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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-36

先日も投稿した、『草燃える』をはじめとする源平大河ですが、これも
壇ノ浦まで
奥州藤原氏滅亡まで
承久の乱まで
に分かれます。戦国大河になぞらえると
秀吉薨去まで
関ヶ原まで
大坂の陣まで
となるでしょうか。
今のところ承久の乱まで描かれているのは、『草燃える』のみです。過去の源平物に於いては、平清盛や源義経を主人公とした作品が複数作られており、なかなか鎌倉時代まで行かなかったせいもあるのでしょう。

ところで、1980年代半ばに近現代三部作が作られたのは、これまでも何度か書いています。実際その直前の大河である『徳川家康』では、これが最後の時代劇大河などと言われたそうですが、しかしどう考えても、近現代物は従来の時代劇大河に比べると、創作を入れ難いという制約があり、主人公になる人物もやはり限りがあります。この当時のNHKがどのように考えていたかは不明ですが、せめて近現代を何年かやり、また時代劇に戻すという方法がこの場合現実的でしょう。結局近現代物はうまく行かず、『独眼竜政宗』でまた時代劇が復活することになりました。またこの80年代の10年間は、近現代物が続いたという点を除いても、源平物がなく幕末物が少ない、その意味でかなり異色の10年間でした。

源平物に関して言えば、1979年の『草燃える』の後は、1993年の『炎立つ』までこの時代が舞台の作品はありません。また幕末物は、架空の人物を主人公にした『獅子の時代』のみで、その後の『翔ぶが如く』は1990年の大河でした。それ以外は戦国物5作品と、赤穂義士物1作品になっています。通常1990年代までであれば、戦国メインは変わりませんが、それに幕末(実在の人物が主人公)に赤穂義士物、源平物という構成になっていたはずです。2000年代に入ると、この間も書いたように赤穂義士物がなくなります。これを補填するために、近現代物を制作しようというふしがなきにしもあらずですが、どうも近現代物は大河の本来の姿とは違うと思うし、また新しいことをやるのはいいのですが、如何せんそれがあらぬ方向に向かっているように見えます。受信料でやる以上、何か新しいことを計画しているのであれば、視聴者にそれなりの説明をするべきでしょう。でないと、ただの自己満足です。

飲み物-レッドビール
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[ 2020/09/09 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『草燃える』の時代背景と人物設定

先日の『草燃える』関連でもう少し。大河ドラマが所謂「乱世」、時代の変わり目を描く場合、大抵はそれに前後する時代も描かれることになります。例として
  • 源平合戦とその前の平家全盛時代、もしくはその後の鎌倉時代
  • 南北朝時代
  • 戦国時代とその後の安土桃山時代、江戸時代
  • 幕末とその後の明治時代
が挙げられます。
この『草燃える』は平家全盛期末期から鎌倉時代が舞台であるため、壇ノ浦合戦や奥州合戦で終わるということはなく、寧ろそれからがこの大河の本領発揮といえます。平家が主役であるか、源氏が主役であるかの違いとも言えます。

源平物の中には『炎立つ』も含まれますが、こちらは奥州藤原氏メインであるため、ドラマの構成そのものが異なります。ちなみに『草燃える』で公暁と衆道関係にあった駒若丸を演じた京本正樹さんは、『平清盛』で藤原秀衡を演じています。いくらかの奥州藤原氏とはいえ、「みたち」であるはずのこの秀衡が、如何にもきんきらきんな格好であるのはいささか腑に落ちませんでした。
これまでの源平大河の中で、鎌倉時代、正確には承久の乱まで描いているのはこの『草燃える』のみです。この承久の乱での鎌倉方の勝利により、鎌倉幕府の勢いが増し、日本史における勢力図が入れ替わることになります。戦国大河が大坂の陣までを描くのとちょっと似ています。もう少しこの時代中心に大河が作られて良さそうなのですが、登場人物が似たような顔ぶれになるのを嫌うのでしょうか。しかしそれなら、戦国大河も似たようなところはあるのですが。

