を尽くすだけだった吉之助に、物事の様々な裏の面が見えて来るようになります。

西郷どん9吉之助あごをひねる斉彬
斉彬(渡辺謙、右)はお庭番を命じた吉之助のあごをひねる

この大河では所謂精忠組(その当時そう呼ばれてはいなかったようです)の活躍というよりは、吉之助の身内や糸、ひいては篤姫との出会いが多く描かれています。そのため人によっては物足りないこともあったようですが、この描き方もまた一つの方法ではあります。その手法が後の島編、またその後の糸との再婚にもつながるといえます。無論女性だけではなく、ヒー様との出会いもまたその後を左右するものでした。およしという名でここの遊女となっていたふきと出会うのみならず、遊び人の姿で磯田屋に出入りし、将軍に推挙されることを殊の外嫌う彼と知り合ったことで、吉之助はこの人物の素性を少なからず知ることになります。この磯田屋はいわば基地の役目も果たしており、吉之助はさらに橋本左内とも昵懇になりますし、後に長野主膳の手下が彼らを襲うのもここでした。

この作品では、一貫して民の為を思う吉之助という視点で描かれ、それ故斉彬の思想にも感銘を受け、主君と家臣というよりは、師とその弟子といった姿が顕著になって行きます。またそれ故に、斉彬の父斉興に食ってかかったり、まだ若さがかなり残る吉之助の姿も描かれます。この最初の江戸行きの時点では未熟で、政治的才覚もなく、周囲からの影響を受けっぱなしの吉之助ですが、後に篤姫と接することで世間の厳しさを学ぶことになります。さらに京での近衛忠煕や月照との出会いによって、その後の進むべき方向があらかた決定されるわけですが、それは一度断ち切られることになります。

西郷どん10ヒー様と吉之助
ヒー様こと一橋慶喜(松田翔太、左)と磯田屋で会った吉之助

[ 2019/09/16 23:30 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

2021年大河と「1年前」にこだわるNHK及び上田会長の発言

まず、再来年の大河の制作が発表されました。詳細はこちらのリンクをどうぞ。

作・大森美香、主演・吉沢 亮  日本資本主義の父・渋沢栄一を描く!
(NHK ONLINE)

正直言って微妙な感じです。理由としては

  • 『いだてん』と同じ近現代物で、武将が出て来ないため所謂大河ファンの関心を惹きにくい
  • 主人公が意外と知名度が低く、お札の肖像に決まったことで知っている人が多いと思われる
  • 主演俳優が若いので、主人公の晩年期を演じるのに不安がある。そもそも吉沢亮さんという人を良く知らない

こういったところでしょうか。

個人的に大河とは、侍の生涯を描く物だと考えているせいもあり、近現代はむしろスペシャルドラマ向きではないかと思います。隔年の女性主人公がやっとなくなったなと思ったら、今度は隔年で近現代を挟む格好になるのでしょうか。ならば戦国なり幕末なり、あるいは鎌倉時代などでも描かれていない人は沢山います。今年のもそうですが、どこかオリンピックだからとか、お札の肖像だからという理由で決まっている感があります。ドラマ化は無論してもいいのですが、大河枠でやるべきことなのかが疑問です。私としては、島津義弘が主人公の大河を観たいです。

また今年は、大河を観ない年の日曜夜の過ごし方というのを身につけました。今は『葵 徳川三代』、『西郷どん』の録画と『ノーサイド・ゲーム』を観ることにしています。『ノーサイド・ゲーム』といえば、日曜劇場枠は金融や経済に強い池井戸潤氏の作品をよく扱っているわけですから、渋沢栄一が主人公の作品は、伊與田英徳プロデューサー制作で、むしろこの時間帯で1クールで放送した方がいいのではと思ってしまいます。その『ノーサイド・ゲーム』に関してもう1つ。昨年の今頃、NHKで『不惑のスクラム』という作品を放送していました。これは、ラグビーのワールドカップを1年後に控えたという理由で放送されたものであり、主演の高橋克典さんもトップリーグの試合で、キックオフを担当したりしていました。どうもこの作品といい今年の大河といい、NHKは「1年前」にこだわるようです。

