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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  新・三銃士

人形劇と原作と大河ドラマ

『新・三銃士』をまた観てみたいなと思っていますーしかしその前に、『平清盛』と『太平記』関連のアップが延び延びになっていますので、それを済ませてからということになりそうです。この『新・三銃士』、人形劇の大河ドラマを意識した(シャーロックホームズ冒険ファンブック、P60)ということですが、寧ろこのホームズの方が、同じ三谷幸喜氏の大河『真田丸』に限って言えば、親和性が高かったのではないかと思っています。これに関しては「真田丸とホームズ」のタグでまとめています。

確かにこの『新・三銃士』、大河的な雰囲気は感じられました。やはり『三銃士』ベースの連続物で、合戦ありでしたし、三銃士+ダルタニアンの行動をメインに描かれていました。尤もキャラクターの造型とか、登場人物を動物にしてしまうといった部分に始まり、ミレディーが死罪にならない、ボナシューがやけに活躍する、ダルタニアンの父親は実は違っていたなどなど、如何にも三谷さんらしい改変も見られました。

この人形劇に関しては、平井堅さんのエンディングテーマ、『一人じゃない』の印象もかなり強かったと言っておきます。無論、冒頭のスパニッシュ・コネクションの音楽とタイトルバックもよかったのですが、あの「勇気を出して♪」のイメージが、この人形劇、とりわけダルタニアンの雰囲気によく似合っていたかと思います。尚5年ほど前に、BBCの『ザ・マスケティアーズ』をも観たのですが、私はこの人形劇の方が、正直言って好きであったとここに書いておきます。

『新・三銃士』の放送から5年後、今度は『シャーロックホームズ』(以下、パペットホームズ)が放送されます。それで行くと、そろそろまた人形劇が始まってもいいのではないでしょうか。もちろんパペットホームズ第2弾で。このパペットホームズはもちろん人形劇版大河ではなく、学園ドラマである分軽やかさが持ち味でもあり、それがセットの構成にも表れていました。建物などががっちりした構造ではなくドールハウス的で、誰がどの部屋にいて、誰が階段を上って来ているのかがわかる仕組みになっていました。

ところでパペットホームズ放送前に、三谷さんが
「この作品を楽しめないシャーロッキアンはシャーロッキアンじゃない」
と発言したことがあります。これは少し前に、『真田丸』とは何であったのかでもご紹介しています。ちょっと物議を醸しそうな発言ですが、つまりホームズがいくら改変されても、シャーロッキアンという、ホームズファンを自認する人々であれば、それを受け止める懐の深さを持ってほしいという意味だったのです。

この投稿では、『真田丸』のよくなかったと思われる部分にも触れています。そしてここからは私の推測ですが、同じ原作を様々な形で改変する方が、出来上がりの是非はともかく、視聴者や観客に取っては納得が行くのではないかということです。無論ホームズに限った話ではありません。たとえば横溝正史の『犬神家の一族』なども、何度も映像化され、かなり改変されまくっていることはありますが、根っこの部分は同じです。むしろ原作や他作品と照合することで、どこがどう改変されているのかを楽しむゆとりが生まれてくるということです。

その点大河ドラマというのは、同じ原作を何度も改変しているのではありません。時と場合によって原作があったりなかったりで、仮にあったにせよ違う作者であり、つまり同じ時代や同じ人物を扱っているにしても、根本となる物が違っているわけです。そのため違った作品同士を比較するのには無理があります-無論部分的になら比較は可能ですが。大河というTVシリーズの一番のネックは、やはりこの部分にあるのではないかと思う所以です。人形劇から随分話が飛びましたが、詳しくはまた後日書きたいと思います。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス 
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[ 2019/02/04 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『プリンプリン物語』BSでオンエア決定

かつてNHKで放送された人形劇『プリンプリン物語』が、BSプレミアムで再放送されることになりました。7月5日からBSプレミアムで、毎週水曜日23時から23時30分の放送予定です。そして、6月28日にはやはりBSプレミアムで、スペシャル番組が放送されます。

