FC2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  真田丸その他

葵徳川三代徒然-27

慶長19(1614)年、秀忠は右大臣となり、娘の和姫の入内が決まります。娘たちを名家に輿入れさせ、秀忠は満足げであるものの、お江は後水尾天皇が既に19歳で、既に女官との間に子がいるのではないか心配し、しかも和姫は当初は中宮でなく女御としての入内で、天皇の生母、さらに後陽成天皇の妃も宮中にいることから、娘の苦労を案じます。一方豊臣家が方広寺大仏殿を再興し、開眼供養の日が迫ります。しかしこれを面白く思わない家康は、供養の際の席次に関して、天台宗と真言宗のどちらを上座にするべきか、さらに供養の在り方についてあれこれ難癖をつけます。その最たるものが鐘銘の「関東不吉の文言」、すなわち「国家安康」「君臣豊楽」でした。その釈明が駿府で行われることになり、しかも秀吉十七回忌の豊国祭も、供養共々延期となりました。その上紫衣をまとっていた大坂方の清韓は、幕府の同意を得ていないことがわかります。

さらに幕府方は尚も食い下がり、ついに大坂方が牢人を集めて武器を買い集めていると指摘されます。片桐且元は駿府に留まり、清韓は取り調べを受けるはめになりました。淀殿はこれに怒り、未だ多くの大名が徳川に恨みを抱いていると主張、常高院お初をたじろがせます。そして淀殿の側近大蔵卿局と正栄尼が駿府に赴くものの、家康は両名を安心させ、申し開きのため江戸へ送り出します。しかし本多正純は且元に、秀頼を大坂城から出すか、江戸へ参勤させるか、淀殿を人質とするかのいずれかであると言い、大蔵卿局たちに家康が伝えたことと、且元が聞いたこととの内容が食い違っていることがわかります。木村重成は罠ではないかと気づき、秀頼も急ぐに及ばずと言うものの、そこへ且元が帰参します。且元は一案あると言いますが、淀殿も秀頼も耳を貸そうとしません。この案とは淀殿を人質に出すふりをして時を稼ぎ、戦の準備をするものでした。

しかし且元に向けられた視線は冷ややかでした。ついに且元は大阪を出奔し、織田信雄も大坂城を出ます。これにより家康も戦の準備を行い、義利をはじめ年若い息子たちを出陣させます。一方高台院は淀殿を説得しようとしますが、大坂方により追い返されてしまいます。西国の大名たちは国許に帰されますが、福島正則の扱いを迷っていた秀忠に、お江が千姫を見殺しにするなと食ってかかります。戦を気にするお江ですが、包囲戦に出れば豊臣は降伏すると説得されるものの、娘のことが気に掛かります。その千姫は秀頼の許を離れたくないと、大坂に留まる決意をします。大坂城に牢人たちが入り、且元は摂津茨木城に入ったため家康は援軍を出すことになります。そして秀忠他数名の大名は江戸に留まる予定でいたものの、秀忠は自らが出陣することを望みます。

いよいよ大坂冬の陣が間近に迫ります。またその前触れとなるべき方広寺鐘銘事件も起こります。この事件、且元と大蔵卿局の報告の食い違い、さらに且元の出奔などは他の大河でもお馴染みのものです。加えて関ヶ原で牢人となった元大名が、続々と大坂城入りします。この中には大谷吉継の子もいて、弔い合戦かと囁かれます。そしてこの吉次の娘婿に当たる真田信繁も、九度山からこの大坂城へとやって来ます。しかし九度山からの脱出というと、『真田丸』の雁金踊りをどうしても思い出します。このように大坂方が動き出したことで、家康にも戦支度を進める口実ができました。それから片桐且元の裏切りについては、自ら考え出したものか、そそのかされたものかは未だ不明とされています。ともあれこの人物は、やはり豊臣家臣であって石川貞政と共に、摂津茨木城に入ることになります。