この『不惑のスクラム』は、40歳以上のラグビー選手の人間ドラマであり、それはそれでラグビー好きな人には楽しめるものでしたが、これがワールドカップを盛り上げるかというと、ちょっと違った印象はありました。ワールドカップを意識するのであれば、やはり現役の代表レベルの選手、彼らがプレイするリーグと、彼ら自身のチームがどのように運営されているかの描写を、「直前」になってぶつけた方がむしろ効果はあるし、インパクトも大きいはずです。実際この2つの作品両方に出演している俳優さんもいるのですが、役どころはかなり違っています。なぜ直前でなく1年前に持って来たがるのか、それがどうも不思議ではあります。さして安からぬ受信料を取って番組を作っているにしてはというか、だからこそというべきなのか、どうもずれた印象を受けます。

しかし先日のNHKの上田会長の発言に、受信料は放送の対価ではなく事業や維持・運営のためといった、かなり曖昧と取れるものがありました。さらに「受信料を払わない人が放送番組を視聴するのが公共性と相いれない」として、スクランブル化を否定したともいうことですが、これが事実なら、スクランブル化こそ受信料(視聴料)を払わないと観られないものなのですが。上田会長はことあるごとに受信料に言及するのみならず、NHKの公共性を謳っていますが、NHKの報道や気象・災害情報以外の娯楽番組に、さてどのくらいの公共性があるものかと思います。本当はこういうのこそスクランブル化して、観たい人のみがお金を払えばいいはずなのですが、報酬に影響するから無理なのでしょうか。
ちなみにこの発言に対して
「時代錯誤だ」
「公共放送の押し売りはやめてくれ」
「NHKが問題視されているのに、従来の主張を繰り返してばかりで危機感がない」
「国民の役に立つ情報などない」
「なぜ高額報酬のNHKに、負担金を出さなければいけないのか」
「お前たちの給料を減らせ」
などという声もあったようです。どうも視聴者は軽く見られているなと思います。

大河の紹介のつもりがラグビードラマ、ひいてはNHK批判にまで来てしまいましたが、どうもこの局には疑問を持たざるを得ない部分があります。無論、楽しんで観ている番組もありますが。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2019/09/10 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-30

まず、大雨の被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。ラグビー関連は、今回は明日投稿予定で、今日は先日の続きになります。

その先日分にも書きましたが、サブカル支持層に受ける大河というのは、それまでの大河を支持して来た層には、必ずしも受けるとは言い難いようです。従来の大河ファンの多くは、やはり大河は安定路線でいてほしいわけですし、それを考えると構成や脚本などにいくらかの違和感があるのは当然のことといえます。確かに、今まで大河を観なかった層に観てもらうため、それまでとは違う切り口の大河を展開するという方法もあるのでしょうが、やはりリスクが大きいともいえます。

3年前の『真田丸』は色々な層に受けて、しかも人気はそこそこあったようです。確かに私も『真田丸』は(終盤を除いて)面白く観たのですが、これは三谷幸喜氏のファンが多く観たこと、そしてPRにお金をかけたであろうことも、理由として挙げられるでしょう。それから戦国物だったことも、2010年代の大河としては、高めの視聴率を後押ししたと考えられます。ただそれでも2010年代の大河では、『真田丸』よりも、『江~姫たちの戦国~』の方が平均視聴率は高くなっています。また一方で、『真田丸』はあまり観たくなかったという人も無論存在します。

受信料や職員の高給が取り沙汰されている現在、NHKが今後大河を継続して作りたいのであれば、一番手っ取り早いのは、朝ドラ同様半年にしてしまうことです。そのうえでスクランブルをかける、スポンサーをつけるという方法もあります。これは先日も書いていますが、エンタメ系の作品はこのくらい思い切ったことをしてもいいのではないでしょうか。無論この場合、エンタメ系はすべてスクランブル化し、ニュースや気象災害をワンコイン程度の受信料で賄えばいいのです。また編成としては『坂の上の雲』のようにシリーズにして、何年かに分けて放送することもまた検討されていいでしょう。

大河じゃなくて海外ドラマの方が面白い、そもそも海外ドラマしか観ないという人もいます。私も海外ドラマを観ることはありますが、やはり日本の時代劇と海外ドラマ(それが歴史物であっても)とでは、受ける印象がまた異なって来ますし、時代劇の最後の牙城という側面も持ち合わせているのだから、如何に視聴者が納得行くように残すべきかが急務かと思われます。それと海外ドラマや映画などは、外国に配信または配給するのを目的として、多額の予算を投じているわけですから、そこそこのレベルの作品であるのは当然です。無論大河そのものも、日本のドラマとしては多額の制作費をつぎ込んではいるわけですが。

