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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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気づいたことあれこれ 10(9続き)

先日の皇位継承について、今少し。かつて日本史上には、推古天皇をはじめ8人の女帝(女性天皇)が存在していました。しかしそのすべてが、たとえば次の男性の継承者が年若いなどの理由での、ある意味ピンチヒッター的存在でもありました。奈良時代末期に君臨した孝謙(称徳)天皇のみが、他にふさわしい男性の継承者がいないということで、女性としては異例の皇太子となっていますが、一旦退位した後に重祚した後は、弓削道鏡が取り入ったり、次の継承者が決められなかったりで、やや不安定でもありました。またこの8人の女帝は、皇后出身で即位した人物を除けば生涯独身でした。

そのため日本史上は、所謂女系の天皇が存在しません。女系というのは内親王や女王などの女性皇族と、皇族でなく、皇位継承権のない男性との間に生まれた人物が即位することをさします。前出の女帝は、すべて男性皇族を父に持っていました。そのためいうなれば男系女性天皇、男性皇族の娘である天皇ということになります。最近では諸外国の王室でも、男女を問わず長子相続が増えてはいますが、日本とリヒテンシュタインでは、今も男系男子のみによる継承となっています。

男性のみの継承という点では、サリカ法というのがかつてありました。これは元々は土地相続に関する法でしたが、ヨーロッパ、とりわけフランスの王位継承に影響を与え、そのためフランスに女王が誕生しなかったともいわれています。但しかつてのフランク王国の場合、女系の男性の相続権はあったようです。またドイツもこのサリカ法の影響を受けており、そのため同君連合であったハノーファーとイギリスは、ヴィクトリア女王の即位によって連合を解消しています。

飲み物-赤ワイン
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[ 2019/05/25 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 9

まず皇室関連です。衛藤晟一首相補佐官がBSフジの番組で、安定的な皇位継承のために旧皇族の皇籍復帰を検討するべきと発言しています。

旧皇族の皇籍復帰を=衛藤首相補佐官
(時事ドットコムニュース)

基本的に男系男子による皇位継承ですから、これはうなずけます。そもそも旧皇族(旧宮家)は、GHQによって皇籍を離脱させられたといわれており、その中には皇位継承権を持つ方がおられることは、以前からネット上で明らかにされていました。無論今も旧皇族と皇室の交流は続いています。この時皇籍離脱したのは、11宮家です。すべてかどうかは明らかではありませんが、一部皇籍復帰というのは考えられるでしょう。

それからNHKの木田幸紀放送総局長が、記者会見で朝ドラを月曜から金曜までにする予定であると発言しています。 

NHK 朝ドラの土曜放送取りやめ検討
(産経ニュース)

私は必ずしも朝ドラを観るわけではないし、月曜から金曜までという体制になっても、特にどうということはありません。ただ記事中に「4Kドラマの制作では収録、編集に時間がかかるが、全体の作業時間はこれまでより軽減したい」とあります。しかし朝ドラもまた、4Kで制作するべきなのでしょうかーNHKが率先して推し進めているのは事実のようですが、それ以前にNHKにはするべきことがあるように思います。それと下請けの会社には、この働き方改革は適用されているのでしょうか。そして同じ産経ニュースで、こういう記事もあります。

「いだてん」視聴率1桁 NHK幹部「悪くてもこの辺で一応…」

「悪くてもこの辺で一応止まっているのかなという感じもある」と記事中にはありますが、何だか随分と他人事のように受け止めている印象です。記者会見の度に訊かれるのは嫌だろうとは思いますが、この大河の企画を通し、制作しているのは当のNHKです。しかも視聴者から受信料を徴収して作っているはずなのに、「出演者のみなさん、スタッフに最初にこういうものを作ろうと思ったゴールを最後まで追求してほしい」「この先いろいろな要素が出ていく中でより多くの人に見てもらえるチャンスがあるんじゃないか」といった発言には、今一つ当事者意識が感じられません。そういえば九州新幹線の『いだてん』ラッピングももう終わりましたね。今はミッキーマウスのラッピングになっています。ちなみにこちらは11月下旬までで、他の特急にも採用される予定だそうです。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2019/05/23 22:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『いだてん』へのNHKの態度と本郷氏の「日本史ナナメ読み」に関して