ところでこの大河のお江は、戦はおなごを不幸にするというセリフを度々口にします。これだとかの『江~姫たちの戦国~』と変わらないように見えますが、それのみを目的としていないこと(男の世界がきちんと描かれ、そちらの方がメインである)、ベテランの女優さんが演じていること、ジェームス三木氏の脚本らしく、所々コミカルであることなどにより、べったりとした「戦は嫌じゃ」的ドラマとは趣を異にしています。無論実際のお江は子供の頃から、戦のせいで散々な思いをしているにはいるのですが。そして大坂では、彼女の長姉である淀殿が時代の流れを読めず、今なお豊臣家絶対であると固く信じており、彼女のその頑なな姿勢が後々災いをもたらすことになります。このせいで二女のお初も苦労することになります。ところでこのお初が嫁いだ京極家は元々近江の守護職であり、かの佐々木道誉の流れを受け継いでいます。

飲み物-カクテルとオイルランプ
スポンサーサイト



[ 2019/10/13 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-24

慶長14(1609)年に怒った公家への処罰により、翌8月に当の公家たちは流罪となり、女官は謹慎となります。女官を厳しく罰しなかったのは五摂家の意向でしたが、家康はそれには納得せず、女官たちを駿府まで引っ立てて来いとまで言い、家康はこれを側室たちへの見せしめにするのではという噂まで出ます。一方でお江は既に37歳であり、秀忠も若い側室を持つよう大久保忠隣が促したため、秀忠は大姥局の侍女お静に局部屋を与えますが、このお静は北条氏直のかつての家臣神尾伊予の娘でした。その後島津家久(忠恒)に琉球が与えられ、平戸にオランダ商館ができ、さらに福島正則が改築した居城を壊したこと、木下家定の所領の没収などが秀忠に知らされます。これは高台院が、兄弟に平等に所領を与えなかったため起こったことですが、これを巡って家康を立てる青山や土井といった家臣と、忠隣が対立します。

高台院は今は家康の天下故とことを達観します。この年の10月1日、女官たちは駿府へ送られ、家康は刀を抜いて
「外面似菩薩 内心如夜叉」
と何度も叫び、彼女たちを半ば脅すようにして、最終的には流罪にしてしまいました。このせいもあり、後陽成天皇の御退位の叡旨が家康に知らされますが、お世継ぎの名を賜るまでは知らぬ顔をしておけと家康は家臣に命じます。その頃秀忠はお静の許を訪れますが、大姥局は今出産すれば、お江の子供たちとの年齢が近いため、堕胎を命じていました。秀忠は1人寂しく鼓を打ちますが、一方で松平忠輝の行状の不品行を家臣たちが家康に直訴し、家康は忠輝を呼び出して叱りつけ、その後直訴した家臣たちは流罪または切腹を申し付けられます。さらに家康は先のことを考え、尾張名古屋、駿府、水戸それぞれの城主を決め、市姫には「とてつもない縁組」を考えていました。

翌慶長15(1610)年2月12日、家康は京都所司代板倉勝重に政仁親王の即位の根回しを、名古屋築城を西国の大名に命じます。豊臣家にも負担させようとするも、豊臣家は寺社の寄進優先で、さらに大名ではないと片桐且元は言いますが、家康に言わせれば「65万石の大名」でした。且元の忠義に免じて家康は目をつぶりますが、秀頼とは会いたいと言います。さらに茶室に秀忠を呼び、大名を押さえる策について質問した後、徳川を名乗らせるべき子の名を挙げるものの、忠輝には従来通り松平を名乗らせます。さらに市姫を政仁親王の中宮として入内させようとするものの、市姫は毒虫に刺されて早世、後陽成天皇の退位を1年遅らせるという荒業に出ました。3月に江戸へ戻った秀忠は、お江に和姫がその代わりになることを打ち明けます。さらに家康が子供たちに城を任せる予定であるのに対し、お江は国千代には、与えるべき城はないのではないかと気が気ではありません。

公家たちを追放し、女官たちも流罪にして、幕府の権力を見せつける家康ですが、実際の将軍は無論秀忠でした。ちなみに「外面似菩薩 内心如夜叉」というのは、文字通り、女性は菩薩のように見えるが内心は夜叉のように恐ろしいという意味で、元々は仏道の修行の妨げになるのを戒めたものです。さらに「身分の高いおなごほど始末に負えぬ」とも口にしていますが、これは暗に淀殿のことをも言っているかと思われます。一方秀忠は側室のお静と共に過ごそうとするも、大姥局から、まだ出産は早いので、堕胎するようにと宿下がりさせられたことを知ります。父子の側室事情は対照的であるともいえますが、お静が牢人の娘であることに加え、乱世と太平の世の違いと取ることもできるでしょう。さらに水戸家と尾張家もできることになり、お世継ぎがいない時のバックアップ体制も整うことになりました。