それから女性主人公の作品に特に見られるのが、主役レベルの男性の登場人物と、子供の頃親しかった、あるいは比較的若い頃に恋仲であったという描写です。無論男性主人公の物にも、女性との関係で似た描写が見られますが、特に女性主人公の場合、その男性とのつながりがやけに強調されているように見えます。『篤姫』などもかなり、小松帯刀との関係をアピールしていました。本人の功績が限られているため、そういう部分を表に出さざるを得ないのでしょうが、そうまでして女性主人公で作るべきかと思われる一因でもあります。

あと大河にはお笑い枠とかスポーツ(格闘技系)枠などがあります。特にお笑い枠、つまり落語家とかお笑いタレントなどは、ベテランであるほどその人のキャラが演技に反映されます。『いだてん』でのビートたけしさんが特に顕著です。無論『西郷どん』の笑福亭鶴瓶さんや、『真田丸』の桂文枝さんなども本人のキャラが際立った部分はありましたが、この人たちはあくまでも脇役でしたし、私はこの2つの作品は割と楽しめました。ただ『いだてん』にはやや違和感があったうえに、たけしさんの場合はほぼ主役でナレーターなのに聞き取りにくく、落語で話が途切れてしまったりしたことで、マイナスのイメージが強くなったのは事実です。宮藤氏は元々スポーツでなく落語を描きたかったようですが、ならばもう少し落語家を演じられ、また口跡のいい人をキャスティングすべきでした。

しかし受信料の問題が取り沙汰されるほど、NHKのエンタメ作品はこれでいいのかと思えてしまいます。元々大河の定義、たとえば侍の生涯がメインでしかも男性主人公というように、あらかじめ決めておけばよかったのですが、そこは主人公と観光地のタイアップもあったのでしょうか。タイアップをするなとはいいませんが、そのために無名の主人公を出すのであれば本末転倒です。実際再来年の大河は一旦休止にして過去の作品を再放送し、制作にかける時間を、大河を半年放送にすることも含めた、NHKのエンタメ作品の在り方の模索、スクランブル放送の検討などに費やしてほしいとさえ思うようになっています。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2019/08/29 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-29

『いだてん』が低視聴率更新で、関西では4パーセント台という記事を目にしました。これについては、以前も触れてはいます。私は2月まで観て、その後何かでチラ見した程度ではありますが、やはり万人受けしないのだろうなと思います。好きな人は本当に好きなのでしょう。しかし今までの大河の路線を逸脱しているところもあり、そのため離れて行った視聴者もかなりいるようです。元々近代物が大河ドラマでは鬼門ともいわれています。

実際1980年代半ば近現代三部作をやって、結局時代劇路線に戻しましたが、皮肉というか、1986年に放送された第3作の『いのち』が、その中で一番の高視聴率でした。これは脚本が橋田寿賀子さんというのもあったかもしれません。そしてこの当時は別に新大型時代劇が放送されていて、近現代大河を観ない人はそちらを観ていた可能性が高いです。しかし今年は、それに該当する作品は作られていません。勢い、皆が民放に流れて行くことになります。中には『葵 徳川三代』のアンコールの方を観ている人もいるでしょう。

昨今は特に、受信料の問題が浮上するようになっています。大河を作るのはいいのですが、制作費もかなりかかっています。視聴者を満足させるにはどのような方法で作るべきかを、NHKも考えてしかるべきでしょう。受信料関係で改善するべきこととしては、TVでの視聴者からのみ徴収する、電波を止めてほしい人には送信をやめるようにする、この2点がまず挙げられます。さらにスクランブル化するという方法があります。この方法は最初から契約世帯しか観ないため、TVでの視聴者のみが対象で、しかも電波送信を止める必要もありません。

この3つのいずれも、受信料収入が不安定化しかねないため、NHKは嫌がるのだろうと思いますが、公共放送で年収1800万円近い高給の方が、むしろおかしいのではないでしょうか。公務員レベルで十分です。正に既得権益の死守ではないかと思われます。むしろある程度不安定要素があった方が、組織内に緊張感が生まれるのではないかとさえ思うのですが…。ならばスポンサーを一部つけるなり、いっそのこと民営化するという方法もあるでしょう。