実はこれはNHKPRや、声優さんたち(神谷明さん、山寺宏一さん)のツイートで知ったのですが、いよいよ正式に放送日が決まったわけです。子供の頃これを観ていたファンの方たちに取っては、正に必見でしょう。

再放送決定!!『プリンプリン物語』
(NHKアーカイブス番組発掘プロジェクト)

これを機にかつての人形劇、たとえば『新八犬伝』や『真田十勇士』、『三国志』や『新・三銃士』(3年前に放送されていて、舞踏会の回で中断)なども、再放送してもらえないかと思います。無論パペットホームズも。
実は昨年、『真田丸』に合わせて、『真田十勇士』が放送されるのではと思ってはいたのですが、流石にそれはありませんでしたか。

パペットホームズは、首都圏のローカル局やひかりTVで再放送されています。第2シリーズが待たれます。それにしても、南房総市のパぺットホームズ絡みの展覧会は、今年の夏は行われるのでしょうか。

[ 2017/06/02 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 45

これも今回でおしまいかと思っていたのですが、まだサントラの聴き比べをやっていませんでした。『おんな城主 直虎』が始まるまでにはアップ予定です。

さて今回は共通点というよりは、人形劇の最終回との比較になります。前回の「真田丸に見るシャーロックホームズ」で、『新・三銃士』と比較してこのように書いていました。

そしてこのシリーズの最終回、死罪になるはずのミレディーは馬で逃げ、最後は皿に書かれた"fin"(終わり)の文字が映し出されます。あるいは『真田丸』も、こんな感じで終わるのでしょうか。

こういう感じで終わってほしかったなとも思います。また『シャーロックホームズ』では、ビートン校乗っ取りを目論むモリアーティ教頭が、オルムシュタイン校長追い落としを企るために、校長がイザドラに宛てたラブレターを利用します。
そして、その事件に絡んだマイクロフト・ホームズとウィルスン・ケンプも退学させようとしますが、マイクロフトは、事件の解決に絡んで、しかも謹慎を破った弟のシャーロックを代わりに退学させる、つまり教頭に弟を売るような真似をしたわけです。無論、マイクロフトも弟に迷惑かけられっぱなしではあったのですが。

他にも生活委員が絡むシーン、それからアドラー先生に結局会えなかったシーン、ミルヴァートン先生からアドバイスを貰うシーンなどなど、結構わくわく物の展開でした。どうせ創作するのなら、大坂の陣をこれくらいサスペンスタッチでという手もあったと思うのですが、映画やスペシャルドラマはまだしも、流石にそれだと大河でやる意味がなくなりますね。ならばやはり、もう少し正統派で展開した方がよかったかも。

しかし信繁(幸村)と茶々の関係は、このパペットホームズの、ホームズとアドラー先生的な関係を想像していたのですが、あまりそうではなかったようです。ちょっと残念。

ところで『おんな城主 直虎』ではどうするべきかと考えています。恐らく『JIN-仁-』と共通する部分があったら、その都度アップして行くかもしれません。
それから大河の脚本家といえば、『相棒』の年内最後の放送の脚本担当が、『花燃ゆ』の宮村優子さんでした。彼女も今後経験を積んで行ってほしいです。宮村・大島コンビの脚本は、『花燃ゆ』の脚本ではまだよかった方だと思いますので。

飲み物-シャンパン
[ 2016/12/25 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 44

まず、いよいよ最終回の『真田丸』の関連記事2本です。

「真田丸」三谷幸喜を直撃 構想変えたのは“あの人”
(Smartザテレビジョン Yahoo!ニュース)

【真田丸】内野聖陽「家康は幸村に恋していたんだと思う」
(ORICON STYLE)

三谷さん関連でコント大河と思われる云々とありますが、この方は割とくすぐりが入ることが多いので、そう見られがちなところはあるかと思われます。そして内野さんですが、私は上杉のお屋形様がそれに該当するかとは思っていたのですが、それぞれの感情を考えると、家康の方があるいはしっくり来るかもしれません。お屋形様の心理についてはまた後ほど。