ところで松平忠輝は素行不良で、一部の家臣が家康に直訴に及びます。秀忠でなくて家康です。これに生母お茶阿の局が口を挟み、当の家臣たちは処罰されます。その後秀忠の斡旋で高田藩主となりますが、これは舅の伊達政宗があれこれ言ったせいでもありました。忠輝が悔しさに障子に手を突っ込むシーンがありますが、これを見ると『真田丸』の信繁の妻、春が障子を指で突くシーンを思い出します。さらに名古屋築城、市姫急死による後陽成天皇の退位延期要請となり、これに渋る公家たちに、ならば践祚の費用も持たず、崩御の際も大名たちを参列させないといわば脅します。また築城に金を出さず、さらに人も出さないと言う豊臣家ですが、家康はそれを許す代わりに、秀忠との対面のことで且元に念を押します。この時且元の手を取ったのは、後々自分の下に置くことを考えてのことでしょうか。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2019/09/22 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-31

先日の「2021年大河と「1年前」にこだわるNHK及び上田会長の発言」でご紹介した再来年の大河ですが、実はお札の肖像画が変わるのは2024年です。ならばその年にやればいいかと思います。2021年は渋沢栄一没後90年ですが、100年ならいざ知らず、ちょっと収まりが悪いようにも感じます。それにこれも先日書いたように、オリンピックにしろお札の肖像画変更にしろ、はたまたラグビーワールドカップにしろ、やけに前倒しして放送する印象があります。『不惑のスクラム』にしても『いだてん』にしても、直前のスペシャルドラマではいけなかったのでしょうか。受信料を取っている以上、如何にタイムリーに企画を持ってくるかが検討されてしかるべきなのですが、あまりその辺りは考えられていないようですね。

戦国と幕末ばかりやって面白くないという意見も目にしますが、ならばそれ以外の時代で数字を取れるか、話題になるのかという懸念もやはりあります。戦国とか幕末→明治維新が多いのは、それだけ主役となれる人物が多いからということでもあるわけですし。他に大河の舞台となる時代といえば、やはり源平とか鎌倉、南北朝位でしょう。無論江戸時代でもできなくはないのですが、この時代は他の時代劇番組で、主に架空の市井の人々を描くことが多くなっているため、逆に難しいのかもしれません。正月時代劇もありますし。ところで南北朝といえば、楠木正成を主人公にしようという声も上がっているようです。かなり難易度の高い人物であると思いますが、久々に南北朝物を観たいという気持ちも無論あります。それと幕末物で、桂小五郎と小松帯刀それぞれが主人公のを観たいです。

ところで戦国物といえば、『真田丸』を推す人がやはり多いようですが、私としては、これは三谷ドラマとして楽しんだようなものです。人形劇と絡めた「真田丸とホームズ」なるタグも作ったほどです。むしろここ最近でオーソドックスな戦国大河といえば、やはり『軍師官兵衛』だろうなと思います。九州絡みでもう少し描いてほしかったなとも思いましたが、かなり堪能できた大河でした。実際第41回から第50回までの平均視聴率は、官兵衛(15.92パーセント)の方が真田丸(14.58パーセント)より高くなっています。『真田丸』の最後の10回、大坂の陣メインの回も過去に何度か書いていますが、やはり昌幸がいなくなった時点で、ちょっと弱くなったかなとは思います。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2019/09/11 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ダグラス夫妻とホームズとワトソン