話が戻りますが、『いだてん』と『おんな城主 直虎』にはどこか似通ったものがあります。出演者も一部ダブっていますが、演出方法がどうも奇を衒いすぎたように見える点です。こういうサブカル好きな層が好みそうな演出方法が、本来の大河視聴者の嗜好とどこか反りが合わないと考えられます。そして『直虎』を支持したコアなファンが、『いだてん』の支持層となっているようにも感じられます。

『直虎』も戦国大河では最低視聴率で、関東であまり数字がよくなかった『西郷どん』に総合視聴率では及びませんでした。一方で『花燃ゆ』は『直虎』とはまた違いました。こちらはどちらかといえばメロドラマ的演出で、サブカル支持層には刺さりにくかったといえるでしょう。また全体的に試行錯誤している感があり、脚本家もくるくる変わって、どこか腹をくくった雰囲気がなかったのもまた事実です。一応完結編でかなり路線を変えることで、何とか格好がつくにはつきました。

『直虎』に関しては当該記事にも書いていますが、4月の半ば位まではそこそこの大河でした。しかしその後の直虎の描き方にあまり共感できなくなり、多少興味が薄れて行きました。また井伊直政も、事前の予想とはかなり異なっていました。私としては草履投げも、エクセルまがいの計算方法もなくていいから、それなりに戦国武将らしい姿をもっと見たかったのですが…。結局後半は録画視聴に移行するようになりました。

この『直虎』のエンディングに、モブでいいから井伊直弼が登場し、桜田門外の変になって次作『西郷どん』に続かないかと思ったことがあります。しかし考えてみれば、島津軍は関ヶ原から撤退する時に、直政に重傷を負わせています。この時の島津義弘にあやかったのが、次作第1回の妙円寺詣りなのですから、続けるという意味では、関ヶ原でにらみ合う直政と島津軍の方がよりふさわしかったのかもしれません。いずれにしても実現はしませんでしたが。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2019/08/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

視聴率とでんでん現象とツイッター

『いだてん』の関東でのリアルタイム視聴率が、5パーセント台になったという記事を目にしました。やはりかなり低いのだなと思います。主人公の知名度や舞台となった時代の影響、描き方など原因は様々でしょう。一方タイムシフト視聴率はどうなのかと思い、ビデオリサーチのサイトを調べてみたら、7月7日の放送でリアルタイム7.9、タイムシフト3.8で総合視聴率が11.8で第6位とありました。しかし最近では、ビデオリサーチのサイトでタイムシフト、総合の両視聴率がわかるのはこの回のみです。そして前に書いてはいますが、『いだてん』は主人公がそれぞれ熊本、静岡出身ではあるものの、彼らの活躍の場は東京で、東京オリンピックの招致も無論登場しています。その意味で関東は地元なのですが、それでもこれだけ低いわけです。

『真田丸』や『西郷どん』は地元で30パーセント台、『軍師官兵衛』は20パーセント超といった具合に、主人公の地元、あるいは地元の一部では比較的視聴率は高く出るわけなのですが、今年の場合は他地域よりは高いとしても、一桁が半年近く続いている状態です。11パーセントといえば、関東では低く出る傾向がある、幕末物のリアルタイム視聴率レベルでしょう。作品に殆ど登場しない関西のリアルタイム視聴率は、もっと低く出ています。東京で受ける物が、必ずしも他の地域で受けるとは限りませんが、特に関西はそれがはっきり出る傾向があります。無論リアルタイム以外に、タイムシフト視聴率と総合視聴率も発表するとか、各地域でどれだけの数字なのかを発表するという方法もあるでしょうが、それでも例年よりは低めであるかと思われます。

ツイッターではファンの声が飛び交っているともいわれていますが、それは一部のコミュニティの中での現象ではないのでしょうか。これも以前、近現代大河と新大型時代劇で「でんでん現象」を引き合いに出して書いています。本当に観ている人たちが面白いとツイートを流しているのは、それはそれでいいのですが、かなり限定的というか固定層なのではないかと思われます。またツイッターそのものも、一種エコーチェンバー的なものがあります。これについても昨年書いていますが、同じような意見しか返って来ず、またその意見に基づいた特定の考えのみが増幅する、ある種集団極性化しやすい空間のことをいいます。さらにツイッターは口頭でなく文章であることも、議論が過激化しやすい一因と考えられますし、一種の承認欲求であると指摘する人もいます。ツイッターに関しては、また機会があったら書きたいと思います。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2019/08/16 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』新キャスト発表