さて、『真田丸』第49回とパペットホームズに共通するもの、今回はまず『新・三銃士』から行きます。前にも、大坂の陣と『新・三銃士』がダブると書いたことがありました。特に第30話から第40話(最終回)は殆どがラ・ロシェルの反乱軍との戦いになっていて、あるいは大坂入城から最終回まで正味10話という設定は、この『新・三銃士』がベースになっている感もあります。
この中では、まずダルタニアンが反乱軍に捕らえられ、自分たちの仲間になってくれと頼まれます。当然ダルタニアンは断りますが、これは徳川に下れという信繁(幸村)が重なります。また、砦の中にバッキンガム公がいることを知ったルイ13世が総攻めを言い出し、持久戦に持ち込むべきというリシュリュー枢機卿と対立しますが、この辺も徳川家康と秀忠のやり取りを思わせます。そしてこのシリーズの最終回、死罪になるはずのミレディーは馬で逃げ、最後は皿に書かれた"fin"(終わり)の文字が映し出されます。あるいは『真田丸』も、こんな感じで終わるのでしょうか。

そしてパペットホームズ関連。裏切ってばかりいる平野長泰に、ウィルスン・ケンプがだぶります。このケンプは、悪いことを悪いと思わず、ビートン校で唯一「心を病む」生徒で、マイクロフトの腰巾着的存在でもあります。平野長泰の場合、結局ああしないと世渡りできなかったのでしょう。しかし彼が「抜け作」呼ばわりする片桐さんの方が、愚直ながら一本筋を通した感はあります。
そして、そのケンプを利用してホームズを退学させようとしたモリアーティ教頭が、家康-正信コンビに重なりますが、これはどうして後者の方がしぶといです。古狸と古狐といったイメージがあります。あと、変にねちっこく突っかかってくるかと思ったら、一方で結構いいやつでもあったベインズと、伊達政宗の印象もどことなく似通っています。

それから今回は、これもどことなく重なります。最後の信繁ときりのシーン。

きり「遅い」
信繫「すまぬ」
きり「せめて10年前に。あのころが私、一番きれいだったんですから」

こちらはパペットホームズ「愉快な四人組の冒険」後編で、約束の時間に遅れたワトソンとメアリー・モースタンにホームズが一言。

ホームズ「遅い」
メアリー「ごめんなさい」
ワトソン「女性は、支度に時間がかかるんだよ」

しかしきりの「あのころが一番きれいだった」は、九度山の頃ですね。監視付とはいえ、世事に煩わされずにのんびり暮らしていて、春がいたとはいえ、毎日信繁の顔を見られた頃と考えれば納得です。メアリーの方は、寄宿学校の2年生であることを思えば、そこまでの「支度」は必要なさそうなのですが…。

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[ 2016/12/18 01:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 41

第46回「砲撃」とパペットホームズの共通点、今回はやはりこれ
犬の鳴きまね
でしょう。
「名刺男」塙団衛門役の小手伸也さん、犬の声も結構様になっています。そして犬のみならず、動物の鳴き声とくれば山寺宏一さん。『新・三銃士』で猿のプランシェを含む複数のキャラ、そしてパペットホームズでは、ホームズ兄弟に加えて、
  • 犬(トビイとソフィ)
  • シャーマンの小屋の鶏と亀
  • 沼に来た白鳥
  • ネズミ(ベイカー寮遊撃隊)
  • 猿(ジョナサン・スモールのペットのトンガ)
以上の声をすべて担当でした。正に芸域の広い方です。

そして、妹の常高院が「本心を言う人ではない」と信繁(幸村)に伝えたように、本心がどこにあるのか読めない茶々。パペットホームズでは「嘘をつく必要のある方が嘘をついている」というセリフが出て来ますが、どうも彼女もその例に漏れないかと思われます。ただし秀頼が可愛いというのは、ある程度事実ではあるようですが。それと彼女が頻繁にカルタを、しかも相手なしのいわばソリテールでやっている件ですが、これも何やら意味ありげです。

その茶々に働きかけて、秀頼の和睦を阻止しようとする信繁-自分で、秀頼に断を下せと言ったはずなのですが。無論秀頼も有楽斎と大蔵卿局に押し切られた感はありますが、これはやり過ぎかと。これと前後して、牢人たちが夜討ちを掛けるわけで、信繫の言葉は、豊臣のためより牢人のためといった感もあります。
ストーリーそのものは異なりますが、やり過ぎという点で思い出すのが、イザドラ・クラインがワトソンにラブレターを贈ったのを揶揄するホームズです。イザドラが問題児であること、そしてワトソンに手紙を贈ったのは事実ですが、俺は正義だといわんばかりに、イザドラを窮地に陥れようとするホームズをワトソンは怒鳴りつけ、イザドラに謝ります。これもホームズは正義のためというより、何かと自分と対立するイザドラに仕返しをしようとして、いささか子供じみた行動を取った印象があります。

飲み物-カクテル
[ 2016/11/27 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 40

さて第45回とパペットホームズ、双方に相通ずるものですが、実は今回は『新・三銃士』とダブるところもありますので、それから行きたいと思います。この『新・三銃士』の最後の方で、国王軍がラ・ロシェルの砦に立てこもる反乱軍と戦うのですが、いくつか共通する点が出て来ます。一部前回でも触れていますが、以下の通りです。
  1. ダルタニアンが親衛隊長となるが、リシュリュー枢機卿による銃士隊の分裂狙いだった
  2. ダルタニアンがコンスタンスの居場所を突き止めるため、ミレディーに罠を掛ける
  3. 砦の中の反乱軍がめちゃくちゃに強い
  4. ダルタニアンが敵方からスカウトされる
  5. アトス「これからは銃と大砲の時代だ」

まず1、これは一枚岩でない豊臣方を連想させますし、2は、有楽斎にかまをかける信繁(幸村)を思い出します。3はいわずもがなですが、『新・三銃士』の場合はダルタニアンではなく相手の方ですね。そして4と5、これは恐らく次回で明らかになるでしょう。


それから、信繁が有楽斎にかまをかけるシーンでもう一つ。正典ホームズの場合は、相手へのかまかけはもちろんそう珍しくはありませんが、パペット版でも無論登場します。第17話「本当に困った校長先生の冒険」で、問題児ケンプを罠に嵌めて、本当のことを聞き出すシーンがありますが、ケンプを221Bに入れたホームズが、レストレードに呼び出されて221Bを出て行き、代わりにワトソンがケンプの相手をすることになります。

ワトソンは、この人形に向かって自分の気持ちを話すといいと言って、コアラの人形を置いて出て行き、ケンプが本音を喋ります。すると窓際のホームズ人形が、なぜか「ありがとう、ケンプ!」と叫び、レストレードとワトソンも入室して来ます。ホームズは部屋から出た途端、身代わりの人形と入れ替わっていたのでした。しかしこの時のワトソンの、ケンプに対して説得するような姿勢を見ると、如何にも医師の息子だなと思わされます。

しかし有楽斎と博労淵の件、自分がスパイだというのを晒しているようにしか見えません。尤も与左衛門との共犯説もありますが。


ところで三谷さん、以前人形劇で『カラマーゾフの兄弟』をやりたいと言っておられましたが、この小説を戦国風にアレンジしてみても面白いかと思います。この小説に登場する無神論を、戦国期の混乱に置き換えてみるというのもありでしょう。


飲み物-ビール2種類

[ 2016/11/20 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

コミック シートン動物記

そういえば、子供の頃読んだことがあるという人も、多いかと思います。これは姫川明さんによる、小学館の学習まんがシリーズ発行の物で、収録されているのは

  • ロボ カランポーの王
  • サンドヒルのオジカの足跡
  • スプリングフィールドのキツネ
  • 白いトナカイの足跡

ちなみに「ロボ カランポーの王」は、所謂「オオカミ王ロボ」ですね。

以前姫川さんのブログで紹介されていた、「サンドヒルのオジカの足跡」を読みたくて購入したもので、シートン自身と考えられる主人公のヤンがシカを追い回す姿、先住民のチャスカとの出会い、そして最終的に、オジカを仕留めずそのまま別れる場面などが、活き活きと描かれています。無論他の3編、オオカミが人間をどのように感じているかやキツネの親子の情愛、トナカイの疾走する姿なども丁寧に描かれており、少年向けのため内容はコンパクトになっていますが、大人にもお勧めの一冊です。
巻頭に姫川さんによる動物のイラストの他に画像もあり、その他にも各編ごとに、その動物に関するクイズ、そして巻末ではシートンの年譜、人となりなども紹介されています。

余談ながら、『新・三銃士』も同じ小学館のシリーズでコミック化されています。

(画像はアマゾンより)
シートン動物記
[ 2016/09/25 01:45 ] | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ(そして新・三銃士) 18

では、『真田丸』と『シャーロックホームズ』、そして今回も『新・三銃士』の共通項です。今回は何といっても、信繫が小田原城内に行く途中、生きて帰って来られるかと独り言を口にするところです。あれは、パペットホームズの「失礼な似顔絵の冒険」の予告ナレーションで、ホームズとワトソンが、ミルヴァートン先生の部屋に忍び込むことになり、ナレーションを務めるワトソンが、「僕たち生きて帰れるのかなあ」と言うのを思い出してしまいます。この時のホムワトは目隠しをしていますが、『真田丸』では、道案内役の本多正信が覆面をしています。

この小田原城中に行くシーンも、パペットホームズの「イヌ語通訳の冒険」をちょっと思い出します。こちらの方は、犬の言葉が分かるシャーマンが、夜中動物小屋から何者かに連れ去られ、ある場所にいる老犬の通訳をしろといわれるわけです。この老犬はソフィというメスで、この犬を助けてくれるように、シャーマンが依頼をしに行くことになります。しかしこの回は、パペットホームズの中でも結構サスペンスタッチの回で、シャーマンがホームズに依頼をして来た後に、再度ソフィ共々いなくなります。

こういう辺りが、城内に入り込んだ信繁が、氏直や江雪斎と会ったものの、その後危ない目に遭うのとダブるのでしょう。「イヌ語通訳の冒険」には、正典の『技師の拇指』に登場する、同じ距離を往復して、あたかも長距離を歩いたかに思わせるトリックが出て来ますが、『真田丸』は如何に。また、徳川家康や大谷吉継が、北条氏政は殿下を支える器量の持ち主と秀吉に提案するところは、『新・三銃士』で、ダルタニアンが反乱軍の砦で捕まるものの、バッソンピエールから自分たちの味方にならないかと持ちかけられるシーンを、ちょっと思い出します。結局ダルタニアンは断り、銃殺刑に処せられそうになるのですが、意外な人物に助けられます。

それから石田三成が、自分の思い通りに行かなくて苛立つシーン、これもホームズが自分の推理がうまく行かない、あるいは相手に先を越されて悔しがるシーンを彷彿とさせます。たとえばベインズと推理競べをして負けて、怒って221Bに戻ると、ハドソン夫人が勝手に掃除をしていたのでよけい苛立つとか、踊る人形をアガサに先に解かれてしまって、彼女に当たり散らしてしまうとか。なまじ自分に自信があるだけに、それがうまく運ばないとなると、向きになってしまうところは両者に共通しているようです。

また、この『真田丸』では、様々な部分にこだわりが見られる傾向がありますが、これもパペットホームズで、三銃士+オライリー(つまり三谷氏)の胸像がビートン校の美術室に置かれていたり、アーサー・モースタンの部屋に、これまた三銃士をあしらったビートルズ風のポスターがあったり、さらにイザドラ・クラインの部屋にミレディーの肖像画があったりすることを考えれば、きわめて納得の行くものです。ホームズの「シャボン玉製造機」しかり、221Bの壁に事件関連の絵が貼られていることしかりです。保健室の視力検査表にもパイプが描かれていたりしますし。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2016/06/19 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ(そして新・三銃士) 17

第22回は裁定のシーンが長く、その点でもパペットホームズに似た部分は結構ありましたが、今回はパペホ及び『新・三銃士』関連でこのニ点をピックアップしてみました。

きりの差し入れ、ハドソン夫人のローズマリーティー

きりが秀次と信繁に差し入れを持って来るシーン、秀次には大きなお握りが入った豪華版、かたや信繁に渡した竹皮の包みには、二口ほどの大きさのお握りがふたつ。ちょっと差がありすぎではないかと思いますが、きりにしてみれば、以前梅と自分に全く違う櫛を渡された、その意趣返しの意味もあるいはあったのかも。しかし秀次のお握り、中華饅頭くらいのサイズはありますね。さてパペットホームズでは、このような場面が登場します。

ビートン校の校内何か所かに張られた謎の暗号を巡って、ホームズとレストレードが調査をしているところへ、アガサがやって来て、ハドソン夫人がローズマリーティーを淹れてくれたと伝えます。ホームズはもう少しここに残ると言い、レストレードが、じゃ頂こうとすると、アガサはこう言います。

アガサ「アンタのはないよ」
レストレード「ひどいなあ…」

かなりエキセントリックな子でもあるアガサ、ホームズには弟子のような、しまいには押し掛け女房のような姿勢を取りますが、レストレードには冷たいものです。いや、あるいはハドソン夫人が、最初からホームズだけに淹れてあげていたのでしょうか。しかし、きりは一応は差し入れを持って来たのですから、信繫の方がまだ恵まれているかも。その後アガサが閃きで暗号の謎を解いてしまい、そこに現れた犯人のべインズが、ホームズを揶揄するような言葉を残して去って行ったため、ホームズがアガサを怒鳴りつけてしまう展開になるのが、これとは違っています、

なおこれに関しては、「ハドソン夫人のローズマリーティー」という記事でも多少触れています。

昌幸、甲冑の陰に隠れる

裁定が北条、徳川とも名代なのに腹を立てて信繫をやることに決め、自分は、南蛮の物品が所狭しと置かれた部屋に隠れた昌幸ですが、信繫が勝利したことに気をよくしていたところへ、石田三成が入室して来ます。昌幸は慌てて、そばの南蛮甲冑の陰に身を隠しますが、既に三成にはさとられていました。そして、実は戦をさせないためにも、北条に沼田城を渡してくれとなるのですが、この甲冑の陰に隠れるシーン、パペットホームズの「失礼な似顔絵の冒険」で、ミルヴァートン先生の部屋に忍び込んだホームズとワトソンが、アガサが入って来て甲冑の陰に身を隠すのを思い出します。

この甲冑は、『新・三銃士』の、ロシュフォールの部下であるマンステールの物が使われていますが、赤の羽根は外されています。

マンステール(向かって右側、『新・三銃士』完全ガイドブックより)

新・三銃士マンステール

ところでこの部屋の様子なのですが、同じような赤の羽根をつけた帽子とか、西洋式の剣、ソファなど様々なものが無造作に置かれています。その中で、気になったのがこの画像(公式サイト)の

キャプチャ11 

この部分です。何だか『新・三銃士』のパペットみたいなのですが。


キャプチャ12

アラミスかな?(『新・三銃士』完全ガイドブックより)

新・三銃士アラミス 

そもそも『三銃士』の時代が17世紀前半ですから、この時代とそう離れてはいません。
『新・三銃士』といえば、ダルタニアンが、コクナールからカーテンでマントを作ってもらうシーンがありましたが、あれも、信繫が素襖の袖を取って、急ごしらえで裃を作るところを連想させますね。その時、針仕事をしていたきりといさかいになるのですが、前出のホームズとアガサの口論は、むしろこれと似ているところがあります。