ホームズに登場するダグラス夫妻といえば『恐怖の谷』です。しかしパペットホームズでは、ホームズとワトソンが学ぶビートン校近くの、大きな屋敷に住むアメリカ出身の人物となっています。マクドナルド警部でも触れていますが、そもそもハドソン夫人が、この屋敷で殺人があったと221Bに駆け込んで来たため、およそこの手のことに関しては好奇心の塊のようなホームズは、ワトソンを誘って出て行きます。初めての校外の事件は、2人に取ってはすべてが異なった世界でした。そんな中2人は、屋敷の中に美術品の配送の仕事をしながら、彫刻の勉強をしているホープを見つけます。あの「最初の冒険」で退学処分となったホープは、2人を自分の勤務先の社員だと言ってその場を取り繕います。ホープが戻った後は警察の手伝いだと言って、偽のエンブレムをつけて身分を誤魔化し、何とかして現場に入り込もうとします。(この2つの肩書を使い分ける方法は、『古畑任三郎』の「追いつめられて」や『真田丸』でも登場します)そして殺人現場に入り込んだホームズは死体の顔の覆いを取り、散弾銃で撃たれたことを確認しますが、ワトソンは怖いよ嫌だよと言って見ようとしません。両者のキャラの違いがはっきり表れていますが、この場合ワトソンの方が年齢相応でしょう。尚、ダグラス氏の声を担当したのは脚本担当の三谷幸喜氏です。

Douglas.jpg
ダグラス氏とダグラス夫人(シャーロックホームズメモリアルブックより)

しかし警察関係者でないことがばれて、屋敷を追い出された2人は池で証拠品を見つけます。そこで連れ戻しに来たモリアーティ教頭を無視し、再び屋敷に戻るものの、警部は聞き入れてくれません。すると意外なことに教頭先生が、警部に推理をお聞かせしなさいとホームズに言います。そこでホームズはその場の証拠を次々と挙げ、最終的に死体は他の人物で、犯人はダグラス氏だと断言します。実は書斎にあった絵が、ダグラス夫人の要望でリビングに掛け替えられており、ホープはその仕事のために来ていたのですが、リビングとその絵はどこか不釣り合いでした。実はこれは、ダグラス氏が隠れているのをカムフラージュするためで、結局壁の中からダグラス氏が登場します。一転容疑者となったダグラス氏は取り調べに応じることになりますが、いつまでも事件に興味津々のホームズを教頭先生はワトソン共々連れ帰ります。ダグラス氏は、後で本を出すから、事件の顛末に関してはそれを読んでよと言うのですが…。ともあれ教頭先生は、自分が口を利いたからこそ警察も推理を聞いてくれた、お前は所詮外の世界では生意気な小僧でしかないと言って、ホームズには1週間、ワトソンには3日の謹慎となります。この事件がホームズに与えた影響はかなり大きなものでした。

[ 2019/09/02 00:15 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-30

まず、大雨の被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。ラグビー関連は、今回は明日投稿予定で、今日は先日の続きになります。

その先日分にも書きましたが、サブカル支持層に受ける大河というのは、それまでの大河を支持して来た層には、必ずしも受けるとは言い難いようです。従来の大河ファンの多くは、やはり大河は安定路線でいてほしいわけですし、それを考えると構成や脚本などにいくらかの違和感があるのは当然のことといえます。確かに、今まで大河を観なかった層に観てもらうため、それまでとは違う切り口の大河を展開するという方法もあるのでしょうが、やはりリスクが大きいともいえます。

3年前の『真田丸』は色々な層に受けて、しかも人気はそこそこあったようです。確かに私も『真田丸』は(終盤を除いて)面白く観たのですが、これは三谷幸喜氏のファンが多く観たこと、そしてPRにお金をかけたであろうことも、理由として挙げられるでしょう。それから戦国物だったことも、2010年代の大河としては、高めの視聴率を後押ししたと考えられます。ただそれでも2010年代の大河では、『真田丸』よりも、『江~姫たちの戦国~』の方が平均視聴率は高くなっています。また一方で、『真田丸』はあまり観たくなかったという人も無論存在します。

受信料や職員の高給が取り沙汰されている現在、NHKが今後大河を継続して作りたいのであれば、一番手っ取り早いのは、朝ドラ同様半年にしてしまうことです。そのうえでスクランブルをかける、スポンサーをつけるという方法もあります。これは先日も書いていますが、エンタメ系の作品はこのくらい思い切ったことをしてもいいのではないでしょうか。無論この場合、エンタメ系はすべてスクランブル化し、ニュースや気象災害をワンコイン程度の受信料で賄えばいいのです。また編成としては『坂の上の雲』のようにシリーズにして、何年かに分けて放送することもまた検討されていいでしょう。