『麒麟がくる』の新しいキャストが発表されました。

2020年大河ドラマ》新たな出演者発表

尾野真千子さんが演じる架空の人物、伊呂波太夫ですが、やはり池端俊策氏が脚本を担当した『太平記』の、花夜叉とイメージがダブりますね。この花夜叉も旅芸人一座の座長で、楠木正成の妹という設定、かつ大物と面識があるという役どころでした。しかもこの伊呂波太夫、門脇麦さん演じる駒を預かっていたといういきさつから考えると
花夜叉ー伊呂波太夫
藤夜叉ー駒
こういった関係になるかと思います。ちなみに藤夜叉は足利高氏と愛し合うようになり、後に彼の子供(足利直冬)を産むことになりますが、駒は光秀にどう絡むことになるのでしょう。

そして向井理さん。ご本人のコメントにもありますが、やはり未だに『そろばん侍 風の市兵衛』の印象が強いです。足利義輝は、三好三人衆が放った刺客を相手に斬り死にする悲運の将軍です。彼を殺す三好三人衆や三好長慶などは、誰が演じるのかとそちらにも期待です。

風間俊介さん、この人は今なお『西郷どん』の橋本左内のイメージですが、確かに若かりし頃の家康のイメージでもあります。恐らくこの中では、桶狭間後三河に戻って来た後清洲同盟を結び、嫡男信康を信長の娘と目合わせて同盟関係となるものの、その信康と正室築山殿を手に掛ける辺りがメインになりそうです。できれば神君伊賀越えまで描いてほしいです。そういえば『葵 徳川三代』では、関ヶ原の直前に、家康が信康のことを口にするシーンが出て来ますね。

最後に伊吹吾郎さん、最早ベテランというか重鎮と呼ぶに相応しい俳優さんです。ただこの人は、『天地人』と『軍師官兵衛』で続けて北条氏政を演じているため、どうもそちらのイメージの方が強くなっています。太原雪斎といえば、『風林火山』で伊武雅刀さんが演じた雪斎を思い出します。この時の今川トリオはなかなか凄みがありました。しかし義元と雪斎が出るからには、当然寿桂尼も出て来ると思われますが、誰が演じるのでしょう。ちなみに伊吹さん、『国盗り物語』では細川藤孝を演じています。

ところで来年は戦国ドラマということもあり、『ポツンと一軒家』からファンが戻ってくることも考えられますが、それでも仮に大河ファンの期待に沿えなかった場合、大河そのものの在り方を問われることにもなりかねません。特に信長を違う視点で描くという、今までにない手法でのドラマとなるだけに、その点は注意してほしいと思います。

尚私は、大河や朝ドラはスクランブル放送でもいいかと思っています。面白ければ契約数は増えるわけですから。どこまで面白いコンテンツを作れるかが、問われることにはなりますが。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2019/08/08 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『いだてん』へのNHKの態度と本郷氏の「日本史ナナメ読み」に関して

 まずこの『いだてん』絡みの記事に関してです。

 NHK会長 最低視聴率大河「芳しくないがいい作品」
(産経ニュース)

「芳しくない」とは視聴率のことですが、これ以外にもNHKの上田会長は、「芸術性の高い番組」とか「視聴者に親しみのわく展開も期待できる」と発言しています。しかし具体的にどのようなシーンを指しているのかが、どうもよくわかりません。親しみのわく云々も、時代がしょっちゅう切り替わってよくわからない、マラソンと落語がどう関係があるのかよくわからないと言う人も多いようです。色々な人々を一度に出す方向性が、どうもあだになっているように思えます。

何よりも上田氏は記事中にあるように、この時点で一桁視聴率の打開策について何も言及していません。これはNHKのトップとしては、如何なものかと思います。さらにドラマ制作部の担当者(他メディアによれば、ドラマ番組部の藤沢氏のようです)のコメントにはこうあります。

「特効薬的なものがあれば逆にお聞きしたい」

これはNHKが企画し、なおかつ制作したものである以上、自分たちで考えて答えを出すのが筋でしょう。視聴率でうるさく言われるから、逆切れしたといわれても仕方ありません。もう少し回答のしようがあったのではないかと思います。

それから今度は同じ産経の記事で、本郷和人氏の日本史ナナメ読みという週一の連載記事です。この中で本郷氏はエマニュエル・トッド氏の説を踏まえて、日本は本来は一夫一婦であったと書いており、戦国時代にも側室を持たなかった人はいるとしています。

【本郷和人の日本史ナナメ読み】「一夫一婦」は大河主役の条件!?