「忘れた…」

それから本多正信が沼田城を巡って、北条方の板部岡江雪斎に「忘れ申した」という場面、パペホの第17回でワトソンが「僕もホームズに悩みを聞いてもらった、ねえ、ホームズ?」と言うのに、ホームズがあっさり「忘れた」と答えるのを連想させます。

(2016年6月11日一部追記)

飲み物-アイスティー
[ 2016/06/11 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 17

では今回も行きたいと思います。前回も徳川-北条の密談というか会談あり、一方で沼田城を巡る三者会談あり、そして隠し扉ありで、こういった点がある意味ミステリーぽくもありました。沼田城云々も、結局は名胡桃城の件から一気に小田原征伐へと加速するわけで、この裁定は、結局沼田は北条領と再確認するためのものとはいえます。無論このドラマでは、これで真田と北条の対立が激化し、名胡桃城の伏線という展開になるのでしょう。また、最初から北条つぶしを狙っていた豊臣方の、時間稼ぎとも取れそうです。

さてパペットホームズの場合、密談といえば、マイクロフトと腰巾着のウィルスン・ケンプが最終回で、ラブレターをネタに校長をゆする計画を立てたりとか、その前の回で、謹慎中のホームズがケンプを嵌めるために、ワトソンとレストレードに協力を依頼するとか、アドラー先生から写真を奪い取るために、ホームズとワトソンが221Bで計画を練る過程といったものになります。基本的に学校ものですから、そこまでシリアスな展開にはなりません。ただ、家康のように、相手がどっちみち乗らないなと思いつつも、さりげなく相手を立てると同時に牽制するような話術は、ホームズよりもワトソンの得意技であり、彼がそれによってホームズをフォローしている側面もあります。

そして隠し扉といえば、上田城の前にあった真田屋敷には、壁を回転させて出入りができる、一種の隠し扉がありましたが、あれは上田城にはないのでしょうか。少なくとも今までは登場していないようです。パペットホームズの場合、隠し扉ではありませんが、人間が本棚に偽装する例があります。「青いシロクマの冒険」で、イザドラ・クラインの手下のガルシアとヘンダーソンに追われて、221Bに逃げ込んで来たジェイベズ・ウィルソンが、本棚に変装して難を逃れるというのがあります。それから「ダグラスさんのお屋敷の冒険」でも、額の裏の壁に仕掛けがあって、そこにダグラスさんが隠れているというのがありましたね。

ホームズでなくルパンの全集の中で、壁の一部がエレベーターのドアになっていて、そこから逃げ出すというのもありました。これもある意味隠し扉というべきなのでしょうが、この辺は流石に20世紀的な発想です。それから、三者会談で昌幸が隠れている物置というか何というか、様々な南蛮渡来の品々が置かれている部屋がありますが、その中に南蛮甲冑があります。あれに『新・三銃士』のマンステールを連想します。ちなみにそのマンステールの甲冑は、パペットホームズの「失礼な似顔絵の冒険」で、ミルヴァートン先生の部屋にも飾られていました。

それからこれは余談ですが、『相棒』の第8シーズンに「錯覚の殺人」というエピソードがあります。これは『真田丸』の第20回「前兆」で、信繫の、相棒のような立場に置かれた平野長泰を演じる近藤芳正さんが、ゲスト出演しています。目の錯覚を専門にする教授が、番組出演のためテレビ局に入る前に、そこの社員が不審死するというストーリーですが、『古畑任三郎』でも似たようなエピソードがありました。あれは古畑がクイズ番組に出演して、衣装と弁当が決め手になるような展開だったと思います。

飲み物-ローズヒップティー   
[ 2016/06/05 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

実は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観なくなったので、再び『西郷どん』復習の投稿をアップしています。関連文献もまた読もうかと考えていますし、BSで再放送中の『葵 徳川三代』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、いよいよ日本でのワールドカップの年です。今季は代表下部チームとの兼ね合いもあり、スーパーラグビーでは今一つでしたが、ワールドカップでのベスト8成るでしょうか。

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