大河じゃなくて海外ドラマの方が面白い、そもそも海外ドラマしか観ないという人もいます。私も海外ドラマを観ることはありますが、やはり日本の時代劇と海外ドラマ(それが歴史物であっても)とでは、受ける印象がまた異なって来ますし、時代劇の最後の牙城という側面も持ち合わせているのだから、如何に視聴者が納得行くように残すべきかが急務かと思われます。それと海外ドラマや映画などは、外国に配信または配給するのを目的として、多額の予算を投じているわけですから、そこそこのレベルの作品であるのは当然です。無論大河そのものも、日本のドラマとしては多額の制作費をつぎ込んではいるわけですが。

それから女性主人公の作品に特に見られるのが、主役レベルの男性の登場人物と、子供の頃親しかった、あるいは比較的若い頃に恋仲であったという描写です。無論男性主人公の物にも、女性との関係で似た描写が見られますが、特に女性主人公の場合、その男性とのつながりがやけに強調されているように見えます。『篤姫』などもかなり、小松帯刀との関係をアピールしていました。本人の功績が限られているため、そういう部分を表に出さざるを得ないのでしょうが、そうまでして女性主人公で作るべきかと思われる一因でもあります。

あと大河にはお笑い枠とかスポーツ(格闘技系)枠などがあります。特にお笑い枠、つまり落語家とかお笑いタレントなどは、ベテランであるほどその人のキャラが演技に反映されます。『いだてん』でのビートたけしさんが特に顕著です。無論『西郷どん』の笑福亭鶴瓶さんや、『真田丸』の桂文枝さんなども本人のキャラが際立った部分はありましたが、この人たちはあくまでも脇役でしたし、私はこの2つの作品は割と楽しめました。ただ『いだてん』にはやや違和感があったうえに、たけしさんの場合はほぼ主役でナレーターなのに聞き取りにくく、落語で話が途切れてしまったりしたことで、マイナスのイメージが強くなったのは事実です。宮藤氏は元々スポーツでなく落語を描きたかったようですが、ならばもう少し落語家を演じられ、また口跡のいい人をキャスティングすべきでした。

しかし受信料の問題が取り沙汰されるほど、NHKのエンタメ作品はこれでいいのかと思えてしまいます。元々大河の定義、たとえば侍の生涯がメインでしかも男性主人公というように、あらかじめ決めておけばよかったのですが、そこは主人公と観光地のタイアップもあったのでしょうか。タイアップをするなとはいいませんが、そのために無名の主人公を出すのであれば本末転倒です。実際再来年の大河は一旦休止にして過去の作品を再放送し、制作にかける時間を、大河を半年放送にすることも含めた、NHKのエンタメ作品の在り方の模索、スクランブル放送の検討などに費やしてほしいとさえ思うようになっています。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2019/08/29 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

視聴率とでんでん現象とツイッター

『いだてん』の関東でのリアルタイム視聴率が、5パーセント台になったという記事を目にしました。やはりかなり低いのだなと思います。主人公の知名度や舞台となった時代の影響、描き方など原因は様々でしょう。一方タイムシフト視聴率はどうなのかと思い、ビデオリサーチのサイトを調べてみたら、7月7日の放送でリアルタイム7.9、タイムシフト3.8で総合視聴率が11.8で第6位とありました。しかし最近では、ビデオリサーチのサイトでタイムシフト、総合の両視聴率がわかるのはこの回のみです。そして前に書いてはいますが、『いだてん』は主人公がそれぞれ熊本、静岡出身ではあるものの、彼らの活躍の場は東京で、東京オリンピックの招致も無論登場しています。その意味で関東は地元なのですが、それでもこれだけ低いわけです。

『真田丸』や『西郷どん』は地元で30パーセント台、『軍師官兵衛』は20パーセント超といった具合に、主人公の地元、あるいは地元の一部では比較的視聴率は高く出るわけなのですが、今年の場合は他地域よりは高いとしても、一桁が半年近く続いている状態です。11パーセントといえば、関東では低く出る傾向がある、幕末物のリアルタイム視聴率レベルでしょう。作品に殆ど登場しない関西のリアルタイム視聴率は、もっと低く出ています。東京で受ける物が、必ずしも他の地域で受けるとは限りませんが、特に関西はそれがはっきり出る傾向があります。無論リアルタイム以外に、タイムシフト視聴率と総合視聴率も発表するとか、各地域でどれだけの数字なのかを発表するという方法もあるでしょうが、それでも例年よりは低めであるかと思われます。