無論そういう人もいます。一方で側室を持つのは子孫を残すためでもあり、そのため徳川家康などは多くの側室を抱えていました。前出の家康然り秀吉然り、織田信長然り、さらに武田信玄や伊達政宗、真田信繁などなど、側室がいたとされる主人公もまた沢山います。しかしここで疑問なのは、戦国時代の大河でも、側室を持たない主人公の作品は沢山ある、だから次は石田三成だと言いたげな姿勢です。

来年の明智光秀がそうだからと言うことなのでしょうが、日本人は一夫一婦であったという論調から、側室のいない主人公の大河を持ち出したうえで、次の主人公は三成が本命だと言うのはちょっと無理がないでしょうか。しかも候補となっているのが、島津義弘とこの三成だけです。さらに鹿児島は「せごどん」(『西郷どん』ですね)など明治維新で度々出て来るから、島津義弘は主人公としては分が悪いなどと書いています。これもおかしい。

『西郷どん』で登場した「妙円寺詣り」は島津義弘絡みですが、彼は戦国時代の人物ですし、今までの大河では『徳川家康』と『葵 徳川三代』に登場した程度です。明治維新とはわけて考えるべきでしょう。むしろ石田三成は、織豊政権が舞台の大河の常連キャラであり、島津義弘は言うまでもなく、明智光秀よりも多く登場しているようです。光秀同様脇役ですが、登場回数が多いだけに、下手をするとマンネリになりかねないと思います。しかも側室のいない戦国大名には、主役になれるかどうかは別として、蒲生氏郷や本多正信、加藤嘉明などもいました。

側室のいるいないはともかく、私としては、石田三成よりもむしろ島津義弘と立花宗茂中心の九州戦国大河、あるいは最上義光がメインとなる東北戦国大河の方を観たいと思っています。石田三成を主人公にするのであれば、その後でもいいのではないでしょうか。

飲み物-ワインとワイングラス 
[ 2019/05/13 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

西郷どん復習編5-御前相撲出場と糸の思い

糸の下駄が吉之助の頭に命中して流れて行ったため、吉之助は糸に自分の草履を与えるものの大きすぎ、結局は糸を背負って、捕らえた鰻を渡すために大久保家まで行きます。さらに吉之助は糸のために草履を作り、迷惑をかけたと思う糸は、返礼として小物入れを作って吉之助に渡します。糸は海老原家との縁談をまだ決めかねており、それを見ていた大久保正助は、糸を密かに思っていたものの、当の糸は吉之助を思っていることを知ります。

その頃仙厳園では御前相撲が行われていました。下加治屋町郷中の総代、つまり代表は吉之助でなく村田新八に決まり、新八も本番に向けて意気込んでいたものの、当日になって腹具合が悪くなり、土俵を汚してはならぬと吉之助が代役を買って出ます。本来届け出のない者が出場することはできませんが、それが吉之助と聞いた島津斉彬はこれを認めます。そんな吉之助を応援し、菓子を賭けたのは斉彬の養女於一(篤姫)でした。吉之助は勝ち上がり、決勝戦で糸の縁談相手である、海老原重勝と対戦することになります。

西郷どん5吉之助代役 
新八の代役として土俵に上がる吉之助(鈴木亮平、左)

吉之助は重勝が足首を負傷していることを知りますが、わざと負けることも、相手の弱い点を突くこともせず、四つに組んで勝ちます。それを見た斉彬は自分も名乗りをあげ、吉之助と組むことになりますが、吉之助はひるまずに斉彬を投げ飛ばし、そのため西田町下会所の牢に入れられてしまいます。しかしそこには奇妙な姿の先客がいました。下男がその男を殺そうとしたため、吉之助はその下男を失神させ、妙な先客を背負って逃げ出します。実はこれは、すべて斉彬の仕組んだことでした。