 まずこの『いだてん』絡みの記事に関してです。

 NHK会長 最低視聴率大河「芳しくないがいい作品」
(産経ニュース)

「芳しくない」とは視聴率のことですが、これ以外にもNHKの上田会長は、「芸術性の高い番組」とか「視聴者に親しみのわく展開も期待できる」と発言しています。しかし具体的にどのようなシーンを指しているのかが、どうもよくわかりません。親しみのわく云々も、時代がしょっちゅう切り替わってよくわからない、マラソンと落語がどう関係があるのかよくわからないと言う人も多いようです。色々な人々を一度に出す方向性が、どうもあだになっているように思えます。

何よりも上田氏は記事中にあるように、この時点で一桁視聴率の打開策について何も言及していません。これはNHKのトップとしては、如何なものかと思います。さらにドラマ制作部の担当者(他メディアによれば、ドラマ番組部の藤沢氏のようです)のコメントにはこうあります。

「特効薬的なものがあれば逆にお聞きしたい」

これはNHKが企画し、なおかつ制作したものである以上、自分たちで考えて答えを出すのが筋でしょう。視聴率でうるさく言われるから、逆切れしたといわれても仕方ありません。もう少し回答のしようがあったのではないかと思います。

それから今度は同じ産経の記事で、本郷和人氏の日本史ナナメ読みという週一の連載記事です。この中で本郷氏はエマニュエル・トッド氏の説を踏まえて、日本は本来は一夫一婦であったと書いており、戦国時代にも側室を持たなかった人はいるとしています。

【本郷和人の日本史ナナメ読み】「一夫一婦」は大河主役の条件!?

無論そういう人もいます。一方で側室を持つのは子孫を残すためでもあり、そのため徳川家康などは多くの側室を抱えていました。前出の家康然り秀吉然り、織田信長然り、さらに武田信玄や伊達政宗、真田信繁などなど、側室がいたとされる主人公もまた沢山います。しかしここで疑問なのは、戦国時代の大河でも、側室を持たない主人公の作品は沢山ある、だから次は石田三成だと言いたげな姿勢です。

来年の明智光秀がそうだからと言うことなのでしょうが、日本人は一夫一婦であったという論調から、側室のいない主人公の大河を持ち出したうえで、次の主人公は三成が本命だと言うのはちょっと無理がないでしょうか。しかも候補となっているのが、島津義弘とこの三成だけです。さらに鹿児島は「せごどん」(『西郷どん』ですね)など明治維新で度々出て来るから、島津義弘は主人公としては分が悪いなどと書いています。これもおかしい。

『西郷どん』で登場した「妙円寺詣り」は島津義弘絡みですが、彼は戦国時代の人物ですし、今までの大河では『徳川家康』と『葵 徳川三代』に登場した程度です。明治維新とはわけて考えるべきでしょう。むしろ石田三成は、織豊政権が舞台の大河の常連キャラであり、島津義弘は言うまでもなく、明智光秀よりも多く登場しているようです。光秀同様脇役ですが、登場回数が多いだけに、下手をするとマンネリになりかねないと思います。しかも側室のいない戦国大名には、主役になれるかどうかは別として、蒲生氏郷や本多正信、加藤嘉明などもいました。

側室のいるいないはともかく、私としては、石田三成よりもむしろ島津義弘と立花宗茂中心の九州戦国大河、あるいは最上義光がメインとなる東北戦国大河の方を観たいと思っています。石田三成を主人公にするのであれば、その後でもいいのではないでしょうか。

飲み物-ワインとワイングラス 
[ 2019/05/13 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 4

ピエール瀧容疑者が保釈されました。東京地検は起訴に踏み切ったようで、賠償金などこれからが大変だろうとは思います。しかしコカインは覚醒剤などと比べて高価でルートも限られていて、恐らく今後も芋蔓式に逮捕者が出る可能性はあるでしょう。元々コカインなどの麻薬が、反社会勢力の資金源であることは前にも書きました。その意味でコカイン使用の代償は大きいといえます。一方で地検といえば、カルロス・ゴーン被告が再逮捕です。というか、こちらは次から次へと背任行為が発覚しているわけですから、もう保釈する必要はないのではと考えたくもなるのですが…。