ツイッターではファンの声が飛び交っているともいわれていますが、それは一部のコミュニティの中での現象ではないのでしょうか。これも以前、近現代大河と新大型時代劇で「でんでん現象」を引き合いに出して書いています。本当に観ている人たちが面白いとツイートを流しているのは、それはそれでいいのですが、かなり限定的というか固定層なのではないかと思われます。またツイッターそのものも、一種エコーチェンバー的なものがあります。これについても昨年書いていますが、同じような意見しか返って来ず、またその意見に基づいた特定の考えのみが増幅する、ある種集団極性化しやすい空間のことをいいます。さらにツイッターは口頭でなく文章であることも、議論が過激化しやすい一因と考えられますし、一種の承認欲求であると指摘する人もいます。ツイッターに関しては、また機会があったら書きたいと思います。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2019/08/16 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマと合戦

まず、豪雨の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

今年のような近現代物、あるいは女性主人公の大河などは、合戦がないからいいと言う人もいるようです。しかし私に言わせれば、やはり大河というのは合戦あり暗殺あり、陰謀ありの方が面白いと思います。男性が主人公の方が概して面白いと感じるのは、そのせいもあるでしょう。最近はそれも少なめになっています。これは予算の面で合戦シーンが難しいせいもあります、無論最低限は入れていますが。その意味でも、ドラマをいくつかリストラして、大河の予算を増やすべきかと考えてしまいます。やはり甲冑とか槍に鉄砲、大砲や幟などがあった方が、大河らしさを感じるのは事実です。今までの大河がそれに沿った形で作られており、それを変えてしまうのもまた難しいからです。

暗殺とか陰謀というのも似た物があります。そういうのが残酷に映る人も無論いるでしょう。しかし歴史の転換期には、そういう物もまた数多く存在したわけです。たとえば来年の『麒麟がくる』には、恐らく足利義輝暗殺も出て来るでしょう。無論本能寺の変も、その当時の天下人であった信長の暗殺です。むしろそれなしで描く方が難しいし、またその場合の登場人物も限られてしまいます。明治初期までの歴史の表舞台に立った人は、多かれ少なかれそういう経験をしていますから、それと無縁な人物といえば、表舞台に立たない、要は知名度のあまりない人物になりがちです。それで大河を1年やれるかどうかという問題にどうしてもなって来るわけです。

結局大河というのは著名な侍の生涯を描く物という前提があり、そのために1年間という時間がキープされているわけです。その侍基準を近現代の人物や女性に当てはめると、どこか余ってしまうことになります。だから創作の部分が多くなってしまう。しかし創作部分にあまり尺を割いてしまうと、普通の時代劇あるいは近現代劇とあまり変わらなくなってしまいます。わざわざ大河にした意味がなくなるでしょう。

合戦シーンは昔はやはり多かったのですが、ロケばかりはできないためスタジオ撮影もそこそこあり、それがやや迫力不足に感じられた作品もあります。局地戦とかゲリラ戦、本陣のシーンならスタジオでもまだ何とかなりますが、やはり野戦シーンはロケに勝るものはないでしょう。ただ『真田丸』の大坂の陣、天王寺口の戦いのシーンは、せっかくの屋外撮影なのだから、もう少し人数を使ってほしかったと思います。真田軍の騎馬武者が少なすぎた感があります。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2019/07/04 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

近現代大河と新大型時代劇 その2

昨日投稿した分の続きになります。近現代物であっても『山河燃ゆ』などはオーソドックスだったと書いていますが、今年のももう少しオーソドックスな、たとえば金栗四三と嘉納治五郎をメインに、彼らのみを追って行ったのであれば観続けたかもしれません。しかし落語を入れるなど、ドラマの構成そのものにやや癖があり、それに結局馴染めなかったわけです。仮に近現代でなく、戦国や幕末が舞台であっても、こういう構成の作品であったら観続けたかどうかはわかりません。やはりここでいえるのは、大河などのTVシリーズと映画や舞台は違うということです。『真田丸』も三谷ドラマではありましたが、流石に『清須会議』とは違った描き方になっていました。