この男ジョン万次郎は、かつて漁船が漂流してアメリカの捕鯨船に助けられ、その後しばらくアメリカで暮らすものの、故郷の土佐の母に会いたくて密かに戻って来ていました。アメリカでは愛のことをラブと言い、結婚も好きな物同士のラブによるものだと聞いて吉之助や正助たちは驚きます。このこともあって正助は吉之助に、糸に会って縁談を断らせるべきと言いますが、吉之助はその意を汲むことができません。どうも吉之助はこの辺に疎い人物で、それが後々まで続きます。

しかもこの時吉之助には、伊集院家の娘須賀との縁談が来ていました。結局糸は重勝と結婚することになり、この時点で一見丸く収まったかに見えますが、後に子供ができないことを理由に離縁されてしまいます。それはともかく、2人の男女はそれぞれ違う相手と結ばれることになり、「ラブ」とも無縁で、正助の骨折りも水泡に帰した感はありました。しかし最後に糸は、子供の頃から吉之助さぁをすいちょりもしたとそっと打ち明け、去って行きます。

西郷どん6吉之助と糸 
吉之助に思いを打ち明ける糸(黒木華、左)

無論この一連のことはフィクションと思われますし、その当時薩摩の男女がここまで思いを打ち明けるなどというのも、恐らくはなかっただろうとは思います。しかし描かれ方としては面白いものがあります。またこの第5話と第6話は艶事だけが描かれているわけではなく、その裏で進行している事案ももちろんありました。次回はそれについて書く予定です。またこれに関して、以前ご紹介した鈴木祐司氏の記事がありますのでご紹介しておきます。

大河ドラマ『西郷どん』は“出会いと別れ”の物語~林真理子&中園ミホの魔法で今後は静かにブレーク!?~
ここに登場する満足度は、面白かったか否かの5段階評価で、今のところ関東地方でのみ実施されているようです。最近満足度とか視聴熱、視聴質などなど様々な指標があってちょっと戸惑います。専門家の分析には不可欠なのかもしれませんが。

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[ 2019/04/22 23:00 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

『平清盛』DVD第十巻を観て

久々に『平清盛』です。我が世の春を謳歌するようになった平家ですが、その一方で慢心ぶりが目につくようになります。清盛は自分こそを日本の頂にと考えるようになり、秘密警察ともいうべき禿を放ち、これが基で兎丸と袂を分かちます。

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嘉応元(1169)年。清盛は福原に居を構えることになり、重盛が平家の棟梁となった。しかし重盛は時子の子ではなく、そのため清盛と時子の間に生まれた宗盛の存在を気にしていた。その宗盛は、叔母であり、皇太后でもある建春門院滋子から重用されていた。
そして後白河上皇も出家するが、ここでひとつの事件が持ち上がる。後白河は出家に延暦寺を選ばなかったため、天台座主の明雲はこれを快く思わなかった。そして延暦寺は、尾張国での紛争に端を発して強訴を起こし(嘉応の強訴)、藤原成親の配流を求める。
清盛は、重盛に延暦寺といい関係を保つように言われるものの、成親は義兄であり、自分の心中をも打ち明けた人物でもあるため悩む。さらに時忠に不備があって感触を解かれ、成親は無罪となった。これを巡り、武装した武士たちが重盛の許へ押し寄せるが、そこへ後白河法皇と清盛とが姿を現す。一方伊豆では、狩りをしていた北条政子が、父と頼朝が共にいるのを目撃していた。

頼朝は時政の身内ということで北条家を訪れる。そこでは平家の政に対する不満が高まっていた。その清盛は、宋との取引を重視しており、さらに朝廷の威を見せつけるべく、奥州藤原氏の棟梁(御館)秀衡を鎮守府の将軍に任じた。そして清盛は奥州から得た鳥の羽を宋からの物として、朝廷へ献上する。これには官職を解かれた時忠が一役買った。さらに清盛は宋の使者を福原に呼んで、後白河法皇と滋子に面会させる。
一方で平家の慢心を象徴するような事件が起こる。重盛の二男、資盛が鷹狩から帰る途中、輿が摂政基房の乗り物とすれ違っても道を譲らず、基房の随員たちから暴行を受ける。一門からは訴え出るべきと不満の声が上がるが、重盛は資盛に非があると言う。しかしその後基房の輿が襲われ、そこには時忠が法皇に進呈して、自らも身につけていた羽が残されていた。
この頃から、赤の衣装に赤い羽をつけた禿が、平家をよく思わない者たちを制するため都を跋扈するようになる。そして頼朝は清盛のこと、さらに父義朝への批判を耳にし、源氏は滅びぬと口にする。

政子は父時政が連れて来た、佐殿と呼ばれる頼朝のことが気になっており、父にどのような人物であるのかを聞く。時政は源氏の御曹司であることを明かす。そして清盛は大輪田泊の完成を急がせており、兎丸は宋船を入港させるための妙案を思いつく。その頃時子が病という知らせに、清盛は京へ戻るものの。時子は意外に元気そうだった。
時子は重盛が体調不良で権大納言を辞しており、京へ戻ってくれと頼むが、清盛は取り合わず、後白河法皇に羊と麝香を献上し、娘徳子を入内させることにする。以仁王の母である八条院暉子はこれを快く思わず、都で流行る疫病は羊のせいと噂を流す。
その一方で禿による取り締まりは激しさを増して行き、兎丸はこれはやり過ぎであると言うものの、清盛はやめようとせず、その傍ら徳子の入内を急がせる。同じ頃、鞍馬寺にいた義朝と常盤の子、遮那王(牛若)は、法会の笛を担当する者の代役を命じられ、寺を出て京へ向かっていたところを荒法師に出会う。

その荒法師は弁慶といった。源氏挙兵の目的で道行く人から太刀を奪っており、お前で千本目だと襲い掛かるが、遮那王は巧みに身をかわす。遮那王は自分は常盤の子で、清盛は父同然だと思っていると言い、弁慶を驚かせる。福原では万灯会が行われていたが、兎丸は清盛のやり方を疑問に感じるようになっていた。
やがて徳子は入内し、清盛は宋の明州から文を受け取る。この明州には、皇帝の兄である趙伯圭が関係しており、清盛はこの人物を迎えるためさらに泊の工事を急がせる。しかしこのために事故が起き、兎丸は「お前の国造りは盗賊がもの盗むんと同じや」と言って福原を出て行き、京へ戻る。
かつての仲間たちと共に海賊に戻って、宋の船を襲う計画まで立てる兎丸だが、そこに現れたのは禿たちであり、彼らは兎丸を殺してしまう。兎丸の遺体のそばには、衣装の赤い羽が散乱していた。清盛は時忠に禿を処分するよう命じ、兎丸の仲間たちが清盛を暗殺しようとやって来るも、ひたすらいくつもの石に経文を書き、その石を載せた船を泊に沈める。盛国はすべて殿の慢心によるものと直言し、お心の中にだけある国へ進む覚悟がおありなら、自分もついて行くとほぞを固める。

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サブタイトル
第36回「巨人の影」
第37回「殿下乗合事件」
第38回「平家にあらずんば人にあらず」
第39回「兎丸無念」
まず、あらすじでは触れていませんが、後白河法皇が滋子や側近たちに「大きな物を食べてみよ」と言い、何を食べたのかを問いかけるシーンがあります。大抵の場合それほどのものかと一蹴されてしまうのですが、清盛だけは法皇の自分に対する「如何なる野心を持っておるのか」の言葉尻をとらえて、その野心こそが自分が食べたものであると言います。そして法皇がそれを召し上がるのなら、腹を蹴破って出て来ると言う辺り、かなり挑戦的ではあります。そもそも徳子の入内もごり押し的ではありますし、また八条院暉子と以仁王が登場しますが、この以仁王は皇位継承の有力候補でありながら、高倉天皇の母建春門院滋子の妨害に遭ったともされています。平家に反対の意見を唱える人々が、段々と多く登場するようになって行きます。

清盛の野心の表れのひとつが「禿」です。正直な話この大河の禿は少々不気味で、何か舞台の演出を彷彿させるところがあります。羽をつけさせたのは、奥州からの羽とつながりがあると思われますが、実際奥州産の鷹の羽は朝廷への献上品として有名でした。これは『炎立つ』にも登場しています。その『炎立つ』の主人公である奥州藤原氏も密貿易を行っており、清盛はこれに目をつけていたようです。

そして、これは当然といえばそうではありますが、後白河法皇の物言いに「ヒー様」を連想しがちになります。高位の人物らしく感情を押し殺した感じの言い方で、それが人を圧するように聞こえるせいでしょう。

[ 2019/04/20 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

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Author:aK
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実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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