話変わって万葉集です。「令和」が万葉集から採られたことは、新元号発表の際に報道されました。詳しくは大伴旅人が、大宰府の梅見で詠んだ歌の序文から採られたものです。またこれに影響を与えたのは、王義之とか張衡、杜審言(杜甫の祖父)などといわれています。契沖の『万葉代匠記』では王義之が有力なようです。この王義之は書聖と呼ばれ、日本では小野道風がこの人物の書をお手本にしつつ、新たな書風を産み出しています。また同じ大宰府繋がりのせいでしょうか、なぜ万葉集に菅原道真の名がないのかと言ったコメンテイターがいたようですが、道真は万葉集編纂よりもかなり後の人物です。

さてここのところ、大河ドラマ再放送がお休みでしたが、7日から『葵 徳川三代』が放送されるので、またそのあらすじや感想を書いて行こうと思います。何と言っても第1回の関ヶ原、あれは楽しみです。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2019/04/05 20:42 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『まんぷく』コラムの戦争関連描写について

まず先日アップの、『麒麟がくる』キャストと『いだてん』への反響関連投稿、数か所修正しています。

そして『まんぷく』コラム3月8日放送分のこの箇所。

「高度成長期は世界中が日本に冷たい目を向けておりました。
枢軸国に向けられる目線は冷たいものがあったのです」
具体的にどのようなものであるか、例を挙げてほしいところです。しかも戦争中ではないのですから、枢軸国でなく敗戦国と言うべきでしょうね。しかも第二次大戦の経験者は、高度成長期が終わってもまだ存在し続けたはずなのですが。

その次にいきなり
「中国や韓国映画で日本が出てくると、「反日だーーーーー!」と大騒ぎになります。そこは我々も冷静になって見る必要がある。なぜなら今の作品は、考証がかなりしっかりしてきていまるんですね」
まずどの中国あるいは韓国映画の、どのシーンでそう騒がれるのかこれも例を挙げるべきでしょう。そもそも中国や韓国は、所謂抗日映画を作っているので有名です。当然これは日本を悪く描く設定になっています。しかし「考証がしっかりしてきている」とあるのですが、これもどの作品のどの考証が、しかもどのようにしっかりしてきているのかまるで不明。それと「いまる」は「いる」のタイプミスでしょう。

それからブルース・リーのカンフー映画を引き合いに出して
「これは別にアジアだけではなく、連合国でそんなもの。
露骨な日本人差別があったのです」
などと書かれています。カンフー映画についてはちょっと端折りますが、これもよく意味のわからない文章です。「連合国でそんなもの」とは具体的に「どんなもの」なのでしょうね。で、そのように日本人が嫌われているのは戦争のせいなのに、本作のスタッフは戦争など知らん顔と言いたいのでしょうか。

まず日本人が差別されていたのは、戦争で負けたからだけではありません。幕末明治の頃から後進国として、また非白人、非キリスト教徒として差別はあったでしょう。それにここで武者さんが書いている第二次大戦は、日本人の世界における台頭が快く思われなかったからという見方もあります。一例として第一次大戦後、日本は人種差別撤廃を当時の国際連盟で提案しています。これが世界で初めての人種差別撤廃提案でしたが、アメリカやオーストラリアから反対されています。また第二次大戦というか太平洋戦争そのものが、当時日本と争っていた中国(中華民国)が、アメリカを味方につけたことにより拡大したといわれています。

アメリカを敵に回した以上、日本は枢軸国に回らざるを得ませんでした。尤も同じ枢軸国であっても、ドイツは中国を支援していたという話もあります。枢軸国といっても一枚岩ではなかったのです。アメリカとの戦争は回避したい(勝つ見込みがない)ところでしたが、ハルノートを突き付けられたことにより、石油を止められたため対米開戦となりました。そして第二次大戦中、日本の大都市での空襲や核兵器投下で、非戦闘員の多くが亡くなっています。3月10日は多くの戦死者を出した東京大空襲の日です。これは国際法違反であると同時に、日本人が同じ人種であれば、果たしてここまでやっただろうかという疑問も残ります。

こういいった日本人に対する差別意識、戦争への経緯などを書かず、戦争による日本人の差別や、先人はそれに向かって立ち向かったが、スタッフはわかっていないなどという断片的な書き方のみになっています。一応書き直してみました。