私の場合、女性主人公の大河もこの点では同じです。今までの女性主人公大河は戦国または幕末が舞台で、それぞれの作品で評価が分かれますが、やはり男性の主人公の生き様を追って行くのとは描き方が異なります。またこの戦国や幕末がメインというのに、異を唱える人も多いとは思われますが、乱世である方が描きやすいし、1年持たせられるというのも大きいでしょう。鎌倉時代などでも、たとえば北条泰時などは若い頃承久の乱も経験していて、主人公になれる人物でもあるのですが、知名度の点でいくらか弱いでしょうか。

ところで新大型時代劇が作られた背景には、その当時はTVの時代劇の市場が大きかったこともあるでしょうし、最初から近現代大河を3年やるという企画であった以上、作りやすかったともいえます。今回は今年のみで、また来年からは時代劇に戻るため、代替の時代劇の要望がそこまで大きくなかったかとも思われますー無論、全くなかったわけではないと思いますが。もうNHKとしても、大河は今後続けるべきか続けないのか、もし続けるとしたら明治維新までに限定するのか、今後どのような人物を描きたいのかといったことを、明確にするべきでしょう。

飲み物-カクテル
[ 2019/06/23 23:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-10

石田三成は子供たちや妻のおりんに別れを告げ、味方が誰であるかを言い聞かせて、「正義は必ず勝つ」と言って、小西行長や島津義弘らと共に出立します。一方で徳川家康は、豊臣子飼いの大名たちへの警戒心をまだ緩めていませんでした。そこでお江がやって来て、秀忠がいつまで小山にいるのかを尋ねます。お江は嫡男を産みたいと焦りを感じており、秀忠が宇都宮城修築に取り掛かると聞いて、自分を宇都宮へやってくれと家康に頼みます。家康は来年まで待てと言い、戦と子作りは別とも言いますが、お江は、家康が秀忠に側室を持つように言った件で大いにむくれます。その頃大坂では、千姫の姉に当たる完姫が淀殿の養女となります。そして大蔵卿の局は、配流の身となっていた子の治長が、浅野幸長の軍勢に加わった知らせを受け、淀殿にそのことを伝えます。

慶長5(1600)年8月10日、徳川方の東軍は浜名湖の辺りを進軍しており、三成の軍は美濃の大垣城に入ります。島津の兵は唐入りもあって、小西行長のそれより少ないものの義弘は強気に出ます。さらにこの時は九州でも戦があり、島津はそちらにも兵を出していました。同じ頃東軍は福島正則の清洲城に入ります。こちらは豊臣子飼いの大名が圧倒的多数でした。ここで織田秀信が三成に付き、小早川秀秋が内応したことがわかります。しかしなかなか腰を上げない家康に、正則は怒りを露わにします。17日になって江戸から村越直吉が使者として清洲に到着し、先陣の諸将は旗幟を鮮明にせよとの家康の言葉を伝えます。これによって正則は、直ちに手出しをと岐阜城を攻略する作戦に出ます。三成も佐和山に使者を遣り、小西と島津の兵を出すことにします。

しかしこの岐阜城攻めに際して、諸将の足並みに乱れが出ます。しかもいざ城攻めに当たって、池田輝政が正則よりも先に進軍してしまいます。この輝政は、七本槍を自慢したがる正則を嫌っていました。最終的に岐阜城と大垣城とに兵が二分され、23日に岐阜城が陥落します。先陣は輝政か正則かということになり、本多忠勝は両名が先陣と言いますが、正則は面白くありません。そして三成は岐阜城が落ちたという知らせを受け、攻めてくるであろう東軍に備えて、島津の兵と共に防戦に出ると同時に毛利に援軍を依頼します。慎重を期する三成ですが、義弘はそれが不満げです。そしてついに、宇都宮でくさっていた秀忠に援軍の要請が来て、中山道を西へ進みます。薙刀の稽古をしていて、これを知ったお江は不安げです。これにより、会津は結城秀康に委ねられることになります。