ところで『草燃える』の原作の1つに、『北条政子』があります。この作品での政子は、流人の頼朝が好きで一緒になったものの、これによって自分の人生が一変し、戸惑うことになります。また一本気でひたむきな女性として描かれており、たとえば頼朝の愛妾亀の前の家を襲撃させたのも、そういう気性のなせるわざとなっています。
大河そのものはどちらかといえば夫婦大河のイメージですが、この『北条政子』、女性が主人公のせいか、原作には女性の登場人物が多く、特に静御前や大姫といった人物は、政子と似た一途な性格という設定になっています。無論これはこれで納得できなくはないのですが、男性陣、特に頼朝が策士として描かれているせいか、彼女たちの感情もしくは愛憎の部分に重点が置かれている点には、いくらか違和感を覚えなくもありません。かなり話が飛びますが、『真田太平記』で家康が大蔵卿局に会った後口にした、「(女性の)理屈の通らぬ強さ」が前面に押し出されている印象を与えます。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/08/11 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河枠特番4『秀吉』(1996)

大河枠特番第4弾は『秀吉』です。実はすべてのエピを観ているわけではないので、細かい部分に関しては何とも言えません。どちらかと言えば、天下人となった秀吉よりも、日吉丸→木下藤吉郎→羽柴秀吉の出世コースを歩いた秀吉を、重点的に描いた作品であるとは言えそうです、特に出世前の秀吉と、母親のなかのコンビは妙にしっくり来るものがありました。

この時の渡哲也さんの信長、西村雅彦(現・まさ彦)さんの家康も異色といえば異色でした。渡さん、50代で信長を演じていたのですね。『真田丸』の吉田鋼太郎さんも50代で信長を演じていますが、如何せん登場回数が違い過ぎます。あと石田三成(佐吉)が真田広之さん、淀殿が松たか子さん、豊臣秀長が高嶋政伸さん。おねの沢口靖子さんと真田さん、高島さんは『太平記』でも共演です。ちなみに北政所を「おね」としているのは、大河ではこれと『軍師官兵衛』だけだったと思います。

そして光秀が村上弘明さんですが、この光秀は正直な話、やや違和感がありました。村上さんは戦国だと『武田信玄』の高坂弾正のイメージが強く、また大河全体では、『炎立つ』の藤原清衡がよかったせいかも知れません。この光秀はちょっとマザコン的なところもあり、母親の美にはっぱをかけられていた覚えがあります。美はその後磔刑となり、それが本能寺の一因となるわけですが、この人物を演じたのは野際陽子さんでした。『新選組!』でも主人公の母親を演じていましたね。

キャストがその当時としては比較的斬新で、これは視聴者によって好みが分かれたように思います。尚、石田三成の少年時代を小栗旬さん、小早川秀秋の少年時代を浅利陽介さんが演じています。小栗さんはその後『天地人』で三成を、浅利さんは『軍師官兵衛』と『真田丸』で小早川秀秋を演じています。しかし浅利さん、確か本当は秀吉をやりたいと、以前『スタジオパークからこんにちは』で語っていたことがあります。

それと秀吉が若い頃、信長の側室吉乃の屋敷に忍び込むシーンが紹介されます。この大河でも『利家とまつ』同様、吉乃の存在はかなり大きいです。というか、結婚後の史実がはっきりしない濃姫に比べ、この吉乃の方が信長の子を3人も産んでいるわけですから、扱いは大きくなって当然とも言えるでしょう。今年のがこの吉乃をクローズアップしたのであれば、それはそれで評価できるのですが、しかし実際は「側室に子供を産ませていた。許せ」でした。これにはやはりがっかりです。

ところで、この番組の中でちょっと気になる点がありました。ご存知のように、この大河は秀吉の生涯を最後まで描いていません。ああいうテンションの高いイメージで始まった以上、晩年のどす黒い印象の秀吉を敢えて描かなかったとも取れます。しかし鎧風な革ジャンで決めた竹中直人さんが
ヒーローは堕ちてこそヒーロー
最低の秀吉を演じたい
と望んでいたにもかかわらずそうならなかったとコメントします。それに対して、「麒麟」の川島明さんが、もう一度主演の話が来たらどうかと尋ねているのですが、この時竹中さんは
「晩年の秀吉をもう一度やってみたい」
と語っています。「もう一度」とあるからには、無論過去に一度、晩年のダークな秀吉を演じているわけです。ずばり『軍師官兵衛』です。
ならば、『官兵衛』のダークな秀吉を1シーンだけ流すという方法もあったはずですが、なぜかそのようになっていません。この辺りは如何なものかと思います。

これは前にも、大河で思うことあれこれそして武者さんの『軍師官兵衛』記事に関してで書いていますが、竹中さんは官兵衛のガイドブックでこう語っています。

「堕ちゆくヒーローを演じられるという漠然とした期待はあります。主役では難しかったことが今回できるのではないかと」(前編)
「この先、堕ちゆくヒーローとしての秀吉が描かれていきます。(中略)秀吉はこれから金ぴか趣味に走ったりしながら異常さを増して行きますし、演じる者としてはわくわくしますね。(中略)『小牧・長久手の戦い』のあたりから、秀吉と官兵衛の関係に変化が現れてきます。『あの男(官兵衛)は先が見えすぎる』という印象的なセリフをおねに向かって言うシーンがあるのですが。秀吉は官兵衛のことが邪魔になってくるんです」(後編)
「いよいよ『堕ちゆくヒーロー』の終末が描かれ始めました。(中略)ある種狂気の世界へ入っていくんです。そのダークな部分は、秀吉のコンプレックスの表れではないかと想像しています。(中略)でも、演じるにあたっては、素直な人間より屈折している人間のほうが面白い。(中略)『秀吉』から18年たっているぶん、年齢的にも後半の秀吉を演じるのにちょうどよいでしょ?」(完結編)

そして私もこれに関しては
「つまり竹中さんは堕ちてゆく秀吉、『秀吉』で描かれなかった狂気の太閤を演じることに意欲を燃やしていたことが窺えます」
と書いています。竹中さんは寧ろ、こういう秀吉を演じることを楽しみにしていたのではないか、そう思われるふしもあります。

『官兵衛』は他の作品だからと言ってしまえばそれまでですが、どうも大河は互いの連携がありそうでいながら、このような場合に関連作品を流すことはしないようです。そのため大河と一応括られてはいるもの、それぞれの関連性があまり強くない、単発の歴史ドラマが何十年か続いている印象をも同時に受けます。たとえば日曜劇場(池井戸潤作品)で、『ノーサイド・ゲーム』のスタジアムの広告に「帝国重工」や「ジャパニクス」がある、そういう形の連携はやはりなさそうですね。

飲み物-アイスティー
[ 2020/07/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「土方歳三」が演じる「明智光秀」のキャストを考えてみると

コロナウイルスの世界的な蔓延のため、オリンピックが延期となりました。これに関しては、またスポーツ関係で書きたいと思いますが、大河を5回分削って確保した枠はどのようにするのでしょう。

さてその大河関連、今回は雑考の前によしなしごとをいくつか。先日大河関連投稿を不定期にするというか、減らすということを書いています。私としては、長谷川さんは役作りを頑張っているとは思いますが、どちらかといえば、やはり現代ドラマの人というイメージが強く、『まんぷく』の萬平さんの方が、この人のキャラが活かされている印象がありました。ただ『八重の桜』の川崎尚之助は、八重の夫ながら入婿といった感じもあったのですが、夫婦愛と、鉄砲作りの対比がよく描けていたとは思います。

一方で、大河ドラマは「敗者の側から見た作品」というのがあります。つまり成功したり、天下を取ったりした人物ばかりでなく、その陰で不遇をかこった人物を中心にした作品ということです。三谷幸喜氏の『新選組!』や『真田丸』は正にこれに当てはまります。無論前出の『八重の桜』や『炎立つ』然りです。また平家を題材にした作品のように、一時期は栄華を極めながら没落したというケースもあります。今回の『麒麟がくる』も、この敗者から見た作品に該当します。

とはいえ勝者を描いた作品も、必ずしも勝って嬉しいというわけではなく、勝ってしまったが故に抱える悩みやジレンマもあり、当の勝者との確執から、自らその座を降りることもあるわけです。西南戦争で賊軍を率いることになった西郷隆盛や、石田三成憎しのあまり、徳川家康に利用された加藤清正や福島正則などにもそれが窺えます。

閑話休題。敗者視線に戻りますが、今までの大河で、常に敗者の側に立つ役を演じて来た俳優さんがいます。その俳優さんとは、ずばり山本耕史さんです。『新選組!』の土方歳三、『平清盛』の藤原頼長、そして『真田丸』の石田三成と、天下を二分する戦いに敗れた人物を演じています。そこで甚だ勝手かつ主観入りまくりではありますが、この山本さんに明智光秀の役を振ってみた場合のキャストを考えてみました。

信長に関しては、小栗旬さんもありかと思ったのですが、再来年の主役であるため、ここでは外して岡田准一さんにしています。岡田さんも染谷さん同様小柄ですが、『海賊と呼ばれた男』の出光佐三の雰囲気に、信長と似通った何かを感じます。
(敬称略)

明智光秀-山本耕史
斎藤道三-内野聖陽
帰蝶-波瑠
斎藤義龍-細田善彦
明智光安-生瀬勝久
織田信長-岡田准一
羽柴秀吉-濱田岳
足利義輝-藤木直人
三淵藤英-栗原英雄
細川藤孝-西島秀俊
煕子-黒木華

濱田岳さんの秀吉(というか藤吉郎)は、一度見てみたいものです。松永久秀は吉田さんでいいのでここはパス。あと谷原さんの三淵藤英も好きですが、栗原さん(『真田丸』の信尹)だと、さてどのようになるでしょうか。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/03/26 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『葵 徳川三代』続き及び『麒麟がくる』の麻薬騒動に関して

まず先日の『葵 徳川三代』関連です。ドラマの中での「徳川三家」即ち宗家、尾張徳川家、駿府徳川家ですが、この駿府徳川家は、家康の晩年期には彼の直轄となっていました。内藤信成や、紀州家の祖となった徳川頼宣もここを統治しています。その後徳川家光の弟、忠長が治めるも改易され、その後は幕末まで幕府の所領となっていました。明治元年にここは静岡藩となり、徳川宗家の当主となった徳川家達(田安亀之助)が藩主となりますが、その後ほどなくして廃藩置県となり、静岡藩も静岡県となりました。また御三家である尾張、水戸、紀州それぞれの徳川家の中でも、水戸は他の2家より家格が低いとされています。それから所謂御三卿(田安、一橋、清水)ですが、これは徳川吉宗が、息子たちにそれぞれ分家させたのが始まりです。他に甲府徳川家、舘林徳川家もありますが、いずれも江戸時代中期に断絶しています。

それから麻薬騒動で揺れる『麒麟がくる』ですが、沢尻容疑者が第1回から出演していて、しかも準主役的な存在であるため、かなり多くの回に登場しており、撮り直しもままならない状態のようです。今から女優さんにオファーを出しても、受け入れて貰えるかということで、これはNHKも頭が痛いでしょう。悪いことに序盤に登場するセットはもう解体されていて、濃姫(帰蝶)のシーンだけでも最初から撮り直すとなると、かなりの費用がかかると思われます。夏ごろの時点でわかっていれば、まだ余裕をもって撮り直しができたのでしょうが…。今後もし1年物(半年物でも)の大河を作るのであれば、出演者に全員薬物検査を義務付ける必要も出て来るのかもしれません。今年、来年と続いた以上、また出て来ないという保証は残念ながらありません。また仮に放送できない場合、同じ池端俊策氏脚本の『太平記』を放送してほしいと思います。

無論、過去にも大河出演者の降板は何度かあります。『炎立つ』では、藤原秀衡を演じる予定だった北大路欣也さんが降板して渡瀬恒彦さんとなり、『功名が辻』でも杉田かおるさんが演じるはずだった堀尾吉晴の妻いとが、三原じゅん子さんとなっています。昨年の『西郷どん』では主演の堤真一さんが鈴木亮平さんに、幾島役の斉藤由貴さんが南野陽子さんにそれぞれ代わりました。またナレも市原悦子さんから西田敏行さんに変更されています。ただいずれも撮影前の降板であったようですし、無論、この中で刑事事件による逮捕での降板はなかったと思います。
刑事事件で降板した出演者といえば、知っている限りではこの3名となります。
高畑裕太(真田丸、強姦罪-2017年より強制性交等罪)
ピエール瀧(いだてん、麻薬取締法違反)
沢尻エリカ(麒麟がくる、麻薬取締法違反容疑)
(敬称略)
少し前に『麒麟がくる』のロケ情報が少ないと書いていますが、あるいはこの事件を見越してのことだったのでしょうか。

飲み物-カクテル
[ 2019/11/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』情報と久々に『いだてん』を目にして

まず、ワールドカップが終わったので、今日から背景を紅葉仕様に変えています。

もう11月だというのに、来年の大河『麒麟がくる』のロケ情報がなかなかないなと思っていたら、先月分の岩手日報にこういう記事がありました。

藤原の郷で大河ロケ 奥州・来年放送の「麒麟がくる」

藤原の郷といえば、『炎立つ』収録の際にロケ地として使われた場所ですね。ところで記事中に2016年の『おんな城主 直虎』とありますが、直虎は2017年だったはずなのですが。

先日久々に数分程度ですが『いだてん』を観ました-というより、NHKの番組が放送されていたのを、たまたま目にしたと言った方がいいのですが。しかし私としてはナレーションの部分がやたらに長く、雰囲気がどうもドキュメンタリーのドラマパートといった感じだったのに加え、故・黒澤明氏がどうもそれっぽくない、さらに阿部サダヲさんの田畑政治がやかましいといった印象ではありました。それからチュートリアル徳井さんの出演場面は結局カットで、その分尺が短くなっているようです。NHKも出演者のこういう点はもっと気をつけるべきですね。

来年は、ちゃんとした戦国大河を観たいものです。その前に総集編ではありますが、『国盗り物語』のDVD上下2巻を、もう一度観ておこうと思います。

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2019/11/05 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『平清盛』DVD第十巻を観て

久々に『平清盛』です。我が世の春を謳歌するようになった平家ですが、その一方で慢心ぶりが目につくようになります。清盛は自分こそを日本の頂にと考えるようになり、秘密警察ともいうべき禿を放ち、これが基で兎丸と袂を分かちます。

***********************

嘉応元(1169)年。清盛は福原に居を構えることになり、重盛が平家の棟梁となった。しかし重盛は時子の子ではなく、そのため清盛と時子の間に生まれた宗盛の存在を気にしていた。その宗盛は、叔母であり、皇太后でもある建春門院滋子から重用されていた。
そして後白河上皇も出家するが、ここでひとつの事件が持ち上がる。後白河は出家に延暦寺を選ばなかったため、天台座主の明雲はこれを快く思わなかった。そして延暦寺は、尾張国での紛争に端を発して強訴を起こし(嘉応の強訴)、藤原成親の配流を求める。
清盛は、重盛に延暦寺といい関係を保つように言われるものの、成親は義兄であり、自分の心中をも打ち明けた人物でもあるため悩む。さらに時忠に不備があって感触を解かれ、成親は無罪となった。これを巡り、武装した武士たちが重盛の許へ押し寄せるが、そこへ後白河法皇と清盛とが姿を現す。一方伊豆では、狩りをしていた北条政子が、父と頼朝が共にいるのを目撃していた。

頼朝は時政の身内ということで北条家を訪れる。そこでは平家の政に対する不満が高まっていた。その清盛は、宋との取引を重視しており、さらに朝廷の威を見せつけるべく、奥州藤原氏の棟梁(御館)秀衡を鎮守府の将軍に任じた。そして清盛は奥州から得た鳥の羽を宋からの物として、朝廷へ献上する。これには官職を解かれた時忠が一役買った。さらに清盛は宋の使者を福原に呼んで、後白河法皇と滋子に面会させる。
一方で平家の慢心を象徴するような事件が起こる。重盛の二男、資盛が鷹狩から帰る途中、輿が摂政基房の乗り物とすれ違っても道を譲らず、基房の随員たちから暴行を受ける。一門からは訴え出るべきと不満の声が上がるが、重盛は資盛に非があると言う。しかしその後基房の輿が襲われ、そこには時忠が法皇に進呈して、自らも身につけていた羽が残されていた。
この頃から、赤の衣装に赤い羽をつけた禿が、平家をよく思わない者たちを制するため都を跋扈するようになる。そして頼朝は清盛のこと、さらに父義朝への批判を耳にし、源氏は滅びぬと口にする。

政子は父時政が連れて来た、佐殿と呼ばれる頼朝のことが気になっており、父にどのような人物であるのかを聞く。時政は源氏の御曹司であることを明かす。そして清盛は大輪田泊の完成を急がせており、兎丸は宋船を入港させるための妙案を思いつく。その頃時子が病という知らせに、清盛は京へ戻るものの。時子は意外に元気そうだった。
時子は重盛が体調不良で権大納言を辞しており、京へ戻ってくれと頼むが、清盛は取り合わず、後白河法皇に羊と麝香を献上し、娘徳子を入内させることにする。以仁王の母である八条院暉子はこれを快く思わず、都で流行る疫病は羊のせいと噂を流す。
その一方で禿による取り締まりは激しさを増して行き、兎丸はこれはやり過ぎであると言うものの、清盛はやめようとせず、その傍ら徳子の入内を急がせる。同じ頃、鞍馬寺にいた義朝と常盤の子、遮那王(牛若)は、法会の笛を担当する者の代役を命じられ、寺を出て京へ向かっていたところを荒法師に出会う。

その荒法師は弁慶といった。源氏挙兵の目的で道行く人から太刀を奪っており、お前で千本目だと襲い掛かるが、遮那王は巧みに身をかわす。遮那王は自分は常盤の子で、清盛は父同然だと思っていると言い、弁慶を驚かせる。福原では万灯会が行われていたが、兎丸は清盛のやり方を疑問に感じるようになっていた。
やがて徳子は入内し、清盛は宋の明州から文を受け取る。この明州には、皇帝の兄である趙伯圭が関係しており、清盛はこの人物を迎えるためさらに泊の工事を急がせる。しかしこのために事故が起き、兎丸は「お前の国造りは盗賊がもの盗むんと同じや」と言って福原を出て行き、京へ戻る。
かつての仲間たちと共に海賊に戻って、宋の船を襲う計画まで立てる兎丸だが、そこに現れたのは禿たちであり、彼らは兎丸を殺してしまう。兎丸の遺体のそばには、衣装の赤い羽が散乱していた。清盛は時忠に禿を処分するよう命じ、兎丸の仲間たちが清盛を暗殺しようとやって来るも、ひたすらいくつもの石に経文を書き、その石を載せた船を泊に沈める。盛国はすべて殿の慢心によるものと直言し、お心の中にだけある国へ進む覚悟がおありなら、自分もついて行くとほぞを固める。

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サブタイトル
第36回「巨人の影」
第37回「殿下乗合事件」
第38回「平家にあらずんば人にあらず」
第39回「兎丸無念」
まず、あらすじでは触れていませんが、後白河法皇が滋子や側近たちに「大きな物を食べてみよ」と言い、何を食べたのかを問いかけるシーンがあります。大抵の場合それほどのものかと一蹴されてしまうのですが、清盛だけは法皇の自分に対する「如何なる野心を持っておるのか」の言葉尻をとらえて、その野心こそが自分が食べたものであると言います。そして法皇がそれを召し上がるのなら、腹を蹴破って出て来ると言う辺り、かなり挑戦的ではあります。そもそも徳子の入内もごり押し的ではありますし、また八条院暉子と以仁王が登場しますが、この以仁王は皇位継承の有力候補でありながら、高倉天皇の母建春門院滋子の妨害に遭ったともされています。平家に反対の意見を唱える人々が、段々と多く登場するようになって行きます。

清盛の野心の表れのひとつが「禿」です。正直な話この大河の禿は少々不気味で、何か舞台の演出を彷彿させるところがあります。羽をつけさせたのは、奥州からの羽とつながりがあると思われますが、実際奥州産の鷹の羽は朝廷への献上品として有名でした。これは『炎立つ』にも登場しています。その『炎立つ』の主人公である奥州藤原氏も密貿易を行っており、清盛はこれに目をつけていたようです。

そして、これは当然といえばそうではありますが、後白河法皇の物言いに「ヒー様」を連想しがちになります。高位の人物らしく感情を押し殺した感じの言い方で、それが人を圧するように聞こえるせいでしょう。

[ 2019/04/20 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

西行法師に関していくつか

今回は、阿部正弘の後継者堀田正睦について書こうと思ったのですが、多少予定を変更し、阿部正弘を演じた藤木直人さんが、『平清盛』で演じた西行法師関連で書こうと思います。年齢を重ねるごとに、権力への執着心が強くなる清盛とは対照的に、西行は淡々とした、しかし鋭い人物であり、彼が詠んだ願い通りに、建久元(1990)年春に没することになります。この人も元々は佐藤義清という武士でしたがなぜか武士を捨て、妻子を捨てて出家してしまうわけですが、これにはいくつかの説があるようです。

また同じ時代ということもあり、『炎立つ』にも西行が登場して、鎌倉で頼朝に会った後、奥州まで出向いています。元々西行は、出家後は各地を遍歴して方々に庵を結ぶという、何とも自由闊達な人生を送っていました。それを見た藤原泰衡が、あのような生き方をしてみたいといったセリフを口にするシーンがあります。この泰衡を演じたのは渡辺謙さん、つまり今回の斉彬です。この時西行を演じたのは柳生博さんで、晴れ渡った空の下、雪が積もった中を去って行くところが如何にも清々しい印象がありました。

西行といえば、百人一首にもその歌が選ばれています。
「嘆けとて 月やは物を思はする かこち顔なる我涙かな」
という歌で、本当は恋の悩みにも関わらず、あたかも月が自分に涙を流させているようだという意味ですが、出家の身にも関わらず恋の歌が多く、これがこの人物の特徴でもあります。百人一首といえば、以前会津の木札の百人一首について投稿したことがありました。この小倉百人一首についてもまた、機会があれば書いてみようと思います。

飲み物-コーヒーフロート
[ 2018/04/10 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

風林火山徒然-40

第42回、勘助と景虎が高野山で出会う回です。由布姫逝去後、喪失感を抱えた勘助は晴信に文を送り、高野山へ赴きます。一方景虎はといえば、家臣たちの領地争い、ひいてはそれによる派閥争いに嫌気がさして春日山城を出奔し、こちらも高野山へと向かいます。最初は勘助と、いわばニアミス状態になるわけですが、その後二人で斬り合いとなり、無量光院の住職清胤から、何が修行じゃと諫められます。場所が場所だけにこれは当然でしょう。

その後二人は曼荼羅を見せられ、和とは何であるかを説かれるわけですが、その翌日に二人で朝食を摂っているシーンで、出家をすれば晴信を討てなくなると、景虎自ら苦笑するところで、観ている側も苦笑させられます。しかしなんだかんだと言いつつも、景虎は畢竟武人であり、俗世界の人物であることは間違いないのですが。結局景虎は、長尾政景と直江実綱が高野山を訪れ、大熊朝秀が謀反を起こしたことを聞いて下山します。

ところで勘助が旅立つ前に、由布姫の侍女であった志摩が、妻を迎えて山本家を絶やさぬようにとの姫との約束を、守ってくれと念を押します。どうも勘助が高野山に向かったのは、由布姫を失ったこともさることながら、これについて考える目的もあったのではと思うのですが…。結局勘助はリツを妻としてでなく、養女として迎え、しかるべき武将と結婚させることにします。これが勘助に取っての、いわばぎりぎりの妥協点でした。

ところで夫婦を養子にするというので思い出すのが、清原真衡です。この人は平安時代後期の、出羽の豪族清原武貞の嫡男でした。しかし子供がおらず、本来なら一族から養子を迎えるべきところを、平氏の流れを受け継ぐ男子と、源頼義の庶出である女子を夫婦とし、迎え入れたという話があります。真衡の場合は清原家の格を高める狙いもありましたが、一門でのいわば独裁を進める目的もありました。そのため勘助の夫婦養子構想とはかなり異なっています。

それからこの『風林火山』をはじめ、大河ドラマには騎馬武者が登場するOPの作品がいくつかあります。実際に観たことがある作品としては
国盗り物語
武田信玄
太平記
炎立つ
風林火山
が挙げられます。
このうち『国盗り物語』はどちらかといえば合戦ですが、かなり馬に焦点を当てたOPとなっています。『武田信玄』は「風林火山」の4つの映像を背景に、騎馬武者が進軍して行く有様を描いていますが、どうもこの火のイメージが、その後の『太平記』、『炎立つ』にも受け継がれているようです。実際『武田信玄』と『太平記』のOPは何かしら似ていますし、『太平記』と『炎立つ』も、武者たちが一斉に登場するシーンは共通しています。『風林火山』は『国盗り物語』同様、馬の動きをメインにした部分もありますが、『武田信玄』を意識した部分もあります。個人的に赤石山脈と、トメのクレジットに入る前の武田菱の旗が上がるシーン、あれが好きなのですが。

飲み物-パブのビール2
[ 2018/01/27 00:00 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)

風林火山徒然-39

太原雪斎と由布姫退場回、無論歴史的には雪斎の方が大きな存在ですが、勘助に取っては由布姫の方が、恐らく大きな存在であったでしょう。無論由諏訪御料人が、勘助にこれだけ大きなインパクトを与えたというのは、井上靖氏の創作ではありますが。しかし普通に考えれば、晴信ではありませんが、男性が一緒にいてくつろげない女性でもあり、そこに秘められた恋があってこそ、勘助も困らされたり、あるいは迷惑をかけられたりすることをも受け入れたと考えられます。

その姫が最後になって、嫁を迎えるように、山本家を絶やさぬようにと勘助に命じます。恐らくはその山本家が、後々諏訪家を継ぐであろう四郎の、支えとなってほしいという意味合いもあったかと思われます。しかし勘助はわからなかったのか、わかっていたけど敢えて知らぬふりをしていたのかはともかく、リツを妻にするかどうかでその後も迷います。勘助にしてみれば、由布姫だけが人生で唯一の女性と感じていたのも事実でしょうが、いささかリツが浮かばれないように思います。

そして雪斎。越後からあたふたと駿河まで戻って来たのはともかく、すぐさま酒を飲むというのは、年齢的にちょっと厳しかったのではないかとも思います。正直、よく元信が疑われなかったなと考えたくもなりますが、元信はこの時未だに今川の人質であり、雪斎を暗殺して得るものは何もありませんでした。これによって今川家が傾き、桶狭間の敗北を引き起こしたともいわれていますが、さてどうでしょうか…。それにしても昨年は雪斎の出番が少なかったです。そして今年は新旧雪斎が、井伊直弼と水戸斉昭で登場予定です。

そしてこれは由布姫への思いやりでしょうが、彼女の意見を入れて木曽攻めに取り掛かった途端、景虎進軍の狼煙が上がります。木曽攻めで思い出すのが、やはり『真田丸』冒頭の、木曽氏の武田離反です。この当時の当主であった義昌の夫人が、晴信と油川夫人(ドラマでは於琴姫)の娘真理姫でした。実はこの真理姫は結構長生きだったのですが、それは「歴史的背景」でやりたいと思います。

ところでその真理姫が、貝合わせで遊ぶシーンがあります。平安時代から続く遊びですが、『炎立つ』にもこれで遊ぶシーンが登場します。安倍頼良の娘結有と、貞任の妻流麗(るり)がそれで遊んでいるのですが、その当時、陸奥の奥六郡にも既に伝わっていたのでしょうか。しかもこの時、流麗がつけていた腕輪のことで2人が揉め、元々婚家にいい印象を抱かない流麗が、さらに憎しみを増して行くことになります。

飲み物-赤ワイン
[ 2018/01/19 00:45 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいです。そのためには、国内のラグビーももっと変わってしかるべきでしょう。

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