幕末に開国し、明治になって文明開化の道を歩き始めた日本だが、やはり欧米より遅れており、人種や宗教が違うこともあって、白人国からは差別的な視線もあった。さらに昭和に入り、中国と戦争をしていた時に中国がアメリカを味方につけ、最終的に石油を確保できなくなったため、南方に進出せざるをえなくなった。しかし逆にアメリカから攻め込まれ、沖縄を落とされると同時に本土も空襲され、その時多くの非戦闘員が空襲や核兵器で亡くなった。しかし戦後の廃墟から立ち上がり、国の復興に向けて努力した先人もいた。連合国からの目は厳しかったが、高度成長によって復興を遂げ、昭和39(1964)年には念願のオリンピックを開催するようになった。

オリンピック開催を持って来たら、『いだてん』を入れることができます-朝ドラのコラムで入れるべきかとは思いますが。そしてアジアでの抗日映画はまた事情が違います。元々華夷秩序のもとで日本は中華帝国や朝鮮よりも低いとみなされていたところがあります。さらにこの華夷秩序により、「勅」や「皇」は中華帝国皇帝しか使ってはいけない、けしからんという理由で、朝鮮と国交断絶にまで至ったことで起こったのがあの征韓論です。そして今の抗日にも、このような視点がかなりあります。しかしその一方で、台湾や東南アジア諸国には日本を評価する声もあります。

また「本作スタッフ」のメンタリティが
戦争世代は親世代の話
親たちの努力による功績を自分のものと勘違い
だから戦争描写もボロボロだった
などと書かれています。これもどうでしょうか。「自分のものと勘違い」というのも具体的に何であるのか不明ですし、それがこのドラマとどのように関係あるのかと思います。戦争描写がボロボロかどうかはともかく、もし物足りなかったのであれば、それは他に理由があるのではないでしょうか。私は疎開シーンは観ましたが、戦争関連のエピソードはあまり観ておらず、戦後からきちんと観るようになったので、詳しい部分はよくわかりません。

そして「どれだけ甘ったれてんだ」
これは親たちの功績を自分のものと勘違いという見方から来ているのでしょうが、前出のように、それが具体的に何で、このドラマとどう関係があるのか、戦争シーンを観ていないのでどうもはっきりしません。そして前にも書いていますが、「甘ったれている」のは武者さんではないでしょうか。今日アップされた3月9日放送分でも、やれ閨房だの暴君だの、ドラマの内容を勝手に膨らませており、しかも『まんぷく』コラムなのにまた海外ドラマの話にフェミニズム、おまけに「バカとしか思えないシーン」等々。さらに9日放送分をその日のうちにアップできないのなら、一言あってしかるべきなのにそれもやっていないのですね。

飲み物-ワインとワイングラス 
[ 2019/03/11 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

西郷どんまとめその2

では視聴率に行きたいと思います。視聴率についてはあまりとやかく言いたくないのですが、参考までに。まず『西郷どん』の平均視聴率は12.7パーセントで、これは前年の『おんな城主 直虎』よりも0.1パーセント低い数字でした。無論これは関東地区での数字です。一般に幕末物、それも薩長土大河は、関東では数字が低く出がちです。そしてまた『直虎』の方も、戦国大河としてはかなり視聴率が低かったといえます。ちなみに幕末大河の平均視聴率で、過去の例を挙げてみると

竜馬がゆく(1968)14.5パーセント
花神(1977)19.0パーセント
翔ぶが如く(1990)23.2パーセント
篤姫(2008)24.5パーセント
龍馬伝(2010)18.7パーセント
花燃ゆ(2015)12.0パーセント

こうなっています。当該作品が放送された当時の、他の時代を舞台にした作品と比べると、概して低いのが特徴です。
また幕府方を主人公にした場合ですが、

三姉妹(1967)19.1パーセント
勝海舟(1974)24.2パーセント
徳川慶喜(1998)21.1パーセント
新選組!(2004)17.4パーセント
八重の桜(2013)14.6パーセント
さらにこの両方の人物が主人公となる『獅子の時代』(1981)は21.0パーセントです。幕府方だから必ずしも高いともいえないようです。

それにしても『竜馬がゆく』の数字ですが、今の基準で見ても決して高いとはいえません。『八重の桜』より低いのです。その一方で、『篤姫』の数字は驚くべきものがあります。しかし戦国時代を舞台にした作品ほど高くはありません。むしろ戦国時代の方が、長きに亘って戦いが続き、しかも現代に直結していない分、番組制作においてかなりのアレンジができるというメリットがあるからでしょう。

ここで最近3年間の数字をグラフ化したものを貼っておきます。
青-真田丸
オレンジ-おんな城主直虎
グレー-西郷どん
です。
直虎と西郷どんはほぼ重なっていますが、中盤は直虎、始めの何話かと最後の方は西郷どんがやや高くなっています。『真田丸』『直虎』は終盤の数字が低めでしたが、『西郷どん』は最終回が数字がそれまでよりも高めに出ています。

大河視聴率推移 

それから総合視聴率ですが、これは『西郷どん』が18パーセント、『直虎』が17.3パーセントで、こちらの方では前作を抜いています。実際ビデオリサーチのサイトを見ていて、かなり総合視聴率が高い時もありました。BSもしくは録画で観ている人が多いと見るべきでしょう。最近はテレビ離れもあり、またタイムシフト視聴もあるため、リアルタイムの数字だけでその大河を推し量ることも難しくなっているといえそうです。しかしそれを考えると、『花燃ゆ』『平清盛』の総合視聴率はどの位だったのでしょうか。

そして前にも書いてはいますが、もちろん地元では、リアルタイムの視聴率はかなり高く(30パーセント)出ています。

それから余談になりますが、昨日触れた「史実」絡みで。戦国関連になりますが、「直江状」というものがあります。これは『天地人』『真田丸』で登場しているのでご存知でしょう。『天地人』の時はやたらに長い書状となっていましたが、『真田丸』ではそれがいくらか抑えられ、直江兼続に書状を送った西笑承兌も出ていました。但しどうも「家康を怒らせた」というイメージは払拭できないようです。実際はこの直江状は、徳川家康が会津の様子に難色を示しているから、実情を知らせるようにと言う承兌の要請に応じて、兼続がしたためたものです。実際家康はこの件で、承兌に礼を述べています(『鹿苑日録』より)。直江状に関しては北の関ヶ原1にも書いています。せっかく直江状を出すのなら、この辺りも描いてほしいなと思ったものです。また会津攻めに向かった家康が、石田三成の挙兵を知って開いた小山評定、これもなかったとする説もあります。

私も以前から史実が大事という点については書いています。しかしこれは『花燃ゆ』絡みで書いてもいますが、『花神』を手掛けた成島庸夫氏の「史実と史実の谷間にある多くの有りそうな話を綴ってゆく」というのが、やはり大河の基本かなとも思います。その一方で、歴史上あったとされることは、必ずしも固定されたものではなく、後々の研究によって変化して行く可能性もまたあるわけです。さらに、その史実は本当に史実なのかということもあります。たとえば歴史小説などには、作者によるフィクションも混じっていますので、史実か否かは、やはり自分で文献を当たるのが一番いい方法だろうと思ってはいます。

飲み物-ランプと水とウイスキー 
[ 2019/01/06 00:00 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

西郷どんの歴史的背景40-紀尾井坂の変と燕尾服と博覧会

大久保利通殺害(紀尾井坂の変)の主犯は、石川県士族の島田一郎であるといわれています。この人は西郷隆盛に共感していて、実際西南戦争では、実現しなかったものの挙兵計画も立てたことがありました。しかしその後方針を変更し、政府高官暗殺を計画するようになります。この標的になったのが内務卿大久保利通で、これに関しては川路利良の耳にも入っていましたが、ことを軽視したため、この暗殺に及んだものとされています。後世の人間からすれば、なぜ要人に護衛がつかなかったのか、かなり不思議なものではあるのですが…。なお島田らは後に自首し、この年の7月に処刑されています。また利通はこの時隆盛からの手紙(『西郷どん』ではCangoxinaの紙)を持っていたといわれています。この時の馬車は、後に遺族により倉敷市の五流尊龍院に奉納されました。

『西郷どん』では、隆盛が内国勧業博覧会で降伏しなかったという知らせを聞き、その後の演説で言葉に詰まってしまいます。恐らく心中密かに降伏を期待していたのでしょう。ところでこの時彼が着ているのが燕尾服、ホワイトタイです。フロックコート姿とは違い、タイもベスト(ウエストコート)も白で揃えて、ドレスグローブと呼ばれる手袋をはめています。ちなみにアメリカ合衆国大統領が、ホワイトハウスで晩餐会を行う場合に、ホワイトタイで出迎える人物が3名います。まずローマ法王(教皇)です。それからイギリス国王もしかりです。さらに我が国の天皇陛下となります。

ところでこの内国勧業博覧会、全部で5回行われています。最初の、明治10年の上野での博覧会では、まだ銘品などの出品に留まっていました。その後は徐々に大掛かりなものとなり、京都や大阪でも行われています。第2回博覧会で使用された建物は、その後上野博物館となりました。しかしそれ以前に、国際(万国)博覧会にも出品を行っていて、出品された浮世絵は後にジャポニズムとしてもてはやされました。万国博覧会には特別博と認定博(園芸など目的が限られている物)、一般博があり、1970年にアジアで初めて開かれた大阪万博は一般博で、このタイプの博覧会は登録博と改称され、今に至っています。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2018/12/24 00:30 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

西郷どんの歴史的背景39-西郷星と牛鍋と上野の西郷さん

さて第47回。西郷が城山で落命した後、地球に近づいていた火星が「西郷星」として、人々の崇敬の対象となりました。この火星の接近は比較的よく起こる現象です。今年の7月にも、15年ぶりの大接近をしていますが、この時は砂嵐が巻き起こり、火星探査ローバー「オポチュニティ」に影響が出ました。しかしその火星大接近の年の大河で、この西郷星が登場したのですね。さてこの西郷星、つまり火星だけでなく、土星も実はこの頃接近していたようです。その土星の方は桐野利秋の名を取って、桐野星と呼ばれたと伝わっています。

そして西郷星を拝む人々の側に牛鍋屋があり、その2階に勝海舟がいて、西郷どん星になっちまったとつぶやくシーンがあります。この当時の牛鍋は、今のすき焼きの元祖ではありますが、調理方法はかなり異なっており、味噌仕立てで、しかも牛肉も薄切りでなく煮えにくかったといわれています。その後割下が登場し、現在のすき焼きに近くなって行きます。また白滝や豆腐などを入れるようにもなりました。尤も関西では割下を使わず、脂を敷いた鍋に肉を入れ、砂糖と醤油を振りかけるのが一般的です。

ところで糸の「うちの人はこげな人じゃなか」というセリフですが、この伏線回収には2通りあると思われます。ひとつは、こんな浴衣姿で犬を散歩させる人じゃないという意味であり、もうひとつは、逆賊ではないという意味に取れるかと思います。本来偉人と呼ばれる人であれば、銅像は正装であることが条件として挙げられるでしょう。しかし上野の西郷さんの浴衣姿に関しては、まだ政府内に反発の声があったといわれています。
こちらはその点に言及された西日本新聞のコラムです。

「西郷どん」上野の像、なぜ軽装? 背景に政府の思惑
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/474096/

しかしこのコラムにあるように、一方で、この西郷さんが親しまれるようになったのもまた事実かもしれません。

飲み物-ブラウンエール
[ 2018/12/23 00:30 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

西郷どんの歴史的背景-最終回前番外

最終回直前スペシャルを観ました。その感想はまた書きますが、何というか鈴木亮平という俳優の役者魂を感じさせます。ところで今回はこちらもスペシャルで、番外編とさせて頂きますので、大河とは関係のない話も出て来る可能性もあります。

前にご紹介した帽子から行きます。桐野利秋の黒のソフト帽ですが、これが『怪傑ゾロ』のように見えると書いています。ただしゾロがかぶっているのはソフト帽ではなく、コルドバ帽(Cordovan hat)と呼ばれる上が平らな帽子です。(尚インディ・ジョーンズの帽子はソフト帽の一種です)このゾロを扱った映像作品は、実はアントニオ・バンデラス主演のしか知らなかったのですが、かのアラン・ドロンも演じているのですね。ゾロとはスペイン語で狐のことですが、Zが濁音にならないから正しくはソロでしょう。

それから西南戦争で、敗色が濃くなった西郷軍は宮崎へ移動します。元々宮崎の一部は薩摩藩の領土でしたが、一度宮崎県となった後、明治9(1876)年に鹿児島県に組み込まれてしまいます。この時は宮崎県そのものが鹿児島県に併合されていました。そのため彼らに取って、宮崎はいわば地元だったわけです。それを思えば、農家の人々が握り飯を差し入れるのも納得が行きます。西南戦争終結後に宮崎県は再度県となりますが、これは戦後の復興が、宮崎は後回しにされたせいだともいわれています。

ところで鈴木亮平さんだけでなく、役作りのために太ったり痩せたりする俳優さんはいるもので、『新選組!』の撮影時に、香取慎吾さんが20キロ近く痩せ、また最終回が近くなってからは、逆に太るようにしたという話があります。それから『マスター・アンド・コマンダー』の中で、ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長もかなり太っていますが、これも役作りでチーズバーガーばかり食べたとの由。この艦長は作品中でもチーズトースト大好きですからね。

そして村田新八の楽器、公式サイトやSNSではアコーディオンとあります。しかしアコーディオンは左右非対称なのが特徴なので、恐らくバンドネオンだろうと思っていました。元々は「手風琴」で、これにはアコーディオンとバンドネオンの両方の意味があります。しかしバンドネオンでも結構大きいので、コンサーティーナという楽器の可能性もありそうです。これはバンドネオンよりも小型で、民族音楽に使われることも多い楽器です。また小説によっては、村田のこの楽器をコンサーティーナとしている物もあります。

それから薩摩大河、一度大久保利通メインの物を観てみたいなと思います。薩摩というとやはり西郷隆盛ではあるのでしょうが、そこを敢えて大久保を主人公とするという方法もまた、あっていいかと思います。

そしてかの武者氏についてですが、大河コラムで「こんなのを観るとIQが下がる」(BBC『シャーロック』の「ベイカー街のIQが落ちる」というセリフにちなんだもの)とか、OPのテーマがアホみたいだといった表現が出て来ます。こういう表現方法は「レビュー」を書くうえで如何なものかと思うのですが…『武将ジャパン』を読むとIQが下がるとか、武者氏の好きな『直虎』のテーマはアホみたいだという文章が仮にあった場合、ご本人はどういう反応をするでしょうか。

飲み物-缶ビール
[ 2018/12/16 01:00 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

西郷どんの歴史的背景38-明治初期の新聞とその後マスコミが与えた影響

さて前回では、新聞が西郷隆盛支持に回っていることで、政府関係者がいい顔をしないシーンが登場します。西郷同様に下野した元土佐藩士の板垣退助、後藤象二郎が民撰議院建白書を提出したこともあり、新聞の流れは政府批判へと傾きかけて行ったため、新聞紙条例と讒謗律が施行されます。しかしその点のみで考えると、新聞が西南戦争の後押しをしたと取れなくもありません。実際過去において、新聞が日本の戦争開始に火をつけたとされる例もあります。日露戦争もそうでした。また、12月8日は真珠湾攻撃の日でしたが、太平洋戦争も朝日新聞が軍部を弱腰と批判したことが、開戦の遠因となったという指摘もあります。

今まで政権や政体が変わることで、旧勢力が蜂起した例はいくらでもあります。大坂の陣などもその一例でしょう。しかし明治に入り、新聞が手に入ることで人々は情報を得やすくなり、新聞というメディアが世論をコントロールするようになって行きます。前出の戦争関連のように、マスコミが世論を形成するようになるわけです。明治初期、読売新聞が明治7(1874)年、朝日新聞が明治11(1879)年に創刊されていますが、東京を地盤としていた読売新聞は、関東大震災でかなり痛手を受け、その救世主となったのが正力松太郎氏です。またこの時代には、新聞は大新聞と小新聞に分かれていました。要は高級紙または全国紙と、タブロイド紙のような感じです。

それから『西郷どん』の脚本家、中園ミホさんによる朝ドラ『花子とアン』の中で、蓮子(柳原白蓮)の絶縁状が新聞にスクープされます。これは、愛人の友達の革命思想家がやったという設定になっていますが、マスコミの悪用といえます。そういえば林真理子さんも『白蓮れんれん』という、柳原白蓮が主人公の小説を書いていましたね。それはともかく、新聞というメディアが明治後の社会に与えた影響は、看過できないものがあります。それと読売でしたか、第二次大戦後に漢字を廃止しようという社説を載せたらしいのですが、日本語は同音異義語が多いので、かなやローマ字だけではかえって不便ではあるでしょう。

飲み物-パブのビール2
[ 2018/12/09 00:15 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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