まず完姫(さだひめ、豊臣完子)です。千姫の姉ということですが、しかし千姫は長女のはずです。異父姉といえば、ぴんとくる人もいるでしょう。実は羽柴秀勝と江の娘で、淀殿の養女(実際は猶子とされる)となり、豊臣家滅亡後は秀忠の養女となっています。この回で淀殿のセリフにあるように、武家ではなく公家に嫁ぐことになり、関白九条幸家の北政所となっています。公家に嫁いだことから、武家との橋渡し役も務めています。完姫は幸家との間に7人の子を儲けており、その二男九条道房から数えて八代目の子孫が、大正天皇の后である貞明皇后です。豊臣家の宗家は大坂の陣で絶えたものの、秀勝の血は彼女を通じて、後に皇室にまで入ることになりました。

それから島津義弘が、九州での戦にも兵を出していると言うシーンがあります。『軍師官兵衛』の九州における関ヶ原を彷彿とさせます。しかし家康の、豊臣子飼いの大名への不信感は根強く、実際松平忠吉を病という口実で江戸に帰したりしています。さらに村越直吉が使者としてやって来て、家康が旗幟を鮮明にせよと言っていると愚直に伝えるのですが、当初は風邪で出立が遅れていると、見え見えな嘘を言って一同の不信を煽り、そのうえで本音を言わせる作戦にも取れます。ちなみにこの人物を演じた阿南健治さん、『真田丸』では長曾我部盛親役でしたね。さらに少し前に家康本人が言っていたように、配流されていた大野治長を許して従軍させています。

そして岐阜城陥落ですが、これに至るまでは軍議が紛糾してもいたようです。池田輝政の「おぬしらは戦を知らぬ」というのは、かの大村益次郎の「あなた方は戦を知らない」を思わせますが、それはともかく。この岐阜城主の織田秀信、ご存知の方も多いかと思いますが、かつて豊臣秀吉がまだ羽柴秀吉の頃、信長の後継者を巡って推し立てた三法師が成長した姿です。岐阜城陥落後は高野山に入り、慶長10(1605)年に亡くなっています。そしていよいよ、宇都宮で悶々とした日々を送っていた秀忠に、出陣の知らせが入ります。この中山道を西へ向かう途中、第二次上田合戦となり、しかも雨で足止めされてしまうのですが、この時点ではやっと出番が来たと、気合が入りまくっていたことでしょう。

飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2019/06/10 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

古畑、ガリレオそして相棒

最近また『古畑任三郎』をDVDで観ています。このシリーズは、『刑事コロンボ』を意識しているだけあって、OPもかなり海外ドラマ風です。今から見ると、流石にちょっと昔だなとは思いますが、有名人を、しかも本人役で登場させたり、『コロンボ』式に倒叙形式を採り入れたりしているのを見ると、その当時としては画期的なドラマであったとは思います。一方でホームズの影響も窺えますし、この時のネタは、かのパペットホームズにも使われています。第3シーズンの「追いつめられて」の一人二役のトリックは、パペホの「ダグラスさんのお屋敷の冒険」でも出て来るのみならず、『真田丸』でも使われていました。

90年代半ばからの20年間で、個人的に印象に残っている刑事ドラマといえば、『古畑任三郎』と『ガリレオ』、そして『相棒』位です。他の刑事ドラマもリアルタイム、あるいはDVDや動画で観た経験というのはありますが、自分が観る物となるとおのずと限られます。『ガリレオ』は警察官が主人公ではないので、刑事ドラマというより推理ドラマですが、第1シーズンと第2シーズンでかなりイメージが変わった感もあります。あと『古畑任三郎』は他の2作と異なり、スペシャルなどの特別編成の番組がある一方で、映画化は確かされていません。ただ『古畑任三郎』は、やはりTVで観るものというイメージは強いです。

この中で最も好きなのは『相棒』です。一番長く続いているせいもありますが、主人公が捜査一課でないというのが大きな理由です。主人公が捜査一課、あるいは刑事課の所属というのは如何にも王道の刑事ドラマなのですが、反面当たり前すぎな印象も受けます。特命係という部署で一見暇そうで、しかし過去の未解決事件を掘り起こしたり、ひょんなことから出くわした事件に関わったりというのもいいし、その反面時々存続の是非が蒸し返されたりもしますし、近年では青木年男がそれとなく監視したりしています。この当たり前すぎない設定、いくらか型破りな設定に好印象を持てるのだろうなと思いますが、だからといって殊更に奇を衒わないのがまたいい。

飲み物-パブのスタウト
[ 2019/05/27 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud